JPH0519634A - 余剰現像液除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラム上に残留する余剰現像液を確実に除去
することのできる余剰現像液除去装置を提供すること。 【構成】 ドラム１面上における画像領域の余剰現像液
を第一スクイズローラ７で吸収除去し、第一スクイズロ
ーラ７の動作タイミングに連結して動作し、ドラム面上
における非画像領域の余剰現像液を第二スクイズローラ
８で吸収除去する。第一および第二スクイズローラのド
ラム１面上への当接はソレノイドにより制御され、第一
のスクイズローラ７がドラム１面上に当接される時、第
二スクイズローラ８は絞りローラ１１に圧接して、ドラ
ム１面上より吸液保持した余剰現像液が絞り出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、湿式電子写真装置に関
し、特に余剰現像液除去装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の湿式電子写真装置におい
ては、図５に示すような余剰現像液除去装置が用いられ
ていた。

【０００３】湿式電子写真装置は、ドラム２１上に巻装
された感光紙２２がドラム２１の回転に伴って順次帯電
器２３により一様に帯電され、露光器２４により露光さ
れ感光紙２２上に静電潜像が形成される。現像液２５が
貯溜された現像タンク２６の上部には現像電極２７が設
けられ、ポンプ２８により現像液２５が感光紙２２上に
供給され、静電潜像が可視像化される。そして現像後の
感光紙２２上に残留する余剰現像液を除去するため、ス
クイズローラ２９が、感光紙２２表面に当接し、余剰現
像液を吸収除去した後、乾燥装置３０により感光紙２２
表面が乾燥され出力画像が得られるように構成されてい
る。

【０００４】このスクイズローラ２９は、現像後の感光
紙２２上に形成されたトナー画像を乱さないようにする
ために、余剰現像液の除去動作開始以前に現像液２５に
よって、吸液性が失われない程度に湿潤されており、ま
たスクイズローラ２９が回転可能な構造になっているこ
とで、感光紙２２上を転がり接触してトナー画像のはぎ
取りなどを防止しながら吸液性を有するローラ表面から
余剰現像液を吸収している。感光紙２２の後端がスクイ
ズローラ２９を通過すると、ドラム２１からスクイズロ
ーラ２９が離れ待機位置に移動する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような余剰現像液除去装置にあっては、吸液性を有する
スクイズローラが用いられているとはいえ、現像が継続
すると、スクイズローラ内が吸収された現像液で飽和し
て、その吸液性が失われて、ドラムとスクイズローラの
隙間に余剰現像液が溜ることになる。またスクイズロー
ラが全く現像液を吸液保持していない状態の強い吸液性
を発揮するスクイズローラが画像形成面に当接される
と、画像形成面のトナー画像のはぎ取りを引き起こすの
で、ある程度のスクイズローラの湿潤が必要である。

【０００６】この吸液性のバランスをとるのは難しく、
画像形成面のトナー画像のはぎ取りを抑制して、余剰現
像液除去を行うとドラムとスクイズローラの隙間に余剰
現像液が溜った状態で感光紙の後端がスクイズローラを
通過し、スクイズローラがドラムから離れる時に、隙間
に溜っている余剰現像液がドラム上に残留して、ドラム
表面を余剰現像液で汚すということが発生していた。こ
のため、次に感光紙がドラムに保持されると、ドラム上
に残留している余剰現像液が、感光紙の裏面を汚した
り、あるいは表面に流れて画像を汚すという問題点があ
った。

【０００７】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、感光体保持装置における非画像
領域の余剰現像液を吸収除去する吸液性の強い第二のク
リーニング手段を用いることにより、感光体保持装置上
に残留する余剰現像液を確実に除去することのできる余
剰現像液除去装置を提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の余剰現像液除去装置は、感光体保持装置にお
ける画像領域の余剰現像液を吸収除去する第一のクリー
ニング手段と、該第一のクリーニング手段の動作タイミ
ングに連結して動作し、感光体保持装置における非画像
領域の余剰現像液を吸収除去する第二のクリーニング手
段と、該第二のクリーニング手段に圧接して、第二のク
リーニング手段に吸液保持された液体を絞り出すスクイ
ズ手段と、前記第一のクリーニング手段および第二のク
リーニング手段の感光体保持装置への当接を行う駆動手
段を備えている。

【０００９】

【作用】上記の構成を有する本発明の余剰現像液除去装
置において、駆動手段によって感光体保持装置に当接さ
れる第一のクリーニング手段は、感光体保持装置におけ
る画像領域の余剰現像液を吸収除去し、スクイズ手段に
より吸収保持された液体を絞り出された第二のクリーニ
ング手段は駆動手段により感光体保持装置に当接され、
感光体保持装置における非画像領域の余剰現像液を吸収
除去する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の余剰現像液除去装置を備えた
湿式電子写真装置について図面を参照して説明する。

【００１１】最初に図１、図２及び図３を参照して本実
施例の構成を説明する。回転可能に支持されたドラム１
の外周面には感光紙２が保持され、ドラム１の下方には
現像液３が貯溜された現像タンク４が設けられている。
現像タンク４にはドラム１の外周面と対向して所定の間
隔に保持された現像電極５が設けられ、現像電極５の下
方には現像電極５を通って現像液３を感光紙２に供給す
るポンプ６が設けられている。

【００１２】また現像電極５の右側には感光紙２に供給
された余剰現像液を除去するスポンジ等の吸液性材料か
ら成る第一スクイズローラ７が支持フレーム１０の一端
に回転可能に支持され、他端にはスポンジ等の吸液性材
料からなる第二スクイズローラ８が回転可能に支持され
ている。支持フレーム１０は、現像タンク４に固定され
た支持軸９により回動可能に支持され、図３に示すソレ
ノイド１２により回動可能となっており、バネ１３によ
り第一スクイズローラ７が下方に付勢されている。この
ソレノイド１２及びバネ１３が本発明の駆動手段を構成
している。第二スクイズローラ８下方には第二スクイズ
ローラ８に吸液保持される余剰現像液を取り除く本発明
のスクイズ手段である絞りローラ１１が配置されてい
る。

【００１３】次に本実施例の動作を説明する。図４にフ
ローチャートを示す。

【００１４】ドラム１上に保持され静電潜像が形成され
た感光紙２の先端がドラム１の回転に伴って現像電極５
上に移動すると（Ｓ１）、ポンプ６が作動して現像液３
を現像電極５に送り（Ｓ２）、その上面から現像液３が
感光紙２に供給され静電潜像が可視像化される。この
時、図１に示すように第一スクイズローラ７はソレノイ
ド１２の作動により支持軸９を支点として感光紙２に当
接され、転がり接触をしながら余剰現像液３ａを吸収除
去する（Ｓ３）。支持フレーム１０により第一スクイズ
ローラ７と連結される第二スクイズローラ８はソレノイ
ド１２により第一スクイズローラ７が上昇するのとは逆
に下降し、絞りローラ１１に圧接する。この第二スクイ
ズローラ８と絞りローラ１１の圧接時に図示しない回転
駆動装置により第二スクイズローラ８が回転駆動され吸
液保持する余剰現像液が絞り出される（Ｓ４）。

【００１５】感光紙２の後端が第一スクイズローラ７を
通り過ぎると（Ｓ５）、ポンプ６は動作を停止し、現像
液３の供給は終了する（Ｓ６）。そして、図示しない回
転駆動装置による第二スクイズローラの回転駆動は停止
し（Ｓ７）、図２に示すようにソレノイド１２の作動が
停止するとバネ１３により第一スクイズローラ７は下降
し、第二スクイズローラ８が感光紙２後端に続く感光紙
２を保持しないドラム１上に接触する（Ｓ８）。この
時、ドラム１と第一スクイズローラ７の離間によりドラ
ム１と第一スクイズローラ７の隙間に溜っていた余剰現
像液３ａはドラム１上に残留するが、絞りローラ１１に
より余剰現像液が絞り出され、吸液力の強い第二スクイ
ズローラ８が感光紙２後端直後のドラム１上を転がり接
触することにより残留した余剰現像液３ｂを含む余剰現
像液を吸収除去して、ドラム１上に残留する余剰現像液
による感光紙裏面の汚れ、画像表面の汚れを防止する。

【００１６】尚、前記実施例においては、駆動手段とし
てソレノイド１２を用いたが、モータとカムによって第
一スクイズローラ７および第二スクイズローラ８を昇降
させてもよい。

【００１７】また、ドラム表面に感光体が形成され、現
像された画像を転写する湿式画像形成装置についても、
画像形成領域に第一スクイズローラ７を非画像形成領域
に第二スクイズローラ８を動作させることによって適用
することが可能である。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の余剰現像液除去装置によれば、感光体上の余剰現
像液を湿潤した第一スクイズローラで吸液除去し、感光
紙後端に続くドラム上を吸液力の強い第二スクイズロー
ラで吸液除去することにより、画像をはぎ取る事なく、
確実に余剰現像液を除去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の余剰現像液除去装置を備えた湿式電子
写真装置を示す概略的な図である。

【図２】その動作状態を示す概略的な図である。

【図３】その動作機構を示す概略的な図である。

【図４】その動作のフローチャートを示す図である。

【図５】従来の湿式電子写真装置の全体の構成を示す概
略的な図である。

【符号の説明】

７ 第一スクイズローラ ８ 第二スクイズローラ ９ 支持軸 １０ 支持フレーム １１ 絞りローラ １２ ソレノイド １３ バネ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 感光体保持装置に現像液を供給して現像
   を行う湿式現像法における余剰現像液を除去する余剰現
   像液除去装置において、 感光体保持装置の画像領域に接離可能で、当接して余剰
   現像液を吸収除去する第一のクリーニング手段と、 該第一のクリーニング手段の感光体保持装置からの離間
   に際して、感光体保持装置の非画像領域に接離可能で、
   当接して余剰現像液を吸収除去する第二のクリーニング
   手段と、 該第二のクリーニング手段に圧接して前記第二のクリー
   ニング手段に吸液保持された液体を絞り出すスクイズ手
   段と、 前記第一のクリーニング手段および第二のクリーニング
   手段を感光体保持装置に当接させるための駆動手段を有
   することを特徴とする余剰現像液除去装置。