JPH0518578A - 換気フードカバーの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、キッチン，厨房などにおいてコンロ
台等の燃焼器具の上方に該燃焼器具を覆うように配設さ
れ、燃焼器具からの煙，臭気等を含むガスを、換気扇の
運転に伴って吸引し捕集して外部へ導くための換気フー
ドカバーの取付構造に関し、特に、換気フードカバーと
天井との間に隙間がある場合に適用される取付構造に関
し、デザインの変更や部品点数の増大を招くことなく、
換気フードカバー上面に埃等がたまるのを防止するとと
もに、外観の向上をはかることを目的とする。 【構成】そこで、換気フードカバー１とその取付位置上
方の天井３との間の隙間４の開口４ａを覆う目隠しパネ
ル５を、換気フードカバー１の前面に連続するように取
り付けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、キッチン，厨房などに
おいてコンロ台等の燃焼器具の上方に該燃焼器具を覆う
ように配設され、燃焼器具からの煙，臭気等を含むガス
を、換気扇の運転に伴って吸引し捕集して外部へ導くた
めの換気フードカバーの取付構造に関し、特に、換気フ
ードカバーと天井との間に隙間がある場合に適用される
取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、キッチン，厨房などにおいて
コンロ台等の燃焼器具の上方には、この燃焼器具を覆う
ように、換気フードカバーが壁部に取り付けられること
が行われている(例えば実開昭61-56478号公報参照)。

【０００３】そして、換気扇を運転することにより、燃
焼器具にて発生した煙，臭気等を含むガスが、換気フー
ドカバー内へ吸引されて流入し外部へ排出されるように
なっている。

【０００４】このような換気フードカバーを取り付ける
際に、換気フードカバーとその取付位置上方の天井との
間に隙間が生じる場合には、従来、天井の高さに合わせ
て、取り付けるべき換気フードカバーの形を変えて取付
を行なうか、もしくは、隙間をあけたまま取付を行なっ
ている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来構造のように、天井の高さに合わせて換気フードカ
バーを製作すると、そのデザインが変わってしまうほ
か、部品点数も増大してしまう。

【０００６】また、後者の従来構造のように、換気フー
ドカバーと天井との間に隙間をあけたままにしている
と、デザイン上見栄えがよくないほか、換気フードカバ
ーの上面に埃などがたまるなどの課題がある。

【０００７】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、デザインの変更や部品点数の増大を招くこ
となく、換気フードカバー上面に埃等がたまるのを防止
するとともに、外観の向上をはかった換気フードカバー
の取付構造を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の換気フードカバーの取付構造は、換気フー
ドカバーと該換気フードカバーの取付位置上方の天井と
の間に隙間がある場合に、該隙間の開口を覆う目隠しパ
ネルを、前記換気フードカバーの前面に連続するように
取り付けたことを特徴としている。

【０００９】また、前記換気フードカバーに隣接して戸
棚が配設されている場合、前記目隠しパネルを、前記戸
棚の扉と同一材質のものにより形成してもよい。

【００１０】さらに、前記目隠しパネル裏面に係止金具
を設けるとともに、前記隙間の開口付近に取付枠を設
け、該取付枠に前記係止金具を係止させることにより、
前記目隠しパネルを取り付けてもよい。

【００１１】

【作用】上述した本発明の換気フードカバーの取付構造
では、換気フードカバーと天井との間に隙間がある場
合、その隙間の開口が、換気フードカバーの前面に連続
する目隠しパネルにより覆われる。これにより、換気フ
ードカバーのデザイン変更や部品点数増大を招くことな
く、隙間が覆い隠される。

【００１２】また、換気フードカバーに隣接して戸棚が
配設されている場合、その戸棚の扉と同一材質の目隠し
パネルを取り付けることにより、外観の統一性を得るこ
とができる。

【００１３】さらに、目隠しパネル裏面の係止金具を、
隙間の開口付近に設けた取付枠に係止させるだけで、目
隠しパネルを極めて容易に取り付けることができる。

【００１４】

【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
換気フードカバーの取付構造について説明すると、図１
はその取付構造を示す分解斜視図、図２はその換気フー
ドカバーおよび取付枠を示す分解斜視図、図３はその換
気フードカバーへの取付枠の取付手段を示す要部側面
図、図４はその目隠しパネルの裏面側を示す斜視図、図
５はその目隠しパネルの取付を説明するための要部側断
面図である。

【００１５】図１に示すように、本実施例の換気フード
カバー１は、燃焼器具(図示せず)の上方においてその燃
焼器具を覆うように壁部２から室内側へ突設されてい
る。また、図示しない換気扇が、壁部２に形成され外部
と連通する換気口内に配置されており、この換気扇の運
転に伴って、燃焼器具からの煙等のガスが吸引され捕集
されて外部へ導かれるようになっている。

【００１６】本実施例では、図１および図５に示すよう
に、換気フードカバー１とその取付位置上方の天井３と
の間に隙間４が生じており、この隙間４の開口４ａを覆
う化粧板(目隠しパネル)５が、換気フードカバー１の前
面に連続するように取り付けられる。

【００１７】この化粧板５は、換気フードカバー１に隣
接して配設された吊り戸棚６の扉６ａと同一材質のもの
により形成されている。

【００１８】また、化粧板５の裏面には、図４に示すよ
うに、左右一対の係止金具７，７がビス８により取り付
けられるとともに、図２，図３に示すように、換気フー
ドカバー１の上面には、Ｌ字形アングル材１０が固着さ
れており、このアングル材１０に、ビス１１により木枠
(取付枠)９が取り付けられている。

【００１９】この木枠９は、換気フードカバー１を壁部
２の所定位置に取り付けることにより、換気フードカバ
ー１と天井３との間の隙間４の開口４ａ付近に配設され
るようになっている。このとき、木枠９は、ビス１２に
より吊り戸棚６の側面に固定されるとともに、ビス１３
により換気フードカバー１側部の壁部１４にも固定され
る。

【００２０】そして、木枠９の下側枠材９ａに化粧板５
裏面の係止金具７を引掛けて係止させることで、隙間４
の開口４ａが、換気フードカバー１の前面に連続する化
粧板５により覆われることになる。

【００２１】上述のように、換気フードカバー１と天井
３との間に隙間４がある場合、その隙間４の開口４ａを
化粧板５にて覆うことで、換気フードカバー１のデザイ
ン変更や部品点数増大を招くことなく、換気フードカバ
ー１上面に埃等がたまるのを防止できるほか、換気フー
ドカバー１に隣接する吊り戸棚６の扉６ａと同一材質の
化粧板５を取り付けることにより、外観の統一性をはか
りながら隙間４を覆い隠すことができ、外観が大幅に向
上する。

【００２２】また、化粧板５裏面の係止金具７を、隙間
４の開口４ａ付近に設けた取付枠９に係止させるだけ
で、換気フードカバー１を所定位置に取り付けた後に、
化粧板５を極めて容易に取り付けることができる。

【００２３】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更
等があっても、本発明の範囲に含まれる。例えば、上記
実施例では、化粧板５裏面の係止金具７と取付枠９の下
側枠材９ａとを係合させることで化粧板５の取付を行な
っているが、本発明は、これに限定されるものでなく、
化粧板５の取付手段としては、接着，ねじ止め等種々の
手段が考えられる。

【００２４】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明の換気フー
ドカバーの取付構造によれば、換気フードカバーと天井
との間における隙間の開口を、換気フードカバーの前面
に連続する目隠しパネルにより覆うように構成したの
で、換気フードカバーのデザイン変更や部品点数増大を
招くことなく、換気フードカバー上面に埃等がたまるの
を防止できるとともに、外観が向上する効果がある。

【００２５】また、換気フードカバーに隣接して戸棚が
配設されている場合、その戸棚の扉と同一材質の目隠し
パネルを取り付けることにより、外観の統一をはかりな
がら隙間を覆い隠すことができ、より見栄えを良くする
ことができる効果もある。

【００２６】さらに、目隠しパネル裏面の係止金具を、
隙間の開口付近に設けた取付枠に係止させるだけで、目
隠しパネルの取付を行なえ、その取付作業は極めて簡易
なものにできる効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例としての換気フードカバーの
取付構造を示す分解斜視図である。

【図２】本実施例の換気フードカバーおよびこの換気フ
ードカバーに取り付けられる取付枠を示す分解斜視図で
ある。

【図３】本実施例の換気フードカバーへの取付枠の取付
手段を示す要部側面図である。

【図４】本実施例の目隠しパネルの裏面側を示す斜視図
である。

【図５】本実施例の目隠しパネルの取付を説明するため
の要部側断面図である。

【符号の説明】

１ 換気フードカバー ２ 壁部 ３ 天井 ４ 隙間 ４ａ 開口 ５ 化粧板(目隠しパネル) ６ 吊り戸棚 ６ａ 扉 ７ 係止金具 ８ ビス ９ 木枠(取付枠) ９ａ 下側枠材 １０ Ｌ字形アングル材 １１〜１３ ビス １４ 壁部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 燃焼器具の上方に該燃焼器具を覆うよう
   に配設され、換気扇の運転に伴って吸引されるガスを捕
   集して外部へ導く換気フードカバーの取付構造におい
   て、 前記換気フードカバーと該換気フードカバーの取付位置
   上方の天井との間に隙間がある場合に、該隙間の開口を
   覆う目隠しパネルが、前記換気フードカバーの前面に連
   続するように取り付けられていることを特徴とする換気
   フードカバーの取付構造。
2. 【請求項２】 前記換気フードカバーに隣接して戸棚が
   配設されている場合、前記目隠しパネルが、前記戸棚の
   扉と同一材質のものにより形成されていることを特徴と
   する請求項１記載の換気フードカバーの取付構造。
3. 【請求項３】 前記目隠しパネル裏面に係止金具を設け
   るとともに、前記隙間の開口付近に取付枠を設け、該取
   付枠に前記係止金具を係止させることにより、前記目隠
   しパネルが取り付けられていることを特徴とする請求項
   １または２記載の換気フードカバーの取付構造。