JPH0519687A - 道路データ自動作成システム - Google Patents

道路データ自動作成システム

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Publication number
JPH0519687A
JPH0519687A JP19822591A JP19822591A JPH0519687A JP H0519687 A JPH0519687 A JP H0519687A JP 19822591 A JP19822591 A JP 19822591A JP 19822591 A JP19822591 A JP 19822591A JP H0519687 A JPH0519687 A JP H0519687A
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JP
Japan
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road
line
data
map
street
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Application number
JP19822591A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Chikada
伸行 近田
Takeshi Yamaguchi
山口  剛
Hironobu Yamanashi
裕信 山梨
Mitsunori Tatsumi
光宣 辰巳
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Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め与えられている地図情報から所望の道路
(通り)を自動的に簡単かつ正確に抽出することのでき
る道路データ自動作成システムを提供すること。 【構成】 通りの名前を示す道路名並びにその道路名の
地図上の表示位置を有する文字情報と、住所の番地等の
境界線を示す街区界線(道路の延びる方向を示す線)と
を備えた地図データを用いる。係る地図上に表示された
道路名の中から入力された所望の道路名を検索する。次
いでその検索された道路名の近傍に表示された前記街区
界線を検出し格納する。そして、その格納された街区界
線を隣接するもの同士を必要に応じて延長または短縮す
ることにより交差させ、一連の連続した線を作成し格納
する。この作成された線を強調表示などすることによ
り、特定の通りを地図上で明確に示すことが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地図データからある特
定の道路を抽出し、道路データを新たに作成する道路デ
ータ自動作成システムに関するものである。
【0002】
【発明の背景】現在、入手可能な地図としては、国が発
行している都市計画図や道路台帳図、民間が発行してい
る住宅地図など様々な地図があり、用途に応じて使い分
けされている。その一例を示すと図13(A)の様にな
っている。すなわち、地図中には、まず実線で表された
道路と宅地等との境界線(以下、「道路線」と称する)
Aが記載されており、その道路線Aで区画された閉ルー
プ内に、一点鎖線で示される建物(家屋)の外枠(以
下、「家屋線」と称する)Bが記載されている。そし
て、道路線Aを挟み、上記閉ループと反対側の領域が道
路部分Cとなる。さらに、図示するように主要な道路部
分Cの所定位置や、家屋線Bで区画された領域内には、
それぞれその通りの名前(「青山通り」,「明治通り」
等)や、その建物の居住者の名前,建物自体の名称(ビ
ル名等)等の文字情報Dが記載されている。
【0003】また係る住宅地図等は、現況と一致してい
ることを要するため、頻繁に改定する必要がある。すな
わち、居住者が引っ越し等により移転すると居住者が変
わるため上記文字情報Dの変更を要し、また、建物を取
り壊したり新たに建造したりすることにより家屋線Bの
寸法・形状等を変更する必要が生じる等である。
【0004】係る地図の改定を行うには、印刷の基とな
る版下を作成し直すのであるが、たとえ地図中の一部の
みが変更されるような場合であっても全地域を書き直さ
なければならず、その作業が煩雑である。そこで、近年
では、上記各線A,B並びに文字情報Dをデータベース
化し、コンピュータ処理をすることより版下等を作成す
るようにし、居住者等の変更に伴うデータ変更作業の簡
略化を図ったものもある。
【0005】ところで、上記住宅地図等の実際の利用方
法・状況を考えると、自分のいきたい目的地を探すと共
に、ある地点からその目的地までの道順を検索するため
に使用されるのが多い。また、逆に他人に対し、自分の
いる場所(自宅,会社,営業所等)に来てもらうための
道案内用に利用することもある。そして、係る道順を検
索或いは教える場合には、なるべく大きな通り(主要道
路)を使用するのが判りやすくまた、実際に徒歩や車な
どにて移動する場合にも間違いにくいので望ましい。
【0006】特に、検索をするに際しコンピュータの画
面(ディスプレイ)上で地図中の道路を追っている場合
には、その途中でいつの間にか一段違った道路等を選ん
で追ってしまっていることが多々あり、しかも、画面の
スクロール時や頁替えなどの際には、一瞬画面情報が消
えるため上記問題がより顕著に現れることになる。
【0007】そこで、同図(B)に示すように、各主要
道路はその「通り」毎に色分け等(図中では「ハッチン
グ」で表す)により他の「通り」と区別されていると利
便性が高い。その要望に答える手段としては、上記のデ
ータベース化された地図情報は、道路部分Cの検索まで
はできるものの、具体的な「通り」毎に区画されて別個
に格納されていない。
【0008】そこで所望の「通り」を道路データとして
抽出するには、同図(A)に示すようにディスプレイ上
に地図を写しだし、デジタイザ等を介して人手によりそ
の所望の「通り」を区画する各道路線Aの始点a並びに
終点aを指示して、その座標データを作成,格納する方
法が考えられる。そして、係る格納したデータを利用す
ることにより、図13(B)のように所望の「通り」を
抽出することができるのである。
【0009】しかし、上記した方法では、道路データの
抽出に際しオペレータ等がディスプレイを見ながら手作
業で行うため、非常に煩雑であるばかりでなく、始点a
や終点aを見落としやすく、簡単かつ正確に道路データ
を抽出することが困難であり、実用に供し得ない。
【0010】また、上記方法では、必要な道路名が与え
られてからその「通り」の道路データが抽出されるまで
に長時間を要する(応答性が悪い)ため、予め多数の道
路データを作成し格納する必要があるので、より作業が
繁雑となるばかりでなく、係る道路データを格納するた
めに大容量のメモリを必要とする。そして、仮に予め作
成していない「通り」のデータが急に必要となった場合
には、対応することができないなどの問題を有する。
【0011】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、予め与えられている
地図情報から所望の道路(通り)を自動的に簡単かつ正
確に抽出することのできる道路データ自動作成システム
を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る道路データ自動作成システムでは、
通りの名前を示す道路名並びにその道路名の地図上の表
示位置を有する文字情報と、道路線などの道路の延びる
方向を示す線とを備えた地図データを用い、前記地図上
に表示された道路名の中から入力された所望の道路名を
検索し、次いでその検索された道路名の近傍に表示され
た前記線を検出し、その検出された線の端部を必要に応
じて延長または短縮することにより隣接する線相互の連
繋を図ることにより、前記所望の道路名の通りを抽出す
る。
【0013】
【作用】一般の地図では、「通り」の名称を示す道路名
は地図上の道路の延びる方向に沿って、しかもその道路
部分に記載されている。本発明者は、その点に着目する
ことにより本発明を完成するにいたった。すなわち、地
図中からある特定の「通り」を抽出したい場合には、地
図中に記載されたその「通り」の道路名を検索する。す
ると、検索された道路名の近傍には、必ず、道路部分を
区画する道路線や街区界線などの道路の延びる方向を示
す線が表示されているため、係る線を検索し、格納す
る。
【0014】そして、そのようにして検索された線の
内、隣接するもの同士を互いに連繋させ合うことによ
り、一連の線が抽出・作成される。すなわち、この抽出
された一連の線が所望の「通り」を示す線分データ(道
路データ)となる。つまり具体的な「通り」に対する道
路データのない地図から、自動的に「通り」が抽出され
るのである。そして使用者が必要に応じて、作成した道
路データに基づいてその通りを強調表示することによ
り、地図が見やすくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る道路データ自動作成シス
テムの好適な実施例について添付図面を参照にして詳述
する。図1は本発明の第1実施例が適用される地図の一
例を示している。同図に示すように、この地図には図1
3に示す地図と同様に道路線A,家屋線B並びに文字情
報Dを有するが、それに加えて住所を区画する番地の境
界(街区ブロック)を示す街区界線Eを有している。こ
の街区界線Eは、道路部分Cのほぼ中央ライン上に形成
されている。すなわち、この街区界線Eが道路の延びる
方向を示す線となっている。
【0016】そして、データベースとしては、上記道路
線A,家屋線B,街区界線Eは、その線の種類と各線分
の始点並びに終点が格納されており、また、文字情報D
は、地図上の表示位置(座標)と共に具体的な文字コー
ドが格納されている。尚、このような街区界線E付きの
データベース化された地図としては、例えば(株)ゼン
リン等から出版されている。
【0017】図2は本実施例を実施するためのハードウ
ェアの一例を示している。同図に示すように、ハードデ
ィスク1内には、上記の道路線A並びに街区界線Eを格
納される街区データファイル1aと、家屋線Bが格納さ
れる家屋データファイル1bと、文字情報Dが格納され
る文字情報ファイル1cを有している。そしてこの文字
情報ファイル1cの中には、検索効率等の要請から、家
屋の居住者の氏名等の情報と、道路の「通り」の名称と
が区分けされて格納されているのが望ましい。さらに、
ハードディスク1の中には、本発明を実行して形成され
た所望の「通り」を示す道路データを格納するための道
路データファイル1dを備えている。
【0018】そして、このハードディスク1がCPU2
に接続されており、このCPU2では、ハードディスク
1内の各ファイル1a〜1cに格納されているデータを
用いて地図を作成し、CPU2に接続されたディスプレ
イ3上にその地図情報を表示したり、或いは、街区デー
タファイル1aに格納された街区界線のデータと、文字
情報ファイル1cに格納された「通り」の名称(道路
名)のデータを用いて地図中から所望の「通り」を抽出
し、その「通り」に関する道路データを作成し、ハード
ディスク1の道路データファイル1dに格納する処理等
を行うようになっている。
【0019】そして、上記各種処理は、CPU2に接続
されたキーボード等の入力装置4を用いて行なわれる。
尚、図中符合5は、OCRその他のイメージスキャナー
装置である。
【0020】次ぎに、CPU2内で行われる道路データ
作成の処理手順について図3に示すフローチャート図に
基づいて説明する。まず、入力装置4を用いて抽出した
い「通り」の道路名を入力する(S101)。地図中の
道路部分Cに記載された道路名の内、前ステップで入力
された道路名と等しい文字列を探す。具体的にはハード
ディスク1の文字情報ファイル1cを検索する(S10
2)。
【0021】そして該当する道路名があるか否かを判断
し、存在した場合にはその文字列の表示位置(座標)に
一番近い街区界線を探し、それを格納する。この街区界
線の格納先は、処理速度の高速性を図るため通常はCP
U2内に有するメモリ(RAM)とするのが好ましい
(S103,S104)。具体例を示すと図4に示すよ
うに、処理対象が「○○通り」とすると、各街区界線E
1,E2…の内、「○○通り」と記された文字列D1に
一番近い街区界線E1が抽出される。そして、この街区
界線E1のデータ(例えば始点と終点の座標)がメモリ
に格納される。
【0022】尚、上記文字列は通常道路の延びる方向に
沿って配置されており(道路方向と平行になってい
る)、また、街区界線Eも道路の延びる方向に沿って配
置されているため、基本的には道路名の文字列と街区界
線Eとは略平行になる。従って、上記街区界線の検出の
際に、S103で抽出した文字列と、街区界線とのなす
角も考慮して所望の街区界線を決定するようにすれば、
より精度が増す。また、街区界線Eは、街区データファ
イル1a内に各線の始点と終点の座標のみがデータとし
て格納されているため、文字列に一番近い街区界線を検
出する処理の際には、両点を結ぶ実際のラインを考慮
(想定)して行う必要がある。
【0023】次いで、S104で該当する街区界線のデ
ータを格納したなら、再びS102に戻り、他に該当す
る文字列があるか否かを判断する。そして、すべての文
字列並びにその文字列に対応する街区界線のデータを検
出し格納し終えたなら、S103でN側に進み、検出し
た文字列の数が複数か否かを判断する(S105)。
【0024】すなわち、比較的短い距離でしかも道路が
直線(湾曲状等の一本道も含む)の場合には、道路名は
進行方向中間地点に1個記載しているのが一般的である
ため、選ばれた1本の連続した街区界線が所望の「通
り」の全区間となる。
【0025】また、仮にY字路やT字路のように道路が
分岐している場合には、図5(A)に示すように第1の
道路C1と第2の道路C2の内どちらが求める所定の
「通り」なのか不明となるため、通常は、同図(B)に
示すようにその求める所定の「通り」の分岐点近くには
道路名が記載されている。また、十字路等の交差点で
「通り」が曲がっている場合はやはり曲がった直後付近
に道路名が記載されているのが通常である。
【0026】そこで、S102〜S104間での処理で
該当する文字列が2以上あった場合には、検出,格納さ
れた隣接する街区界線E10,E11……を交差させて
その交点を求めることにより、連続した一本の線を作成
する。すなわち、この線が求める所望の「通り」を表
す。そして、それら一本に繋がった線の始点,終点並び
に折れ点等をその道路名と共に道路データファイル1d
内に格納する。
【0027】尚、同図(B)に示すように、T字路で分
岐された両方の道路のいずれにも道路名がない場合に
は、係る「通り」は、そのT字路部位から始まっている
とし、その交点部分が求める線の始点となる。
【0028】そして、各道路名に対して上記処理を繰り
返し行うことにより、各「通り」毎の道路データが自動
的に抽出作成することができ、それをハードディスク1
の道路データファイル1dに格納しておくことにより、
その後に生じる道案内や道順検索における利便性が向上
する。すなわち、例えば、ある「通り」を通る場合に
は、その「通り」に対応する街区界線を太く表示した
り、或いは色を付けること等により他のものとの区分け
を明確にしておけば、たとえディスプレイ3上で地図を
見ていた人が、スクロールや頁切替えなどによりその画
面が変わったとしても、確実に所望の「通り」を追うこ
とができる。換言すれば、画面切替えの際に、勘違いに
より間違った「通り」を選択するおそれがなくなる。
【0029】尚、係る画面情報をプリントアウトすれ
ば、実際に道路を歩く場合などに便利であるばかりでな
く、例えば会社や営業所等の窓口に係るプリントアウト
した地図をおいておくことにより、来訪者へ道順を教え
るのが簡単となる。
【0030】また、上記道路名の入力は、主要な道路に
対して予め道路データを作成しておいても良いが、本発
明では、比較的短時間でかつ簡単に道路データを作成す
ることができるため、必要に応じてその都度道路名を入
力し、道路データを作成するようにしても良い。
【0031】尚また、上記した実施例では、予めデータ
ベース化された地図情報を利用して道路データを作成す
る例について説明したが、データベース化されていない
普通の紙などに印刷された地図から道路データを抽出す
ることができる。すなわち、例えば、図2のイメージス
キャナー装置5を用いて、印刷等された地図をイメージ
情報として読み込むことにより、街区界線,道路線,家
屋線,文字情報等の必要なデータを自分で作成するので
ある。
【0032】このとき、家屋線は比較的小さな閉ループ
から作成されており、その家屋線の外周囲を囲むように
して配置された閉ループが道路線であり、その同路線の
閉ループの外側が道路部分でありその道路部分に配置さ
れた一本の線が街区界線であるということを前提にすれ
ば、地図上に記載された各線がどの種類の線なのかの識
別は比較的容易に行うことができる。
【0033】従って、後は各線の始点と終点の座標を読
み取ることによりイメージ情報を座標その他のコードデ
ータに変換することができる。また、文字情報について
は、OCR等により読み取り、コードデータに変換する
ことができるとともに、記載位置により道路名か否かの
判別も行える。そして、このようにしてデータ化したな
ら、後は上記した処理により道路データを作成すること
ができる。
【0034】図6は本発明の第2実施例を実施するため
のフローチャート図を示している。すなわち、本例で
は、上記した第1実施例と相違し、道路部分の略中央位
置に街区界線が記載されていない地図に対して道路デー
タを作成するものである。この実施例においても、使用
するハードウェアの構成は図2に示す上記第1実施例の
ものと略同様である。但し、本例の場合には街区界線が
ない地図に対するものであるため、街区データファイル
内には道路線のデータが格納されているだけであり、道
路データを作成するに際しては、街区データファイル1
a内に格納された道路線と文字情報ファイル1c内に格
納された道路名のデータを用いて行うようになってい
る。具体的には以下の通りである。
【0035】まず、第1実施例と同様に所望の道路名を
入力する(S201)。そして地図中の道路部分Cに記
載された道路名の内、前ステップで入力された道路名と
等しい文字列を探す。具体的にはハードディスク1の文
字情報ファイル1cを検索する(S202)。
【0036】そして該当する道路名があるか否かを判断
し(S203)、存在した場合にはその道路名(文字
列)が記載された道路部分を区画する両サイドの道路線
Bを探し、それを格納する。この文字列に対応する道路
線を検出するに際し、(1)文字列は道路に沿って書か
れており、(2)しかも道路部分C内に書かれる(道路
の外側には記載されない)という2つの特徴的事項か
ら、所望の道路線は文字列の外周囲を囲む文字枠(通常
は略長方形状となる)の長手方向の両辺と平行に配置さ
れることになる。従って、このことを利用し、下記の手
順で道路線を検出する。すなわち、図7に示すように、
まず道路名D2の周囲を囲むようにして文字枠10を想
定し、次いでその文字枠10の両長辺から外側に向って
垂線11,11を延ばす。そしてそれぞれの垂線11,
11が最初に交差した道路線A1,A2を、求める道路
線とする。
【0037】次ぎにステップS205にて、前ステップ
で検出され格納された両道路線を、Y字路やT字路のよ
うな突き当たりに到達するまで追いかける。図7の例で
示すと、一方の道路線A1に沿って左右に追いかけ、T
字路となる図中右端の折れ点b1まで進み、折れ点b1
を格納する。また、左側は図外まで道路が進んでいるた
め、T字路,Y字路に突き当たるまで追いかけ、終点を
格納する。
【0038】また、Y字路等につきた当たる前に、例え
ば図8に示すような十字路等の交差点にぶつかったとき
には、以下の手順にしたがって所望の道路線を検索す
る。まず、一方の道路線A3に着目して考えると、その
道路線A3の折れ点b2から進行方向前方(開放側)に
向かって所定の角度θの範囲にある道路線A4,A5を
すべて候補線としてピックアップする。そして、道路線
A3と各候補線とのなす角を求め、そのなす角の小さい
線(道路線A3の傾きに近い傾きを有する線)を求める
道路線A4に決定し、格納すると共に、その道路線A4
に対し再びY字路等に突き当たるまで追いかけることに
なる。このようにすることにより、略真っ直ぐに道路線
(道路部分)を追いかけることができる。
【0039】尚、単になす角のみを選択基準にしておく
と、一の道路線を決定できない場合がある。すなわち、
図8の場合には、角度θを確定するサーチライン13,
13をさらに延長すると、求める道路線A4とともに道
路部分C3を区画している反対側の道路線A6も候補線
としてピックアップされてしまう。しかも、この道路線
A6も、求める道路線A4と同様に基準となる道路線A
3とのなす角は0であり、どちらの道路線A4,A6を
選択していいのか不明となる。そこで、係る場合を想定
し、本例では、基準となる道路線とのなす角を基準にし
て選ばれた第2候補線(図8の場合では道路線A4,A
6)の中で、折れ点b2からの各第2候補線線の距離の
短いものを求める道路線として決定している。
【0040】尚、より精度を向上させるためには、第2
候補線を選択するに際し、なす角に所定の幅を持たせ、
最も小さいなす角から所定の小角度範囲内のなす角を有
する道路線は、すべて第2候補線とすることである。ま
た、サーチライン13の長さを調整することにより第2
候補のピックアップ数を減らすことができ、これにより
処理時間の短縮化を図ることができる。すなわち、サー
チライン13を短くすれば図8の例で言えば道路部分の
反対側を区画する道路線A6はもともと候補線としてピ
ックアップされなくなるからである。但し、余り短いと
求める道路線A4もピックアップされなくなるため、そ
の長さの調整が必要なのである。
【0041】尚また、図9に示すように、大きな交差点
では、その角部を面取りして記載されているものもあ
る。但し、通常は、面取り部分の道路線A7は、基準と
なる道路線A8とのなす角が略45度となっているた
め、なす角がほぼ0度の道路線A9が選択されるため問
題はない。しかし、地形上その他の理由により道路線A
8と道路線A7とのなす角が小さい場合には第2候補線
にピックアップされる可能性があり、すると、道路線A
7が道路線A8に最も近いため、その線A7を誤って選
んでしまうおそれがある。そこで、道路線の長さが短す
ぎる場合には、サーチ対象から除外するのが望ましい。
【0042】そして、上記道路線の追いかけ処理の手順
をフローチャート図で示すと図10に示すようになる。
【0043】上記処理によりステップ204で検出した
2本の道路線の両端の追いかけ処理が完了したなら、再
びS202に戻り、他に該当する文字列があるか否かを
判断する。そして、すべての文字列並びにその文字列に
対応する道路線のデータを検出し格納し終えたなら、S
203でN側に進み、検出した文字列の数が複数か否か
を判断する(S206)。
【0044】すなわち、比較的短い距離でしかも道路が
直線(湾曲状等の一本道も含む)の場合には、道路名は
進行方向中間地点に1個記載しているのが一般的である
ため、選ばれた2本の平行した道路線に区画される道路
部分が所望の「通り」の全区間となる。
【0045】また、文字列が2つ以上ある場合には、
「通り」が長かったり、曲がっていたりすることが考え
られるため、検索,格納された道路線を、必要に応じて
さらに延ばすなどして隣接する道路線同士を交差させる
ことにより、一本の連続した通り(連続した略平行な2
本の線)が形成され、このデータを第1実施例と同様に
道路データファイル1dに格納するのである。
【0046】そして、具体的な作成(各線の関連付け)
手段としては、図11に示すような交差点の場合には、
両「通り」をそれぞれ画成する一方側の道路線A21,
A22の端部同士を図中破線で示すように延長すること
により交点が求められるが、道路の形状等により延長す
るのは片側の場合もある。また図12に示すように、十
字路の交差点で「通り」が曲がっているような場合で
は、上記したステップS202〜S205までの処理
で、一方の道路名D10に基づいて道路線A23〜A2
6が検索され(同図(A)参照)、他方の道路名D12
に従って道路線A30〜A33が検索される(同図
(C)参照)。しかし、この交差点で通りが曲がってい
るため、検索された道路線のうちA25,A26,A3
2,A33は不必要な線となる。そこで、このS206
の処理で、隣接する道路線同士を交差させることによ
り、交差した部位を超えた道路線A25,A26,A3
2,A33のデータを削除する。このように必要な線を
新たに作成したり、不必要な線を削除したりすることに
より、連続した線を作成することができるのである(同
図(D)参照)。
【0047】そして、このようにして作成,格納された
データは、第1実施例と同様に、使用に際し係る線を太
線で表して強調したり、或いは、平行な2本の線の間を
所定の色で塗り潰して表示などする。尚、上記実施例で
は、「通り」の両側に位置する2本の道路線を用いて道
路データを作成したが、いずれか一本を用いて行うよう
にしても良い。尚また、その他の構成並びに作用等は、
上記第1実施例と同様であるので、その説明を省略す
る。
【0048】尚、上記した各実施例では、道路の延びる
方向を示す線として、街区界線E並びに道路線Aを用い
た例について示したが、本発明はこれに限ることなく、
道路の延びる方向を示すものであれば何でも良い。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明に係る道路データ自
動作成システムでは、具体的な通りに対する道路データ
のない地図から、自動的に通りを抽出し道路データを作
成することができる。従って、作成した道路データに基
づいてその通りを表示することにより、地図が見やすく
なり、確実に所望の通りを追いかけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例が適用される地図データの
一例を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例を実施するためのハードウ
ェアの一例を示すブロック構成図である。
【図3】本発明の第1実施例を示すフローチャート図で
ある。
【図4】本発明の第1実施例の具体的な処理の一例を示
す図である。
【図5】本発明の第1実施例の具体的な処理の一例を示
す図である。
【図6】本発明の第2実施例を示すフローチャート図の
一部である。
【図7】本発明の第2実施例の具体的な処理の一例を示
す図である。
【図8】本発明の第2実施例の具体的な処理の一例を示
す図である。
【図9】本発明の第2実施例の具体的な処理の一例を示
す図である。
【図10】本発明の一実施例を示すフローチャート図の
一部である。
【図11】本発明の第2実施例の具体的な処理の一例を
示す図である。
【図12】本発明の第2実施例の具体的な処理の一例を
示す図である。
【図13】住宅地図の一例を示した図である。
【符号の説明】
A 道路線(道路の延びる方向を示す線) D 文字情報 E 街区界線(道路の延びる方向を示す線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山梨 裕信 東京都港区虎ノ門2丁目4番1号 東京計 算サービス株式会社内 (72)発明者 辰巳 光宣 東京都港区虎ノ門2丁目4番1号 東京計 算サービス株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 通りの名前を示す道路名並びにその道路
    名の地図上の表示位置を有する文字情報と、道路線など
    の道路の延びる方向を示す線とを備えた地図データを用
    い、前記地図上に表示された道路名の中から入力された
    所望の道路名を検索し、次いでその検索された道路名の
    近傍に表示された前記線を検出し、その検出された線の
    端部を必要に応じて延長または短縮することにより隣接
    する線相互の連繋を図ることにより、前記所望の道路名
    の通りを抽出することを特徴とする道路データ自動作成
    システム。
JP19822591A 1991-07-15 1991-07-15 道路データ自動作成システム Withdrawn JPH0519687A (ja)

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