JP5643582B2 - ねじ付きボルト及びナットを有するねじ継手 - Google Patents

ねじ付きボルト及びナットを有するねじ継手 Download PDF

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Description

本発明は、ねじ付きボルトと該ボルトにねじ係合させることができるナットとを有し、ねじ付きボルトの雄ねじ及びナットの雌ねじが同じ傾斜及び同じねじ山角を有し、ナットに用いられる材料は、少なくとも雌ねじの領域において、少なくとも雄ねじの領域におけるねじ付きボルトに用いられる材料より柔らかい構成にされた、ねじ結合構造に関する。本発明はさらに、こうしたねじ結合構造のためのプラスチック製ナットに関する。
上述した種類のねじ結合構造が、特許文献1に開示されている。このねじ結合構造は、アクセルペダル・モジュールを自動車の本体に固定するために用いられており、自動ボルト止め工程のために開発されたものである。このねじ結合構造において、ねじ付きボルトは、60度のねじ山角度をもつメートル規格の標準統一ねじを有し、ナットの雌ねじは、ねじ付きボルトにねじ込まれる前の状態で、ねじ付きボルトの雄ねじの外径より小さい外径を有する。この場合、雌ねじ及び雄ねじは、ナットに過負荷がかからないようにするために、寸法的に非常に安定したものでなければならない。
特許文献2は、完全には切削されていないねじを有するねじ結合構造の種々の実施形態を開示する。しかしながら、この文献に記載された実施形態においては、ボルトの雄ねじのねじ先端部の変形により、ボルトとナットとの間に焼き付きが生じないようにするために、ナットの雌ねじのねじ山とボルトの雄ねじのねじ山が異なる角度にされる。これらの異なるねじ山角により、ねじ結合構造の耐久性が低減される。
さらに、特許文献3では、標準統一規格ねじと比較すると、その雌ねじが僅かに小さい内径及び僅かに小さい外径を有する自動ロック式ナットを開示する。この自動ロック式ナットは、対応する標準統一規格ねじを有するねじ付きボルトにボルト止めされた状態で緩みが生じないように十分なトルクを生成することを目的としている。この公知の設計は、プラスチックがもつ高度の弾力性及び低温流れ挙動によって緩みが生じないように、プラスチック製のナットを固定するには適していない。
特許文献4は、雄ねじが、異なる幅のフランクを有する台形ねじの形状であり、半径方向最外側の境界面をねじ付きボルトの中心軸に向けて傾斜させることによって、ねじ付きボルトを受け用ボアに嵌合させる力を助長するように構成した、プラスチック製のねじ付きボルトを開示する。
独国特許第198 57 225A1号 独国特許出願公開第2,903,845A1号 仏国特許第1,343,518A号 特開平09−112,522号
本発明の目的は、ねじ付きボルトにねじ込まれたナットが、トルクにより緩まないように固定され、ナットをねじ付きボルトにねじ込むために必要なトルクが比較的小さくてすむ、冒頭に述べた種類のねじ結合構造を創生することである。さらに、ナットは、ねじ込む際に破断しないようにしなければならない。
本発明によれば、この目的は、請求項1に列挙された特徴を有するねじ結合構造により達成される。ねじ結合構造の有利な実施形態は、請求項2から請求項9に記載され、このねじ結合構造に特に適したナットが、請求項10から請求項16に記載される。
本発明によるねじ結合構造は、ねじ付きボルトと、該ボルトにねじ係合させることができるナットとを含み、このねじ付きボルトには、側面形状が直線状であり、半径方向外向きに収束するフランクと、それらの間に位置する半径方向外側の境界面とを有する台形ねじの形態のねじリブを備える雄ねじが設けられ、ナットはボアを有し、該ボアには、その長さの少なくとも一部にわたって、ねじ溝により形成された雌ねじが設けられており、このねじ溝は、側面形状が直線状で半径方向外向きに収束するフランクを有し、該フランクは、半径方向外向きに連続的な丸みをもった区域に移行して該ねじ溝のねじ基部を形成しており、ナットに用いられる材料は、少なくとも雌ねじの領域において、ねじ付きボルトの少なくとも雄ねじの領域に用いられる材料より柔らかく、ねじ付きボルトの雄ねじの外径は、ねじ付きボルトにねじ込まれる前の状態で、ナットの雌ねじのフランク区域を、ねじ溝を形成している該丸みをもった区域から分離する位置に外面をもつ想像上の同軸円筒形の直径より大きく、それにより、ナットがねじ付きボルトにねじ込まれる際に、ねじ付きボルトの雄ねじがナットの雌ねじのねじ基部の領域における材料を押しのけ、押しのけられた材料を収容する空洞が、ねじ付きボルトねじリブの半径方向の最外境界面とナットのねじ溝のねじ基部との間で、空いた状態に保持される。ここで、ナットの雌ねじの外径は、雌ねじと同軸であり、その表面の線が該雌ねじのねじ基部に接する想像上の円筒形の直径であり、ねじ付きボルトの雄ねじの外径が、雄ねじのねじリブの半径方向の最外境界面の最大半径の2倍に等しい。
本発明によるねじ結合構造は、簡単で信頼できるボルト止めを可能にし、しかも、ボルト止めの後に、高度の自動ロック機能を達成する。ナットにかかる半径方向の負荷は、比較的小さいままであり、雌ねじの形状により、ナットに対する破断の危険が低減される。
ねじ結合構造の一つの実施形態においては、ねじ付きボルトの雄ねじのねじリブの半径方向の最外境界面は、円筒形の面の一部とすることができ、ねじ付きボルトの雄ねじの外径は、ナットの雌ねじの外径より小さい。
しかしながら、ねじ付きボルトの雄ねじの半径方向の最外側の境界面は、ねじ端部に面するねじフランクの外径が、ねじ端部から離れる側に面するねじフランクの外径より小さくなるように、ねじ付きボルトの中心軸に対して傾斜され、ナットの雌ねじの外径は、ねじ付きボルトの雄ねじの外径とほぼ等しいか又はこれより小さい、ねじ結合構造の設計が好ましい。この場合、ナット及びねじ付きボルトにおける有効荷重支持フランクは、より広い幅を有するものとなるので、ねじ結合構造は、より大きい弾性を有するものとすることができる。ねじリブの半径方向の最外境界面が傾斜状に形成され、半径方向の最外側の境界面に接する半径方向の線がねじ付きボルトの中心軸に対し約30度の角度で交差する構成が有利であることが分かっている。
本発明の別の提案によると、ねじリブの傾斜した半径方向の最外側境界面と中央で交差する想像上の円筒形の直径は、ナットの雌ねじの外径より小さくすることができる。この結果、半径方向の最外側境界面とボルトの雌ねじのねじ基部との間の空洞に、ねじリブにより押しのけられた材料を収容できるようになる。従って、ねじ込む間にナットをきつくロックしすぎるのを防止し、ナットに過大な負荷がかかるのを防止することができる。
さらに、ナットをねじ付きボルトにねじ込む前に、ナットの雌ねじのコア直径が、ねじ付きボルトの雄ねじのコア直径より大きいオリジナルのコア直径を有し、押しのけられた材料の少なくとも一部を、初期状態でのナットのコア直径とボルトのコア直径との間に存在する領域内に収容するように構成することができる。
本発明の付加的な提案によると、ねじ結合構造はボアを有し、該ボアの全長の一部にわたって、ねじ溝により形成された雌ねじが設けられ、該ねじ溝は、台形ねじの形態で半径方向外向きに収束し、ねじ溝のねじ基部を形成する丸みをもった区域に半径方向外向きに連続的に移行する、ねじ形状を有する。こうしたナットは、壊れにくく、マスターの形成により、容易で費用効果の高い方法で一部品として生成することができる。より大きい締め付けトルクを達成するために、ナットのフランク区域のフランク角は、25度から35度まで、特定的には30度とすることができる。
ナットのボアは、ナットを、挿入区域に従って、ナットの雌ねじと関連付けられた雄ねじを有するねじ付きボルトに対して軸方向に配置することができるようなサイズの内径をもつ挿入区域を有するねじ端部を有し、ロック保持により、ナットをねじ付きボルトの雄ねじ上に保持できるような形状及びサイズを有するロック用突起が、挿入区域内に設けられることが、特に有利である。このロック用突起は、ボア軸線に対して半径方向の中心面を有する環状ビードとすることができる。これは、ナット及びねじ付きボルトをいずれかの所望の回転位置にロックすることができるという利点を有する。
ナットとねじ付きボルトの組み付けを容易にするために、ナットは、円錐状に外向きに拡大し、挿入区域に外向きに従う心合わせ区域をさらに有することができる。
本発明は、図面に示される一つの実施形態を参照しながら、以下により詳細に説明されるであろう。
本発明によるナットの斜視図を示す。 図1によるナットの断面を示す。 ねじ付きボルトのねじ端部が内部に配置された、図1によるナットのねじ端部の拡大した区域を示す。 図1によるナットの雌ねじと関連したねじ付きボルトの雄ねじとの係合領域の拡大した区域を示す。 本発明によるねじ結合構造を用いた2つの部品の取り付けを示す。
図1に示すナット1は、プラスチック製の一体成形された部品である。このナットは、六角柱の形状の外面形状によって工具係合領域3を形成する本体2を有する。該本体2の一端には、円板形状のフランジ4が形成されており、このフランジは、ナット1を締結される部品上に支持する働きをする。本体2の他方の端部には、工具の取り付けを容易にするために、傾斜面5が設けられている。
図2から分かるように、ナット1には、工具係合領域3と同軸にボア6が貫通形成されており、このボアは3つの異なる区域を有する。第1の区域7が、本体2の大部分を通って延び、ボア6の壁内に陥凹し、ねじ線に沿って延びるねじ溝9により形成された雌ねじ8が設けられる。ナット1の雌ねじ8は、雌ねじと同軸である想像上の円筒形の直径と等しい外径Daを有し、その表面の線は、ねじ溝9のねじ基部に接する。雌ねじ8のコア直径Dkは、ねじ溝9が陥凹区域7におけるボア6の直径である。
フランジ4に面する側では、円筒形の挿入区域10が区域7に隣接しており、該挿入区域の内径Deは、雌ねじ8の外径より幾分大きい。区域7から距離xだけ離れた位置にある挿入区域10は、内向きに突出する環状ビード11を有し、その中心はボアの軸線に対して半径方向である面内にある。環状ビード11の内径Drは、雌ねじ8の外径Daより小さく、かつ、コア径Dkより大きい。
フランジ4の方向に挿入区域10に続く位置に心合わせ区域12があり、この心合わせ区域12は、円錐状に外方に拡張し、ナット1をねじ付きボルトに対して位置合わせする作用をする。
図3は、環状ビード11と、挿入区域10に挿入されたねじ付きボルト20の挿入端部との協働関係を示す。ねじ付きボルト20は、ねじ線に沿って延びているねじリブ22により形成された雄ねじ21を有する。該ねじリブ22は、台形ねじの形態で半径方向外方に収束する2つのフランク23、24を有する。フランク23、24のフランク角は、本質的に30°であり、角の二等分線は、ボルトの軸線に対して垂直な面内にある。フランク23は、ねじ付きボルト20の挿入端部側にあり、フランク24は、挿入端部とは反対側にある。従来の標準化された台形ねじとは異なり、ねじリブ22は、ねじ付きボルト20の中心軸に対して傾斜した半径方向の最外境界面を有するので、フランク23の半径方向長さはフランク24の半径方向長さより小さい。境界面25の傾斜は、ねじ付きボルト20の長手方向の中心面内にあり、かつ、境界面25に接する線Gが、ねじ付きボルト20の中心軸と約30°の角度で交差するような大きさを有する。この設計の結果として、雄ねじ21の外径は、最外境界面の半径、すなわち境界面25がフランク24と交わる縁部の半径の2倍に等しい。
ナット1及びねじ付きボルト20は、ナット1の挿入区域10の内径Deが雄ねじ21の外径Daより大きくなるように、互いに適合される。対照的に、環状ビード11の内径は、雄ねじ21の外径Daより十分に小さいものであり、ねじリブ22の先頭区域を有するねじ付きボルト20は、手により、ある程度の力だけで、環状ビード11を通って挿入区域10内に押し込むことができ、環状ビードとねじ区域7との間の領域に達することが可能である。ねじ付きボルト20が押し込まれると、環状ビード11が境界面25と接触するようになり、この境界面を介してこれから離れるように摺動することができるので、境界面25の傾斜によりボルトの押し込みが容易になる。しかしながら、ユーザがナット1をねじ付きボルト20から反対方向に取り外したい場合、鋭利な縁部を有する急峻なフランク24が、最外縁部において環状ビード11と接触するので、ナット1をねじ付きボルト20の端部から取り外すのに、かなり大きい力が必要になる。従って、挿入区域10の環状ビード11は、ナット1とねじ付きボルト20との間にねじ込みプロセスを必要とせずに、軸方向の挿入による接続を可能にする。挿入された接続部の保持力は、ねじ結合構造の保持力よりかなり小さいものであるが、依然として、単にナットを取り付けることによって締結される部品を事前取り付けするには十分なものであり、上方向の取り付けのために、ナットをねじ付きボルト上の適所に保持することさえも可能である。従って、部品を取り付ける人は、ナットをボルトに取り付けることにより、部品を事前に取り付けることができ、次に、必要に応じて両手を空けて、部品を配置し、取り付け工具を回収し、事前に取り付けたナットを所定の位置にねじ込むことができる。
図4は、ナット1をボルト20にねじ込んだ際のねじの係合位置に対応する、重なり合う同心状に配置されたナット1の雌ねじ8及びねじ付きボルト20の雄ねじ21の形状を示しているが、ねじリブ22がねじ溝9に貫入する際にねじリブ22により引き起こされる雌ねじの変形は示されていない。ナット1のねじ溝9は、半径方向外向きに収束し、互いに実質的に30°のフランク角を形成するフランク13、14を有する。直径Diを有する想像上の同心シリンダの表面の線上で、まっすぐなプロファイルのフランク13、14は、ねじ溝9のねじ基部を形成する丸みをもった区域15内に連続的に移行する。丸みをもった区域15の中心は、ねじ基部の頂点を形成し、雌ねじ8の外径Daを決定する。フランク13、14は、ねじのコア直径Dkにおいて半径方向内向きに終わる。
ねじ溝9のフランク13、14は、ねじリブ22のフランク23、24と同じ傾斜を有する。フランク13、14間の距離は、フランク23、24間の距離と同じであるか、又は許容差に応じて、これより幾分狭い。図4は、フランク間のやや狭い距離を示す。これにより、ねじリブ22は、ねじ溝9に貫入する際、特にフランク13の僅かな圧縮が生じる。このように、雌ねじ8のコア直径Dkと雄ねじ21のより小さいコア直径dkとの間に、押しのけられた材料のための空間が存在する。ねじリブ22は、境界面25の傾斜によって、ねじ溝9を完全に満たすのではなく、寧ろ、境界面25とねじ溝9の区域15との間の空いた空洞(hollow space)17が存在するので、押しのけられた材料を、ねじリブ22の境界面25とねじ溝9の丸みをもった区域15との間に収容することもできる。
フランク24及び境界面25により形成された縁部26によって決定されるねじリブ22の外径daは、ねじ溝9の外径Daとほぼ同じサイズを有する。ナットとボルトを互いにねじ込むと、ねじリブ22は、その結果、フランク14に隣接する区域15の領域内に穴を掘って進み、これにより、空洞17によって押しのけられたナット1の材料を収容することもできる。
ナットとボルトを互いにねじ込むことに起因する、ねじリブによるねじ溝9の変形は、摩擦トルクを生じさせ、これによって、ナット1とねじ付きボルト20との間のねじ結合構造は緩まないように固定される。上述のねじ溝9及びねじリブ22の設計は、ねじ込みの際にナットにかかる半径方向の負荷を比較的小さいままにし、ナットが破断する危険性を効果的に防止するという利点を有する。さらに、ねじ溝の直径Di及び外径Daを変更することにより、摩擦トルクを所望の要件に適合させることが可能である。大きい締め付けトルクの達成は、対称ねじと比べて大きい険しさの程度及びねじリブ22のフランク24の比較的大きい接触面によって可能になる。
図5は、上述のねじ結合構造の好ましい使用状態を示す。ここでは、ナット1は、例えば下部構造体である部品30を、例えば乗り物の車両上に配置された支持部31に締結するように作用する。このため、ナット1は、部品30のスロット32内にフランジ4を位置させするように事前に取り付けられる。金属製のねじ付きボルト20が支持部31上に溶接され、支持部31から下向きに延びる。部品30及び支持部31上に付加的な締結点を設けることは一般的であり、そこにはナット1及びねじ付きボルト20が類似した方法で設けられる。
取り付けに際して、部品30は、先ず下方から支持部31に向けて案内され、各々の締結点において、ねじ付きボルト20がナット1の心合わせ区域12に達するように支持部31に対して配向される。部品30を支持部31に近づけ続けることにより、ナット1がねじ付きボルト20に対して心合わせされ、部品30がさらに位置合わせされる。次に、部品30は、各々の締結点において、支持部31に対してしっかりと押し付けられ、それにより各々の締結点のねじ付きボルト20は、ねじ付きボルト20の端部がナット1の雌ねじ8に当接するまで、ナット1の挿入区域10に貫入する。この過程において、ねじリブ22の最初の区域が環状ビード11を超えて摺動し、ナット1及び支持部31がねじ付きボルト20に対してしっかりと保持される。こうして得られた事前取り付け位置において、部品30の位置を支持部31に対して再調整することができ、ナットをねじ込むための工具を回収することができる。ナットは、手動又は自動取り付け装置の助けにより、ボルトにねじ込むことができる。本発明によるナットを用いて得られる締め付けトルクは、ねじ込みプロセス中に生じる摩擦トルクよりもかなり大きいため、自動取り付け装置が好ましい。ねじ込みが終わった後、係合ねじの設計により得られる摩擦トルクは、強力な自動ロック(self locking)を保証し、これにより、動作条件下で、ナットがねじれて緩むことが防止される。
1:ナット
3:係合領域
4:フランジ
6:ボア
8:雌ねじ
9:ねじ溝
10:挿入区域
11:環状ビード
12:心合わせ区域
13、14、23、24:フランク
15:丸みをもった区域
17:空洞
20:ねじ付きボルト
21:雄ねじ
22:ねじリブ
25:境界面

Claims (16)

  1. ねじ付きボルト(20)と、該ボルトにねじ係合させることができるナット(1)とを有するねじ結合構造であって、
    前記ねじ付きボルト(20)には、側面形状が直線状である、半径方向外向きに収束するフランク(23、24)と、それらの間に配置された半径方向の最外側境界面(25)とを有する台形ねじの形態のねじリブ(22)を含む雄ねじ(21)が設けられ、
    前記ナット(1)はボア(6)を有し、該ボア(6)の長さの少なくとも一部分にわたって、ねじ溝(9)により形成された雌ねじ(8)が設けられ、前記ねじ溝(9)は、側面形状が直線状であり、台形ねじの形態で半径方向外向きに収束するフランク区域(13、14)を有し、前記フランク区域は、半径方向外向きに連続的な丸みをもった区域(15)に移行して、該ねじ溝(9)のねじ基部を形成しており、
    前記ナット(1)に使用される材料は、少なくとも前記雌ねじ(8)が形成される領域においては、前記ねじ付きボルト(20)の少なくとも前記雄ねじ(21)が形成される領域に使用される材料より柔らかく、
    前記ねじ付きボルト(20)の前記雄ねじ(21)と、前記ナット(1)の前記雌ねじ(8)とは、等しい傾斜及び等しいフランク角を有し、
    前記ねじ付きボルト(20)の前記雄ねじの外径(da)は、前記ねじ付きボルト(20)にねじ込まれる前の状態で、前記ナット(1)の前記雌ねじ(8)の前記フランク区域(13、14)を、前記ねじ溝(9)を形成している前記丸みをもった区域(15)から分離する位置に外面をもつ想像上の円筒形の直径(Di)より大きくされて、前記ナット(1)が該ねじ付きボルト(20)にねじ込まれる際に、該ねじ付きボルト(20)の前記雄ねじ(21)が該ナット(1)の該雌ねじ(8)の該ねじ基部の領域における材料を押しのけるようになり、
    押しのけられた材料を収容する空洞(17)が、前記ねじ付きボルト(20)の前記ねじリブ(22)の前記半径方向最外側境界面(25)と、前記ナット(1)の前記ねじ溝(9)の前記ねじ基部との間で空いた状態に保持されるようになった
    ことを特徴とするねじ結合構造。
  2. 前記ねじ付きボルトの前記雄ねじの前記ねじリブの前記半径方向の最外側境界面は、円筒形面の一部であり、該雄ねじの前記外径は前記ナットの前記雌ねじの前記外径より小さいことを特徴とする、請求項1に記載のねじ結合構造。
  3. 前記ねじ付きボルト(20)の前記雄ねじ(21)の前記半径方向の最外側境界面(25)は、前記ねじ端部側の前記ねじフランク(23)の外径が該ねじ端部とは反対側の前記ねじフランク(24)の外径より小さくなるように、該ねじ付きボルト(20)の中心軸に対して傾斜されていることを特徴とする、請求項1に記載のねじ結合構造。
  4. 前記ねじリブ(22)の前記半径方向の最外境界面(25)に接する半径方向の線は、約30度の角度で前記ねじ付きボルト(20)の前記中心軸と交差することを特徴とする、請求項3に記載のねじ結合構造
  5. その表面線が前記ねじリブ(22)の前記半径方向の最外境界面(25)と中央で交差する想像上のシリンダの前記直径は、前記ナット(1)の前記雌ねじ(8)の前記外径より小さいことを特徴とする、請求項4に記載のねじ結合構造。
  6. 前記雌ねじ(8)のフランク角及び前記雄ねじ(21)のフランク角は、25度から35度までであることを特徴とする、前記請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のねじ結合構造。
  7. 前記ナット(1)の前記雌ねじ(8)の前記外径は、前記ねじ付きボルト(20)の前記雄ねじ(21)の前記外径と等しいか、又はこれより小さいことを特徴とする、請求項に記載のねじ結合構造。
  8. 前記ナット(1)を前記ねじ付きボルト(20)にねじ込む前に、該ナット(1)の前記雌ねじは、該ねじ付きボルト(20)の前記雄ねじ(21)のコア直径(dk)より大きい初期コア直径(Dk)を有し、前記押しのけられた材料の少なくとも一部を、ボルト止めする前に該ナット(1)の前記初期コア直径(Dk)と該ねじ付きボルト(20)の前記コア直径(dk)との間に存在する領域内に収容できるようすることを特徴とする、前記請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のねじ結合構造。
  9. 前記ねじ付きボルト(20)は金属製であり、前記ナット(1)はプラスチック製であることを特徴とする、前記請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のねじ結合構造
  10. 前記請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のねじ結合構造のためのプラスチック製のナットであって、少なくともその全長の一部にわたって、ねじ溝(9)により形成された雌ねじ(8)が設けられたボア(6)を有し、前記ねじ溝(9)は、台形ねじ形態で半径方向外向きに収束し、前記ねじ溝(9)のねじ基部を形成する丸みをもった区域(15)内に半径方向外向きに連続的に移行する、直線状のフランク区域(13、14)を有するねじ形状を有することを特徴とするナット。
  11. 前記フランク区域(13、14)のフランク角は、25度から35度までであることを特徴とする、請求項10に記載のナット。
  12. 前記ボア(6)は挿入区域(10)を有するねじ端部を備え、該挿入区域(10)は、前記ナット(1)の挿入区域(10)が、該ナット(1)の前記雌ねじ(8)に対応する雄ねじ(21)を有するねじ付きボルトに対して軸方向に配置できるようなサイズの内径をもち、前記挿入区域(10)には、ロック取り付けにより、該ナット(1)をねじ付きボルト(20)の前記雄ねじ(21)上の位置に保持できるような形状及びサイズを有するロック用突起が設けられたことを特徴とする、請求項10又は請求項11のいずれか1項に記載のナット。
  13. 前記ロック用突起は、前記ボアの軸線に対して半径方向の中心面を有する環状ビード(11)であることを特徴とする、請求項12に記載のナット。
  14. 前記挿入区域(10)に外向きに続く位置に設けられた、円錐状に外向きに拡大する心合わせ区域(12)を有することを特徴とする、請求項12又は請求項13のいずれか1項に記載のナット。
  15. 前記雌ねじ(8)と同軸の、外周上に形成された工具係合領域(3)を有することを特徴とする、請求項10から請求項14までのいずれか1項に記載のナット。
  16. 前記ねじ端部上に位置する皿状フランジ(4)を有することを特徴とする、請求項10から請求項15までのいずれか1項に記載のナット。
JP2010201587A 2009-09-11 2010-09-09 ねじ付きボルト及びナットを有するねじ継手 Active JP5643582B2 (ja)

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