JPH05204546A - フィンガ・タッチまたはスタイラスの位置を検出するためのタッチ・オーバーレイ、および検出システム - Google Patents

フィンガ・タッチまたはスタイラスの位置を検出するためのタッチ・オーバーレイ、および検出システム

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JPH05204546A
JPH05204546A JP25788492A JP25788492A JPH05204546A JP H05204546 A JPH05204546 A JP H05204546A JP 25788492 A JP25788492 A JP 25788492A JP 25788492 A JP25788492 A JP 25788492A JP H05204546 A JPH05204546 A JP H05204546A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィンガ・タッチ及びスタイラスの位置を検
出するための表示装置(18)の表示面用の改良された
タッチ・オーバーレイおよびシステムを提供すること。 【構成】 透明な上側(93)及び下側導体セット(9
1)を、少なくとも1つの透明でフレキシブルな絶縁基
板(90,94)上に互いに直交して配置する。これら
の透明導体の向きに応じて、上端(98)及び下端カバ
ー層をオーバーレイに追加することができる。上側導体
と下側導体の間の分離(T2)、及びオーバーレイの頂
面上のユーザの指から上側導体までの分離間隔(T3)
を最適にする。フィンガ・タッチ感知の速度を速めるた
め、上側導体層と下側導体層の間の分離間隔を増加させ
ることによって、オーバーレイの周囲キャパシタンスを
減少させる。操作性を改善するために、本発見は、上側
導体と下側導体の間を少なくとも0.076mm(3ミ
ル)分離することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的にデータ処理シ
ステム用の入力装置に関する。より具体的には、本発明
は、コンピュータ表示装置上に配置された、フィンガ・
タッチ入力またはスタイラス入力を可能にする対話式入
力装置とともに使用される、改良されたタッチ・オーバ
ーレイに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ表示装置の表示面上に配置
されたタッチ入力装置を使って、データ処理システムを
制御するための「ユーザ・フレンドリ」な手段を提供す
ることは、当技術分野で周知である。これらの装置は、
初歩のユーザが、長時間の訓練を受けずともコンピュー
タ・システム上で所望の作業を実行できるように設計さ
れている。ヒューマン・ファクタに関する研究によれ
ば、当技術分野で一般にタッチ入力装置と呼ばれてい
る、コンピュータ表示装置上でユーザがデータを直接入
力できる入力装置は、人間と機械の間で最大の即時性及
び正確性を達成できる。
【0003】表示装置表面上で使用する最初の入力装置
の1つはライト・ペンであった。ライト・ペンは、ハン
ド・ヘルド・スタイラス内の光学式検出器であり、コン
ピュータ表示装置内の陰極線管(CRT)の表面に接し
て置かれる。ライト・ペンは、CRTの走査ラスタであ
る光のドットを検出する。ライト・ペンによって感知さ
れるラスタの座標を決定することによって、コンピュー
タ・システムは表示装置上のライト・ペンの位置を特定
する。
【0004】あるタッチ入力装置は、平行な水平及び垂
直方向に配列された多数の赤外線または可視光線の発光
器と受光器を有する表示画面の周囲にぴったりはまるフ
レームを使用する。ユーザの指が光線を遮ぎると、水平
及び垂直受光器が信号のないことを検知し、それによっ
てユーザが希望した動作の位置を特定することができ
る。
【0005】別のクラスの既知のタッチ入力装置は、表
示画面上に配置された透明オーバーレイを使用する。こ
れらのタッチ・オーバーレイは、表示装置の表面上また
はその近くでのスタイラスまたは指の存在及び位置を検
出するための様々な手段を使用する。オーバーレイの1
つのタイプは、機械的変形膜、すなわちフレキシブルな
表面上に配置された2枚の透明導体面からなる透明オー
バーレイである。選択を行うとき、ユーザはこれらの導
体面の一方を指またはスタイラスでタッチしてもう一方
の導体面を機械的に変位させ、それによって両導体を電
気的に接触させる。適切な電子回路及びソフトウェア
が、指またはスタイラスのタッチによって発生された電
気信号を表示装置の表面上の位置に変換する。他のタッ
チ・オーバーレイは、透明オーバーレイ及び関連する電
子回路内の容量性手段または抵抗手段を使用してフィン
ガ・タッチによるユーザの入力を検出する。このタイプ
の入力装置は、オーバーレイのキャパシタンスまたはイ
ンピーダンスの変化によってフィンガ・タッチの位置を
検出することができる。さらに別のタッチ・オーバーレ
イは、ユーザ入力のためにスタイラスを使用し、タッチ
・スクリーン上のタッチされた位置でのキャパシタンス
またはインピーダンスを変化させ、あるいはオーバーレ
イによって発生した電磁信号または静電信号をマイクロ
プロセッサに戻して、スタイラスの位置を決定する。
【0006】上述の従来技術のタッチ装置の大部分は、
スタイラスからの入力、またはフィンガ・タッチによる
入力を受け取るが、両方は受け取らない。これらの装置
は、指またはスタイラスの存在を感知できる場合、一般
に両者を区別しない。人間と機械の対話を支援するため
に開発された現在の図形ユーザ・インターフェースで
は、ユーザが指で簡単に選択できる、メニュー選択、ア
イコン、ウィンドウなど、多くのアイテムがある。フリ
ーハンド描画、ジェスチャ認識または手書き文字認識を
実行する他の先端ソフトウェア適用業務では、スタイラ
スの方が精度が高いのでより効率的である。したがっ
て、スタイラス及びフィンガ・タッチの両方が検出でき
るタッチ入力システムを利用できると好都合である。
【0007】そのようなシステムの1つは、米国特許第
4686332号に記述されている。このタッチ入力シ
ステムでは、フィンガ・タッチ及びスタイラスの両方が
検出できる。このシステムは、表示装置の表示面上に配
列された水平及び垂直の透明導体のアレイを含む、タッ
チ・オーバーレイ・センサを含む。導体アレイは、マイ
クロプロセッサの制御下で40kHzの電磁信号または
静電信号を表示装置の表面の上方の領域に発生する。ス
タイラス「アンテナ」が、検出器制御システムの入力端
に接続され、アレイから発生された信号を感知する。ス
タイラスによって感知された信号の振幅は、表示装置、
及び付勢された特定の導体上または上方のスタイラスの
位置と関係する。スタイラスに結合された放射信号測定
手段で、スタイラスが受け取る電磁信号または静電信号
を測定する。
【0008】米国特許第4686332号のフィンガ・
タッチ感知システムは、選択された導体のキャパシタン
スを測定し、フィンガ・タッチがいつどこで起こったか
を決定する、キャパシタンス測定手段である。また、こ
のシステムは、スタイラスまたはフィンガ・タッチを感
知するために、放射線源の出力またはキャパシタンス測
定手段を、それぞれアレイ内の水平及び垂直導体の選択
されたパターンに接続する手段を含む。
【0009】米国特許第4686332号に記述された
タッチ・オーバーレイは、いくつかの欠点をもつ。オー
バーレイ上のフィンガ・タッチは、個々の導体のキャパ
シタンスのわずかな変化によって感知される。キャパシ
タンスは、個々の導体を可変発振器の周期制御キャパシ
タに接続する、可変周波数発振器によって測定できる。
指がオーバーレイにタッチしていないとき、発振器はオ
ーバーレイ・ケーブルの周囲キャパシタンス及び電子回
路のキャパシタンスによって決定される周波数で走行す
る。タッチ入力システム及びその応用例を研究すること
によって、周囲オーバーレイ・キャパシタンスを最小に
すること、及びそれによってオーバーレイがタッチされ
たときのキャパシタンスのパーセント変化を最大にする
ことなどのいくつかの目標を評価することができる。フ
ィンガ・タッチ操作でより大きな速度及び精度を必要と
する応用例では、より低い周囲キャパシタンスが望まし
い。水平導体と垂直導体の間の分離間隔がわずか0.0
51mm(2ミル)の場合は、感知されている導体が、
測定中に接地されていた他の層内のすべての導体の比較
的近くを通るので、大地への周囲キャパシタンスは最小
にならない。
【0010】米国特許第4686332号に記述された
オーバーレイ構造のもう1つの問題点は、特にスタイラ
スが頻繁に使用される応用例では、オーバーレイ内の透
明導体が微小クラックを生じやすいことである。米国特
許第4686332号に記述された透明導体は、その透
明性及び伝導性の理由から、インジウムスズ酸化物(I
TO)からなることが好ましい。しかし、ITOはセラ
ミック材料なので、比較的脆い。スタイラスの先端によ
る加圧が繰り返されると、オーバーレイ導体内に微小ク
ラックが発生し、タッチ・オーバーレイは最後には故障
する。この問題は、上側基板の下面上に、すなわち機械
的変形膜の場合と同様に表示装置の表面に向かって下向
きに、上側導体を形成することによって悪化する。IT
O導体が表示装置に面するとき、それは主として引張り
力を受け、オーバーレイ表面上のスタイラスの接触点で
引き伸ばされる。ITOは、張力を受けるときクラック
をとても発生しやすい。他方、ITOは圧縮力には比較
的強いことが知られている。上側導体を表示装置から離
れて上向きにできるなら、上側導体は圧縮力を受けるの
で、クラックを発生しにくくなるはずである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、放射
ピックアップ・スタイラスの位置をも決定できる、表示
面上に配置された透明オーバーレイ内での指の存在が検
出できる速度を増加させることである。
【0012】本発明の別の目的は、放射ピックアップ・
スタイラスをも感知できる、透明オーバーレイ上での指
の位置を決定する精度をより高速度で維持または改善す
ることである。
【0013】本発明の別の目的は、特に透明オーバーレ
イに反復するスタイラス圧力がかかる応用例において、
十分な耐久性をもつ透明オーバーレイを提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記その他の目的は、水
平または垂直の透明導体の平行な配列がその表面に配置
された、透明でフレキシブルな絶縁材料からなる少なく
とも1枚の基板を有するラミネート構造である、タッチ
・オーバーレイを使用したフィンガ・タッチ及びスタイ
ラス感知システムにおいて達成される。このオーバーレ
イ内に、互いに直交する向きの2組の透明導体がある。
これらの導体は、基板層の上面または下面に配置され、
それぞれ上向き(face up)または下向き(face down)と呼
ばれる。これらの透明導体の向きに応じて、上端及び下
端のカバー層を追加することができる。
【0015】本発明は、水平及び垂直導体の相互の分離
間隔、及びフィンガ・タッチ決定のためのオーバーレイ
の頂面上のユーザの指からの導体の分離間隔を最適化す
るための、基板及び上端カバーの厚さを選択するもので
ある。好ましい実施例では、個々のITO導体を発振器
の周期制御キャパシタに接続する可変周波数発振器を使
って、キャパシタンスを測定する。指がオーバーレイに
タッチしていないとき、発振器はオーバーレイ・ケーブ
ル内及び電子回路内の導体間の周囲キャパシタンスによ
って決定される周波数で走行する。可変周波数発振器回
路の周波数は、周囲キャパシタンスに反比例する。電気
的雑音を処理するために、発振器回路を十分なサイクル
数走行させた後でないと、測定されたキャパシタンス値
が信頼できるものにならない。したがって、フィンガ・
タッチの感知を高速にするには、周囲キャパシタンスを
減少させ、それによって、必要なサイクルを走行する時
間を短縮しなければならない。透明導体の2つの層の間
の周囲キャパシタンスは、上側導体層と下側導体層の間
隔を増すことによって減少させることができる。動作を
改善するため、本発明は、上側導体と下側導体の間を少
なくとも0.076mm(3ミル)分離することを特徴
とする。
【0016】また周囲状態とフィンガ・タッチ状態の間
のキャパシタンス変化の大きさが、信頼できるフィンガ
・タッチ動作に十分なものでなければならない。指と導
体の間の分離間隔が小さいほど、キャパシタンス変化は
大きくなる。上側導体と指との間の層を薄く保って、上
側導体による指の感知を改善することは、比較的容易で
ある。しかし、周囲キャパシタンスを改善するために上
側導体と下側導体の間の分離間隔を増加させると、オー
バーレイ表面上の指から下側導体までの距離も増加す
る。フィンガ・タッチは下側導体によって感知されるた
め、そうするとキャパシタンス変化が減少する。しか
し、下側導体へのフィンガ・タッチによるキャパシタン
ス変化の減少率が、導体層同士の分離による周囲キャパ
シタンスの減少率より小さくなるようにオーバーレイの
厚さを選択するかぎり、下側周囲キャパシタンスによる
速度上の利益が実現される。周囲キャパシタンスを下げ
るための可変周波数発振器に対するその他の改良も、本
発明で企図されている。
【0017】透明導体は、基板の頂面上にユーザの指に
向かって表示装置の表面から離れて上向きに、または基
板の底面上に表示装置の表面に向かって下向きに配置す
ることができる。本発明によれば、4つの一般的オーバ
ーレイ構造が可能である。
【0018】本発明によって教示される第2の改良点
は、より速いフィンガ・タッチ動作速度を得るために低
い周囲キャパシタンスをもつように設計されたオーバー
レイ構造の耐久性の向上である。脆いITOの透明導体
材料がクラックを発生しないように保護する基本的方法
は、スタイラス装置がオーバーレイ表面を押しつけると
きにITOが受ける伸びを制限することである。ITO
膜の伸びを制限する1つの方法は、硬い表面上、たとえ
ばスタイラス圧によって歪まない表示装置の表示面のガ
ラス上でそれを支持するものである。スタイラスの力
で、硬いガラス表面の上のより軟らかい材料、及びスタ
イラスの先端がガラスより軟らかい場合はそれが歪む。
ITOと硬い表面の間に置かれた軟質材料膜の厚さを制
限することによって、ITO層の下の材料の歪み、及び
ITO層自体の最大伸びが、許容可能な値に制限され
る。下側層導体のすぐ下にガラスなどの硬い材料を設け
ることは、下側層導体の伸びを制限する有用な方法であ
る。下側層導体と硬い材料の間に軟らかい保護カバーを
使用する場合、このカバーの厚さは、きわめて薄くなけ
ればならず、ITO膜の許容伸び限界内でなければなら
ない。上向き構成は、上側層導体の伸びを制限するため
の特に有用な方法である。上側層のすぐ下の層は、容易
には表示装置のガラスほど硬くすることはできない。上
側層導体は、スタイラス圧によって歪むが、上向き構成
では、ITOは張力を受けない。
【0019】スタイラスの硬さやオーバーレイ基板と接
着材の硬さなど他の因子も、ITO膜層に届く力の大き
さに影響を与える。通常のオーバーレイ材料選択では、
導体層の上向き構成、及び下端導体層近くの硬いガラス
表面によって、ITOの伸びが適切に制限される。
【0020】
【実施例】図1を参照すると、引用によって本明細書に
合体する同時係属の米国特許出願第351227号に記
述されたものと実質的に同様のタッチ・ワークパッドが
示されている。ワークパッド10は、矩形のタッチ・オ
ーバーレイ16の各辺を取り囲む矩形の凹んだウィンド
ウ14を有するハウジング12を含む。オーバーレイ1
6は、透明であり、液晶表示装置(LCD)18上に配
置されている。オーバーレイ16は、接着層によって積
層されたいくつかのプラスチック基板層を含む積層構造
で構成される。またオーバーレイ16は、垂直方向に配
置された第1の複数の透明導体16A、及び水平方向に
配置された第2の複数の透明導体16Bを含む。垂直及
び水平両方向の導体のいくつかは、表示ウィンドウ14
の各縁部のオーバーレイ16上またはその付近のスタイ
ラス20または指のより正確な位置決定が可能となるよ
うに、凹んだウィンドウ14からはみ出した位置にもあ
る。
【0021】スタイラス20は、ケーブル22によって
タッチ・ワークパッドに接続される。スタイラス20
は、オーバーレイ16から放射される信号をピックアッ
プするためのアンテナとして機能し、フィンガ・タッチ
によって得られるよりもずっと大きな解像度を提供す
る。また、ハウジングの縁部斜面上には、4つのボタン
・スイッチ24〜27があり、ワークパッド10からの
データを受け取るモードを変更するために使用される。
ワークパッド・ケーブル28は、ワークパッド10と、
ユーザと通信するコンピュータの間のコネクタである。
ワークパッド・ケーブル28は、ワークパッド10に電
力を供給し、かつLCD18を動作させるための表示信
号、及びフィンガ・タッチ・モードとスタイラス・モー
ドでオーバーレイを動作させるためのタッチ信号を供給
する。さらに、ケーブル28は、スタイラス20が受け
取る信号強度、及びフィンガ・タッチによるキャパシタ
ンスの変化による周波数変化の測定値をコンピュータに
送る経路でもある。
【0022】図2は、フィンガ・タッチ及びスタイラス
検出システムのアーキテクチャ図を示す。図2に示した
システムは、米国特許第4686332号の図9で開示
されたシステムにきわめて類似している。大きな相違点
は、以下の通りである。オーバーレイ16が、本発明の
原理に従って構築される。スタイラス20は、引用によ
って本明細書に合体する同時係属の米国特許出願第07
/608072号に開示された、改良された設計のもの
である。また、タッチ制御プロセッサ30、ランダム・
アクセス・メモリ(RAM)32、読取り専用メモリ
(ROM)34、及び入出力(I/O)コントローラ3
6は、パーソナル・コンピュータ内のタッチ・パネル・
アダプタ・カード37上にあり、残りのタッチ電子回路
はタッチ・ワークパッド10内に集積されている。当業
者なら、パーソナル・コンピュータ内のスロットをアダ
プタ・カード専用にすることが望ましくないと考えられ
る場合、タッチ電子回路をワークパッド10に組み込む
こともできることを理解するであろう。
【0023】図1に関して検討したように、タッチ・ワ
ークパッド10は、ケーブル28を介してパーソナル・
コンピュータ及びタッチ・パネル・アダプタ・カード3
7と通信する。垂直X導体はXバス38を介し、水平Y
導体はYバス40を介して、それぞれワイヤ選択マルチ
プレクサ42に接続される。放射ピックアップ・スタイ
ラス20は、ゲート44を介して放射ピックアップ測定
装置46に接続される。ワイヤ選択マルチプレクサ42
は、モード・マルチプレクサ50を介して、キャパシタ
ンス・フィンガ・タッチの検出に使用されるキャパシタ
ンス測定装置52に接続される。ワイヤ選択マルチプレ
クサ42はまた、モード・マルチプレクサ50を介し
て、スタイラス検出操作のためにXバス38及びYバス
40を駆動するのに使用される40kHz発振器ドライ
バ54に接続される。モード・マルチプレクサ50はま
た、スタイラス検出操作のためにスタイラス20の出力
を放射ピックアップ測定装置46に選択的に接続するた
めの、ゲート44へのイネーブル出力を有する。キャパ
シタンス測定装置52の出力は、アナログ・ディジタル
(A/D)変換器56を介してワークパッド・バス58
に接続される。放射ピックアップ測定装置46の出力
は、アナログ・ディジタル(A/D)変換器48を介し
てバス58に接続される。ワイヤ選択マルチプレクサ4
2への制御入力(CTRL)60は、バス58に接続さ
れる。制御入力(CTRL)62は、バス58からモー
ド・マルチプレクサ50に接続される。
【0024】ワークパッド・バス58は、ワークパッド
・インターフェース64を介してケーブル28に接続さ
れ、ケーブル28はパーソナル・コンピュータ内のタッ
チ・パネル・アダプタ・カード37内のPCインターフ
ェース66に接続される。PCインターフェース66
は、メイン・システム・バス68及びアダプタ・カード
・バス70と通信する。入出力コントローラ36は、パ
ーソナル・コンピュータのメイン・バス68に接続され
る入出力バス72を有する。入出力コントローラ36は
また、アダプタ・カード・バス70にも接続される。ま
たアダプタ・バス70は、制御プロセッサ30を読取り
専用メモリ(ROM)34、及びランダム・アクセス・
メモリ(RAM)32と相互接続する。パーソナル・コ
ンピュータは、CPU74、ROM76、ディスク記憶
装置78、オペレーティング・システム81と適用業務
プログラム82を記憶するメモリ80、標準キーボード
84、標準表示装置86など標準の装置を含む。標準の
表示装置86は、通常、CRTであり、好ましい実施例
では、ワークパッド10内のLCD18の他に追加され
る。
【0025】ワイヤ選択マルチプレクサ42及びモード
・マルチプレクサ50は、制御プロセッサ30によって
バス58から制御入力60及び62を介して加えられる
制御信号に応答して、オーバーレイ16内の複数の水平
導体及び垂直導体の選択されたパターンをキャパシタン
ス測定装置52または40kHz発振器ドライバ54に
接続する。フィンガ・タッチ操作中、キャパシタンス測
定装置52は、制御プロセッサ30からの制御信号に応
答して、その入力線が、モード・マルチプレクサ50及
びワイヤ選択マルチプレクサ42を介してオーバーレイ
16内の水平及び垂直導体アレイ内の選択された単一の
導体に結合される。キャパシタンス測定装置52の出力
は、A/D変換器56によってディジタル値に変換さ
れ、バス58を介して制御プロセッサ30に供給され
る。制御プロセッサ30は、一連の記憶プログラム命令
を実行して、オペレータの指でタッチされているオーバ
ーレイ16内の水平アレイ導体対及び垂直アレイ導体対
を検出する。キャパシタンスの変化を検出するその他の
手段も当該技術において周知であり、米国特許第468
6332号の範囲に含まれるが、本発明では上述の可変
周波数発振器回路が好ましい。
【0026】スタイラス検出モードでは、発振器ドライ
バ54の40kHz出力線が、制御プロセッサ30から
制御入力60及び62を介して加えられる制御信号に応
答して、モード・マルチプレクサ50及びワイヤ選択マ
ルチプレクサ42を介してオーバーレイ16内の選択さ
れた導体に接続される。スタイラス20によってオーバ
ーレイ16から受け取られた40kHz放射信号は、ゲ
ート44を通って放射ピックアップ測定装置46に渡さ
れる。装置46は、前記の信号を測定して、出力を提供
し、その出力が変換器48によってディジタル化され制
御プロセッサ30に出力される。制御プロセッサ30
は、一連の記憶プログラム命令を実行し、スタイラスが
オーバーレイ16に接近していることを検出する。
【0027】前述したように、リストからアイテムを選
択するある種の応用例では、フィンガ感知方法がより好
都合なことが分かっている。情報密度の高い応用例など
より大きな精度が必要な場合、またはフリーハンド描画
や手書き文字を認識する場合、スタイラスの使用がより
効率的なことが分かっている。したがって、米国特許第
4686332号及び同時係属の米国特許出願第608
062号で開示された検出システムの指とスタイラスの
両方を検出できる能力は、きわめて有用である。
【0028】フィンガ・タッチ・モード及びスタイラス
感知モードは、互いに独立に機能し、検出システムは、
フィンガ・タッチまたはスタイラスが検出されるまで、
この2つのモードの間で循環する。米国特許出願第60
8062号の主題であるスタイラス感知モードはより許
容性が大きい。放射される40kHz信号をピックアッ
プするのは、オーバーレイ層の厚さに関係なく、比較的
に容易である。スタイラスの場合、6.3mm(0.2
5インチ)程度の比較的厚いカバー層をもつことが最善
である。というのは、スタイラスが導体から遠くなるほ
ど、オーバーレイを横切る信号強度がより一様になるか
らである。また、カバー層の厚さが増すと、スタイラス
圧から脆い透明導体を保護する助けにもなる。
【0029】しかし、フィンガ・タッチ感知の場合、フ
ィンガ・タッチ中のキャパシタンス変化率が最適になる
ようにカバー層及び基板の厚さを注意深く制御すること
が必要である。所望の動作速度及び雑音環境に応じて、
導体層間の分離間隔は0.076〜0.25mm(0.
003〜0.010インチ)の範囲となる。オーバーレ
イの頂面と上側導体の間の厚さは0.076mm(3ミ
ル)を超えないことが好ましく、できるだけ薄いことが
好ましい。米国特許出願第608602号の大部分は、
そのような薄いオーバーレイで起こるスタイラス信号振
幅の変動を補償することに関する。スタイラス感知の改
善は、本発明の主題ではない。詳細は、上記の米国特許
出願第608062号に出ている。
【0030】好ましい実施例では、キャパシタンスは個
々のITO導体を可変周波数発振器の周期制御キャパシ
タに接続する可変周波数発振器回路で測定する。指がオ
ーバーレイにタッチしていないとき、発振器はオーバー
レイの周囲キャパシタンス、ケーブル及び電子回路キャ
パシタンスによって決定される周波数で動作する。タッ
チ・オーバーレイは電気的雑音を伴う環境にあるので、
発振器回路を何サイクルか走行させた後でないと、測定
されたキャパシタンス値が信頼できるものにならない。
【0031】オーバーレイの周囲キャパシタンスは、発
振器が所定数のサイクルを走行するのに必要な時間を測
定することによって決定される。この時間は、所定数の
サイクルを走行している間に高周波(10MHz)クロ
ックのサイクルをカウントすることによって測定され
る。フィンガ・タッチがない時間中には、各導体に関し
て順次「ベースライン」カウント環境を確定する。フィ
ンガ・タッチが起こったとき、指の近くの導体のキャパ
シタンスが増加し、発振器がそれらの導体について所定
数のサイクルを走行するのにかかる時間が増す。周期が
長くなると、それらの導体に関する高周波クロック・サ
イクルのカウントが増加する。カウント数がその導体に
ついて記憶されたベースライン値を十分なマージンだけ
超えると、その導体はタッチされたと判断される。発振
器の必要なサイクル数は、雑音その他の因子によるラン
ダム変動に対処できる安全マージンが得られるように選
択する。個々の導体に関するカウント数の差が、各フィ
ンガ・タッチのx位置及びy位置を決定するための情報
を提供する。
【0032】個々の導体のキャパシタンスは、のこぎり
波発振器の周期を制御する回路にその導体を接続するこ
とによって測定する。のこぎり波発振器電源からの電流
が、のこぎり波の立上りの間キャパシタンスを充電す
る。電荷が発振器のトリガ電圧に達すると、トランジス
タがオンになり、キャパシタンスは放電し、のこぎり波
サイクルを完了する。のこぎり波の立上り周期の持続時
間は、安定な高周波発振器のパルスをカウントすること
によって測定する。のこぎり波立上り周期の間のパルス
の数が、キャパシタンスの実用的な尺度として役立つ。
指があるときは、キャパシタンスが増加し、充電曲線の
勾配が低下し、立上り周期の持続時間が長くなるので、
より多数のパルスがカウントされる。指があるときにカ
ウントされるパルス数の増加は、比較的小さいが、測定
サイクルを数回繰り返すことによって、感知を信頼でき
るものにするのに十分となる。反復した測定サイクル中
に蓄積されたパルス・カウントは、ランダム・エラーの
影響を低減するのに十分な大きさである。
【0033】これらの測定の誤差の主な発生源は、発振
器トリガ時間におけるランダム・ノイズの発生である。
トリガ時間近くでのノイズ・パルス発生の確率を低下さ
せるため、のこぎり波にトリガ領域をできるだけ速く通
過させる。立上り周期は、電荷曲線が周期全体を通じて
線形に留まるように、センサ導体の充電時間定数より短
く保つ。実験によれば、オーバーレイのサイズ、雑音環
境及びその他の因子に応じて、短い立上り周期で4〜1
2回反復すると、信頼できるフィンガ・タッチの検出に
十分な累計カウントが得られる。低いオーバーレイ・キ
ャパシタンスは、このタイプのフィンガ・タッチ感知の
基本的要件である。
【0034】信頼できるフィンガ・タッチ検出のため
に、発振器を所定のサイクル数だけ走行させる。フィン
ガ・タッチ接触は、ランダムな変動をもつ傾向がある
が、これは多数の発振器サイクルを観察してこれらの変
動を「平均化」することによって克服される。各サイク
ルの持続時間は、発振器周期及びキャパシタンスの指示
を与える。より大きなサイクル数について測定を繰り返
し、結果を累計することによって、個々のサイクルが始
まるときまたは終わるときのタイミングにおけるランダ
ム・エラーの影響が減少する。オーバーレイ構造の周囲
キャパシタンスを減少させることによって、所定のサイ
クル数がより短い時間で発生することができ、タッチ操
作をより高速にできる。キャパシタンスが十分に小さく
なった場合、サイクル数を増加させることが可能であ
り、それによってランダム・エラーの影響を減らし、か
つ操作速度の改善を得ることができる。
【0035】可変周波数発振器回路の周波数は、周囲キ
ャパシタンスに反比例する。フィンガ・タッチ感知の速
度を向上させるには、回路のキャパシタンス、すなわち
透明導体の2つの層の間のキャパシタンス、バス駆動線
と透明導体の間のキャパシタンス、及び電子回路をバス
線に接続するケーブルのキャパシタンスを減少させるこ
とが必要である。タッチ表面内の透明導体の近くに配置
された層が、大部分のキャパシタンスに寄与する。上側
導体層と下側導体層の間の分離間隔T2を大きくするこ
とによって、周囲キャパシタンスは大幅に減少する。操
作の改善のために、本発明は上側導体と下側導体の間を
少なくとも0.076mm(3ミル)分離することを教
示する。
【0036】一般化したオーバーレイ構造を示す図3を
参照する。下側導体セット91は、表示装置の表示面の
上方に配置されている。上側導体93は、下側導体91
の上方にそれと直交して配置されている。オーバーレイ
の頂面99上には、図のようにユーザの指が載ってい
る。図には指と上側導体の間の分離間隔T3、及び上側
導体と下側導体の間の分離間隔T2も示されている。こ
の図では、基板や接着層などの支持構造は省略してあ
る。
【0037】オーバーレイにタッチしたときのキャパシ
タンス変化の大きさは、指接触領域のすぐ下の導体の周
囲キャパシタンスの大きな部分となるはずである。指
は、ユーザの体を通って大地に戻る容量性電極のように
振る舞う。導体が遭遇するキャパシタンス変化は、導体
から指の接触領域までの距離に反比例し、指の接触面積
に正比例する。指接触面積が大きく、指と導体の間の分
離間隔が小さいほど、より大きなキャパシタンス変化を
生じ、ランダム変動に対処できるより大きな安全マージ
ンをもたらす。オーバーレイの頂面から上側導体までの
距離T3は、できるだけ薄くなければならない。0.0
25または0.051mm(1または2ミル)の厚さを
使用すると有効であった。0.076mm(3ミル)の
厚さでも動作するが、指の影響が弱まり、信頼できる感
知のためにはサイクル数を増加させることが必要になる
ことがあり、それに対応して感知時間が増加することに
なる。T3が増加しても周囲キャパシタンスは変化しな
い。
【0038】上側層内の導体について、指までの距離
は、上側x導体と下側y導体の間の分離間隔とは無関係
である。指と上側層導体の間の分離間隔T3は、オーバ
ーレイの外側表面99と導体93の間の材料の厚さに依
存する。フィンガ・タッチによるキャパシタンス変化
は、この分離間隔をできるだけ小さくすることによって
向上する。オーバーレイの上側表面と上側導体の間の分
離間隔T3を小さく保ち、上側導体層と下側導体層の間
の分離間隔T2を増加させることによって、上側導体9
3へのフィンガ・タッチの信頼できる感知がより速やか
に実行されることは容易に明らかである。フィンガ・タ
ッチを決定するために使用されるルーチンは、すべての
導体のキャパシタンスを評価しなければならない。上側
導体層と下側導体層の間の分離間隔T2が大きくなる
と、すべての導体、すなわちフィンガ・タッチを受けな
い導体ならびに指接触領域の下にある少数の導体につい
て、所定数の測定サイクルを実行するのに必要な時間が
減少する。したがって、上側導体に関して指接触位置を
完全に決定するのに必要な時間は、T2を増加させるこ
とによって実質的に短縮される。
【0039】上側導体層と下側導体層の間の分離間隔T
2を増加させると、オーバーレイ表面99上の指から下
側層導体91までの距離(T2+T3)も増加する。し
たがって、下側導体91に関するフィンガ・タッチによ
るキャパシタンス変化は、それらの導体に対する周囲キ
ャパシタンスとともに減少する。下側層導体91に関し
て信頼できるフィンガ・タッチ検出を保証するため、よ
り多数の測定サイクルが選択される。周囲キャパシタン
スが減少しているので、各測定サイクルの実行時間は短
縮される。下側導体に関して完全なフィンガ・タッチ決
定を実行するのに必要な時間の変化は、周囲キャパシタ
ンスの減少と、信頼できるタッチ決定を実行するのに必
要な所定サイクル数の増加との相対的大きさに依存す
る。
【0040】信頼できるタッチ決定を実行するのに必要
なサイクル数は、反復充電サイクルの累計持続時間が、
オーバーレイ表面から異なる距離にある各導体について
ほぼ同じになるのに十分なサイクル数にまで増加され
る。この条件は、次式によって示すことができる。 n1×t1=n2×t2 ここで、n1及びt1は、それぞれ、オーバーレイ表面
からある距離にある1組の導体に関するサイクル数及び
充電時間であり、n2及びt2は、それぞれ、オーバー
レイ表面から異なる距離にある第2の1組の導体に関す
るサイクル数及び充電時間である。各サイクルの充電時
間は、指と導体の間の距離に反比例する。 t1=K×C1 ここで、Kは発振器の発火(firing)しきい値を発振器
電源から供給された定電流で割った商に等しい定数であ
る。したがって、 n1×K×C1=n2×K×C2 かつ、 n1/n2=C2/C1 したがって、反復サイクル数の増加は、フィンガ・タッ
チによって起こるキャパシタンス変化の減少に比例しな
ければならない。
【0041】下側層導体91について、指によるキャパ
シタンス変化の減少率は、導体層間の分離間隔T2の増
加に比例しない。なぜなら、指と導体の間の分離間隔は
T2+T3に等しいからである。たとえば、表面と上端
導体の間の分離間隔が0.051mm(2ミル)、2つ
の導体層間の分離間隔が0.051mm(2ミル)のオ
ーバーレイ構造では、導体層間の分離間隔が0.102
mm(4ミル)に増加すると、両導体層間のキャパシタ
ンスは50%減少する。指と下側層導体の間のキャパシ
タンスは、33%減少するだけである。フィンガ・タッ
チによるキャパシタンス変化は下側導体91に関しては
33%しか減少しないので、所定のサイクル数を、次式
に従って増加させなければならない。 n1/n2=C2/C1=0.667 n2=1.5×n1
【0042】この条件は、下側層導体に関して反復サイ
クル数を50%増加させることを必要とする。上側層導
体は、反復サイクル数の増加を必要としない。なぜな
ら、両層間の分離間隔を増加させることによって、フィ
ンガ・タッチによるキャパシタンス変化が減少しないか
らである。
【0043】測定サイクルを実行するのに必要な時間
は、周囲キャパシタンスに依存する。この例では、x層
とy層の接近による周囲キャパシタンスは、上側層導体
と下側層導体の両方に関して50%減少し、各測定サイ
クルの周期も50%減少する。したがって、サイクル数
が1.5倍の場合、下側導体に関してフィンガ・タッチ
決定の実行時間は3/4になる。T2及びT3のいくつ
かの代表的な値に関して、完全なフィンガ・タッチ位置
決定を実行するのに必要な相対時間の推定値を表1に示
す。 表1 下側層 上側層 合計 時間 時間 時間 T2 T3 m t m×t t (1+m)t インチ (mm) インチ (mm) .002(0.051) .002(0.051) 1.000 0.500 0.500 0.500 1.000 .004(0.102) .002(0.051) 1.500 0.250 0.375 0.250 0.625 .006(0.152) .002(0.051) 2.000 0.167 0.333 0.167 0.500 .008(0.203) .002(0.051) 2.500 0.125 0.316 0.125 0.441 .002(0.051) .001(0.025) 0.750 0.500 0.375 0.375 0.750 .004(0.102) .001(0.025) 1.250 0.250 0.313 0.188 0.501 .006(0.152) .001(0.025) 1.750 0.167 0.293 0.125 0.418 .008(0.203) .001(0.025) 2.250 0.125 0.281 0.094 0.375
【0044】T2及びT3の値がともに0.051mm
(0.002インチ)に等しい場合に位置決め操作を実
行するのに必要な推定時間が、これらの比較のための基
準値である。パラメータ"m"は、表1に含まれた構成に
ついて表面から下側導体までの距離の比である。基準構
成について、下側層と上側層の両方を感知するための相
対時間として任意の時間値1.0を与え、この時間の半
分を各層に配分する。これらの計算によって示されるよ
うに、位置決め操作の実行時間は、T2が増加すると
き、またはT3が減少するとき、減少する。これらの仮
定から、下端導体による信頼できるタッチ感知のための
サイクル数は、T2が大きくなるにつれて周囲キャパシ
タンスの減少よりもゆっくりと増加する。
【0045】前記の時間推定値は、層間キャパシタンス
が周囲キャパシタンスの唯一の成分であると仮定したも
のである。駆動バス、ケーブル及びその他の構成要素が
周囲キャパシタンスの30%に寄与する場合、相対時間
は表2に示すように異なる変化を示す。 表2 下側層 上側層 合計 時間 時間 時間 T2 T3 m t L= m×t u= t^ u+L インチ (mm) インチ (mm) .002(0.051) .002(0.051) 1.000 0.500 0.500 0.500 1.000 .004(0.102) .002 1.500 0.325 0.488 0.325 0.813 .006(0.152) .002 2.000 0.267 0.534 0.267 0.801 .008(0.203) .002 2.500 0.238 0.595 0.238 0.833 .002(0.051) .001(0.025) 0.750 0.500 0.375 0.375 0.750 .004(0.102) .001 1.250 0.325 0.406 0.244 0.650 .006(0.152) .001 1.750 0.267 0.467 0.200 0.667 .008(0.203) .001 2.250 0.238 0.534 0.178 0.712
【0046】以下の関係式が、表2の計算について仮定
した条件を表す。 m=(T2+T3)/0.102 t^=(0.3+(0.051/T2)×0.7)t
(T2=0.051)
【0047】表2のデータは、T3の厚さに応じて、T
2が0.10〜0.20mm(0.004〜0.008
インチ)の場合に操作時間の最適値を示す。これは、T
2値が0.20mm(0.008インチ)の場合に操作
時間の連続的向上を示した表1のデータとは対照的であ
る。
【0048】表1と表2の相違は、オーバーレイをキャ
パシタンス感知電子回路に接続するケーブルと、ITO
導体をキャパシタンス感知電子回路に接続するオーバー
レイ内のバスの大地へのキャパシタンスの重要性を示
す。
【0049】これらの表の値を使って、タッチ入力速度
とフィンガ・タッチ感度の間の設計上最善の折合い点を
選択することが可能である。最大反復速度は、オーバー
レイの重要な商用上の因子である。これらの値、ならび
に製造における材料の扱いやすさ、耐久性その他の因子
についての検討から、このサイズのオーバーレイの最善
選択の設計は、T3が0.038mm(0.0015イ
ンチ)、T2が0.152mm(0.006インチ)に
なることが示唆される。最終的選択は、容易に入手でき
る標準PET膜に基づくものとなろう。
【0050】オーバーレイ及びケーブルの物理パラメー
タが、周囲発振器周波数の主要決定因子である。オーバ
ーレイ及びケーブルの周囲キャパシタンスを最小にする
ことによって、周波数、及び1秒に感知できるタッチの
回数が最大になる。ケーブル・キャパシタンスは、電子
回路をオーバーレイの近くに置き、ケーブルを短くする
ことによって、実用的限界内で最もよく減少される。
【0051】当該の各バス・ワイヤへのITO導体の接
続は、誘電体膜内のITOワイヤの平面とバス導体の平
面の間のアパーチャを介して行われる。米国特許第46
86323号では、すべてのITO導体が、適宜Xバス
及びYバスに接続される。各バスはオーバーレイの片面
に位置していた。各ITO導体と、それに接続されてい
ないバス導体の間の増分キャパシタンスによる周囲キャ
パシタンスを減少させるために、代替構成を使用するこ
とができる。X及びYバス・ワイヤを2グループに分割
し、各グループをオーバーレイの対向する縁部に置くこ
とによって、各ITO導体は、それが接続されるバス・
ワイヤを半分だけ含むグループに延びるだけでよくな
る。さらに、各ITO導体が、バス・ワイヤのグループ
内のそれが接続されている個々のバス・ワイヤより先に
達しないように、ITO付着中に各ITO導体の長さを
制御することによって、さらに改善が得られる。すなわ
ち、ITO導体と、それが接続されていないバス・ワイ
ヤの間のキャパシタンス交差の数をさらに減らすことが
できる。
【0052】耐久性 図4は、接着層92の上方のフレキシブルな絶縁基板層
94の下面及び上面上に配置されたITO導体91及び
91^の、スタイラス20の圧力による湾曲を誇張して
示した図である。2本の導体91、91^は、図示しや
すくするために、平行な方向に向けて描いてある。実際
に機能するオーバーレイ内では、導体91、91^は、
図3に示すように互いに直交することになる。
【0053】図4に示すように、ITO導体91^は、
上向きの導体である。微小クラックを生ずるのに十分な
ITO導体の大きな変形が予想される場合は、上向きの
配向が好ましい。特に上側導体では特にそうである。と
いうのは、スタイラス20と上側導体の間に最少量のオ
ーバーレイ材料を配置しても、良好なフィンガ・タッチ
感度が維持できるからである。さらに、硬い裏当て材で
ITOの伸びを防止する方法は、上側導体では困難であ
る。スタイラスによる力が最大で、伸びの可能性が最大
である凹みの中点Mでは、基板94の頂面上の導体91
^は、主として圧縮力を受けるが、ITOはこれに対し
てより大きな耐性をもつ。他方、点Mでは基板94のそ
の面上の下側導体91は、主として引張り力を受け、そ
のためITOの伸び及びオーバーレイ障害によって微小
クラックが発生する。湾曲の縁部Eでは力は逆になり、
導体91に引張り力、下側導体91^に圧縮力がかかる
が、それらの力は中点での力よりもずっと小さい。
【0054】微小クラック障害は、ITO半導体の弾性
限界を超えて膜が伸びたときに起こる。既存のデータに
よれば、これらの障害は膜が約1%伸びた時に起こる。
1%以上伸びるのを防止する手段がある場合は、ITO
導体91の下向き配向が許容される。
【0055】スタイラス20の球状の先端がオーバーレ
イに押し込まれたとき、下向きのITO導体91は、凸
形球面になって接触面積を広げる。局部的伸びが1%を
超えると、ITO内に微小クラックが出現し始める。こ
の伸びは、形成される凸形球面領域のサイズ及び半径に
依存する。伸び率は、ITO膜が伸びたときに形成され
る弧の長さを、その弧の弦、すなわち伸長前の領域の幅
と比較することによって推定される。
【0056】伸びた膜の弧の長さは、凸形領域の曲率半
径、及びその弧に対する角度に比例する。 L=R×A(Aはラジアンで表した角度)
【0057】弧の弦は、曲率半径、及び弧に対する角度
の半分の正弦に比例する。 C=2R×Sin(A/2)
【0058】膜の伸びは、弧の長さと弦の長さの比であ
る。 L/C=A/2Sin(A/2)
【0059】膜の伸びは、曲率半径とは関係なく、伸ば
された領域に対する角度だけに依存する。
【0060】実験によればITOはクラックを生じない
で1%の伸びに耐えることができるので、凸形球面領域
内の微小クラックの曲率限界は次式から計算される。 R×A^≦1.01×2R×Sin(A^/2)
【0061】この条件が満たされるのは、角度A^=2
5度(0.4386ラジアン)のときである。A^が2
5度またはそれ以下の場合、クラックは生じない。
【0062】スタイラス先端の貫入角が25度未満のと
き、どんな半径のスタイラス先端も微小クラックを発生
させない。しかし、異なる半径の先端は、25度での貫
入深さが著しく異なる。表3に、ITO層内の球状変形
のいくつかの球半径に対する25度での貫入深さを示
す。ITO球半径は、スタイラス先端とITO膜の間の
基板94の厚さのために、スタイラス先端の半径より大
きい。問題のオーバーレイでは、これは約0.127m
m(0.005インチ)である。表3に現在のチップ半
径1.22mm(1.09+0.13mm、0.048
インチ)、その1/2及び1/4の半径に対する値を示
す。最小値は、ほぼ極細ボールペンの先ほどに尖ったも
のである。表3に、現在の先端半径に対する値を示す。 表3 ITO球の 球のセクタ 弧の長さ 弦の長さ 伸び率 貫入深さ 半径 インチ(mm) (ラシ゛アン) インチ(mm) インチ(mm) % インチ(mm) ---------------------------------------------------------------------- 0.0480 0.43859 0.021052 0.020884 0.806048 0.001149 (1.219) (0.53472) (0.53045) (0.02918) 0.0260 0.43859 0.011403 0.011312 0.806048 0.000622 (0.660) (0.28964) (0.28732) (0.01580) 0.0155 0.43859 0.006798 0.006743 0.806048 0.000371 (0.394) (0.17267) (0.1713) (0.00942)
【0063】このように、小さな先端のスタイラス20
は、オーバーレイへの貫入深さが同じと仮定した場合、
微小クラックを生じる確率がはるかに高い。シリコン・
ラバーなどの軟らかい材料で形成されたスタイラス2
0、または先端の直径がより大きなスタイラス20は、
貫入深さを、したがって下向き導体91の中点での引張
り力を最小にする傾向をもつ。これらの計算結果はま
た、貫入深さ及び凸形球状領域のサイズを制限できるほ
ど硬い表面上でITOが支持される場合、微小クラック
の形成が阻止されることを示唆している。
【0064】実験測定は、これらの分析を確認するのに
役立つ。上向き及び下向きのITOはともに、大きな半
径のスタイラス先端を使用したとき大きな耐久性を示し
た。半径2.29mm(0.090インチ)の先端を使
用して907g(32オンス)の力で10000回摩擦
サイクルをかけても微小クラックは発生しなかった。こ
の力は、通常の筆圧より数倍大きい力である。より小さ
な半径の先端を使用した試験では、これより少ない摩擦
サイクル数で微小クラックが発生した。耐久性に関する
その他の力の影響も、小さな半径の先端を使用し通常の
力より大きな力で故障を発生するサイクル回数を決定す
ることによって試験できるはずである。加えた力、スタ
イラス先端の半径、ITOが上向きか下向きか、ITO
層の上の材料、及びITO層の下の材料の「軟らかさ」
が、調べられた因子である。
【0065】最初の試験では、より小さなスタイラス先
端半径の効果を調べた。半径2.29mm(0.090
インチ)の先端を使用し907g(32オンス)の力を
加えて微小クラックを示さなかったオーバーレイは、半
径1.09mm(0.043インチ)の先端を使用し9
07g(32オンス)の力を加えた場合、200回以下
の摩擦サイクルで微小クラックを示した。この力を45
4g(16オンス)に減らしたとき、半径1.09mm
(0.043インチ)の先端を使用して38000回以
上の摩擦サイクルの後でも、このオーバーレイは微小ク
ラックを示さなかった。
【0066】他の試験では、オーバーレイ構造の相違を
調べた。1つのオーバーレイは、ITOの上側層及び下
側層が共に表示装置から離れて上向きであった。別のオ
ーバーレイは、ITOの上側層が上向きで、下側層が下
向きであった。両方のオーバーレイは、半径1.09m
m(0.043インチ)の先端を使用し907g(32
オンス)の力を加えて試験した。ITOが上向きの下端
層は、28000回の摩擦サイクルの後で微小クラック
障害を示した。ITOが下向きの下端層は、1400サ
イクルの後で微小クラック障害を示した。下端ITO層
が下向きのオーバーレイの試験は、オーバーレイの下の
支持体の異なる「軟らかさ」の位置で行った。より軟ら
かい支持体をもった領域は、600回の摩擦サイクルの
後で障害を示した。より硬い支持体をもった領域は、9
000回の摩擦サイクルの後で障害を示した。
【0067】第3の試験では、スタイラス先端の半径が
0.38mm(0.015インチ)のより小さな中細ボ
ールペンを使用し、505g(17.8オンス)の力を
加えた。この力とスタイラス先端半径の選択は、すべて
の試験で妥当に少ない回数の摩擦サイクルの後で微小ク
ラックが発生するのに十分なほどで応力の強いものであ
った。
【0068】2つのオーバーレイ構造を試験した。オー
バーレイ"A"は、ITO導体を2枚の分離した基板上に
配置したものであった。両方のITO層が同じ向きにな
るように製造された。オーバーレイ"A"は、ハード・コ
ート表面をもつ0.038mm(0.0015インチ)
のPETの上端カバー、0.013mm(0.0005
インチ)の熱可塑性接着剤層、PET基板上に配置され
た厚さ0.038mm(0.0015インチ)の第1組
のITO導体、0.013mm(0.0005インチ)
の熱可塑性接着剤層、PET基板上に配置された厚さ
0.013mm(0.005インチ)の第2組のITO
導体から構成されていた。
【0069】オーバーレイの耐久性試験は、「ソフト」
及び「ハード」の裏当て(backing)表面で行った。「ハ
ード」裏当ては、アルミニウム板であり、感圧性接着剤
の薄い層がオーバーレイとアルミニウム板の間に配置さ
れた。「ソフト」裏当てはアクリル板であった。オーバ
ーレイは、接着剤、PET膜、及び接着剤からなる厚さ
0.076mm(0.003インチ)のサンドイッチ構
造で「ソフト」裏当て材に接着した。
【0070】耐久性測定は、各オーバーレイについて、
両方の裏当て表面で、オーバーレイを正しい向き及び上
下逆にして行った。耐久性測定の結果を表4に示す。 表4 摩擦 ITOの向き 裏当て 向き 上端まで 下端まで サイクル インチ (mm) インチ (mm) 上 ソフト 正しい向き .0035(0.89) .005(1.27) 475 上 ソフト 正しい向き .0020(0.51) .0065(1.65) 300 上 ハード 正しい向き .0035(0.89) .005(1.27) 1150 上 ハード 正しい向き .0020(0.51) .0065(1.65) 1700 下 ソフト 上下逆 .005(1.27) .0035(0.89) 70 下 ソフト 上下逆 .0065(1.65) .0020(0.51) 90 下 ハード 上下逆 .005(1.27) .0035(0.89) 1120 下 ハード 上下逆 .0065(1.65) .0020(0.51) 2600
【0071】オーバーレイAでの最も明らかな結果は、
ハード裏当て材によって耐久性が向上したことである。
上向きのITOは、一貫して下向きの場合より耐久性が
あるが、向上の規模はハード裏当て材による向上ほど大
きくはない。ITO層からオーバーレイの上端または下
端までの距離の影響は、これらの試験では余り明らかで
はない。しかし、ハード裏当て材を使用し、下端までの
距離を減らしたとき、下端層導体に関して大幅な向上が
得られた。
【0072】これらの結果、及び下向きのITO層にお
けるITOの伸びの前記の分析に基づいて、適切な硬さ
の裏当て表面がスタイラス先端の半径よりずっと薄いと
き、下向きの層で許容できる耐久性をもつオーバーレイ
が構成できる。
【0073】応用例でそれが許されるなら、表示装置の
ガラス表面に直接接着できるオーバーレイ構造が好まし
い。接着剤の層は、きわめて薄く、適切な硬さの材料製
とすべきである。
【0074】表示装置18のガラス板は、介在するプラ
スティック膜なしでオーバーレイを接着するために適切
な硬さの接着剤を使用する場合、ITO用の良好な硬い
裏当て材として機能することができる。オーバーレイが
下端カバー層なしで製造できる場合、下側の下向きのI
TO導体層用の硬い裏当てを保証することはより容易で
ある。
【0075】下側導体91にかかる実際の力は、オーバ
ーレイ内で使用する材料に応じて変わり得る。基板94
に比べて接着剤層92が軟らかく、スタイラス先端が硬
い場合、スタイラスの引張り力ははるかにITO導体に
クラックを生じさせ易く、オーバーレイの障害を引き起
こし易い。上記の熱硬化性ポリエステル光接着剤などの
比較的に硬い接着剤層は、様々な硬さになり、これをポ
リエステル基板の硬さに適合させて、スタイラス20か
らITO導体91に付与される引張り力及び貫入深さを
最小にすることができる。オーバーレイを主としてフィ
ンガ・タッチ操作に使用するときは、クラック発生の問
題はそれほど大きな問題ではなく、応用例によっては許
容される。しかし、一般に、上側導体を表示装置18に
向かって下向きにすることは、オーバーレイ構造の使い
方として余り魅力がない。
【0076】オーバーレイ構造 上述したように、本発明によれば4つのオーバーレイ構
造が存在する。これらの構造は、上側導体または下側導
体の「上向きで互いに背を向ける(up and away)」また
は「下向きで向かい合う(down and toward)」配向を意
味する。それらは、「上向き(face-up)」構造、「下向
き(face-down)」構造、「内向き(face-in)」構造、及び
「外向き(face-out)」構造である。「上向き」構造で
は、両方の導体セットが上向きである。「下向き」構造
では、両方の導体セットが下向きである。「内向き」構
造では、両方の導体セットが互いに向かい合う。「外向
き」構造では、両方の導体セットが互いに背を向ける。
上側導体が上向きの場合、保護用の上端カバーが追加さ
れる。下側導体が下向きの場合、下端カバーが追加され
る。カバーと基板層は、接着剤層によって接着され、T
2及びT3の厚さを高い信頼性で維持する、スタイラス
及び指の感知用のタイトな表面を形成する。
【0077】図5、図6、図7及び図8を参照して、本
発明によるオーバーレイの4つの可能な構成を説明す
る。4つの構成はITO導体の向きによって区別され
る。実際には、各ITOストリップ導体は上面及び下面
をもち、上面は上向きで、下面は下向きである。「上」
及び「下」という指定は、透明基板上に付着されていな
いITO表面を意味する。したがって、ITO導体の下
面が基板の上面上に付着され、基板のないITO導体の
上面が、たとえ接着剤中に埋め込まれていても、表示装
置表面とは反対側にある場合、そのITO導体は上向き
と言われる。
【0078】図5は、表示装置18の表示面上に配置さ
れた「上向きの」オーバーレイ16の断面図である。こ
のオーバーレイの初期のバージョンでは、表示装置とし
て、好ましい実施例のLCD18ではなくCRTが使用
された。LCD18は、可搬性、重量、及び視角が容易
に調整可能なことを含めて多くの人間工学的理由から好
ましい。またLCD18は、フィンガ・タッチ用の環境
として騒音がずっと少ない。
【0079】下側基板90は、表示装置18の上方に配
置された透明な絶縁材料のシートである。フィンガ・タ
ッチ検出もスタイラス検出も下側基板90の厚さの影響
を受けないが、その厚さは透明性及び低い視差を得るた
めに比較的に薄く保たなければならない。水平の透明な
下側導体91を下側基板90上に付着する。わかりやす
いように1つの導体を示してある。接着剤の薄い層92
で、下側導体91及び下側基板90を上側基板94に接
着する。上側基板94も、下側基板90と組成が類似し
た透明な絶縁材料である。次に、垂直導体93を、上側
基板94上に付着する。接着剤層96で、保護用の上端
カバー98を上側基板94及び上側導体93に接着す
る。上端カバー98も、下側及び上側基板90、94に
組成が類似している。指及びタッチ検出用の滑らかでタ
イトなしっかり支持された表面を提供するために、オー
バーレイ16全体を接着剤層99によってLCD18に
接着することが好ましい。
【0080】上向きのオーバーレイでは、導体平面91
と93の間の分離間隔T2は、上側基板94の厚さ及び
接着剤層92の厚さである。上側導体93と、オーバー
レイの頂面上の指の間の分離間隔T3は、上端カバー9
8の厚さ及び接着剤層96の厚さである。これらの接着
剤層の典型的な厚さは0.013mm(0.5ミル)で
ある。表1及び表2を参照すると、好ましい分離間隔T
2は、ケーブルなどの周囲キャパシタンスに応じて0.
15〜0.20mm(6〜8ミル)である。したがっ
て、好ましい実施例では、上端カバー98の厚さは0.
025mm(1ミル)であり、上側基板94の厚さは
0.14mm(5.5ミル)である。実際には、市販の
膜の厚さは限られており、0.13mm(5ミル)基板
を使用することになる。
【0081】図5から分かるように、下側導体91及び
上側導体93をそれぞれ下側基板90及び上側基板94
の各上面上に配置するとき、下側導体91及び上側導体
93はともに上向きになる。すでに検討したように、上
向きの導体の利点は、インジウムスズ酸化物(ITO)
の脆い性質、ITOが引張り力ではなく圧縮力に対して
相対的に強いことと関係がある。両方の導体セット9
1、93が上向きのとき、図5のオーバーレイ16はI
TOのクラック発生による信頼性の問題を生じない。ス
タイラス20と下側導体91の間の層の厚さが大きくな
り、下側層と表示装置の硬いガラスの裏当て材の間で達
成される分離間隔が小さくなるために、下側導体が上向
きになることはあまり重要ではない。
【0082】材料、補助層及び導体間隔に関する以下の
コメントのいくつかは、図6、図7及び図8に示すオー
バーレイ構造に等しく適用される。オーバーレイのすべ
ての構成要素は、光透過率が最大になるように選択され
る。前述したように、好ましい透明な導体材料はITO
である。図5、図6、図7及び図8に示したオーバーレ
イはいずれも原寸通りには図示されていない。インジウ
ムスズ酸化物導体91、93の厚さは約600〜160
0オングストロームであり、基板や接着剤層よりずっと
薄い。ITOの正確な厚さは、オーバーレイ導体の所望
の面積抵抗率に依存する。好ましい厚さ900オングス
トロームのITOは、約0.124オーム/mm2(8
0オーム/平方インチ)の抵抗を生ずる。基板層及び上
端カバーは、特定の層の所望の厚さに形成された双軸配
向のポリエチレンテレフタレート(PET)、またはポ
リエステル製であることが好ましい。基板を接着するた
めにいくつかの透明な接着剤を使用することができる。
製造にはシート形が好ましい。各種の熱硬化性ポリエス
テル接着剤層は、その硬さが基板層の硬さとよく一致さ
せることができ、特に比較的硬い接着剤が下向きのIT
O導体層のすぐ下にあるとき、ITO導体にかかる力が
最小になるので魅力的である。感圧性アクリル接着剤
は、ポリエステル接着剤より透明であり、耐久性は多少
劣るとしてもより魅力的なオーバーレイを製造すること
ができる。
【0083】オペレータを疲れさせないように、惑光防
止用の上端コートを上端カバー98の頂面に追加するこ
とができる。上端コートの光反射特性は、その表面を構
成する粒子の寸法によって調節できる。また、この粒子
寸法は、書込み中のスタイラス先端とオーバーレイの間
の摩擦を大きくする働きをし、より紙に近い感触をユー
ザに与える。上端コートはまた、オーバーレイの他の層
を摩耗から保護することができる。上端コートの好まし
い材料は、アクロライト、すなわち紫外線硬化架橋ポリ
マである。このポリマは、きわめて硬く、かつ光学的に
無色透明である。表示装置18によって発生される電気
的雑音の影響を減少させるために、下側基板90とLC
D18の間に0.155オーム/mm2(100オーム
/1平方インチ)以下の静電遮蔽層を追加することがで
きる。LCD18は米国特許第4686332号で開示
されたCRTより電気的雑音が少ないので、静電遮蔽層
は省略することができる。
【0084】図5では、オーバーレイを、接着剤99に
よってガラス製LCD表面18に接着してある。代替実
施例では、オーバーレイ16を、接着剤で別のガラス片
(図示せず)、またはその他の十分な硬さの透明キャリ
ヤ・プレートに接着してから、LCD18に装着する。
【0085】米国特許第4686332号で論じられて
いるように、上側及び下側導体は、幅約0.635mm
(0.025インチ)であり、中心間距離が約3.18
mm(0.125インチ)である。図1に示したタッチ
・ワークパッド10用のオーバーレイの寸法は、約35
6×356mm(14×14インチ)なので、112本
の透明な垂直導体X1、X2、...、X112があ
る。内側基板102上の水平Y導体Y1、Y
2、...、Y112は、外側基板104上に配置され
た垂直X導体に対して直角になっている。従来技術で検
討されたいくつかのオーバーレイと違って、上側導体に
よる下側導体の電気的遮蔽は、米国特許第468633
2号で開示された感知システムでは問題ではなかった。
そうなのは、グリッド内の導体と導体の間隔がかなり緩
いからである。また、ITO導体は0.124オーム/
mm2(80オーム/平方インチ)と比較的抵抗率が大
きく、スタイラス感知モードでは40kHzで駆動され
るので、下側導体の遮蔽は起こらない。これ以上抵抗率
が大きいと、上側導体と下側導体の間の分離間隔が0.
05mm(2ミル)程度の時でも、下側導体からのスタ
イラス信号は余り遮蔽されない。
【0086】米国特許第4686332号で論じられて
いるように、オーバーレイのX導体及びY導体は、オー
バーレイの周辺に位置する何本かのバス・ワイヤによっ
て感知システムの他の要素に電気的に接続される。各X
導体及びY導体ごとに別のバス・ワイヤを必要とすると
いう要件は、急速に手に負えないものになり、オーバー
レイのサイズ、複雑さ及びコストを増大させることにな
る。したがって、何本かの広い間隔で隔置した導体を同
じバス・ワイヤに接続する。112本のX導体及び11
2本のY導体がある上記の好ましい実施例では、16本
のXバス・ワイヤ、及び16本のYバス・ワイヤがあ
る。したがって、特定のバス・ワイヤが励起されたと
き、オーバーレイ内の7本の異なる導体によって電磁信
号が発生される。
【0087】図6は、外向きオーバーレイ構造の断面図
である。この構造では、下側導体91及び上側導体93
がともに単一の基板101上に配置される。図のよう
に、下側導体91は下向きで、上側導体93は上向きで
ある。上端カバー98は、接着剤層96によって基板の
上面に接着される。下端カバー103は、接着剤層92
によって基板101の下面に接着され、接着剤層99に
よってLCD18に接着される。代替実施例では、下端
カバー層は、まったく省略して、外向きのオーバーレイ
をLCD18に直接接着することができる。下端カバー
103をなくすと、LCD表示装置18からの光が通過
する層数が少なくなるので、オーバーレイ16の透明度
が向上する。また、下側導体91の耐久性も向上する。
【0088】また、上側導体91と下側導体93の間の
分離間隔T2、及びユーザの指がタッチする上端カバー
98の頂面と上側導体93の間の分離間隔T3も示され
ている。外向き構造では、T2は基板101の厚さであ
る。基板の厚さは基板と接着剤の組合せより一様なの
で、外向き構造の電界は上向き構造、内向き構造、下向
き構造よりも一様であり、スタイラス感知の正確さが向
上する。T3は、上端カバー98の厚さと上端接着剤層
96の厚さの合計である。
【0089】下側導体91は下向きであり、したがって
スタイラスによって発生される伸び力を受けるが、図6
の外向き構造内の下側導体91は、下側導体91と硬い
ガラス裏当て材の間の分離間隔をきわめて小さくでき、
下側導体91の伸びを防止することができるので、図7
の内向き構造内の上側導体98や、図8の下向きオーバ
ーレイに比べて、クラック発生に対する抵抗力が改善さ
れている。
【0090】図7は、LCD18の表示装置表面上に位
置する内向きオーバーレイ16の断面図である。図8に
示したオーバーレイ16は、本発明によって教示される
改良された分離間隔を使用する点を除き、米国特許第4
686332号の図12に示されたオーバーレイに類似
している。内向きオーバーレイ16は、下側基板90、
下側透明導体91のアレイがその上面上に配置されてい
る透明な絶縁層からなる。図7では、単一の電線91が
示されている。接着剤層92が、下側基板90及び水平
導体91を覆い、それらを上側基板94に接着する。し
たがって、上側基板94の下側表面上に配置された上側
垂直導体93は、表示装置に向かって下向きになる。
【0091】図7に示すように、上側導体93は、表示
装置表面18に向かって下向きになる。スタイラス20
は、オーバーレイ16上に接触したとき、接触点で引張
り力をかけて上側導体93を伸ばす。接触が繰り返され
ると、垂直導体はクラックを発生する傾向があり、それ
によってオーバーレイ16内の電気伝導及び信号伝送を
破壊する。
【0092】図7には分離間隔T2及びT3も示されて
いる。両導体91と93の間の分離間隔T2は、中間の
接着剤層92の厚さである。内向き構造では、指と上側
導体の間の距離T3は、上側基板94の厚さである。本
発明による0.152mm(6ミル)のT2測定値は、
接着剤層単独で達成するにはやや大きいことがある。こ
の場合には、0.127mm(5ミル)のPET層の両
面にそれぞれ0.013mm(0.5ミル)の2つの接
着剤層の積層構造を使用することができる。その欠点
は、LCD表示装置18からの光が通過しなければなら
ない界面数が増加し、したがって表示装置の透明度が低
下することである。内向きオーバーレイの上側基板は
0.038mm(1.5ミル)程度とすべきである。
【0093】図8は、最後のオーバーレイ構造、すなわ
ち下向きオーバーレイの断面図である。この構造では、
下側導体91及び上側導体93はともにLCD表示装置
18に向かって下向きになっている。下側導体91は下
側基板90の下面上に形成され、上側導体93は上側基
板94の下面上に形成される。上端接着剤層96が2枚
の基板90、94を接着する。下端カバー103は、接
着剤層92によって下側基板90の下面に接着できる。
別法として、下端カバーを省略し、基板を薄い接着剤層
でLCD18に直接接着することもできる。
【0094】耐久性の点からは、下向きオーバーレイは
あまり好ましくない。というのは、上端導体セット及び
下端導体セットがともに主としてスタイラスによる伸び
を受けるからである。しかし、上向きオーバーレイに比
べて、ポリエステル層が1つ少なく、接着剤層が1つ少
ないので、透明度はより大きくなるはずである。下側導
体91は、基板90、94の厚さ及び外向きオーバーレ
イの接着剤層と同様の接着剤層96によって保護され
る。また、外向きオーバーレイと同様に、下側導体91
はLCD18のガラス表面に直接接着できるので、きわ
めて耐久性のある構造が得られる。さらに、上記で検討
したように、スタイラスの使用度が中程度の応用例で
は、接着剤及び基板材料を適切に選択することによっ
て、下向き構造は十分な耐久性をもつ。
【0095】このように、広範囲のオーバーレイ材料に
ついて、オーバーレイ構造の好ましい実施例は、両方の
導体セットの耐久性が改善される、上向き構造または外
向き構造である。これらのオーバーレイを主としてフィ
ンガ・タッチ操作に使用する場合は、下向き構造または
内向き構造が使用できる。しかし、両方の導体セットと
オーバーレイの頂面の間の距離を本発明に従って最適化
するとき、下向きの上側導体はクラックを発生し易くな
る。スタイラス先端の硬さ、スタイラス先端の直径、基
板層の硬さと複数の基板を接着するのに使用される接着
剤の硬さの比、表示装置表面の弾力性などのその他の因
子が、導体に加わる力の重要な決定因子であり、したが
って導体を上向きに配置する必要がある。
【0096】本発明をいくつかの代表例に関して説明し
たが、当業者なら本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに
修正が可能であることを理解されよう。基板及び接着剤
層の検討では二三の適切な材料しか挙げなかったが、高
い透明度、よく一致する屈折率とフレキシビリティなど
の特性を有する代替材料は類似の誘電的制約をもち、し
たがって表1及び表2の計算があてはまるはずである。
上記に提示した実施例は、例示のためのものにすぎず、
頭記の特許請求の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラット・パネル表示装置の上方に配置された
フィンガ・タッチ及びスタイラス位置の検出に使用され
るオーバーレイの正面図である。このアセンブリ全体は
タッチ・ワークパッドと呼ばれる。
【図2】フィンガ・タッチ及びスタイラス両用検出シス
テムのアーキテクチャ図である。
【図3】上側導体及び下側導体、オーバーレイの頂面、
及び表示装置の表示面を示す一般化されたオーバーレイ
構造を示す図である。
【図4】基板層の上面及び下面上のITO導体の曲面を
誇張して示す図である。
【図5】両方の導体セットが表示装置表面から離れて上
向きになっている、フィンガ・タッチ及びスタイラスの
位置検出に適した上向きオーバーレイ構造の断面図であ
る。
【図6】両方の導体セットの表面が互いに向き合ってい
る、フィンガ・タッチ及びスタイラスの位置検出に適し
た外向きオーバーレイ構造の断面図である。
【図7】両方の導体の表面が互いに背を向けている、内
向きオーバーレイ構造の断面図である。
【図8】両方の導体セットの表面が表示装置表面に向か
って下を向いている、下向きオーバーレイ構造の断面図
である。
【符号の説明】
10 ワークパッド 12 ハウジング 14 ウィンドウ 16 タッチ・オーバーレイ 18 液晶表示装置(LCD) 20 スタイラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガイ・エフ・ヴェリヤー アメリカ合衆国22091、ヴァージニア州レ ストン、レーク・チャペル・レーン 11101 (72)発明者 ロバート・エル・ドナルドソン アメリカ合衆国21403、メリーランド州ア ナポリス、ヒルズミア・ドライブ 299

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィンガ・タッチまたはスタイラスの位置
    を検出するための表示装置の表示面用のタッチ・オーバ
    ーレイであって、 フレキシブルで透明な絶縁基板の表面上に平行に配列さ
    れた、1組の透明な下側導体と、 前記オーバーレイの周囲キャパシタンスを減少させ、フ
    ィンガ・タッチ・モードでの操作速度を増加させるため
    に、前記下側導体と直交して、少なくとも0.076m
    m(3ミル)の距離で隔置され、且つ、前記絶縁基板の
    表面上に平行に配列された、1組の透明な上側導体と、 指及びスタイラスによる接触のための頂面を有する、ス
    タイラスによる接触中に前記上側導体を保護するために
    前記上側導体の上に配置された、フレキシブルで透明な
    絶縁材料の上端カバーと、 前記基板と前記上端カバー層を接着するための少なくと
    も1つの接着剤層とを含み、 前記頂面と前記上側導体の間の分離間隔が0.076m
    m(3ミル)を超えないタッチ・オーバーレイ。
  2. 【請求項2】さらに、前記スタイラスによる圧力を繰り
    返し受けたとき、前記透明な上側及び下側導体の伸びを
    制限するための手段を含む、請求項1に記載のタッチ・
    オーバーレイ。
  3. 【請求項3】前記下側導体が前記表示装置の前記表示面
    から離れて上向きに配置され、前記上側導体が前記表示
    装置の前記表示面に向かって下向きに配置され、前記上
    側導体が前記上端カバーの下面上に配置されている、請
    求項1に記載のタッチ・オーバーレイ。
  4. 【請求項4】前記下側及び上側導体が前記表示装置の前
    記表示面に向かって下向きに配置され、前記上側導体が
    前記上端カバーの下面上に配置されている、請求項1に
    記載のタッチ・オーバーレイ。
  5. 【請求項5】前記上側及び下側導体の伸びを防止するた
    め、少なくとも1つの前記接着剤層の硬度が前記基板及
    び前記上端カバー層のそれと一致している、請求項1に
    記載のタッチ・オーバーレイ。
  6. 【請求項6】さらに、前記下側及び上側導体に接続され
    たスプリット・バス構造を含み、前記下側導体の第1の
    部分が前記オーバーレイの第1の側面に位置するバスに
    接続され、前記下側導体の残りの部分を含む前記下側導
    体の第2の部分が前記オーバーレイの前記第1の側面と
    対向する第2の側面に位置するバスに接続され、前記上
    側導体の第3の部分が前記オーバーレイの前記第3の側
    面に位置するバスに接続され、上側導体の残りの部分を
    含む前記上側導体の第4の部分が前記オーバーレイの前
    記第3の側面と対向する第4の側面に位置するバスに接
    続され、前記下側及び上側導体がそれらに接続されたバ
    ス内に位置するバス・ワイヤだけと交差し、それによっ
    て前記オーバーレイの前記周囲キャパシタンスが減少し
    て、フィンガ・タッチ・モードでの操作の速度を速める
    ことを特徴とする、請求項1に記載のタッチ・オーバー
    レイ。
  7. 【請求項7】前記オーバーレイの周囲キャパシタンスを
    減少させ、フィンガ・タッチ・モードでの操作速度を増
    加させるために、前記基板が少なくとも0.076mm
    (3ミル)の厚さをもち、前記上端カバー及び前記接着
    剤層の合計厚さが0.076mm(3ミル)を超えな
    い、請求項1に記載のタッチ・オーバーレイ。
  8. 【請求項8】表示装置の表示面で使用するための改良さ
    れたフィンガ・タッチ及びスタイラス検出システムであ
    って、 フレキシブルで透明な絶縁基板の表面上に平行に配置さ
    れた、1組の透明な下側導体と、 タッチ・オーバーレイの周囲キャパシタンスを減少さ
    せ、フィンガ・タッチ・モードでの操作速度を増加させ
    るために、前記下側導体と直交して、少なくとも0.0
    76mm(3ミル)の距離で隔置され、且つ、前記絶縁
    基板の表面上に平行に配列された、1組の透明な上側導
    体と、 指及びスタイラスによる接触のための頂面を有する、ス
    タイラスによる接触中に前記上側導体を保護するために
    前記上側導体の上に配置された、フレキシブルで透明な
    絶縁材料の上端カバーと、 前記基板と前記上端カバー層を接着するための少なくと
    も1つの接着剤層とを含み、 前記頂面と前記上側導体の間の分離間隔が0.076m
    m(3ミル)を超えず、 前記タッチ・オーバーレイの前記周囲キャパシタンスが
    減少したときにより高速に走る指による入力を検出する
    ためのキャパシタンス測定手段と、 スタイラス検出中に前記タッチ・オーバーレイの選択さ
    れた導体を駆動するための放射信号源と、 前記放射信号源によって駆動されたとき前記上側または
    下側導体によって発生される信号を受け取るためのスタ
    イラスと、 前記スタイラスに結合された、前記受け取った信号を測
    定するための放射信号測定手段と、 前記上側及び下側導体、前記キャパシタンス測定手段、
    及び制御入力を有する前記放射信号源に結合された、該
    制御入力に印加されている適切な制御信号に応答して、
    フィンガ・タッチまたはスタイラスの検出のために、選
    択された導体をそれぞれ前記キャパシタンス測定手段ま
    たは前記放射信号源に接続するための、切替え可能な経
    路と、 前記キャパシタンス測定手段、前記放射信号測定手段、
    及び前記切替え可能な経路に結合された、フィンガ・タ
    ッチ検出のために測定されたキャパシタンス値を受け取
    り、スタイラス検出のために測定された放射信号値を受
    け取り、前記切替え可能な経路の前記制御入力への前記
    制御信号を発生するための、制御プロセッサとを含む、 前記フィンガ・タッチ及びスタイラス検出システム。
  9. 【請求項9】前記オーバーレイがさらに、スタイラスに
    よる圧力を繰り返し受けたとき、前記透明な上側及び下
    側導体の伸びを制限する手段を含むことを特徴とする、
    請求項8に記載のシステム。
  10. 【請求項10】前記キャパシタンス測定手段が可変周波
    数発振器回路を含むことを特徴とする、請求項8に記載
    のシステム。
  11. 【請求項11】前記下側導体が前記表示装置の前記表示
    面から離れて上向きになり、前記上側導体が前記表示装
    置の前記表示面に向かって下向きになり、前記上側導体
    が前記上端カバーの下面上に配置されている、請求項8
    に記載のシステム。
  12. 【請求項12】前記下側及び上側導体が前記表示装置の
    前記表示面に向かって下向きになり、前記上側導体が前
    記上端カバーの下面上に配置されている、請求項8に記
    載のシステム。
  13. 【請求項13】前記上側及び下側導体の伸びを防止する
    ために、少なくとも1つの前記接着剤層の硬度が前記基
    板及び前記上端カバー層のそれと一致している、請求項
    8に記載のシステム。
  14. 【請求項14】前記オーバーレイが前記下側及び上側導
    体に接続されたスプリット・バス構造を含み、前記下側
    導体の第1の部分が前記オーバーレイの第1の側面に位
    置するバスに接続され、前記下側導体の残りの部分を含
    む前記下側導体の第2の部分が前記オーバレイの前記第
    1の側面と対向する第2の側面に位置するバスに接続さ
    れ、前記上側導体の第3の部分が前記オーバーレイの前
    記第3の側面に位置するバスに接続され、前記上側導体
    の残りの部分を含む前記上側導体の第4の部分が前記オ
    ーバーレイの前記第3の側面と対向する第4の側面に位
    置するバスに接続され、前記下側及び上側導体がそれら
    に接続されたバス内に位置するバス・ワイヤだけと交差
    し、それによって前記オーバーレイの前記周囲キャパシ
    タンスが減少して、フィンガ・タッチ・モードでの操作
    の速度を速めることを特徴とする、請求項8に記載のシ
    ステム。
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