JPH05184704A - スキーの剛性を変化させる装置 - Google Patents

スキーの剛性を変化させる装置

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JPH05184704A
JPH05184704A JP3361533A JP36153391A JPH05184704A JP H05184704 A JPH05184704 A JP H05184704A JP 3361533 A JP3361533 A JP 3361533A JP 36153391 A JP36153391 A JP 36153391A JP H05184704 A JPH05184704 A JP H05184704A
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ジ ルフィネンゴ ピエロ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、雪質、滑走の種類、スキー
の種類及び/又はスキーヤの技量に従ってスキーをコン
トロールできる進歩した装置を提供することにある。 【構成】 スキーの剛性を変化させる本発明の装置は、
スキーに取付け可能な支持手段と、スキーを長手方向に
曲げようとする曲げ運動がスキーに付与されるときにス
キーに対して移動可能な自由部分とを有しており、前記
曲げ運動が付与されるときに前記自由部分と作動係合す
る抑制手段が設けられており、スキーの実際の長手方向
の曲がりを変えることができるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、スキー滑走の質及びス
キーヤの安全の向上を図るため、スキーがなされる雪の
性質、スキー滑走の種類、スキー(板)の性質及びスキ
ーヤの技量によりスキーの特性を変えるためのスキー制
御装置に関する。本発明は特に、上記条件によりスキー
の剛性(剛さ)を変える装置に関する。
【従来の技術】ダウンヒル滑降するスキーヤに影響を与
える重要な条件は、スキーをする予定の雪の性質、使用
されるスキー滑走の種類、スキー及びビンディングの種
類、及びスキーヤの技量である。雪質及びスキー滑走す
るスロープは1日中変化する反面、スキー及びスキーヤ
は一般に変化しない。雪質は、氷のような硬い雪から、
しばしばパウダスノーと呼ばれる非常に緩い、すなわ
ち、柔らかい雪まで変化する。スキー滑走時の旋回(タ
ーン)及び速度は、スキーがなされる雪の種類により大
きく異なる。スキーの1つの主要特性は、スキーがスキ
ーヤを支持したときの曲がる、すなわち、撓む能力であ
る。スキーは、撓んだり逆撓みし、スキーヤがスロープ
の輪郭に沿って滑走するときにスキーヤをコントロール
状態に置き、これにより、スキーヤがスロープをバウン
ドしたりリバウンドして下るときに、スキーヤがスキー
を操縦できるようにする。競技の場合には、スキー速度
を高め、行きの轍を避けるため、雪を固く凍らせる。ハ
ードスノーはスキーの曲げを制限する。旋回は、ハード
スノーでは、主として、スキーヤが彼らの体重及び体位
置を移動させることによりスキーを傾けて、スキーの底
のエッジを雪中に食い込ませることにより行われる。一
方、パウダスノーではスキーは大きく曲がることができ
る。スキーの長手方向側部は凸の弧状をなしており、ス
キーヤが旋回するときにはスキーのサイドカット及びベ
ンディングを利用して行うが、パウダスノーでの旋回に
はスキーのエッジは殆ど重要でなくなる。通常の雪、す
なわち、組織(texture)及び締まり(pack
ing)の度合いがハードスノーとパウダスノーとの間
の雪は、スキーヤに別の問題をもたらす。経験、レーサ
その他のスキー技術熟練者とのコミュニケーション、及
び試験の結果から、スキー靴の踏付け部分が剛いスキー
は非常に硬い雪質条件に適しており、一方、全体的にフ
レキシブルなスキーは柔らかい雪質条件に適しているこ
とが判明している。これらの中間の特性をもつスキー
は、中間の柔らかさの雪質に適している。スキーヤに緩
く装着されたスキーは、スキーが障害物に遭遇したとき
には、スキーからスキーヤにエネルギが殆ど伝達され
ず、かくして、より高速になる。しかしながら、緩い装
着は旋回のスキーコントロールを失うことになる。それ
故、直線を高速で滑走するときにはスキーを緩く装着す
るのが好ましく、大きなコントロールを要する旋回を行
うときにはスキーをきつく装着するのか好ましい。スキ
ーの振動特性も重要であると考えられている。スキーに
は、滑走中に呈する幾つかの振動モードがある。高周波
数の振動はスキー支持面と雪との間の接触を低減させて
速度を向上させる。非常に硬い雪質条件では、スキーの
滑走面と雪との間の接触が低減されても同レベルの利益
が得られるわけではないが、スキーは依然として振動
し、聴こえる程のカチャカチャという音を発生する。こ
のような条件下では、カチャカチャという音を低減させ
るのが好ましい。従って、雪質条件に応じて、踏付け部
の剛さ及び振動に種々の要求が存在する。種々の雪質条
件、種々の滑走種類、及び種々のスキーヤ及びビンディ
ングに直面して、スキーの設計者は、これらの全ての特
性に対し合理的に対応できるスキーを開発できるけれど
も、結局このようなスキーは特定のどの条件に対しても
最適なものとはならない。あらゆるスキービンディング
も、スキー靴の踏付け部の剛性に影響を与える。滑走中
にスキーが曲がると、スキーが上向きに湾曲してビンデ
ィングのトーピース(爪先締め具)とヒールピース(踵
締め具)とが相対的に移動するため、これらの両ピース
間の距離が変化するけれども、スキー靴の底(ソール)
の長さは一定に保たれている。従って、スキーにクラン
プされたヒールピースの後方への移動が全体として制限
され、スキー靴との接触が保たれなくなる。ヒールユニ
ットを後方に移動させるのに要する力は、ビンディング
及びスキー靴の直ぐ下のスキー部分を剛く(すなわち剛
性を大きく)する。現在市販されている殆どのスキービ
ンディングは、この種のものであると考えられている。
従って、スキー製造業者は、スキーの設計に際し、ビン
ディング装置によるこの剛性増大作用を考慮に入れる。
従って、スキー/ビンディングの組合せ部の踏付け部の
剛性は、スキーヤの種類及び当該スキーの意図する好ま
しい雪質条件に合うように最適化される。当該スキーと
組み合わせて使用すべく構成された種々のビンディング
装置及び別体装置、及び市販されているビンディング
は、基本的なビンディング/スキー構造の踏付け部剛性
を増大又は低下させるように製造されている。他の装置
にはスキーの正常な振動に影響を及ぼすものがある。踏
付け部の剛性を低下させる組合せは、柔らかい雪質での
滑走性を向上させる反面、硬い雪質領域(spectr
um)の端部に向かうにつれて滑走性が損なわれる。剛
性を増大させる組み合わせは反対の作用を有する。或る
装置の場合には、スキーをよりフレキシブルにできるよ
うにビンディングが構成されている。ESS v.a.
r.装置においては、スキーの溝内で摺動できる前部を
備えた靴支持板により、スキーを一層フレキシブルにで
きるようになっている。しかしながら、この靴支持板は
別の緊締手段によりスキーに固定され、かくして、柔ら
かい雪質条件での長所が制限されると考えられる。靴支
持板の固定によりスキーの曲がりが減ぜられる。Tyr
olia Freeflex装置は、スキーの上面に取
り付けられるフレキシブル板を用いている。このフレキ
シブル板は、ビンディングのトー(爪先)の部分でスキ
ーに固定されて、スキーに固定された摺動自在のクラン
プによりヒールの回りの所定位置に保持される。ビンデ
ィングのトーユニット及びヒールユニットは、両方共靴
支持板に取り付けられる。スキーが曲がるとき、ヒール
クランプはトーユニットに接近する方向に移動するけれ
ども、フレキシブル板は後方に摺動できるため、通常の
ビンディング構造のようにヒールユニットがトーユニッ
トの方向に移動する傾向が低減される。従って、スキー
は、その踏付け部がより撓み得るようになる。フレキシ
ブル板は摺動自在のクランプ内で移動できるけれども、
トーとヒールとの間の別の摺動位置によりスキーに保持
される。この取付け構造は摺動摩擦を増大させ、従って
スキーの剛性の全体的増加は比較的小さい。この特徴を
もつ装置は、米国特許第3,937,481号に開示さ
れている。殆どのビンディング製造業者は、スキーの剛
性を増大させるビンディングを製造している。スキーの
剛性が大きいと、雪内にエッジを確実に食い込ませて、
硬い雪質又は中間の雪質での旋回が可能になる。この点
に関しては、氷にプレードを食い込ませて旋回するスケ
ータと非常に良く似ている。スケートのブレードがフレ
キシブルであると、あたかもスキー靴の直ぐ下の部分が
非常に柔らかいスキーで硬い雪質を旋回するときにスキ
ーヤの感覚を損なうように、旋回を行うスケータの感覚
が損なわれる。ジャイアントスラローム又はスーパージ
ャイアントスラロームを行う熟練スキーヤの或る者は、
接着等により薄い板をスキーのビンディング領域の上面
に取り付ければ旋回能力を向上できることを見出してい
る。付加したこの板によりスキーヤの靴とスキーのエッ
ジとの間の距離が増大し、スキーヤがスキーのエッジを
雪内に食い込ませるためのてこ比が大きくなる。WIP
O Document83/00039号には、トーピ
ース及びヒールピースを支持する板を接着剤及びエラス
トマ材料を用いてスキーに保持する装置が開示されてい
る。エラストマ材料は、硬い雪上でのスキーの振動を幾
分吸収し且つスキーが雪を高速で打つときの不快な騒音
が幾分緩和される。また、この装置は、スキーの踏付け
部領域におけるスキー/板/ビンディングの組合せを剛
くして、硬い雪上でのエッジコントロールを向上させ
る。欧州特許公開第04097493号に記載されてお
り且つRossi−Barと呼ばれている別の装置にお
いては、スキーの支持バーの前端部及び後端部にエラス
トマ材料からなるストッパが設けられている。しかしな
がら、この支持バーは、該バーの長さに沿ってクランプ
によりスキーにロックされており、バーがスキー上で摺
動しないように防止するのはゴムではなくクランプであ
る。従って、板によりスキーの曲がりが低減されてしま
う。上述した米国特許第3,937,481号には、長
い板の上にスキービンディングを取り付けて、前方に衝
突したときにスキーヤにクッション性を与える技術が開
示されている。この装置は、その前方部分、すなわち、
トー部分のみがスキーに固定されているため、板はスキ
ーの曲がりに追従するといわれている。実際、この装置
は、多数の箇所でスキーに固定されているためスキーの
曲げを妨げている。同様な欠点をもつ同様な装置がオー
ストリア特許第373,786号に開示されており、こ
の形式の装置がDerbyflexの名称で販売されて
いる。そのような板を備えたスキービンディングを高く
すると、スキーヤが雪(従ってスキー)の「感触」を確
かめるのに雪に接近しなくてはならないと考えられるた
め、スキーヤがスキーをコントロールする能力が損なわ
れると多くの熟練者により考えられている。本発明者及
び他の製造業者は、殆どのスキーヤにとってこの考えは
当てはまらず、且つ、スキー上で幾分高い位置にスキー
靴を保持することによりスキーヤのスキーコントロール
能力が高められると考えている。スキーの剛性を高める
スキービンディングを開示する他の特許として、ドイツ
国特許第2,135,450号及び欧州特許公開第04
09749A1号がある。この付加した板が利益をもた
らすものであるとはいえ、剛い踏付け部が望まれる硬い
雪上での滑走に適用できるに過ぎない。より柔らかい雪
すなわちパウダスノーに使用すると、付加された剛性の
ために、柔らかい雪でのスキーの旋回性に曲がり易さが
加わるため、スキーヤがスキーをコントロールする能力
が低下される。スキーに可動の靴支持板を設けた他の装
置も知られており、例えば米国特許第4,974,86
7号に開示された衝撃吸収バッファはスキーとビンディ
ングとの間に配置されていて、ビンディングの剛性には
実際に関係しないものである。スキーヤの技量は、スキ
ー装置が考慮に入れるべき条件とは別の条件である。ジ
ャイアントスラローム及びスーパージャイアントスラロ
ーム等を行う優れたスキーヤにとっては剛いスキーが有
効であろうが、一般に初心者のスキーヤは、あらゆる場
合にフレキシブルなスキーを使用すべきである。なぜな
らば、フレキシブルなスキーは、旋回時のエッジコント
ロールが犠牲になるとはいえ、合理的な性能が得られる
からである。雪質又はスキーの滑る種類に従ってスキー
装置のビンディング位置における剛性を変えることがで
きるいかなるスキービンディング又はスキーについて、
本発明者等はこれらを知ってはいない。また、剛性及び
振動特性を変えて種々のスキー条件に良く適応できるス
キー装置についても全く気付いてはいない。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、雪
質、滑走の種類、スキーの種類及び/又はスキーヤの技
量に従ってスキーをコントロールできる進歩した装置を
提供することにある。本発明の他の目的は、種々の滑走
条件においてスキーの剛性を制御するスキービンディン
グ用の支持板を提供することにある。本発明の他の目的
は、種々の旋回条件ににおいてスキーの剛性を自動的に
制御できる装置を提供することにある。本発明の他の目
的は、スキーに固定でき且つ摺動可能部分を備えた板が
組み込まれたスキーの剛性制御装置と、該摺動可能装置
を制御して所望の剛性を得る抑制装置とを提供すること
にある。本発明の更に特別な目的は、支持板及び調節可
能なストッパであって、この調節可能なストッパが、装
置を、硬い雪に適した非常に剛性の大きいもの、柔らか
い雪に適して曲がり得る非常に緩いもの、及び直線を滑
走するときの自由状態、及び旋回時の剛い踏付け部にす
べく移動できるように構成された支持板及び調節可能な
ストッパを提供することにある。本発明の他の目的は、
スキーの減衰手段であって、スキーが振動するときのス
キーヤのコントロールを満足させる改善された減衰手段
を提供することにある。本発明の他の目的は、連続的に
調節可能なスキーの剛性付与装置を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、支持板と調節手段とが流体装
置で連結された、スキーの剛性制御が可能なスキービン
ディングを提供することにある。本発明の他の目的は、
スキー及びビンディングが用いられる雪質に従って変化
できる流体支持板組立体であって、スキーの撓み時及び
逆撓み時に利益をもたらす流体支持板組立体を提供する
ことにある。本発明の広い目的は、種々の雪質、スキー
ヤの種々の技量、及び種々の滑走種類に適応した使用が
可能な改善されたスキー制御装置であって、効率良く製
造及び使用できるスキー制御装置を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、以下の説明及び特許請求の範
囲の記載から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】本発明の一部は、種々の
雪質、種々の滑走種類、スキーヤの種々の技量及びスキ
ーの種々の形式に対してスキーをより適合させるべく、
スキーの剛性を制御する技術に関する。基本的な形態に
おいては、本発明のこの部分は、一位置がスキーに固定
可能な係合部材と抑制手段とを有しており、抑制手段が
係合部材と有効に係合して、スキーに曲げモーメントが
付与されたときに係合部材の非固定部すなわち自由部分
の移動量を変化させるように構成されている。この好ま
しい形態においては、スキー靴を支持し、実質的にスキ
ー靴の長さ方向に沿って配置されており且つスキーに取
り付けられる支持板で、係合部材を構成することができ
る。支持板はその一端又はその近くがスキーに固定され
る。支持板の他端は自由部分であり、該自由部分は、ス
キーがその長手方向に対して横方向の軸線(1つ又は複
数)の回りで長手方向に撓むすなわち曲がるときに、ス
キーに対して長手方向に摺動する。この好ましい実施例
においては、調節可能なストッパが設けられており、該
ストッパは、支持板の自由部分と選択的に係合してスキ
ー上での支持板の相対移動量を制限するようになってい
る。本願明細書において「ストッパ」なる用語を用いる
けれども、該ストッパは、支持板と直接的又は間接的に
協働してスキーに対する支持板の移動量を変化させる任
意の抑制部材を意味するものである。或る実施例におい
ては、調節可能なストッパが支持板と係合し、ストッパ
及び支持板が一体部材として機能して支持板の摺動を本
質的に防止し、スキーがストッパ及び支持板の部分では
曲がることができないようになっている。この剛性調節
は硬い雪上での旋回を行うときに有効である。なぜなら
ば、雪上で旋回するときに、剛性のあるスキーは雪と係
合して、雪に対して確実で安定した状態をスキーに与え
るからである。一方、調節可能なストッパが支持板から
離れた位置に移動されていて支持板とストッパとが接触
できない場合には、スキーが曲がるときにスキーに対し
て支持板が摺動できる。パウダスノーでの旋回時におけ
るスキーコントロールにはスキーが曲がることが重要で
あることから、これは、パウダスノーでの旋回を行う場
合に特に有効である。また、フレキシブルなスキーがあ
らゆる雪質において安定しているものと考える新しいス
キーヤにとっても有効である。調節可能なストッパは中
間位置に移動でき、これにより、旋回時においてスキー
が所定量以上に曲がるときにのみ支持板とストッパとが
係合するようになる。この位置においては、支持板及び
ストッパが剛性付与部材となって、スキーが更に曲がる
ことを防止する。スキーの曲がりが伸びるとき又はその
ような曲がりが生じる前には、支持板がスキーの実質的
な曲げを可能にする空間がストッパと支持板との間に存
在する。この状態は、旋回時にのみ剛性が必要とされる
レギュラースノーでの滑走に有効である。上記説明に関
連する点について、本発明の好ましい実施例において
は、支持板はその一端が固定されており、他端は、スキ
ーが曲がるときに上下のクランプすなわちガイドの間で
スキーに対して摺動できるように取り付けられている。
支持板の自由端部の近くには、調節可能なストッパが設
けられている。この調節可能なストッパは、該ストッパ
が支持板と係合する位置同士の間で移動することができ
る。ストッパは、該ストッパが支持板と係合する位置
と、全体として支持板とは係合しない位置と、スキーの
曲がりに従って支持板の自由端部と係合したり係合しな
かったりする中間位置との間で移動することができる。
本発明の種々の実施例に従って、ストッパは種々の形態
に構成される。支持板をスキーに固定し、ストッパをス
キーに対して摺動できるように構成しても、上記と同様
なスキーの剛性付与制御の特徴を得ることができる。本
発明の好ましい実施例によれば、支持板は、長い主部材
と、種々のサイズのスキー靴に適応できるように主部材
上で長手方向に移動できる摺動部材とを有している。主
部材の後端部すなわちヒール端はスキーに固定され、主
部材の前端部には、摺動できる支持体が設けられてい
る。主部材及び摺動部材の前端部には調節可能なストッ
パ(この場合にはディスクカム)が設けられている。デ
ィスクカムは、スキーに固定できる軸線の回りで回転す
ることができる。ディスクカムは、摺動部材の前向き面
に対して調節可能に隣接して配置される1組の面を有し
ており、摺動部材(従って支持板)がスキー上で摺動で
きる量、従ってスキーの曲がりすなわち撓み量を制御す
ることができる。本発明の他の実施例によれば、支持板
は、スキーに固定された一端と、摺動可能な他端とを有
している。調節可能なストッパは、スキーに固定された
ハウジング内に取り付けられたねじ(又はねじで駆動さ
れる部材)であり、ねじを調節することにより、ストッ
パと支持板との間の空間(間隔)が調節される。本発明
の他の実施例においては、支持板は、その一端がスキー
に固定されており、他端は自由部分となっている。調節
可能なストッパは、スキーに対して横方向に移動でき、
且つ支持板の自由部分の方向を向いた一連の突出部を備
えた部材である。支持板に対向する突出部を備えた横方
向に移動可能な部材を位置決めすることにより、突出部
と支持板との間の距離及びスキーに剛性を付与すべき時
点を決定することができる。本発明の他の実施例によれ
ば、支持板の一端がスキーに固定されている。抑制手段
は、支持板に近づき且つ離れる方向に移動できるピスト
ンを備えたフォロワと、該フォロワ及びピストンを支持
板に対し近づけ且つ離れる方向に移動させてこれらの間
の間隔を調節すべく偏心して取り付けられた回転可能な
駆動部材とからなる調節可能部材である。駆動部材は、
水平又は垂直な軸線の回りで回転することができる。本
発明の他の実施例によれば、スキーの剛性を変えるのに
ばね力を用いている。抑制手段は、支持板に対してばね
で押圧された調節可能なストッパである。ばねの圧縮量
により、スキーに付与される剛性の大きさが決定され
る。ストッパが係合摺動と係合するときにのみスキーの
剛性が付与される前述の段階形の調節形態とは異なり、
本発明のこれらのばねモードによるものは連続的な調節
が可能である。本発明の他の実施例によれば、支持板
は、スキーに固定された一端と、摺動可能な自由端部と
を有している。調節可能なストッパは、支持板から間隔
を隔てて該支持板と対向している固定部材であり、中間
の剛性付与摺動を構成している。また、ばね付勢された
部材が支持板と係合して、剛性を連続的に調節すること
ができる。ばねの圧縮量及び調節可能なストッパの位置
のいずれか一方又は両方は、スキーヤにより調節され
る。また、本発明の実施例として流体を用いたものもあ
る。流体を用いた一実施例によれば、流体シリンダが、
スキーと、支持板の自由端部とに取り付けられている
(支持板の反対側の端部はスキーに固定されている)。
シリンダ内に配置されたピストンは、支持板の自由端部
に固定されたアームを備えている。スキーが曲がりシリ
ンダがピストンに対して移動するときに流れる流体の流
量は流量制御弁により制御される。この装置は、撓み又
は逆撓みが行えるように設定することができる。本発明
の他の実施例においては、抑制手段が、スキーに固定さ
れる支点の回りで枢動できる慣性枢動アームからなる調
節可能な力ロッカーすなわちストッパで構成されてお
り、枢動アームの一端はばね手段に取り付けられてお
り、他端は自由になっている。枢動アームは、これに作
用する慣性力の結果として枢動するように設計されてお
り、これにより、自由端部が摺動部材の面に隣接した位
置に移動されて、摺動部材が摺動できる距離が制限され
る。従って、慣性力により枢動アームが摺動部材の面に
隣接する位置に移動されると、旋回中の支持板の剛性付
与効果が制御される。摺動部材は分岐したフォークの形
状にして、慣性枢動アームがフォーク状端部に隣接する
位置に移動されることにより、スキーに剛性を付与する
効果が得られるように構成するのが好ましい。
【実施例】本発明は、添付図面に関連して述べる以下の
詳細な説明により良く理解されるであろう。尚、同類の
構成部品については同じ参照番号が使用されている。本
発明は、スキーの剛性を変える技術に関するものであ
る。本発明の装置は、係合手段と抑制手段とを有してい
る。係合手段は後述のようにして(スキーに固定するよ
うにして)抑制手段に対して固定された部材で構成する
ことができ、抑制手段は、係合手段と協働してスキーの
剛性を変えることができるようになっている。係合手段
はスキーが曲がるときにスキーに対して移動するが、抑
制手段により拘束されているかストップされていればこ
の移動量は変化しない。本発明の或る形態においては、
係合手段はスキーに固定された板であり、抑制手段は、
板とストッパとの間の関節を停止させる段階形の変化手
段によりスキーの剛性を変化(この実施例においては増
大)させるべく前記板と係合するストッパである。他の
実施例においては、係合手段及び抑制手段は、板とスト
ッパとの間の関節を修正すべくスキーの剛性を変え得る
ように、押圧手段又は流体手段により作動連結されてい
る。係合手段及び抑制手段は、スキーの異なる領域の剛
性を制御すべくスキー上の異なる位置に配置することが
できる。しかしながら、この好ましい実施例において
は、係合手段はスキー上にスキー靴を支持するための支
持板であり、抑制手段は、スキーの踏付け部の剛性を変
えるべく支持板と係合する調節可能なストッパである。
以下の説明は、種々の実施例についての種々の概略図に
関するものであり、且つ1つの装置についての詳細な開
示である。図1には、1つの剛性制御組立体101が示
されている。この組立体101は、支持板103で構成
される係合手段を有しており、支持板103の第1端部
105は、緊締部材108によりスキー107に固定さ
れている。また、支持板103の第2端部109は、支
持クランプ111のようなガイド手段内でスキー107
の長手方向に摺動できる自由端である。この説明のため
明らかにしておくと、第2端部109はスキーの前端部
近くの端部である。ここに調節部材、制御部材すなわち
ストッパ113として示されている抑制手段は、その保
持部材すなわちクランプ117内で、矢印115で示す
ように所定位置へと前後に移動できるようになってい
る。矢印115で示すように、調節可能なストッパ11
3は、クランプ117内で、板(支持板)103及びス
キー107に対して移動することができる。図4に示す
可動クランプ121は、この中に保持されたストッパ1
13と共に矢印119で示すように首尾よく移動でき、
販売店すなわちスキーショップ等で予め調節することに
より、スキーの種類及びスキーヤの技量に合わせて剛性
制御組立体101を設定することができる。ストッパ1
13と第2端部109との間の可変距離の間隔(すなわ
ち空間)を符号Sで示してある。例えば、スキーを硬い
雪上で旋回させる場合のように、剛性制御組立体101
によりスキーの曲がりを小さくしたいときには、図2に
示すように、調節可能なストッパ113が支持板103
の自由端部(第2端部)109と係合するように移動さ
せる。これにより、スキー107に対し曲げモーメント
が作用したときに、支持板103は実質的に移動できな
くなり、従って支持板103の下のスキー107を剛く
する。スキー107が曲がり易くしたい場合には、図1
に示すようにストッパ113を支持板103から離れる
方向に移動させ、間隔Sの値を比較的大きくする。この
ようにすれば、スキー107の曲がりの如何に係わらず
支持板103かストッパ113と係合することはなく、
スキー107に剛性が付加されることはない。スキーヤ
がレギュラースノー上で旋回する場合のように、上記2
つの場合の中間の剛性条件を得たい場合には、図3に示
すように間隔Sを適度の値に設定し、旋回時にスキーが
充分に曲がったときにのみ自由端部109がストッパ1
13と接触できるようにする。これにより、スキー10
7が更に曲がることが回避され、エッジコントロールを
向上できる。剛性制御組立体101は、ホルダ(クラン
プ)117がストッパ113を調節できないようにし
て、図3に示すように、ストッパ113を専ら中間の剛
性制御位置に設定しておくこともできる。現段階では、
上記図面及び以下の図面は概略的な図面であり、空間S
は完全な空間ではなく、この中には或る物体が存在する
ことに留意されたい。しかしながら、本発明の剛性付与
の特徴は概略図でも適用される。また、支持板103は
一体部材として示されているが、スキー107の剛性を
付与する多数の部材で構成することもできる。同様に、
調節可能部材すなわちストッパ113も種々の形態に構
成でき、それらの幾つかが以下に示されている。図5に
は本発明の他の形態であって、空間S内に或る物体が設
けられている実施例が示されている。前掲の図面と同様
に、この図5の組立体(剛性制御組立体)151も、支
持板103は、その一端がアタッチメント108により
スキー107に確実に固定されており、且つその自由端
部109は支持クランプ111内で摺動できるように支
持されている。調節可能なストッパ113がクランプ1
17により保持されている。支持板103の自由端部1
09と、これに対面しているストッパ113の端部との
間には、コイルばね153のような押圧ばね153が連
結されている。スキー107が曲げられ、支持板103
の自由端部109がストッパ113の方向に移動する
と、ばね153が圧縮される。曲がりが大きくなってば
ね153が更に圧縮されると、ばね力が徐々に増大し、
支持板103の自由端部109の摺動を妨げるようにな
る。これにより、スキー107が更に曲がることが抑制
される。スキー107が曲がり続けると、ばね153が
最終的に完全圧縮されて、Sはゼロになる(Sは、自由
端部109と完全圧縮されたばね153の端部との間の
間隔である)。この状態で、組立体151は硬い雪での
旋回を行うように設定されたことになり、支持板103
はストッパ113に向かって摺動することはできず且つ
支持板103の下のスキー107は剛くされている。ス
キー107が曲がった状態から伸ばされるとき、ばね1
53に作用する張力(テンション)が徐々に小さくなる
ため、スキー107は容易に逆撓み運動(counte
rflexing movement)を行うことがで
きる。この形状においてスキー107の荷重が除去され
ると、ばね153は、ストッパ113及び支持板103
の自由端部109に対してエネルギを放出し、徐々に増
大するエネルギ及び速度をもってスキー107を逆方向
に撓ませる。これにより、逆撓み中にスキーヤによりス
キー107に作用する体重が小さくなるため、スロープ
を滑降するとき、スキーヤのみならずスキー装置が大き
な衝撃エネルギを吸収できるようになる。図6には、本
発明の別の実施例による組立体201が示されている。
この実施例では、スキー107の上に支持板203が取
り付けられており、その後端部(図示せず)はスキー1
07に固定されている。また、その反対側の端部すなわ
ち自由端部207は、クランプすなわちガイド205に
よりスキー107上で摺動できるようにクランプされて
いる。支持板203の自由端部207は、制御部材すな
わち調節可能なストッパ209と係合できるように取り
付けられている。ストッパ209は、ねじ山213及び
ヘッド215を備えたねじ211により前後に押圧さ
れ、ねじ211はハウジング217内に取り付けられて
いる。スキー107上でハウジング207の下には、ね
じ受入れ孔221を備えた基板219が取り付けられて
いる。調節可能なストッパ209と支持板203の自由
端部207とが係合した状態にあると、支持板203
は、剛性を付与する状態にあってスキー107と共に曲
がることはできず、組立体201の下でスキー107が
曲がることを制限する。この構成では、自由端部207
とストッパ209との間の間隔Sは、ねじ211を回転
させることにより簡単に調節することができる。間隔S
をゼロにした場合には、スキー107は、組立体201
の下で比較的剛い状態にされている。これに対し、間隔
Sを非常に大きくした場合には、組立体201がスキー
107の剛性に影響を与えることはない。スキーヤは、
旋回を行う間に、間隔Sを種々の比較的小さな値に調節
して、スキーの剛性を大きく(又は小さく)することが
できる。図7は、本発明の他の実施例としての横方向に
移動可能な組立体301を示すものである。スキー10
7の部分的平面図である図7に示すように、この組立体
301は支持板303を有しており、該支持板303の
一端(後端部)はスキー107に固定されており且つそ
の他端部305は自由になっている。自由端部305
は、前向き衝合部309に終端している幅狭部分307
を有している。横方向に移動可能な組立体301は、横
方向に移動可能な制御部材311及びハウジング313
を有しており、該ハウジング313は頂壁315と、基
部317と、壁319、321と、孔327とを備えて
いる。制御部材311は、スキー107に対して横方向
に移動できるように取り付けられており且つ後向き突出
部323を有している。この後向き突出部323は、後
向き衝合面325と、孔327を通って延びているペグ
すなわちハンドル329とを備えており、該ハンドル3
29はスライド(制御部材)311に取り付けられてい
る。突出部323に隣接して、スキー107の表面には
凹部331が形成されており、該凹部331はスキー1
07を横切って部分的に延びている。制御部材311
は、孔327に沿ってベグ329を摺動させることによ
りスキー107を横切る方向に移動される。制御部材3
11は、頂壁315により所定位置に保持されている。
スキー107を横切る方向に延びている支持壁321、
319は、制御部材311が、そのいずれかの位置にあ
るとき(すなわち、図7の上部において、凹部331が
衝合部309に対面するとき、又は図示のように衝合面
325が衝合部309と対向するとき)に、制御部材3
11を所定位置に保持すべく設けられている。スキーヤ
が硬い雪においてジャイアントスラローム又はスーパー
ジャイアントスラロームをする場合のように、スキー1
07を極端な剛性モードに設定したい場合には、スキー
ヤは、図7に示すように、スライド(制御部材)311
の衝合面325が衝合部309と係合するようにスライ
ド311を移動させる。スキー107が曲がるすなわち
撓もうとすると、支持板303が制御部材311により
確実に保持され、スキーヤが旋回するとき、スキー10
7の踏付け部を剛くし且つスキーヤにより優れたコント
ロール性を与える。一方、スキー107を柔らかい雪に
使用したい場合には、スライド311を上方に移動さ
せ、凹部331が衝合面309と対面するようにする。
このセッティングにおいては、スキー107が撓むとき
に支持板303が自由に前方に移動でき、従ってスキー
107が剛くなることはない。この実施例では2位置の
ものを示したが、位置数を付加したもの及び中間の剛さ
条件が得られるように中間の凹部を備えたものをも考え
ることができる。図8には本発明の更に別の実施例が示
されている。この実施例では、支持板403は、その一
端(図示の実施例ではスキー107の後端側の端部)が
固定されており且つ前端部405を有している。クラン
プすなわちガイド407は、支持板403がスキー10
7に対して摺動できるように該支持板403を保持して
いる。保持部材409は後方に延びた制御アーム411
を有している。該制御アーム411は下方に延びた足4
13を備えており、該足413の後向き面は衝合面41
5である。保持部材409は水平シリンダ417を有し
ており、該シリンダ417の軸線はスキー107の軸線
に対して垂直である。回転軸線419は、ナチュラルな
回転軸線からオフセットしている。シリンダ417は、
偏心体424のヘッド421内に挿入されるドライバ
(ねじ回し)等の工具により、シリンダ417の回転中
心の前方の回転軸線419の回りで回転することができ
る。ヘッド421を反時計回り方向に回転すると、偏心
体424が反時計回り方向に回転され、制御アーム41
1が前方に移動されて支持板403から離される。制御
アーム411を充分に移動すると、衝合面415と支持
板403の自由端部405との間に空間が形成され、こ
れにより支持板403は、スキー107の一定範囲内で
の曲げを許容する。制御アーム411を支持板403か
ら更に前方に回転すれば、スキー107を一層曲げるこ
とが可能になる。図9には、図8に示した装置と幾分良
く似た装置が示されている。この装置の支持板503
は、その一端(この実施例では支持板503の後端部)
がスキー(図示せず)に固定されており、前端部はその
長手方向軸線に向かってテーパしていて、前方に延びた
脚507を形成している。該脚507からは、中央の凹
部511の両側で、2つの脚509が延びている。支持
板503の前方には偏心調節部材すなわち制御部材51
3が配置されており、該制御部材513は、回転ヘッド
517を備えた円筒状部材515を有している。ヘッド
517を回転するとき、偏心体(制御部材)513はシ
リンダ(円筒状部材)515の中央軸線の回りで回転す
る。調節部材すなわちストッパ(制御部材)513はフ
ォロワ519を有している。該フォロワ519には円筒
状のボアが形成されており、該ボア内には円筒状部材5
15が同心状に配置されている。また、フォロワ519
は後方に延びた脚521を有しており、該脚521は、
後向きの衝合面525を備えた横方向の脚523に終端
している。この後向きの衝合面525は、支持板503
の衝合面527と対面している。フォロワ519は、そ
の両側に平坦面529を有しており、該平坦面529
は、支持板503から延びたばね533の対向する外面
531と係合できるようになっている。図9に示す装置
の剛性は、フォロワ519の調節面(衝合面)525及
び支持板503の衝合面527の位置に基づいている。
その後方位置においては、調節部材513が支持板50
3の衝合面527と係合し、このため支持板503はス
キーに対して移動できず、従ってスキーを剛くする。偏
心体(シリンダ)515を反時計回り方向に回転する
と、フォロワ519が前方に移動し、支持板503の前
端部505との間に空間が形成される。この空間が充分
に大きくて、スキーをいかに曲げても衝合面525と支
持板503とが係合しないほどであれば、スキーはかな
り曲がることができ、特にパウダスノーでの使用に有効
なものとなる。一方、きついカーブの条件においてスキ
ーが僅かに剛くなるようにする場合には、偏心体515
を移動させて、衝合面525と527との間に空間を形
成する。また、スロープを直滑降する場合においてスキ
ーの曲がりが充分でないときには、支持板503がスキ
ーの曲がりを可能にする。しかしながら、きつい旋回を
したい場合には、後向きの衝合面525と前向きの衝合
面527とを係合させて、スキーを剛くし撓まないよう
にする。従って、偏心体の回転により、2つの衝合面間
の空間従ってスキーの相対剛さが決定される。次に図1
0を参照すると、ここに示す剛性制御組立体601は支
持板603を有しており、該支持板603は、その一端
(この実施例では支持板603の後端部)がスキー10
7に固定されており、その反対側の端部(この実施例で
は前端部605)が自由端部になっている。自由端部6
05では、支持板603の上下部分がテーパ状になって
おり(これらの傾斜面は番号607、609で示されて
いる)、また、これらのテーパ状部分はスキーに対して
横方向に延びている。調節部材(制御部材又はリテーナ
部材)613はハウジング612を有しており、該ハウ
ジング612は、ねじ613及び保持部材615等の緊
締手段を介してスキーに取り付けられている。保持部材
615は、緊締部材613を受け入れることができる形
状のボア617を通して該緊締部材613を受け入れ
て、スキー107に取り付けられている。ハウジング6
12内には螺旋ばね619が配置されており、該ばね6
19は、緊締具613を回転するときにワッシャ621
等の圧縮部材により圧縮されるように構成されている。
ばね619は、ハウジング612の肩部622と部材
(ワッシャ)621との間で圧縮される。リテーナ部材
611は後方に延びたフランジ623を有しており、該
フランジ623は、支持板603の傾斜面607と係合
できる形状をもつ傾斜衝合面625を備えている。保持
部材615もフランジ627を有しており、該フランジ
627はスキー107の長さに沿って部分的に延びてい
る。また、フランジ627は、支持板603の傾斜面6
09と係合できる形状をもつ傾斜面629を備えてい
る。ねじ613は、調節部材611のハウジング612
の上端壁の下に座合されるフランジ631とヘッド63
3とを有しており、該ヘッド633は、保持部材615
内にナット(ワッシャ)621をねじ込んでばね619
を圧縮させる方向、又はばね619の圧縮力を緩和させ
る方向に回転することができる。図10の装置では、調
節部材611と支持板603との間の間隔(空間)では
なく、摩擦によってスキーの剛性付与が行われる。この
装置は、スキーの剛性を連続的に調節することができ
る。従って、図10の剛性制御組立体601の操作にお
いて、スキーに剛性を付与したい場合には、ねじ613
を締め付けてナット621をスキー107の方向に移動
させ、ばね619を圧縮する。この圧縮作用により、支
持板603の衝合面607に対し、調節部材611従っ
て脚(フランジ)623の傾斜面625が押圧される。
面607及び面625と、面609及び面629とによ
り生じる張力(テンション)により、支持板603の前
端部605がスキー107に対して本質的にクランプさ
れ、これにより、緊締具611と、支持板603とスキ
ー107との間のアンカーとの間でのスキー107の曲
げが実質的に防止される。ばね619が最も圧縮された
状態にあるとき、スキー装置の踏付け部が極めて剛くな
り、従って硬い雪での旋回に特に有効である。緊締具6
13を緩めるとばね619の圧縮力が緩められ、従っ
て、支持板603の前端部605に作用する張力も小さ
くなる。ばね619が最も緩められた状態にあるとき、
支持板603の下にあるスキー107の部分が本質的に
曲がり得るようになり、従って、緩い雪又はパウダスノ
ーでの滑走に特に適したものとなる。スキー107が曲
がるときに支持板603をスキー107に沿ってクラン
プする必要はない。これは、支持板603の前端部60
5がリテーナ611と保持分散615との間に閉じ込め
られるからである。この摩擦装置(剛性制御組立体)6
01は、幾つかの優れた特徴を有している。第1の特徴
は、ばね619の力を徐々に変化できることである。す
なわち、ばね力を増大させて、リテーナ611と保持部
材615との間で支持板603を締めつければ、スキー
107が曲がるときのスキーの剛性が増大される。第2
の特徴は、ばね619は、撓む場合の方が逆撓みの場合
よりも大きな摩擦を与えることである。しかしながら、
角度αがゼロになると摩擦もゼロになる。図11には、
連続的に調節可能な別の剛性付与装置が示されている。
支持板703の一端(この実施例では後端部705)
は、クランプすなわちアンカ706を介してスキー10
7に取り付けられており、他端(この実施例では前端部
707)はクランプ709に通されていて、スキー10
7が曲がるときに摺動できるように保持されている。リ
テーナ713のハウジング711内にはばね710が配
置されており、ハウジング711はスキー107に固定
されている。ハウジング711は後向き面715を有し
ており、該後向き面715には支持板703の前端部7
07を通すボアが設けられている。前端部707には拡
大部分719が設けられている。この拡大部719は前
記ボアより大きく、ハウジング711から抜け出ないよ
うになっている。拡大部719にはばね710が取り付
けられており、ばね710は、制御緊締具723が通さ
れた肩部721に向かって前方に延びている。緊締具7
23は、スキー107上で、支持板703とは反対方向
にハウジング711を通ってスキー107の長手方向に
沿って延びている。図11に示すスキー装置の剛性を変
えるには、緊締具723のねじヘッド725をねじドラ
イバで回転して緊締具723を移動させ、ばね710の
圧縮量を変化させる。スキー107の剛性を最も大きく
するには、ばね710が完全に圧縮されるまで緊締具7
23を移動させる。一方、緊締具723を回転させてば
ね710を緩めると、支持板703の下のスキー装置の
剛性は小さくなる。従って、雪質が硬いほど且つ旋回を
多く行うほど、ばね710が圧縮されるように緊締具7
23を調節する。一方、雪質が柔らかいほど、ばね71
0の圧縮を緩和して、スキーのコントロールが前述のよ
うに行えるようにする。図11の実施例を変更したもの
が図12に示されている。この実施例では、支持板75
3が図11に関連して説明したように固定されており、
支持板753の前端部757には、ブロック759を備
えたフランジ755が設けられている。ハウジング76
1にはばね763及び制御緊締具765が保持されてお
り、これらの全ての部材は、図11で説明した部材と同
様に機能する。ハウジング761は、スキー107に固
定された支持体764上に載置されており、該支持体7
64を通って、ストッパ767が、支持板753とは反
対側に延びている。ストッパ764の後端部と支持板7
53の前端部757との間には空間(間隔)S′が存在
する。スキー107の剛性は、緊締具765及びばね7
63の圧縮により連続的に調節される。また、スキー1
07は、支持板753の前端部757がストッパ767
と接触すると、旋回中に剛性が大きくなる。ストッパ7
67は、例えばパウダスノーでの滑走を行う場合には、
ストッパ767と支持板753とが全く接触しないよう
に(又は殆ど接触しないように)、支持板753から充
分離して調節することができる。また、前述のように、
支持板753の前端部757とストッパ767とが旋回
時にのみ接触するように、ストッパ767を、支持板7
53から中間量だけ間隔を隔てて調節することができ
る。また、ストッパ767は、スキーヤが、剛性制御組
立体の下のスキー107の剛性を最大値にできるよう
に、支持板753の前端部757と接触するように調節
することもできる。図13及び図14には、流体手段を
用いた本発明の実施例が開示されている。これらの実施
例において、支持板803は、その一端がアンカ805
を介してスキー107に固定されている。支持板803
の自由端部807は、スキー107が長手方向に曲がる
ときに、スキー107に取り付けられたクランプ809
内で摺動することができる。支持板803の自由端部8
07には、流体回路の一部を形成する流体シリンダ81
3内で摺動可能なピストン811が取り付けられてい
る。シリンダ811はスキー107に固定されている。
ピストン811の前方側のシリンダチャンバは、流体ラ
インを介して調節弁815に連結されている。また、互
いに逆向きに連結された一方向弁ヘッド816、817
のうちの選択された弁ヘッド及び手動の流体弁セレクタ
818が、ピストン811の両側のチャンバ内の流体に
連通している流体ラインに連結されている。この装置が
図13に示すように設定されている場合には、流体が、
シリンダ813から、高速で流れることのできる一方向
弁ヘッド816及び弁セレクタ818を通って、ピスト
ン811の後側のシリンダチャンバ内に流入できるた
め、支持板803の前端部807及びピストン811が
シリンダ813のチャンバ内で迅速に移動でき、従っ
て、スキー107は曲がることすなわち撓むことができ
る。この状態においては、ピストン811が前方に移動
するとき殆ど抵抗を受けないため、スキー107は自由
に下方に撓むことができる。スキー107を撓ませてい
た下向きの荷重が旋回の終時において小さくなると、流
体が、ピストン811の右側のチャンバから、調節弁8
15を通り、ピストン811の左側のチャンバ内に流入
するため、スキー107はその通常の撓み状態に戻る。
逆撓みの速度は、調節弁815を調節することにより決
定することができ、従って、調節弁815のセッティン
グによりスキー107の逆撓み速度を調節でき且つ逆撓
みを減衰させることができる。図14の状態では、弁セ
レクタ818が一方向弁ヘッド817に連結されてい
る。スキー107が撓むと、支持板803の自由端部8
07がピストン811を右方に押圧し、これにより流体
が調節弁815を通って流れる。一般に、このときの流
量は弁815の調節度合いに基づいて定まる。逆撓みの
間に、流体はピストン811の左側から一方向弁ヘッド
817を通って迅速に流れるため、ピストン811は図
14の状態まで迅速に戻る。これにより、スキー107
は自由且つ容易に逆撓み運動をすることができる。図1
5は、スキー107の一部に取り付けられた本発明の好
ましい実施例による支持組立体を示す分解斜視図であ
る。図示のように、この支持組立体は、全体を番号90
4で示す支持板主部材と、全体を番号905で示す支持
板摺動部材とを有している。主部材904及びこれに取
り付けられた摺動部材905は、時に応じて支持板と呼
ぶことにする。支持板の主部材904の後端部903
は、主部材904の残部よりも幾分厚く、これにより、
主部材904の前方部分が、この下に横たわるスキー1
07から間隔が隔てられるようになっている。支持板の
主部材904の後端部903にはねじ孔902が設けら
れている。これらのねじ孔902は、主部材904をス
キー107に取り付けて、スキービンディングのヒール
部分が支持板に取り付けられるようにするためのもので
ある。支持板の主部材904は、ねじ孔911に通され
て摺動部材905に取り付けられたねじブシュ908に
螺入される取付けねじ(図示せず)により、支持板の摺
動部材905及び全体を番号906で示すカバープレー
ト906に連結される。図示のように、後端部903と
は反対側の主部材904の端部はフォーク状の分岐形状
を有しており、各フォークにはスロット910が設けら
れている。また、フォーク間には、主部材904内に延
入しているスロット933が設けられている。支持板の
主部材904を摺動部材905に固定する取付けねじ
は、これらの両部材904、905の間の長手方向移動
を最小限にする。しかしながら、本発明の好ましい実施
例においては、これらの両部材904、905の間の境
界部にリブ付き面が設けられている。また、特に好まし
い実施例においては、例えばエボナイトのようなエラス
トマ材料からなる中間層が、主部材904と摺動部材9
05との間の中間層として配置されている。この中間層
は、両部材904、905の間に長手方向の移動が生じ
ないようにするだけでなく、スキー107からビンディ
ングに伝達される振動を減衰する働きをも有している。
図示の実施例においては、摺動部材905は前方に向か
ってテーパ状になっており、衝合部材931にテーパの
頂点を有している。衝合部材931は制御カムディスク
920の周縁部と係合して、以下に詳述するように、調
節部材すなわち調節ストッパとして機能する。カムディ
スク920は、滑らかなシャンク形緊締具すなわち特殊
目的のねじ909の回りで枢動し、種々の周面部を衝合
部材931に隣接させて、スキー107の曲がる量を制
御するが、この点についても後で詳述する。ヘッドすな
わちカムセッティングレバー930を用いてカムディス
ク920の位置決めをし、カムディスク920を選択位
置に保持するのに弾性ラグ924、925が用いられ
る。側縁部914、915を備えた基板913と、カバ
ープレート906(これらの基板913及びカバープレ
ート906は、協働して、機構の構成部品の保護ハウジ
ングを形成する)との間には、支持組立体の一部が、カ
ムディスク920及び関連の他の構造物と一緒に配置さ
れている。基板913の前端部は、図17においてより
良く示すように、カムディスク920の枢動運動を案内
するガイドとして機能する(図16〜図18は、明瞭化
のため図15より拡大されている)。カバープレート9
06に設けられたスロット912は、スキー107の撓
み時に生じる支持板の前端部の移動に適応できるように
するためのものである。支持板の後端部(より詳しく
は、支持板の主部材904の後端部903)はスキー1
07に固定されていて移動できないけれども、摺動支持
ヨーク918により支持された支持板の前端部(すなわ
ち、摺動部材905)は、他の図面において良く示され
ているように、スキー107の表面に対して前後に自由
に移動でき、従ってスキー107の撓みに適応できるよ
うになっている。カムディスク920は、衝合部材93
1と協働して移動の許容度を制御し、従って、スキー1
07が受ける撓みの度合いすなわち剛さの度合いを制御
する手段を形成する。図16は図15の平面図である
が、明瞭化のためにカバープレート906は除去してあ
る。この図16は、支持板の主部材904が分岐したフ
ォーク状をなしていて、フォーク状のスロット910を
通って延びているねじブシュ908内に挿入された取付
けねじ907の手段により、支持板の摺動部材905に
取り付けられている(ブシュ908は摺動部材905の
一部を形成している)。図18には、主部材904を摺
動部材905に緊締する取付けねじ907がより良く示
されている。支持板の摺動部材905は摺動支持ヨーク
918内に保持されているけれども、この中で前後に自
由に移動すなわち摺動することができる。前述のよう
に、摺動部材905の前部はテーパ状になっていて、カ
ムディスク920の選択された周面部に隣接して配置さ
れる突出衝合部材931を形成している。衝合部材93
1と周面部との間の間隙に基づいて、カムディスク92
0は、支持板の前端部の長手方向移動を防止し、制限し
又は本質的に制御されない状態にする。図16に示すよ
うに、衝合部材931がカムディスク920の僅かに凹
んだ周面部922に隣接して配置されると、衝合部材9
31は或る程度の前進移動が可能であり、従ってスキー
107の撓みすなわち曲げを許容する。カムディスク9
20を反時計回り方向に回転して、凹んだ周面部923
を衝合部材931に対向させると、衝合部材931は実
質的に制限されないほどの前進移動が可能になる。しか
しながら、カムディスク920を時計回り方向に回転し
て、周面部921を衝合部材931に隣接させると、摺
動部材905は本質的に移動できなくなる。この場合に
は、支持板がスキー107に対する剛性付与ブレースと
して機能し、例えば硬い雪上で旋回するときのように大
きな剛性を要する場合に特に好ましいものとなる。カム
セッティングレバー930を操作することにより、カム
ディスク920を所望の位置に移動させることができ
る。カムディスク920がその中間位置にあるときに
は、弾性戻り止めすなわちラグ924、925が戻り止
め凹部926、927と係合すること、すなわちそれぞ
れのラグ924、925が戻り止め突出部928、92
9と衝合する位置に配置されて、カムディスク920
を、その摺動部材905の拘束位置又は最大摺動移動が
可能な位置のいずれかにロックすることが理解されよ
う。図面には、基板913の横方向縁部及び前部917
も示されている。カムディスク920について、種々の
半径の明確な「段」をもつものについて説明したが、半
径が連続的に変化する周面部をもつカムディスクとして
構成することもできる。図17は、図16のXVII−
XVII線に沿う本発明の支持板の断面図である。図1
7には、安全スキービンディングの前ジョーが、カバー
プレート906と、支持板の主部材904及び摺動部材
905とに取り付けられた状態が示されている。また図
17には、ビンディングに取り付けられたスキー靴も破
線で示されている。図17に示すように、基板913
は、その前部917と、後退(セットバック)部分91
6とを有している。後退部分916は、基板913の下
部と協働して開口を形成しており、この開口を通ってカ
ムセッティングレバー930が突出していて、容易にア
クセスできるようになっている。ねじ909の形態をな
す滑らかなシャンク形緊締具は、基板913をスキーに
緊締する機能、カムディスク920の枢着点としての機
能、及びスキービンディングの前ジョーの前部の持ち上
がり移動及び横移動を防止する機能等の多数の機能を有
している。前述のように、枢着緊締具のスロット912
は、スキーが撓む間の、カバープレート906(該カバ
ープレート906は支持板の主部材904及び摺動部材
905に取り付けられていることを想起されたい)の前
後移動を許容する。再び図16に戻ると、本発明の有効
な特徴(その機能は図17に良く示されている)が、カ
ムディスク920の周縁部の表面部分と衝合部材931
の表面との間での、エラストマパッドすなわちエラスト
マ板932の位置決め機能にあることが分かるであろ
う。図示のように、パッド932による位置決めは、カ
ムディスク920(該カムディスク920上には、パッ
ド932に設けられた孔によりパッド932が取り付け
られている)に取り付けられたピンにより、パッド93
2をカムディスク920に取り付けることにより達成さ
れる。特に図17に明瞭に示すように、衝合部材931
がカムディスク920の周縁部と接触できるようになる
前に、衝合部材931はエラストマパッド932を圧縮
しなければならない。そのような圧縮に対するパッド9
32の抵抗は、該パッド932の弾性により決定される
度合いまで、スキーの撓みに抵抗する所望の減衰作用を
する。パッド932は、カムディスク920の1つ以上
の凹んだ周面部上に配置して、前述のような減衰機能が
得られるようにしてもよい。図18は図16のXVII
I−XVIII線に沿う支持板の断面図であり、摺動支
持体(該摺動支持体は、本発明の支持板がスキーの撓み
に適応することを可能にする)を詳細に示すものであ
る。図18は、支持板の摺動部材905がU形の摺動支
持ヨーク918により保持されており、該支持ヨーク9
18が緊締ねじ919によりスキーに緊締できることを
示している。支持板の主部材904は、カバープレート
906と一緒に、取付けねじ907(該取付けねじ90
7は、摺動部材905の一部を形成するねじブシュ90
8内に延入する)により支持板の摺動部材905に緊締
される。基板のそれぞれの側縁部914、915は摺動
支持ヨーク918を包囲し、且つそれらの上端部は頂部
が内方にオフセットしていて、カバープレート906の
ガイドレールとして機能し、これにより、カバープレー
ト906は、スキーがその長手方向軸線に沿って基板に
対して撓む間に、前ジョーと共に摺動することができ
る。図面から明らかなように、基板の側縁部は、カバー
プレート906と協働して、支持板組立体の一部の回り
のハウジングを形成し、損傷及びハウジングがなければ
外部から侵入するであろう塵埃から支持板組立体の部品
を保護する。図17及び図18に示すように、取付けね
じ907、919は互いに同心状に配置されている。こ
の配置は、スキーの支持板取付け孔を位置決めするの
に、安全スキービンディングのねじの取付けに使用する
ものと同じドリルテンプレートの使用を可能にするかな
り優れた効果がある。本発明の支持板の取付けに際し、
最初に、摺動支持ヨーク918がスキーにねじ止めされ
る。その後、支持板の摺動部材905がヨーク918に
挿入され、基板がこの上に置かれ且つ所望のままに配置
される。その後、支持板の主部材904の後端部903
が、この上のヒール部分と共にスキーに緊締される。支
持板の主部材904のフォーク状スロット910(該ス
ロット910には摺動部材905のねじブシュ908が
嵌着されている)は、いかなる長さのスキー靴の靴底で
あってもスキービンディング内に収納できるように、摺
動部材905に対する主部材904の位置決めを可能に
する。これに関連して靴調節スロット933が設けられ
ていて、スキー靴の靴底が極端に短い場合に緊締具90
9のシャンク部分を収容できるようになっている。支持
板の主部材904を取り付けた後は、カバープレート9
06を所定位置に配置し、滑らかな緊締具909をスキ
ーに螺着する。次に、前ジョーをカバープレート906
上の所定位置に配置し、取付けねじ907をねじブシュ
908内に螺着する。これと同時に支持板の主部材90
4を摺動部材905に連結して、これらの両部材90
4、905が互いに長手方向に移動することを防止す
る。本発明の支持板を上記のように取り付けたならば、
カムディスク920を所望の位置に調節する。この調節
に関し説明すると、支持板の摺動部材905が摺動支持
ヨーク918内で自由に摺動できる限り、スキーにはい
かなる応力も生じることがなく、スキーは該スキーが通
過する地形に一致して撓む(すなわち曲がる)であろ
う。カバープレート906及び前ジョーは、前述のよう
に互いに一体に連結されているため、スキーのそのよう
な運動に関与する。しかしながら、エラストマパッド9
32が設けられていれば、そのような変位は、減衰エレ
メントとして機能するパッド932の抵抗に抗して生じ
るであろう。エラストマパッド932は、何らかの適当
な接着剤により摺動部材905に取り付けれれていて、
スキー滑走時の摺動部材905と主部材904との間の
振動を減衰させる。このような振動減衰手段は、本発明
の装置において水平方向に配置されたあらゆるユニット
同士の間に設けることができる。図19は、本発明の支
持板の更に別の実施例のカバープレートを除去した状態
を示す平面図であり、図15〜図18に示した実施例の
構成部品と同類の部品は同じ番号で示してある。図示の
ように、支持板の主部材904は、ねじブシュ908に
挿入される取付けねじ907により支持板の摺動部材9
35に緊締される。支持板の摺動部材935は、摺動支
持ヨーク918内に保持されていて、該ヨーク918を
通って自由に摺動できるようになっている。また、摺動
部材935が取り付けられない側の端部は分岐してい
て、フォーク939、940が設けられている。フォー
ク939、940には、それぞれフォーク衝合面94
1、942が設けられており、これらの衝合面941、
942は、衝合部材(制御部材すなわち衝合ストッパ)
として機能する枢動アーム937の自由端部944の面
943に隣接して配置される。枢動アーム937の反対
側の端部はばね938に取り付けられており、該ばね9
38の他端は、図20に良く示すように、基板936に
係止されている。この実施例では、枢動アームすなわち
衝合ストッパ937自体が、摺動部材935の長手方向
移動量を制限する。この点に関して更に説明すると、例
えば、スキーのエッジを用いて滑走する場合に、枢動ア
ーム937の自由端部944に作用する慣性力により枢
動アーム937が自動的に枢動され、このため、枢動ア
ーム937の自由端部944の半径方向最外面943
が、フォークのいずれかの衝合面941、942に隣接
する位置に枢動される(この位置で、枢動アーム937
はフォークの移動を拘束する)。枢動運動は、弱いばね
938により与えられる力に抗して生じる。しかしなが
ら、慣性力が作用しなくなると、ばね938により、枢
動アーム937はスキーの長手方向軸線に沿う方向に再
整合される。互いに隣接する、衝合面941、942及
び枢動アーム937の半径方向最外面943は、枢動ア
ーム937の枢着点に中心をもつ円弧に一致する湾曲面
を有している。図20は、本発明の支持板の、図19の
長手方向軸線に沿う断面図である。枢動アームすなわち
調節ストッパ937の構造は、図15〜図18に関連し
て前述したものと非常に良く似ている。すなわち、支持
板の主部材904は、取付けねじ907により支持板の
摺動部材935に連結されており、取付けねじ907
は、支持板の主部材904の分岐端部のフォーク状スロ
ット内に配置されたねじブシュ908と係合している。
摺動部材935は摺動支持ヨーク918内に保持されて
おり、該フォーク918は緊締ねじ919によりスキー
に緊締されている。基板936をスキーに緊締している
滑らかなシャンク形緊締具909の回りで枢動可能な枢
動アーム937は、基板936に係止された弱いばね9
38により、スキーに対して長手方向の位置に押圧され
ている。図20には、枢動アーム937の厚肉部分(自
由端部)944が示されており、この厚肉部分944
は、枢動アーム937に慣性質量を付加するだけでな
く、フォーク状の衝合面941、942と充分に係合す
るのに必要な表面積943をも形成している。前述のよ
うに、ビンディングのジョー及びカバープレート906
は取付けねじ907により組立体に緊締されていると同
時に、ジョーの前端部は滑らかなシャンク形緊締具90
9により、上方及び側方への移動が防止されている。所
望ならば、枢動アーム937を支持板組立体の長手方向
軸線に沿って移動できるように構成し、これにより、衝
合面941、942と枢動アーム937の面943との
間の間隙を調節でき且つ支持板の摺動部材935も幾分
移動できるようにして、スキーの撓み自由度を調節でき
るように構成することもできる。スロープの滑降線の方
向にスキーで滑走するときは、支持板に隣接するスキー
の剛性付与作用が生じない状態にあり、従って支持板の
摺動部材935が摺動支持ヨーク918を通って自由に
前後に摺動することができることは明らかであろう。こ
れに対し、スキーが旋回状態に移行すると、慣性力が枢
動アーム937に作用する状態になり、枢動アーム93
7は、図19に示す中立位置から揺動して、その自由端
部944の面943が衝合面941又は942のいずれ
か一方に隣接するようになる。この位置においては、摺
動部材935の移動が拘束されてスキーの撓みが防止さ
れるため、硬い雪上でも、短い迅速な旋回を行うことが
可能になる。以上、スキーの剛性を制御する種々の装置
について説明した。スキーヤは、手により(多分、スト
ックその他の手段により)、剛性付与装置を所望の状態
に調節するであろう。最後の実施例においては、この調
節は装置自体により自動的に行われる。スキーヤは、種
々の雪質又はスキーヤの種々の技量に従って種々のスキ
ー装置を準備する必要がない。また、一種類の滑走のみ
に適したビンディング、又は種々の滑走に一応は対応で
きるけれども結局は種々の滑走に正確に適応する剛性を
充分に制御できないビンディングを選択する必要もな
い。スキーヤは、所望の種々の剛性になるように、単に
本発明の装置を調節し、スキー条件に適応させればよい
のである。設定はスキーヤの思いのままに変えることが
できる。また、本発明はスキーの振動を制御する減衰手
段を備えている。また、或る実施例の場合には、スキー
ヤはスキーの剛性を連続的に変えることができる。調節
部材は、支持板の前端部のみならず、例えば後端部、両
端部及び/又は中央部に設けることもできる。本願明細
書には多くの実施例を示したけれども、本発明の範囲内
に含まれる他の変更例を考えることもできるであろう。
本発明は当業者が実施できる程度に充分詳細に説明した
けれども、当業者ならば、本発明の精神及び範囲内で種
々の変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的形態の概略図であり、支持板と
しての係合手段及び調節可能なストッパとしての抑制手
段を示すものである。
【図2】図1の装置の1つのセッティングを示す概略図
である。
【図3】図1の装置の他のセッティングを示す概略図で
ある。
【図4】調節可能なクランプを備えた図1の装置の概略
図である。
【図5】抑制手段が、スキーが撓むとき(又は逆撓みす
るとき)に徐々に変化する部材を備えている本発明の一
形態を示す概略図である。
【図6】ねじ調節可能なストッパを備えた本発明の一形
態を示す概略図である。
【図7】調節可能なストッパが横方向に移動可能な部材
である本発明の他の形態を示す概略図である。
【図8】調節可能なストッパがスキーに対して横方向の
水平軸線上で回転可能な偏心体を備えている本発明の他
の形態を示す概略図である。
【図9】調節可能なストッパがスキーに対して垂直な軸
線の回りで回転可能な偏心体を備えている本発明の一形
態を示す概略図である。
【図10】抑制手段が摩擦部材を備えた連続変化可能な
押圧装置である本発明の一形態を示す概略図である。
【図11】抑制手段が連続変化可能な装置である本発明
の一形態を示す概略図である。
【図12】抑制手段が段階的なストッパ装置及び連続変
化可能な装置の両方を備えている本発明の一形態を示す
概略図である。
【図13】抑制手段が流体装置により構成されている本
発明の一形態を示す概略図である。
【図14】抑制手段が流体装置により構成されている本
発明の一形態を示す概略図である。
【図15】スキーの一部に取り付けられた本発明の支持
板組立体の分解斜視図であり、該支持板組立体の構成部
品を直視できるようにカバープレートをずらせた状態を
示すものである。
【図16】カバープレートを除去した図15の支持板組
立体を示す平面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿う本発明
の支持板組立体の断面図である。
【図18】図16のXVIII一XVIII線に沿う本
発明の支持板組立体の断面図である。
【図19】本発明の更に別の実施例のカバープレートを
除去した状態を示す平面図である。
【図20】図19の長手方向中心線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
101 剛性制御組立体 103 支持板(係合手段) 107 スキー 108 緊締部材(アタッチメント) 109 支持板の自由端部 111 支持クランプ 113 ストッパ(調節部材、制御部材) 121 可動クランプ 151 剛性制御組立体 153 コイルばね(押圧手段) 201 剛性制御組立体 209 ストッパ 211 ねじ 219 基板 301 剛性制御組立体 309 前向き衝合面 325 後向き衝合面 329 ペグ(ハンドル) 411 制御アーム 424 偏心体 513 ストッパ(調節部材、制御部材、偏心体) 515 円筒状部材(シリンダ) 529 平坦面 611 調節部材(制御部材、リテーナ部材) 615 保持部材 710 ばね 723 制御緊締具 763 ばね 765 制御緊締具 767 ストッパ 811 ピストン 813 流体シリンダ 815 制御弁 816 一方向弁ヘッド 817 一方向弁ヘッド 818 流体弁セレクタ 904 支持板の主部材 905 支持板の摺動部材 906 カバープレート 908 ねじブシュ 910 スロット 920 制御カムディスク 931 衝合部材 924 弾性ラグ 930 カムセッティングレバー 935 支持板の摺動部材 936 基板 937 枢動アーム 940 フォーク 941 衝合面 942 衝合面 943 枢動アームの自由端部の面 944 枢動アームの自由端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 プレメーク シュテパネック ドイツ連邦共和国 デー8100 ガルミッシ ュ パルテンキルヒェン テールレンシュ トラーセ 59 (72)発明者 ルートヴィッヒ ワグナー ドイツ連邦共和国 デー8105 ファルヒャ ントシュールシュトラーセ 10 (72)発明者 エドヴィン レーナー ドイツ連邦共和国 デー8105 ファルヒャ ントフリッケンシュトラーセ 6ア (72)発明者 ピエロ ジ ルフィネンゴ アメリカ合衆国 ユタ州 84103 ソルト レイク シティー エッジヒル ロード 820

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキーに取付け可能な支持手段(10
    3、203、303、403、503、603、70
    3、753、803、904)と、スキーを長手方向に
    曲げようとする曲げ運動がスキーに付与されるときにス
    キーに対して移動可能な自由部分(109、207、3
    05、405、505、605、707、757、80
    7、905)とを有するスキーの剛性を変化させる装置
    において、前記曲げ運動が付与されるときに前記自由部
    分と作動係合する抑制手段(113、153、209、
    301、409、513、601、710、763、7
    65、767、815、816、817、920)が設
    けられており、スキーの実際の長手方向の曲がりを変え
    ることができるように構成したことを特徴とするスキー
    の剛性を変化させる装置。
  2. 【請求項2】 前記抑制手段が、前記支持手段に対して
    種々の位置に配置でき、抑制手段の位置に従ってスキー
    の剛性を変えるように構成したことを特徴とする請求項
    1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記抑制手段が、スキーの実際の曲がり
    を変えるべく前記自由部分に押圧力を付与する押圧手段
    (153、710、763)であることを特徴とする請
    求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記抑制手段が、前記自由部分に対して
    移動できる摺動制御手段(313、920)を備えてお
    り、前記摺動制御手段が、スキーの長手方向の曲がりを
    更に変化させるべく前記支持手段と作動係合できるよう
    に、前記支持手段の経路内で選択的に配置可能な1組の
    面を備えていることを特徴とする請求項1に記載の装
    置。
  5. 【請求項5】 前記抑制手段が、接触面(209、41
    5、527、607、609)を備えたリテーナ手段
    (211、409、513、601)を有しており、該
    リテーナ手段が、スキーの長手方向の曲がりを小さくす
    る変化量だけ1つの軸線の回りで異なる量で回転し、前
    記接触面を前記自由部分の経路内に配置して前記自由部
    分と作動係合できることを特徴とする請求項1に記載の
    装置。
  6. 【請求項6】 前記抑制手段が、スキーの曲がりの増大
    につれて前記自由部分により大きな力を付与する力漸増
    手段(619、763)を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 スキーに取り付け可能な支持手段(80
    3)と、自由部分とを有するスキーの剛性を変化させる
    装置において、前記自由部分が、流体回路におけるピス
    トン手段(811)及び該ピストン手段と協働するシリ
    ンダ手段(813)のいずれか一方と、前記自由部分に
    作動連結された抑制手段とを有しており、該抑制手段
    が、前記ピストン手段及び前記シリンダ手段の他方を備
    えており、スキーが撓み又は逆撓みをする間にスキーが
    曲がるとき、前記ピストン手段が前記シリンダ手段に対
    して移動し、前記抑制手段が、スキーの撓み及び/又は
    逆撓みの間の前記ピストン手段の相対移動速度を制御す
    る調節手段(815)を更に備えていることを特徴とす
    るスキーの剛性を変化させる装置。
  8. 【請求項8】 安全スキービンディング用の支持板組立
    体において、 長い主部材及び摺動部材を備えた支持板を有しており、
    前記主部材が、スキーに対して撓み得る第1端部と、前
    記摺動部材の上に配置され且つ連結手段を介して前記摺
    動部材に連結された第2端部とを備えており、前記摺動
    部材の連結されていない端部には、摺動部材ロック係合
    摺動部材が設けられており、 スキーに固定できるヨークを備えた摺動部材支持体であ
    って、ヨークを通って自由に摺動できるように前記摺動
    部材を保持する摺動部材支持体と、 スキーに対して枢着できる調節可能なカムディスクを備
    えた摺動部材ロックとを更に有しており、該摺動部材ロ
    ックが前記摺動部材ロック係合手段に隣接して配置さ
    れ、前記カムディスクは、前記摺動部材と前記摺動部材
    ロック係合手段との接触により、前記摺動部材が前記摺
    動部材支持体を通って摺動できる度合いを制限すること
    を特徴とする安全スキービンディング用の支持板組立
    体。
JP3361533A 1990-12-27 1991-12-27 スキーの剛性を変化させる装置 Expired - Lifetime JP3017350B2 (ja)

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