JPH05201015A - インクジェット式シリアルプリンター - Google Patents
インクジェット式シリアルプリンターInfo
- Publication number
- JPH05201015A JPH05201015A JP32321391A JP32321391A JPH05201015A JP H05201015 A JPH05201015 A JP H05201015A JP 32321391 A JP32321391 A JP 32321391A JP 32321391 A JP32321391 A JP 32321391A JP H05201015 A JPH05201015 A JP H05201015A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- head
- damper member
- cavity
- ink jet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヘッドが往復動するときのノズル面に対する
インクの動圧をできるだけ小さくすることにより、イン
ク吐出特性を向上させる。 【構成】 ダンパー部材は、2体31、32からなり、
この2体31、32の間にフィルター33を装着する。
フィルター33を境にキャビティ36、37を形成し、
可撓性フィルム38をキャビティ36側に融着する。
インクの動圧をできるだけ小さくすることにより、イン
ク吐出特性を向上させる。 【構成】 ダンパー部材は、2体31、32からなり、
この2体31、32の間にフィルター33を装着する。
フィルター33を境にキャビティ36、37を形成し、
可撓性フィルム38をキャビティ36側に融着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオンデマンド型インクジ
ェットヘッドを搭載したシリアルプリンターに関する。
ェットヘッドを搭載したシリアルプリンターに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は一般的なインクジェット式シリア
ルプリンターの概略図で、インクジェットヘッドはキャ
リッジ2に搭載され、キャリッジ2はプラテン3に対向
してガイド軸4、5に沿って往復駆動される。ヘッド1
には、駆動信号を与えるためのフレキシブルプリント基
板(FPC)で作られた信号入力線6と、インクタンク
8からのインクをヘッド1へ供給するためのインクチュ
ーブ7とが設けられている。当然のことながらヘッド1
にはそのプラテン3の対向部にノズル孔が設けられ、こ
のノズル孔からインクを噴射してプラテンに装着された
記録紙に所定の記録が行われる。
ルプリンターの概略図で、インクジェットヘッドはキャ
リッジ2に搭載され、キャリッジ2はプラテン3に対向
してガイド軸4、5に沿って往復駆動される。ヘッド1
には、駆動信号を与えるためのフレキシブルプリント基
板(FPC)で作られた信号入力線6と、インクタンク
8からのインクをヘッド1へ供給するためのインクチュ
ーブ7とが設けられている。当然のことながらヘッド1
にはそのプラテン3の対向部にノズル孔が設けられ、こ
のノズル孔からインクを噴射してプラテンに装着された
記録紙に所定の記録が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで問題になるの
は、ヘッド1がガイド軸4、5に沿って往復駆動されな
がら記録を行なうにあたって、方向が変化するときにヘ
ッド1に過大な加速度が付与され、そのときインクチュ
ーブ7内のインクにも加速度が与えられ、これがヘッド
1へ微妙な影響を与えることにある。例えば図1でヘッ
ド1が右から左へ駆動され左端で停止する時は、インク
チューブ7内のインクはヘッド1のノズル孔部では加圧
されノズル孔からインクが流出し、逆に左から右へ駆動
され右端で停止する時には、インクチューブ7内のイン
クは、ノズル孔部で負圧となりノズル孔から空気を吸い
込むことになる。不必要なインクの流出はプリンターを
汚染するし、ノズル孔からの空気の吸い込みはインク滴
の噴射不能につながり、いずれにしてもプリンターの信
頼性の低下をもたらす。このような状況は、印字速度が
低いプリンターでは影響が少ないが(加速度が小さくな
るため)、高級な高速プリンターになる程、その影響が
大となる。
は、ヘッド1がガイド軸4、5に沿って往復駆動されな
がら記録を行なうにあたって、方向が変化するときにヘ
ッド1に過大な加速度が付与され、そのときインクチュ
ーブ7内のインクにも加速度が与えられ、これがヘッド
1へ微妙な影響を与えることにある。例えば図1でヘッ
ド1が右から左へ駆動され左端で停止する時は、インク
チューブ7内のインクはヘッド1のノズル孔部では加圧
されノズル孔からインクが流出し、逆に左から右へ駆動
され右端で停止する時には、インクチューブ7内のイン
クは、ノズル孔部で負圧となりノズル孔から空気を吸い
込むことになる。不必要なインクの流出はプリンターを
汚染するし、ノズル孔からの空気の吸い込みはインク滴
の噴射不能につながり、いずれにしてもプリンターの信
頼性の低下をもたらす。このような状況は、印字速度が
低いプリンターでは影響が少ないが(加速度が小さくな
るため)、高級な高速プリンターになる程、その影響が
大となる。
【0004】これを避ける方法として、インクタンクを
キャリッジ上に搭載する方法、インクチューブをヘッド
近傍でラセン状に巻回して加速度の影響を弱める工夫
(特開昭59−70576号)、さらにキャリッジの加
速度をゆるやかにする方法、などがとられているが、イ
ンクタンクをキャリッジ上に搭載するとインクタンクの
ためキャリッジの駆動のための負荷が大きくなるとか、
大きなインクタンクを動かすとそれだけスペースが要求
され、プリンターが大型化するし、インクチューブを巻
回する方法は完全な方法とはならず、又、キャリッジの
加速度をゆるやかにするのもそれだけプリンターの印字
速度を落とすことになり機能低下になるなど、従来の対
策は不完全なものであった。
キャリッジ上に搭載する方法、インクチューブをヘッド
近傍でラセン状に巻回して加速度の影響を弱める工夫
(特開昭59−70576号)、さらにキャリッジの加
速度をゆるやかにする方法、などがとられているが、イ
ンクタンクをキャリッジ上に搭載するとインクタンクの
ためキャリッジの駆動のための負荷が大きくなるとか、
大きなインクタンクを動かすとそれだけスペースが要求
され、プリンターが大型化するし、インクチューブを巻
回する方法は完全な方法とはならず、又、キャリッジの
加速度をゆるやかにするのもそれだけプリンターの印字
速度を落とすことになり機能低下になるなど、従来の対
策は不完全なものであった。
【0005】本発明の目的は、上述の問題点を解決する
ため、ヘッドブロック内に、インクの動きを弱めるため
の簡略なダンパーを配置したインクジェット式シリアル
プリンターを提供するものである。
ため、ヘッドブロック内に、インクの動きを弱めるため
の簡略なダンパーを配置したインクジェット式シリアル
プリンターを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
式シリアルプリンターは、記録紙に対し、往復駆動させ
るキャリッジと、該キャリッジ上に搭載されたインクジ
ェットヘッドとを備えたインクジェット式シリアルプリ
ンターにおいて、圧力変動吸収用の可撓性フィルムを1
壁面としてなるキャビティと、前記可撓性フィルムと対
向して配設されたフィルタとを、インクタンクから前記
インクジェットヘッドへインクを供給するためのインク
供給管の途中に設けたことを特徴とする。
式シリアルプリンターは、記録紙に対し、往復駆動させ
るキャリッジと、該キャリッジ上に搭載されたインクジ
ェットヘッドとを備えたインクジェット式シリアルプリ
ンターにおいて、圧力変動吸収用の可撓性フィルムを1
壁面としてなるキャビティと、前記可撓性フィルムと対
向して配設されたフィルタとを、インクタンクから前記
インクジェットヘッドへインクを供給するためのインク
供給管の途中に設けたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】図2は本発明の一実施例となるインクジェッ
トヘッドブロックの展開図である。10はオンデマンド
型インクジェットヘッド体でピエゾ素子11に電圧を付
与することによってピエゾ素子11に生ずる撓みを利用
してノズル孔よりインクを噴射する従来から知られたヘ
ッドであり、ここではノズルを高集積するためヘッド体
10の両面にピエゾ素子11が配置されている。当然ピ
エゾ素子の数だけノズル孔が設けられており、このよう
な形状にすることにより1個のヘッド体10に24〜3
2個のノズルを有する高集積マルチノズルヘッドとする
ことができる。12は導電ゴムでピエゾ素子11とFP
C13の銅箔部との電気接続をとる。14はバッキン
グ、ゴム等の弾力のある材料で成形されていてピエゾ素
子11およびFPC13との電気接続部へのインクの浸
入を防止するとともにFPC13をヘッド体へ押圧する
ことによって電気接続を確実ならしめる作用を有する。
15はヒーター基板でステンレス板で作られ、このヒー
ター基板15にヒーター16と、温度検出用のサーミス
タ17を接着されている。このようなヒーターはインク
が低温でその粘性が上昇するのを防止するもので常に一
定粘度でヘッド体10として効率的にインク噴射すると
ともに、常に一定のインク滴が噴射できるので常に印字
品質の一定した印字が行える効果を有する。ヒーター1
6としては任意のヒーター原料を用いることが可能であ
るが、ここではポジスタ(村田製作所、商標)と呼ばれ
るある温度にキュリー点を持ちその温度以下では低電気
抵抗を有し、その温度以上では高電気抵抗を有する自己
温度制御素子を用いた。
トヘッドブロックの展開図である。10はオンデマンド
型インクジェットヘッド体でピエゾ素子11に電圧を付
与することによってピエゾ素子11に生ずる撓みを利用
してノズル孔よりインクを噴射する従来から知られたヘ
ッドであり、ここではノズルを高集積するためヘッド体
10の両面にピエゾ素子11が配置されている。当然ピ
エゾ素子の数だけノズル孔が設けられており、このよう
な形状にすることにより1個のヘッド体10に24〜3
2個のノズルを有する高集積マルチノズルヘッドとする
ことができる。12は導電ゴムでピエゾ素子11とFP
C13の銅箔部との電気接続をとる。14はバッキン
グ、ゴム等の弾力のある材料で成形されていてピエゾ素
子11およびFPC13との電気接続部へのインクの浸
入を防止するとともにFPC13をヘッド体へ押圧する
ことによって電気接続を確実ならしめる作用を有する。
15はヒーター基板でステンレス板で作られ、このヒー
ター基板15にヒーター16と、温度検出用のサーミス
タ17を接着されている。このようなヒーターはインク
が低温でその粘性が上昇するのを防止するもので常に一
定粘度でヘッド体10として効率的にインク噴射すると
ともに、常に一定のインク滴が噴射できるので常に印字
品質の一定した印字が行える効果を有する。ヒーター1
6としては任意のヒーター原料を用いることが可能であ
るが、ここではポジスタ(村田製作所、商標)と呼ばれ
るある温度にキュリー点を持ちその温度以下では低電気
抵抗を有し、その温度以上では高電気抵抗を有する自己
温度制御素子を用いた。
【0008】但しこれは、間違ってもキュリー点+αの
温度以上には上昇しないという安全性の点からで温度制
御はサーミスタ17で行っている。これは希望温度より
かなり高目のキュリー点を持つ素子を用いることによっ
て低温度下でヘッド温度を敏速に高めることができるよ
うにするためである。
温度以上には上昇しないという安全性の点からで温度制
御はサーミスタ17で行っている。これは希望温度より
かなり高目のキュリー点を持つ素子を用いることによっ
て低温度下でヘッド温度を敏速に高めることができるよ
うにするためである。
【0009】次に18は第1インクチューブでその一端
はヘッド体10に他端はダンパー部材19の一端につな
がっている。ダンパ部材19の他端は第2インクチュー
ブ20の一端がつながり、その他端はインクタンクから
のインクチューブにつながる。ダンパー部材19の構造
は詳述するが、インクタンクからのインクが第2インク
チューブ20からダンパー部材19さらに第1インクチ
ューブ18を経て、ヘッド体10に供給されるが、この
ダンパー部材19の役割は前述したキャリッジの急激な
加減速時に、受けるインクチューブ内のインクに与えら
れる加減速を大幅に制限するものである。
はヘッド体10に他端はダンパー部材19の一端につな
がっている。ダンパ部材19の他端は第2インクチュー
ブ20の一端がつながり、その他端はインクタンクから
のインクチューブにつながる。ダンパー部材19の構造
は詳述するが、インクタンクからのインクが第2インク
チューブ20からダンパー部材19さらに第1インクチ
ューブ18を経て、ヘッド体10に供給されるが、この
ダンパー部材19の役割は前述したキャリッジの急激な
加減速時に、受けるインクチューブ内のインクに与えら
れる加減速を大幅に制限するものである。
【0010】21、22は一対のヘッドホルダーでヘッ
ド体10以下ダンパー部材19、第2インクチューブ2
0まで一体に組込むものである。23は弾性体の先端バ
ッキンで、ヘッド体10の先端に装着し先端押え24で
押圧され、ヘッドホルダー21、22内へのインクの浸
入を防ぐとともに、先に出願した特願昭57−1412
97号記載の如く、ヘッドノズル面に吸引キャップを係
合させて、インクの充填を行うにあたって、この先端押
え24の表面に吸引キャップを係合させることにより、
より気密性を高め、効率よくインクの充填、パージなど
が行える効果を有する。
ド体10以下ダンパー部材19、第2インクチューブ2
0まで一体に組込むものである。23は弾性体の先端バ
ッキンで、ヘッド体10の先端に装着し先端押え24で
押圧され、ヘッドホルダー21、22内へのインクの浸
入を防ぐとともに、先に出願した特願昭57−1412
97号記載の如く、ヘッドノズル面に吸引キャップを係
合させて、インクの充填を行うにあたって、この先端押
え24の表面に吸引キャップを係合させることにより、
より気密性を高め、効率よくインクの充填、パージなど
が行える効果を有する。
【0011】次に9はヘッドのノズル面を保護するため
のマスクで、ヘッドホルダー21、22に先端押え23
を装着後、ヘッドホルダー21、22の両面に取りつけ
られている。このマスク9を取りつけた状態の側面図を
図7(a)に、上面図を(b)に示す。
のマスクで、ヘッドホルダー21、22に先端押え23
を装着後、ヘッドホルダー21、22の両面に取りつけ
られている。このマスク9を取りつけた状態の側面図を
図7(a)に、上面図を(b)に示す。
【0012】この図に示すようにマスク9の先端面10
2はヘッド体10のノズル面101とほぼ平行になって
いて、しかもマスク先端面102の方がノズル面101
より突出しているのが特徴でそのキャップaは0.1〜
0.4mmくらいに設定される。ノズル面101及び先
端面102は、プリンター機構ではプラテンに対向する
面であり、印字中は記録紙と対向する。プラテンに巻着
された記録紙は常にプラテンに密着していることが理想
であるが、ロール紙で長時間記録するときにも完全密着
は不可能で小量の浮きは避けられないし、ミシン目のあ
る連続紙の場合、ミシン目での浮きは絶対に避けられな
い。このような記録紙の浮きに対して、ノズル面101
を保護するのがこのマスク9の役目である。即ち、記録
紙が浮いたとき、これがノズル面101と接触するとノ
ズル面のノズル孔に微妙な影響を与える。ノズル孔への
気泡の浸入、ノズル孔への紙粉の付着などで、これらは
印字の劣化、印字不能につながる。しかるに本実施例の
構成では、紙の浮きに対してマスク9の先端面102が
先づ接触するのでノズル面101への接触を回避でき
る。従って、記録紙によって気泡の浸入、紙粉の付着と
いったトラブルが避けられ信頼性の向上がはかれる利点
を有する。なお、このマスク9はノズル面101とのキ
ャップaを管理する必要があるためネジ91をゆるめて
マスク9をピン92を中心に矢印93のごとく回転させ
てギャップaを調整しネジ91を締めつけて固着する方
法で取りつけられる。
2はヘッド体10のノズル面101とほぼ平行になって
いて、しかもマスク先端面102の方がノズル面101
より突出しているのが特徴でそのキャップaは0.1〜
0.4mmくらいに設定される。ノズル面101及び先
端面102は、プリンター機構ではプラテンに対向する
面であり、印字中は記録紙と対向する。プラテンに巻着
された記録紙は常にプラテンに密着していることが理想
であるが、ロール紙で長時間記録するときにも完全密着
は不可能で小量の浮きは避けられないし、ミシン目のあ
る連続紙の場合、ミシン目での浮きは絶対に避けられな
い。このような記録紙の浮きに対して、ノズル面101
を保護するのがこのマスク9の役目である。即ち、記録
紙が浮いたとき、これがノズル面101と接触するとノ
ズル面のノズル孔に微妙な影響を与える。ノズル孔への
気泡の浸入、ノズル孔への紙粉の付着などで、これらは
印字の劣化、印字不能につながる。しかるに本実施例の
構成では、紙の浮きに対してマスク9の先端面102が
先づ接触するのでノズル面101への接触を回避でき
る。従って、記録紙によって気泡の浸入、紙粉の付着と
いったトラブルが避けられ信頼性の向上がはかれる利点
を有する。なお、このマスク9はノズル面101とのキ
ャップaを管理する必要があるためネジ91をゆるめて
マスク9をピン92を中心に矢印93のごとく回転させ
てギャップaを調整しネジ91を締めつけて固着する方
法で取りつけられる。
【0013】次に上述で詳しい説明を省略したダンパー
部材について述べる。図3は図2で用いたダンパー部材
19の一実施例を示す展開図で、このダンパー部材19
はポリエチレンの射出成形により第1インクチューブ1
8、第2インクチューブ20と一体に成形されキャビテ
ィ25が設けられているとともに第1インクチューブ1
8と第2インクチューブ20とのインク管接続部にこの
キャビティ25への分岐管26が設けられている。27
はこのキャビティ25を覆いその一壁面となるポリエチ
レンフィルムでダンパー部材19に融着される。
部材について述べる。図3は図2で用いたダンパー部材
19の一実施例を示す展開図で、このダンパー部材19
はポリエチレンの射出成形により第1インクチューブ1
8、第2インクチューブ20と一体に成形されキャビテ
ィ25が設けられているとともに第1インクチューブ1
8と第2インクチューブ20とのインク管接続部にこの
キャビティ25への分岐管26が設けられている。27
はこのキャビティ25を覆いその一壁面となるポリエチ
レンフィルムでダンパー部材19に融着される。
【0014】28はキャビティ25内の突起で、ポリエ
チレンフィルム27のキャビティ25内への撓み過ぎを
防止する。
チレンフィルム27のキャビティ25内への撓み過ぎを
防止する。
【0015】図4はこのダンパー部材19の断面図であ
り、ポリエチレンフィルムはキャビティ25の可撓性壁
面となっている。インクタンクからのインクがこのダン
パー部材19を介してヘッド体へ供給されるとき、分岐
管を通してキャビティ内へもインクが入る。ノズル面か
ら吸引してインクを充填する場合はキャビティ25内の
空気は少なくなるのでこの内部はかなりインクで満たさ
れる。いずれにしてもインクチューブ内のインクに加速
度が加わった場合にはこのダンパー部材19のキャビテ
ィ25内の残空気によってその急激な加速度が吸収され
る。万一、キャビティ25内に残空気がなくなった場合
にはポリエチレンフィルム27による可撓壁面で加速時
の吸収が行える。
り、ポリエチレンフィルムはキャビティ25の可撓性壁
面となっている。インクタンクからのインクがこのダン
パー部材19を介してヘッド体へ供給されるとき、分岐
管を通してキャビティ内へもインクが入る。ノズル面か
ら吸引してインクを充填する場合はキャビティ25内の
空気は少なくなるのでこの内部はかなりインクで満たさ
れる。いずれにしてもインクチューブ内のインクに加速
度が加わった場合にはこのダンパー部材19のキャビテ
ィ25内の残空気によってその急激な加速度が吸収され
る。万一、キャビティ25内に残空気がなくなった場合
にはポリエチレンフィルム27による可撓壁面で加速時
の吸収が行える。
【0016】又、このようなダンパー部材19をヘッド
ホルダー内に装着した為、第1インクチューブ18を非
常に短かくでき先に述べたキャリッジの急加速に十分対
応できる衝撃吸収装置とすることができた。又、ポリエ
チレン製で第1、第2インクチューブと一体で射出成型
したのでチューブの接続箇所が少くできることもチュー
ブにフレキシビリティを与えることもできた。
ホルダー内に装着した為、第1インクチューブ18を非
常に短かくでき先に述べたキャリッジの急加速に十分対
応できる衝撃吸収装置とすることができた。又、ポリエ
チレン製で第1、第2インクチューブと一体で射出成型
したのでチューブの接続箇所が少くできることもチュー
ブにフレキシビリティを与えることもできた。
【0017】次に図5にダンパー部材の他の実施例を示
す。このダンパー部材は可撓性フィルムの袋状のもの2
9をT字形分岐チューブ30と接続したもので、フィル
ム袋29は全面可撓壁で構成されたダンパーとして機能
することは前述の説明で理解されるであろう。
す。このダンパー部材は可撓性フィルムの袋状のもの2
9をT字形分岐チューブ30と接続したもので、フィル
ム袋29は全面可撓壁で構成されたダンパーとして機能
することは前述の説明で理解されるであろう。
【0018】図6はダンパー部材の他の実施例を示すも
ので、フィルター内臓型ダンパー部材である。ダンパー
部材は2体31、32で構成され、この2体のダンパー
部材31、32の間にフィルター33が装着されるとと
もにこのフィルター33を境に2つのキャビティ36、
37が構成され、前述同様、可撓性フィルム38が融着
され可撓壁面となる。図の如く、第1インクチューブ3
4は第1ダンパー部材31に、第2インクチューブ35
は第2ダンパー部材32と一体であるのでインクタンク
からのインクは第2インクチューブ35から第2キャビ
ティ37に入りフィルター33を径て第1キャビティ3
6から第1インクチューブ34へ、更にヘッド体へ供給
される。このようにダンパー内をインクが流れるとき常
にフィルター33を通過するのでインク内外のゴミ等を
除去された清浄なインクをヘッドへ供給できる効果を有
する。
ので、フィルター内臓型ダンパー部材である。ダンパー
部材は2体31、32で構成され、この2体のダンパー
部材31、32の間にフィルター33が装着されるとと
もにこのフィルター33を境に2つのキャビティ36、
37が構成され、前述同様、可撓性フィルム38が融着
され可撓壁面となる。図の如く、第1インクチューブ3
4は第1ダンパー部材31に、第2インクチューブ35
は第2ダンパー部材32と一体であるのでインクタンク
からのインクは第2インクチューブ35から第2キャビ
ティ37に入りフィルター33を径て第1キャビティ3
6から第1インクチューブ34へ、更にヘッド体へ供給
される。このようにダンパー内をインクが流れるとき常
にフィルター33を通過するのでインク内外のゴミ等を
除去された清浄なインクをヘッドへ供給できる効果を有
する。
【0019】
【発明の効果】本発明の上記構成によれば、可撓性フィ
ルムとフィルタを対向して配設したので、キャリッジの
往復動による圧力変動を可撓性フィルムで吸収でき、ま
た、可撓性フィルムと対向するフィルタとの間で、構成
されるキャビティ内の液体の流動が少なくなるため、よ
り高い圧力変動に対する吸収が可能になるという効果が
ある。
ルムとフィルタを対向して配設したので、キャリッジの
往復動による圧力変動を可撓性フィルムで吸収でき、ま
た、可撓性フィルムと対向するフィルタとの間で、構成
されるキャビティ内の液体の流動が少なくなるため、よ
り高い圧力変動に対する吸収が可能になるという効果が
ある。
【0020】さらに、フィルタをインク供給管中に設け
る必要がないので小型化できる。
る必要がないので小型化できる。
【図1】 従来のインクジェット式シリアルプリンター
の概要を示す図。
の概要を示す図。
【図2】 本発明の1実施例を示すヘッドブロックの展
開図。
開図。
【図3】 本発明の1実施例となるダンパー部材の展開
図。
図。
【図4】 ダンパー部材の断面図。
【図5】 ダンパー部材の第2実施例を示す図。
【図6】 ダンパー部材の第3実施例を示す図。
【図7】 マスクの取付け状態を示す図。
9 マスク 10 ヘッド体 11 ピエゾ素子 12 導電ゴム 13 FPC 14 バッキン 15 ヒーター基板 16 ヒーター 17 サーミスタ 19 ダンパー部材 21 ヘッドホルダー 22 ヘッドホルダー 23 先端バッキン 24 先端押え
Claims (1)
- 【請求項1】 記録紙に対し、往復駆動させるキャリッ
ジと、該キャリッジ上に搭載されたインクジェットヘッ
ドとを備えたインクジェット式シリアルプリンターにお
いて、 圧力変動吸収用の可撓性フィルムを1壁面としてなるキ
ャビティと、 前記可撓性フィルムと対向して配設されたフィルタと
を、 インクタンクから前記インクジェットヘッドへインクを
供給するための、インク供給管の途中に設けたことを特
徴とするインクジェット式シリアルプリンター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3323213A JPH07121583B2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | インクジエット式シリアルプリンター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3323213A JPH07121583B2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | インクジエット式シリアルプリンター |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18556482A Division JPS5973953A (ja) | 1982-10-22 | 1982-10-22 | インクジエツト式シリアルプリンタ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05201015A true JPH05201015A (ja) | 1993-08-10 |
JPH07121583B2 JPH07121583B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=18152304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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