JPH0519784U - 緩み止めスリーブ - Google Patents
緩み止めスリーブInfo
- Publication number
- JPH0519784U JPH0519784U JP7625291U JP7625291U JPH0519784U JP H0519784 U JPH0519784 U JP H0519784U JP 7625291 U JP7625291 U JP 7625291U JP 7625291 U JP7625291 U JP 7625291U JP H0519784 U JPH0519784 U JP H0519784U
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- nipple
- sleeve
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- Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 一端側にねじ部を設けてニップルのねじ部に
螺合させるようにしてあるスリーブの緩み止めを図る。 【構成】 スリーブ1の一端側の内側にねじ部2を形成
する。ねじ部2がある一端側の外周部に突条部13を形
成する。円筒部3とニップル5の筒状部7との間でホー
ス10の端部を挾持させるために該円筒部3を縮径させ
たときの外径よりも上記突条部13の高さを僅かに大き
くする。円筒部3を縮径するとき同時に突条部13を加
圧してねじ部2に加圧力を伝え、ねじピッチを広げるよ
う変形させる。ねじ部2のねじピッチを変えてニップル
5のねじ部6との緩み止めを図る。
螺合させるようにしてあるスリーブの緩み止めを図る。 【構成】 スリーブ1の一端側の内側にねじ部2を形成
する。ねじ部2がある一端側の外周部に突条部13を形
成する。円筒部3とニップル5の筒状部7との間でホー
ス10の端部を挾持させるために該円筒部3を縮径させ
たときの外径よりも上記突条部13の高さを僅かに大き
くする。円筒部3を縮径するとき同時に突条部13を加
圧してねじ部2に加圧力を伝え、ねじピッチを広げるよ
う変形させる。ねじ部2のねじピッチを変えてニップル
5のねじ部6との緩み止めを図る。
Description
【0001】
本考案はニップルのねじ部に螺合させてニップルの筒状部との間でホースの端 部を挾持させるスリーブに関するもので、特に、ニップルのねじ部との噛み合い 部が緩み止めとなるようにしたスリーブに関するものである。
【0002】
ホースを油圧機器等に接続させる場合は、ホースの端部に接続用金具を固定し 、該接続用金具を油圧機器等に接続させるようにしている。
【0003】 上記接続用金具は、ホースの端部に挾持させて取り付けるもので、種々の形式 のものがあるが、図4に示す如く、一端側にねじ部2を形成すると共に、ねじ部 2を除く他の部分をほぼ肉厚を等しくして円筒部3として、該円筒部3の内周面 に環状の突部4を突設させた外筒としてのスリーブ1と、該スリーブ1の内側に 位置してスリーブ1のねじ部2と螺合するねじ部6及び円筒部3との間でホース 10の端部を挾持できるようにする筒状部7を有し且つ機器等への接続のための 接続用ねじ8及び機器等への接続時の締付用のナット部9を有する内筒としての ニップル5とからなるものがある。
【0004】 上記図4に示すスリーブ1とニップル5をホース10の端部に固定させるとき は、ニップル5の筒状部7の外側へスリーブ1を、ねじ部2を先にして嵌め、ス リーブ1のねじ部2をニップル5のねじ部6に螺合させて、スリーブ1とニップ ル5を固定する。次に、たとえば、外側のゴム層10aを剥離させて内部の鋼線 による補強層10bを剥き出しにしてホース10の端部の補強層10bと内側ゴ ム層10cを、上記スリーブ1の円筒部3とニップル5の筒状部7との間に形成 される環状の空隙部11に挿入し、次いで、図5に示す如くスリーブ1の円筒部 を外周よりダイス12で加締めて縮径させ、環状突部4を補強層10bにくい込 ませてスリーブ1の円筒部3とニップル5の筒状部7との間にホース10の端部 を挾持させるようにしてある。又、従来、ホース10は、外側のゴム層10aを 残したまま上記円筒部3と筒状部7との間の空隙部11に挿入して、円筒部3の 縮径で一体化させる場合もある。
【0005】
ところが、スリーブ1を外側から加締めて円筒部3を縮径させるとき、ねじ部 2の後端部Aを支点とした梃子の原理でねじ部2の先端側Bが外方へ開くように なり、これが原因でニップル1のねじ部2との噛み合いが悪くなって、スリーブ 1のねじ部2とニップル5のねじ部6が互に離脱し噛み合い部が緩んでしまう事 故が発生していた。かかる事故を防止するため、スリーブ1の円筒部3を加締め た後に、ねじ部2の先端側Bを別の工具で外方から加圧すること、又は、図6に 示す如く、スリーブ1のねじ部2と円筒部3との間の肩部の肉厚を薄くして、円 筒部3の縮径時にねじ部2に影響を与える度合いを少なくすること、が考えられ るが、前者の場合は、別の工程が必要となると共に、ねじ部2の先端側を単に押 してねじ部2と6の離脱を抑えるだけでは振動するところでの使用で緩みが出て おり、又、後者の場合はねじ部2と6の緩み止めは図られず、且つ薄肉にしたと ころに亀裂が生じる、という問題がある。
【0006】 そこで、本考案は、スリーブのねじ部と円筒部との間の肩部を薄肉にすること なく且つ円筒部を加締めて縮径するときに同時にねじ部のねじのピッチを変更し てニップルのねじ部との噛み合い部の緩み止めが図れるようにしようとするもの である。
【0007】
本考案は、上記課題を解決するために、ニップルのねじ部に螺合させるため一 端側にねじ部を形成すると共に、該ねじ部を除く他の部分を円筒部としてニップ ルの筒状部との間でホース端部を挾持させるようにしてあるスリーブにおいて、 上記ねじ部を形成した一端側の外側に、上記円筒部を加締めて縮径したときの外 径よりも僅かに大きい外径とした突条部を円周方向に形成し、上記円筒部の縮径 時に上記突条部が外方から加圧されてねじ部が変形されるようにした構成とする 。又、上記円筒部を縮径したときの外径より突条部の外径を0.3〜2.0mm大 きくする。更に、上記突条部を形成したねじ部の内周部に切欠部を設けてもよい 。
【0008】
スリーブのねじ部をニップルのねじ部に螺合し、スリーブの円筒部とニップル の筒状部との間にホースの端部を挿入して、スリーブの円筒部を加締めて縮径さ せるとき、該円筒部の縮径が最終段階に達する手前からねじ部の外側の突条部が 加締められる。これによりねじ部の先端側の浮上りが抑えられると同時に突条部 に加えられる加締力による力の分散によりねじ部が突条部の半径方向内方位置を 中心に先端側とホース側へ伸ばされ、ねじのピッチが一部で広げられることにな る。スリーブのねじ部のねじピッチが変えられると、ニップルのねじ部との噛み 合い部で回り止めとなり、振動のはげしいところで使用しても緩むことがなくな る。スリーブのねじ部の一部を切欠いておくと、突条部の内方へ押すときの力の 分散でねじ部がより変形し易くなり、緩み止めの効果が出る。
【0009】
以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
【0010】 図1及び図2は本考案の一実施例を示すもので、図4に示した従来のスリーブ 1と同様に、ニップル5のねじ部6に螺合させるねじ部2を一端側に有し、且つ ニップル5の筒状部7との間に環状空間を形成してホース10の端部を挿入させ るようにする円筒部3を有する構成において、上記円筒部3を加締めて縮径させ て該円筒部3とニップル5の筒状部7との間でホース10の端部を挾持させると きに、ねじ部2のねじピッチを変えて、ニップル5のねじ部6との噛み合い部が 回り止めとなるようにするため、円筒部3の縮径時に同時に加圧される突条部1 3を、ねじ部2があるスリーブ一端側の外周部に周方向へ形成する。
【0011】 上記突条部13の外径は、円筒部3を縮径したときの外径よりも僅かに(δ) 大きいものとする。具体的には、円筒部2を縮径したときの外径と突条部13の 外径の差(δ)を0.3〜2.0mmの寸法とする。0.3mm以下では、突条部1 3が低くすぎて円筒部3が縮径されるときの突条部13の加圧力が小さくてねじ 山の変形効果が薄く、又、2.0mm以上では、突条部13の加圧力が強くなりす ぎてニップル5を変形させてしまうことになるからである。
【0012】 ねじ部2をニップル5のねじ部6に螺合させて、円筒部3とニップル5の筒状 部7との間にホース10の端部を挿入し、円筒部3をダイスで加締め縮径させる と、円筒部3の内周面の環状突部4がホース10の補強層10bに喰い込み、ホ ース10の端部は抜け止めされて円筒部3と筒状部7との間に挾持される。上記 円筒部3が縮径される際、ダイスにより突条部13が加圧されて縮径される。突 条部13がある先端側のねじ部2のねじピッチは図2(A)に示す如く一定間隔 に形成されていて、ニップル5のねじ部6のねじ山と同じピッチで噛合している が、突条部13が縮径方向へ力を受けることにより、図2(B)に示す矢印の方 向へ力が分散されて、材料が先端側とホース側へ移動させられるため、突条部1 3の半径方向内方位置にあるねじの部分を中心として先端側とホース10側へね じ部2が伸ばされることになり、図2(B)に示す如く、ねじ部2のねじのピッ チが一部で広げられる。これによりねじが等ピッチで形成されているニップル5 のねじ部6に対して、ねじ部2の突条部13内方のねじピッチが広げられるので 、ねじ部2と6の噛み合い部の噛み合い関係がくずされ、スリーブ1を緩む方向 に回わそうとしても回らなくなり、ねじ部2,6の緩み止めが図れることになる 。又、同時に上記円筒部3の縮径動作の終了間近で突条部13が内方へ押される ことにより、ねじ部2の先端側が外方へ開くような動作も未然に防止することが できる。
【0013】 次に、図3は本考案の他の実施例を示すもので、ねじ部2の一部、すなわち、 突条部13の半径方向内方のねじ部2に、切欠部14をリング状に形成したもの である。
【0014】 図3の実施例によれば、スリーブ1の円筒部3縮径時に突条部13が内方へ加 圧されたとき、ねじ部2に作用する縮径力の伝わり方の分散により材料が切欠部 14から先端側及びホース側へより流れ易くなり、ねじ部2のねじのピッチを変 えてニップル5のねじ部6との噛み合い部の緩み止めをより有効に行うことがで きる。
【0015】 なお、本考案は上記実施例のみに限定されるものではなく、たとえば、ホース 10は高圧に適するよう補強層10bを内部に有するものを例示したが、補強層 10bのないホースについても適用できること、その他本考案の要旨を逸脱しな い範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【0016】
以上述べた如く、本考案の緩み止めスリーブによれば、一端側にねじ部を形成 してなるスリーブの該ねじ部の外周部に、スリーブの円筒部を縮径してホースの 端に固定させるときに同時に加圧されるように円筒部が縮径されたときの外径よ りもやや高くした突条部を設け、該突条部が加圧されることによる突条部内側の 材料の流れによりねじ部のねじのピッチが変えられるようにしてあるので、円筒 部を加締めて縮径させるときに、該円筒部の縮径が終了する直前より突条部が加 圧されてねじ部が縮径される作用を受けることから、従来のねじ部の離脱を防止 できると同時に、このときのねじ部の材料の流れによりねじピッチが変えられて ニップルのねじ部との噛み合い部が変形し、噛み合いが強固になって緩み止めが 図れ、従来、別工程でねじ部の外周部を押す作業を省略でき、又、ねじ部と円筒 部との間を薄肉とすることもないので、この部分の亀裂の問題もない、等の優れ た効果を奏し得る。
【図1】本考案の緩み止めスリーブの一実施例を示す一
部の断面図である。
部の断面図である。
【図2】図1の一部の詳細を示すもので、(A)は図1
のII部の拡大図であり、(B)は突条部を加圧したとき
の力の伝わり方による材料の流れを示す概略図である。
のII部の拡大図であり、(B)は突条部を加圧したとき
の力の伝わり方による材料の流れを示す概略図である。
【図3】本考案の他の実施例を示すもので、(A)は図
2(A)に対応する図であり、(B)は図2(B)に対
応する図である。
2(A)に対応する図であり、(B)は図2(B)に対
応する図である。
【図4】従来のスリーブをニップルに結合しホースの端
部に嵌合させた状態を示す一部切断側面図である。
部に嵌合させた状態を示す一部切断側面図である。
【図5】図4の状態からスリーブを加締めたときの状態
を示す一部の断面図である。
を示す一部の断面図である。
【図6】従来のスリーブの他の例を示す一部の断面図で
ある。
ある。
1 スリーブ 2 ねじ部 3 円筒部 5 ニップル 6 ねじ部 7 筒状部 10 ホース 13 突条部(突部) 14 切欠部
Claims (3)
- 【請求項1】 ニップルのねじ部に螺合させるため一端
側にねじ部を形成すると共に、該ねじ部を除く他の部分
を円筒部としてニップルの筒状部との間でホース端部を
挾持させるようにしてあるスリーブにおいて、上記ねじ
部を形成した一端側の外周部に、上記円筒部を加締めて
縮径したときの外径よりも僅かに大きい外径となる突条
部を周方向に形成し、且つ上記円筒部の縮径時に上記突
条部を加圧してねじ部のねじピッチを変えるようにして
なることを特徴とする緩み止めスリーブ。 - 【請求項2】 突条部の外径を、円筒部を縮径したとき
の外径よりも0.3〜2.0mm大きくする請求項1記載
の緩み止めスリーブ。 - 【請求項3】 突条部を形成した位置の半径方向内方の
ねじ部位置に切欠部を設ける請求項1又は2記載の緩み
止めスリーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991076252U JPH0746864Y2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 緩み止めスリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991076252U JPH0746864Y2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 緩み止めスリーブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0519784U true JPH0519784U (ja) | 1993-03-12 |
JPH0746864Y2 JPH0746864Y2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=13600008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991076252U Expired - Lifetime JPH0746864Y2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 緩み止めスリーブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0746864Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015113894A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | 横浜ゴム株式会社 | ホース継手およびホース継手の取付け方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02143593U (ja) * | 1989-05-08 | 1990-12-05 |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP1991076252U patent/JPH0746864Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02143593U (ja) * | 1989-05-08 | 1990-12-05 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015113894A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | 横浜ゴム株式会社 | ホース継手およびホース継手の取付け方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0746864Y2 (ja) | 1995-10-25 |
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