JPH055281A - 皮革様シート状物およびその製造方法 - Google Patents

皮革様シート状物およびその製造方法

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JPH055281A
JPH055281A JP17624491A JP17624491A JPH055281A JP H055281 A JPH055281 A JP H055281A JP 17624491 A JP17624491 A JP 17624491A JP 17624491 A JP17624491 A JP 17624491A JP H055281 A JPH055281 A JP H055281A
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JP
Japan
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polyurethane elastomer
leather
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weight
sheet material
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JP17624491A
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English (en)
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Katsumi Osawa
克己 大沢
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】表面平滑性が良好で、しかも柔軟性、風合い、
ドレープ性に優れ、均質で微細なミクロセル構造を有
し、そのミクロセル構造に起因する折れしわ性に優れ、
耐加水分解性、耐光性、耐熱性にも優れ、家具、車両用
皮革様シート材として好適な皮革様シート状物およびそ
の製造方法を提供することにある。 【構成】64デニール/144フィラメントのポリエス
テル繊維からなる厚み0.9mmの片面起毛編布を、1,6-
ヘキサンカーボネートポリオールを主成分とする難黄変
タイプポリウレタンエラストマーのジメチルホルムアミ
ド溶液に酢酸酪酸セルロース13部、スルホコハク酸ジ
−2−エチルヘキシルエステルナトリウム塩4部、ポリ
プロピレングリコールエチレンオキサイド付加物6部を
配合したポリウレタンエラストマー組成液を含浸させ、
湿式凝固させて皮革様シート状物を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮革様シート状物およ
びその製造方法に関し、更に詳しくは、良好な表面平滑
性と柔軟な風合を有し、均質で微細なミクロセル構造を
有し、そのミクロセル構造にによる折れしわ性、耐加水
分解性に優れた皮革様シート状物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリウレタンエラストマーを
主体とした重合体の溶液を基材に含浸させ、該ポリウレ
タンエラストマーの非溶剤で凝固させて湿式微多孔シー
トを製造することは知られている。上記のポリウレタン
エラストマーは、従来より高分子ポリオールとポリイソ
シアネートを原料とし、また所要によってはさらに活性
水素原子を2個以上有する低分子化合物をも原料とし、
これらを反応させて製造されている。高分子ポリオール
としては、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸
などのジカルボン酸成分とエチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、1,6-ヘキサンジオール等のグリコール成分と
を縮重合させて得られるポリエステルポリオール、ラク
トン系ポリエステルポリオール、ポリカーボネート系ポ
リオール、ポリプロピレンエーテルグリコール系ポリオ
ール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール系ポリオ
ールなどが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高分子ポリ
オールとして、上記ポリオール中、炭素数4未満のグリ
コールと脂肪族ジカルボン酸とを縮重合させて得られた
ポリエステルポリオールを用いて製造されるポリウレタ
ンエラストマーは耐加水分解性に劣るものであり、その
ため該ポリウレタンエラストマーを多孔質シートにした
とき、その表面は比較的短期間に粘着性を帯びてくる
か、または亀裂を生じ長期間の使用に耐え得ないもので
あり、このポリウレタンエラストマーは使用上の制限を
受けるものであった。
【0004】この種のポリウレタンエラストマーの耐加
水分解性を向上させるためには、該ポリウレタンエラス
トマー中に高分子ポリオール残基として存在するポリエ
ステルポリオール残基のエステル基の濃度を小さくする
ことが効果的であり、この高分子ポリオールとしては、
炭素数4以上のグリコールと脂肪族ジカルボン酸とを縮
重合させて得られたポリエステルポリオール、ラクトン
系ポリエステルポリオール、ポリカーボネート系ポリオ
ール、ポリプロピレンエーテルグリコール系ポリオー
ル、ポリテトラメチレンエーテルグリコール系ポリオー
ル等の疎水性ポリオールをポリオール成分とするポリウ
レタンエラストマーが好適である。しかしながら、かか
る疎水性ポリオールを用いて得られるポリウレタンエラ
ストマーは耐加水分解性に優れているものの、従来の炭
素数4未満のポリオールをポリオール成分とするポリエ
ステル系ポリウレタンエラストマーに比較して、初期凝
固速度が著しく速いために、基材に含浸して湿式凝固さ
せた場合には、含浸ポリウレタンにミクロセル構造が形
成されないか、形成されたとしてもセルが著しく潰れた
ミクロセル構造しか得られず、得られる皮革様シート状
物は、風合いが硬く平滑性が劣り、ボリューム感に欠け
たものであった。
【0005】従来のポリエステル系ポリウレタンエラス
トマーから多孔質シート状物を形成させる際の凝固調節
でもポリウレタンエラストマーの化学構造に支配される
ところが大きく、どのポリウレタンエラストマーにも共
通する成膜助剤あるいは凝固調節剤がないのが現状であ
る。特にソフトセグメントに疎水性の大きいポリマーを
使用したポリウレタンエラストマーでは均質で微細なミ
クロセル構造を有するシート状物を安定的に得ることは
容易ではない。
【0006】本発明の目的は良好な表面平滑性と柔軟な
風合いを有し、均質で微細なミクロセル構造を有する折
れしわ性に優れた皮革様シート状物およびその製造方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の皮革
様シート状物は、 (1) 繊維基材に、疎水性ポリオールを主成分とする
ポリオールと有機ジイソシアネートおよび鎖伸長剤を反
応させて得られるポリウレタンエラストマー(100重
量部)の溶剤溶液に対して、セルロースエステル2〜4
0重量部を含有するポリウレタンエラストマー組成液を
該ポリウレタンエラストマーの非溶剤で凝固させて得ら
れる湿式微多孔層が含浸されてなる皮革様シート状物。 (2) ポリウレタンエラストマー組成液が、さらに、 スルホコハク酸アルキルエステルナトリウム塩
1〜7重量部 変性シリコン系界面活性剤
1〜10重量部 ポリアルキレングリコールエチレンオキサイド付加物
1〜15重量部 から選ばれる1種以上を含有する請求項1記載の皮革様
シート状物。 (3) スルホコハク酸アルキルエステルナトリウム塩
がスルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステルナト
リウム塩である請求項2に記載の皮革様シート状物。 (4) 変性シリコン系界面活性剤が変性シリコンオイ
ルである請求項2に記載の皮革様シート状物。 (5) 変性シリコンオイルがポリエーテル変性シリコ
ンオイルである請求項4に記載の皮革様シート状物。 を要旨とし、この皮革様シート状物の製造方法は、 (6) 疎水性ポリオールを主成分とするポリオールと
有機ジイソシアネートおよび鎖伸長剤を反応させて得ら
れるポリウレタンエラストマー(100重量部)の溶剤
溶液に対して、セルロースエステル2〜40重量部をを
含有するポリウレタンエラストマー組成液を繊維基材に
含浸させ、該ポリウレタンエラストマーの非溶剤で凝固
させることを特徴とする皮革様シート状物の製造方法。 (7) ポリウレタンエラストマー組成液が、さらに、 スルホコハク酸アルキルエステルナトリウム塩
1〜7重量部 変性シリコン系界面活性剤
1〜10重量部 ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物
1〜15重量部 から選ばれる1種以上を含有する請求項6記載の皮革様
シート状物の製造方法。 (8) スルホコハク酸アルキルエステルナトリウム塩
がスルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステルナト
リウム塩である請求項7に記載の皮革様シート状物。 (9) 変性シリコン系界面活性剤が変性シリコンオイ
ルである請求項7に記載の皮革様シート状物。 (10) 変性シリコンオイルがポリエーテル変性シリコ
ンオイルである請求項9に記載の皮革様シート状物。 を要旨とするものである。
【0008】上記の疎水性ポリオールとしては、1,4-ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6-ヘキサン
ジオール等の炭素数4以上のグリコールとコハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の
脂肪族ジカルボン酸とを縮重合させたポリエステルポリ
オール、ε−カプロラクトン、メチルバレロラクトン等
のラクトンを開環重合させて得られるラクトン系ポリエ
ステルポリオール、ジアルキルカーボネート、ジアリー
ルカーボネートまたはアルキレンカーボネート等のカー
ボネートとポリヒドロキシ化合物とをエステル交換反応
することにより得られポリカーボネート系ポリエステル
ポリオール、ポリプロピレンエーテルグリコール系ポリ
オール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール系ポリ
オールなどが使用できる。特にポリカーボネートポリエ
ステルポリオールが好ましい。
【0009】上記ポリカーボネートポリエステルポリオ
ールの原料としてのジアルキルカーボネートあるいはジ
アリールカーボネートあるいはアルキレンカーボネート
としては、ホスゲンを出発原料として製造されたジメチ
ルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−n−ブチ
ルカーボネート、ジ−iso−ブチルカーボネート、ジ
フェニルカーボネート、エチレンカーボネート、トリメ
チレンカーボネート、テトラメチレンカーボネート、1,
2-プロピレンカーボネート、1,2-ブチレンカーボネー
ト、1,3-ブチレンカーボネート、2,3-ブチレンカーボネ
ート、1,2-ペンチレンカーボネート、1,3-ペンチレンカ
ーボネート、1,4-ペンチレンカーボネート、1,5-ペンチ
レンカーボネート、2,3-ペンチレンカーボネート、2,4-
ペンチレンカーボネート等である。
【0010】また、ヒドロキシ化合物としては、1,3-プ
ロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジ
オール、1,6-ヘキサンジオール、1,7-ペンタンジオー
ル、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、2-エ
チル-1,6-ヘキサンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,3-シクロヘキサン
ジオール、1,4-シクロヘキサンジオール、2,2'-ビス-(4
-ヒドロキシシクロヘキシル)-プロパン、p-キシレンジ
オール、p-テトラクロロキシレンジオール、1,4ジメチ
ロールシクロヘキサン、ビスヒドロキシメチルテトラヒ
ドロフラン、ジ(2-ヒドロキシエチル)ジメチルヒダン
トイン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、チオグリコール、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエ
リスリトール等である。これらのヒドロキシ化合物は単
独であるいは複数を混合して使用することができる。
【0011】疎水性ポリオールは水酸基価から求めた数
平均分子量が500〜5000の範囲であるものを用い
る。好ましくは、数平均分子量は900〜3000の範
囲である。数平均分子量が500未満ではウレタン基の
濃度が大きくなりポリウレタンエラストマーの柔軟性、
溶剤溶解性が低下する傾向があり、また数平均分子量が
5000を越えるとウレタン基の濃度が低下し、ポリウ
レタンエラストマーに特有の強靱性、耐摩耗性等が低下
する傾向がある。
【0012】本発明で用いられるポリウレタンエラスト
マーは、上記した炭素数4以上のグリコールと脂肪族ジ
カルボン酸とを縮重合させて得られるポリエステルポリ
オール、ラクトン系ポリエステルポリオール、ポリカー
ボネート系ポリオール、ポリプロピレンエーテルグリコ
ール系ポリオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコ
ール系ポリオールのいずれか1種以上と、有機ジイソシ
アネートおよび鎖伸長剤を常法に従って所望の割合で反
応させることにより製造される。
【0013】有機ジイソシアネートとしては、例えば、
4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、フェニレンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート:ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、4,4'-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、水添トリレンジイソシアネート、水添キシリレンジ
イソシアネート等の脂肪族または脂環族ジイソシアネー
トなどが挙げられる。
【0014】鎖伸長剤としては、活性水素原子を2個有
する化合物、例えば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、3-メ
チル-1,5-ペンタンジオール、1,4-シクロヘキサンジオ
ール、キシレングリコール、などのジオール:エチレン
ジアミン、プロピレンジアミン、キシリレンジアミン、
イソホロンジアミン、ピペラジン、フェニレンジアミ
ン、トリレンジアミンなどのジアミン:ヒドラジン、ア
ジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジドなど
のヒドラジドなどが挙げられる。上記の有機ジイソシア
ネートおよび鎖伸長剤はそれぞれ単独または2種以上を
組み合わせて使用することができる。
【0015】ポリウレタンエラストマーには耐加水分解
性や耐熱性などの性能を低下させない範囲以内であれ
ば、他のポリウレタンエラストマーが共重合されたもの
や、他のポリウレタンエラストマーが混合されたものを
使用することもできる。他のポリウレタンエラストマー
が共重合されたものとしては、例えば、ポリカプロラク
トン−ポリカーボネート共重合ポリウレタンエラストマ
ーや炭素数6以上のジオールとジカルボン酸との縮重合
によって得られるポリエステルジオール−ポリカーボネ
ート共重合ポリウレタンエラストマーが挙げられ、他の
ポリウレタンエラストマーが混合されたものとしては、
例えば、ポリカプロラクトン系ポリウレタンエラストマ
ーやポリテトラメチレングリコール系ポリウレタンエラ
ストマーや炭素数6以上のジオールとジカルボン酸との
縮重合によって得られるポリエステル系ポリウレタンエ
ラストマーなどとポリカーボネート系ポリウレタンエラ
ストマーとの混合ポリウレタンエラストマーが挙げられ
る。
【0016】ポリウレタンエラストマーは100%モジ
ュラスが10〜150kg/m2ものが好ましい。100%
モジュラスが10kg/m2以下のものは機械的強度が低下
する傾向があり、また100%モジュラスが150kg/m
2以上のものは風合いが硬くなる傾向がある。ポリウレ
タンエラストマーを溶解する溶剤としては、例えば、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ルピロリドン、ジメチルスルホキシドなどが挙げられる
が、ジメチルホルムアミドを使用するのが好ましい。
【0017】本発明で用いられるポリウレタンエラスト
マー組成液は、セルロースエステルを含有することでシ
ート状物に均質で微細なミクロセル構造を付与できるも
のである。セルロースエステルの配合量はポリウレタン
エラストマー固形分100重量部に対して2〜40重量
部、好ましくは3〜30重量部、最も好ましくは5〜2
0重量部である。2重量部未満では、基材に含浸したポ
リウレタンエラストマー組成液を湿式凝固させた場合に
ミクロセル構造が形成されない場合があり、40重量部
を越えると得られる皮革様シート状物の風合いが硬くな
るばかりでなく物性も低下するので好ましくない。
【0018】セルロースエステルとしては、アセチルセ
ルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、
ニトロセルロース、硫酸セルロース、リン酸セルロー
ス、酢酸酪酸セルロース、硝酸酢酸セルロース、酢酸プ
ロピオン酸セルロースなどが使用でき、具体的商品とし
ては、レザミンCUT−725(大日精化社製:酢酸酪
酸セルロース)、クリスボンアシスターSD−17(大
日本インキ化学社製:酢酸プロピオン酸セルロース)、
クリスボンアシスターSD−17B(大日本インキ化学
社製:酢酸酪酸セルロース)等が挙げられる。
【0019】セルロースエステル以外の成膜助剤を併用
することもできるものである。セルロースエステル以外
の成膜助剤としては、スルホコハク酸ジヘキシルエステ
ルナトリウム塩、スルホコハク酸ジペンチルエステルナ
トリウム塩、スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエ
ステルナトリウム塩等のスルホコハク酸アルキルエステ
ルナトリウム塩、ポリプロピレングリコール変性シリコ
ンオイル、ポリプロピレングリコール/ポリエチレング
リコール変性シリコンオイル等のポリエーテル変性シリ
コンオイル等の変性されたシリコン系界面活性剤、ポリ
エチレングリコールエチレンオキサイド付加物、ポリプ
ロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、ポリブ
チレングリコールエチレンオキサイド付加物等のポリア
ルキレングリコールエチレンオキサイド付加物などが挙
げられる。これらの成膜助剤の添加量は、ポリウレタン
エラストマー固形分100重量部に対してスルホコハク
酸アルキルエステルナトリウム塩は1〜7重量部、変性
されたシリコン系界面活性剤は1〜10重量部、ポリア
ルキレングリコールエチレンオキサイド付加物は1〜1
5重量部である。これらの3種の成膜助剤は併用するの
が好ましく、3者を併用する場合には、それぞれが前記
の添加量の範囲以内で、かつ、3者の合計量がポリウレ
タンエラストマー固形分100重量部に対して3〜32
重量部とするのが好ましい。
【0020】上記成膜助剤の具体的な商品としては、ス
ルホコハク酸アルキルエステルナトリウム塩はサンモリ
ンOT−70(三洋化成工業社製)、クリスボンアシス
ターSD−11(大日本インキ化学工業社製)、レザミ
ンCUT−30(大日精化工業社製)などが挙げられ
る。また、変性されたシリコン系界面活性剤はクリスボ
ンアシスターSD−7(大日本インキ化学工業社製)、
レザミンCUT−250(大日精化工業社製)などが挙
げられる。また、ポリアルキレングリコールエチレンオ
キサイド付加物はプルロニックL−62(旭電化工業社
製)、クリスボンアシスターSD−14(大日本インキ
化学工業社製)、レザミンCUT−107(大日精化工
業社製)などが挙げられる。
【0021】繊維基材は、綿、麻等の天然繊維、レーヨ
ン、アセテート、スフ等の再生繊維、ポリアミド、ポリ
エステル、ポリアクリロニトリル等の合成繊維の単独ま
たはこれらの混紡繊維よりなる編布、織布、不織布や、
これらの編布、織布、不織布などを高分子重合体で樹脂
加工したものなどを使用することができる。これらの繊
維基材は少なくとも片面が起毛または立毛されたものが
好ましい。
【0022】上記の繊維基材にポリウレタンエラストマ
ー組成液を含浸し、次いでポリウレタンエラストマーの
非溶剤で湿式凝固することにより、本発明の皮革様シー
ト状物が得られる。ポリウレタンエラストマーの非溶剤
としては水または前記したポリウレタンエラストマーの
溶剤の水溶液が使用できる。ポリウレタンエラストマー
の溶剤の水溶液を使用する場合、ポリウレタンエラスト
マーの溶剤の濃度は1〜20%が好ましい。繊維基材に
ポリウレタンエラストマー組成液を含浸させるにはポリ
ウレタンエラストマー組成液中に基材を浸漬する方法
や、ポリウレタンエラストマー組成液をドクターナイフ
により繊維基材中に塗り込める方法などが採用できる。
いずれの方法の場合も、ポリウレタンエラストマー組成
液の一定量を繊維基材に均一に含浸させるために、ニッ
プロールで絞液することができる。含浸量は繊維基材に
対して20〜100%(固形分比)が好ましい。
【0023】ポリウレタンエラストマー組成液を湿式凝
固するときの凝固温度はシート状物に形成されるミクロ
セル構造に影響を与え、凝固温度が高い場合には、ポリ
ウレタンエラストマー組成液は緩慢に凝固するため均質
で微細なミクロセル構造となるが、凝固温度が高くなり
すぎるとミクロセル構造が緻密に成りすぎる傾向があ
り、そのため得られる皮革様シート状物は、ゴム弾性が
強くなり折れしわ性が悪くなる傾向がある。一方、凝固
温度が低い場合には、表面に緻密なスキン層ができ易
く、内部はゆっくりと凝固するため凝固温度が高い場合
に比較的してやや大きめのセルの均質なミクロセル構造
となる傾向があり、そのため得られる皮革様シート状物
は、風合い、折れしわ性が良好になる傾向がある。従っ
て、皮革様シート状物に均質で微細なミクロセル構造を
形成させるためには、ポリウレタンエラストマー組成液
を湿式凝固させる凝固温度を約15〜40℃の範囲で適
宜選定すればよい。上記ポリウレタンエラストマー組成
液中には必要に応じて、着色剤、充填剤、光安定剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤などの各種添加剤を配合するこ
とができるものである。
【0024】上記のようにしてポリウレタンエラストマ
ー組成液を湿式凝固して得られたシート状物を、水洗、
乾燥して均質で微細なミクロセル構造を有するシート状
物が得られる。得られたシート状物の表面に、着色剤を
含む非多孔質の高分子被覆用樹脂の塗布、エンボッシン
グ、柔軟化処理などの仕上げをすることにより銀付皮革
様シートを得ることができる。
【0025】前記した高分子被覆用樹脂からなる被覆層
は、高分子物質の溶液、エマルジョン、ディスパージョ
ンなどを離型性担体に塗布しこれを前記シート状物の表
面に転写するか直接塗布し、これを乾燥することによっ
て得られる多孔質でない高分子物質によって形成される
被覆層であって、その形態は連続したフィルム状であっ
てもよいし、あるいはグラビアコーティングなどによっ
て得られるような点状模様の非連続状のものであっても
よい。ここで用いる高分子被覆用樹脂としては、ポリウ
レタン樹脂、ポリアミノ酸樹脂、ポリメタクリル酸樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂などを挙げることができるが、
特に、無黄変タイプのポリカーボネート系ポリウレタン
エラストマーが好ましい。
【0026】本発明で得られたシート状物は均質で微細
なミクロセル構造を有し、表面平滑性、柔軟性、風合い
に優れ、かつ耐加水分解性にも優れるものである。この
シート状物から得られる銀付皮革様シート状物は折れし
わ性、エンボスセット性が良好で、外観が天然皮革に酷
似し、家具、車両用素材として好適である。以下に、具
体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。な
お、実施例中の部はことわりのない限り重量部を表す。
【0027】
【実施例】
実施例1 1,6-ヘキサンカーボネートポリオールを主成分とする1
00%モジュラスが35Kg/cm2の難黄変タイプポリウレ
タンエラストマーの13%ジメチルホルムアミド溶液に
対し、ポリウレタンエラストマー固形分100部当た
り、酢酸酪酸セルロース13部、スルホコハク酸ジ−2
−エチルヘキシルナトリウム塩4部、ポリプロピレング
リコールエチレンオキサイド付加物6部、および着色剤
10部を配合してポリウレタンエラストマー組成液を調
整した。64/144フィラメントのポリエステル繊維
からなる厚み0.9mmの片面起毛編布を前記ポリウレタ
ンエラストマー組成液中に浸漬し、これをニップロール
にて含浸量(ポリウレタンエラストマー固形分換算)が
120g/m2となるように絞液し、次いでこれをジメチル
ホルムアミド10%水溶液(液温度20℃)中に浸漬
し、引続き60℃の温水中に浸漬し脱溶媒、洗浄し、こ
れを乾燥してシート状物を得た。得られたシート状物は
厚さ1.1mmで含浸されたポリウレタンは均質で微細な
ミクロセル構造を有し、表面平滑性が良好で柔軟にして
ドレープ性に優れるものであった。得られたシート状物
の表面に、ポリカーボネート系ポリウレタン接着剤を介
して、着色剤を含む無黄変ポリカーボネート系ポリウレ
タンエラストマー組成液をシボ付離型紙を用いた転写法
により積層して銀付調皮革様シート状物に仕上げた。得
られた製品は、自然な細かい折れしわを発生し、天然皮
革に酷似した銀付外観を有しており、しかも柔軟でボリ
ューム感に富んだ風合いを持っていた。この製品は耐加
水分解性にも優れ、家具、車輌用の皮革様シート材とし
て好適なものであった。この製品は湿度95%、温度7
0℃の雰囲気中で10週間のジャングルテストをした後
の外観、風合い、耐摩耗強度、剥離強度などの諸物性の
変化は少なく、いづれの場合においても諸物性の保持率
は60%以上であった。
【0028】実施例2 1デニールのポリエステル繊維からなる厚み1.3mmの
絡合不織布を、ポリメチルバレロラクトンポリオールを
主成分とする100%モジュラスが45Kg/cm2の難黄変
タイプポリウレタンエラストマーの14%ジメチルホル
ムアミド溶液に対し、ポリウレタンエラストマー固形分
100部当たり、酢酸プロピオン酸セルロース15部、
スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステルナトリ
ウム塩3部、ポリプロピレングリコールエチレンオキサ
イド付加物10部、および着色剤13部を配合して調整
したポリウレタンエラストマー組成液に浸漬し、これを
ニップロールにて含浸量(ポリウレタンエラストマー固
形分換算)が180g/m2となるように絞液し、次いでこれ
をジメチルホルムアミド15%水溶液(液温度20℃)
中に浸漬し、引続き60℃の温水中に浸漬し脱溶媒、洗
浄し、これを乾燥してシート状物を得た。得られたシー
ト状物は厚さ1.3mmで全体に均質で微細なミクロセル
構造を有した表面平滑性が良好で柔軟性、ドレープ性に
優れるものであった。得られたシート状物の表面に、ポ
リカーボネート系ポリウレタン接着剤を介し、着色剤を
含む無黄変ポリカーボネート系ポリウレタンエラストマ
ー組成液を絞付離型紙を用いた転写法により積層して銀
付調皮革様シート状物に仕上げた。得られた製品は、自
然な細かい折れしわを発生し、天然皮革に酷似した銀付
外観を有しており、しかも柔軟でボリューム感に富んだ
風合いを持っていた。この製品は耐加水分解性、耐光
性、耐熱性にも優れ、家具、車両用皮革様シート材とし
て好適なものであった。この製品は湿度95%、温度7
0℃の雰囲気中で10週間のジャングルテストをした後
の外観、風合い、耐摩耗強度、剥離強度などの諸物性の
変化も、フェードメーター(パネル温度83℃)にて紫
外線照射テストを400時間実施した後の外観、風合
い、耐摩耗強度、剥離強度などの諸物性の変化も、更に
はギヤーオブン(120℃)で400時間加熱した後の
外観、風合い、耐摩耗強度、剥離強度などの諸物性の変
化も少なく、いづれの場合においても諸物性の保持率は
60%以上であった。
【0029】実施例3 ポリプロピレンエーテルグリコールを主成分とする10
0%モジュラスが30Kg/cm2の難黄変タイプポリウレタ
ンエラストマーの14%ジメチルホルムアミド溶液に対
し、ポリウレタンエラストマー固形分100部当たり、
酢酸酪酸セルロース10部、スルホコハク酸ジ−2−エ
チルヘキシルナトリウム塩4部、ポリプロピレングリコ
ールエチレンオキサイド付加物6部、および着色剤10
部を配合してポリウレタンエラストマー組成液を調整し
た。64/144フィラメントのポリエステル繊維から
なる厚み0.9mmの片面起毛編布を前記ポリウレタンエ
ラストマー組成液中に浸漬し、これをニップロールにて
含浸量(ポリウレタンエラストマー固形分換算)が11
0g/m2となるように絞液し、次いでこれをジメチルホル
ムアミド10%水溶液(液温度20℃)中に浸漬し、引
続き60℃の温水中に浸漬し脱溶媒、洗浄し、これを乾
燥してシート状物を得た。得られたシート状物は厚さ
1.0mmで含浸されたポリウレタンは均質で微細なミク
ロセル構造を有し、表面平滑性が良好で柔軟にしてドレ
ープ性に優れるものであった。得られたシート状物の表
面に、ポリカーボネート系ポリウレタン接着剤を介し
て、着色剤を含む無黄変ポリカーボネート系ポリウレタ
ンエラストマー組成液をシボ付離型紙を用いた転写法に
より積層して銀付調皮革様シート状物に仕上げた。得ら
れた製品は、自然な細かい折れしわを発生し、天然皮革
に酷似した銀付外観を有しており、しかも柔軟でボリュ
ーム感に富んだ風合いを持っていた。この製品は耐加水
分解性にも優れ、家具用の皮革様シート材として好適な
ものであった。この製品は湿度95%、温度70℃の雰
囲気中で10週間のジャングルテストをした後の外観、
風合い、耐摩耗強度、剥離強度などの諸物性の変化は少
なく、いづれの場合においても諸物性の保持率は60%
以上であった。
【0030】実施例4 1デニールのポリエステル繊維からなる厚み1.3mmの
絡合不織布を、ポリテトラメチレンエーテルグリコール
を主成分とする100%モジュラスが40Kg/cm2の難黄
変タイプポリウレタンエラストマーの13%ジメチルホ
ルムアミド溶液に対し、ポリウレタンエラストマー固形
分100部当たり、酢酸プロピオン酸セルロース15
部、スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステルナ
トリウム塩4部、および着色剤10部を配合して調整し
たポリウレタンエラストマー組成液に浸漬し、これをニ
ップロールにて含浸量(ポリウレタンエラストマー固形
分換算)が160g/m2となるように絞液し、次いでこれを
ジメチルホルムアミド15%水溶液(液温度20℃)中
に浸漬し、引続き60℃の温水中に浸漬し脱溶媒、洗浄
し、これを乾燥してシート状物を得た。得られたシート
状物は厚さ1.2mmで全体に均質で微細なミクロセル構
造を有した表面平滑性が良好で柔軟性、ドレープ性に優
れるものであった。 得られたシート状物の表面に、ポ
リカーボネート系ポリウレタン接着剤を介し、着色剤を
含む無黄変ポリカーボネート系ポリウレタンエラストマ
ー組成液を絞付離型紙を用いた転写法により積層して銀
付調皮革様シート状物に仕上げた。得られた製品は、自
然な細かい折れしわを発生し、天然皮革に酷似した銀付
外観を有しており、しかも柔軟でボリューム感に富んだ
風合いを持っていた。この製品は耐加水分解性、耐光
性、耐熱性にも優れ、家具、車両用皮革様シート材とし
て好適なものであった。この製品は湿度95%、温度7
0℃の雰囲気中で10週間のジャングルテストをした後
の外観、風合い、耐摩耗強度、剥離強度などの諸物性の
変化も、フェードメーター(パネル温度83℃)にて紫
外線照射テストを400時間実施した後の外観、風合
い、耐摩耗強度、剥離強度などの諸物性の変化も、更に
はギヤーオブン(120℃)で400時間加熱した後の
外観、風合い、耐摩耗強度、剥離強度などの諸物性の変
化も少なく、いづれの場合においても諸物性の保持率は
60%以上であった。
【0031】比較例1 酢酸酪酸セルロースを使用しない以外は全て実施例1と
同じ条件にてシート状物を得た。得られたシート状物は
厚さが1.1mmであって、全体にミクロセル構造が形成
されておらず表面平滑性に劣るものであった。このシー
ト状物に実施例1と同様にポリウレタンエラストマー組
成液を塗布して銀付調皮革様シート状物に仕上げた。得
られた製品は折れしわにおいて、ぼきぼき折れ込む浮き
しわ状のしわ入りで風合い、しわ外観において天然皮革
に程遠いものであった。
【0032】比較例2 成膜助剤として、酢酸酪酸セルロース1部を使用した以
外はすべて実施例1と同じ条件にてシート状物を得た。
得られたシート状物は厚さが0.85mmであって、全体に
ミクロセル構造が形成されておらず、表面平滑性に劣る
ものであった。このシート状物に実施例1と同様にポリ
ウレタンエラストマー組成液を塗布して銀付調皮革様シ
ート状物に仕上げた。得られた製品は折れしわにおい
て、ぼきぼき折れ込む浮きしわ状のしわ入りで風合いが
硬くボリューム感に欠け、しわ外観においても天然皮革
に程遠いものであった。
【0033】比較例3 成膜助剤として、酢酸酪酸セルロース45部を使用した
以外はすべて実施例1と同じ条件にてシート状物を得
た。得られたシート状物は厚さが1.05mmであって、全
体にミクロセル構造は形成されるものの、風合いがきわ
めて硬いものであった。このシート状物に実施例1と同
様にポリウレタンエラストマー組成液を塗布して銀付調
皮革様シート状物に仕上げた。得られた製品は折れしわ
において、ぼきぼき折れ込む浮きしわ状のしわ入りで風
合いがきわめて硬く、しわ外観においても天然皮革に程
遠いものであった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、疎水性ポリオールを主
成分とするポリウレタンエラストマーにセルロースエス
テルを特定量配合することにより、表面平滑性が良好
で、しかも柔軟性、風合い、ドレープ性に優れ、均質で
安定した微細なミクロセル構造を有し、そのミクロセル
構造に起因する折れしわ性に優れた皮革様シート状物が
得られるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/54 C08L 1/08 LAP 6770−4J 75/04 NGA 8620−4J NGD 8620−4J NGL 8620−4J D06N 3/14 DAF 7141−4F

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 繊維基材に、疎水性ポリオールを主成分
    とするポリオールと有機ジイソシアネートおよび鎖伸長
    剤を反応させて得られるポリウレタンエラストマー(1
    00重量部)の溶剤溶液に対して、セルロースエステル
    2〜40重量部を含有するポリウレタンエラストマー組
    成液を該ポリウレタンエラストマーの非溶剤で凝固させ
    て得られる湿式微多孔層が含浸されてなる皮革様シート
    状物。 【請求項2】 ポリウレタンエラストマー組成液が、さ
    らに、スルホコハク酸アルキルエステルナトリウム塩 1〜7重量部 変性シリコン系界面活性剤 1〜10重量部 ポリアルキレングリコールエチレンオキサイド付加物 1〜15重量部 から選ばれる1種以上を含有する請求項1記載の皮革様
    シート状物。 【請求項3】 スルホコハク酸アルキルエステルナトリ
    ウム塩がスルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステ
    ルナトリウム塩である請求項2に記載の皮革様シート状
    物。 【請求項4】 変性シリコン系界面活性剤が変性シリコ
    ンオイルである請求項2に記載の皮革様シート状物。 【請求項5】 変性シリコンオイルがポリエーテル変性
    シリコンオイルである請求項4に記載の皮革様シート状
    物。 【請求項6】 疎水性ポリオールを主成分とするポリオ
    ールと有機ジイソシアネートおよび鎖伸長剤を反応させ
    て得られるポリウレタンエラストマー(100重量部)
    の溶剤溶液に対して、セルロースエステル2〜40重量
    部をを含有するポリウレタンエラストマー組成液を繊維
    基材に含浸させ、該ポリウレタンエラストマーの非溶剤
    で凝固させることを特徴とする皮革様シート状物の製造
    方法。 【請求項7】 ポリウレタンエラストマー組成液が、さ
    らに、スルホコハク酸アルキルエステルナトリウム塩 1〜7重量部 変性シリコン系界面活性剤 1〜10重量部 ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物 1〜15重量部 から選ばれる1種以上を含有する請求項6記載の皮革様
    シート状物の製造方法。 【請求項8】 スルホコハク酸アルキルエステルナトリ
    ウム塩がスルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステ
    ルナトリウム塩である請求項7に記載の皮革様シート状
    物。 【請求項9】 変性シリコン系界面活性剤が変性シリコ
    ンオイルである請求項7に記載の皮革様シート状物。 【請求項10】 変性シリコンオイルがポリエーテル変性
    シリコンオイルである請求項9に記載の皮革様シート状
    物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167835A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Fujibo Holdings Inc 軟質プラスチックシート及び軟質プラスチックシートの装着方法
JP2008037988A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Asahi Kasei Chemicals Corp 多孔質構造体
JP2008291089A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Toyo Cloth Co Ltd 加飾成形用シート、加飾成形用シートの製造方法、樹脂成形品
WO2014087881A1 (ja) * 2012-12-07 2014-06-12 日本電気株式会社 セルロース系樹脂組成物

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