JPH05186631A - 多孔性構造体およびその製造法 - Google Patents

多孔性構造体およびその製造法

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JPH05186631A
JPH05186631A JP4023438A JP2343892A JPH05186631A JP H05186631 A JPH05186631 A JP H05186631A JP 4023438 A JP4023438 A JP 4023438A JP 2343892 A JP2343892 A JP 2343892A JP H05186631 A JPH05186631 A JP H05186631A
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Japan
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polyurethane
porous structure
polycarbonate diol
substrate
organic solvent
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Masaoki Koyama
正興 小山
Mikiyoshi Mori
森  幹芳
Noriyuki Kuramoto
憲幸 倉本
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/42Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain
    • C08G18/44Polycarbonates

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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 透湿度と耐水圧のバランスに優れ、良好なセ
ル構造を有するポリカーボネートジオールよりなる多孔
性構造体。 【構成】 C4,5−PCDL or C4,6−PC
DL or C5,6−PCDL/ジイソシアネート/
鎖延長剤よりなるポリウレタン樹脂の有機溶剤溶液を基
体に適用して、30〜50℃の凝固浴で湿式凝固して得
られる多孔性構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐加水分解性、耐久
性、耐熱性、耐光性、柔軟性に優れた合成皮革、人工皮
革、フィルター、クッション材及び透湿、防水性に優れ
たスポーツ衣料、アウトドアー製品等の用途に利用され
る多孔性構造体とその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多孔性構造体の製造法としてはH
LBが6〜18で分子中に炭素数4〜10のアルキル基
またはアルキレン基とエチレンオキサイド単独またはエ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのブロック
付加したポリアルキレングリコール部分を有するエーテ
ルをポリウレタン樹脂溶液の塗液に加えて、基体に適用
し、塗液の表面を気体または液体で処理して湿式凝固さ
せる技術がある(例えば、特公昭47−17462)。
【0003】また、多孔性構造体の製造方法として、平
均分子量200〜3000のポリプロピレングリコール
を含有するポリウレタン樹脂溶液を繊維質基体または成
膜板に塗布し、水中で凝固させる技術がある(特公昭5
1−18481)。しかし、このような多孔性構造体
は、着用耐久性に劣る、つまり着用時の人体からの皮脂
成分により、樹脂皮膜の劣化が生じると言った問題があ
るため、着用耐久性を向上するためにポリカーボネート
ジオールを含有するポリウレタン樹脂溶液を用いるのが
好ましいとされている。
【0004】このポリカーボネートジオールを用いたポ
リウレタン樹脂溶液からなる合成皮革の例は多くある
が、一般にポリカーボネートジオール系ポリウレタン溶
液は湿式凝固性が不良であると言われており、従来は乾
式法で製造されている物が多い(特開昭59−1007
78、特開昭56−58072)。またポリカーボネー
トジオール系ポリウレタン溶液を用いた場合、湿式凝固
法により多孔性構造体を製造するのが困難なために特殊
な化合物を用いる必要があった。それも塗膜の厚みが1
00μを越える場合は比較的容易であったが、100μ
以下の場合は多孔性構造体を得るのが困難であった。
【0005】特に結晶性のポリカーボネートジオールを
用いたポリウレタン溶液ではその傾向が強く、従って前
記したごとくポリカーボネートジオールを用いたポリウ
レタンの特性である耐加水分解性、耐久性、耐熱性、耐
光性といった物性が要求される場合には多孔質層は従来
のポリエステル系ポリウレタンあるいはポリエーテル系
ポリウレタンで構成し、表面層に乾式法で作製したポリ
カーボネート系ポリウレタン層を付与するのが一般的で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は疎水性の強いポリオールを用いたポリウレタン樹脂の
有機溶媒溶液を用いると、多孔性の構造体を作るのが困
難であった。例えば、近年ポリカーボネートジオールを
用いたポリウレタンは耐加水分解性、耐熱性、耐光性等
の特徴が高く評価され、自動車シート、家具等の用途に
用いられるようになったが、従来の方法では多孔性構造
体を作るのは困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等はポリカーボ
ネートジオールを用いたポリウレタンの有機溶媒溶液を
各種基体に適用し、湿式凝固させることにより、多孔性
構造体を製造する方法について種々の検討を行った結
果、本発明に到達した。すなわち本発明は、ポリカーボ
ネートジオールと有機ジイソシアネート及び鎖延長剤よ
り構成されるポリウレタン樹脂を主体とする有機溶媒溶
液を基体に適用し、30〜50℃の凝固浴中で湿式凝固
させることにより得られる多孔性構造体およびその製造
方法に関するものである。
【0008】以下に本発明を説明する。本発明に用いる
ポリウレタン樹脂としては、ポリカーボネートジオール
と有機ジイソシアネート及び鎖延長剤より構成されるポ
リウレタン樹脂が挙げられる。具体的には、ポリカーボ
ネートジオールとしては分子量が500〜5000の脂
肪族系のポリカーボネートジオールが好ましい。なかで
も下記の一般式で表されるように、AとBの割合が9:
1〜1:9で、A,B,Cの総量に対して、Cの一種ま
たは二種以上の合計が0〜10%である(但し、該%お
よび割合は、繰り返し単位の個数を示す)脂肪族コポリ
カーボネートジオールが更に好ましい。
【0009】
【化2】 (m,nは4〜6の整数でm≠n、R′,R″は炭素数
が2〜6のアルキレン)もちろん、必要とする物性に影
響しない範囲で少量のポリエステルジオールあるいはポ
リエーテルジオールを併用することは何等差し支えな
い。
【0010】本発明に用いる有機ジイソシアネートとし
ては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネートおよびその混合物
(TDI)、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシア
ネート(MDI)、ナフタレン−1,5−ジイソシアネ
ート(NDI)、3,3′−ジメチル−4,4′−ビフ
ェニレンジイソシアネート(TODI)、粗製TDI、
ポリメチレンポリフェニルジイソシアネート、粗製MD
I等の芳香族ジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート(XDI)、フェニレンジイソシアネート等の芳
香脂環族ジイソシアネート、さらには4,4′−メチレ
ンビスシクロヘキシルジイソシアネート(水添MD
I)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イ
ソフォロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキ
サンジイソシアネート(水添XDI)等の脂肪族ジイソ
シアネートが挙げられる。
【0011】本発明に用いる鎖延長剤としては、エチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール等の短鎖ジオー
ル類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジア
ミン、ジフェニルジアミン、ジアミノジフェニルメタ
ン、ジアミノシクロヘキシルメタン、ピペラジン、2−
メチルピペラジン、イソフォロンジアミン等の各種ジア
ミンおよび水等が挙げられる。
【0012】本発明のポリウレタンを製造する方法とし
ては、ポリウレタン業界で公知のウレタン化反応の技術
が用いられる。例えば、非晶性ポリカーボネートジオー
ルと有機ジイソシアネートを常温〜200℃で反応させ
ることにより、NCO末端のウレタンプレポリマーを合
成し、これに鎖延長剤を加え、さらに常温〜200℃で
高分子量化して目的とするポリウレタンを得るプレポリ
マー法、あるいは、該非晶性ポリカーボネートジオール
と有機ジイソシアネート、鎖延長剤を一括して添加し、
常温〜200℃で反応させることにより、目的とするポ
リウレタンを得るワンショット法がある。
【0013】これらの反応においては、当然のことなが
ら、必要に応じて適当量の三級アミンや錫、チタン等の
有機金属塩で代表されるウレタン化反応において公知の
重合触媒を用いることも可能である。また、これらの反
応は溶媒中で行ってもよく、無溶媒で合成した後、ポリ
ウレタンを溶媒に溶解しても良い。
【0014】有機溶媒を用いる場合は、イソシアネート
不活性な溶媒が好ましく、例えば、ジメチルホルムアミ
ド、ジエチルホルムアミド、ジメチルスルフォキシド、
ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、メチルイ
ソブチルケトン、ジオキサン、シクロヘキサノン、トル
エン等の一種または二種以上の混合物が挙げられる。実
用上好ましいのは、アミド系溶媒およびスルフォキシド
系溶媒であり、特に好ましいのはジメチルフォルムアミ
ドである。
【0015】ポリウレタン樹脂の有機溶媒溶液の濃度
は、一般には5〜50%である。該溶液中に加える成膜
助剤の添加量は、0〜10重量%であり、それらの例と
しては炭素数の比較的多い脂肪族カルボン酸、例えばカ
プリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、メリシン酸等
が挙げられる。またカルボン酸エステルとしては、炭素
数1〜6のアルキルアルコールと炭素数6〜18の脂肪
族カルボン酸のエステル等が挙げられる。
【0016】グリセリンと炭素数10〜22の脂肪族カ
ルボン酸モノエステル、ジエステルおよびトリエステ
ル、ソルビタンと炭素数10〜22の脂肪族カルボン酸
モノエステル、ジエステルおよびトリエステル、またオ
クチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコー
ル、ドデシルアルコール、テトラデシルアルコール、セ
チルアルコール、ステアリルアルコール、ドデシルアル
コール等の長鎖アルコール等が挙げられる。
【0017】これらのポリウレタン有機溶媒溶液を適用
する基体としては、種々のものが使用できる。例えば、
起毛布、編布、織布、不織布、紙、プラスチックフィル
ム、金属板、ガラス板等が挙げられる。基体に適用する
方法としては、塗布または含浸が挙げられる。基体が起
毛布、編物織布、不織布の場合、その表面に塗布する際
には樹脂溶液が基体内部に浸透しやすくなり、柔軟性が
劣り品位の面で好ましくないので、予めそれらの基体に
前処理を施すことが好ましい。
【0018】その処理方法としては、基体にフッ素系等
の撥水剤で処理する方法、基体カレンダーに通して基体
のふくらみをつぶし平滑にする方法がある。塗布方式は
特に限定されないが、一般的にはフローティングナイフ
コーター、ナイフオーバーロールコーター、リバースロ
ールコーター、ロールドクターコーター、グラビアロー
ルコーター、キスロールコーター等を用いて塗布するこ
とができる。
【0019】本発明において、基体が編物のように空隙
率が大きいものは、直接塗布すると樹脂の浸透により柔
軟性が劣るため、接着剤を介在させたラミネート法を採
用することができる。ここで使用する接着剤は、ポリウ
レタン、ポリアクリル、ポリアミド、ポリエステル等任
意に使用することができるが、ポリウレタンを用いるの
が好ましい。接着剤の塗布方法は、多孔性構造体表面全
体に塗布することもできるが、風合い、透湿性の面から
多孔性構造体表面に点状または線状に接着剤を塗布し積
層する方法が好ましい。
【0020】湿式凝固の方法としては、例えば、ポリウ
レタン樹脂溶液を前記基体に適用したものを、ポリウレ
タン樹脂溶液の有機溶媒と親和性があり、ポリウレタン
樹脂にとっては非親和性である非溶媒の凝固浴中へ直接
浸漬し、該有機溶媒を抽出することによって凝固させる
方法がある。上記の有機溶媒と親和性であり、ポリウレ
タン樹脂にとっては非親和性である非溶媒としては、
水、エチレングリコール、グリセリン、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ヒドロキシエチルアセテート
およびこれらの二種以上の混合物が挙げられる。最も好
ましいのは水であり、凝固浴として上記溶媒のみを用い
ても、これと他の溶媒との混合浴を用いてもよい。
【0021】凝固浴の温度は30〜50℃が必要であ
り、30℃未満ではポリカーボネートジオール系ポリウ
レタン樹脂溶液の場合、多孔性構造体が得られにくく、
特に膜の厚みが薄い場合になると困難となる。また50
℃を越える多孔性構造体が得られず、実用上好ましくな
い。湿式処理工程を数段に分けて連続的に凝固する場合
には第一段の凝固浴温度が30〜50℃である必要があ
る。以後の凝固浴温度は、高温側に設定することも、低
温側に設定することも可能であり、目的とする多孔性構
造体の特性に応じて変化させることができる。湿式凝固
後は、通常の方法で洗浄、乾燥を行う。
【0022】得られた構造体材料はこのまま使用するこ
とも可能であるが、更に各種特性を付与する意味から、
この上にポリウレタン樹脂溶液や他のポリマー(例えば
塩化ビニル、セルロース系樹脂等)溶液やエマルジョン
を塗工したり、別途離型紙の上に塗工した上記ポリマー
溶液やエマルジョンを乾燥して得た塗膜と貼合わせた後
で、離型紙を剥して得られる積層体として用いたりする
ことも可能である。
【0023】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に説明する
が、本発明はこれらにより何等限定されるものではな
い。尚実施例中の部は重量部を表す。
【0024】非晶性ポリカーボネートジオールの合成例(1) 撹拌機、温度計、分留塔、真空ポンプを備えた反応機
に、1,5−ペンタンジオール416部(4.0モル)
および1,6−ヘキサンジオール472部(4.0モ
ル)を加え、70〜80℃で金属ナトリウム1.84部
(0.08モル)を撹拌下に添加した。ナトリウムが完
全に反応した後、472部(8.0)のジエチルカーボ
ネートを導入した。反応温度を95〜100℃に上昇さ
せるとエタノールを溜出し始めた。徐々に温度を上昇さ
せ、約6時間で160℃とした。この間約10%のジエ
チルカーボネートを含むエタノールが溜出した。
【0025】その後、さらに反応器の圧力を10mmHg以
下とし、強撹拌下200℃にて4時間反応させた。生成
したポリマーは、冷却後ジクロロメタンに溶解させ、希
酸で中和した後、水洗を数回繰り返し、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水してから、溶媒を蒸留除去し、さらに2〜3
mmHg、140℃で数時間乾燥させた。得られた非晶性ポ
リカーボネートジオール(以下C5,6−PCDLと略
記する)の数平均分子量は2000であった。
【0026】非晶性ポリカーボネートジオールの合成例(2) 1,5−ペンタンジオールに変えて、1,4−ブタンジ
オール360部(4.0モル)を用いて、合成例(1)
と同様にして非晶性ポリカーボネートジオール(以下C
4,6−PCDLと略記)を得た。該C4,6−PCD
Lの数平均分子量は2000であった。
【0027】非晶性ポリカーボネートジオールの合成例(3) 1,6−ペンタンジオールに変えて、1,4−ブタンジ
オール360部(4.0モル)を用いて、合成例(1)
と同様にして、非晶性ポリカーボネートジオール(以下
C4,5−PCDLと略記)を得た。該C4,5−PC
DLの数平均分子量は2000であった。
【0028】ポリウレタン合成例1 合成例(1)で得た、非晶性ポリカーボネートジオール
C5,6−PCDL(分子量2000)536部、ジメ
チルフォルムアミド505部を還流冷却器、温度計及び
撹拌装置を有する反応器に入れ、充分に混合した後、イ
ソフォロンジイソシアネート(IPDI)119部を添
加した後、ジブチル錫ジラウレート40ppmを添加し
て、80℃で4時間反応し、NCO末端のプレポリマー
を得た。イソフォロンジアミン(IPDA)43.9部
を添加し、さらに反応を続け、分子量が数平均で700
00(東ソー(株)製,GPC使用)になった時点で、
n−ヘキシルアミンを添加して反応を停止し、ポリウレ
タン組成物(1)を得た。
【0029】ポリウレタン合成例2 非晶性ポリカーボネートジオールの合成例2で得たC
4,6−PCDLを用いた以外は、ポリウレタン合成例
1と同様にして、数平均分子量70000のポリウレタ
ン組成物(2)を得た。
【0030】ポリウレタン合成例3 非晶性ポリカーボネートジオールの合成例3で得たC
4,5−PCDLを用いた以外は、ポリウレタン合成例
1と同様にして、数平均分子量70000のポリウレタ
ン組成物(3)を得た。
【0031】ポリウレタン合成例4 分子量2000の結晶性ポリカーボネートジオール〔東
亜合成(株)製,商品名:カルボジオールD−200
0〕を用いる以外は、ポリウレタン合成例1と同様にし
て、数平均分子量70000のポリウレタン組成物
(4)を得た。
【0032】ポリウレタン合成例5 分子量2000のポリエステルジオール〔大日本インキ
(株)製,商品名:ポリライトODX−668〕を用い
る以外は、ポリウレタン合成例1と同様にして、数平均
分子量70000のポリウレタン組成物(5)を得た。
【0033】実施例1 フッ素系撥水剤(明成化学(株)製,アサヒガードLS
317)0.8%に浸漬し、絞り率80%で絞った後1
50℃で2分間乾燥した70デニールのナイロン66
(経密度136本/インチ、緯密度104本/インチ)
基布に、アプリケーターを用いて、クリアランス100
μにて表1に示すポリウレタンを塗布し、凝固浴の水温
を20℃,30℃,40℃,50℃,60℃の各温度に
設定した凝固浴中に5分間浸漬して湿式凝固した後、水
温を60℃に設定した脱溶媒槽に5分間浸漬して溶媒を
取り除いた後、熱風乾燥器にて100℃で4分間乾燥し
た。得られた、ポリウレタン塗工ナイロン織布の透湿度
(JIS L−1099,A−1法)と耐水圧を測定し
た結果を表1に示す。
【0034】実施例2 表2に示した固型分をジメチルフォルムアミドにて20
%に調整したポリウレタン組成物(1)100部に、成
膜助剤としてのヒマシ油2部を添加して混合撹拌した。
該調整液をガラス板上に150μのクリアランスにて塗
工した後、水温を30に調整した凝固浴に10分間浸漬
して湿式凝固した。その後、水温を50℃に調整した浴
槽に浸漬して脱溶媒して、100℃の熱風乾燥器にて5
分間乾燥した。得られた多孔性構造体の厚さ、密度、断
面のセル生成状態(電子顕微鏡観察)を評価した。その
結果を表2に示す。
【0035】実施例3〜5 表2に示すように溶液調整条件及び凝固浴温度を設定し
た以外は実施例1と同様にして、多孔性構造体を作製
し、評価した。その結果を表2に示す。
【0036】比較例1 凝固浴の温度を20℃にした以外は、実施例1と同様に
して多孔性構造体を作製し、評価した。その結果を表2
に示す。
【0037】比較例2〜4 表2に示すごとくの溶液調整条件、凝固浴温度に設定し
た以外は、比較例1と同様にして多孔性構造体を作製
し、評価した。その結果を表2に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明の、非晶性ポリカーボネートジオ
ールよりなるポリウレタン樹脂から湿式凝固法により製
造される、多孔性構造体は、凝固浴の温度が30〜50
℃において良好なセル構造が得られるだけでなく、得ら
れた塗膜の耐水圧と透湿度のバランスに優れた物となる
ことは明らかである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネートジオールと有機ジイソ
    シアネートおよび鎖延長剤より構成されるポリウレタン
    樹脂を主体とする、有機溶剤溶液を基体に適用し、30
    〜50℃の凝固浴中で湿式凝固させることにより得られ
    る多孔性構造体。
  2. 【請求項2】 ポリカーボネートジオールが下記一般式
    化1よりなり、AとBの割合が9:1〜1:9で、A,
    B,Cの総量に対して、Cの一種または二種以上の合計
    が0〜10%である(但し、該%および割合は、繰り返
    し単位の個数を示す)脂肪族コポリカーボネートジオー
    ル 【化1】 (m,nは4〜6の整数でm≠n、R′,R″は炭素数
    が2〜6のアルキレン)であることを特徴とする請求項
    1に記載の多孔性構造体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のポリウレタンの有機溶
    剤を基体に適用し、湿式凝固させることにより、多孔性
    構造体を製造する際に、凝固浴の温度を30〜50℃に
    調整し、成膜助剤をポリウレタン重量に対して0〜10
    重量%を加えることを特徴とする多孔性構造体の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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