JPH05144131A - テープガイド装置 - Google Patents

テープガイド装置

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Publication number
JPH05144131A
JPH05144131A JP3309439A JP30943991A JPH05144131A JP H05144131 A JPH05144131 A JP H05144131A JP 3309439 A JP3309439 A JP 3309439A JP 30943991 A JP30943991 A JP 30943991A JP H05144131 A JPH05144131 A JP H05144131A
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JP
Japan
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guide member
tape
ultrasonic
ultrasonic exciter
guide device
Prior art date
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Application number
JP3309439A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuro Saito
悦朗 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイド部材以外の部品に対する加振を防止し
て周波数特性を単純にし、これにより制御を容易にする
と共に超音波加振子と支持部材等の材質の熱膨張係数の
差によって発生する超音波加振子の剥離事故を防止し、
更に装置の小型と低価格化を図ることを目的とする。 【構成】 テープ109をガイドする中実棒状のガイド
部材102と、このガイド部材102を支持する支持部
材105、106と、一面を自由とし、他面をガイド部
材102に固着されたガイド部材102に定在波を形成
せしめる平板型の超音波加振子104とを有し、ガイド
部材102を振動させるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオ・テープ
・レコーダ等に適用して好適なテープガイド装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビデオ・テープ・レコーダ等に使用され
るテープガイド装置は、大別すると回転型と固定型とが
挙げられる。
【0003】回転型には、テープに与える走行抵抗が少
ないといった特徴がある。しかしながら、例えば、使用
するベアリングの回転ムラがテープの走行ムラとなって
表れることや、回転ローラーの回転方向に対しテープの
走行方向が直角になっていないと、テープがローラーか
ら幅方向の力を受けること等の欠点があった。
【0004】特に後者の欠点においては、更に、テープ
が幅方向に移動して、テープのエッジを損傷することも
あった。従って、回転型のテープガイド装置を使用する
場合には、部品精度や組立精度が頗る高くなるようにし
なければならなく、製造が困難であった。
【0005】一方、固定型はテープの走行が安定したも
のとなるが、テープの走行抵抗が大きいといった欠点が
あった。
【0006】このような理由により、固定型でしかもテ
ープの走行抵抗の小さいテープガイド装置が要望されて
おり、一例として、エアーガイドが挙げられる。
【0007】このエアーガイドは、ガイド体の表面に設
けた小孔よりエアーを噴出し、テープを浮上させてテー
プの走行抵抗を減じる方式である。しかしながら、この
エアーガイドを以てしても、エアー源としてコンプレッ
サーが必要となる等新たな問題が生ずる。
【0008】このような欠点や問題を解消すべく、本出
願人は先に超音波を用いた超音波加振テープガイド装置
(特願平02−103627号)を提案している。
【0009】この超音波加振テープガイド装置では、固
定型のテープ走行の安定性を有しながら、テープの走行
抵抗を減じることができるようになされている。
【0010】また、この超音波加振テープガイド装置は
高さ調節が可能とされている。以下、図6を参照して、
このテープガイド装置1について説明する。
【0011】この図6において、5は基台18に植立さ
れた主軸である。積層型の超音波加振子3が固着された
ガイド部材2は、支持突起7bを有する円筒状の真鍮製
の支持軸7により支持されている。
【0012】またこの積層型の超音波加振子3は、ガイ
ド部材2の径方向に対して略4.5mmの長さを有す
る。
【0013】この4.5mmという長さは、この超音波
加振子3の適当な伸縮により振幅を得るための長さであ
る。
【0014】下及び上フランジ9及び10は支持軸7の
上下端部に当接するように配置され、ガイド部材2に巻
き付けられるテープのエッジ部をガイドする役目を果た
すようにされる。
【0015】主軸5は下及び上フランジ9及び10並び
に支持軸7を挿通するように構成される。
【0016】6は支持軸7の上端部の内周に嵌合される
と共に主軸5の端部に形成されたねじ23に螺合される
高さ調整ねじである。
【0017】8は取り付け部材で、この取り付け部材8
の上部に上フランジ10が取り付けねじ15により固定
され、この取り付け部材8の下部に下フランジ9が固定
ピン22及び24にて固定されている。
【0018】図7に示すように、取り付け部材8の素子
収容部8aは両側に側壁8bを残した直方体の孔を形成
することにより構成され、その両側壁8bにはストッパ
嵌合孔8cが形成されている。
【0019】このストッパ嵌合孔8cには、ゴムからな
る円盤状のストッパ39の係止突起39aが嵌合され、
このストッパ39にて超音波加振子3が挟持されること
によって、ガイド部材2の回転が阻止されている。
【0020】取り付け部材8は、下及び上フランジ9及
び10を平行に保ち、その間隔をガイド部材2の長さよ
り0.1mm程大きく保つ役目を果たしている。
【0021】図6に示すように、下フランジ9及びベー
ス18間の主軸5の外周に配設されたコイルばね35の
偏倚力にて下フランジ9が上方向に押されるようになさ
れている。
【0022】ベース18にはピン挿入孔20が形成さ
れ、この挿入孔20には、下フランジ9下面に植立され
た固定ピン22が挿入されている。
【0023】このような構成において、高さ調整ねじ6
が回転されると、コイルばね35の偏倚力により、ま
た、この偏倚力に坑してガイド部材2の高さが調整でき
るようになされている。
【0024】図8は、超音波加振子3に交流電圧を印加
し、ガイド部材2に発生する定在波振動の状態を線X−
Xで切って展開して表示したものである。
【0025】この図8に示すように、点線N−Nは節の
部分であり、この線上では振幅がゼロとなっている。ガ
イド部材2の端面より節の位置までの距離をnとする
と、支持突起7bの軸方向の位置はガイド部材2の端面
よりnの距離に設けられる。
【0026】ところで、上述のテープガイド装置1は、
テープの幅方向の位置を規制する上下フランジ10及び
9付きテープガイド装置であり、高さ方向、即ち、テー
プの幅方向におけるテープガイド装置の位置を調整する
場合に有効な構成となっている。
【0027】しかしながら、テープに対して幅方向の規
制を加えなくて良いテープガイド装置の場合には、上述
したようなパイプ状のガイド部材2を用いることは、構
造的に複雑となる欠点がある。
【0028】このような欠点や問題を解消すべく、本出
願人は先に超音波を用いたテープガイド装置(特願平0
2−232848号)を提案している。
【0029】以下、このテープガイド装置を図9を参照
して説明する。
【0030】この図11において、70は全体としてテ
ープガイド装置本体を示す。
【0031】71は円柱状のガイド部材で、このガイド
部材71の一方の面(図において右側)の上下所定位置
には夫々穴71a及び71bが形成されている。
【0032】73は支柱で、この支柱73の取り付け面
73cの上下所定位置には夫々穴73a及び73bが形
成されている。
【0033】72aは支持軸で、この支持軸72aの一
方の端部がガイド部材71の穴71aに嵌合され、この
支持軸72aの他方の端部が支柱73の穴73aに嵌合
されている。
【0034】72bは支持軸で、この支持軸72bの一
方の端部がガイド部材71の穴71bに嵌合され、この
支持軸72bの他方の端部が支柱73の穴73bに嵌合
されている。
【0035】そしてガイド部材71及び支柱73が連結
される。
【0036】また、74は積層型の超音波加振子で、こ
の超音波加振子74が上述の支持軸72a及び72bの
中間部に配されると共に、この超音波加振子74の一端
がガイド部材71の内側面に固着され、この超音波加振
子74の他端が支柱73の取り付け面73cに固着され
る。
【0037】この図9に示す如くガイド部材71によっ
てテープを案内、走行させ、図示を省略した駆動回路等
により、このテープガイド装置本体70にこれの共振周
波数に相当する交流電圧をリード線74a及び74bを
介して供給すると、図中一点鎖線の中心線Tで示す如く
ガイド部材71が変形してガイド部材71に定在波が発
生する。
【0038】このとき、テープ及びガイド部材71間の
摩擦係数は、交流電圧を供給しないで、テープを走行さ
せた場合と比較して、数分の1に減少する。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のテー
プガイド装置においてはガイド部材71及び支柱73間
を支持軸72a及び72bによって連結し、更に、これ
らガイド部材71、支持軸72a及び72b並びに支柱
73によって形成される中央部分に超音波加振子74を
配し、一端をガイド部材71に固着し、他端を支柱73
の取り付け面73cに固着するようにしている。
【0040】しかしながら、このような構造にすると、
超音波加振子74の加振により、支持軸72a及び72
b、支柱73も振動することになり、振動系が複雑とな
り、ガイド部材71以外の共振が周波数特性に現れ、加
振制御が困難となる不都合があった。
【0041】また、上述の例においては、超音波加振子
74並びにガイド部材71、支持軸72a及び72b、
支柱73の材質が夫々異なり、熱膨張係数が異なるの
で、周囲の温度変化により、超音波加振子74がガイド
部材71や支柱73より剥離する事故を引き起こす不都
合があった。また超音波加振子が積層型の圧電素子で構
成されているため、超音波加振子が高価になる、装置が
特にガイド部材の径方向において装置が大型になる等の
不都合があった。
【0042】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、超音波加振子に平板型の圧電素子採用して装置の小
型化と低価格化を計り、ガイド部材以外の部品に対する
加振を防止して周波数特性を単純にし、これにより制御
を容易にすると共に、超音波加振子と支持軸等の材質の
熱膨張係数の差によって発生する超音波加振子の剥離事
故を防止することができるテープガイド装置を提案しよ
うとするものである。
【0043】
【課題を解決するための手段】本発明テープガイド装置
は例えば図1〜図4に示す如く、テープ109をガイド
する中実棒状のガイド部材102と、このガイド部材1
02を支持する支持部材105、106と、一面を自由
とし、他面をガイド部材102に固着されたガイド部材
102に定在波を形成せしめる平板型の超音波加振子1
04とを有し、ガイド部材102を振動させるようにし
たものである。
【0044】
【作用】上述せる本発明によれば、テープ109をガイ
ドする中実棒状のガイド部材102と、このガイド部材
を支持する支持部材105、106と、一面を自由とさ
れ他面をガイド部材102に固着され、ガイド部材10
2に定在波を形成せしめる平板型の超音波加振子104
とを有し、ガイド部材102をガイド部材102の径方
向に振動させるようにしたので、ガイド部材以外の部品
に対する加振を防止して周波数特性を単純にし、これに
より制御を容易にすると共に、超音波加振子と支持部材
等の材質の熱膨張係数の差によって発生する超音波加振
子の剥離事故を防止し、更に装置の構造を簡単にすると
共に、装置を小型、且つ、価格低廉とすることができ
る。
【0045】
【実施例】以下に、図1〜図3を参照して本発明テープ
ガイド装置の一実施例について詳細に説明する。
【0046】この図1〜図3において、200は全体と
してテープガイド装置本体を示す。
【0047】100はねじ107を挿通する孔100a
を形成した基台(例えばビデオ・テープ・レコーダ等
の)で、この基台100にガイド部材102の外周面と
一致する形状とした支柱101を植立する如く取り付け
る。
【0048】この支柱101の基台100への取り付け
は、基台100の孔100aにねじ107を挿通すると
共に、支柱101の下部に形成したねじ穴101cにね
じ107を螺合することにより行う。
【0049】またこの支柱101の上下部分に夫々孔1
01a及び101bを形成し、更にこれら孔101a及
び101bの中間位置に孔101dを形成する如くす
る。
【0050】ガイド部材102には円筒面部(図におい
て左側)102dと平面部102eが有り、平面部10
2eには超音波加振子104を固着する。
【0051】ガイド部材102の内側面上下部分に夫々
穴102a及び102bを形成する。
【0052】この超音波加振子104は単層の平板型の
圧電素子よりなり、リード線103a及び103bによ
り電圧を印加すると面内方向に伸縮するため、図3中一
点鎖線の中心線Tで示す如くガイド部材102が変形し
てガイド部材102に定在波が発生する。
【0053】105及び106は夫々支持軸で、図3に
示すように、その中心部分を径の小さな小径部105a
及び106bにし、ガイド部材102が振動により変形
したときにこれら支持軸105及び106の小径部10
5a及び106aが夫々挿入されるガイド部材102の
孔102a及び102bの内壁部分に接触しないように
する。
【0054】さて、図3に示すように、ガイド部材10
2の平面部102eに超音波加振子104の一端面を接
着材等により固着し、支持軸105、106を超音波加
振子104に設けた孔104a、104bに捜通させ、
それぞれの一端をガイド部材102の穴102a、10
2bに圧入固定し、この支持軸105、106の他端を
支柱101の孔101a、101bに圧入固定する。
【0055】これと共に、ガイド部材102の平面部1
02eにその一端面が固着された超音波加振子104の
リ─ド線103a、103bを支柱101の孔101d
挿通せしめる。
【0056】上述の支持軸105、106及びガイド部
材102間の連結位置、即ち、支柱101の上下部分に
夫々形成する孔101a及び101b並びにガイド部材
102の内側上下部分に夫々形成する穴102a及び1
02bの位置を次のようにしてきめる。
【0057】図5に長さSの棒状の物体110の共振に
おける節の位置をNとして、共振モードにおける振動の
状態を示す。
【0058】図5Aは基本共振モードにおける振動の状
態を示し、この図5Aに示すように、節Nは物体110
の両端面より夫々略0.22Sの位置となる。
【0059】図5Bは高次の共振モードの内の第2次の
共振モードにおける振動の状態を示し、この図5Bに示
すように、節Nは物体110の両端面より夫々略0.1
3Sの位置及び中央の位置となる。
【0060】更に高次の、第3次、第4次と言った共振
モードにおいても、夫々に対応した位置に節が形成され
る。
【0061】棒状の物体110の長さSと共振における
節Nの位置の関係は、本例において用いるガイド部材1
02にも適用される。
【0062】従って、ガイド部材102の上下部分に形
成する穴102a及び102bの位置は、ガイド部材1
02の長さSに対して、両端面より夫々例えば0.22
Sの距離の位置にし、支柱101の上下部分に形成する
孔101a及び101bの位置は、ガイド部材102に
形成する穴102a及び102bに夫々対応した部分に
する。
【0063】従って、支持軸105、106及びガイド
部材102間の連結位置は上述の節Nの位置となる。
【0064】尚、ガイド部材102の長さをSとし、ガ
イド部材102のヤング率をEとし、ガイド部材102
の断面の回転半径をRとすると、基本モードにおける共
振周波数f1 はf1 =1.13π/S2 ・(ER2 /ρ
0 0.5 として示すことができ、第2次モードにおける
共振周波数f2 はf2 =2.8f1 として示すことがで
きる。
【0065】即ち、超音波加振子104にリード線10
3a及び103bを介して、図示を省略した駆動回路よ
りの交流電圧を供給したときには、ガイド部材102上
に形成される定在波の振幅が“0”となるところとす
る。
【0066】さて、図1に示す如くガイド部材102に
よって図示を省略したテープ109を案内、走行させ、
図示を省略した駆動回路等により、このテープガイド装
置本体200にこれの共振周波数に相当する交流電圧を
リード線103a及び103bを介して供給すると、ガ
イド部材102には定在波が発生し、テープ109及び
ガイド部材102間の摩擦係数は、交流電圧を供給しな
いで、テープ109を走行させた場合と比較して、数分
の1に減少する。
【0067】このように、本例においては、ガイド部材
102をソリッドなものとし、このガイド部材102及
び支持軸105、106間をガイド部材102に発生す
る定在波の節Nの部分で連結し、ガイド部材102の平
面部に平板型の超音波加振子104を取り付け、ガイド
部材102を長さ方向に加振するようにしたので、ガイ
ド部材102上に発生する定在波を極めて単純、且つ、
整った波形とでき、ガイド部材102以外の部品に対す
る加振を防止して周波数特性を単純にし、これにより制
御を容易にすると共に、超音波加振子104と支持軸1
05、106等の材質の熱膨張係数の差によって発生す
る超音波加振子104の剥離事故を防止することがで
き、更に、超音波加振子104に単層の平板型の圧電素
子を採用したので装置を小型、且つ、価格低廉とでき
る。また、これにより、テープガイド装置の製造工程を
簡単にすることができる。
【0068】尚、上述の例においては、ガイド部材10
2に対する超音波加振子104の取り付けはガイド部材
の一部に平面部を設け平板状の超音波加振子を接着剤な
どで固着する構造となっているが、ガイド部材の形状
は、純円柱状等各種の曲面形状でも良い。曲面に対する
超音波加振子の取り付けは、超音波加振子を単層の圧電
素子をガイド部材の曲面形状と合致するように成形した
ものとして接着剤などにより固着するか、超音波加振子
を平板型としてガイド部材と超音波加振子の間に、ガイ
ド部材に合致する曲面と平面を両面に備える中間部材を
介在せしめ接着剤等により、中間部材の曲面側をガイド
部材に、平面側に超音波加振子をそれぞれ接着剤などで
固着する方法を採用する。
【0069】図4は本発明の他の例のテ─プガイド装置
201を示している。
【0070】以下、この図4を参照してテープガイド装
置201について説明するに、図1〜図3及び図5を参
照して説明したテープガイド装置と対応する部分には同
一符号を付してその詳細説明を省略する。
【0071】この図4に示すテープガイド装置201
は、ガイド部材102の傾斜角度を調整できる傾斜角調
整機能を有する。
【0072】この図4においては、図1〜図3及び図5
を参照して説明したテープガイド装置のガイド部材10
2の穴102a及び支柱101の孔101aに両端を圧
入固定した支持軸105及びこの連結部分を次のように
構成する。
【0073】即ち、支持軸120の左側をガイド部材1
02の穴102aの内壁と接触しないようにするための
小径部120aとし、この支持軸120の略中間部分に
フランジ120bを配し、この支持軸120の右端側に
ねじ120cを形成する。
【0074】そしてこの支持軸120の左端をガイド部
材102の穴102aに圧入固定し、この支持軸120
のフランジ120b及びねじ120c間に板ばね121
を配すると共に、この支持軸120の右端を支柱101
の孔101aにスライド可能に嵌合し、更に支柱101
より突出した支持軸120のねじ120cにねじ122
を螺合する。
【0075】尚、支持軸120の両端及びガイド部材1
02の孔102a、支柱101の孔101a間の連結位
置は図1〜図3において説明したテープガイド装置と同
様に、ガイド部材102上に発生する定在波の節Nの部
分とする。
【0076】さて、上述の支持軸120に螺合したねじ
122を回転すると、板ばね121の反発力により、ま
たは反発力に抗して支持軸120が図において左右に移
動する。
【0077】支持軸106は固定しているので、支持軸
120の左右の移動によってガイド部材102の上部が
図中実線の矢印xで示す方向に移動し、ガイド部材10
2の傾斜角度、即ち、ガイド部材102及び基台100
間のなす角度θが変化する。
【0078】従ってテープをガイドするためのガイド部
材102の角度を最適な角度とし、テープの案内及びテ
ープ走行を良好にすることができる。
【0079】さて、ガイド部材102によって図示を省
略したテープを案内、走行させ、図示を省略した駆動回
路等により、このテープガイド装置本体200にこれの
共振周波数に相当する交流電圧をリード線103a及び
103bを介して供給すると、ガイド部材102には定
在波が発生し、テープ及びガイド部材102間の摩擦係
数は、交流電圧を供給しないで、テープを走行させた場
合と比較して、数分の1に減少する。
【0080】このように、本例においては、ガイド部材
102をソリッドなものとし、このガイド部材102及
び支持軸120、106間をガイド部材102に発生す
る定在波の節Nの部分で連結し、支持軸120に板バネ
121とねじ122による調整機構を組み込んだので、
ガイド部材の基台100に対する角度を調整することが
できるので、テ─プの走行を最適な状態にすることが出
来る。更に、超音波加振子104に単層の平板型の圧電
素子を採用したので装置を小型、且つ、価格低廉とでき
る等のテ─プガイド装置200の特徴も兼ね備えてい
る。
【0081】本発明の実施例では、超音波加振子104
を単層の圧電素子で構成したが、これを複層の圧電素子
としても本発明の趣旨を逸脱することはない。たとえば
バイモルフと呼ばれる2層の圧電素子で構成しても本発
明の目的を達成することが出来る。
【0082】なお、ガイド部材上に形成される定在波に
は、ガイド部材の形状や振動モ─ドよって種々の形があ
り、図5や理論式で示したものに限定されるものではな
い。
【0083】尚、本発明は上述の実施例に限ることなく
本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が
取り得ることは勿論である。
【0084】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、テープをガイ
ドする中実棒状のガイド部材と、このガイド部材を支持
する支持部材と、平板型でその一面がガイド部材に固着
された超音波加振子を有し、ガイド部材とガイド部材の
径方向に振動させるようにしたので、ガイド部材以外の
部品に対する加振を防止して周波数特性を単純にし、こ
れにより制御を容易にすると共に、超音波加振子と支持
部材等の材質の熱膨張係数の差によって発生する超音波
加振子の剥離事故を防止し、更に装置の構造を簡単にす
ると共に、装置を小型、且つ、価格低廉とすることがで
きる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明テープガイド装置の一実施例の説明に供
する支持軸を示す斜視図である。
【図2】本発明テープガイド装置の一実施例を示す分解
斜視図である。
【図3】本発明テープガイド装置の一実施例を示す断面
図である。
【図4】本発明テープガイド装置の他の例を示す断面図
である。
【図5】本発明テープガイド装置の一実施例の説明に供
する説明図である。
【図6】従来のテープガイド装置の例を示す断面図であ
る。
【図7】従来のテープガイド装置の例の平面図である。
【図8】従来のテープガイド装置の説明に供するグラフ
である。
【図9】従来のテープガイド装置の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
100 基台 101 支柱 102 ガイド部材 103a、103b リード線 104 超音波加振子 105、106、120 支持軸 107、122 ねじ 109 テープ 121 板ばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープをガイドする中実棒状のガイド部
    材と、一面が自由とされ、他面が上記ガイド部材に固着
    され、上記ガイド部材に定在波を形成せしめる平板型の
    超音波加振子とを有することを特徴とするテープガイド
    装置。
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