JPH0674509A

JPH0674509A - レンジフード

Info

Publication number: JPH0674509A
Application number: JP4230962A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Tatsumi; 俊之辰巳
Original assignee: Matsushita Seiko Co Ltd
Current assignee: Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Priority date: 1992-08-31
Filing date: 1992-08-31
Publication date: 1994-03-15

Abstract

(57)【要約】【目的】隣接する左右の吊り戸棚の奥行き寸法が異な
って厨房の美観を損ねることなく取り付けることができ
るレンジフードを提供することを目的とする。【構成】前面と下面を開口した箱体状で内部に送風機
４を有し、吊り戸棚３に隣接し設けられるフード本体５
の内面に沿い前後に摺動する天板６と両側板７により形
成される可動フード８と、この可動フード８をフード本
体５に固定する固定手段１０，１１を設け、可動フード
８の可動によりフードの奥行き寸法を調整する構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、厨房の調理器具上方に
設置され、厨房の吊り戸棚と並んで取り付けられるレン
ジフードに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、住宅の高級化，個性化に伴い厨房
室の収納部として設けられる吊り戸棚に種々の大きさの
ものが使用されるようになり、それに伴い吊り戸棚にマ
ッチしたレンジフードの要求が高まってきている。

【０００３】従来のこの種のレンジフードについて図６
を参照しながら説明する。図に示すように、前面と下面
を開口し、内部に送風機１０１を設けた箱体状のフード
本体１０３の前部に下面を開口し、フード本体１０３と
共に、フード形状を形成するフロントフード１０４を着
脱自在に設け、厨房室の調理器具１０５上方の壁面１０
６に吊り戸棚１０２に隣接してレンジフードを設置する
ように構成されていた。

【０００４】上記構成において、レンジフードの設置時
には隣接する吊り戸棚１０２の間の壁面１０６にフード
本体１０３を取り付け、その後ダクト（図示せず）と接
続し、調理器具１０５から発生した油煙を送風機１０１
によりフロントフード１０４およびフード本体１０３内
に吸い込み屋外に排出していた。

【０００５】そして、厨房室の美観を損なわないように
するため、吊り戸棚１０２の奥行き寸法とフード本体１
０３の奥行き寸法を合わせるように調整スペーサ１０７
などを加え調整していた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このような従来のレン
ジフードでは、現在吊り戸棚１０２の奥行き寸法がＪＩ
Ｓ規格においても３２５mm，３５０mm，３７５mmと数種
存在しており、また、市販されている吊り戸棚１０２の
モジュール寸法は５mm刻みとなっており、すべての寸法
の吊り戸棚に対応するためには、フード本体１０３の奥
行き寸法の異なるレンジフードを準備しておかなければ
ならず、コスト高となると共に、管理面においても手間
のかかる不都合な問題があった。

【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、隣接
する左右の吊り戸棚の奥行き寸法が変わっても厨房の美
観を損ねることなく取り付けることができるレンジフー
ドを提供することを第１の目的とする。また、第２の目
的はフード本体取り付け時の施工性を向上させることに
ある。また、第３の目的はレンジフード上部の空間を覆
うための幕板を隣接する左右の吊り戸棚に対応して厨房
の美観を損ねることなく取り付けることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明のレンジフードは
上記第１の目的を達成するために、第１の手段は前面と
下面を開口した箱体状で内部に送風機を有し、吊り戸棚
に隣接し設けられるフード本体と、このフード本体の内
面に沿い前後に摺動する天板と両側板により形成された
可動フードと、この可動フードの前面開口部を覆うよう
に設けられるフロントフードと、前記可動フードをフロ
ントフードに固定する固定手段とを備え、前記可動フー
ドの可動によりフードの奥行き寸法を調整せしめる構成
とする。

【０００９】また、上記第２の目的を達成するために、
第２の手段は可動フード側板の前縁部の一部に吊り戸棚
前面に係合する係止部を形成した構成とする。

【００１０】また、上記第３の目的を達成するために、
第３の手段は可動フードの天板に天井面との空間を閉鎖
する幕板を上下自在に係止できる構成とする。

【００１１】

【作用】本発明は上記した第１手段の構成により、フー
ド本体に隣接し設けられた吊り戸棚の奥行き寸法に合わ
せるように可動フードを前後に可動して固定手段により
固定して吊り戸棚の奥行きと、フードの奥行きを合致さ
せることができる。

【００１２】また、上記した第２手段の構成により、可
動フードに設けられた係止部が吊り戸棚の前面に当接す
るように可動フードを可動することにより、吊り戸棚の
奥行きとフードの奥行きと合致させることができる。

【００１３】また、上記した第３手段の構成により、フ
ードの上部に形成される空間部が吊り戸棚の前面と合致
した位置において幕板を上下に調整係止することにより
閉鎖することができる。

【００１４】

【実施例】

（実施例１）以下、本発明の第１実施例について図１お
よび図２を参照しながら説明する。図に示すように、厨
房室のガスコンロ１上方の壁面２に取り付けられる吊り
戸棚３の間に設置される幅を有し、前面と下面を開口し
て箱体状に形成し、内部に送風機４を有したフード本体
５と、このフード本体５の内面に沿い前後に摺動する天
板６と両側板７により形成された可動フード８と、この
可動フード８の前面開口部を覆うようにフロントフード
９を設け、前記可動フード８をフード本体５に固定する
固定ねじ１０を有した固定金具１１を設けて固定手段を
構成している。

【００１５】上記構成において、レンジフードを取り付
けるときには、隣接する吊り戸棚３の奥行き寸法に合致
するように可動フード８を前方に摺動して、吊り戸棚３
と前面と可動フードの前縁部とを合致させ、固定ねじ１
０の締め付けにより、固定金具１１と固定ねじ１０によ
り可動フード８をフード本体５に固定せしめて取り付け
る。

【００１６】このように本発明の実施例のレンジフード
によれば、従来のように奥行き寸法調整用スペーサ等を
別個に取り付ける必要がなく、調整が容易で、多種の寸
法の吊り戸棚に対応することができることとなる。

【００１７】（実施例２）以下、本発明の第２実施例に
ついて図３を参照しながら説明する。なお、第１実施例
と同一部分には同一符号を付けて詳細な説明は省略す
る。

【００１８】図に示すように、可動フード８の側板７の
前縁部の一部を外方に折り曲げて係止部１２を形成す
る。

【００１９】上記構成において、レンジフードを取り付
けるときには、吊り戸棚３の間に設置されるフード本体
５に可動フード８の側板７の前縁部に形成された係止部
１２を吊り戸棚３の前面部分に当接するように可動フー
ド８を摺動して係止部１２が吊り戸棚に当接した位置で
可動フード８を固定して取り付ける。

【００２０】このように本発明の第２実施例のレンジフ
ードによれば、可動フード８に形成された係止部１２が
吊り戸棚３に当接するように可動するだけで可動フード
８の位置が決まり、吊り戸棚３とフードの奥行き寸法の
調整が容易で別個にスペーサを設けて奥行き寸法を調整
する場合と比較して施工性が良くなることとなる。

【００２１】（実施例３）以下、本発明の第３実施例に
ついて、図４および図５を参照しながら説明する。図に
示すように、前後に可動可能な可動フード８の前面上部
を覆うように両側を折り曲げた形状で上下方向に摺動可
能に配列され、前記折り曲げ部の端部をＵ字状に形成
し、可動フード８の側板上部に係止ねじ２１によって固
定される断面Ｕ字状の幕板固定金具２２と嵌合し、係止
ねじ２１の締め付けによって固定される幕板２３を構成
する。

【００２２】上記構成において、フードの奥行き寸法を
可動フード８を可動して調整し、可動フード８と天井面
の空間を幕板２３を上下調整して係止ねじ２１によって
固定し、幕板２３を吊り戸棚の前面と同一平面上におい
て天井間の空間の高さに合うように調整して空間を閉鎖
することができることとなる。

【００２３】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば内部に送風機を有したフード本体の枠体に沿
い前後摺動する可動フードを設けているので、隣接し設
けられる吊り戸棚の奥行き寸法と合致するように可動フ
ードを調整でき、奥行き寸法調整用スペーサなどを別個
に取り付けることなく、多種の寸法の吊り戸棚に対応す
ることができ、厨房室の美観を損なうことのないレンジ
フードを提供できる。

【００２４】また、可動フードに吊り戸棚前面に係合す
る係止部を設けているので、取り付け時に簡単に隣接す
る吊り戸棚との奥行き寸法が調整できる。

【００２５】また、フードと天井間に設けられる幕板を
前後可動自在な可動フードに上下自在に設けているの
で、吊り戸棚との奥行き寸法の調整と合わせ、フード上
部の空間も隣接する吊り戸棚の前面と同一平面上で閉鎖
することができ、厨房の美観を向上することができるこ
ととなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例のレンジフードを吊り戸棚
間に設けた状態を示す斜視図

【図２】同第１実施例のフード本体に可動フードを取り
付ける取り付け手段の側面図

【図３】同第２実施例のレンジフードを吊り戸棚間に設
けた状態を示す斜視図

【図４】同第３実施例の幕板の支持状態を示す斜視図

【図５】同第３実施例の幕板の固定手段を示す斜視図

【図６】従来のレンジフードを吊り戸棚間に設けた状態
を示す斜視図

【符号の説明】

３吊り戸棚４送風機５フード本体６天板７側板８可動フード９フロントフード１０固定手段１１固定手段１２係止部２３幕板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前面と下面を開口した箱体状で内部に送
風機を有し、吊り戸棚に隣接し設けられるフード本体
と、このフード本体の内面に沿い前後に摺動する天板と
両側板により形成された可動フードと、この可動フード
の前面開口部を覆うように設けられるフロントフード
と、前記可動フードをフード本体に固定する固定手段と
を備え、前記可動フードの可動によりフードの奥行き寸
法を調整せしめる構成としたレンジフード。
【請求項２】可動フード側板の前縁部の一部に吊り戸
棚前面に係合する係止部を形成した請求項１記載のレン
ジフード。
【請求項３】可動フードの天板に天井面との空間を閉
鎖する幕板を上下自在に係止できる構成とした請求項１
記載のレンジフード。