JPH0518692B2 - - Google Patents

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JPH0518692B2
JPH0518692B2 JP61066861A JP6686186A JPH0518692B2 JP H0518692 B2 JPH0518692 B2 JP H0518692B2 JP 61066861 A JP61066861 A JP 61066861A JP 6686186 A JP6686186 A JP 6686186A JP H0518692 B2 JPH0518692 B2 JP H0518692B2
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polyester
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acid
slipperiness
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Jujiro Fukuda
Shigeo Uchiumi
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DAIA HOIRU HEKISUTO KK
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/775Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers the base being of paper
    • G03C1/785Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers the base being of paper translucent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/36Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/20Carboxylic acid amides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野 本発明は写真・製版・透明電極基板用等二軸延
伸ポリエステルフイルムに関し、物理的性質、特
に滑り性及び光学的性質に優れた写真・製版・透
明電極基板用フイルムベースとするに適した二軸
延伸ポリエステルフイルム、更に詳しくは、特に
滑り性、透明性に優れたフイルムが要求される製
版印刷用、エツクス線写真用、マイクロフイルム
用、電子写真用、ジアゾ写真用等の複写用途及び
透明電極基板等の用途において、滑り性と透明性
とが共に優れ且つ該フイルム上の印刷層や蒸着膜
の接着性、耐久性に優れたベースフイルムに関す
るものである。 (ロ) 従来の技術と解決すべき問題点 ポリエステルフイルムは写真・製版・透明電極
基板フイルムベースに必要な諸特性、即ち透明で
曇りのないこと、引張り、引裂き、ねじれに対し
強いこと、寸法的に安定でありカールしないこ
と、乳剤や水、アルカリ液に対し安定であるこ
と、熱変形温度が高いこと、フイルム表面及び内
部に異物のないこと等、殆んど全ての特性を満足
し得るが、近年、より高級な写真・製版・透明電
極基板用フイルムベースが望まれるようになり、
特に透明性及び易滑性という二律排反の現象をよ
り高度に満足させることが要求されるようになつ
た。 従来よりポリエステルフイルムの易滑性を向上
させる方法としては析出法と呼ばれる触媒残渣に
よる不活性微粒子とか、添加法と呼ばれる重合も
しくは溶融押出時、無機化合物微粒子を配合する
方法等によりフイルム表面に該微粒子による凹凸
を形成させる事により計られてきた。しかしなが
ら、従来の製膜延伸条件を取る限り、表面の凹凸
を形成し表面粗度を粗くすると、表面のヘーズが
高くなり、又、微粒子とポリマーの間隙に生じる
ボイドが増え、内部ヘーズも高くなり全体として
透明性が低下してしまうという問題点があつた。 そこで本発明者らは特願昭60−138339号におい
てフイルムの面配向度(△P)、フイルムの平均
屈折率()、X線回析の〔100〕面に対する〔1
10〕面の強度比率をある特定の値にする事によ
り、フイルムの厚み斑、平面性を悪化させる事な
く透明易滑性の改良されたフイルムが得られる事
を見出した。しかしながら上記の検討では、フイ
ルムに含まれる粒子は、依然としてその易滑性の
要因の主な部分を占め、粒子の含有量を大幅に低
下させ透明性を飛躍的に向上させて、尚且つ、易
滑性を保つ事は非常に困難であつた。 しかるに、写真・製版・透明基板用のベースフ
イルムの透明性に対する要求は、より高度なもの
となり、粒子の含有量は従来より大幅に低下させ
なければ解決出来ないレベルとなつて来ている。
このように粒子の含有量が非常に低く高度に透明
なフイルムは、従来易滑性を犠牲にし、その代り
出荷時にその両端に機械的に凹凸加工を施し巻き
取り時のフイルムのすり傷を防いでいる。しか
し、このような加工をしても製膜時に入るすり傷
に多く、又、両端を凹凸加工する工程を加える事
により、コストアツプにもなつていた。この為、
粒子の含有量を従来より大幅に低下させて、透明
性を大幅に向上させ、尚且つ従来の易滑性を兼ね
備えたフイルムを得る方法が望まれていた。 (ハ) 問題点を解決する為の手段 本発明者等は、上記問題点に鑑み、鋭意検討の
結果、ポリエステル中に有機滑剤を0.005〜1.0wt
%含有し、且つ、二軸延伸熱固定後のフイルムが
下記式(1)−(3)を満たす場合にのみ、粒子の含有量
を大幅に低下させて透明性の飛躍的に向上させ、
尚且つ、易滑性も確保して、優れた巻き特性を持
つフイルムを得る事が、可能である事を見出し、
本発明に到達したものである。 即ち本発明は(1)有機溶剤を0.005〜1wt%含有
し、且つ、二軸延伸熱固定後のフイルムが下記式
(1)−(3)を満足する事を特徴とする、透明易滑性に
優れた二軸延伸ポリエステルフイルムに存する。 △H≦0.3% ……(1) H100 0≦0.9% ……(2) μs≦1.2 ……(3) ここで△H、H100 0及びμsはそれぞれ二軸延伸フ
イルムの表面ヘーズ、フイルムの厚さを100μm
に換算したときのフイルムの内部ヘーズ、フイル
ムの静止摩擦係数である。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明にいうポリエステルとは、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカル
ボン酸のごとき芳香族ジカルボン酸又はそのエス
テルと、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ネオペンチル
グリコール等のごときグリコールとを重縮合させ
て得ることの出来るポリマーである。 このポリエステルは、芳香族ジカルボン酸とグ
リコールとを直接重縮合させて得られる他、芳香
族ジカルボン酸ジアルキルエステルとグリコール
とをエステル交換反応させた後重縮合せしめる
か、あるいは芳香族ジカルボン酸のジグリコール
エステルを重縮合せしめる等の方法によつても得
られる。かかるポリマーの代表的なものとして、
ポリエチレンテレフタレートやポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレート等が例示
される。このポリマーは共重合されないホモポリ
マーであつてもよく、またジカルボン酸成分の15
モル%以下が非芳香族ジカルボン酸成分であり、
および/またはジオール成分の15モル%以下が脂
肪族グリコール以外のジオール成分であるような
共重合ポリエステルであつてもよい。 さらに前記ポリエステルと他の重合体とのポリ
マーブレンドであつてもよい。ブレンド出来る他
の重合体として、ポリアミド、ポリオレフイン、
他種ポリエステル(ポリカーボネートを含む)が
例示される。 又、フイルムの印刷性や蒸着の際の接着性を向
上させる目的で、ポリアルキレングリコールを含
有せしめるのも好適である。 ポリアルキレングリコールとしてはポリエチレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等を挙げることができ
る。これらのポリアルキレングリコールをフイル
ム中に含有せしめる方法としては、エステル交換
中、重合中に含有せしめたり、ポリアルキレング
リコールを共重合せしめた重合体をブレンドした
り、乾燥時又は押出時練り込んだりする等いかな
る方法でも良い。但し、本発明のフイルムの透明
性を失なわないよう、分子量としては10000以下
が好ましく、更に好ましくは8000以下である。
又、フイルム中の含有量としては1%以下が好ま
しい、更に好ましくは0.5%以下である。 また前記ポリエステルには、必要に応じて安定
剤、着色剤、酸化防止剤、消泡剤等の添加剤を含
有するものであつてもよい。又、ポリエステルフ
イルムに易滑性を付与するために、微粒子及び/
又は不活性無機粒子を添加する(含有させる)こ
とができる。 前記微粒子は、カオリン、クレー、炭酸カルシ
ウム、酸化ケイ素、テレフタル酸カルシウム、酸
化アルミニウム、酸化チタンリン酸カルシウム、
酸化チタン等の元素周期律表の第族、第族、
第族、第族その他から選ばれる元素を含む塩
または酸化からなる不活性外部粒子、ポリエステ
ル樹脂の溶融製膜に際して不溶な高融点有機化合
物、架橋化ポリマー及びポリエステル合成時に使
用する金属化合物触媒、例えばアルカリ金属化合
物、アルカリ土類金属化合物などによつてポリエ
ステル製造時にポリマー内部に形成される内部粒
子であることができる。 フイルム中に含まれる該微粒子量は0.0001〜
0.5重量%であることが必要であり、また粒子の
平均粒径としては0.01〜3.5μmの範囲である。 該微粒子を用いる場合、大粒子と小粒子のバイ
モーダル系である事は好ましい形態である。 本発明において、二軸延伸熱固定後のフイルム
の表面ヘーズ(△H)は0.3%以下、フイルムの
厚さを100μmに換算したときのフイルムの内部
ヘーズ(H100 0)は0.9%以下であることが必要で
ある。△Hが0.3%より大きくなるとフイルムの
表面での乱反射が大きくなり透明感が損なわれ好
ましくない。又、H100 0が0.9%以上になるとフイ
ルム内部での光の吸収が大きくなり過ぎ、やはり
透明感が損なわれ好ましくない。フイルムの厚さ
を100μmに換算したときのフイルムのトータル
ヘーズ(H100 0)は1.2%以下、好ましくは1.0%以
下であると、フイルム全体の透明性が向上し、好
ましい。 フイルム同士の静止摩擦係数(μs)はフイルム
の製膜終了時又はスリツト時に、巻き上げるとき
の巻き易さを知る目安となるが、本発明では二軸
延伸熱固定後のフイルムのμsは1.2以下、好まし
くは1.0以下であることが必要である。μsが1.2よ
り大きくなると、製膜終了時又はスリツト時に巻
き上げる時にフイルムロール表面にブロツキング
によるツブ跡が発生し使用に耐えられなくなる。
又、フイルムの動摩擦係数μdはμsよりも小さいこ
とが、フイルムの巻き取り性のうえで好ましい。 上記のような高度の透明性と易滑性の条件を、
同時に満たす為には、前記ポリエステル中に微粒
子及び/又は不活性無機粒子を添加する(含有さ
せる)だけでは非常に困難であり、該ポリエステ
ル中に有機滑剤を含有させる事が必要である。有
機滑剤としては、下記一般式(4)または(5)で示され
るビスアミド化合物を用いると、フイルムの易滑
性の寄与が大きいと同時に、フイルムのヘーズへ
の影響が小さく、フイルムの透明易滑性を向上さ
せるうえで、好ましい。 上記式中、R1は炭素数1〜12のアルキレン基
を表わし、具体的には、メチレン基、エチレン
基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサ
メチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン
基、ドデカメチレン基等が挙げられる。好ましく
は、R1は炭素数1〜6のアルキレン基である。 R2およびR3は炭素数8〜30のアルキル基を表
わし、具体的にはオクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、
テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル
基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシ
ル基、エイコシル基、ヘンエイコシル基、ドコシ
ル基、ヘプタコシル基、トリアコンシル基等が挙
げられる。好ましくは、R2およびR3は炭素数12
〜30のアルキル基である。 これ等R1〜R3は分岐鎖を有していてもよい。 R4は水素またはメチル基を表わす。 上記一般式(4)で表わされるビスアミド化合物
は、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オク
タメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ド
デカメチレンジアミン等のアルキレンジアミンと
ステアリン酸、カプリン酸、デカン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、アラキジン
酸、ベヘン酸、オレイン酸、エライジン酸、モン
タン酸、カルナウバ酸等の脂肪酸との反応等によ
つて得られるが、代表的な化合物としては、N,
N′−メチレンビスステアリン酸アミド、N,
N′−エチレンビスステアリン酸アミド、N,
N′−ブチレンビスステアリン酸アミド、N,
N′−ブチレンビスミリスチン酸アミド、N,
N′−ヘキサメチレンビスベヘン酸アミド等が挙
げられる。 上記一般式(5)中、R5は炭素数1〜12のアルキ
レン基または芳香族環もしくは脂肪族環を含む二
価の炭化水素残基を表わす。具体的には、フエニ
レン基、ナフチレン基等のようなアリレン基;キ
シリレン基等のような芳香族炭化水素の2個の水
素原子が2個のアルキレン基と置換したアリレン
ジアルキレン基あるいはジフエニレントリメチレ
ン基のようなジアリレントアルキレン基、アリー
ル置換アルキレン基、シクロプロペニレン基、シ
クロヘキシレン基、シクロペンチレン基のような
シクロアルキレン基等好ましくは炭素数6以上の
シクロアルキレン基があげられる。これは置換基
を有していてもよい。 一般式(5)で表わされるビスアミド化合物は、オ
クチルアミン、デシルアミン、ペンタデシルアミ
ン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、
ドテシルアミン等のアルキルモノアミンと、シク
ロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン
酸、セパシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、
フエニルエチルジカルボン酸、フエニルエタンジ
カルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフエニ
ルジカルボン酸との反応等によつて得られるが、
中でも代表的なものとして、N,N′−ジヘプタ
デシルアジピン酸アミド、N,N′−ジヘプタデ
シルセバシン酸アミド、N,N′−ジヘプタデシ
ルテレフタル酸アミド、N,N′−ジヘンエイコ
シルテレフタル酸アミド等が挙げられる。 これ等ビスアミド化合物は、一般式(4)、(5)で表
わされる化合物の別なく単独であるいは混合物と
して使用される。 これらの有機滑剤のフイルム中の含有量の合計
として0.005〜1wt%、好ましくは0.005〜0.5wt
%、更に好まくは0.01〜0.5wt%である。フイル
ム中の含有量が0.005wt%未満であると、フイル
ムの易滑性向上の効果が小さい。一方、フイルム
中の含有量が1wt%を越えると、該有機滑剤のフ
イルム表面への析出が著しくなり、フイルムヘー
ズが悪化したり、該フイルム上に形成される印刷
層や蒸着膜の接着性、耐久性が低下する為、好ま
しくない。 本発明のポリエスエルフイルムを製造するにあ
たり、ビスアミドを添加する時期としては、ポリ
エステル樹脂製造後押出成形前の段階が好まし
い。例えば押出成形前のポリエステル樹脂に直接
分散混合するか、または予め高濃度のマスターバ
ツチの樹脂を作成し、これとポリエステルポリマ
ーとを所定の濃度となるように希釈混合した後、
押出整形してフイルムとする方法を採ることもで
きる。練り込み法以外にも例えば重縮合反応終了
後に添加する方法も可能である。 上記のような有機滑剤のフイルム中の含有量を
一定としたとき、該有機滑剤が最も二軸延伸熱固
定後のフイムの易滑性に寄与する条件を、種々検
討した結果、該フイルムの平均屈折率が、その
易滑性に大きく関つているという事実が見出され
た。 即ち、上記のような有機滑剤のフイルムの易滑
性への寄与を最も効果的に得る為には、二軸延伸
熱固定後の平均屈折率が、1.640〜1.670、好ま
しくは1.650〜1.670である事が好ましい。が
1.640未満では、該有機滑剤のフイルムの易滑性
への寄与が十分でない。又、が1.670を越すと、
易滑性は確保出来るものの、フイルムの結晶化が
進行してしまい、透明性、強度等に悪影響を与え
る。と易滑性の相関する理由は正確に説明する
説明する事は困難であるが、次のような仮説が考
えられる。 上記のような有機滑剤は、一般にポリエステル
フイルムの非晶相に集中していると考えられてお
り、を上げる、即ちフイルムの結晶化度を向上
させる事により、該有機滑剤を効率的にフイルム
の表面に析出させていると思われる。しかも驚く
べき事に、を上記範囲内に収めず、単に該有機
滑剤を大量に含有させて、易滑性を達成したフイ
ルムは、該フイルム上に形成される印刷層や蒸着
膜の接着性、耐久性が低下してしまうのに対し、
nが上記範囲内にあり、必要最小限の有機滑剤含
有量で易滑性を達成したフイルムは、上記の接着
性、耐久性の低下がほとんど見られない。この事
実は、後者のフイルムでは、該有機滑剤のフイル
ムの表面への析出が非常に効率的に且つ、微分散
して起こつている事によると思われる。即ち、結
晶化度を上げ、該有機滑剤を表面に析出させる方
法は、単に該有機滑剤を大量に含有させる方法に
較べ、該有機溶剤のフイルム表面への析出量、分
散状態を非常にコントロールしやすく、且つ、該
フイルムと該有機滑剤との結合力が優れていると
考えられる。 一方、フイルムの易滑性が保持しつつ厚み斑及
び平面性を良好にする為には、二軸延伸熱固定後
のフイルムの面配向(△F)が0.155〜0.175、好
ましくは0.155〜0.170である事が好ましい。△P
が0.155未満のフイルムではフイルムの厚み斑、
平面性が維持出来ず、又、△Pの低下により、ヘ
ーズ即ち透明性が悪化する。一方、△Pが0.175
を越すと易滑性が低下するので好ましくない。 このように、ポリエステル中に有機滑剤を
0.005〜1wt%含有させ、二軸延伸固定後のΔH、
H100 0、μsを、前記範囲内に満足させる事により、
高度の透明性と易滑性を兼ね備え、写真、製版、
透明電極基板等の用途に、極めて優れた二軸延伸
ポリエステルフイルムが得られる。 次に本発明のポリエステルフイルムの製膜方法
を更に詳細に説明する。カオリン、シリカ等の微
細粒子を必要により安定剤、着色剤、消泡剤、有
機滑剤、ポリアルキレングリコール等の添加剤と
共に添加混合せしめたポリエステルチツプを常法
の手段で乾燥し、押出機を通して押出し、回転冷
却体上で冷却固化して未延伸ポリエステルシート
を形成する。この際、常法の静電印加冷却法を用
いることが好適である。このようにして得たフイ
ルムは第一軸方向、通常は縦方向にその複屈折率
Δnが0.070を越えるよう延伸する。その際延伸温
度は75℃以上130℃以下が好ましい。又用いるロ
ールとしては、ハードクロムメツキロール、セラ
ミツクロール、テフロン等のエラストマーロール
等、適宜使用できる。次に第二軸方向に一軸配向
フイルムを、一旦ガラス転移点以下に冷却するか
又は冷却することなく、例えば90℃〜150℃の温
度に予熱加熱し、更にほぼ同程度の温度下におい
て第二軸方向に3.2〜5.0倍に延伸し、二軸配向フ
イルムを作成する。第二軸方向の延伸倍率は3.2
倍以下では第二軸方向の厚さ斑が増幅するので好
ましくない。該二軸配向フイルムは200〜250℃で
1秒〜10分間熱固定されるが、該熱固定ゾーンに
おいて200℃以上で1〜15%巾方向に弛緩するの
が好ましい。特に好ましくは、熱固定ゾーンの最
大熱固定温度のゾーンで巾方向に弛緩するのが好
ましい。 更に透明易滑性を向上させる目的でいつたん
200℃以上で熱固定したのち一度120℃以下に冷却
し更に200℃以上で熱固定するいわゆる二段熱固
定を併用する事も好ましい実施形態である。 以上、本発明は、写真、製版、透明電極基板用
途等に要求される透明性、易滑性を有しかつ該フ
イルム上の印刷層や蒸着膜の接着性、耐久性に優
れたフイルムを提供するものであり、本発明のフ
イルムの厚みとしては3μから500μまで適用可能
であるが、好ましくは20μ〜200μの種々のフイル
ム厚さのフイルムに適用できる。 (ニ) 実施例 以下に実施例にて本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。 なお、フイルムの評価方法を以下に示す。 (1) フイルムヘーズ JIS−K6714に準じ日本電色工業社製積分球
式濁度計NDH−20Dにより表面ヘーズと内部
ヘーズを求めた。 フイルムの厚さをd(μm)、フイルムヘーズ
の測定値をH1、フイルム表面に流動パラフイ
ンを塗布した後のヘーズの測定値を内部ヘーズ
H0とすると、表面ヘーズ△H、及び、フイル
ムの厚さを100μmに換算したときの内部ヘー
ズH100 0とヘーズH100 0は下式で定義される。 △H=H1−H0 H100 0=H0×100/d H100 0=H100 0+△H (2) 平均屈折率および面配向度 フイルムの屈折率の測定は、アタゴ(株)製アツ
ベの屈折計を使用し、光源にはナトリウムラン
プを用いて行なつた。 フイルム面内の最大の屈折率nγ、それに直
角方向の屈折率nβ及び厚さ方向の屈折率nαを
求め、平均屈折率及び面配向度を次式に従つて
算出した。 平均屈折率=nγ+nβ+nα/3 面配向度=nγ+nβ/2−nα (3) 複屈折率(縦延伸フイルム) カールツアイス社製偏光顕微鏡によりターデ
ーシヨンを測定し、次式により複屈折率(Δn)
を求めた。 Δn=R/d 但しR:リターデーシヨン d:フイルム厚さ(μm) (4) 滑り性 平滑なガラス板上にフイルム同志を2枚重
ね、その上にゴム板を更にその上に荷重を載
せ、2枚のフイルムの接圧を2g/cm2として20
mm/mmでフイルム同志を滑らせて摩擦力を測定
した。5mm滑らせた点での摩擦係数を動摩擦係
数とした。 (5) 極限粘度〔η〕 ポリマー1gをフエノール/テトラクロロエ
タン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlに溶解
し30℃で測定した。 (6) 金属蒸着膜の耐久性 ポリエステルフイルム上に真空蒸着により厚
さ約1500Åの酸化インジウム膜を形成した後、
スペーサーで間隔を保ち2枚重ねてスイツチを
形成した。電極面積2cm×2cm、間隔100μm、
回路電流1mAにして、先端7Rのゴムをつけ
た荷重200gのロツドを用いて3Hzで打鍵し、
シグナルの浪形が乱れる回数を測定して、○、
△、×で下記のように評価した。 ○:100万回以上。実用上、全く問題ない。 △:30〜100万回。実用上、若干問題がある。 ×:30万回以下。使用に耐えられない。 実施例1〜2、比較例1〜3 (ポリエステルチツプの製造法) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリ
コール70部、及び酢酸カルシウム−水塩0.07部を
反応器にとり加熱昇温すると共にメタノールを留
去させエステル交換反応を行ない、反応開始後約
4時間半を要して230℃に達せしめ、実質的にエ
ステル交換反応を終了した。 次にリン酸0.04部及び三酸化アンチモン0.035
部を添加し、常法に従つて重合した。即ち反応温
度は徐々に昇温し、最終的に280℃とし、一方、
圧力は徐々に減じ最終的に0.5mmHgとした。4時
間後反応を終了し、常法に従いチツプ化してポリ
エステル(A)を得た。 一方ポリエステル(A)の製造においてエステル交
換終了後、平均粒径1.3μの微小粒子の無定形シリ
カ0.10部を添加する他は、ポリエステル(A)の製造
と同様にしてポリエステル(B)を得た。 又、一方ポリエステル(A)98部を予め180℃で6
時間真空乾燥し、冷却後、N,N′−ヘキサメチ
レンビスステアリン酸アミドの微細粉末2部を添
加混合し、次いで280℃で押出機を用いて練り込
み、2重量%のN,N′−ヘキサメチレンビスス
テアリン酸アミドを含有するポリエステル(C)を得
た。 ポリエステル(A)、(B)の〔η〕は0.63、ポリエス
テル(C)の〔η〕は0.62であつた。 (製膜法) 上記のポリエステル(A)、(B)、(C)を第1表に記載
の組成でブレンドした後、常法により乾燥し285
℃で溶融押出し、冷却固化して無定形シートを得
た。 該無定形シートをまずIRヒーターを使用して
85℃で縦方向に36倍延伸しΔn0.090としたのち次
いで120℃で横方向に4.0倍延伸後種々の温度で一
段又は二段の熱固定を行ない熱固定時種々の弛緩
率で巾方向の弛緩を行なつて、厚さ100μmの二
軸延伸フイルムを得た。これらのフイルムを実施
例1〜2、比較例1〜3とした。 実施例 3 ポリエステル(A)、(B)を97:3の組成でブレンド
したポリエステル100部にN,N′−ヘキサメチレ
ンビスベヘン酸アミド0.1部を、直接添加混合し
た後、実施例1と全く同様に製膜を行なつた。得
られたフイルムの厚さは100μmであつた。これ
らのフイルムについての特性を第1表に示す。 第1表において、比較例1、3では静止摩擦係
数が高く、製膜後、及びスリツト時に巻き取る時
にブロツキングが発生し、巻き取り困難であつ
た。比較例2ではフイルムのヘーズが増加してし
まい透明性に劣つていた。
【表】 * 直接添加した。
(ホ) 発明の効果 以上、記載のとおり、本発明は前記特許請求の
範囲に記載のとおりの構成を採用することにより
透明性、易滑性に極めてすぐれた、写真・製版・
透明電極基板用フイルムして有用なポリエステル
フイルムであると言うことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 有機溶剤を0.005〜1wt%含有し、且つ、二軸
    延伸熱固定後のフイルムが下記式(1)−(3)を満足す
    る事を特徴とする透明易滑性に優れた二軸延伸ポ
    リエステルフイルム。 △H≦0.3% ……(1) H100 0≦0.9% ……(2) μs≦1.2 ……(3) ここで△H、H100 0及びμsはそれぞれ二軸延伸フ
    イルムの表面ヘーズ、フイルムの厚さを100μm
    に換算したときのフイルムの内部ヘーズ、フイル
    ムの静止摩擦係数である。 2 二軸延伸熱固定後のフイルムの平均屈折率
    が1.640〜1.670である事を特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の二軸延伸ポリエステルフイル
    ム。
JP61066861A 1986-03-25 1986-03-25 透明易滑二軸延伸ポリエステルフイルム Granted JPS62222829A (ja)

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GB2188586A (en) 1987-10-07
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