JPH0518962A - 金属試料中の炭素および硫黄の分析方法 - Google Patents

金属試料中の炭素および硫黄の分析方法

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JPH0518962A
JPH0518962A JP3173540A JP17354091A JPH0518962A JP H0518962 A JPH0518962 A JP H0518962A JP 3173540 A JP3173540 A JP 3173540A JP 17354091 A JP17354091 A JP 17354091A JP H0518962 A JPH0518962 A JP H0518962A
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JP
Japan
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sample
carbon
sulfur
oxygen
gas
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3173540A
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English (en)
Inventor
Akihiro Ono
昭紘 小野
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属試料中の炭素および硫黄をppmオーダ
ーで迅速に定量する。 【構成】 気密な酸化物ガス発生室1内に金属試料Sを
挿入し、酸化物ガス発生室1内に酸素を供給しながら、
金属試料Sに不活性ガスプラズマを照射し、発生した酸
化物ガスを酸素または不活性ガスにより定量装置23,
24に搬送して定量する。不活性ガスプラズマの照射に
より試料Sの一部が溶融される。試料S中の炭素および
硫黄は高温加熱され励起され、酸素と反応して酸化物ガ
スとなる。プラズマの照射条件および時間は一定である
ので、常に一定重量の試料Sが溶融される。検出器23
で検出された強度は経時的に連続して記録され、積算さ
れる。積算量は一定重量の試料S中の炭素または硫黄量
に対応するので、炭素または硫黄含有量を求めることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属試料中の炭素お
よび硫黄を迅速に定量分析することができる炭素および
硫黄の分析方法に関する。この発明は、製鉄業あるいは
各種非鉄金属業などにおける製造工程管理や品質管理分
析の分野で利用される。
【0002】
【従来の技術】金属の精練、製鋼プロセスなどの操業管
理には、溶融金属から試料を採取し、分析して成分含有
率を可能な限り迅速に把握し、その結果によって対応処
理をとる必要がある。たとえば、製鋼プロセスでは試料
採取から分析結果が得られるまでの時間は、通常5ない
し6分である。また、製品の検定にも高精度、迅速分析
が必要である。分析対象成分の中でも炭素および硫黄に
ついては、特に製鉄において品質を決定する上で重要で
ある。
【0003】金属試料中の微量の炭素および硫黄を定量
分析する方法として、たとえばJIS G1211「鉄
および鋼中の炭素定量方法」およびJIS G1215
「鉄および鋼中の硫黄定量方法」にそれぞれ定められた
燃焼−赤外線吸収法がある。この方法は、酸素気流中で
金属試料を燃焼して、試料中の炭素または硫黄を二酸化
炭素または二酸化硫黄の酸化物ガスに変え、酸化物ガス
を酸素とともに赤外線吸収セルに送り、赤外線吸収強度
から含有率を求めるものである。この燃焼−赤外線吸収
法は感度に優れるが、試料を切削する必要があること、
分析に長時間がかかること、試料燃焼用るつぼを必要と
するなどの問題がある。
【0004】上記定量方法の問題点を改良するものとし
て、本発明者は特願昭59−186563号により提案
した分析方法がある。この方法では、酸素ガスを混合し
た不活性ガス雰囲気中で分析試料にスパーク放電、プラ
ズマアーク放電などのエネルギを照射し、分析試料中に
含まれる炭素および硫黄成分を励起してガス状の酸化物
に変化させ、これらの酸化物ガスを水素炎中に導入し
て、炭素成分のイオン電流および/または硫黄成分の発
光強度を測定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、製品の高級化に
ともなって高純度金属、炭素、硫黄などを微量に含む高
級鋼材が開発されている。このために、炭素、硫黄など
をppmオーダーで分析する要求がある。また、分析結
果を製造工程管理や品質管理に利用するためには、オン
ライン分析を必要とし、短期間で分析を終えなければな
らない。しかし、上記従来の方法では、ppmオーダー
の高感度で、かつ迅速に定量することができないという
問題があった。
【0006】この発明は、金属試料中の炭素および硫黄
をppmオーダーで迅速に定量することができる分析方
法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の金属試料中の
炭素および硫黄の分析方法は、気密な酸化物ガス発生室
内に酸素ガスを供給しながら、金属試料に不活性ガスプ
ラズマを照射し試料の一部を溶融して炭素および硫黄の
酸化物ガスを発生させ、発生した酸化物ガスを前記酸素
ガスまたは不活性ガスにより定量装置に搬送して炭素お
よび硫黄のうちの少なくとも一つを定量する。
【0008】金属試料はブロック状である。製鋼プロセ
スでは、転炉の溶鋼からサブランスで採取し、試料調製
機でたとえば直径30mmの円板に調製した試料が用いら
れる。プラズマの作動ガスとして、アルゴン、窒素また
はヘリウムが適している。不活性ガスプラズマの発生に
は、非移行型プラズマガンが用いられる。プラズマ発生
条件一定のもとで、一定時間の間プラズマを試料に照射
して、試料の溶融量を予め求めておく。プラズマ照射時
間は5〜60秒、溶融量は5〜10g 程度である。定量
装置として赤外線吸収検出器、熱伝導度型検出器、質量
分析計などが用いられる。これら検出器については、標
準試料を用いて検量線を作成し、検出器の検出相対強度
(電流などの読み)より炭素または硫黄を定量する。
【0009】
【作用】数千〜10000℃程度のプラズマにより試料
は数秒間で溶融され、試料中の炭素および硫黄は励起さ
れて別に吹き込まれた酸素と反応し、二酸化炭素または
一酸化炭素および二酸化硫黄の酸化物ガスが発生する。
酸素ガスは溶融状態の試料表面に直接吹き付けるように
して酸化反応を促進する。酸化物ガスは酸素または不活
性ガスにより検出器に搬送され、検出される。プラズマ
の照射条件および時間は一定であるので、常に一定重量
の試料が溶融される。検出器で検出された強度は経時的
に連続して記録され、積算される。積算量は一定重量の
試料中の炭素または硫黄量に対応するので、炭素または
硫黄含有量を求めることができる。図2は、プラズマ照
射時間と検出器の検出相対強度との関係を示している。
溶融試料中の炭素または硫黄量は曲線下の面積で示され
る。
【0010】
【実施例】図1は、この発明の方法により炭素および硫
黄を分析する装置の一例を示す装置構成図である。酸化
物ガス発生室1内にプラズマガン3が挿入されている。
プラズマガン3のタングステン電極4およびノズル5に
電源7が接続されている。また、プラズマガン3には流
量調節弁10および流量計11を介してアルゴンガスボ
ンベ9が接続されている。酸化物ガス発生室1の下部
に、銅製の試料台13が設けられており、試料台13は
水冷装置14により冷却される。酸化物ガス発生室1の
下部に、酸素供給管16が接続されており、酸素供給管
16に流量調節弁19および流量計20を介して酸素ボ
ンベ18が取り付けられている。また、酸化物ガス発生
室1の酸素供給管取付け位置に向かい合う位置に、ガス
搬送管21が取り付けられている。ガス搬送管21は、
ダストフィルター22を介して赤外線吸収検出器23の
検出セルに通じている。また、赤外線吸収検出器23は
検出値を処理するデーター処理装置24に接続されてい
る。
【0011】上記のように構成された分析装置により鋼
中の炭素を定量した例について説明する。試料Sは、炭
素を12ppm 含む普通鋼であって、直径および長さがそ
れぞれ30mmであった。プラズマ電流は150A 、作動
ガス(アルゴン)の流量は0.5l/min 、プラズマガン
−試料間距離は30mmであった。また、プラズマ照射時
間は20秒、酸素ガスの流量は0.2l/min であった。
このような分析条件において、試料へのプラズマ照射か
ら定量終了までの時間は60秒であり、分析精度は12
±1ppm であった。
【0012】
【発明の効果】この発明では、酸素気流中で試料に不活
性ガスプラズマを照射して試料の一部を溶融し、二酸化
炭素などの酸化物ガスを発生させるので、大量の酸化物
ガスを短時間で発生させることができる。したがって、
ppm オーダーの高い定量感度でかつ1分以内で迅速に炭
素または硫黄を分析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の炭素および硫黄分析方法を実施する
ための分析装置の一例を示すもので、装置構成図であ
る。
【図2】プラズマ照射時間と検出器による検出相対強度
との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1 酸化物ガス発生室 16 酸素供給管 3 プラズマガン 18 酸素ボンベ 4 タングステン電極 19 流量調節弁 5 ノズル 20 流量計 7 電源 21 ガス搬送管 9 アルゴンガスボンベ 22 ダストフィルタ
ー 10 流量調節弁 23 赤外線吸収検
出器 11 流量計 24 データー処理
装置 13 試料台 S 試料 14 冷却装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 酸素気流中で金属試料を高温に加熱し、
    金属試料中の炭素および硫黄を酸化して、酸化物ガスを
    発生させ、発生した酸化物ガスを検出して炭素および硫
    黄を定量する方法において、気密な酸化物ガス発生室内
    に酸素ガスを供給しながら、金属試料に不活性ガスプラ
    ズマを照射し試料の一部を溶融して炭素および硫黄の酸
    化物ガスを発生させ、発生した酸化物ガスを前記酸素ガ
    スまたは不活性ガスにより定量装置に搬送して炭素およ
    び硫黄のうちの少なくとも一つを定量することを特徴と
    する金属試料中の炭素および硫黄の分析方法。
JP3173540A 1991-07-15 1991-07-15 金属試料中の炭素および硫黄の分析方法 Withdrawn JPH0518962A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112415143A (zh) * 2020-11-19 2021-02-26 无锡普天铁心股份有限公司 一种取向硅钢内碳硫含量分析装置

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Effective date: 19981008