JPH05194118A - 水−ベースの溶媒−及び乳化剤−非含有殺微生物活性化合物組成物 - Google Patents

水−ベースの溶媒−及び乳化剤−非含有殺微生物活性化合物組成物

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JPH05194118A
JPH05194118A JP4270771A JP27077192A JPH05194118A JP H05194118 A JPH05194118 A JP H05194118A JP 4270771 A JP4270771 A JP 4270771A JP 27077192 A JP27077192 A JP 27077192A JP H05194118 A JPH05194118 A JP H05194118A
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    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N33/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic nitrogen compounds
    • A01N33/02Amines; Quaternary ammonium compounds
    • A01N33/12Quaternary ammonium compounds

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アゾール殺菌・殺カビ剤及び第4アンモニウ
ム化合物を含む、場合により溶媒−及び乳化剤−非含有
の殺微生物活性化合物の組み合わせ。 【効果】 環境に有害な有機溶媒又は乳化剤を含まず、
材料の防腐のために広範囲の用途に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、周知のアゾール殺菌・殺カビ剤
(fungicide)及び第4アンモニウム殺菌・殺
カビ剤(fungicide)を含む、特に水性の随時
有機溶媒−及び乳化剤−非含有の新規な殺微生物活性化
合物の組み合わせに関する。例えばα−〔2−(4−ク
ロロフェニル)エチル〕−α−(1,1−ジメチルエチ
ル)−1−H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノ
ール(テブコナゾール)、2−(1−クロロシクロプロ
ピル)−1−(2−クロロフェニル)−3−(1,2,
3−トリアゾール−1−イル)−プロパン−2−オール
及び1−〔〔2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−
n−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル〕−メ
チル〕−1−H−1,2,4−トリアゾール(プロピコ
ナゾール)などのイミダゾール殺菌・殺カビ剤(fun
gicide)又はトリアゾール殺菌・殺カビ剤(fu
ngicide)は、そのまま又はその塩の形態で植物
及び種子の保護に使用できることは、周知である(例え
ばEP−A 0,040,345及びEP−A 0,0
52,424を参照)。
【0002】さらにこれらの化合物が、材料の防腐にお
いて材料を破壊又は変色させる微生物の防除のための使
用に適していることも周知である(例えばDE−OS
(ドイツ公開明細書)3,621,494及びUS4,
079,062を参照)。
【0003】しかし上記のテブコナゾールなどのアゾー
ル殺菌・殺カビ剤(fungicide)は、材料の防
腐に関連するある種の微生物、例えばトリコデルマ種な
どへの作用において、欠点がある。
【0004】アゾールの水溶性が低いことが多いため
に、例えば革、水−ベース木材防腐剤、消毒、冷却水処
理、紙工業、金属加工及び水含有製品の防腐などの分野
の用途において、さらにその利用が限られるか、あるい
は利用できない。
【0005】第4アンモニウム塩は長い間、高範囲の作
用を持つ殺微生物剤として周知であり、例えば消毒及び
織物の防腐に用いられてきた。
【0006】これらの活性化合物は、通常容易に水に溶
解するが、使用濃度で非常に発泡する傾向があり、多く
の使用分野で問題を起こす。さらにこれらはカチオン性
なので、例えば石鹸、界面活性剤などのアニオン性成分
と反応する。これはその性質に悪影響を与え、又は不活
性とする。さらに第4アンモニウム塩は、蛋白質及び汚
れの存在により容易に不活性化される。
【0007】材料の防腐を行う多くの用途において、有
機溶媒を含まない、又は対応する溶媒含有量が非常に少
ない液体調剤中で活性化合物を用いるのが望ましい。
【0008】水−不溶性溶媒は、レザーリカー、エマル
ションペイント、冷却及び加工水及び消毒剤などの水性
製品と不相溶性である。
【0009】有機溶媒からの適用、及び生態学的問題を
避けるために重要なその回収には、投資コストの高い特
別な装置が必要なので、使用者は有機溶媒中の溶液の形
態で製品を扱うための準備がない場合も多い。
【0010】水溶性溶媒は、原則的に水性の系における
可溶化剤として適している。しかしそれが廃水に入る
と、生態学的問題を起こし得る。さらに溶媒は、防腐す
るべき製品にとって不利益であり得る。
【0011】水−ベース活性化合物調剤の調製のために
可溶化できる別の可能性は、乳化剤の使用である。アゾ
ールなどの水−不溶性の高い化合物の場合、基本的に可
溶化のために大量の乳化剤が必要となり、生態学的理由
からこれは避けなければならない。殺微生物活性化合物
の活性は、同様に乳化剤の使用により重大な損傷を受け
る。ある系の場合の有用性も限られている。
【0012】従って本発明の目的は、アゾール殺菌・殺
カビ剤(fungicide)に基づき、水で容易に希
釈して使用のための保存安定溶液を得ることができる、
好ましくは水−ベース、溶媒−及び乳化剤−非含有の新
規殺微生物活性化合物調剤の提供である。
【0013】ここで驚くべきことに、少なくとも1種の
有機塩基の形態のアゾール殺菌・殺カビ剤、好ましくは −1−(4−クロロフェノキシ)−3,3−ジメチル−
1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル))
−2−ブタノン(トリアジメフォン) −β−(4−クロロフェノキシ)−α−(1,1−ジメ
チルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−
エタノール(トリアジメノール) −±α−〔2−(4−クロロフェニル)−エチル〕−α
−(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−エタノール(テブコナゾール) −(RS)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−ヘキ
サン−2−オール(ヘキサコナゾール) −1−(N−プロピル−N−(2−(2,4,6−(ト
リクロロフェノキシ)−エチル)−カルバモイル)−イ
ミダゾール(プロクロラズ) −2−(1−クロロシクロプロピル)−1−(2−クロ
ロフェニル)−3−(1,2,4−トリアゾール−1−
イル)プロパン−2−オール −1−〔〔2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プ
ロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル〕−メチル〕
−1H−1,2,4−トリアゾール(プロピオナゾー
ル) −1−〔2−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−
ジオキソラン−2−イルメチル〕−1H−1,2,4−
トリアゾール(アザコナゾール) 及び化合物が不整炭素を含む場合はその異性体及び最も
多様な組成物の異性体混合物、特に好ましくは±α−
〔2−(4−クロロフェニル)−エチル〕−α−(1,
1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−エタノール(テブコナゾール)を、少なくとも
1種の第4アンモニウム殺菌・殺カビ剤(fungic
ide)、好ましくは式(II)
【0014】
【化1】 〔式中、R1、R2、R3及びR4は、同一又は異なりそれ
ぞれ非置換又は置換直鎖あるいは分枝鎖状飽和又は不飽
和の炭素数が1−20のアルキル基、アリール部分の炭
素数が5−10でアルキル部分の炭素数が1−20のア
ルキルアリール及びアラルキル基、又は炭素数が5−1
0のアリール基及び任意にモノ−又はポリアルコキシル
化したその誘導体であり、可能な置換基は、ハロゲン、
1−C4−アルキル及びC1−C4−アルコキシであり、
第4中心のR1からR4の2又は3基は、任意に別の複素
原子と共に飽和又は不飽和5−、6−又は7−員(複
素)環を形成することができ、Xは、例えばハライド、
硫酸塩、アルキルスルホネート又は任意に置換されたア
リールスルホネートなどの水溶性を促進するアニオンで
ある〕の化合物と組み合わせることにより、特に殺微生
物活性の高い安定な水溶液又は水性乳液を調製できるこ
とを見いだした。
【0015】そのような水性調剤は、溶媒−ベース又は
乳化剤−媒介による調剤の上記の生態学的欠点及び使用
に関連した欠点を避けることができ、この点で先行技術
の有用な改良となる。
【0016】好ましい第4アンモニウム化合物として挙
げることができるのは、 −C12−C24−アルキルベンジルジメチルアンモニウム
クロリド −トリメチルココナツアンモニウムクロリド −ジデシルジメチルアンモニウムクロリドなどのアンモ
ニウム塩である。
【0017】C12−C24−アルキルベンジルジメチルア
ンモニウムクロリドが特に好ましい。
【0018】すでに述べた通り、アゾール殺菌・殺カビ
剤(fungicide)は、その遊離の塩基の形態で
ある。
【0019】テブコナゾールとC12−C24−アルキルベ
ンジルジメチルアンモニウムクロリドの組み合わせが特
に好ましい。
【0020】活性化合物組み合わせ中の活性化合物の重
量比は、比較的広い範囲内で変えることができる。
【0021】それは一般に、使用分野及び用いる特定の
アゾール及び第4アンモニウム殺菌・殺カビ剤(fun
gicide)に依存する。しかしこれらの重量比は、
単に成分を混合することによる一連の試験で容易に決定
することができる。
【0022】第4アンモニウム殺菌・殺カビ剤(fun
gicide)に対するアゾール殺菌・殺カビ剤(fu
ngicide)の重量比は、1:99から99:1、
特に1:40から9:1、特別に1:20から1:1、
中でも1:10から1:2が好ましい。水性調剤を調製
するために活性化合物は、個別に又は活性化合物組み合
わせとして、例えば粉末、顆粒、ペーストあるいは濃厚
溶液、懸濁液又は乳液の形態で、単に混合することによ
り水に挿入し、その後それは水性懸濁液、溶液又は乳液
の形態で存在する。
【0023】水溶液又は乳液は、20重量%以上、好ま
しくは40重量%以上の水を含むのが好ましく、水で希
釈して使用濃度として所望の濃度にすることができる。
もちろん濃厚液、溶液、懸濁液、乳液、粉末、顆粒又は
ペーストの形態の活性化合物又は活性化合物組み合わせ
を、直接使用に必要な量で、例えば撹拌により挿入し、
使用する試薬とすることもできる。
【0024】殺微生物剤は、0.001−95重量%、
特に0.01−60重量%の濃度の活性化合物組み合わ
せ、さらに任意に0.001−30重量%、特に0.0
1−20重量%、特別に0.05−10重量%の別の適
した殺菌・殺カビ剤(fungicide)、殺虫剤又
は別の活性化合物を含む。
【0025】本発明の活性化合物組み合わせ又は薬剤
は、微生物に対して有力な作用を持つ。それらは、工業
材料の防腐に使用される。それらは中でもカビ、木材変
色及び木材破壊菌・カビならびに細菌、及び酵母、藻類
及び粘液生物に対して活性である。以下の微生物属を例
として挙げることができるが、これらに限定するもので
はない。
【0026】アルテルナリア(Alternaria)属、例えばア
ルテルナリア・テヌイス(Alternariatenuis)、アスペル
ギルス(Aspergillus)属、例えばアスペルギルス ニガ
ー(Aspergillus niger)及びアスペルギルス・テレウス
(Aspergillus terreus)、アウレオバシジウム(Aureobas
idium)属、例えばアウレオバシジウム・プルランス(Aur
eobasidium pullulans)、カエトミウム(Chaetomium)
属、例えばカエトミウム・グロボスム(Chaetomium glob
osum)、クラドスポリウム(Cladosporium)属、例えばク
ラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbaru
m)、コニオフォラ(Coniophora)属、例えばコニオフォラ
・プテアナ(Coniophora puteana)、グリオクラジウム(G
liocladium)属、例えばグリオクラジウム・ビレンス(Gl
iocladium virens)、レンチヌス(Lentinus)属、例えば
レンチヌス・チグリヌス(Lentinus tigrinus)、パエシ
ロミセス(Paecilomyces)属、例えばパエシロミセス・バ
リオチ(Paecilomyces varioti)、ペニシリウム(Penicil
lium)属、例えばペニシリウム・ブレビカウレ(Penicill
ium brevicaule)、ペニシリウム・グラウクム(Penicill
ium glaucum)及びペニシリウム・ビノフィルム(Penicil
lium pinophilum)、ポリポルス(Polyporus)属、例えば
ポリポルス・ベルシコロル(Polyporus versicolor)、ス
クレロフォマ(Sclerophoma)属、例えばシクレロフォマ
・ピチオフィラ(Sclerophoma pityophila)、ストレプト
ベルチシリウム(Streptoverticillium)属、例えばスト
レプトベルチシリウム・レチクルム(Streptoverticulli
um reticulum)、トリコデルマ(Trichoderma)属、例えば
トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)ならびにト
リコフィトン(Trichophyton)属、例えばトリコフィトン
・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophyte
s);エシェリヒア(Escherichia)属、例えばエシェリヒ
ア・コリ(Escherichia coli)、シュードモナス(Pseudom
onas)属、例えばシュードモナス・アレウギノサ(Pseudo
monas areuginosa)及びスタフィロコックス(Staphyloco
ccus)属、例えばスタフィロコックス・アウレウス(Stap
hylococcus aureus);ならびにガンジダ(Candida)属、
例えばガンジダ・アルビカンス(Candida albicans)。
【0027】活性化合物組み合わせの使用量は、発芽計
数した(germ count)微生物の性質及び存在、ならびに媒
体に依存する。使用の間に用いる最適量は、それぞれの
場合に一連の試験により決定することができる。しかし
一般に防腐するべき材料に基づいて0.001−20重
量%、好ましくは0.05−10重量%の活性化合物混
合物の使用が十分である。
【0028】新規活性化合物組み合わせは、そのまま、
又は濃厚液、あるいは一般に普通の調剤、例えば粉末、
顆粒、溶液、懸濁液、乳液又はペーストの形態で使用す
ることができる。
【0029】上記の調剤は、基本的に周知の方法で、例
えば活性化合物を溶媒又は希釈剤、乳化剤、分散剤及び
/又は結合剤あるいは固定剤、場合によってはドライヤ
ー及びUV安定剤、及び場合によっては染料ならびに顔
料及び他の加工助剤と混合することにより、調製するこ
とができる。
【0030】可能な溶媒又は希釈剤は、少なくとも1種
類の乳化剤及び/又は湿潤剤を含む有機化学溶媒又は溶
媒混合物、及び/又は極性有機溶媒又は溶媒混合物、及
び/又は油性あるいは油−類似有機化学溶媒又は溶媒混
合物、及び/又は水である。使用するのが好ましい通常
の低揮発性水−不溶性油状又は油−類似溶媒は、鉱油又
はその芳香族留分を含む特定の鉱油/溶媒混合物であ
る。例として挙げることができるのは、ホワイトスピリ
ット、石油又はアルキルベンゼン、及びさらにスピンド
ルオイル及びモノクロロナフタレンである。これらの低
揮発性の溶媒(の混合物)の沸点範囲は、約170℃か
ら350℃以下の範囲に広がっている。
【0031】上記の低揮発性油状又は油−類似溶媒は、
より揮発性の高い有機化学溶媒により部分的に置換する
ことができる。
【0032】木材防腐剤の調製の場合、上記の溶媒又は
溶媒混合物を極性有機化学溶媒又は溶媒混合物により置
換する。この場合、ヒドロキシル基、エステル基、エー
テル基又はこれらの官能を混合して含む溶媒の使用が好
ましい。例としてエステル又はグリコールエーテルを挙
げることができる。本発明に従い結合剤は、結合乾性油
又は水−希釈性又は有機化学溶媒に溶解性、分散性ある
いは乳化性の合成樹脂、例えばアクリル樹脂、ビニル樹
脂、フェノール樹脂、炭化水素樹脂又はシリコン樹脂に
基づくものと理解する。使用する結合剤は、溶液、乳液
又は分散液として用いることができる。アルキド樹脂及
び乾性植物油の混合物の使用が好ましい。油の含有量が
45−70%のアルキド樹脂が特に好ましい。
【0033】上記の結合剤のすべて又はいくらかを、固
定剤(混合物)又は可塑剤(混合物)で置換することが
できる。これらの添加剤は、活性化合物の蒸発及び結晶
化あるいは沈澱の予防を目的としている。これらは、
(使用する結合剤を100%として)結合剤の0.01
−30%を置換するのが好ましい。
【0034】可塑剤は、フタル酸エステル、例えばジブ
チル、ジオクチル又はベンジルブチルフタレート、リン
酸エステル、例えばトリブチルホスフェート、アジピン
酸エステル、例えばジ−(2−エチルヘキシル)アジペ
ート、ステアリン酸エステル、例えばステアリン酸ブチ
ル及びステアリン酸アミル、オレイン酸エステル、例え
ばオレイン酸ブチル、グリセロールエーテル又はより高
分子量のグリコールエーテル、グリセロールエステル及
びp−トルエンスルホン酸エステルなどの化学的種類に
属する。
【0035】固定剤は、化学的にポリビニルアルキルエ
ーテル、例えばポリビニルメチルエーテル又はケトン、
例えばベンゾフェノン及びエチルベンゾフェノンに基づ
いている。
【0036】可能な溶媒又は希釈剤は、場合によって1
種類かそれ以上の上記の溶媒又は希釈剤、乳化剤及び分
散剤と混合した水である。
【0037】本発明に従い工業材料は、工業で使用する
ために準備された非生物材料である。本発明の活性化合
物により微生物による変化又は破壊に対して保護する工
業材料は、例えば接着剤、サイズ剤、紙及び板紙、織
物、革、木材、塗料及びプラスチックでできた製品、冷
却潤滑剤、ならびに微生物により攻撃される又は分解さ
れるかも知れない他の材料であることができる。微生物
の繁殖により損傷を受け得る製造プラントの部品、例え
ば冷却水循環系も保護するべき材料の範囲に挙げること
ができる。本発明の範囲において好ましい工業材料は、
接着剤、サイズ剤、紙及び板紙、革、木材、塗料、冷却
潤滑剤、水性作動液及び冷却循環系である。
【0038】本発明の活性化合物組み合わせ、薬剤又は
濃厚液は、例えば特に熱帯木材中の木材−破壊又は木材
−変色菌・カビなどの微生物に対して木材及び木材製品
を防腐するために用いるのが好ましい。
【0039】本発明の混合物により防腐することができ
る木材は、例えば建設用材、木材のはり、鉄道枕木、橋
の構成部品、船の桟橋、木材車両、箱、パレット、コン
テナ、電話柱、木塀、木材パネル、木製窓及びドア、合
板、チップボード、建具、又は家の建設又は建具で全く
一般に使用される木材製品を意味すると理解するべきで
ある。
【0040】特に有効な木材の防腐は、大規模な含浸
法、例えば真空、二重真空又は圧力法により行われる。
【0041】本発明の活性化合物組み合わせ又はそれか
ら調製することができる薬剤、濃厚液あるいは一般的に
調剤の活性及び作用の範囲は、場合によっては他の殺微
生物活性物質、殺菌・殺カビ剤(fungicid
e)、殺虫剤又は他の活性化合物を加えると広がり、活
性化合物の範囲が広がり、さらに昆虫に対する保護など
の特定の効果が得られる。特に好ましい混合相手は、例
えば以下の化合物である:スルフェンアミド、例えばジ
クロフルアニド(ユーパレン)、トリルフルアニド(メ
チルユーパレン)、フォルペット又はフルオルフォルペ
ット;ベンズイミダゾール(場合によってはその塩の形
態)、例えばカルベンダジン(MBC)、ベノミル、フ
ベリダゾール及びチアベンダゾール;チオシアナート、
例えばチオシアナートメチルチオベンゾチアゾール(T
CMTB)及びメチレンビスチオシアナート(MB
T);モルホリン誘導体、例えばC11−C14−4−アル
キル−2,6−ジメチルモルホリン同族体(トリデモル
フ)、(±)−シス−4−〔3−tert.−ブチルフ
ェニル)−2−メチルプロピル〕−2,6−ジメチルモ
ルホリン(フェンプロピモルフ)及びファリモルフ;フ
ェノール、例えばo−フェニルフェノール、ハロゲン化
クレゾール、トリブロモフェノール、テトラクロロフェ
ノール、ペンタクロロフェノール及び3−メチル−4−
クロロフェノール;ジクロロフェン;ヨードプロパルギ
ル誘導体、例えばヨードプロパルギルブチルカルバメー
ト(IPBC)、−クロロフェニルホルマール、フェニ
ルカルバメート、ヘキシルカルバメート及びシクロヘキ
シルカルバメート;イソチアゾリノン、例えばN−メチ
ルイソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−N−メチル
イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−N−オ
クチルイソチアゾリン−3−オン及びN−オクチルイソ
チアゾリン−3−オン(オクチリノン);ピリジン、例
えば1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン(及びそのN
a、Fe、Mn及びZn塩)、テトラクロロ−4−メチ
ルスルホニルピリジン及びテトラクロロ−4−メチルス
ルホニルピリジン;金属石鹸、例えば錫、銅又は亜鉛の
ナフテネート、オクトエート、2−エチルヘキサノエー
ト、オレート、リン酸塩、ベンゾエート及び酸化物;ジ
アルキルジチオカルバメートの亜鉛塩;テトラメチルジ
ウラムジサルファイト(TMTD);2,4,5,6−
テトラクロロイソフタロニトリル(クロロタロニル);
ベンゾチアゾール、例えば2−メルカプトベンゾチアゾ
ール;チアゾリルベンズイミダゾール;キノリン、例え
ばγ−ヒドロキシキノリン;ベンジルアルコールモノ
(ポリ)ヘミホルマール;及びトリス−N−(シクロヘ
キシルジアゼニウムジオキシ)−アルミニウム及びN−
(シクロヘキシルジアゼニウムジオキシ)−トリブチル
錫。
【0042】加えるのが好ましい殺虫剤は:リン酸エス
テル、例えばアジンフォス−エチル、アジンフォス−メ
チル、1−(4−クロロフェニル)−4−(O−エチ
ル,S−プロピル)ホスホリルオキシ−ピラゾール(T
IA−230)、クロルピリフォス、クマフォス、デメ
トン、デメトン−S−メチル、ジアジノン、シクロルボ
ス、ジメトエート、エトプロフォス、エトリンフォス、
フェニトロチオン、フェンチオン、ヘプテノフォス、パ
ラチオン、パラチオン−メチル、フォサロン、フォキシ
オン、ピリミフォスエチル、ピリミフォスメチル、プロ
フェノフォス、プロチオフォス、スルプロフォス、トリ
アゾフォス及びトリクロロフォン;カルバメート、例え
ばアルジカルブ、ベンジオカルブ、BPMC(2−(1
−メチルプロピル)フェニル メチルカルバメート)、
ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリ
ル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカル
ブ、イソプロカルブ、メトミル、オキサミル、ピリミカ
ルブ、プロメカルブ、プロポクスル及びチオジカルブ;
ピレスロイド、例えばアレスリン、アルファメスリン、
ビオレスメスリン、ビフェンスリン(FMC 54 8
00)、シクロプロスリン、シフルスリン、アルファ−
シアノ−3−フェニル−2−メチルベンジル 2,2−
ジメチル−3−(2−クロロ−2−トリフルオロメチル
ビニル)シクロプロパンカルボキシレート、フェンプロ
パスリン、フェンフルスリン、フェンバレレート、フル
シスリネート、フルメスリン、フルバリネート、ペルメ
スリン及びレスメスリン;ならびにニトロイミド、例え
ば1−〔(6−クロロ−3−ピリジニル)−メチル〕−
4,5−ジヒドロ−N−ニトロ−1H−イミダゾール−
2−アニン(イミダクロピリド)。
【0043】他の可能な活性化合物は、殺藻剤、殺軟体
動物剤及び例えば船底塗料に繁殖する海中動物に対する
活性化合物である。
【0044】本発明の活性化合物組み合わせ及び薬剤を
用いることにより、これまで入手できた殺微生物剤(m
icrobicidal agent)をより有効でよ
り環境に適合した薬剤と置換することができ、有利であ
る。それは、優れた安定性を示し、有利な広い作用範囲
を有する。
【0045】以下の実施例は、本発明を例示するもので
あり、本発明をそれに制限するものではない。部及びパ
ーセントのデータは、重量部及び重量%を示す。
【0046】
【実施例】最初に42.5gのC12−C14−アルキルベ
ンジルジメチルアンモニウムクロリドを42.5gの水
に溶解する。この溶液を60℃に加熱し、15gのテブ
コナゾールを加える。透明の溶液が形成されるまで混合
物をこの温度で撹拌する。 実施例2 4.5gのC12−C14−アルキルベンジルジメチルアン
モニウムクロリド及び1.0gのテブコナゾールを含む
5.5gの粉末混合物を94.5gの水中に撹拌して入
れる。約60℃で撹拌することにより、透明の溶液が得
られる。
【0047】実施例3 最初に42.5gのC12−C14−アルキルベンジルジメ
チルアンモニウムクロリドを42.5gの水に溶解す
る。この溶液を60℃に加熱し、10gのテブコナゾー
ルを加える。5.0gのヨードプロパルギル ブチルカ
ルバメートもこの透明溶液中に撹拌して入れ、溶解して
透明の溶液を形成する。
【0048】実施例4 30.0gのC12−C14−アルキルベンジルジメチルア
ンモニウムクロリドを溶解し、最初に30.0gの水中
に導入する。この溶液に30.0gの酢酸エチルを加
え、撹拌して混合物を均一化する。60℃に加熱した溶
液に10.0gのテブコナゾールを撹拌して入れ、溶解
して透明溶液を形成する。
【0049】本発明の主たる特徴及び態様は、以下の通
りである。
【0050】1.少なくとも1種の遊離の塩基の形態の
アゾール殺菌・殺カビ剤(fungicide)及び少
なくとも1種の第4アンモニウム殺菌・殺カビ剤(fu
ngicide)の活性化合物の組み合わせ。
【0051】2.第1項に記載の活性化合物組み合わせ
において、少なくとも1種の以下のアゾール殺菌・殺カ
ビ剤、 −1−(4−クロロフェノキシ)−3,3−ジメチル−
1−(1H−1,2,4−トリアゾ−1−イル))−2
−ブタノン(トリアジメフォン) −β−(4−クロロフェノキシ)−α−(1,1−ジメ
チルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−
エタノール(トリアジメノール) −±α−〔2−(4−クロロフェニル)−エチル〕−α
−(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−エタノール(テブコナゾール) −(RS)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−ヘキ
サン−2−オール(ヘキサコナゾール) −1−(N−プロピル−N−(2−(2,4,6−(ト
リクロロフェノキシ)−エチル)−カルバモイル)−イ
ミダゾール(プロクロラズ) −2−(1−クロロシクロプロピル)−1−(2−クロ
ロフェニル)−3−(1,2,4−トリアゾール−1−
イル)プロパン−2−オール −1−〔〔2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プ
ロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル〕−メチル〕
−1H−1,2,4−トリアゾール(プロピオナゾー
ル) −1−〔2−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−
ジオキソラン−2−イルメチル〕−1H−1,2,4−
トリアゾール(アザコナゾール) 及び少なくとも1種の式(II)の第4アンモニウム殺
菌・殺カビ剤(fungicide)
【0052】
【化2】 〔式中、R1、R2、R3及びR4は、同一又は異なりそれ
ぞれ非置換又は置換直鎖あるいは分枝鎖状飽和又は不飽
和の炭素数が1−20のアルキル基、アリール部分の炭
素数が5−10でアルキル部分の炭素数が1−20のア
ルキルアリール及びアラルキル基、又は炭素数が5−1
0のアリール基及び任意にモノ−又はポリアルコキシル
化したその誘導体であり、可能な置換基は、ハロゲン、
1−C4−アルキル及びC1−C4−アルコキシであり、
第4中心のR1からR4の2又は3基は、任意に別の複素
原子と共に飽和又は不飽和5−、6−又は7−員(複
素)環を形成することができ、Xは、例えばハライド、
硫酸塩、アルキルスルホネート又は任意に置換されたア
リールスルホネートなどの水溶性を促進するアニオンあ
る〕を含むことを特徴とする組み合わせ。
【0053】3.第1項に記載の活性化合物組み合わせ
において、テブコナゾール及びC12−C14−アルキルベ
ンジルジメチルアンモニウムハライドを含むことを特徴
とする組み合わせ。
【0054】4.材料の防腐のための殺微生物剤(mi
crobicidal agent)において、第1項
に記載の活性化合物組み合わせ、溶媒又は希釈剤及び場
合によっては加工助剤、及び場合によっては他の活性化
合物を含むことを特徴とする殺微生物剤。
【0055】5.第4項に記載の殺微生物剤(micr
obicidal agent)において、水を含むこ
とを特徴とする殺微生物剤。
【0056】6.第4項に記載の殺微生物剤(micr
obicidal agent)において、木材及び革
の防腐のための殺微生物剤。
【0057】7.微生物の防除の方法において、第1項
に記載の活性化合物組み合わせを微生物又はその生息地
に作用させることを特徴とする方法。
【0058】8.工業材料の防腐のための殺微生物剤と
しての、第1項に記載の活性化合物組み合わせの利用。
【0059】9.第8項に記載の利用において、革及び
木材の防腐のための殺菌・殺カビ剤(fungicid
e)としての利用。
【0060】10.安定で、任意に有機−、溶媒−及び
乳化剤−非含有の水性殺微生物剤(microbici
dal agent)の調製のための、第1項に記載の
活性化合物組み合わせの利用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール−ハインツ・ビユヘル ドイツ連邦共和国デー5093ブルシヤイト・ ダブリングハウゼナーシユトラーセ42 (72)発明者 グラハム・ホルムウツド ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 11・クルトシヤイダーベーク105

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の遊離の塩基の形態のア
    ゾール殺菌・殺カビ剤及び少なくとも1種の第4アンモ
    ニウム殺菌・殺カビ剤の活性化合物の組み合わせ。
  2. 【請求項2】 工業材料の防腐のための殺微生物剤とし
    ての請求項1記載の活性化合物の組み合わせの使用。
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