JPH05198745A - 半導体メモリ装置のキャパシタ及びその製造方法 - Google Patents

半導体メモリ装置のキャパシタ及びその製造方法

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JPH05198745A
JPH05198745A JP4265348A JP26534892A JPH05198745A JP H05198745 A JPH05198745 A JP H05198745A JP 4265348 A JP4265348 A JP 4265348A JP 26534892 A JP26534892 A JP 26534892A JP H05198745 A JPH05198745 A JP H05198745A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】制限面積内で、より一層増加された表面積、高
容量をもつキャパシタ、及びその製造方法を提供する。 【構成】基板上の制限領域に形成された導体層の第1電
極(ストレージ電極)36に多数のマイクロトレンチ
(又はマイクロシリンダ)を形成した後、該第1電極表
面に誘電体層40、及び第2電極(プレート電極)42
を形成するようにしている。この第1電極のマイクロト
レンチは、第1電極の表面に突部を形成する工程、該突
部の各側面にエッチングマスク層を形成する工程、及び
該エッチングマスク層をマスクとして異方性エッチング
を行う工程を実施することにより形成されるようになっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板上の制限領域に形成
され高容量を有するキャパシタに関するもので、特に、
半導体基板上に形成されたソース領域及びドレイン領域
とこれらの領域に隣接したゲート電極とから構成される
トランスファトランジスタ、及び、前記ソース領域と接
触し、多数のマイクロトレンチ及び/又は多数のマイク
ロシリンダを有するストレージ電極とこのストレージ電
極を覆う誘電体層と誘電体層を覆うプレート電極とから
構成されるストレージキャパシタを備えた半導体装置の
メモリセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイナミックナンダムアクセスメモリ
(以下、DRAM)は、通常的に各メモリセルが一つの
トランスファトランジスタと一つのストレージキャパシ
タとから構成される多数のメモリセルをもっている。で
すから、メモリセルの集積度の増加によりDRAM装置
が占有する面積が増加する。そのような装置の面積の増
加は歩留りの低下を招来するので、装置の面積の増加の
なしにメモリセルの集積度の増加により各々のストレー
ジキャパシタが占有する制限された狭い面積にストレー
ジ容量を増加させることが要求される。そのような要求
により、スタックキャパシタセルおよびトレンチキャパ
シタセルのような各種の技術が提案されて来た。スタッ
クキャパシタセルはトレンチキャパシタセルと比較して
見るとき、製造工程の簡便性およびソフトエラーのより
高い免役を提供するので、メガビット級DRAMから提
案されて来た。スタックキャパシタセルから制限された
面積にストレージキャパシタの容量を増加するためにス
トレージノードの表面積を増加する方法、または誘電体
膜の厚さを減少する方法、および誘電率が高い誘電体を
使用する方法が提案されて来た。しかし、本発明はスト
レージノードの表面積を増加する改良に関するものであ
り、決して誘電体膜の厚さを減少するとか誘電率を増加
することを指向していない。ストレージノードの表面積
を増加するための一例の従来の技術としては、DRAM
からストレージ容量を増加するためにストレージ電極を
エングレーブ(engrave) 技術が(Extended Abstracts o
f the 21st Conferance on Solid State Devices and M
aterials(SSDM)1989、pp.137〜140
に開示されている。この技術は、多結晶シリコンを選択
酸化されたn型シリコン基板上にLPCVD方法によっ
て浸漬し、その浸漬された多結晶シリコンをPOCl3
ソースを使用する際の拡散方法によってドーピングし、
前記ドープされた多結晶シリコン上にスピン−オン−ガ
ラス(spin-on-glass :SOG)とレジストの混合物を
被覆し、この混合物の膜を乾燥し、HF溶液から前記S
OGをエッチングすることによって多結晶シリコン上に
レジスト粒子のみ残して、この分散されたレジスト粒子
をエッチングマスクとして利用して多結晶シリコンをエ
ッチングし、前記レジスト粒子を除去し、ストレージ電
極を形成するために多結晶シリコンをパターンニングす
るもので構成される。結果的に、多結晶シリコン上に残
っているレジスト粒子をエッチングマスクとして使用し
ながら、エングレーブされたストレージ電極を形成する
ことによってストレージノードの表面積が増加される。
また、ストレージノードの表面積の増加はレジスト粒子
の大きさと多結晶シリコンのエッチング時間を調節する
ことによって得られており、前記レジスト粒子の大きさ
は前記レジストとSOGの混合比と多結晶シリコン上に
塗布された混合物の厚さによって調節される。しかし、
この方法は均一な粒子の大きさを有するレジストの使用
とレジストとSOGの混合比により混合物の塗布の厚さ
を調節しなければならないので、ストレージノードをエ
ングレーブするのに再演性、または信頼性から問題があ
る。また、表面積の増加のためのエングレーブ工程の複
雑性も一つの問題である。ストレージノードの表面積を
増加するためのまた他の従来の技術としては、半球のグ
レイン(Hemispherical-Grein) ストレージノードを有す
るメモリセルが“IEDM、1990、pp.655〜
656”に開示されている(また、SSDM,199
0. pp.873〜876とSSDM、1990、p
p.869〜872を見よう)。この技術は、LPCV
D方法によって多結晶シリコンの浸漬時に如何な条件か
ら多結晶シリコンがシリコンのバンプ、または半球の粒
子からなっているシリコンを有する凹凸の表面を有する
という事実を利用するものである。また、そのような表
面は非晶質から多結晶への遷移温度の周囲の低温度範囲
の5℃内から強く示しており、ストレージノードの表面
積を通常の多結晶シリコンの表面積より約2倍程増加さ
せるというのが論文に開示されている。この技術は、浸
漬温度が現在使用される装備をもって5℃の範囲内から
充分に制御することができるので、製造工程の容易性と
信頼性をもって再演性することができる利点がある。し
かし、この技術は従来のストレージノードの表面積より
2倍のみ増加されるので、数十または数百メガビットD
RAMから使用されるメモリセルに対する適用は狭小の
制限面積にもっと高容量を有するストレージキャパシタ
を要求するということから限界がある。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は制限面
積にもっと高容量を有することができるキャパシタを提
供することにある。本発明のまた他の目的は制限面積に
もっと増加されたストレージ電極の表面積を有するスト
レージキャパシタを提供することある。本発明のまた他
の目的は簡単な製造工程によって制限された狭小の面積
にもっと増加された容量のストレージキャパシタを有す
る半導体メモリ装置を提供することにある。本発明のま
た他の目的は制限された狭小の面積に高容量の信頼性の
あるストレージキャパシタを有する半導体メモリ装置を
提供することにある。本発明のまた他の目的は制限され
た狭小の面積に高容量の再演性のあるストレージキャパ
シタを有する半導体メモリ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】前記のような本発明の目
的を達成するために本発明は第1電極層と、この上に形
成された誘電体層と、この誘電体層上に形成された第2
電極層とから構成される半導体のコンデンサーにおける
第1電極層はシリコン層であり、このシリコン層の表面
の所定の領域に少なくとも多数のマイクロトレンチ、ま
たは多数のマイクロシリンダによって形状化されている
ことを特徴とする。また、本発明は半導体基板上のソー
スおよびドレイン領域と前記ソースおよびドレイン領域
と隣接したゲート電極を有するトランスファトランジス
タと前記ソース領域と接触され、前記ゲート電極と離隔
された第1電極層と、この第1電極層を覆う誘電体層
と、この誘電体層を覆う第2電極層とから構成されたス
トレージキャパシタを有する半導体メモリセルにおける
第1電極層がシリコン層であり、このシリコン層の表面
の所定の領域が少なくとも多数のマイクロトレンチ、ま
たは多数のマイクロシリンダによって形状化されている
ことを特徴とする。本発明のまた他の特徴は、多数のマ
イクロトレンチ、または多数のマイクロシリンダによっ
て形状化されたストレージノードを製造する方法がスト
レージノード表面に突出を形成し、前記突出の各々の側
壁にエッチングマスク層を形成し、前記エッチングマス
ク層をマスクとして異方性エッチングを実施したことを
特徴とする。また、本発明は基板上の制限された領域に
絶縁層の上面に形成された導体層の第1電極と、前記第
1電極上に形成された誘電体層と、前記誘電体層上に形
成された第2電極とから構成されたキャパシタにおい
て、前記第1電極が、底面が絶縁層の一部表面となり、
その内面が導体層となっている多数個のマイクロトレン
チと、前記マイクロトレンチの底面およびその内面を少
なくとも覆っており、前記導体層の表面を覆う薄い導体
層とからなっていることを特徴とする。また、本発明は
第1導電型の半導体基板に形成された第1導電型と反対
の第2導電型のソースおよびドレイン領域とソースおよ
びドレイン領域と隣接し、ゲート酸化膜を通じてソース
およびドレイン領域との間のチャネル領域と絶縁された
第1導体層と第1導体層を絶縁するために覆っている第
1絶縁層とから構成されたトランスファトランジスタ
と、前記ドレイン領域と接触し、前記第1絶縁層上から
伸張する第2導体層と、前記第2導体層を絶縁するため
に覆っている第2絶縁層と、前記ソース領域に隣接し、
前記基板上に形成されたフィールド酸化膜と、前記ソー
ス領域と接触し、前記第1導体層の上部の少なくとも一
部分をオーバーラップし、前記フィールド酸化膜の上部
の少なくとも一部分を伸張する導体層の第1電極と第1
電極を覆っている誘電体層と誘電体層を覆う第2電極と
から構成されるストレージキャパシタを有する半導体メ
モリ装置のメモリセルにおいて、前記第1電極が、底面
が第2絶縁層の一部表面となり、その内面が導体層とな
っている多数個のマイクロシリンダと、前記マイクロシ
リンダの底面およびその内面を少なくとも覆っており、
前記導体層の表面を覆う薄い導体層とからなっているこ
とを特徴とする。また、本発明は第1導電型の半導体基
板に形成された第1導電型と反対の第2導電型のソース
およびドレイン領域とソースおよびドレイン領域と隣接
し、ゲート酸化膜を通じてソースおよびドレイン領域と
の間のチャネル領域と絶縁された第1導体層と第1導体
層を絶縁するために覆っている絶縁層とから構成された
トランスファトランジスタと、前記ソース領域に隣接
し、前記基板上に形成されたフィールド酸化膜と、前記
ソース領域と接触し、前記第1導体層の上部の少なくと
も一部分をオーバーラップし、前記フィールド酸化膜の
上部の少なくとも一部分を伸張する導体層の第1電極と
この第1電極を覆っている誘電体層と誘電体層を覆う第
2電極とから構成されるストレージキャパシタを有する
半導体メモリ装置のメモリセルにおいて、前記第1電極
が、底面が絶縁層の一部の表面となり、その内面が導体
層となっている多数個のマイクロシリンダと、前記マイ
クロシリンダの底面およびその内面を少なくとも覆って
おり、前記導体層の表面を覆う薄い導体層とからなって
いることを特徴とする。本発明のまた他の特徴は、多数
のマイクロトレンチ、または多数のマイクロシリンダに
よって形状化されたストレージノードを製造する方法が
ストレージノードの表面に突出を形成し、前記突出を有
するストレージノード上に突出の各々の側壁にエッチン
グマスク層を形成し、前記エッチングマスク層をマスク
として異方性エッチングを実施したことを特徴とする。
また、本発明は多数個のマイクロトレンチ、多数個のマ
イクロシリンダによって形状化されたストレージノード
を製造する方法が、前記ストレージノードの下部の絶縁
層の表面を平坦化し、前記ストレージノードの表面に突
出を形成し、前記突出の各々の側壁にエッチングマスク
を形成し、前記エッチングマスク層をマスクとした異方
性エッチングをしてストレージノードを貫通し、前記絶
縁層の表面の一部を露出させるスルーホールを形成し、
前記スルーホールの内面を覆う多結晶シリコンの薄い導
体層を形成したことを特徴とする。また、本発明は多数
個の半球の突出を有する多結晶シリコン層を利用して半
導体メモリ装置のストレージキャパシタを製造する方法
が、前記半球の突出の上部の表面にエッチングマスク層
を形成し、前記多結晶シリコン層をパターンニングし、
前記エッチングマスク層をマスクとして多結晶シリコン
層を異方性蝕刻し、前記エッチングマスク層を除去する
ことによってストレージ電極を形成したことを特徴とす
る。また、本発明は第1導電型の半導体基板に形成され
た第1導電型と反対の第2導電型のソースおよびドレイ
ン領域とソースおよびドレイン領域と隣接し、ゲート酸
化膜を通じてソースおよびドレイン領域との間のチャネ
ル領域と絶縁された第1導体層と第1導体層を絶縁する
ために覆っている第1絶縁層とから構成されたトランス
ファトランジスタと、前記ドレイン領域と接触し、前記
第1絶縁層上から伸張する第2導体層と、第2導体層を
絶縁するために覆っている第2絶縁層と、前記ソース領
域に隣接し、前記基板上に形成されたフィールド酸化膜
と、前記ソース領域と接触し、前記第1導体層の上部の
少なくとも一部分をオーバーラップし、前記フィールド
酸化膜の上部の少なくとも一部分を伸張する導体層の第
1電極と第1電極を覆っている誘電体層と誘電体層を覆
う第2電極とから構成されるストレージキャパシタを有
する半導体メモリ装置の製造方法において、前記第1電
極が、前記ソース領域と接触し、前記第2絶縁層の上部
を覆っており、多数個の半球の突出を有する多結晶シリ
コン層を形成する第1工程と、前記半球の突出の上部の
表面にエッチングマスク層を形成する第2工程と、前記
多結晶シリコン層をパターンニングする第3工程と、前
記エッチングマスク層をマスクとして多結晶シリコン層
を異方性蝕刻する第4工程と、前記エッチングマスク層
を除去する第5工程が連続的に進行されることによって
形成されることを特徴とする。本発明から使用される異
方性蝕刻は半球の突出の間にいる多結晶シリコン層に対
してのみ実施され、前記エッチングマスク層は多結晶シ
リコンの半球の突出の上部の表面を酸化させて形成され
る特徴をもっている。
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の実施例
を詳細に説明する。尚、図中、同じ構成要素には同じ符
号を付し、重複する説明は省略する。図1は本発明に係
るDRAMメモリセルアレイ中の一部分を拡大した平面
図を示しており、そして図2は図1の2−2線に沿った
断面図で、2ビットに対応するメモリセルの断面を示し
ている。P形の半導体基板10上にメモリセルの領域を
限定するフィールド酸化膜12が形成されている。この
半導体基板10はP形のウェル領域とすることもでき
る。フィールド酸化膜12によって囲まれている半導体
基板10の主表面上のアクティブ領域14には、フィー
ルド酸化膜12に隣接したN形のソース領域16と、N
−チャネル領域18を介してソース領域16と離隔され
たN形のドレイン領域20と、N−チャネル領域18上
のゲート酸化膜22上にあり、ソース領域16及びドレ
イン領域20に隣接したゲート電極24と、から構成さ
れるトランスファトランジスタが形成されている。この
トランスファトランジスタのゲート電極24はワードラ
イン26に接続されている。また、フィールド酸化膜1
2上には、隣接するアクティブ領域に形成されたトラン
スファトランジスタのゲート電極に接続されるワードラ
イン28が形成されている。このワードライン28と前
記のゲート電極24とは絶縁層30によって絶縁されて
いる。絶縁層30はソース領域16の一部分を露出させ
るための開口32をもっている。ストレージ電極36
(第1電極)は、この開口32を介してソース接触領域
34でソース領域16と接触し、隣接しているゲート電
極24及びワードライン28の上部に伸張され、ストレ
ージキャパシタ領域38を形作っている。 ストレージ
電極36の上部は、後述するように、ストレージキャパ
シタのストレージ電極の表面積を増加するための本発明
の特徴部分である多数のマイクロトレンチ及び/又は多
数のマイクロシリンダをもっている。ストレージ電極3
6の表面上には誘電体層40が形成されており、さらに
その上にプレート電極層42(第2電極)が形成されて
いる。したがって同図のストレージキャパシタ44は、
ストレージ電極36、誘電体層40、及びプレート電極
層42から構成されるものである。プレート電極層42
の上部及び露出した絶縁層30の上部には保護膜層46
が形成されている。この保護膜層46には、トランスフ
ァトランジスタのドレイン領域20に隣接し半導体基板
10の主表面に伸張する高濃度にドーピングされたN+
領域48を露出させるための開口50が形成されてい
る。導体物質からなるビットライン52が、この開口5
0を介してビットライン接触領域54でN+ 領域48に
接触するようになっている。そしてビットライン52は
保護膜層46上で帯状に伸張されてワードライン26、
28と交叉している。尚、ビットライン52上には図示
せぬ第2保護膜層が塗布されている。以上のように本発
明の好適な実施例によるDRAMメモリセルは、それぞ
れ1つのトランジスタと1つのキャパシタとから構成さ
れている。このキャパシタは、半導体基板10上のスト
レージキャパシタ領域38が占有する面積(即ち0.4
×1.2μm2 )内に多数のマイクロトレンチ構造を有
するストレージノードを有するスタックキャパシタであ
る。しかし、本発明はこのようなストレージ電極の面積
増加に限定されるものではない。図3〜図11を参照し
ながら、前述のDRAMメモリセルの製造工程を詳細に
説明する。尚、このようなメモリセルの使用法について
は、この技術分野で通常の知識を有する者には公知の事
実であるので、その説明は省略する。図3には、1対の
トランスファトランジスタが半導体基板上10に形成さ
れた状態の図2と同様の断面図を示している。このトラ
ンジスタの製造工程は公知のものであるが、一応の理解
のため簡単に説明しておく。半導体基板10は1×10
15 atoms/cm3 の濃度を有する〔1 0 0〕結晶面
のP形シリコンウェーハ上に形成された濃度4〜5×1
16 atoms/cm2 のP形ウェルである。この半導体基
板10の表面の一部分に図1に示したアクティブ領域1
4を限定するための厚さ約3000Åのフィールド酸化
膜12が形成される。その後に、約150Åの厚さの図
2に示したゲート酸化膜22が通常のドライO2 酸化法
によってアクティブ領域14内の半導体基板10上に形
成され、そしてゲート電極を形成するために高濃度の燐
(phosphorus)がドーピングされた多結晶シリコン層が半
導体基板10上に形成される。多結晶シリコンを塗布し
た後、ゲート電極24、ワードライン26、28が通常
の写真蝕刻法によってパターニングされる。このパター
ニングによって、ゲート電極24及びワードライン2
6、28の下部にある部分を除いたゲート酸化膜22
は、アクティブ領域14内の半導体基板10の表面が露
出するまで除去される。その後、ソース領域16及びド
レイン領域20を形成するため、燐のイオン注入が1.
6×1013ions/cm2 の線量と60Kevのエネルギ
ーで行われる。そして燐イオン注入後、ゲート電極24
とワードライン26とワードライン28とソース領域1
6とドレイン領域20とを絶縁するために、約820℃
の温度でLPCVD方法によりSiO2 の絶縁層30が
厚さ約2700Åに堆積され、その結果、良質の均一性
を有するシリコン酸化膜層を得ることができる。次に図
4を参照すると分かるように、上記のようにして絶縁層
30を形成してから、通常の写真蝕刻法によってソース
領域16の表面の一部分を露出させる開口32が絶縁層
30に形成される。そして開口32を形成するために使
用されたフォトレジストの除去後、表面に半球状の突出
部を多数有する厚さ約2500Åの多結晶シリコン層5
6が、開口32を介してソース接触領域34でソース領
域16に接触するようにして半導体基板10の表面上に
形成される。このような表面に半球状の突出部を多数有
する多結晶シリコン層は、1気圧、550℃の温度で、
ヘリウム希釈されたSiH4 (20%)を使用するLP
CVD法によって形成することができる(LEEE Trans、
on Electron Devices. Vol.ED−36,No.2.pp
351〜353、1983又はSSDM.pp873〜
876.1990を参照)。あるいは、通常の多結晶シ
リコンを堆積する温度条件(600℃以上)の下で約1
000Åの厚さ分多結晶シリコンを堆積させてから、こ
の多結晶シリコン表面上に半球状の突出部を多数有する
多結晶シリコンを約1500Åの厚さで形成するように
して製造することも可能である。このようにして形成さ
れた多結晶シリコン層56表面の半球状の突出部の直径
又は高さは約0.07〜0.15μmである。多結晶シ
リコン層56を形成した後、この多結晶シリコン層56
をドーピングするために砒素のイオン注入が3×1015
ions/cm2 の線量と100Kevのエネルギーで行わ
れる。このとき燐で多結晶シリコン層56をドーピング
してもよいが、後述する工程で良好なマイクロトレンチ
構造を多結晶シリコン層56上に形成するためには砒素
のドーピングが好ましい。この後、ドーピングされた多
結晶シリコン層56上にSiO2 のマスク層58が通常
のCVD法によって300Åの厚さで堆積される。本実
施例ではこのマスク層58として、Si3 4 、Ta2
5 のような高誘電率を有する誘電体物質が使用され
る。しかし、後述のマイクロトレンチを形成するための
エッチング工程を考慮すると、多結晶シリコン/誘電体
物質の選択比がより高い誘電体物質を使用するのが好ま
しい。マスク層58を堆積した後、ストレージキャパシ
タ領域38を限定するためのパターニングが通常の写真
蝕刻法によって行われ、これにより図4に示すようなパ
ターン形成された突出部を多数有する多結晶シリコン層
56とパターン形成されたSiO2 のマスク層58とが
形成される。ここで、本発明の特徴部分であるマイクロ
トレンチを形成するためのエッチング工程を添付の図6
〜図8及び図9〜図11を用いて詳細に説明する。尚、
図6〜図11は図4中の点線で囲った部分100を拡大
したものである。また、図9〜図11は、半球状の突出
部間の距離Sがマスク層58の厚さXの2倍(2X)以
上ある場合の突出部の配置を示しており、図6〜図8
は、距離S=0である場合の突出部の配置を示してい
る。事実上、多結晶シリコン層56が、非晶質から多結
晶構造に遷移する温度範囲で前記条件のLPCVD法に
よって堆積されるとき、突出部間の距離Sは、S=0で
ある場合とS>2Xである場合の混合状態となる。即
ち、図6に示す突出部の配置と図9に示す突出部の配置
が同時に現れることとなる。図6を参照すると分かるよ
うに、通常のLDD MOSFET製造工程で使用され
る側壁形成のためのSiO2 エッチバックは、マスク層
58の厚さX(=300Å)をもってエッチング完了時
点とされる。マスク層58の堆積時、多結晶シリコン層
56の突出部間の谷の部分はより厚いSiO2 層が堆積
されることになるので、前記のエッチバックの結果、エ
ッチングマスク層62が図7に示すように残留し、突出
部の上部66のみが露出する。その後、多結晶シリコン
/SiO2 の選択比が40の異方性エッチングが、深さ
0.2μmの溝を形成するように行われる。本実施例に
おいてこのようなエッチングは、例えばLAM社のモデ
ル名「Rainbow 4400」を使用して、350ミリバー
ルの気圧の下、パワー200wattで、HBR(Hydro
-bromide) :Cl2 =40SCCM:120SCCMの
混合ガスを用いて実行した。その結果、図8に示すよう
に、円筒形の内壁を有する断面略U字状の溝が多結晶シ
リコン層56内に形成される。さらに、この溝の底面に
は前記露出部分66に対応する半球状部64が形成さ
れ、これによってストレージ電極36(多結晶シリコン
層56)の表面積がより一層増加することになる。以上
のようにしてマイクロトレンチを形成してから、ストレ
ージ電極36の表面に、通常のCVD方法によって約7
0Åの厚さのSi3 4 層を形成し、そしてこのSi3
4 層の表面を熱酸化させて約20ÅのSiO2 層を形
成することで、NO構造(自然酸化されたSiO2 層を
加算すればONO構造)の誘電体層40を被覆する。そ
の後、誘電体層40上に、通常の方法でドーピングされ
た多結晶シリコン層を形成して通常の写真蝕刻法により
パターンニングすることで、プレート電極層42が形成
される。一方、図9〜図11の場合には、マスク層58
をエッチバックすると、図10に示すようにエッチング
マスク層62が突出部60の側壁にそれぞれ形成される
ことになり、各突出部60の間の多結晶シリコン層56
の表面の一部分68と突出部の上部66とのみが露出す
る。その後、前述のようなサブミクロンのエッチングが
行われ、その結果、図11に示すように多数のマイクロ
シリンダ70を有するストレージ電極36が形成され
る。この場合も、図8と同様にマイクロシリンダ70の
底面には露出していた前記上部66の形状に対応する半
球状部64が形成される。このとき、前記表面の一部分
68がエッチングされた部分の底面80は半球状部64
より深くエッチングされている。したがって、マイクロ
シリンダ(マイクロトレンチ)70の製造はフォトレジ
ストを使用せず、セルフアライメントエッチング工程に
よって実施でき、そのため複雑な製造工程を用いずにす
む。尚、図6と図9の混合配置である場合、前述の異方
性エッチング後に、多数のマイクロトレンチを有するポ
ールと多数のマイクロシリンダが提供されることにな
る。そして、このようなストレージ電極36の表面にN
O層(ONO層)の誘電体層40とプレート電極層42
とが前述と同様の工程により形成される。以上、ストレ
ージ電極36の表面上に堆積されたSiO2 のエッチン
グマスク層62を有するスタックキャパシタの製造工程
を説明してきたが、このエッチングマスク層62は、キ
ャパシタの誘電体層として効果的な役割をすることがで
きないので、できればエッチングマスク層62は取り除
くことが好ましい。SiO2 のエッチングマスク層62
を除去するには、前述の異方性エッチング工程後に、緩
衝HF溶液(bufferedHFsolution)を用いて除去すれ
ばよい。一般に、異方性エッチングはエッチング後のエ
ッジ部分が鋭利になる。また、エッジ部分以外でも、エ
ッチングによって損傷した部分の周辺に鋭利な箇所が発
生することがある。このような鋭利な部分の存在は、ス
トレージ電極36を覆う薄い誘電体層40を形成する際
の信頼性を損なうばかりではなく、ストレージキャパシ
タのブレークダウン電圧を低下させてしまう原因とな
る。このような鋭利な部分を丸くする工程を、異方性エ
ッチング終了後誘電体層40を形成する前に(エッチン
グマスク層62を有するストレージキャパシタの場
合)、あるいはエッチングマスク層62の除去後誘電体
層40を形成する前に(エッチングマスク層62のない
ストレージキャパシタの場合)、行うことができる。即
ち、温度60℃〜80℃のHCl:H2 2 :H2 O=
1:1:6の混合溶液に基板を浸してストレージ電極3
6の表面に約10ÅのSiO2 膜を形成する。その後、
このような化学的酸化工程で形成された酸化膜を緩衝H
F溶液をもって取り除くことによって鋭利な部分は除去
される。また、本実施例では半球状の突出部を有する多
結晶シリコン層56を厚さ2500Åで形成し、そして
これに溝を深さ2000Åでエッチングによって形成す
るようにしているが、本発明はこれらの数値に限定され
るものではない。例えば、多結晶シリコン層56をさら
に厚い層とし、多結晶シリコン/誘電体物質の選択比に
よりエッチングで溝をより深く形成することにより、ス
トレージ電極36の表面積を一層増加させることが可能
である。上記実施例の図3〜図5で、上述の如くプレー
ト電極層42の形成までを示した。ここで、これ以後の
工程を説明しておく。即ち、プレート電極層42形成後
BPSG(Boro phospho-silicate glass) 又はPSGの
ような保護膜層46(図2)を半導体基板10上に塗布
し、平坦化のためのリフロー工程を行う。その後、開口
50(図2)を通常の方法により形成し、この開口50
を通じてN+ 領域48を形成してから、アルミニウムの
ビットライン52(図2)を形成するものである。ま
た、上記実施例によれば、ビットライン52はトランス
ファトランジスタの上部とストレージキャパシタ44の
上部とにオーバーラップしつつ伸張しており、また、ト
ランスファトランジスタのゲート電極は多結晶シリコン
で形成されているが、本発明はこれに限定されるもので
はない。あるいは、第1電極をなす多結晶シリコンは再
結晶シリコンとしてもよい。さらに、本発明は、上記実
施例のようなスタックキャパシタに限らず、半導体基板
に溝を形成し、この溝内にストレージキャパシタを形成
する場合にも適用可能である。あるいは、絶縁基板上の
限定領域に高容量のキャパシタが要求される場合、絶縁
基板上に本発明による多数のマイクロトレンチを有する
ストレージ電極を形成し、この上に誘電体層を形成して
から、その上に第2電極であるプレート電極を形成する
ことで必要なキャパシタを製造することができる。以
上、本発明によるストレージノードの構造及びその製造
方法に対して上記のような一つの実施例を上げて説明し
たが、このような構造及びその製造方法の他にも本発明
の思想の範囲内でその他の実施例も可能である。以下
に、これらその他可能な実施例を説明する。実施例1(図12〜図23): 図12は本発明の他の実
施例によるDRAMメモリセルアレイの一部分を拡大し
た平面図であり、そして図13は図12の3−3線に沿
った2ビットに対応するメモリセルの断面図である。
尚、上記実施例(図1〜図11)と同じ構成要素には同
じ符号を付し、重複する説明は省略する。図12及び図
13より分かるように、P形の半導体基板10上にメモ
リセルの領域を限定するフィールド酸化膜12が形成さ
れている。このP形の半導体基板10はP形のウェルと
することもできる。フィールド酸化膜12によって限定
されたアクティブ領域14には、フィールド酸化膜12
に隣接したソース領域16と、N形のチャネル領域18
を通じてソース領域16と離隔されたドレイン領域20
と、N−チャネル領域18上に形成されたゲート酸化膜
22と、ゲート酸化膜22上部に形成され、ソース領域
16及びドレイン領域20に隣接したゲート電極24
と、から構成されるメモリセルのトランスファトランジ
スタが形成されている。ゲート電極24はワードライン
26と接続され、また、フィールド酸化膜12上には隣
接するアクティブ領域に形成されたトランスファトラン
ジスタのゲート電極と接続されるワードライン28が形
成されている。そしてゲート電極24とワードライン2
8とは第1絶縁層30によって絶縁されている。第1絶
縁層30は開口135をもっており、この開口135を
通じてトランスファトランジスタのドレイン領域20と
ビットライン150とが接触するようになっている。こ
のビットライン150を覆う第2絶縁層190と第1絶
縁層30とには、ソース領域16の一部を露出させるた
めの開口125が形成されている。また、第2絶縁層1
90の表面は平坦化されている。開口125を通じてス
トレージ電極200がソース領域16と接触し、第2絶
縁層190上で、隣接するゲート電極24とワードライ
ン28との上部に伸張されてストレージキャパシタの領
域を限定する。ストレージ電極層200は多数のマイク
ロトレンチ(又は多数のマイクロシリンダ)をもってい
る。このマイクロトレンチの構造については後述する。
ストレージ電極200の表面上には誘電体層40が形成
され、その上にプレート電極層400が形成されてい
る。以上のように、図12及び図13に示したDRAM
メモリセルの構造は、ビットラインがストレージキャパ
シタの下部に形成されたDASH(Diagonal ActiveStac
ked capacitor cell with a Highly-packed stroage no
de)構造に適用されたものであることが分る。このDA
SH構造については、IEDM 1988、pp.59
6〜599に詳しい。DASH構造のDRAMメモリセ
ルでは、ストレージキャパシタの水平方向での拡張をビ
ットラインのデザインルールに影響されることなく設計
できるので、通常のビットラインの下部にストレージキ
ャパシタを形成する場合より工程が容易で、また、キャ
パシタの容量を容易に増加できるという長所がある。し
たがって、ストレージキャパシタの領域を限定するスト
レージ電極200は、隣接するメモリセルに属する他の
ストレージキャパシタのストレージ電極に接触しない範
囲内で拡張可能であることが分かる。それでは、図14
〜図23を参照しながら、図13に示したメモリセルの
製造工程を詳細に説明する。図14は、1対のトランス
ファトランジスタを基板に形成した後に、ビットライン
150を形成する工程までを示している。ビットライン
150形成の前までの工程は図3に関連して説明したも
のと同じである。第1絶縁層30上にはビットライン1
50が形成されるので、BPSG等のリフロー工程を利
用して第1絶縁層30の表面を平坦化するとよい。その
後、トランスファトランジスタのドレイン領域20とビ
ットライン150との接続のために、通常の写真蝕刻法
によってドレイン領域20の上部にある第1絶縁層30
の一部をドレイン領域20の一部表面が露出するまで除
去して開口135を形成する。そしてこの開口135を
通じるようにしてアルミニウムのビットライン150が
形成される。次に図15について説明する。ビットライ
ン150の形成後、基板10上にBPSG又はPSG等
の第2絶縁層190を約5000Åの厚さで塗布してか
ら、表面の平坦化のためにリフローを実施する。この第
2絶縁層190は通常のシリコン酸化膜か、あるいは、
シリコン酸化膜とシリコン窒化膜とからなる複合層を使
用してもよい。ただし、どちらの場合でも、第2絶縁層
の塗布後には表面の平坦化工程が行われる。尚、この平
坦化は、シリコン酸化膜層を基板上に塗布し、さらにそ
の上にレジスト物質を塗布してから、レジスト物質とシ
リコン酸化膜層との蝕刻比を調整したエッチング工程に
より平坦化する方法を用いてもよい。次に図16につい
て説明する。第2絶縁層190の形成及び平坦化が終了
した後、通常の写真蝕刻法を使用して、ソース領域16
の一部表面を露出せしめる開口125を第2絶縁層19
0と第1絶縁層30とを通じて形成する。そして開口1
25形成のために使用されたフォトレジストを除去して
から、図4に関連して説明したように、表面に半球状の
突出部を多数有する厚さ2500Åの多結晶シリコン層
56が、開口125を通じてソース領域16の一部表面
と接触するようにして第2絶縁層190上に形成され
る。そして、多結晶シリコン層56を形成した後、この
多結晶シリコン層56をドーピングするために砒素のイ
オン注入が図4と同様にして行われる。その後、ドーピ
ングされた多結晶シリコン層56上にSiO2 のマスク
層250を通常のCVD法によって300〜500Å程
度の厚さで堆積させる。このマスク層250としては、
Si3 4 、Ta2 5 のような高誘電率を有する誘電
体物質が使用可能であるが、後述のマイクロトレンチ形
成のためのエッチング工程を考慮すると、より高い多結
晶シリコン/誘電体物質の選択比を有する誘電体物質を
使用する方がよい。そして、マスク層250を堆積後、
ストレージキャパシタの領域を限定するためのパターニ
ングが通常の写真蝕刻法によって行なわれる。以下、図
18〜図20及び図21〜図23を参照して本発明の特
徴部分であるマイクロトレンチを形成する工程を詳細に
説明する。尚、同図は、図16中の点線で囲った部分5
00を拡大したものである。また、図21〜図23はH
SG(半球状の突出部)間の距離がシリコン酸化物のマ
スク層250の厚さの2倍以上の場合、図18〜図20
はHSG間の距離が0である場合を示す。図18より分
かるように、通常のLDD MOSFET製造工程で使
用される側壁を形成するためのシリコン酸化膜のエッチ
バック工程が、シリコン酸化膜250の厚さ300〜5
00Åをエッチング完了のエンドポイント(end point)
として実施される。これは、図6で示したのと同様であ
る。そして、図7の場合と同様に、シリコン酸化膜25
0の堆積時に多結晶シリコン層56のHSC221間の
谷の部分223にはより厚いシリコン酸化膜層が堆積さ
れるので、エッチバックの結果としてエッチングマスク
層251が残っており、HSG221の上部222のみ
が露出している。その後、図19で、厚さ2500Åの
多結晶シリコン層56が完全にエッチングされてエッチ
ングマスク層251の下部を除いた第2絶縁層190の
一部表面が露出するまで、多結晶シリコン/酸化シリコ
ンの選択比40の異方性エッチングが実施される。この
ようなエッチングは、LAM社のモデル名「Rainbow 4
400」を使用して350ミリバールの気圧の下、20
0wattの電力で、HBR(Hydro-bromide) :Cl2
=40SCCM:120SCCMの混合ガスを使用して
行うことができる。その結果、形成されたマイクロトレ
ンチ230は多結晶シリコン層56を貫通するスルーホ
ールのような形状となる。ここで、前述の図8のマイク
ロトレンチ形成のエッチング工程では溝の深さを0.2
μmとしており、本実施例とは異なっていることが分か
る。このようにしてスルーホール形状のマイクロトレン
チ230が形成された後、通常の多結晶シリコンが形成
される温度条件である600℃以上の温度で、SiH4
ガスをデコンポジション(decomposition) 用として20
〜25Å/minの堆積率をもってLPCVD法によ
り、ドーピングされた薄い多結晶シリコン層240をマ
イクロトレンチ230の内・外面を含む基板10の全面
に堆積する。この多結晶シリコン層240の厚さは、少
なくともHSG221の直径(0.07〜0.15μ
m)の1/2より薄ければストレージキャパシタの表面
積に影響しないので、300〜700Å程度にするとよ
い。また、多結晶シリコン層240は基板10の全面上
に形成されるので、通常の写真蝕刻法を利用してストレ
ージキャパシタの領域を限定するパターニング工程を行
え、これによりストレージ電極200のパターンが完成
される。その結果、ストレージ電極200は、多結晶シ
リコン層56と薄い多結晶シリコン層240とからな
り、多数のマイクロトレンチ230を有する構造となる
ことが分かる。次に、図20では、ストレージ電極20
0が完成された後、多結晶シリコン層240の表面(又
はストレージ電極200の表面)に通常のCVD法によ
って約70Åの厚さのSi3 4 層を形成し、そしてこ
のSi3 4 層を熱酸化させて約20Åの薄いSiO2
層を形成することによって構成されるNO層(自然酸化
されたSiO2 層を加えるとONO層になる)の誘電体
層40が塗布される。その後、誘電体層40上にドーピ
ングされた多結晶シリコンのプレート電極400を形成
すると図17に示したようなストレージキャパシタが完
成する。一方、図21〜図23の場合、マスク層250
をエッチバックすると、図21に示すようなエッチング
マスク層251が各HSG221の側壁225に形成さ
れ、HSG221間の多結晶シリコン層56の表面の一
部分226とHSG221の上部222のみが露出す
る。その後、前述の図19と同様にして、多結晶シリコ
ン層56を貫通して第2絶縁体層190の一部表面が露
出するまでエッチングを行い、薄い多結晶シリコン層2
40を基板10の全面に堆積させてから、ストレージ電
極200のパターニングを実施することで、図22のよ
うな構造のストレージ電極200が形成され、そして、
誘電体層40及びプレート電極100が形成される。H
SGの間隔が一定でない場合にも上記と同様の方法によ
ってストレージキャパシタを形成できることは、この分
野で通常の知識をもつものなら容易に理解できるであろ
う。本実施例においては、多結晶シリコン/酸化シリコ
ンの選択比を大きくしてエッチングマスク層251に覆
われない部分の多結晶シリコン層56を完全に除去して
から、マイクロトレンチの連結及びストレージ電極20
0形成のための多結晶シリコン層240の形成を行うの
で、マイクロトレンチ形成のためのエッチングの深さ調
整の必要がない。以上の説明は、ストレージ電極にエッ
チングマスク層として使用された酸化シリコンが包含さ
れる場合に関するものであった。しかし、このエッチン
グマスク層(251)はキャパシタの誘電体層として効
果的な役割をすることができず、キャパシタの表面積の
増加にも寄与していないので、前述の異方性エッチング
後に緩衝HF(Buffered HF) 溶液で除去するようにして
もよい。本実施例においては、ビットラインがストレー
ジキャパシタの下部で伸張しているDASH構造のメモ
リセルに対して説明したが、これに限定されるものでは
ないことも理解して置く必要がある。即ち、図2に示し
た構造にも本実施例を適用可能である。ただし、そのよ
うな場合にはストレージ電極となる多結晶シリコン層
(56)堆積の前に、その下部の第1絶縁層表面を平坦
化しておく必要がある。実施例2(図24〜図36): 図13の構造を形成する
ための製造工程として、図14〜図23を例として説明
したが、その他の方法によっても形成可能である。これ
を図24〜図27及び図28〜図36を参照して説明す
る。まず、図24では、表面にHSGを有する厚さ25
00Åの多結晶シリコン層56を、開口125を介して
ソース領域16の一部表面と接触するようにして第2絶
縁層190上に形成し、砒素のイオン注入を行ってか
ら、図25に示すように、厚さ20〜500Å程度のS
iN層330を通常のLPCVD法によって多結晶シリ
コン層56上に堆積させ、そしてSiN層330上に厚
さ約2000ÅのSOG(Spin On Glass) 340を塗布
する。このSOG層340は、HSGの高さより大き
く、HSGが形成された多結晶シリコン層56の表面が
完全に平坦に覆われるように形成する必要がある。図2
5中の点線で囲った部分の拡大図を図28に示す。そし
て図29で、SOG340の塗布及び平坦化後に、SO
G340をエッチバック(ドライエッチング)してHS
G221の上部に形成されたSiN層330の一部分3
31を露出させる。このSiN層330の露出程度はエ
ッチング量やエッチング時間等により適切に調節でき
る。次に、図30で、露出したSiN層の一部分331
をエッチングで除去する。これは、LAM社のモデル名
「Rainbow 4400」を使用したドライエッチング、あ
るいは燐酸(H3 PO4 )を利用したウエットエッチン
グにより可能である。その後、SOG340の残りの部
分SOG342は、BOE(Buffered-Oxide Etchant)溶
液に約1分間基板を浸すことによって図31に示すよう
に完全に除去される。図32で、残存するSOG342
を除去した後、露出している多結晶シリコン層56のH
SG221の上部を酸化させて100〜1000Å程度
の厚さの酸化層231を形成する。この酸化工程はドラ
イO2 を利用するか、あるいは、温度60〜80℃で、
HCL:H2 2 :H2 O=1:1:6の混合溶液に基
板を浸すことによって実施できる。このとき、SiN層
330上にもわずかに酸化層232が形成されるが、こ
れはBOE溶液に短時間(約10秒間)基板を浸すこと
によって除去できる。酸化層231はマイクロトレンチ
形成のためのエッチングマスクとして使用される。この
ような酸化後、図33に示すように、HSG221間に
残っているSiN層330はH3 PO4 溶液によって除
去される。ここで、図26に示すように、酸化層(エッ
チングマスク層)231が形成された後、ストレージ電
極のパターン形成のため、通常の写真蝕刻法によって多
結晶シリコン層56はパターニングされる。このパター
ニングに際して、多結晶シリコン層56がビットライン
150の上部に形成されているので、水平方向での面積
拡張についてビットラインのデザインルールに影響され
ないことが分る。その後、図33までの工程で形成され
たエッチングマスク層231をマスクとして多結晶シリ
コン/酸化シリコンの選択比40の異方性エッチングが
深さ約0.2μmまで行なわれる。このようなエッチン
グは、LAM社のモデル名「Rainbow 4400」を使用
し、350ミリバールの気圧の下、パワー200wat
tで、HRR(Hydro bromide) :Cl2 =40SCC
M:120SCCMの混合ガス雰囲気をもって実施でき
る。その結果、図34に示すように、底面にエッチング
前の多結晶シリコン層56の表面形状に対応する丸い傾
斜面部を有するマイクロトレンチ224が形成される。
同図より分かるように、エッチング前のHSGの存在に
よりこのマイクロトレンチ224の底面と側面との境界
部分は緩慢な傾斜となっている。このような構造により
後述の工程で塗布される誘電体のステップカバレッジを
従来に比べて改善させることができる。そして、マイク
ロトレンチを形成した後、実質的にキャパシタの表面積
として寄与しないエッチングマスク層231を図35に
示すように除去することでストレージ電極201の形状
が完成される。同図より分かるように、エッチングマス
ク層231が除去された後のストレージ電極201の表
面は、鋭利な部分がなく、全体に丸みを帯びている。こ
れもやはり良好な誘電体の塗布を提供し、ストレージキ
ャパシタのプレークダウン電圧が不必要に低電圧となる
現象を防止するものである。その後、ストレージ電極2
01の表面に通常のCVD法によって約70Åの厚さの
Si3 4 層を形成し、このSi3 4 層の表面を熱酸
化させて約20Åの薄いSiO2 を形成することによっ
て構成されるNO層(自然酸化されたSiO 2 層を加え
るとONO層になる)の誘電体層40が塗布される。そ
して、図36で、誘電体層40上にドーピングされた多
結晶シリコンのプレート電極400を形成するとストレ
ージキャパシタが完成する。その後、HPSG(boro-ph
osphosiligate glass) やPSG等を基板10の全面に
塗布し、平坦化のためのリフロー(reflow)工程を行な
う。その結果、図27に示すようなDRAMセルの構造
が完成する。上記の図24〜図36の製造方法において
は、ストレージ電極になる多結晶シリコン層220の厚
さを2500Åとし、トレンチの深さを2000Åとし
たが、本実施例はこれらの数値に限定されるものではな
い。例えば、多結晶シリコン層56をさらに厚くし、多
結晶シリコン/酸化シリコンの選択比によりトレンチを
さらに深くエッチングすることによって、ストレージ電
極201の表面積を一層増加することもできる。一方、
図示されていないが、HSG間の距離が0である場合に
も図24〜図36の実施例を適用できることは、この分
野で通常の知識をもつものなら容易に理解できるであろ
う。実施例3(図37〜51): 本発明によるストレージキ
ャパシタを製造する方法として、さらに上記と違う他の
実施例を図37〜図51を参照して説明する。まず、図
37は、第1導電形の半導体基板10上に図3と同様に
してゲート電極24、ワードライン28を形成してか
ら、基板10の全面に第1層間絶縁膜600、例えばB
PSG或いは酸化膜系統の膜を堆積してこれを平坦化
し、そしてこの第1層間絶縁膜600上に第1絶縁膜6
10、例えば500〜1000Å程度の厚さの窒化膜、
及び第2絶縁膜620、例えば1000〜2000Å程
度の厚さの酸化膜を順次堆積する。第1絶縁膜610で
ある窒化膜は後続の工程で蝕刻沮止膜として使用され
る。図38は、第1コンタクトホールCH1、及び第1
導電層(多結晶シリコン層)56の形成工程を図示した
もので、まず、第2絶縁膜620上にフォトレジストを
塗布し、マスク露光及び現像等の工程を経て所望のフォ
トレジストパターンを形成してから、このフォトレジス
トパターンを用いて第2絶縁膜620、第1絶縁膜61
0、及び第1層間絶縁膜600を蝕刻することによっ
て、キャパシタの第1電極として使用されるストレージ
電極をトランジスタのソース領域16と接続させるため
の第1コンタクトホールCH1を形成する。そして、こ
の第1コンタクトホールCH1を形成するためのフォト
レジストパターンを除去した後、基板10の全面に20
00〜6000Å程度の厚さで、不純物がドーピンされ
たHSGを有する多結晶シリコン層56を堆積する。こ
こで、多結晶シリコン層56の表面は図38に示すよう
に突出部と突出部とが接している状態、即ち前述の距離
Sが0である場合を示しているが、上記の他の実施例の
場合と同様に突出部と突出部とが所定距離離隔している
場合でも適用可能である。図39は、多結晶シリコン層
56のパターン及び第3絶縁膜630の形成工程を示し
たもので、まず多結晶シリコン層56上にフォトレジス
トを塗布し、マスク露光及び現像等の工程を経て所望の
フォトレジストパターンを形成し、このフォトレジスト
パターンを使用して多結晶シリコン層56を蝕刻するこ
とで、図示のような多結晶シリコン層パターン56′を
形成する。そして、フォトレジストパターンを除去し、
基板10の全面に第3絶縁膜630、例えば300〜1
000Å程度の厚さのHTO(High Temperature Oxide)
膜を堆積する。図40は第3絶縁膜630の蝕刻工程を
図示したもので、図39の工程後に、多結晶シリコン層
パターン56′の突出部の頂上部位が露出するまで基板
10全面にエッチバックを実施することによって、多結
晶シリコン層パターン56′の突出部と突出部との間に
第3絶縁膜を残す(630′)。このとき、多結晶シリ
コン層パターン56′の側壁部分の第3絶縁膜も残る
(630′)。図42はストレージ電極の形成工程を図
示したもので、前記の残留している第3絶縁膜630′
を蝕刻マスクとして使用して多結晶シリコン層パターン
56′を蝕刻し、ストレージ電極202を形成する。即
ち、蝕刻マスクとして使用された第3絶縁膜630′が
残っている部分は多結晶シリコン層が蝕刻されず、第3
絶縁膜630′がなく、多結晶シリコン層が露出した部
分はマイクロトレンチ、或いはマイクロシリンダが形成
され、ストレージ電極202が完成される。また、多結
晶シリコン層パターン56′の側壁に残っている第3絶
縁膜630′によって、ストレージ電極を形成するため
の蝕刻工程時に、多結晶シリコン層56′の側壁の部位
は若干のスローブをもって傾斜蝕刻される。尚、このと
き、多結晶シリコン層パターン56′の蝕刻工程は、蝕
刻マスクとして使用された第3絶縁膜(例えば酸化膜)
との蝕刻選択比が大きいブロモ水素(HBr)と塩素
(Cl2 )の混合ガスを使用して実施する。図42は、
ストレージキャパシタの形成工程を図示したもので、図
41の工程後、まず、蝕刻マスクとして使用された第3
絶縁膜630′をBOE(BufferedOxide Etchant)溶液
又は希釈された弗化水素(HF)溶液を使用したウエッ
トエッチングによって除去し、次に、露出したストレー
ジ電極202の全表面に覆い被さるように、例えば酸化
膜−窒化膜−酸化膜の構造であるONO構造或いはNO
構造の誘電体層40を堆積させる。そして誘電体層40
を覆うように第2導電層、例えば不純物がドーピングさ
れた多結晶シリコンを堆積してから、パターニングする
ことによってプレート電極400を形成する。このよう
にしてストレージ電極202、誘電体層40、及びプレ
ート電極400からなるキャパシタを完成する。その
後、ドレイン領域20を露出させてビットラインを形成
する(図示せず)。尚、ビットラインはストレージ電極
を形成するための第1導電層(多結晶シリコン層)の形
成前に形成することもできる。図43〜図50は、図3
7〜図42に示した工程の応用例を示す。図43の工程
は図37の工程と同じである。その後、図44におい
て、図38と同様に第1コンタクトホールCH1が形成
され、そして、多結晶シリコン層56及び第3絶縁膜6
40が順次形成される。その後、図45で、第3絶縁膜
640上にフォトレジストを塗布し、マスク露光及び現
像等の工程を経て所望のフォトレジストパターン700
を形成する。そして、フォトレジストパターン700を
使用して第3絶縁膜640、多結晶シリコン層56を順
次蝕刻することによって、図示のような多結晶シリコン
層パターン56aを形成する。このとき、BOE又は希
釈された沸化水素を使用したウエットエッチングによ
り、多結晶シリコン層パターン56aに沿って第3絶縁
膜640を蝕刻し、矢示Aの部分が蝕刻された第3絶縁
膜パターン640aを形成する。この第3絶縁膜パター
ン640aを形成するための蝕刻程度は500〜100
0Å程である。ここで、この矢示Aの部分について図5
1の平面図を参照すると分かるように、多結晶シリコン
層パターン56aはフォトレジストパターン700とそ
の大きさが同じであり、一方、第3絶縁膜パターン64
0aは多結晶シリコン層パターン56aの周縁から一定
の幅入り込んでいる。図46においては、図45のフォ
トレジストパターン700を除去した後、第3絶縁膜パ
ターン640aをマスクとして多結晶シリコン層パター
ン56aを500Å程度蝕刻することによって、図示の
ように多結晶シリコン層パターン56aの上部の周縁に
沿って段差面(矢示B)が形成される。その後、図47
において、第3絶縁膜パターン640aを除去し、基板
10の全面上に500〜1000Å程度の厚さのHTO
膜である第4絶縁膜650を堆積する。尚、第4絶縁膜
650堆積前の第3絶縁膜パターン640aを除去する
工程を省略することもできる。その後、図48におい
て、第4絶縁膜650が形成された基板10の全面に対
してエッチング工程を実施することによって、多結晶シ
リコン層パターン56aの突出部間と多結晶シリコン層
パターン56aの側壁とにのみ第4絶縁膜パターン65
0aが残る。このとき、図46の工程で形成された多結
晶シリコン層パターン56a上部周縁の段差面の部分に
も第4絶縁膜650が残留し、これがスペーサ651と
なっていることに注目しなければならない。このスペー
サ651は後続の工程で形成されるストレージ電極の側
壁に沿ったシリンダを形成するのに使用される。その
後、図49で、第4絶縁膜パターン650a及びスペー
サ651を蝕刻マスクとして多結晶シリコン層パターン
56aを4000Å程度蝕刻することによって、マイク
ロトレンチ及び/又はマイクロシリンダを有するストレ
ージ電極204の形状を完成する。その後、図50で、
第4絶縁膜パターン650a及びスペーサ651を除去
してから、誘電体層40を塗布し、不純物がドーピング
された多結晶シリコンを堆積してプレート電極400を
形成することによって、ストレージキャパシタを完成す
る。
【発明の効果】以上のように、本発明によるストレージ
キャパシタの構造およびその製造方法等の実施例を記述
したが、上述の実施例間の望ましい組合や応用が本発明
の技術分野の通常の知識をもつものによって可能であろ
う。例えば、本発明は半導体基板内に溝(groove)を形成
し、この溝内にスタックキャパシタを形成する場合にも
適用されることができる。また他の応用としては、絶縁
基板上の限定された領域に高容量を有するキャパシタが
要求される場合に絶縁基板上に本発明により多数のマイ
クロトレンチを有するストレージ電極を形成し、この上
に誘電体層を形成してから、この上に第2電極になるプ
レート電極を形成することによって必要なキャパシタが
製造されることができる。前述の本発明の実施例から理
解することができるように、本発明は制限領域内からも
っと増加された表面積を有するストレージノードを提供
することによって、より大きな容量を有するスタックキ
ャパシタを得ることができ、また均一性が良好なマイク
ロトレンチおよび/またはマイクロシリンダが形成され
ることによって良好な信頼性を達成することができる。
またその他の利点は製造工程が簡単するということであ
る。
【図面の簡単な説明】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 半導体メモリ装置のキャパシタ及びそ
の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上の制限領域に形
成され高容量を有するキャパシタに関するもので、特
に、半導体基板上に形成されたソース領域及びドレイン
領域とこれらの領域に隣接したゲート電極とから構成さ
れるトランスファトランジスタ、及び、前記ソース領域
と接触し、多数のマイクロトレンチ及び/又は多数のマ
イクロシリンダを有するストレージ電極とこのストレー
ジ電極を覆う誘電体層と誘電体層を覆うプレート電極と
から構成されるストレージキャパシタを備えた半導体装
置のメモリセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイナミックナンダムアクセスメモリ
(以下、DRAM)は、通常、各メモリセルが一つのト
ランスファトランジスタと一つのストレージキャパシタ
とから構成される多数のメモリセルをもっている。した
がって、メモリセルの高集積化に伴ってDRAMの占有
面積は増加する。しかしながら、このような面積の増加
は歩留低下の原因となってしまうので、面積を増加させ
ることなくメモリセルの高集積化を実現する必要があ
る。そのためには、ストレージキャパシタに与えられる
限られた狭い領域内でストレージキャパシタの占有面積
を増加させることなく容量を増加させることが要求され
る。このような要求に答える方法として、スタックキャ
パシタセルやトレンチキャパシタセルのような各種の技
術が提案されている。
【0003】このスタックキャパシタセルは、トレンチ
キャパシタセルに比べ製造工程が簡単で、ソフトエラー
に対しより高い免役性をもっているので、メガビット級
DRAMにおいて広く採用されている。スタックキャパ
シタセルでは、制限された領域内でストレージキャパシ
タの容量を増加させるために、ストレージ電極の表面積
を増加する方法、誘電体膜の厚さを減少する方法、ある
いは誘電率の高い誘電体を使用する方法が提案されてい
る。
【0004】ストレージ電極の表面積を増加させるため
の従来例として、ストレージ電極をエングレーブ(engra
ve) する技術が“Extended Abstracts of the 21st Con
ference on Solid State Devices and Materials(SS
DM)1989、pp.137〜140”に開示されて
いる。この技術は、選択酸化されたN形のシリコン基板
上にLPCVD法によって多結晶シリコンを堆積し、該
堆積された多結晶シリコンをPOCl3 ソースを使用し
た拡散によってドーピングし、このドーピングされた多
結晶シリコン上にスピン−オン−ガラス(spin-on-glas
s :SOG)とレジストの混合物を塗布してこの混合物
の膜をベークし、HF溶液内で前記SOGをエッチング
することによって多結晶シリコン上にレジスト粒子のみ
残し、この分散されたレジスト粒子をエッチングマスク
として多結晶シリコンをエッチングした後レジスト粒子
を除去し、そして多結晶シリコンをパターニングしてス
トレージ電極を形成するようになっている。要するに、
多結晶シリコン上に残ったレジスト粒子をエッチングマ
スクとして使用することでエングレーブされたストレー
ジ電極を形成する結果、ストレージ電極の表面積が増加
されるものである。このとき、ストレージ電極の表面積
の増加具合は、レジスト粒子の大きさと多結晶シリコン
のエッチング時間により決められる。そしてレジスト粒
子の大きさは、レジストとSOGの混合比と、多結晶シ
リコン上に塗布される混合物の厚さによって調節され
る。しかしながら、このような方法では、均一な粒子の
大きさを有するレジストの使用、及び、レジストとSO
Gの混合比に応じて塗布される混合物の厚さの調節が必
要となるので、ストレージ電極をエングレーブする際の
再現性、信頼性の面で問題がある。さらには、表面積増
加のためのエングレーブ工程の複雑性も問題となってい
る。
【0005】一方、ストレージ電極の表面積を増加させ
るための他の従来例として、半球状グレイン(Hemispher
ical-Grein) ストレージ電極を有するメモリセルが“I
EDM、1990、pp.655〜656”(又は、S
SDM、1990、pp.873〜876及びSSD
M、1990、pp.869〜872)に開示されてい
る。この技術は、LPCVD法による多結晶シリコンの
堆積時において、一定の条件下で、多結晶シリコンはシ
リコンのバンプ又は半球状グレインを有する凹凸の表面
をもつという事実を利用するものである。このような凹
凸の表面は非晶質から多結晶への遷移温度周辺の狭い温
度範囲(5℃)内で強く現れ、ストレージ電極の表面積
を従来より約2倍増加させるということが論文に開示さ
れている。この方法によれば、現在使用されている装備
をもってしても堆積温度を5℃の範囲内で十分制御でき
るので、製造工程が容易となり、信頼の高い再現性を得
られるという利点がある。しかし、従来のストレージ電
極の2倍程度しか表面積を増加させられないので、一層
狭い面積により高容量が要求される数十あるいは数百メ
ガビットDRAMに用いるには限界がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明で
は、制限面積内で、より一層高容量をもてるストレージ
キャパシタを提供することを目的とする。また、制限面
積内で、より一層表面積を増加させたトレージ電極を有
するストレージキャパシタを提供することを目的とす
る。さらに、より簡単な製造工程によって、制限面積内
でより一層高容量をもったストレージキャパシタを提供
できるようにすることを目的とする。そしてまた、制限
面積内に、高容量で信頼性の高いストレージキャパシタ
を有する半導体メモリ装置を提供することを目的とす
る。さらにまた、制限面積内に、高容量で再現性のよい
ストレージキャパシタを有する半導体メモリ装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、基板上の制限領域に形成された導体
層の第1電極と、該第1電極上に形成された誘電体層
と、該誘電体層上に形成された第2電極とから構成され
るキャパシタであって、少なくとも第1電極表面の所定
の領域に多数のマイクロトレンチが形成されていること
を特徴とする。
【0008】また、トアンスファトランジスタとストレ
ージキャパシタとを備えた半導体メモリ装置のメモリセ
ルであって、トランスファトランジスタは、第1導電形
の半導体基板に形成された第2導電形のソース領域及び
ドレイン領域と、該ソース領域及びドレイン領域に隣接
し、ゲート絶縁膜を介してソース領域とドレイン領域と
の間のチャネル領域と絶縁された第1導体層と、該第1
導体層を絶縁せしめる第1絶縁層とから構成され、そし
て前記ソース領域に隣接するようにフィールド酸化膜が
半導体基板に形成されており、ストレージキャパシタ
は、前記ソース領域に接触すると共に、前記第1導体層
の少なくとも一部分とフィールド酸化膜の少なくとも一
部分とにオーバーラップするように形成された第1電極
と、該第1電極を覆う誘電体層と、該誘電体層を覆う第
2電極とから構成されているメモリセルにおいて、少な
くともストレージキャパシタの第1電極表面の所定の領
域に多数のマイクロシリンダが形成されていることを特
徴とする。
【0009】そして、このような多数のマイクロトレン
チ、又は多数のマイクロシリンダを有する形状とされた
第1電極としてのストレージ電極を製造する方法が、ス
トレージ電極の表面に突部を形成する工程、該突部の各
側面にエッチングマスク層を形成する工程、及び該エッ
チングマスク層をマスクとして異方性エッチングを実施
する工程を含んでなることを特徴としている。
【0010】また、基板上の制限領域で、絶縁層上に伸
張されている導体層の第1電極と、該第1電極上に形成
された誘電体層と、該誘電体層上に形成された第2電極
とを有するキャパシタにおいて、第1電極は、前記絶縁
層を底面とする多数のマイクロトレンチを有する第1の
導体層と、該第1の導体層を覆う薄い第2の導体層とか
ら構成されていることを特徴とする。
【0011】あるいは、トランスファトランジスタとス
トレージキャパシタとを備えた半導体メモリ装置のメモ
リセルであって、トラスファトランジスタは、第1導電
形の半導体基板に形成された第2導電形のソース領域及
びドレイン領域と、該ソース領域及びドレイン領域に隣
接し、ゲート絶縁膜を介してソース領域とドレイン領域
との間のチャネル領域と絶縁された第1導体層と、該第
1導体層を絶縁せしめる第1絶縁層とから構成され、そ
して前記ソース領域に隣接するようにフィールド酸化膜
が半導体基板に形成され、また前記ドレイン領域に接触
し、前記第1絶縁層上で伸張される第2導体層、及び該
第2導体層を絶縁せしめる第2絶縁層が形成されてお
り、ストレージキャパシタは、前記ソース領域に接触す
ると共に、前記第1導体層の少なくとも一部分とフィー
ルド酸化膜の少なくとも一部分とにオーバーラップする
ように形成された導体層の第1電極と、該第1電極を覆
う誘電体層と、該誘電体層を覆う第2電極とから構成さ
れているメモリセルにおいて、第1電極は、第2絶縁層
を底面とする多数のマイクロシリンダを有する第1の導
体層と、該第1の導体層を覆う薄い第2の導体層とから
構成されていることを特徴とする。
【0012】また、トランスファトランジスタとストレ
ージキャパシタとを備えた半導体メモリ装置のメモリセ
ルであって、トランスファトランジスタは、第1導電形
の半導体基板に形成された第2導電形のソース領域及び
ドレイン領域と、該ソース領域及びドレイン領域に隣接
し、ゲート酸化膜を介してソース領域とドレイン領域と
の間のチャネル領域と絶縁された第1導体層と、該第1
導体層を絶縁せしめる絶縁層とから構成され、そして前
記ソース領域に隣接するようにフィールド酸化膜が半導
体基板に形成され、ストレージキャパシタは、前記ソー
ス領域に接触すると共に、前記第1導体層の少なくとも
一部分とフィールド酸化膜の少なくとも一部分とにオー
バーラップするように形成された導体層の第1電極と、
該第1電極を覆う誘電体層と、該誘電体層を覆う第2電
極とから構成されているメモリセルにおいて、第1電極
は、前記絶縁層を底面とする多数のマイクロシリンダを
有する第1の導体層と、該第1の導体層を覆う薄い第2
の導体層とから構成されていることを特徴とする。
【0013】そして、このような多数のマイクロトレン
チ、又は多数のマイクロシリンダを有する形状とされた
第1電極としてのストレージ電極を形成する方法が、ス
トレージ電極下部の絶縁層の表面を平坦化する工程、ス
トレージ電極の表面に突部を形成する工程、該突部の各
側面にエッチングマスク層を形成する工程、該エッチン
グマスク層をマスクとした異方性エッチングを実施し
て、ストレージ電極を貫通し、前記絶縁層表面の一部を
露出せしめるスルーホールを形成する工程、及び該スル
ーホールの内外面を覆う多結晶シリコンの薄い導体層を
形成する工程を含んでなることを特徴としている。
【0014】あるいは、多数の半球状の突部を有する多
結晶シリコン層を利用して半導体メモリ装置のストレー
ジキャパシタを製造する方法において、半球状の突部の
上部表面にエッチングマスク層を形成する工程、多結晶
シリコン層をパターンニングする工程、エッチングマス
ク層をマスクとして多結晶シリコン層を異方性蝕刻する
工程、及びエッチングマスク層を除去する工程を含んで
なる過程によってストレージ電極を形成するようになっ
ていることを特徴とする。
【0015】また、トランスファトランジスタとストレ
ージキャパシタとを備えた半導体メモリ装置であって、
トランスファトランジスタは、第1導電形の半導体基板
に形成された第2導電形のソース領域及びドレイン領域
と、該ソース領域及びドレイン領域に隣接し、ゲート酸
化膜を介してソース領域とドレイン領域との間のチャネ
ル領域と絶縁された第1導体層と、該第1導体層を絶縁
せしめる第1絶縁層とから構成され、そして前記ドレイ
ン領域に接触し、前記第1絶縁層上で伸張される第2導
体層、及び該第2導体層を絶縁せしめる第2絶縁層が形
成されており、また前記ソース領域に隣接するようにフ
ィールド酸化膜が半導体基板に形成され、ストレージキ
ャパシタは、前記ソース領域に接触すると共に、前記第
1導体層の少なくとも一部分とフィールド酸化膜の少な
くとも一部分とにオーバーラップするように形成された
導体層の第1電極と、該第1電極を覆う誘電体層と、該
誘電体層を覆う第2電極とから構成されている半導体メ
モリ装置の製造方法において、前記ソース領域に接触す
ると共に前記第2絶縁層の上部に伸張され、多数の半球
状の突部を有する多結晶シリコン層を形成する第1工程
と、半球状の突部の上部表面にエッチングマスク層を形
成する第2工程と、多結晶シリコン層をパターンニング
する第3工程と、エッチングマスク層をマスクとして多
結晶シリコン層を異方性蝕刻する第4工程と、エッチン
グマスク層を除去する第5工程とを連続的に進行するこ
とによって第1電極が形成されることを特徴とする。
【0016】このとき、エッチングマスク層は、半球状
の突部の上部表面を酸化させることによって形成され、
また、異方性蝕刻は、半球状の突部間の多結晶シリコン
層に対して行なわれるようになっていることも特徴とし
ている。
【0017】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の実施例
を詳細に説明する。尚、図中、同じ構成要素には同じ符
号を付し、重複する説明は省略する。図1は本発明に係
るDRAMメモリセルアレイ中の一部分を拡大した平面
図を示しており、そして図2は図1の2−2線に沿った
断面図で、2ビットに対応するメモリセルの断面を示し
ている。
【0018】P形の半導体基板10上にメモリセルの領
域を限定するフィールド酸化膜12が形成されている。
この半導体基板10はP形のウェル領域とすることもで
きる。フィールド酸化膜12によって囲まれている半導
体基板10の主表面上のアクティブ領域14には、フィ
ールド酸化膜12に隣接したN形のソース領域16と、
N−チャネル領域18を介してソース領域16と離隔さ
れたN形のドレイン領域20と、N−チャネル領域18
上のゲート酸化膜22上にあり、ソース領域16及びド
レイン領域20に隣接したゲート電極24と、から構成
されるトランスファトランジスタが形成されている。こ
のトランスファトランジスタのゲート電極24はワード
ライン26に接続されている。
【0019】また、フィールド酸化膜12上には、隣接
するアクティブ領域に形成されたトランスファトランジ
スタのゲート電極に接続されるワードライン28が形成
されている。このワードライン28と前記のゲート電極
24とは絶縁層30によって絶縁されている。
【0020】絶縁層30はソース領域16の一部分を露
出させるための開口32をもっている。ストレージ電極
36(第1電極)は、この開口32を介してソース接触
領域34でソース領域16と接触し、隣接しているゲー
ト電極24及びワードライン28の上部に伸張され、ス
トレージキャパシタ領域38を形作っている。このスト
レージ電極36の上部は、後述するように、ストレージ
キャパシタのストレージ電極の表面積を増加するための
本発明の特徴部分である多数のマイクロトレンチ及び/
又は多数のマイクロシリンダをもっている。
【0021】ストレージ電極36の表面上には誘電体層
40が形成されており、さらにその上にプレート電極4
2(第2電極)が形成されている。したがって同図のス
トレージキャパシタ44は、ストレージ電極36、誘電
体層40、及びプレート電極42から構成されるもので
ある。
【0022】プレート電極42の上部及び露出した絶縁
層30の上部には保護膜層46が形成されている。この
保護膜層46には、トランスファトランジスタのドレイ
ン領域20に隣接し半導体基板10の主表面に伸張する
高濃度にドーピングされたN + 領域48を露出させるた
めの開口50が形成されている。そして導体物質からな
るビットライン52が、この開口50を介してビットラ
イン接触領域54でN + 領域48に接触するようになっ
ている。また、ビットライン52は保護膜層46上で帯
状に伸張されてワードライン26、28と交叉してい
る。尚、ビットライン52上には図示せぬ第2保護膜層
が塗布されている。
【0023】以上のように本発明の好適な実施例による
DRAMメモリセルは、それぞれ1つのトランジスタと
1つのキャパシタとから構成されている。このキャパシ
タは、半導体基板10上のストレージキャパシタ領域3
8が占有する面積(即ち0.4×1.2μm2 )内に多
数のマイクロトレンチ及び/又はマイクロシリンダ構造
をもつストレージ電極を有するスタックキャパシタであ
る。しかし、本発明はこのようなストレージ電極の面積
増加に限定されるものではない。
【0024】図3〜図11を参照しながら、前述のDR
AMメモリセルの製造工程を詳細に説明する。尚、この
ようなメモリセルの使用法については、この技術分野で
通常の知識を有する者には公知の事実であるので、その
説明は省略する。
【0025】図3には、1対のトランスファトランジス
タが半導体基板上10に形成された状態の図2相当の断
面図を示している。このトランジスタの製造工程は公知
のものであるが、一応の理解のため簡単に説明してお
く。半導体基板10は1×1015 atoms/cm3 の濃度
を有する〔1 0 0〕結晶面のP形シリコンウェーハ
上に形成された濃度4〜5×1016 atoms/cm2 のP
形ウェルである。この半導体基板10の表面の一部分に
図1に示したアクティブ領域14を限定するための厚さ
約3000Åのフィールド酸化膜12が形成される。そ
の後に、約150Åの厚さの図2に示したゲート酸化膜
22が通常のドライO2 酸化法によってアクティブ領域
14内の半導体基板10上に形成され、そしてゲート電
極を形成するために高濃度の燐(phosphorus)がドーピン
グされた多結晶シリコン層が半導体基板10上に形成さ
れる。多結晶シリコンを塗布した後、ゲート電極24、
ワードライン26、28が通常の写真蝕刻法によってパ
ターニングされる。このパターニングによって、ゲート
電極24及びワードライン26、28の下部にある部分
を除いたゲート酸化膜22は、アクティブ領域14内の
半導体基板10の表面が露出するまで除去される。その
後、ソース領域16及びドレイン領域20を形成するた
め、燐のイオン注入が1.6×1013ions/cm2 の線
量と60Kevのエネルギーで行われる。そして燐イオ
ン注入後、ゲート電極24とワードライン26とワード
ライン28とソース領域16とドレイン領域20とを絶
縁するために、約820℃の温度でLPCVD方法によ
りSiO2 の絶縁層30が厚さ約2700Åに堆積さ
れ、その結果、良質の均一性を有するシリコン酸化膜層
を得ることができる。
【0026】次に図4を参照すると分かるように、上記
のようにして絶縁層30を形成してから、通常の写真蝕
刻法によってソース領域16の表面の一部分を露出させ
る開口32が絶縁層30に形成される。そして開口32
を形成するために使用されたフォトレジストの除去後、
表面に半球状の突部を多数有する厚さ約2500Åの多
結晶シリコン層56が、開口32を介してソース接触領
域34でソース領域16に接触するようにして半導体基
板10の表面上に形成される。
【0027】このような表面に半球状の突部を多数有す
る多結晶シリコン層は、1気圧、550℃の温度で、ヘ
リウム希釈されたSiH4 (20%)を使用するLPC
VD法によって形成することができる(LEEE Trans、on
Electron Devices. Vol. ED−36,No.2.pp3
51〜353、1983又はSSDM.pp873〜8
76.1990を参照)。あるいは、通常の多結晶シリ
コンを堆積する温度条件(600℃以上)の下で約10
00Åの厚さ分多結晶シリコンを堆積させてから、この
多結晶シリコン表面上に半球状の突部を多数有する多結
晶シリコンを約1500Åの厚さで形成するようにして
製造することも可能である。このようにして形成された
多結晶シリコン層56表面の半球状の突部の直径又は高
さは約0.07〜0.15μmである。
【0028】多結晶シリコン層56を形成した後、この
多結晶シリコン層56をドーピングするために砒素のイ
オン注入が3×1015ions/cm2 の線量と100Ke
vのエネルギーで行われる。このとき燐で多結晶シリコ
ン層56をドーピングしてもよいが、後述する工程で良
好なマイクロトレンチ構造を多結晶シリコン層56上に
形成するためには砒素のドーピングが好ましい。この
後、ドーピングされた多結晶シリコン層56上にSiO
2 のマスク層58が通常のCVD法によって300Åの
厚さで堆積される。本実施例ではこのマスク層58とし
て、Si3 4 、Ta2 5 のような高誘電率を有する
誘電体物質が使用される。しかし、後述のマイクロトレ
ンチを形成するためのエッチング工程を考慮すると、多
結晶シリコン/誘電体物質の選択比がより高い誘電体物
質を使用するのが好ましい。
【0029】マスク層58を堆積した後、ストレージキ
ャパシタ領域38を限定するためのパターニングが通常
の写真蝕刻法によって行われ、これにより図4に示すよ
うなパターン形成された突部を多数有する多結晶シリコ
ン層56とパターン形成されたSiO2 のマスク層58
とが形成される。
【0030】ここで、本発明の特徴部分であるマイクロ
トレンチ及び/又はマイクロシリンダを形成するための
エッチング工程を添付の図6〜図8及び図9〜図11を
用いて詳細に説明する。尚、図6〜図11は図4中の点
線で囲った部分100を拡大したものである。また、図
9〜図11は、半球状の突部間の距離Sがマスク層58
の厚さXの2倍(2X)以上ある場合の突部の配置を示
しており、図6〜図8は、距離S=0である場合の突部
の配置を示している。事実上、多結晶シリコン層56
が、非晶質から多結晶構造に遷移する温度範囲で前記条
件のLPCVD法によって堆積されるとき、突部間の距
離Sは、S=0である場合とS>2Xである場合の混合
状態となる。即ち、図6に示す突部の配置と図9に示す
突部の配置が同時に現れることとなる。
【0031】図6を参照すると分かるように、通常のL
DD MOSFET製造工程で使用される側壁形成のた
めのSiO2 エッチバックは、マスク層58の厚さX
(=300Å)をもってエッチング完了時点とされる。
マスク層58の堆積時、多結晶シリコン層56の突部間
の谷の部分はより厚いSiO2 層が堆積されることにな
るので、前記のエッチバックの結果、エッチングマスク
層62が図7に示すように残留し、突部の上部66のみ
が露出する。その後、多結晶シリコン/SiO2 の選択
比が40の異方性エッチングが、深さ0.2μmの溝を
形成するように行われる。
【0032】本実施例においてこのようなエッチング
は、例えばLAM社のモデル名「Rainbow 4400」を
使用して、350ミリバールの気圧の下、パワー200
wattで、HBR(Hydro-bromide) :Cl2 =40S
CCM:120SCCMの混合ガスを用いて実行した。
【0033】その結果、図8に示すように、円筒形の内
壁を有する断面略U字状の溝が多結晶シリコン層56内
に形成される。さらに、この溝の底面には前記露出部分
66に対応する半球状部64が形成され、これによって
ストレージ電極36(多結晶シリコン層56)の表面積
がより一層増加することになる。
【0034】以上のようにしてマイクロトレンチを形成
してから、ストレージ電極36の表面に、通常のCVD
方法によって約70Åの厚さのSi3 4 層を形成し、
そしてこのSi3 4 層の表面を熱酸化させて約20Å
のSiO2 層を形成することで、NO構造(自然酸化さ
れたSiO2 層を加算すればONO構造)の誘電体層4
0を被覆する。その後、誘電体層40上に、通常の方法
でドーピングされた多結晶シリコン層を形成して通常の
写真蝕刻法によりパターンニングすることで、プレート
電極42が形成される。
【0035】一方、図9〜図11の場合には、マスク層
58をエッチバックすると、図10に示すようにエッチ
ングマスク層62が突部60の側壁にそれぞれ形成され
ることになり、各突部60の間の多結晶シリコン層56
の表面の一部分68と突部の上部66とのみが露出す
る。その後、前述のようなサブミクロンのエッチングが
行われ、その結果、図11に示すように多数のマイクロ
シリンダ70を有するストレージ電極36が形成され
る。この場合も、図8と同様にマイクロシリンダ70の
底面には露出していた前記上部66の形状に対応する半
球状部64が形成される。このとき、前記表面の一部分
68がエッチングされた部分の底面80は半球状部64
より深くエッチングされている。したがって、マイクロ
シリンダ(マイクロトレンチ)70の製造はフォトレジ
ストを使用せず、セルフアライメントエッチング工程に
よって実施でき、そのため複雑な製造工程を用いずにす
む。
【0036】尚、図6と図9の混合配置である場合、前
述の異方性エッチング後に、多数のマイクロトレンチを
有するポールと多数のマイクロシリンダが提供されるこ
とになる。そして、このようなストレージ電極36の表
面にNO層(ONO層)の誘電体層40とプレート電極
42とが前述と同様の工程により形成される。
【0037】以上、ストレージ電極36の表面上に堆積
されたSiO2 のエッチングマスク層62を有するスタ
ックキャパシタの製造工程を説明してきたが、このエッ
チングマスク層62は、キャパシタの誘電体層として効
果的な役割をもたないので、できればエッチングマスク
層62は取り除くことが好ましい。SiO2 のエッチン
グマスク層62を除去するには、前述の異方性エッチン
グ工程後に、緩衝HF溶液(bufferedHFsolution)を
用いて除去すればよい。
【0038】一般に、異方性エッチングはエッチング後
のエッジ部分が鋭利になる。また、エッジ部分以外で
も、エッチングによって損傷した部分の周辺に鋭利な箇
所が発生することがある。このような鋭利な部分の存在
は、ストレージ電極36を覆う薄い誘電体層40を形成
する際の信頼性を損なうばかりではなく、ストレージキ
ャパシタのブレークダウン電圧を低下させてしまう原因
となる。
【0039】このような鋭利な部分を丸くする工程を、
異方性エッチング終了後誘電体層40を形成する前に
(エッチングマスク層62を有するストレージキャパシ
タの場合)、あるいはエッチングマスク層62の除去後
誘電体層40を形成する前に(エッチングマスク層62
のないストレージキャパシタの場合)、行うことができ
る。即ち、温度60℃〜80℃のHCl:H2 2 :H
2 O=1:1:6の混合溶液に基板を浸してストレージ
電極36の表面に約10ÅのSiO2 膜を形成する。そ
の後、このような化学的酸化工程で形成された酸化膜を
緩衝HF溶液をもって取り除くことによって鋭利な部分
は除去される。
【0040】また、本実施例では半球状の突部を有する
多結晶シリコン層56を厚さ2500Åで形成し、そし
てこれに溝を深さ2000Åでエッチングによって形成
するようにしているが、本発明はこれらの数値に限定さ
れるものではない。例えば、多結晶シリコン層56をさ
らに厚い層とし、多結晶シリコン/誘電体物質の選択比
によりエッチングで溝をより深く形成することにより、
ストレージ電極36の表面積を一層増加させることが可
能である。
【0041】上記実施例の図3〜図5で、上述の如くプ
レート電極42の形成までを示した。ここで、これ以後
の工程を説明しておく。即ち、プレート電極42形成後
BPSG(Boro phospho-silicate glass) 又はPSGの
ような保護膜層46(図2)を半導体基板10上に塗布
し、平坦化のためのリフロー工程を行う。その後、開口
50(図2)を通常の方法により形成し、この開口50
を通じてN+ 領域48を形成してから、アルミニウムの
ビットライン52(図2)を形成するものである。ま
た、上記実施例によれば、ビットライン52はトランス
ファトランジスタの上部とストレージキャパシタ44の
上部とにオーバーラップしつつ伸張しており、また、ト
ランスファトランジスタのゲート電極は多結晶シリコン
で形成されているが、本発明はこれに限定されるもので
はない。あるいは、第1電極をなす多結晶シリコンは再
結晶シリコンとしてもよい。さらに、本発明は、上記実
施例のようなスタックキャパシタに限らず、半導体基板
に溝を形成し、この溝内にストレージキャパシタを形成
する場合にも適用可能である。あるいは、絶縁基板上の
限定領域に高容量のキャパシタが要求される場合、絶縁
基板上に本発明による多数のマイクロトレンチを有する
ストレージ電極を形成し、この上に誘電体層を形成して
から、その上に第2電極であるプレート電極を形成する
ことで必要なキャパシタを製造することができる。
【0042】以上、本発明によるストレージ電極の構造
及びその製造方法に対して上記のような一つの実施例を
上げて説明したが、このような構造及びその製造方法の
他にも本発明の思想の範囲内でその他の実施例も可能で
ある。以下に、これらその他可能な実施例を説明する。
【0043】実施例1(図12〜図23):図12は本
発明の他の実施例によるDRAMメモリセルアレイの一
部分を拡大した平面図であり、そして図13は図12の
3−3線に沿った2ビットに対応するメモリセルの断面
図である。尚、上記実施例(図1〜図11)と同じ構成
要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0044】図12及び図13より分かるように、P形
の半導体基板10上にメモリセルの領域を限定するフィ
ールド酸化膜12が形成されている。このP形の半導体
基板10はP形のウェルとすることもできる。
【0045】フィールド酸化膜12によって限定された
アクティブ領域14には、フィールド酸化膜12に隣接
したソース領域16と、N形のチャネル領域18を通じ
てソース領域16と離隔されたドレイン領域20と、N
−チャネル領域18上に形成されたゲート酸化膜22
と、ゲート酸化膜22上部に形成され、ソース領域16
及びドレイン領域20に隣接したゲート電極24と、か
ら構成されるメモリセルのトランスファトランジスタが
形成されている。
【0046】ゲート電極24はワードライン26と接続
され、また、フィールド酸化膜12上には隣接するアク
ティブ領域に形成されたトランスファトランジスタのゲ
ート電極と接続されるワードライン28が形成されてい
る。そしてゲート電極24とワードライン28とは第1
絶縁層30によって絶縁されている。
【0047】第1絶縁層30は開口135をもってお
り、この開口135を通じてトランスファトランジスタ
のドレイン領域20とビットライン150とが接触する
ようになっている。このビットライン150を覆う第2
絶縁層190と第1絶縁層30とには、ソース領域16
の一部を露出させるための開口125が形成されてい
る。また、第2絶縁層190の表面は平坦化されてい
る。
【0048】開口125を通じてストレージ電極200
がソース領域16と接触し、第2絶縁層190上で、隣
接するゲート電極24とワードライン28との上部に伸
張されてストレージキャパシタの領域を限定する。スト
レージ電極200は多数のマイクロトレンチ(又は多数
のマイクロシリンダ)をもっている。このマイクロトレ
ンチの構造については後述する。ストレージ電極200
の表面上には誘電体層40が形成され、その上にプレー
ト電極400が形成されている。
【0049】以上のように、図12及び図13に示した
DRAMメモリセルの構造は、ビットラインがストレー
ジキャパシタの下部に形成されたDASH(Diagonal Ac
tiveStacked capacitor cell with a Highly-packed st
roage node)構造に適用されたものであることが分る。
このDASH構造については、IEDM 1988、p
p.596〜599に詳しい。DASH構造のDRAM
メモリセルでは、ストレージキャパシタの水平方向での
拡張をビットラインのデザインルールに影響されること
なく設計できるので、通常のビットラインの下部にスト
レージキャパシタを形成する場合より工程が容易で、ま
た、キャパシタの容量を容易に増加できるという長所が
ある。したがって、ストレージキャパシタの領域を限定
するストレージ電極200は、隣接するメモリセルに属
する他のストレージキャパシタのストレージ電極に接触
しない範囲内で拡張可能であることが分かる。
【0050】それでは、図14〜図23を参照しなが
ら、図13に示したメモリセルの製造工程を詳細に説明
する。図14は、1対のトランスファトランジスタを基
板に形成した後に、ビットライン150を形成する工程
までを示している。ビットライン150形成の前までの
工程は図3に関連して説明したものと同じである。第1
絶縁層30上にはビットライン150が形成されるの
で、BPSG等のリフロー工程を利用して第1絶縁層3
0の表面を平坦化するとよい。その後、トランスファト
ランジスタのドレイン領域20とビットライン150と
の接続のために、通常の写真蝕刻法によってドレイン領
域20の上部にある第1絶縁層30の一部をドレイン領
域20の一部表面が露出するまで除去して開口135を
形成する。そしてこの開口135を通じるようにしてア
ルミニウムのビットライン150が形成される。
【0051】次に図15について説明する。ビットライ
ン150の形成後、基板10上にBPSG又はPSG等
の第2絶縁層190を約5000Åの厚さで塗布してか
ら、表面の平坦化のためにリフローを実施する。この第
2絶縁層190は通常のシリコン酸化膜か、あるいは、
シリコン酸化膜とシリコン窒化膜とからなる複合層を使
用してもよい。ただし、どちらの場合でも、第2絶縁層
の塗布後には表面の平坦化工程が行われる。尚、この平
坦化は、シリコン酸化膜層を基板上に塗布し、さらにそ
の上にレジスト物質を塗布してから、レジスト物質とシ
リコン酸化膜層との蝕刻比を調整したエッチング工程に
より平坦化する方法を用いてもよい。
【0052】次に図16について説明する。第2絶縁層
190の形成及び平坦化が終了した後、通常の写真蝕刻
法を使用して、ソース領域16の一部表面を露出せしめ
る開口125を第2絶縁層190と第1絶縁層30とを
通じて形成する。そして開口125形成のために使用さ
れたフォトレジストを除去してから、図4に関連して説
明したように、表面に半球状の突部を多数有する厚さ2
500Åの多結晶シリコン層56が、開口125を通じ
てソース領域16の一部表面と接触するようにして第2
絶縁層190上に形成される。
【0053】そして、多結晶シリコン層56を形成した
後、この多結晶シリコン層56をドーピングするために
砒素のイオン注入が図4と同様にして行われる。その
後、ドーピングされた多結晶シリコン層56上にSiO
2 のマスク層250を通常のCVD法によって300〜
500Å程度の厚さで堆積させる。このマスク層250
としては、Si3 4 、Ta2 5 のような高誘電率を
有する誘電体物質が使用可能であるが、後述のマイクロ
トレンチ形成のためのエッチング工程を考慮すると、よ
り高い多結晶シリコン/誘電体物質の選択比を有する誘
電体物質を使用する方がよい。そして、マスク層250
を堆積後、ストレージキャパシタの領域を限定するため
のパターニングが通常の写真蝕刻法によって行なわれ
る。
【0054】以下、図18〜図20及び図21〜図23
を参照して本発明の特徴部分であるマイクロトレンチ
(又はマイクロシリンダ)を形成する工程を詳細に説明
する。尚、同図は、図16中の点線で囲った部分500
を拡大したものである。また、図21〜図23はHSG
(半球状の突部)間の距離がシリコン酸化物のマスク層
250の厚さの2倍以上の場合、図18〜図20はHS
G間の距離が0である場合を示す。
【0055】図18より分かるように、通常のLDD
MOSFET製造工程で使用される側壁を形成するため
のシリコン酸化膜のエッチバック工程が、シリコン酸化
膜250の厚さ300〜500Åをエッチング完了のエ
ンドポイント(end point) として実施される。これは、
図6で示したのと同様である。そして、図7の場合と同
様に、シリコン酸化膜250の堆積時に多結晶シリコン
層56のHSC221間の谷の部分223にはより厚い
シリコン酸化膜層が堆積されるので、エッチバックの結
果としてエッチングマスク層251が残っており、HS
G221の上部222のみが露出している。
【0056】その後、図19で、厚さ2500Åの多結
晶シリコン層56が完全にエッチングされてエッチング
マスク層251の下部を除いた第2絶縁層190の一部
表面が露出するまで、多結晶シリコン/酸化シリコンの
選択比40の異方性エッチングが実施される。このよう
なエッチングは、LAM社のモデル名「Rainbow 440
0」を使用して350ミリバールの気圧の下、200w
attの電力で、HBR(Hydro-bromide) :Cl2 =4
0SCCM:120SCCMの混合ガスを使用して行う
ことができる。その結果、形成されたマイクロトレンチ
230は多結晶シリコン層56を貫通するスルーホール
のような形状となる。ここで、前述の図8のマイクロト
レンチ形成のエッチング工程では溝の深さを0.2μm
としており、本実施例とは異なっていることが分かる。
【0057】このようにしてスルーホール形状のマイク
ロトレンチ230が形成された後、通常の多結晶シリコ
ンが形成される温度条件である600℃以上の温度で、
SiH4 ガスをデコンポジション(decomposition) 用と
して20〜25Å/minの堆積率をもってLPCVD
法により、ドーピングされた薄い多結晶シリコン層24
0をマイクロトレンチ230の内・外面を含む基板10
の全面に堆積する。この多結晶シリコン層240の厚さ
は、少なくともHSG221の直径(0.07〜0.1
5μm)の1/2より薄ければストレージキャパシタの
表面積に影響しないので、300〜700Å程度にする
とよい。また、多結晶シリコン層240は基板10の全
面上に形成されるので、通常の写真蝕刻法を利用してス
トレージキャパシタの領域を限定するパターニング工程
を行え、これによりストレージ電極200のパターンが
完成される。その結果、ストレージ電極200は、多結
晶シリコン層56と薄い多結晶シリコン層240とから
なり、多数のマイクロトレンチ230を有する構造とな
ることが分かる。
【0058】次に、図20では、ストレージ電極200
が完成された後、多結晶シリコン層240の表面(又は
ストレージ電極200の表面)に通常のCVD法によっ
て約70Åの厚さのSi3 4 層を形成し、そしてこの
Si3 4 層を熱酸化させて約20Åの薄いSiO2
を形成することによって構成されるNO層(自然酸化さ
れたSiO2 層を加えるとONO層になる)の誘電体層
40が塗布される。その後、誘電体層40上にドーピン
グされた多結晶シリコンのプレート電極400を形成す
ると図17に示したようなストレージキャパシタが完成
する。
【0059】一方、図21〜図23の場合、マスク層2
50をエッチバックすると、図21に示すようなエッチ
ングマスク層251が各HSG221の側壁225に形
成され、HSG221間の多結晶シリコン層56の表面
の一部分226とHSG221の上部222のみが露出
する。その後、前述の図19と同様にして、多結晶シリ
コン層56を貫通して第2絶縁体層190の一部表面が
露出するまでエッチングを行い、薄い多結晶シリコン層
240を基板10の全面に堆積させてから、ストレージ
電極200のパターニングを実施することで、図22の
ような構造のストレージ電極200が形成され、そし
て、誘電体層40及びプレート電極400が形成され
る。
【0060】このとき、HSGの間隔が一定でない場合
にも上記と同様の方法によってストレージキャパシタを
形成できることは、この分野で通常の知識をもつものな
ら容易に理解できるであろう。
【0061】本実施例においては、多結晶シリコン/酸
化シリコンの選択比を大きくしてエッチングマスク層2
51に覆われない部分の多結晶シリコン層56を完全に
除去してから、マイクロトレンチの連結及びストレージ
電極200形成のための多結晶シリコン層240の形成
を行うので、マイクロトレンチ形成のためのエッチング
の深さ調整の必要がない。
【0062】以上の説明は、ストレージ電極にエッチン
グマスク層として使用された酸化シリコンが包含される
場合に関するものであった。しかし、このエッチングマ
スク層(251)はキャパシタの誘電体層として効果的
な役割をもたず、キャパシタの表面積の増加にも寄与し
ていないので、前述の異方性エッチング後に緩衝HF(B
uffered HF) 溶液で除去するようにしてもよい。
【0063】本実施例においては、ビットラインがスト
レージキャパシタの下部で伸張しているDASH構造の
メモリセルに対して説明したが、これに限定されるもの
ではないことも理解して置く必要がある。即ち、図2に
示した構造にも本実施例を適用可能である。ただし、そ
のような場合にはストレージ電極となる多結晶シリコン
層(56)堆積の前に、その下部の第1絶縁層表面を平
坦化しておく必要がある。
【0064】実施例2(図24〜図36):図13の構
造を形成するための製造工程として、図14〜図23を
例として説明したが、その他の方法によっても形成可能
である。これを図24〜図27及び図28〜図36を参
照して説明する。
【0065】まず、図24では、表面にHSGを有する
厚さ2500Åの多結晶シリコン層56を、開口125
を介してソース領域16の一部表面と接触するようにし
て第2絶縁層190上に形成し、砒素のイオン注入を行
ってから、図25に示すように、厚さ20〜500Å程
度のSiN層330を通常のLPCVD法によって多結
晶シリコン層56上に堆積させ、そしてSiN層330
上に厚さ約2000ÅのSOG(Spin On Glass) 340
を塗布する。このSOG層340は、HSGの高さより
大きく、HSGが形成された多結晶シリコン層56の表
面が完全に平坦に覆われるように形成する必要がある。
【0066】図25中の点線で囲った部分の拡大図を図
28に示す。そして図29で、SOG340の塗布及び
平坦化後に、SOG340をエッチバック(ドライエッ
チング)してHSG221の上部に形成されたSiN層
330の一部分331を露出させる。このSiN層33
0の露出程度はエッチング量やエッチング時間等により
適切に調節できる。次に、図30で、露出したSiN層
の一部分331をエッチングで除去する。これは、LA
M社のモデル名「Rainbow 4400」を使用したドライ
エッチング、あるいは燐酸(H3 PO4 )を利用したウ
エットエッチングにより可能である。その後、SOG3
40の残りの部分SOG342は、BOE(Buffered-Ox
ide Etchant)溶液に約1分間基板を浸すことによって図
31に示すように完全に除去される。
【0067】図32で、残存するSOG342を除去し
た後、露出している多結晶シリコン層56のHSG22
1の上部を酸化させて100〜1000Å程度の厚さの
酸化層231を形成する。この酸化工程はドライO2
利用するか、あるいは、温度60〜80℃で、HCL:
2 2 :H2 O=1:1:6の混合溶液に基板を浸す
ことによって実施できる。このとき、SiN層330上
にもわずかに酸化層232が形成されるが、これはBO
E溶液に短時間(約10秒間)基板を浸すことによって
除去できる。酸化層231はマイクロトレンチ形成のた
めのエッチングマスクとして使用される。このような酸
化後、図33に示すように、HSG221間に残ってい
るSiN層330はH3 PO4 溶液によって除去され
る。
【0068】ここで、図26に示すように、酸化層(エ
ッチングマスク層)231が形成された後、ストレージ
電極のパターン形成のため、通常の写真蝕刻法によって
多結晶シリコン層56はパターニングされる。このパタ
ーニングに際して、多結晶シリコン層56がビットライ
ン150の上部に形成されているので、水平方向での面
積拡張についてビットラインのデザインルールに影響さ
れないことが分る。
【0069】その後、図33までの工程で形成されたエ
ッチングマスク層231をマスクとして多結晶シリコン
/酸化シリコンの選択比40の異方性エッチングが深さ
約0.2μmまで行なわれる。このようなエッチング
は、LAM社のモデル名「Rainbow 4400」を使用
し、350ミリバールの気圧の下、パワー200wat
tで、HRR(Hydro bromide) :Cl2 =40SCC
M:120SCCMの混合ガス雰囲気をもって実施でき
る。その結果、図34に示すように、底面にエッチング
前の多結晶シリコン層56の表面形状に対応する丸い傾
斜面部を有するマイクロトレンチ224が形成される。
同図より分かるように、エッチング前のHSGの存在に
よりこのマイクロトレンチ224の底面と側面との境界
部分は緩慢な傾斜となっている。このような構造により
後述の工程で塗布される誘電体のステップカバレッジを
従来に比べて改善させることができる。
【0070】そして、マイクロトレンチを形成した後、
実質的にキャパシタの表面積として寄与しないエッチン
グマスク層231を図35に示すように除去することで
ストレージ電極201の形状が完成される。同図より分
かるように、エッチングマスク層231が除去された後
のストレージ電極201の表面は、鋭利な部分がなく、
全体に丸みを帯びている。これもやはり良好な誘電体の
塗布を提供し、ストレージキャパシタのプレークダウン
電圧が不必要に低電圧となる現象を防止するものであ
る。
【0071】その後、ストレージ電極201の表面に通
常のCVD法によって約70Åの厚さのSi3 4 層を
形成し、このSi3 4 層の表面を熱酸化させて約20
Åの薄いSiO2 を形成することによって構成されるN
O層(自然酸化されたSiO2 層を加えるとONO層に
なる)の誘電体層40が塗布される。そして、図36
で、誘電体層40上にドーピングされた多結晶シリコン
のプレート電極400を形成するとストレージキャパシ
タが完成する。その後、HPSG(boro-phosphosiligat
e glass) やPSG等を基板10の全面に塗布し、平坦
化のためのリフロー(reflow)工程を行なう。その結果、
図27に示すようなDRAMセルの構造が完成する。
【0072】上記の図24〜図36の製造方法において
は、ストレージ電極になる多結晶シリコン層220の厚
さを2500Åとし、トレンチの深さを2000Åとし
たが、本実施例はこれらの数値に限定されるものではな
い。例えば、多結晶シリコン層56をさらに厚くし、多
結晶シリコン/酸化シリコンの選択比によりトレンチを
さらに深くエッチングすることによって、ストレージ電
極201の表面積を一層増加することもできる。
【0073】一方、図示されていないが、HSG間の距
離が0である場合にも図24〜図36の実施例を適用で
きることは、この分野で通常の知識をもつものなら容易
に理解できるであろう。
【0074】実施例3(図37〜51):本発明による
ストレージキャパシタを製造する方法として、さらに上
記と違う他の実施例を図37〜図51を参照して説明す
る。まず、図37は、第1導電形の半導体基板10上に
図3と同様にしてゲート電極24、ワードライン28を
形成してから、基板10の全面に第1層間絶縁膜60
0、例えばBPSG或いは酸化膜系統の膜を堆積してこ
れを平坦化し、そしてこの第1層間絶縁膜600上に第
1絶縁膜610、例えば500〜1000Å程度の厚さ
の窒化膜、及び第2絶縁膜620、例えば1000〜2
000Å程度の厚さの酸化膜を順次堆積する。第1絶縁
膜610である窒化膜は後続の工程でエッチストップ膜
として使用される。
【0075】図38は、第1コンタクトホールCH1、
及び第1導体層(多結晶シリコン層)56の形成工程を
図示したもので、まず、第2絶縁膜620上にフォトレ
ジストを塗布し、マスク露光及び現像等の工程を経て所
望のフォトレジストパターンを形成してから、このフォ
トレジストパターンを用いて第2絶縁膜620、第1絶
縁膜610、及び第1層間絶縁膜600を蝕刻すること
によって、キャパシタの第1電極として使用されるスト
レージ電極をトランジスタのソース領域16と接続させ
るための第1コンタクトホールCH1を形成する。そし
て、この第1コンタクトホールCH1を形成するための
フォトレジストパターンを除去した後、基板10の全面
に2000〜6000Å程度の厚さで、不純物がドーピ
ンされたHSGを有する多結晶シリコン層56を堆積す
る。ここで、多結晶シリコン層56の表面は図38に示
すように突部と突部とが接している状態、即ち前述の距
離Sが0である場合を示しているが、上記の他の実施例
の場合と同様に突部と突部とが所定距離離隔している場
合でも適用可能である。
【0076】図39は、多結晶シリコン層56のパター
ン及び第3絶縁膜630の形成工程を示したもので、ま
ず多結晶シリコン層56上にフォトレジストを塗布し、
マスク露光及び現像等の工程を経て所望のフォトレジス
トパターンを形成し、このフォトレジストパターンを使
用して多結晶シリコン層56を蝕刻することで、図示の
ような多結晶シリコン層パターン56′を形成する。そ
して、フォトレジストパターンを除去し、基板10の全
面に第3絶縁膜630、例えば300〜1000Å程度
の厚さのHTO(High Temperature Oxide)膜を堆積す
る。
【0077】図40は第3絶縁膜630の蝕刻工程を図
示したもので、図39の工程後に、多結晶シリコン層パ
ターン56′の突部の頂上部位が露出するまで基板10
全面にエッチバックを実施することによって、多結晶シ
リコン層パターン56′の突部と突部との間に第3絶縁
膜を残す(630′)。このとき、多結晶シリコン層パ
ターン56′の側壁部分の第3絶縁膜も残る(63
0′)。
【0078】図41はストレージ電極の形成工程を図示
したもので、前記の残留している第3絶縁膜630′を
蝕刻マスクとして使用して多結晶シリコン層パターン5
6′を蝕刻し、ストレージ電極202を形成する。即
ち、蝕刻マスクとして使用された第3絶縁膜630′が
残っている部分は多結晶シリコン層が蝕刻されず、第3
絶縁膜630′がなく、多結晶シリコン層が露出した部
分はマイクロトレンチ、或いはマイクロシリンダが形成
され、ストレージ電極202が完成される。また、多結
晶シリコン層パターン56′の側壁に残っている第3絶
縁膜630′によって、ストレージ電極を形成するため
の蝕刻工程時に、多結晶シリコン層パターン56′の側
壁の部位は若干のスロープをもって傾斜蝕刻される。
尚、このとき、多結晶シリコン層パターン56′の蝕刻
工程は、蝕刻マスクとして使用された第3絶縁膜(例え
ば酸化膜)との蝕刻選択比が大きいブロモ水素(HB
r)と塩素(Cl2 )の混合ガスを使用して実施する。
【0079】図42は、ストレージキャパシタの形成工
程を図示したもので、図41の工程後、まず、蝕刻マス
クとして使用された第3絶縁膜630′をBOE(Buffe
redOxide Etchant)溶液又は希釈された弗化水素(H
F)溶液を使用したウエットエッチングによって除去
し、次に、露出したストレージ電極202の全表面に覆
い被さるように、例えば酸化膜−窒化膜−酸化膜の構造
であるONO構造或いはNO構造の誘電体層40を堆積
させる。そして誘電体層40を覆うように第2導体層、
例えば不純物がドーピングされた多結晶シリコンを堆積
してから、パターニングすることによってプレート電極
400を形成する。このようにしてストレージ電極20
2、誘電体層40、及びプレート電極400からなるキ
ャパシタを完成する。その後、ドレイン領域20を露出
させてビットラインを形成する(図示せず)。尚、ビッ
トラインはストレージ電極を形成するための導体層(多
結晶シリコン層)の形成前に形成することもできる。
【0080】図43〜図50は、図37〜図42に示し
た工程の応用例を示す。図43の工程は図37の工程と
同じである。その後、図44において、図38と同様に
第1コンタクトホールCH1が形成され、そして、多結
晶シリコン層56及び第3絶縁膜640が順次形成され
る。その後、図45で、第3絶縁膜640上にフォトレ
ジストを塗布し、マスク露光及び現像等の工程を経て所
望のフォトレジストパターン700を形成する。そし
て、フォトレジストパターン700を使用して第3絶縁
膜640、多結晶シリコン層56を順次蝕刻することに
よって、図示のような多結晶シリコン層パターン56a
を形成する。このとき、BOE又は希釈された沸化水素
を使用したウエットエッチングにより、多結晶シリコン
層パターン56aに沿って第3絶縁膜640を蝕刻し、
矢示Aの部分が蝕刻された第3絶縁膜パターン640a
を形成する。この第3絶縁膜パターン640aを形成す
るための蝕刻程度は500〜1000Å程である。
【0081】ここで、この矢示Aの部分について図51
の平面図を参照すると分かるように、多結晶シリコン層
パターン56aはフォトレジストパターン700とその
大きさが同じであり、一方、第3絶縁膜パターン640
aは多結晶シリコン層パターン56aの周縁から一定の
幅入り込んでいる。
【0082】図46においては、図45のフォトレジス
トパターン700を除去した後、第3絶縁膜パターン6
40aをマスクとして多結晶シリコン層パターン56a
を500Å程度蝕刻することによって、図示のように多
結晶シリコン層パターン56aの上部の周縁に沿って段
差面(矢示B)が形成される。
【0083】その後、図47において、第3絶縁膜パタ
ーン640aを除去し、基板10の全面上に500〜1
000Å程度の厚さのHTO膜である第4絶縁膜650
を堆積する。尚、第4絶縁膜650堆積前の第3絶縁膜
パターン640aを除去する工程を省略することもでき
る。
【0084】その後、図48において、第4絶縁膜65
0が形成された基板10の全面に対してエッチング工程
を実施することによって、多結晶シリコン層パターン5
6aの突部間と多結晶シリコン層パターン56aの側壁
とにのみ第4絶縁膜パターン650aが残る。このと
き、図46の工程で形成された多結晶シリコン層パター
ン56a上部周縁の段差面の部分にも第4絶縁膜650
が残留し、これがスペーサ651となっていることに注
目しなければならない。このスペーサ651は後続の工
程で形成されるストレージ電極の側壁に沿ったシリンダ
を形成するのに使用される。
【0085】その後、図49で、第4絶縁膜パターン6
50a及びスペーサ651を蝕刻マスクとして多結晶シ
リコン層パターン56aを4000Å程度蝕刻すること
によって、マイクロトレンチ及び/又はマイクロシリン
ダを有するストレージ電極204の形状を完成する。
【0086】その後、図50で、第4絶縁膜パターン6
50a及びスペーサ651を除去してから、誘電体層4
0を塗布し、不純物がドーピングされた多結晶シリコン
を堆積してプレート電極400を形成することによっ
て、ストレージキャパシタを完成する。
【0087】以上、本発明によるストレージキャパシタ
の構造およびその製造方法等の実施例を記述したが、上
記各実施例を様々に組み合わせて応用できることは、本
発明の技術分野で通常の知識をもつものであれば容易に
理解できるであろう。例えば、本発明は半導体基板内に
溝を形成し、この溝内にスタックキャパシタを形成する
場合にも適用できる。また、絶縁基板上の限定された領
域に高容量を有するキャパシタが要求される場合に、絶
縁基板上に本発明により多数のマイクロトレンチを有す
るストレージ電極を形成し、この上に誘電体層を形成し
てから、この上に第2電極になるプレート電極を形成す
ることによって必要なキャパシタを製造する応用例も考
えられる。
【0088】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明は、制限領
域内で、より一層表面積の増加したストレージ電極を提
供できるので、より高容量のキャパシタを得ることが可
能で、また均一性が良好なマイクロトレンチ及び/又は
マイクロシリンダを形成できるため高い信頼性を得られ
る。しかも、このような優れたキャパシタをより簡単な
製造工程で提供できるようになる。その結果、今後の半
導体メモリ装置の高集積、大容量化に大きく貢献できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るDRAMメモリセルの一
部平面図。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図。
【図3】図2に示す構造のストレージ電極をもったキャ
パシタの製造工程の実施例を説明する図2相当の断面
図。
【図4】図3に続く工程を説明する図2相当の断面図。
【図5】図3に続く工程を説明する図2相当の断面図。
【図6】図5に示す構造のストレージ電極のマイクロト
レンチ(マイクロシリンダ)を形成するための工程の詳
細を説明する部分拡大断面図。
【図7】図6に続く工程を説明する図6相当の断面図。
【図8】図7に続く工程を説明する図6相当の断面図。
【図9】図5に示す構造のストレージ電極のマイクロト
レンチ(マイクロシリンダ)を形成するための工程の詳
細を説明する部分拡大断面図。
【図10】図9に続く工程を説明する図9相当の断面
図。
【図11】図10に続く工程を説明する図9相当の断面
図。
【図12】本発明の他の実施例に係るDRAMメモリセ
ルの一部平面図。
【図13】図12の3−3線に沿った断面図。
【図14】図13に示す構造のストレージ電極をもった
キャパシタの製造工程の実施例を説明する図13相当の
断面図。
【図15】図14に続く工程を説明する図13相当の断
面図。
【図16】図15に続く工程を説明する図13相当の断
面図。
【図17】図16に続く工程を説明する図13相当の断
面図。
【図18】図17に示す構造のストレージ電極のマイク
ロトレンチ(マイクロシリンダ)を形成するための工程
の詳細を説明する部分拡大断面図。
【図19】図18に続く工程を説明する図18相当の断
面図。
【図20】図19に続く工程を説明する図18相当の断
面図。
【図21】図17に示す構造のストレージ電極のマイク
ロトレンチ(マイクロシリンダ)を形成するための工程
の詳細を説明する部分拡大断面図。
【図22】図21に続く工程を説明する図21相当の断
面図。
【図23】図22に続く工程を説明する図21相当の断
面図。
【図24】図13に示す構造のストレージ電極をもった
キャパシタの製造工程の別の実施例を説明する図13相
当の断面図。
【図25】図24に続く工程を説明する図13相当の断
面図。
【図26】図25に続く工程を説明する図13相当の断
面図。
【図27】図26に続く工程を説明する図13相当の断
面図。
【図28】図27に示す構造のストレージ電極のマイク
ロトレンチ(マイクロシリンダ)を形成するための工程
の詳細を説明する部分拡大断面図。
【図29】図28に続く工程を説明する図28相当の断
面図。
【図30】図29に続く工程を説明する図28相当の断
面図。
【図31】図30に続く工程を説明する図28相当の断
面図。
【図32】図31に続く工程を説明する図28相当の断
面図。
【図33】図32に続く工程を説明する図28相当の断
面図。
【図34】図33に続く工程を説明する図28相当の断
面図。
【図35】図34に続く工程を説明する図28相当の断
面図。
【図36】図35に続く工程を説明する図28相当の断
面図。
【図37】本発明のさらに他の実施例に係るキャパシタ
の製造工程を説明するDRAMメモリセルの一部断面
図。
【図38】図37に続く工程を説明する図37相当の断
面図。
【図39】図38に続く工程を説明する図37相当の断
面図。
【図40】図39に続く工程を説明する図37相当の断
面図。
【図41】図40に続く工程を説明する図37相当の断
面図。
【図42】図41に続く工程を説明する図37相当の断
面図。
【図43】本発明のまたさらに他の実施例に係るキャパ
シタの製造工程を説明するDRAMメモリセルの一部断
面図。
【図44】図43に続く工程を説明する図43相当の断
面図。
【図45】図44に続く工程を説明する図43相当の断
面図。
【図46】図45に続く工程を説明する図43相当の断
面図。
【図47】図46に続く工程を説明する図43相当の断
面図。
【図48】図47に続く工程を説明する図43相当の断
面図。
【図49】図48に続く工程を説明する図43相当の断
面図。
【図50】図49に続く工程を説明する図43相当の断
面図。
【図51】図45におけるパターン形成状態を説明する
平面図。
【符号の説明】 16 ソース領域 20 ドレイン領域 24 ゲート電極 36 ストレージ電極(第1電極) 40 誘電体層 42 プレート電極(第2電極)

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の制限領域に形成された導体層の
    第1電極と、前記第1電極上に形成された誘電体層と、
    この誘電体層上に形成された第2電極とから構成される
    キャパシタにおいて、 前記導体層の表面の所定の領域が少なくとも多数のマイ
    クロトレンチを有する第1電極であることを特徴とする
    キャパシタ。
  2. 【請求項2】 前記導体層は多結晶シリコンであること
    を特徴とする請求項1記載のキャパシタ。
  3. 【請求項3】 第1導電型の半導体基板に形成された第
    1導電型と反対の第2導電型のソースおよびドレイン領
    域と、前記ソースおよびドレイン領域と隣接し、ゲート
    酸化膜を通じて前記ソースとドレイン領域との間のチャ
    ネル領域と絶縁された第1導体層と、前記第1導体層を
    絶縁するために覆っている第1絶縁層とから構成される
    トランスファトランジスタと、前記ソース領域に隣接
    し、前記基板上に形成されたフィールド酸化膜と、前記
    ソース領域と接触し、前記第1導体層の少なくとも一部
    分をオーバーラップし、前記フィールド酸化膜の少なく
    とも一部分に伸張する第1電極と、前記第1電極を覆う
    誘電体層と、前記誘電体層を覆う第2電極とから構成さ
    れるストレージキャパシタを有する半導体メモリ装置の
    メモリセルにおいて、 前記第1電極の表面の所定の領域が少なくとも多数のマ
    イクロシリンダを有することを特徴とするメモリセル。
  4. 【請求項4】 前記マイクロシリンダは内部の底面に半
    球の形状を有することを特徴とする請求項3記載のメモ
    リセル。
  5. 【請求項5】 基板上の制限領域に絶縁層の上面に形成
    された導体層の第1電極と、前記第1電極上に形成され
    た誘電体層と、前記誘電体層上に形成された第2電極と
    から構成されたキャパシタにおいて、 前記第1電極が、底面が絶縁層の一部の表面となり、そ
    の内面が導体層となっている多数個のマイクロトレンチ
    と、前記マイクロトレンチの底面およびその内面を少な
    くとも覆っており、前記導体層の表面を覆う薄い導体層
    とからなっていることを特徴とするキャパシタ。
  6. 【請求項6】 前記薄い導体層が多結晶シリコンである
    ことを特徴とする請求項5記載のキャパシタ。
  7. 【請求項7】 前記マイクロトレンチが導体層の第1電
    極を貫通するスルーホールであることを特徴とする請求
    項5記載のキャパシタ。
  8. 【請求項8】 第1導電型の半導体基板に形成された第
    1導電型と反対の第2導電型のソースおよびドレイン領
    域とソースおよびドレイン領域と隣接し、ゲート酸化膜
    を通じてソースおよびドレイン領域との間のチャネル領
    域と絶縁された第1導体層と第1導体層を絶縁するため
    に覆っている第1絶縁層とから構成されたトランスファ
    トランジスタと、前記ドレイン領域と接触し、前記第1
    絶縁層上から伸張する第2導体層と、前記第2導体層を
    絶縁するために覆っている第2絶縁層と、前記ソース領
    域に隣接し、前記基板上に形成されたフィールド酸化膜
    と、前記ソース領域と接触し、前記第1導体層の上部の
    少なくとも一部分をオーバーラップし、前記フィールド
    酸化膜の上部の少なくとも一部分を伸張する導体層の第
    1電極と第1電極を覆っている誘電体層と誘電体層を覆
    う第2電極とから構成されるストレージキャパシタを有
    する半導体メモリ装置のメモリセルにおいて、 前記第1電極が、底面が第2絶縁層の一部の表面とな
    り、その内面が導体層となっている多数個のマイクロシ
    リンダと、前記マイクロシリンダの底面およびその内面
    を少なくとも覆っており、前記導体層の表面を覆う薄い
    導体層とからなっていることを特徴とするメモリセル。
  9. 【請求項9】 前記第1導体層がワードラインであり、
    前記第2導体層がビットラインであることを特徴とする
    請求項8記載のメモリセル。
  10. 【請求項10】 前記マイクロシリンダが導体層の第1
    電極を貫通するスルーホールであることを特徴とする請
    求項8記載のメモリセル。
  11. 【請求項11】 前記薄い導体層が多結晶シリコンであ
    ることを特徴とする請求項8記載のメモリセル。
  12. 【請求項12】 前記第2絶縁層は表面が平坦化された
    層であることを特徴とする請求項8記載のメモリセル。
  13. 【請求項13】 第1導電型の半導体基板に形成された
    第1導電型と反対の第2導電型のソースおよびドレイン
    領域とソースおよびドレイン領域と隣接し、ゲート酸化
    膜を通じてソースおよびドレイン領域との間のチャネル
    領域と絶縁された第1導体層と第1導体層を絶縁するた
    めに覆っている絶縁層とから構成されたトランスファト
    ランジスタと、前記ソース領域に隣接し、前記基板上に
    形成されたフィールド酸化膜と、前記ソース領域と接触
    し、前記第1導体層の上部の少なくとも一部分をオーバ
    ーラップし、前記フィールド酸化膜の上部の少なくとも
    一部分を伸張する導体層の第1電極と前記第1電極を覆
    っている誘電体層と誘電体層を覆う第2電極とから構成
    されるストレージキャパシタを有する半導体メモリ装置
    のメモリセルにおいて、 前記第1電極が、底面が絶縁層の一部の表面となり、そ
    の内面が導体層となっている多数個のマイクロシリンダ
    と、前記マイクロシリンダの底面およびその内面を少な
    くとも覆っており、前記導体層の表面を覆う薄い導体層
    とからなっていることを特徴とするメモリセル。
  14. 【請求項14】 前記マイクロシリンダが導体層の第1
    電極を貫通するスルーホールであることを特徴とする請
    求項13記載のメモリセル。
  15. 【請求項15】 前記薄い導体層が多結晶シリコンであ
    ることを特徴とする請求項13記載のメモリセル。
  16. 【請求項16】 多数のマイクロトレンチ、または多数
    のマイクロシリンダによって形状化のストレージノード
    を製造する方法において、 前記ストレージノードの表面に突出を形成し、前記突出
    を有するストレージノード上に突出の各各の側壁にエッ
    チングマスク層を形成し、前記エッチングマスク層をマ
    スクとして異方性エッチングを実施したことを特徴とす
    るストレージノードの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記異方性エッチング後に、前記マイ
    クロトレンチ、またはマイクロシリンダの鋭利な角部を
    除去する工程をもっと有することを特徴とする請求項1
    6記載のストレージノード製造方法。
  18. 【請求項18】 多数個のマイクロトレンチ、または多
    数個のマイクロシリンダによって形状化されたストレー
    ジノードを製造する方法において、 前記ストレージノードの下部の絶縁層の表面を平坦化
    し、前記ストレージノードの表面に突出を形成し、前記
    突出の各々の側壁にエッチングマスクを形成し、前記エ
    ッチングマスク層をマスクとした異方性エッチングを実
    施して前記ストレージノードを貫通し、前記絶縁層の表
    面の一部を露出させるスルーホールを形成し、前記スル
    ーホールの内外面を覆う多結晶シリコンの薄い導体層を
    形成したことを特徴とするストレージノード製造方法。
  19. 【請求項19】 多数個の半球の突出を有する多結晶シ
    リコン層を利用して半導体メモリ装置のストレージキャ
    パシタを製造する方法において、 前記半球の突出の上部の表面にエッチングマスク層を形
    成し、前記多結晶シリコン層をパターンニングし、前記
    エッチングマスク層をマスクとして多結晶シリコン層を
    異方性蝕刻し、前記エッチングマスク層を除去すること
    によってストレージ電極を形成したことを特徴とするス
    トレージキャパシタの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記エッチングマスク層が半球の突出
    の上部の表面を酸化させることによって形成されること
    を特徴とする請求項19記載のストレージキャパシタの
    製造方法。
  21. 【請求項21】 前記異方性蝕刻が半球の突出間の多結
    晶シリコン層に対して行なわれることを特徴とする請求
    項19記載のストレージキャパシタの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記エッチングマスク層が除去されて
    から、前記ストレージ電極の表面に誘電体層を形成し、
    前記誘電体層の表面にプレート電極を形成したことを特
    徴とする請求項19記載のストレージキャパシタの製造
    方法。
  23. 【請求項23】 第1導電型の半導体基板に形成された
    第1導電型と反対の第2導電型のソースおよびドレイン
    領域とソースおよびドレイン領域と隣接し、ゲート酸化
    膜を通じてソースおよびドレイン領域との間のチャネル
    領域と絶縁された第1導体層と第1導体層を絶縁するた
    めに覆っている第1絶縁層とから構成されたトランスフ
    ァトランジスタと、前記ドレイン領域と接触し、前記第
    1絶縁層上から伸張する第2導体層と、第2導体層を絶
    縁するために覆っている第2絶縁層と、前記ソース領域
    に隣接し、前記基板上に形成されたフィールド酸化膜
    と、前記ソース領域と接触し、前記第1導体層の上部の
    少なくとも一部分をオーバーラップし、前記フィールド
    酸化膜の上部の少なくとも一部分を伸張する導体層の第
    1電極と第1電極を覆っている誘電体層と誘電体層を覆
    う第2電極とから構成されるストレージキャパシタを有
    する半導体メモリ装置の製造方法において、 前記第1電極が、前記ソース領域と接触し、前記第2絶
    縁層の上部を覆っており、多数個の半球の突出を有する
    多結晶シリコン層を形成する第1工程と、前記半球の突
    出の上部の表面にエッチングマスク層を形成する第2工
    程と、前記多結晶シリコン層をパターンニングする第3
    工程と、前記エッチングマスク層をマスクとして多結晶
    シリコン層を異方性蝕刻する第4工程と、前記エッチン
    グマスク層を除去する第5工程が連続的に進行されるこ
    とによって形成されることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  24. 【請求項24】 前記エッチングマスク層が半球の突出
    の上部の表面を酸化させることによって形成されること
    を特徴とする請求項23記載のストレージキャパシタの
    製造方法。
  25. 【請求項25】 前記異方性蝕刻が半球の突出間の多結
    晶シリコン層に対して行なわれることを特徴とする請求
    項23記載の半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 アクティブ領域を有する半導体基板に
    形成された平坦化された絶縁層上にストレージキャパシ
    タのストレージ電極を製造する方法において、 前記アクティブ領域と接触し、所定の間隔の多数個の半
    球の突出を有する多結晶シリコン層を絶縁層上に形成
    し、前記多結晶シリコン層上にSiN層を形成し、前記
    SiN層上に表面が平坦化されたSOGを塗布し、前記
    SOGを前記半球の突出の上部に形成されたSiN層の
    一部が露出されるときまでエッチングし、前記露出され
    たSiN層の一部を除去して半球の突出の上部の表面を
    露出させ、前記半球の突出の上部の表面を酸化してエッ
    チングマスク層を形成し、前記エッチングマスク層をマ
    スクとして多結晶シリコン層を異方性蝕刻し、前記エッ
    チングマスク層を除去したことを特徴とするストレージ
    電極の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記異方性蝕刻が半球の突出間の多結
    晶シリコン層に対して行なわれることを特徴とする請求
    項26記載のストレージ電極の製造方法。
  28. 【請求項28】 アクティブ領域を有する半導体基板に
    形成された平坦化された絶縁層上にストレージキャパシ
    タのストレージ電極を製造する方法において、 前記平坦化された絶縁層上に第1層間絶縁膜、第1およ
    び第2絶縁膜を順次に形成する第1工程と、前記アクテ
    ィブ領域を露出させるために第1層間絶縁膜、第1およ
    び第2絶縁膜に第1コンタクトホールを形成する第2工
    程と、前記第2絶縁膜上に多数個の半球の突出をもって
    おり、前記アクティブ領域と接触する多結晶シリコン層
    を形成する第3工程と、前記多結晶シリコン層を蝕刻し
    て所定のパタンとから作る第4工程と、前記半導体基板
    の全面に多結晶シリコン層を覆う絶縁膜を形成してエッ
    チバック工程を実施することによって絶縁膜の残ってい
    る部分とからなっている蝕刻マスクパターンを形成する
    第5工程と、前記蝕刻マスクパターンをマスクとして利
    用して多結晶シリコン層を蝕刻する第6工程を具備した
    ことを特徴とするストレージ電極の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記第1絶縁膜が窒化物からなること
    を特徴とする請求項28記載のストレージ電極の製造方
    法。
  30. 【請求項30】 前記蝕刻マスクパターンが半球の突出
    の間と多結晶シリコンの所定のパターンの側壁に形成さ
    れることを特徴とする請求項28記載のストレージ電極
    の製造方法。
  31. 【請求項31】 アクティブ領域を有する半導体基板に
    形成された平坦化された絶縁層上にストレージキャパシ
    タのストレージ電極を製造する方法において、 前記平坦化された絶縁層上に第1層間絶縁膜、第1およ
    び第2絶縁膜を順次に形成する第1工程と、前記アクテ
    ィブ領域を露出させるために第1層間絶縁膜、第1およ
    び第2絶縁膜に第1コンタクトホールを形成する第2工
    程と、前記第2絶縁膜上に多数個の半球の突出をもって
    おり、前記アクティブ領域と接触する多結晶シリコン層
    を形成する第3工程と、前記多結晶シリコン層上に第3
    絶縁膜を形成する第4工程と、前記多結晶シリコンと第
    3絶縁膜を所定のパターンによって蝕刻する第5工程
    と、前記パターンニングされた第3絶縁膜の一部を蝕刻
    して第3絶縁膜の物質とから構成された第1蝕刻マスク
    パターンを形成する第6工程と、前記第1蝕刻マスクパ
    ターンをマスクとして利用して多結晶シリコン層を所定
    の厚さ程蝕刻する第7工程と、基板の全面に第4絶縁膜
    を浸漬する第8工程と、前記第4絶縁膜の全面に対して
    エッチバック工程を実施することによって第4絶縁膜の
    物質とから構成された第2蝕刻マスクパターンを形成す
    る第9工程と、前記第2蝕刻マスクパターンをマスクと
    して利用して多結晶シリコン層を蝕刻する第10工程を
    具備したことを特徴とするストレージ電極の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記第1蝕刻マスクパターンの平面の
    形状が第5工程からパターンニングされた多結晶シリコ
    ン層の平面の形状内に入っていることを特徴とする請求
    項31記載のストレージ電極の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記第2蝕刻マスクパターンが半球の
    突出の間と第5工程および第7工程からパターンニング
    された多結晶シリコンの側壁に形成されることを特徴と
    する請求項31記載のストレージ電極の製造方法。
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