JPH05195722A - 自動二輪車用四気筒エンジンの動弁駆動装置 - Google Patents
自動二輪車用四気筒エンジンの動弁駆動装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 クランク軸に設けられる動弁カム駆動用スプ
ロケット周りの構成を可及的簡単に構成してクランク軸
の軸方向長さを短縮し、しかもエンジンの全体的な配置
構成をコンパクトにできる自動二輪車用四気筒エンジン
の動弁駆動装置を提供しようとするものである。 【構成】 クランク軸１３の中央にスプロケット２６が
設けられ、前方の気筒２２のシリンダ間および後方の気
筒２３のシリンダ間に配置されるカムチェ―ン２９が前
記スプロケットと前方の気筒の吸気・排気カムスプロケ
ットおよび後方の気筒の吸気・排気カムスプロケットに
巻回され、クランク軸に設けられた前記スプロケットの
前方に隣接してカムチェ―ンに噛み合うアイドルスプロ
ケット３２が設けられ、前記前方気筒のシリンダ壁間お
よび後方気筒のシリンダ壁間にカムチェ―ンの収納空間
が形成された自動二輪車用四気筒エンジンの動弁駆動装
置。
ロケット周りの構成を可及的簡単に構成してクランク軸
の軸方向長さを短縮し、しかもエンジンの全体的な配置
構成をコンパクトにできる自動二輪車用四気筒エンジン
の動弁駆動装置を提供しようとするものである。 【構成】 クランク軸１３の中央にスプロケット２６が
設けられ、前方の気筒２２のシリンダ間および後方の気
筒２３のシリンダ間に配置されるカムチェ―ン２９が前
記スプロケットと前方の気筒の吸気・排気カムスプロケ
ットおよび後方の気筒の吸気・排気カムスプロケットに
巻回され、クランク軸に設けられた前記スプロケットの
前方に隣接してカムチェ―ンに噛み合うアイドルスプロ
ケット３２が設けられ、前記前方気筒のシリンダ壁間お
よび後方気筒のシリンダ壁間にカムチェ―ンの収納空間
が形成された自動二輪車用四気筒エンジンの動弁駆動装
置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、前方に一対の気筒と後
方に一対の気筒とを有し、前方の気筒および後方の気筒
の頭部にそれぞれ一対の吸気・排気カム軸を設け、クラ
ンク軸を車体幅方向へ向けたエンジンを前後輪間で車体
枠に搭載してなる自動二輪車用四気筒エンジンに関する
ものである。
方に一対の気筒とを有し、前方の気筒および後方の気筒
の頭部にそれぞれ一対の吸気・排気カム軸を設け、クラ
ンク軸を車体幅方向へ向けたエンジンを前後輪間で車体
枠に搭載してなる自動二輪車用四気筒エンジンに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、各気筒の頭部に２本のカム軸を配
設したＶ形エンジンにおいて、クランク軸に各気筒の伸
びる方向毎にスプロケットを設け、該スプロケットと２
本のカム軸間にチェ―ンを巻き掛けたものは例えば実開
昭５７ー１７６６０４号公報により知られている。
設したＶ形エンジンにおいて、クランク軸に各気筒の伸
びる方向毎にスプロケットを設け、該スプロケットと２
本のカム軸間にチェ―ンを巻き掛けたものは例えば実開
昭５７ー１７６６０４号公報により知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来例
の場合、クランク軸に各気筒の伸びる方向毎にスプロケ
ットを設けることから該スプロケットを複数個必要とし
クランク軸の軸方向長さが長くなる、という問題があ
る。
の場合、クランク軸に各気筒の伸びる方向毎にスプロケ
ットを設けることから該スプロケットを複数個必要とし
クランク軸の軸方向長さが長くなる、という問題があ
る。
【０００４】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、クランク軸
に設けられる動弁カム駆動用スプロケット周りの構成を
可及的簡単に構成してクランク軸の軸方向長さを短縮
し、しかもエンジンの全体的な配置構成をコンパクトに
できる自動二輪車用四気筒エンジンの動弁駆動装置を提
供しようとするものである。
れたものであり、その目的とするところは、クランク軸
に設けられる動弁カム駆動用スプロケット周りの構成を
可及的簡単に構成してクランク軸の軸方向長さを短縮
し、しかもエンジンの全体的な配置構成をコンパクトに
できる自動二輪車用四気筒エンジンの動弁駆動装置を提
供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における自動二輪車用四気筒エンジンの動弁
駆動装置は、クランク軸の中央にスプロケットを設け、
前方の気筒のシリンダ間および後方の気筒のシリンダ間
に配置されるカムチェ―ンを前記スプロケットと前方の
気筒の吸気・排気カムスプロケットおよび後方の気筒の
吸気・排気カムスプロケットに巻回し、前記クランク軸
の後方で後方気筒の下部に変速機を配置し、クランク軸
と平行に変速機の入力軸と出力軸を設け、前記入力軸の
一端にクランク軸から入力軸への動力伝達を断続するク
ラッチを設け、前記クランク軸には各気筒のピストンと
連結される４つのクランクピンおよびこれら各クランク
ピンの両端に連なるクランクア―ムを備え、クラッチ側
の最端部の気筒に隣接する他の気筒のクランクア―ムの
うち、最端部の気筒側に位置する一方のクランクア―ム
の外周面に動力取出し用の駆動歯車を設け、該駆動歯車
をクラッチの入力端の減速歯車に噛み合わせ、クランク
軸に設けた前記スプロケットの前方に隣接してカムチェ
―ンに噛み合うアイドルスプロケットを設け、前記前方
気筒のシリンダ壁間および後方気筒のシリンダ壁間にカ
ムチェ―ンの収納空間を形成したことを特徴とするもの
である。
に、本発明における自動二輪車用四気筒エンジンの動弁
駆動装置は、クランク軸の中央にスプロケットを設け、
前方の気筒のシリンダ間および後方の気筒のシリンダ間
に配置されるカムチェ―ンを前記スプロケットと前方の
気筒の吸気・排気カムスプロケットおよび後方の気筒の
吸気・排気カムスプロケットに巻回し、前記クランク軸
の後方で後方気筒の下部に変速機を配置し、クランク軸
と平行に変速機の入力軸と出力軸を設け、前記入力軸の
一端にクランク軸から入力軸への動力伝達を断続するク
ラッチを設け、前記クランク軸には各気筒のピストンと
連結される４つのクランクピンおよびこれら各クランク
ピンの両端に連なるクランクア―ムを備え、クラッチ側
の最端部の気筒に隣接する他の気筒のクランクア―ムの
うち、最端部の気筒側に位置する一方のクランクア―ム
の外周面に動力取出し用の駆動歯車を設け、該駆動歯車
をクラッチの入力端の減速歯車に噛み合わせ、クランク
軸に設けた前記スプロケットの前方に隣接してカムチェ
―ンに噛み合うアイドルスプロケットを設け、前記前方
気筒のシリンダ壁間および後方気筒のシリンダ壁間にカ
ムチェ―ンの収納空間を形成したことを特徴とするもの
である。
【０００６】
【作用】上記のように構成された自動二輪車用四気筒エ
ンジンの動弁駆動装置であるので、クランク軸の回転
は、軸に設けた各気筒に共通のスプロケットからカムチ
ェ―ンにより前方の気筒の吸気・排気カムスプロケット
および後方の気筒の吸気・排気カムスプロケットに伝達
される。その際，吸気カム軸および排気カム軸に固定さ
れている前記カムスプロケットが相互に所定の位相をも
っているので、各カム軸はクランク軸の１／２の回転数
で位相をもって駆動され、該カム軸により各吸・排気弁
は開閉される。また、クランク軸の回転は、駆動歯車，
減速歯車を経てクラッチに伝えられ、該クラッチが
「続」の状態で変速機の入力軸から公知の変速歯車機構
を介して出力軸を駆動する。そして、カムチェ―ンに噛
み合うアイドルスプロケットはクランク軸に設けたスプ
ロケットの前方に隣接して配置され、一方、変速機はク
ランク軸の後方で後方気筒の下部に配置されているの
で、アイドルスプロケットが変速機に干渉されない。
ンジンの動弁駆動装置であるので、クランク軸の回転
は、軸に設けた各気筒に共通のスプロケットからカムチ
ェ―ンにより前方の気筒の吸気・排気カムスプロケット
および後方の気筒の吸気・排気カムスプロケットに伝達
される。その際，吸気カム軸および排気カム軸に固定さ
れている前記カムスプロケットが相互に所定の位相をも
っているので、各カム軸はクランク軸の１／２の回転数
で位相をもって駆動され、該カム軸により各吸・排気弁
は開閉される。また、クランク軸の回転は、駆動歯車，
減速歯車を経てクラッチに伝えられ、該クラッチが
「続」の状態で変速機の入力軸から公知の変速歯車機構
を介して出力軸を駆動する。そして、カムチェ―ンに噛
み合うアイドルスプロケットはクランク軸に設けたスプ
ロケットの前方に隣接して配置され、一方、変速機はク
ランク軸の後方で後方気筒の下部に配置されているの
で、アイドルスプロケットが変速機に干渉されない。
【０００７】
【実施例】添付図面を参照して本発明の実施例について
説明する。１は自動二輪車であり、車体枠２の前方に前
フォ―ク３を介して前輪４と、後方に後フォ―ク５を介
して後輪６とを支持している。７は前輪４と後輪６との
間に配置された水平対向形の四行程四気筒エンジンを含
む動力ユニットである。この動力ユニット７は上方に配
置されたエンジン８と、下方に配置された変速機９とで
構成されている。１０はエンジン水冷用のラジエ―タ、
１１は燃料タンク、１２は乗員の座席である。
説明する。１は自動二輪車であり、車体枠２の前方に前
フォ―ク３を介して前輪４と、後方に後フォ―ク５を介
して後輪６とを支持している。７は前輪４と後輪６との
間に配置された水平対向形の四行程四気筒エンジンを含
む動力ユニットである。この動力ユニット７は上方に配
置されたエンジン８と、下方に配置された変速機９とで
構成されている。１０はエンジン水冷用のラジエ―タ、
１１は燃料タンク、１２は乗員の座席である。
【０００８】動力ユニット７を構成するエンジン８は、
自動二輪車１の前後輪４，６の間で車体枠２に搭載さ
れ、そのクランク軸１３は車両の進行方向に対して直交
する方向に向けて配置され、前後に分割されたクランク
ケ―ス１４の接合面上に該クランク軸１３は軸承されて
いる。クランクケ―ス１４からは各２気筒づつ一単位と
なったシリンダ孔１５が前後方向に伸びており、各シリ
ンダ孔１５毎に２個づつのピストン１６，１６が摺動自
在にかん合している。ピストン１６は、コンロッド１７
によりクランク軸１３に連結され、水平対向形四気筒エ
ンジンが構成されている。１８はエンジン８の上部から
燃料タンク１１の下面へ伸びる前後にそれぞれ一対形成
された吸気通路で、下向き通風形の前後にそれぞれ一対
形成された気化器１９が設けられている。２０は空気清
浄箱、２１はエレメントである。なお、この明細書中
「気筒」なる語はシリンダ孔１５、ピストン１６等を含
むエンジンとしての機能を営む最少単位をいう。
自動二輪車１の前後輪４，６の間で車体枠２に搭載さ
れ、そのクランク軸１３は車両の進行方向に対して直交
する方向に向けて配置され、前後に分割されたクランク
ケ―ス１４の接合面上に該クランク軸１３は軸承されて
いる。クランクケ―ス１４からは各２気筒づつ一単位と
なったシリンダ孔１５が前後方向に伸びており、各シリ
ンダ孔１５毎に２個づつのピストン１６，１６が摺動自
在にかん合している。ピストン１６は、コンロッド１７
によりクランク軸１３に連結され、水平対向形四気筒エ
ンジンが構成されている。１８はエンジン８の上部から
燃料タンク１１の下面へ伸びる前後にそれぞれ一対形成
された吸気通路で、下向き通風形の前後にそれぞれ一対
形成された気化器１９が設けられている。２０は空気清
浄箱、２１はエレメントである。なお、この明細書中
「気筒」なる語はシリンダ孔１５、ピストン１６等を含
むエンジンとしての機能を営む最少単位をいう。
【０００９】該エンジン８の動弁駆動系統を図２、図
３、図４で説明する。前方の一対の気筒２２および後方
の一対の気筒２３の頭部にはそれぞれ一対の吸気カム軸
２４と排気カム軸２５が設けられ、クランク軸１３の中
央には各気筒に共通のスプロケット２６が設けられてい
る。そして、前方の気筒２２のシリンダ間のカムチェ―
ンの収納空間２７および後方の気筒２３のシリンダ間の
カムチェ―ンの収納空間２８に配置されるただ一本のカ
ムチェ―ン２９は、前記スプロケット２６と前方の気筒
２２の吸気カム軸２４に設けた吸気カムスプロケット３
０と排気カムスプロケット３１および後方の気筒２３の
吸気カム軸２４に設けた吸気カムスプロケット３０と排
気カムスプロケット３１に巻回されている。なお、前記
吸気カムスプロケット３０と排気カムスプロケット３１
の歯数は前記スプロケット２６の歯数の２倍になってい
る。また、３２は前記スプロケット２６の前方に隣接し
て設けられ前記カムチェ―ン２９に噛み合うアイドルス
プロケット、３３，３４はチェ―ン緊張装置である。
３、図４で説明する。前方の一対の気筒２２および後方
の一対の気筒２３の頭部にはそれぞれ一対の吸気カム軸
２４と排気カム軸２５が設けられ、クランク軸１３の中
央には各気筒に共通のスプロケット２６が設けられてい
る。そして、前方の気筒２２のシリンダ間のカムチェ―
ンの収納空間２７および後方の気筒２３のシリンダ間の
カムチェ―ンの収納空間２８に配置されるただ一本のカ
ムチェ―ン２９は、前記スプロケット２６と前方の気筒
２２の吸気カム軸２４に設けた吸気カムスプロケット３
０と排気カムスプロケット３１および後方の気筒２３の
吸気カム軸２４に設けた吸気カムスプロケット３０と排
気カムスプロケット３１に巻回されている。なお、前記
吸気カムスプロケット３０と排気カムスプロケット３１
の歯数は前記スプロケット２６の歯数の２倍になってい
る。また、３２は前記スプロケット２６の前方に隣接し
て設けられ前記カムチェ―ン２９に噛み合うアイドルス
プロケット、３３，３４はチェ―ン緊張装置である。
【００１０】３５はエンジンの燃焼室であり、前記吸気
カム軸２４に従動する吸気弁３６により開閉される前後
にそれぞれ一対形成された前記吸気通路１８と、排気カ
ム軸２５に従動する排気弁３７により開閉される前後に
それぞれ一対形成された排気通路３９とが接続されてい
る。そして前記吸気弁３６と排気弁３７とは以下のよう
に開閉作動する。
カム軸２４に従動する吸気弁３６により開閉される前後
にそれぞれ一対形成された前記吸気通路１８と、排気カ
ム軸２５に従動する排気弁３７により開閉される前後に
それぞれ一対形成された排気通路３９とが接続されてい
る。そして前記吸気弁３６と排気弁３７とは以下のよう
に開閉作動する。
【００１１】即ち、クランク軸１３の回転は、該軸１３
に設けた前記各気筒に共通のスプロケット２６からカム
チェ―ン２９により前方の気筒２２の吸気・排気カムス
プロケット３０，３１および後方の気筒２３の吸気・排
気カムスプロケット３０，３１に伝達される。その際，
吸気カム軸２４および排気カム軸２５に固定されている
前記カムスプロケット３０，３１が相互に所定の位相を
もっているので、各カム軸２４，２５はクランク軸１３
の１／２の回転数で位相をもって駆動され、該カム軸２
４，２５により各吸・排気弁３６，３７は開閉される。
に設けた前記各気筒に共通のスプロケット２６からカム
チェ―ン２９により前方の気筒２２の吸気・排気カムス
プロケット３０，３１および後方の気筒２３の吸気・排
気カムスプロケット３０，３１に伝達される。その際，
吸気カム軸２４および排気カム軸２５に固定されている
前記カムスプロケット３０，３１が相互に所定の位相を
もっているので、各カム軸２４，２５はクランク軸１３
の１／２の回転数で位相をもって駆動され、該カム軸２
４，２５により各吸・排気弁３６，３７は開閉される。
【００１２】次に該エンジン８の出力系統を図４、図５
で説明する。クランク軸１３は、各気筒のピストン１６
と連結される４つのクランクピン４０およびこれら各ク
ランクピンの両端に連なるクランクア―ム４１を備えて
いる。そして該クランク軸１３の後方で後方気筒２３の
下部には前記変速機９が配置され、該変速機９の入力軸
４２と出力軸４３はそれぞれ前記クランク軸１３と平行
に配置せれている。また、変速機９の入力軸４２の一端
には前記クランク軸１３から該入力軸４２への動力伝達
を断続するクラッチ４４が設けられている。
で説明する。クランク軸１３は、各気筒のピストン１６
と連結される４つのクランクピン４０およびこれら各ク
ランクピンの両端に連なるクランクア―ム４１を備えて
いる。そして該クランク軸１３の後方で後方気筒２３の
下部には前記変速機９が配置され、該変速機９の入力軸
４２と出力軸４３はそれぞれ前記クランク軸１３と平行
に配置せれている。また、変速機９の入力軸４２の一端
には前記クランク軸１３から該入力軸４２への動力伝達
を断続するクラッチ４４が設けられている。
【００１３】また、該クラッチ４４側の最端部の気筒に
隣接する他の気筒のクランクア―ムのうち最端部の気筒
側に位置する一方のクランクア―ムの外周面には動力取
出し用の駆動歯車４５が設けられ、該駆動歯車４５はク
ラッチ４４の入力端の減速歯車４６に噛み合っている。
隣接する他の気筒のクランクア―ムのうち最端部の気筒
側に位置する一方のクランクア―ムの外周面には動力取
出し用の駆動歯車４５が設けられ、該駆動歯車４５はク
ラッチ４４の入力端の減速歯車４６に噛み合っている。
【００１４】そして、クランク軸１３の回転は、駆動歯
車４５，減速歯車４６を経てクラッチ４４に伝えられ、
該クラッチ４４が「続」の状態で変速機９の入力軸４２
から公知の変速歯車機構Ｇを介して出力軸４３を駆動
し、出力軸４３の軸端に設けたスプロケット４７から駆
動チェ―ン４８を介して後輪６を駆動する。なお、４９
はカムドラム５０に従動して変速歯車機構Ｇの噛み合い
を切り替えるシフタである。
車４５，減速歯車４６を経てクラッチ４４に伝えられ、
該クラッチ４４が「続」の状態で変速機９の入力軸４２
から公知の変速歯車機構Ｇを介して出力軸４３を駆動
し、出力軸４３の軸端に設けたスプロケット４７から駆
動チェ―ン４８を介して後輪６を駆動する。なお、４９
はカムドラム５０に従動して変速歯車機構Ｇの噛み合い
を切り替えるシフタである。
【００１５】
【発明の効果】本発明は以上のように、クランク軸の中
央にスプロケットを設け、前方の気筒のシリンダ間およ
び後方の気筒のシリンダ間に配置されるカムチェ―ンを
前記スプロケットと前方の気筒の吸気・排気カムスプロ
ケットおよび後方の気筒の吸気・排気カムスプロケット
に巻回し、前記クランク軸の後方で後方気筒の下部に変
速機を配置し、クランク軸と平行に変速機の入力軸と出
力軸を設け、前記入力軸の一端にクランク軸から入力軸
への動力伝達を断続するクラッチを設け、前記クランク
軸には各気筒のピストンと連結される４つのクランクピ
ンおよびこれら各クランクピンの両端に連なるクランク
ア―ムを備え、クラッチ側の最端部の気筒に隣接する他
の気筒のクランクア―ムのうち、最端部の気筒側に位置
する一方のクランクア―ムの外周面に動力取出し用の駆
動歯車を設け、該駆動歯車をクラッチの入力端の減速歯
車に噛み合わせ、クランク軸に設けた前記スプロケット
の前方に隣接してカムチェ―ンに噛み合うアイドルスプ
ロケットを設け、前記前方気筒のシリンダ壁間および後
方気筒のシリンダ壁間にカムチェ―ンの収納空間を形成
したものである。よって、前後或いはＶ形に分離して配
置された数個のシリンダ毎に駆動機構を設ける場合のよ
うにクランク軸上に数個のスプロケットを設ける必要が
なく、クランク軸の全長を短縮できることは勿論のこ
と、カムチェ―ンに噛み合うアイドルスプロケットはク
ランク軸に設けたスプロケットの前方に隣接して配置さ
れ、一方、変速機はクランク軸の後方で後方気筒の下部
に配置されているので、アイドルスプロケットが変速機
に干渉されることがないことから、変速機をかなり上方
に配置できたその分排気マフラ―等のスペ―スとしても
利用でき、エンジンの全体的な配置構成はコンパクトに
なり、自動二輪車用として好適なエンジンを得ることが
できる。
央にスプロケットを設け、前方の気筒のシリンダ間およ
び後方の気筒のシリンダ間に配置されるカムチェ―ンを
前記スプロケットと前方の気筒の吸気・排気カムスプロ
ケットおよび後方の気筒の吸気・排気カムスプロケット
に巻回し、前記クランク軸の後方で後方気筒の下部に変
速機を配置し、クランク軸と平行に変速機の入力軸と出
力軸を設け、前記入力軸の一端にクランク軸から入力軸
への動力伝達を断続するクラッチを設け、前記クランク
軸には各気筒のピストンと連結される４つのクランクピ
ンおよびこれら各クランクピンの両端に連なるクランク
ア―ムを備え、クラッチ側の最端部の気筒に隣接する他
の気筒のクランクア―ムのうち、最端部の気筒側に位置
する一方のクランクア―ムの外周面に動力取出し用の駆
動歯車を設け、該駆動歯車をクラッチの入力端の減速歯
車に噛み合わせ、クランク軸に設けた前記スプロケット
の前方に隣接してカムチェ―ンに噛み合うアイドルスプ
ロケットを設け、前記前方気筒のシリンダ壁間および後
方気筒のシリンダ壁間にカムチェ―ンの収納空間を形成
したものである。よって、前後或いはＶ形に分離して配
置された数個のシリンダ毎に駆動機構を設ける場合のよ
うにクランク軸上に数個のスプロケットを設ける必要が
なく、クランク軸の全長を短縮できることは勿論のこ
と、カムチェ―ンに噛み合うアイドルスプロケットはク
ランク軸に設けたスプロケットの前方に隣接して配置さ
れ、一方、変速機はクランク軸の後方で後方気筒の下部
に配置されているので、アイドルスプロケットが変速機
に干渉されることがないことから、変速機をかなり上方
に配置できたその分排気マフラ―等のスペ―スとしても
利用でき、エンジンの全体的な配置構成はコンパクトに
なり、自動二輪車用として好適なエンジンを得ることが
できる。
【図１】本発明に係る四気筒エンジンの動弁駆動装置を
適用した自動二輪車の要部の側面図である。
適用した自動二輪車の要部の側面図である。
【図２】そのエンジンの要部の一部断面図である。
【図３】吸・排気弁の駆動機構を示す要部の断面図であ
る。
る。
【図４】そのエンジンの出力系および動弁系の要部を示
す一部断面図である。
す一部断面図である。
【図５】図４の側面を示す一部断面図である。
１ 自動二輪車 ２ 車体枠 ４ 前輪 ６ 後輪 ８ エンジン ９ 変速機 １３ クランク軸 ２２ 前方に一対の気筒 ２３ 後方に一対の気筒 ２４ 吸気カム軸 ２５ 排気カム軸 ２６ 中央にスプロケット ２７，２８ カムチェ―ンの収納空間 ２９ カムチェ―ン ３０ 吸気カムスプロケット ３１ 排気カムスプロケット ３２ アイドルスプロケット ４０ クランクピン ４１ クランクア―ム ４２ 入力軸 ４３ 出力軸 ４４ クラッチ ４５ 駆動歯車 ４６ 減速歯車
Claims (1)
- 【請求項１】前方に一対の気筒と後方に一対の気筒とを
有し、前方の気筒および後方の気筒の頭部にそれぞれ一
対の吸気・排気カム軸を設け、クランク軸を車体幅方向
へ向けたエンジンを前後輪間で車体枠に搭載してなる自
動二輪車用四気筒エンジンにおいて、前記クランク軸の
中央にスプロケットを設け、前方の気筒のシリンダ間お
よび後方の気筒のシリンダ間に配置されるカムチェ―ン
を前記スプロケットと前方の気筒の吸気・排気カムスプ
ロケットおよび後方の気筒の吸気・排気カムスプロケッ
トに巻回し、前記クランク軸の後方で後方気筒の下部に
変速機を配置し、クランク軸と平行に変速機の入力軸と
出力軸を設け、前記入力軸の一端にクランク軸から入力
軸への動力伝達を断続するクラッチを設け、前記クラン
ク軸には各気筒のピストンと連結される４つのクランク
ピンおよびこれら各クランクピンの両端に連なるクラン
クア―ムを備え、クラッチ側の最端部の気筒に隣接する
他の気筒のクランクア―ムのうち、最端部の気筒側に位
置する一方のクランクア―ムの外周面に動力取出し用の
駆動歯車を設け、該駆動歯車をクラッチの入力端の減速
歯車に噛み合わせ、クランク軸に設けた前記スプロケッ
トの前方に隣接してカムチェ―ンに噛み合うアイドルス
プロケットを設け、前記前方気筒のシリンダ壁間および
後方気筒のシリンダ壁間にカムチェ―ンの収納空間を形
成したことを特徴とする自動二輪車用四気筒エンジンの
動弁駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22096692A JPH0758044B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 自動二輪車用四気筒エンジンの動弁駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22096692A JPH0758044B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 自動二輪車用四気筒エンジンの動弁駆動装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58083496A Division JPH0625522B2 (ja) | 1983-05-14 | 1983-05-14 | 四気筒エンジンの動弁駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05195722A true JPH05195722A (ja) | 1993-08-03 |
| JPH0758044B2 JPH0758044B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=16759350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22096692A Expired - Lifetime JPH0758044B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 自動二輪車用四気筒エンジンの動弁駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0758044B2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-29 JP JP22096692A patent/JPH0758044B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0758044B2 (ja) | 1995-06-21 |
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