JPH05205362A - テープガイド装置 - Google Patents

テープガイド装置

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Publication number
JPH05205362A
JPH05205362A JP4013176A JP1317692A JPH05205362A JP H05205362 A JPH05205362 A JP H05205362A JP 4013176 A JP4013176 A JP 4013176A JP 1317692 A JP1317692 A JP 1317692A JP H05205362 A JPH05205362 A JP H05205362A
Authority
JP
Japan
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guide member
tape
support shaft
guide
main shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4013176A
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English (en)
Inventor
Etsuro Saito
悦朗 斉藤
Toshiyuki Shirasu
俊行 白須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH05205362A publication Critical patent/JPH05205362A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープガイド装置の構成を比較的簡単として
低価化をすると共にテープを良好に案内できるようにす
ることを目的とする。 【構成】 ガイド部材102と、フランジ108,10
9と、主軸101と、支持軸106を有し、このガイド
部材102の内部にこの支持軸106を配置し、この支
持軸106上にはガイド部材102を振動させた場合の
節の位置に対向するように突起106a,106bをも
うけ、この突起106a,106bとガイド部材102
を硬化後弾性体の性質を示す接着剤107により固着
し、この支持軸106をこの主軸101に回転自在かつ
軸方向には位置規制して取り付け、このフランジ10
8,109をこの主軸101にこのガイド部材102の
端面とのあいだに隙間を確保して取り付けたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオ・テープ
・レコーダ等に適用して好適なテープガイド装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビデオ・テープ・レコーダ等に使用され
るテープガイド装置は、大別すると回転型と固定型とが
挙げられる。
【0003】回転型には、テープに与える走行抵抗が少
ないといった特徴がある。しかしながら、例えば、使用
するベアリングの回転ムラがテープの走行ムラとなって
表れることや、回転ローラーの回転方向に対しテープの
走行方向が直角になっていないと、テープがローラーか
ら幅方向の力を受けること等の欠点があった。
【0004】特に後者の欠点においては、更に、テープ
が幅方向に移動して、テープのエッジを損傷することも
あった。従って、回転型のテープガイド装置を使用する
場合には、部品精度や組立精度が頗る高くなるようにし
なければならなく、製造が困難であった。
【0005】一方、固定型はテープの走行が安定したも
のとなるが、テープの走行抵抗が大きいといった欠点が
あった。
【0006】このような理由により、固定型でしかもテ
ープの走行抵抗の小さいテープガイド装置が要望されて
おり、一例として、エアーガイドが挙げられる。
【0007】このエアーガイドは、ガイド体の表面に設
けた小孔よりエアーを噴出し、テープを浮上させてテー
プの走行抵抗を減じる方式である。しかしながら、この
エアーガイドを以てしても、エアー源としてコンプレッ
サーが必要となる等新たな問題が生ずる。
【0008】このような欠点や問題を解消すべく、本出
願人は先に超音波を用いた超音波加振テープガイド装置
(特願平02−103627号)を提案している。
【0009】この超音波加振テープガイド装置では、固
定型のテープ走行の安定性を有しながら、テープの走行
抵抗を減じることができるようになされている。
【0010】また、この超音波加振テープガイド装置は
高さ調節が可能とされている。以下、図10を参照し
て、この超音波加振テープガイド装置について説明す
る。
【0011】この図10において、5は基台18に植立
された主軸である。超音波加振子3が固着されたガイド
部材2は、支持突起7bを有する円筒状の真鍮製の支持
軸7により支持されている。
【0012】下及び上フランジ9及び10は支持軸7の
上下端部に当接するように配置され、ガイド部材2に巻
き付けられるテープのエッジ部をガイドする役目を果た
すようにされる。
【0013】主軸5は下及び上フランジ9及び10並び
に支持軸7を挿通するように構成される。
【0014】6は支持軸7の上端部の内周に嵌合される
と共に主軸5の端部に形成されたねじ23に螺合される
高さ調整ねじである。
【0015】8は取り付け部材で、この取り付け部材8
の上部に上フランジ10が取り付けねじ15により固定
され、この取り付け部材8の下部に下フランジ9が固定
ピン22及び24にて固定されている。
【0016】図11に示すように、取り付け部材8の素
子収容部8aは両側に側壁8bを残した直方体の孔を形
成することにより構成され、その両側壁8bにはストッ
パ嵌合孔8cが形成されている。
【0017】このストッパ嵌合孔8cには、ゴムからな
る円盤状のストッパ39の係止突起39aが嵌合され、
このストッパ39にて超音波加振子3が挟持されること
によって、ガイド部材2の回転が阻止されている。
【0018】取り付け部材8は、下及び上フランジ9及
び10を平行に保ち、その間隔をガイド部材2の長さよ
り0.1mm程大きく保つ役目を果たしている。
【0019】図10に示すように、下フランジ9及び基
台18間の主軸5の外周に配設されたコイルばね35の
偏倚力にて下フランジ9が上方向に押されるようになさ
れている。
【0020】ベース18にはピン挿入孔20が形成さ
れ、この挿入孔20には、下フランジ9下面に植立され
た固定ピン22が挿入されている。
【0021】このような構成において、高さ調整ねじ6
が回転されると、コイルばね35の偏倚力により、ま
た、この偏倚力に抗してガイド部材2の高さが調整でき
るようになされている。
【0022】図12は、超音波加振子3に交流電圧を印
加し、ガイド部材2に発生する定在波振動の状態を線X
−Xで切って展開して表示したものである。
【0023】この図12に示すように、点線N−Nは節
の部分であり、この線上では振幅がゼロとなっている。
ガイド部材2の端面より節の位置までの距離をnとする
と、支持突起7bの軸方向の位置はガイド部材2の端面
よりnの距離に設けられる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述から明かなよう
に、上述の例においては、取り付け部材8に取り付けら
れた上フランジ10と下フランジ9に挟まれたガイド部
材2を、主軸5に螺合する高さ調整ねじ6を回転させる
ことによって、高さ調整を行う構成になっていた。この
構成には、構造が複雑になる、主軸5、上下フランジ1
0、9、取り付け部材8の形状が複雑になるという欠点
があり、低価格化の障害となっていた。
【0025】また、ガイド部材2と支持軸7の組立はガ
イド部材2の内径と支持軸7上に設けた支持突起7a、
7bの外径の嵌合によって行うため、ガイド部材2の内
径および支持突起7a、7b外径の各寸法に高い精度が
要求され、また構造の複雑化により組立作業等が困難で
あり、低価格化の障害となっていた。
【0026】また、上及び下フランジ10及び9がガイ
ド部材2の上下端部を夫々圧迫することにより、ガイド
部材2の振動の減衰を引き起こし、テープを良好に案
内、走行させることができない不都合があった。本発明
は斯る点に鑑みこのテープガイド装置の構成を比較的簡
単として低価格化をすると共にテープを良好に案内でき
るようにすることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明テープガイド装置
は例えば図1〜図9に示す如く、ガイド部材102と、
フランジ108,109と、主軸101と、支持軸10
6を有し、このガイド部材102の内部にこの支持軸1
06を配置し、この支持軸106上にはガイド部材10
2を振動させた場合の節の位置に対向するように突起1
06a,106bをもうけ、この突起106a,106
bとガイド部材102を硬化後弾性体の性質を示す接着
剤107により固着し、この支持軸106をこの主軸1
01に回転自在かつ軸方向には位置規制して取り付け、
このフランジ108,109をこの主軸101にこのガ
イド部材102の端面とのあいだに間隔を確保して取り
付けたものである。
【0028】
【作用】本発明によれば、テープガイド装置は主軸10
1と、上下フランジ109、108と、テープ119を
ガイドするパイプ状のガイド部材102と、一端が自由
端とされ、他端がガイド部材102に固着されガイド部
材102を定在波振動させる超音波加振子104と、突
起106a、106bを有する支持軸106で構成さ
れ、突起106a、106bをガイド部材102上に発
生する振動の節の部分にを対向させて配置し、突起10
6a、106bとガイド部材102の間に設けた均一な
隙間110に、硬化後に弾性材の性質を示す接着剤を充
填する。接着剤は隙間110に毛細管現象により充填さ
れ、従って接着部分は節に対向する突起106a、10
6bの近傍の部分に限定される。
【0029】支持軸106の長さを振動の節の間の距離
に大略等しくすることにより、接着部分にスポイトなど
の接着機材を接近させることが可能になるとともに、接
着部分を望むことが可能になる。
【0030】またガイド部材102の内径と突起106
a、106bの外径のあいだに隙間110を設け、これ
に硬化後弾性体となる接着剤を充填する。これにより、
ガイド部材102の内径寸法及び突起106a、106
bの外径寸法に高い精度が要求されない。
【0031】上下フランジ109、108にはそれぞれ
筒状部109c、108cを設けることにより、支持軸
106の端面と上下フランジガイド面109a、108
bの間に一定の間隔を保つことができ、その結果、ガイ
ド部材102の端面と上下フランジガイド面109a、
108bの間にそれぞれ隙間t、uを確保するように構
成することができる。
【0032】下フランジ108に設けられた高さ調整ネ
ジ部108aは基台100に設けられた高さ調整ネジ孔
100aに螺合しており、下フランジ108と主軸10
1を介して結合された上フランジ109を回転させる
と、上下フランジ109、108に挟まれた部分が高さ
方向に移動し、高さ方向位置の精密な調整を行うことが
できる。
【0033】
【実施例】以下に、図1〜図7を参照して本発明テープ
ガイド装置の一実施例について説明する。
【0034】この図1において、100は基台、101
は主軸、109は上フランジ、108は下フランジであ
る。119はテープである。
【0035】102はガイド部材であり、このガイド部
材102の外周面所定位置に超音波加振子104の一端
面を例えば接着材等で固着する。
【0036】この超音波加振子104の図において上下
の各部に電源供給用のリード線103a及び103bを
夫々接続する。
【0037】回り止め111はねじ112により基台1
00に固定され、その凹部111aにより超音波加振子
104を挟持するように配置されている。
【0038】図2はテープガイド装置200の断面図を
あらわす。図2と、図2中xで示す部分を拡大した図3
に示すように、100は基台であり、100aは高さ調
整ねじ孔、100bは主軸ガイド孔、100cは主軸固
定ねじ孔である。
【0039】主軸101は支持軸106を回転自在に挿
通するように構成され、支持軸106を挟持するように
主軸101には上フランジ109と下フランジ108が
圧入固定されている。
【0040】支持軸106にはガイド部材102が接着
剤107により固着されている。支持軸106とガイド
部材102の固着に関しては後で詳しく述べる。
【0041】下フランジ108には高さ調整ネジ部10
8aが設けられ、高さ調整ネジ孔100aに螺合してい
る。
【0042】上フランジ109には溝109bが設けら
れている。
【0043】主軸101は基台100に設けた主軸ガイ
ド孔100bにスライド可能に嵌合され、高さ方向位置
調整を行っても基台100に対し主軸101の軸方向が
一定の方向を維持するようにガイドされている。
【0044】120は主軸固定ねじであり、基台100
に設けた主軸固定ネジ孔100cに螺合し、主軸101
を押しつけて固定する。
【0045】一般にテープガイド装置をビデオテープレ
コーダー等に組み込んでテープの案内を行う場合、案内
を精密に最適化するためには、テープガイド装置に高さ
方向位置調整機能が必要とされる。テープガイド装置に
組み込まれた高さ方向位置調整機能について説明する。
なお高さ方向とは、図1、図2に矢印Y−Yで示す方向
を言う。
【0046】高さ位置調整を実施する前に先ず高さ調整
ねじ120を緩める。上フランジ109に設けた溝10
9bにマイナスドライバーを噛み合わせ、上フランジ1
09を回転させると、上フランジ109に圧入嵌合され
た主軸101も回転し、更に主軸101に圧入嵌合され
た下フランジ108も回転する。
【0047】下フランジ108に設けられた高さ調整ネ
ジ部108aは基台100に設けられた高さ調整ネジ孔
100aに螺合しており、上フランジ109を回転させ
ることにより、上下フランジ109、108に挟まれた
部分がY−Y方向つまり高さ方向に移動する。
【0048】主軸101と支持軸106は回転可能に嵌
合し、ガイド部材102に固着された超音波加振子10
4は回り止め111の凹部111aによって挟持されて
いるので、上フランジ109を回転させてもガイド部材
102は回転せず、Y−Y方向にのみ移動する。
【0049】このようにして、テープ119を案内する
上下フランジ109、108の位置を適正な位置に調整
する。調整が終了すると主軸固定ねじ120を締め、主
軸101を主軸ガイド孔100bに押しつけて固定す
る。
【0050】次にガイド部材102と支持軸106の組
立について説明する。図3及び図4に示すように、支持
軸106にはガイド部材102の内径寸法より僅かに小
さい外径寸法を有する突起106a、106bと、内側
小径部106c、外側小径部106d、106eが設け
られている。
【0051】外側小径部106d、106eは接着剤1
07が不必要に支持軸106の内径部106fに付着す
るの防止する目的で設けられている。
【0052】図5は支持軸組立治具130をあらわす。
図5に示すように、支持軸組立治具130は外筒131
と支持軸内径位置決め軸132よりなり、外筒131に
設けた圧入孔131dに支持軸内径位置決め軸132に
設けた圧入軸部132eを圧入することにより両者は組
み立てられる。
【0053】外筒131にはガイド部材外径位置決め穴
131aが設けられ、支持軸内径位置決め軸132には
支持軸内径位置決め部132aが設けられている。13
1b、132bはそれぞれにげである。
【0054】支持軸内径位置決め軸132には支持軸軸
方向位置決め段部132c、ガイド部材軸方向位置決め
段部132dが設けられている。
【0055】図6は支持軸組立治具130にガイド部材
102と支持軸106を取り付けて両者の組立を行って
いる状態を示す。支持軸106は支持軸内径位置決め部
132aと支持軸軸方向位置決め段部132cにより径
方向と軸方向のそれぞれの位置が決められる。
【0056】ガイド部材102は、ガイド部材外径位置
決め穴131aとガイド部材軸方向位置決め段部132
dにより、径方向と軸方向のそれぞれの位置が決められ
る。
【0057】支持軸組立治具130にガイド部材102
と支持軸106を取り付けるとガイド部材102の内径
と支持軸106上に設けた突起106a、106bの外
径の間には約0.1mmの隙間110が円周方向に均一
にできる。
【0058】133はスポイト、107は接着剤であ
る。接着剤107には加熱硬化型のシリコン系の接着剤
を用い、その特性は硬化前は液状であり、適度な流動性
を有し、硬化後はゴム状の弾性体としての性質を有す
る。
【0059】支持軸106の外側小径部106eとガイ
ド部材102の内壁面によって形成される溝135にス
ポイト133の先端133aを接近させて接着剤107
を注入する。
【0060】接着剤107は硬化前適度な流動性を有し
ているので、ガイド部材102と突起106aの間の隙
間110に毛細管現象によって充填される。従って接着
部分は節に対向する突起106a、106bの近傍の部
分に限定され、節以外の部分が接着されることに伴う振
動の減衰を防止することが出来る
【0061】この状態で加熱すると、接着剤107は硬
化してゴム状になり、ガイド部材102と支持軸106
上の突起106aは固着される。
【0062】支持軸106上の突起106bとガイド部
材102の固着は、図7に示すように支持軸組立治具1
30に、ガイド部材と突起106aを固着したものを逆
転して挿入し、再度接着剤107を注入し加熱し硬化せ
しめることによって行う。
【0063】テープガイド装置本体200の駆動時に
は、ガイド部材102上に形成される定在波は図12に
示す如くなる。
【0064】即ち、図12に示すように、点線N−Nは
節の部分であり、この線上では振幅がゼロであり、この
線に沿ってガイド部材102を支持することにより、支
持による振動の減衰を最少とすることができる。
【0065】図12における、端面より節の位置までの
距離をnとし、節の間の距離をmとすると、図2に示す
ように、接着剤107によるガイド部材102と支持軸
106の固着位置はガイド部材102の上下端部より夫
々nの距離とし、固着位置間の距離はmとする。
【0066】従って、図4に示すように支持軸106上
に設けられる突起106a、106b間の距離はmとす
る。
【0067】本例においては、ガイド部材102の長さ
は19mmであり、これに対しm=9.6mm、n=
4.7mmとなっている。
【0068】支持軸106の全長はk=10.2mmで
あり、節の間の距離mに大略等しいといえる。
【0069】このようにして、ガイド部材102にはそ
の振動の節の位置に、支持軸106上の突起106a、
106bが、弾性をもって固着さる。
【0070】従って、この接着材107の弾性により、
ガイド部材102を振動の減衰を最小限に抑制した状態
で支持することができる。
【0071】上下フランジ109、108にはそれぞれ
筒状部109c、108cが設けられ、支持軸106の
端面を筒状部109c、108c端面に接触させても、
ガイド部材102の端面と上下フランジガイド面109
a、108bの間にそれぞれ隙間を確保するように構成
されている。
【0072】つまり、図6に示すように、支持軸106
の両端面よりガイド部材106の両端面までの距離をそ
れぞれp、qとすると、図2に示すように、筒状部10
9c、108cのそれぞれの長さr、sを、r=p+t
s=q+uとなるようにする。但しtは上フランジ
ガイド面109aとガイド部材102の間の隙間、uは
下フランジガイド面108bとガイド部材102の間の
隙間である。
【0073】このようにして隙間t、uが確保されるこ
とにより、ガイド部材102の端面が上下フランジガイ
ド面109a、108bと接触することが無くなり、ガ
イド部材2の振動の減衰を引き起こすことが防止され
る。
【0074】さて、図1に示す如くガイド部材102に
よってテープ119を案内、走行させ、図示を省略した
駆動回路等により、このテープガイド装置にこれの共振
周波数に相当する交流電圧をリード線103a及び10
3bを介して供給すると、ガイド部材102には定在波
が発生し、テープ119及びガイド部材102間の摩擦
係数は、交流電圧を供給しないで、テープ119を走行
させた場合と比較して、数分の1に減少する。
【0075】図8は本発明のテープガイド装置の他の実
施例のテープガイド装置を示す断面図である。
【0076】図8に示すように、テープガイド装置の図
1、図2例のテープガイド装置と相違する点は間座11
2、113、上フランジ114、下フランジ115の部
分のみであり、他の部分の図1、図2例のテープガイド
装置と対応する部分には同一符号を付してその詳細説明
を省略する。
【0077】図8に示すように、テープガイド装置にお
いては、図1例のテープガイド装置における上下フラン
ジ109、108に設けられた筒状部109c、108
cの代わりに、間座117、113を採用している。
【0078】間座117、113はすきまばめにより主
軸101と嵌合され、上下フランジ114、115と主
軸101はそれぞれ圧入により組み立てられている。
【0079】間座117、113の長さはそれぞれr、
sであり、図1例のテープガイド装置の場合と同様に、
上フランジガイド面114aとガイド部材102の間に
隙間t、下フランジガイド面115bとガイド部材10
2の間に隙間uが確保される。
【0080】このようにして隙間t、uが確保されるこ
とにより、ガイド部材102の端面が上下フランジガイ
ド面109a、108bと接触することが無くなり、ガ
イド部材2の振動の減衰を引き起こすことが防止され
る。
【0081】このように構成すると、上下フランジ11
4、115の形状が単純になり、部品としての価格が低
下する。
【0082】図9は本発明のテープガイド装置の更に他
の実施例を示す断面図である。
【0083】図9に示すように、テープガイド装置の図
8例のテープガイド装置と相違する点は高さ調整ねじ1
16の部分のみであり、他の部分の図8例のテープガイ
ド装置と対応する部分には同一符号を付してその詳細説
明を省略する。
【0084】図9に示すように、テープガイド装置にお
いては、図8例のテープガイド装置における下フランジ
115の代わりに、高さ調整ねじ116を採用してい
る。
【0085】高さ調整ねじ116は圧入により主軸10
1とり組み立てられている。高さ調整ねじ116には高
さ調整ねじ部116aが設けられ、高さ調整ねじ孔10
0aに螺合されている。
【0086】本実施例のテープガイド装置は、上フラン
ジ114のみによってテープを案内する目的で使用され
るテープガイド装置に適している。
【0087】なお、本発明の更に他の実施例として、下
フランジのみを有するテープガイド装置を提案できるこ
とは、上述の説明より明らかである。
【0088】ガイド部材102と上下フランジの位置関
係を規定する機構には、他にも種々の例が提案できる。
主軸に取り付けた止め輪により主軸と支持軸の位置関係
を決め、主軸にフランジを圧入固定し、結果的に上下フ
ランジの位置関係を規定する構成はその一例である。
【0089】図1例のテープガイド装置では高さ調整ね
じ部108aを下フランジ108の一部に設けたがこれ
を分離して、高さ調整ねじの単機能部品とし、これを主
軸に圧入等で取り付けてもよい。
【0090】このように本例によれば、テープガイド装
置は例えば図1〜図9に示す如く、主軸101と、上下
フランジ109、108と、テープ119をガイドする
パイプ状のガイド部材102と、一端が自由端とされ、
他端がガイド部材102に固着され、ガイド部材102
を定在波振動させる超音波加振子104と、突起106
a、106bを有する支持軸106で構成され、突起1
06a、106bをガイド部材102上に発生する振動
の節の部分にを対向させて配置し、突起106a、10
6bとガイド部材102の間に設けた均一な隙間110
に、硬化後に弾性体の性質を示す接着剤107を充填す
る。
【0091】接着剤107は隙間110に毛細管現象に
より充填され、従って接着部分は節に対向する突起10
6a、106bの近傍の部分に限定され、節以外の部分
が接着されることに伴う振動の減衰を防止することが出
来る。
【0092】支持軸106の長さを振動の節の間の距離
に大略等しくしたので、接着部分にスポイトなどの接着
機材を接近させることが可能になるとともに、接着部分
を望むことが可能になり、接着剤107の注入作業と確
認作業を容易に行える。
【0093】またガイド部材102の内径と突起106
a、106bの外径のあいだに隙間110を設け、これ
を硬化後弾性体となる接着剤107で埋めるようにした
ので、ガイド部材102の内径寸法及び突起106a、
106bの外径寸法にに高い精度が要求されず、これら
の部品の製造価格が低減される。
【0094】上下フランジ109、108にはそれぞれ
筒状部109c、108cが設けられ、支持軸106の
端面を筒状部109c、108c端面に接触させても、
ガイド部材102の端面と上下フランジガイド面109
a、108bの間にそれぞれ隙間t、uを確保するよう
に構成され、、ガイド部材102の端面が上下フランジ
ガイド面109a、108bと接触することが無くな
り、ガイド部材2の振動の減衰を引き起こすことが防止
される。
【0095】下フランジ108に設けられた高さ調整ネ
ジ部108aは基台100に設けられた高さ調整ネジ孔
100aに螺合しており、下フランジ108と主軸10
1を介して結合された上フランジ109を回転させるこ
とにより、上下フランジ109、108に挟まれた部分
を高さ方向に移動させることが可能であり、簡単な構造
で高さ方向の位置の調整機構が実現され、テープ走行の
案内を最適化することが出来る。
【0096】尚、本発明は上述の実施例に限ることなく
本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が
取り得ることは勿論である。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、テープガイド装置は例
えば図1〜図9に示す如く、主軸101と、上下フラン
ジ109、108と、テープ119をガイドするパイプ
状のガイド部材102と、一端が自由端とされ、他端が
ガイド部材102に固着されガイド部材102を定在波
振動させる超音波加振子104と、突起106a、10
6bを有する支持軸106で構成され、突起106a、
106bをガイド部材102上に発生する振動の節の部
分にを対向させて配置し、突起106a、106bとガ
イド部材102の間に設けた均一な隙間110に、硬化
後に弾性材の性質を示す接着剤を充填する。
【0098】接着剤は隙間110に毛細管現象により充
填され、従って接着部分は節に対向する突起106a、
106bの近傍の部分に限定され、節以外の部分が接着
されることに伴う振動の減衰を防止することが出来る。
【0099】支持軸106の長さを振動の節の間の距離
に大略等しくしたので、接着部分にスポイトなどの接着
機材を接近させることが可能になるとともに、接着部分
を望むことが可能になり、接着剤の注入作業と確認作業
を容易に行える。
【0100】またガイド部材102の内径と突起106
a、106bの外径のあいだに隙間110を設け、これ
を硬化後弾性体となる接着剤で埋めるようにしたので、
ガイド部材102の内径寸法及び突起106a、106
bの外径寸法にに高い精度が要求されず、これらの部品
の製造価格が低減される。
【0101】上下フランジ109、108にはそれぞれ
筒状部109c、108cが設けられ、支持軸106の
端面を筒状部109c、108c端面に接触させても、
ガイド部材102の端面と上下フランジガイド面109
a、108bの間にそれぞれ隙間t、uを確保するよう
に構成され、ガイド部材102の端面が上下フランジガ
イド面109a、108bと接触することが無くなり、
ガイド部材2の振動の減衰を引き起こすことが防止され
る。
【0102】下フランジ108に設けられた高さ調整ネ
ジ部108aは基台100に設けられた高さ調整ネジ孔
100aに螺合しており、下フランジ108と主軸10
1を介して結合された上フランジ109を回転させるこ
とにより、上下フランジ109、108に挟まれた部分
を高さ方向に移動させることが可能であり、簡単な構造
で高さ方向の位置の調整機構が実現され、テープ走行の
案内を最適化することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明テープガイド装置の一実施例を示す斜視
図である。
【図2】本発明テープガイド装置の一実施例を示す断面
図である。
【図3】本発明テープガイド装置の一実施例の一部を拡
大した断面図である。
【図4】本発明のテープガイド装置の一実施例の支持軸
を示す図である。
【図5】本発明のテープガイド装置の一実施例の支持軸
組立治具を示す断面図である。
【図6】本発明のテープガイド装置の一実施例の支持軸
組立治具の使用状況を示す断面図である。
【図7】本発明のテープガイド装置の一実施例の支持軸
組立治具の使用状況を示す断面図である。
【図8】本発明のテープガイド装置の他の実施例を示す
断面図である。
【図9】本発明のテープガイド装置の他の実施例を示す
断面図である。
【図10】従来のテープガイド装置の例を示す断面図で
ある。
【図11】従来のテープガイド装置の例を示す平面図で
ある。
【図12】従来及び本発明テープガイド装置の説明に供
するグラフである。
【符号の説明】
100 基台 101 主軸 102 ガイド部材 104 超音波加振子 106 支持軸 106a、106b 突起 107 接着剤 108 下フランジ 109 上フランジ 113 間座 117 間座 116 高さ調整ねじ 130 支持軸組立治具 131 外筒 132 支持軸内径位置決め軸 133 スポイト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイド部材と、フランジと、主軸と、支
    持軸を有し、上記ガイド部材の内部に上記支持軸を配置
    し、上記支持軸上には上記ガイド部材を振動させた場合
    の節の位置に対向するように突起をもうけ、上記突起と
    上記ガイド部材を硬化後弾性体の性質を示す接着剤によ
    り固着し、上記支持軸を上記主軸に回転自在かつ軸方向
    には位置規制して取り付け、上記フランジを上記主軸に
    上記ガイド部材の端面とのあいだに隙間を確保して取り
    付けたことを特徴とするテープガイド装置。
JP4013176A 1992-01-28 1992-01-28 テープガイド装置 Pending JPH05205362A (ja)

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JP4013176A JPH05205362A (ja) 1992-01-28 1992-01-28 テープガイド装置

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