JPH0520652U - ランバーサポート装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ランバーサポートをコ字状のアームに取付け、
このアームの中央部にランバープレートを取付けてアー
ムの両端をフレームに固着した軸受ブラケットに回動自
在に軸着してなるランバーサポート装置において、アー
ムの変形を防止することである。 【構成】コ字状アーム（１）における軸受ブラケット
（２１）（２２）に支持される一方に、可動部（１２）
を一体に設け、この可動部（１２）の前後動によってラ
ンバープレート（Ｐ）を前後方向に可動することを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車用シート（座席）のランバーサポート装置、詳しくは、ランバ ープレートを略コ字状のアームに取付け、このアームの前後動によって腰椎支持 圧を調節するランバーサポート装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のランバーサポート装置には、第４図に示すような構造のものがある。 これは、シートバックのフレーム（Ｆ）における左右両側部に、軸受ブラケッ ト（２１）（２２）を溶接し、この両軸受ブラケット（２１）（２２）に、略コ 字状に折曲するアーム（１００）を回動可能に軸着して、カム（３）によって、 アーム（１００）を前後方向に回動させることにより、アーム（１００）の中央 に取付けたランバープレート（Ｐ）を前後に移動させて、着座者の腰椎部に対す る支持圧を調節するものである。 図中（１１）（１１１）は、アーム（１００）の端部を折曲して形成した支持 部、（１１２）はアーム（１００）の一側部、（１１３）は同他側部、（１１４ ）は同中央部を夫々示す。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

以上の従来品は、ランバープレート（Ｐ）に加わる荷重を、アーム（１００） の一側部（１１２）におけるカム当接個所と、アーム（１００）の他側部（１１ ２）より延長した支持部（１１１）とで負担している。 従って、ランバープレート（Ｐ）から同位置のアーム（１００）で、前記荷重 が負担されないため、アーム（１００）の他側部（１１２）側が変形し、それに 伴ってランバープレート（Ｐ）がねじれ、使用感が頗る悪い不具合があった。 そこで、本考案は斯様に略コ字状のアームを使用するランバーサポート装置に おいて、前記従来品の不具合を除去することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

以上の目的を達成するための本考案に係るランバーサポート装置は、フレーム の左右両側部に夫々固着した軸受ブラケットに、両端部を回動自在に軸着し中央 部にランバープレートを有する略コ字状のアームと、 このアームの一端に一体に設けて操作レバーによって前後方向に移動かる可動 部とから構成してなるものである。

【０００５】 従って、ランバープレートを取付けるアームはその両端部で夫々軸受ブラケッ トに支持され、この両端部はランバープレートに対しての距離が同一で、ランバ ープレートから両端部までのアームの形状が左右対称状に形成されている。その ため、ランバープレートに加わる荷重は、アームの両端部に均等に加わる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を第１図乃至第３図に基づいて説明する。 図１、図２は本考案の第１実施例を示し、斯かる実施例はカム（３）によって 、アーム（１）を前後方向に回動して、アーム（１）に取付けたランバープレー ト（Ｐ）を前後に移動して着座者の腰椎部の支持圧を調節するものである。 アーム（１）はランバープレート（Ｐ）を取付ける中央部（１４）と、この中 央部（１４）の両端より同一方向に直角状に折曲した左、右側部（１２′）（１ ３）と、この左、右側部（１２′）（１３）の端部より夫々外方に直角状に折曲 する左、右支持部（１０）（１１）及びこの一方の左支持部（１０）より左側部 （１２′）と略平行になるように折曲したカム接合部（１２）である可動部とか ら構成されている。そして、以上の各部（１０）（１１）（１２）（１２′）（ １３）は、一本のロッドを折曲して形成している。

【０００７】 以上のアーム（１）の左、右支持部（１０）（１１）は、フレーム（Ｆ）の左 右側部に溶接して固着した軸受ブラケット（２１）（２２）に回動自在に軸着さ れ、カム接合部（１２）側の軸受ブラケット（２２）内には、左支持部（１０） のねじれを防止するために、軸受（２２ａ）が一体に固定されている。図中（２ ２ｂ）（２２ｂ）はブッシュを示す。

【０００８】 斯くして、操作レバー（不図示）と一体のカム（３）を回転させると、アーム （１）のカム接合部（１２）が前後方向に可動する。このカム接合部（１２）の 前後方向の可動によって、カム接合部（１２）と一体のアーム（１）全体が前後 方向に回動して、ランバープレート（Ｐ）を前後方向に移動させる。

【０００９】 図３は、前記カム（３）の代わりに、操作レバーと一体のピニオンギヤ（不図 示）をフレーム（Ｆ）の側部に配設し、このピニオンギヤに噛合するセクターギ ヤ（３′）をアーム（１）の支持部（１０）に溶接したものであり、このセクタ ーギヤ（３′）を可動部とする。 従って、セクターギヤ（３′）の可動によってアーム（１）全体が前後方向に 回動して、ランバープレート（Ｐ）が前後方向に移動する。 図中（４）は、リターンスプリングである。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、ランバープレートに加わる荷重は、左右の軸受ブラケットで 負担し、この左右の軸受ブラケットとランバープレートとの間のアームは同形状 で、アームの同一位置を左右の軸受ブラケットが支持している。従って、前記従 来品の如く、アームの一側部側が変形したりすることがないため、ランバープレ ート全体が初期の形状を保持し、着座者の腰椎部に対する支持性が良好になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の第１実施例を示す分解斜視図である。

【図３】本考案の第２実施例を示す斜視図である。

【図４】従来のランバーサポート装置の斜視図である。

【符号の説明】

１ アーム ３′、１２ 可動部 ２１、２２ 軸受ブラケット Ｆ フレーム Ｐ ランバープレート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレームの左右両側部に夫々固着した軸
   受ブラケットに、両端部を回動自在に軸着し中央部にラ
   ンバープレートを有する略コ字状のアームと、 このアームの一端に一体に設けて操作レバーによって前
   後方向に移動する可動部と、 から構成され、可動部の前後動によって、前記ランバー
   プレートをアームを介して前後方向に可動させてなるラ
   ンバーサポート装置。