JPH05183588A - デジタル波形スムーザー回路 - Google Patents

デジタル波形スムーザー回路

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JPH05183588A
JPH05183588A JP34470191A JP34470191A JPH05183588A JP H05183588 A JPH05183588 A JP H05183588A JP 34470191 A JP34470191 A JP 34470191A JP 34470191 A JP34470191 A JP 34470191A JP H05183588 A JPH05183588 A JP H05183588A
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clock
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frequency
digital signal
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、簡易な構造で高速デジタル
信号の波形をスムージングでき、小型化、信頼性向上を
実現可能なデジタル波形スムーザー回路を提供すること
にある。 【構成】この発明は、入力デジタル信号を1シンボル遅
延して、入力信号との排他的論理和をとり、その出力レ
ベルがハイレベルのときクロックを選択的に導出してカ
ウンタにカウントさせ、このカウンタを入力デジタル信
号の立上がりでリセットし、そのカウント出力を読出し
アドレスとして予め正弦波波形データが記憶されたRO
Mに与えて対応データを読出し、アナログ信号に変換し
て、基本波のみを抽出するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、デジタル信号の周波
数帯域を波形処理によって制限するデジタル波形スムー
ザー回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、衛星通信や地上マイクロ波通信
における無線伝送方式にあっては、搬送波をデジタル信
号で変調する搬送波変調伝送方式が用いられる。PSK
(フェーズ・シフト・キーイング)変調方式もそのひと
つであり、基本的にデジタル信号の“1”、“0”に応
じて搬送波の位相を切り替えていくものである。
【0003】ところで、デジタル信号は矩形波であり、
多くの高調波成分を含んでいる。したがって、このデジ
タル信号にそのままPSK変調を施すと、その周波数帯
域が広くなり、多重伝送が困難になる。そこで、デジタ
ル信号の波形を鈍らせて高調波成分を除去し、帯域制限
することが考えられる。以下、このような波形処理を行
う回路をデジタル波形スムーザー回路と称する。
【0004】上記のような波形処理には、ローパスフィ
ルタを用いるのが一般的であるが、実際には立ち上がり
後、立ち下がり後の振動収束が困難であり、特性の設定
が容易でない。そこで、USP4,339,724(文献「DIGITAL
COMMUNICATIONS」(著者Dr.KAMIO FEHER ,Ph. D.,M.
A. Sc,P. Eng. )に詳細が記載されている)に示され
るフィルタを利用することが考えられている。
【0005】このフィルタは、図9に示すように、第1
乃至第4の信号源31〜34と、各信号源31〜34の
出力を制御信号に応じて導出する第1乃至第4のスイッ
チ35〜38と、入力デジタル信号に応じて各スイッチ
35〜38に対する制御信号を発生するロジック回路3
9とで構成される。
【0006】第1、第2の信号源31,32はそれぞれ
振幅がEで、周波数が入力デジタル信号の周波数の1/
4の正弦波信号を発生するが、互いに位相がπだけずれ
ている。第3、第4の信号源33,34はそれぞれ+
E、−Eの直流電圧信号を発生する。各スイッチ35〜
38で導出された信号は合成されて出力されるが、さら
にロジック回路39にフィードバックされる。
【0007】いま、図10(a)に示すデジタル信号
(NRZ符号によるデータ列)がロジック回路39に入
力されたとする。ロジック回路39は入力デジタル信号
の状態変化を判別し、この判別結果に基づきスイッチ3
5〜38をオン/オフ制御して、1シンボル毎に信号源
31〜34の出力の一つを選択していく。これにより、
図10(b)に示すように、入力デジタル信号の高調波
成分を除去した信号波形が得られる。
【0008】しかしながら、上記構成のフィルタを用い
たデジタル波形スムーザー回路では、複数の信号源を1
シンボル毎に選択していくスイッチの高速化が困難であ
り、近年の衛星通信等に用いられるデジタル信号のビッ
トレートに対応することができない。また、複数の信号
源を必要とするため、構造的に複雑で、小型化、信頼性
の面で問題が大きい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
では、高速デジタル信号の高調波成分を除去して波形を
スムージングする有効な手段がなかった。
【0010】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、簡易な構造で高速デジタル信号の波形を
スムージングでき、小型化、信頼性向上を実現可能なデ
ジタル波形スムーザー回路を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明に係るデジタル波形スムーザー回路は、第
1、第2のレベルによりデータを示す入力デジタル信号
を1シンボル遅延する遅延回路と、この遅延回路の出力
と入力デジタル信号との排他的論理和をとる論理ゲート
回路と、前記入力デジタル信号の周波数と比較して十分
高い周波数のクロックを発生するクロック発生回路と、
前記論理ゲート回路の出力信号が第1のレベルのとき前
記クロック発生回路の出力クロックを選択的に導出する
クロック導出回路と、この回路の出力クロックをカウン
トし、前記入力デジタル信号が第2のレベルから第1の
レベルに状態変化するときそのカウント値を初期値に戻
すカウンタと、予め前記クロックが前記入力デジタル信
号の1シンボル中に入る個数の倍のデータ領域に1周期
分の正弦波波形デジタルデータが記憶され、前記カウン
タの出力を読出しアドレスとして、対応するデジタルデ
ータを出力する波形データ記憶回路と、この波形データ
記憶回路の出力をアナログ信号に変換するデジタルアナ
ログ変換回路と、この回路の出力から基本波のみを抽出
するローパスフィルタとを具備する構成を第1の特徴と
する。
【0012】また、第1、第2のレベルによりデータを
示す入力デジタル信号を1シンボル遅延する遅延回路
と、この遅延回路の出力と入力デジタル信号との排他的
論理和をとる論理ゲート回路と、前記入力デジタル信号
の周波数と比較して十分高い周波数のクロックを発生す
るクロック発生回路と、前記論理ゲート回路の出力信号
が第1のレベルのとき前記クロック発生回路の出力クロ
ックを選択的に導出するクロック導出回路と、周波数特
定値をラッチするラッチ回路と、このラッチ回路の保持
値を前記クロック導出回路の出力クロックに応じて累積
加算し、前記入力デジタル信号が第2のレベルから第1
のレベルに状態変化するときその演算値を初期値に戻す
アキュムレータと、予め1周期分の正弦波波形デジタル
データが記憶され、前記アキュムレータの出力を読出し
アドレスとして、対応するデジタルデータを出力する記
憶回路と、この記憶回路の出力をアナログ信号に変換す
るデジタルアナログ変換回路と、この回路の出力から基
本波のみを抽出するローパスフィルタと、前記周波数特
定値を入力デジタル信号の周波数に設定する周波数設定
手段とを具備する構成を第2の特徴とする。
【0013】
【作用】上記第1の特徴とする構成では、入力デジタル
信号を1シンボル遅延して、入力デジタル信号との排他
的論理和をとり、そのレベルが第1のレベルのときクロ
ックを選択的に導出してカウンタにカウントさせ、この
カウンタを入力デジタル信号が第2のレベルから第1の
レベルに状態変化するときリセットし、そのカウント出
力を読出しアドレスとして予め正弦波波形データが記憶
された記憶回路に与えて対応データを読出し、アナログ
信号に変換して、基本波のみを抽出する。
【0014】また、上記第2の特徴とする構成では、入
力デジタル信号を1シンボル遅延して、入力デジタル信
号との排他的論理和をとり、そのレベルが第1のレベル
のときクロックを選択的にアキュムレータに導出し、一
方、入力デジタル信号の周波数に相当する値をラッチ回
路にラッチさせ、その保持値をアキュムレータに送っ
て、導出されたクロックに応じて累積加算し、入力デジ
タル信号が第2のレベルから第1のレベルに状態変化す
るときその演算値を初期値に戻し、その演算値を読出し
アドレスとして予め正弦波波形データが記憶された記憶
回路に与えて対応データを読出し、アナログ信号に変換
して、基本波のみを抽出する。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
詳細に説明する。
【0016】図1はこの発明に係るデジタル波形スムー
ザー回路の第1の実施例の構成を示すものである。図1
において、1は入力端子であり、この端子1に供給され
たデジタル信号DSは直接EX−OR(排他的論理和)
ゲート回路2の一方の入力端に供給されると共に、遅延
回路3で1シンボル分(T)遅延されて、EX−ORゲ
ート回路2の他方の入力端に供給される。さらに、後述
のカウンタ6のリセット入力端Rに供給される。
【0017】上記EX−ORゲート回路2の出力はAN
D(論理積)ゲート回路4の一方の入力端に供給され
る。このANDゲート回路4の他方の入力端にはクロッ
ク発生器5で発生されるクロックCLKが供給される。
クロック発生器5は入力デジタル信号DSと比較して十
分高い(10倍以上)クロックCLKを発生するもの
で、独自の発振器を用いてもよいが、例えば入力デジタ
ル信号からビットクロックを再生し、これを分周するこ
とによって得ることもできる。ここでは説明を簡単にす
るため、デジタル信号DSの1シンボル中、m個のクロ
ックが入るものとする。
【0018】上記ANDゲート回路4の出力はバイナリ
カウンタ6のクロック入力端CKに供給される。カウン
タ6は入力クロックCLKを最大値2mまでカウント
し、そのカウント値を出力するが、デジタル信号DSの
立ち上がりでそのカウント値をリセットする。このカウ
ンタ6の出力は読出しアドレスとして波形発生用のRO
M(リード・オンリー・メモリ)7に供給される。
【0019】このROM7にはアドレス1〜2mに予め
1周期分(−π/2〜+π/2)の正弦波波形 sin(θ
−π/2)(= cosθ)に対応したデータ列が記憶され
ている。このROM7の出力はD/A(デジタル/アナ
ログ)変換器8で電圧信号に変換された後、ローパスフ
ィルタ9で不要な高調波成分(折返し周波数成分等)が
除去されて、出力端子10から導出される。上記構成に
おいて、図2を参照してその動作を説明する。
【0020】いま、図2(a)に示すようなNRZ符号
によるデジタル信号DSが入力端子1に供給されたとす
る。この入力デジタル信号DSは、直接EX−ORゲー
ト回路2の一方端に供給され、また遅延回路3により、
図2(b)に示すように1シンボル分遅延されて、EX
−ORゲート回路2の他方端に供給される。EX−OR
ゲート回路2は、図2(a),(b)の排他的論理和を
とり、これによって図2(c)に示すような波形出力が
得られる。
【0021】一方、クロック発生器5からは、図2
(g)に示すように、入力デジタル信号DSの1シンボ
ル期間にm個入るクロックCLKが発生している。この
クロックCLKは、図2(c)のEX−OR出力と共に
ANDゲート回路4に入力される。このANDゲート回
路4からは、図2(d)に示すように、EX−OR出力
がハイレベルの期間、クロックCLKが導出される。こ
のクロックCLKはカウンタ6に供給される。
【0022】このカウンタ6はANDゲート回路4から
のクロックCLKを順にカウントし、そのカウント値を
ROM7の読出しアドレスとしてROM7に送る。但
し、カウンタ6は入力デジタル信号DSの立ち上がりで
リセットがかかり、そのカウント値を“0”とする。1
シンボル中にクロックCLKが入る個数はm個であり、
ROM7にはアドレス“0”から“m”までに cosθの
−π/2〜0の範囲の波形データが、“m+1”から
“2m”までに cosθの0〜+π/2の範囲の波形デー
タが記憶されている。
【0023】ここで、EX−OR出力をみると、入力デ
ジタル信号DSの各シンボルが1つ前の状態から反転し
ているときハイレベルとなっている。したがって、シン
ボルが反転し続ければ、EX−OR出力が2シンボル以
上ハイレベルとなり、ANDゲート回路4から連続して
2m個以上のクロックが出力されることになる。しか
し、この場合でも、カウンタ6はカウント値が2mにな
った時点でリセットがかかるため、読出しアドレスは2
mを越えず、新たに1からカウントしていく。よって、
ROM7からは cosθの波形データが順に読出し出力さ
れる。
【0024】また、EX−OR出力は入力デジタル信号
DSの各シンボルが1つ前の状態と同一状態にあるとき
ローレベルとなっている。この期間はANDゲート回路
4からクロックCLKが出力されず、カウンタ6はカウ
ントを停止する。このため、読出しアドレスは一定とな
り、ROM7は対応するデータを読出しし続ける。
【0025】このROM7の出力をD/A変換器8でア
ナログ信号に変換すれば、図2(e)に示す波形信号が
得られ、これをローパスフィルタ9に通して基本波を取
り出すことにより、図2(f)に示す波形信号が得られ
る。この信号は取りも直さず入力デジタル信号のスムー
ジング波形となっている。
【0026】したがって、上記構成によるデジタル波形
スムーザー回路は、信号源として1個のROMを用い、
単に読出しアドレスを入力デジタル信号のシンボル変化
に応じて制御するだけで、スムージング波形が得られ
る。このため、従来のように複数の信号源を用意する必
要はなく、またそれを1シンボル毎に選択していくスイ
ッチをも不要であり、近年の衛星通信等に用いられるデ
ジタル信号のビットレートにも十分対応することがで
き、構造簡易にして、小型化、信頼性向上を実現でき
る。
【0027】ところで、上記実施例において、クロック
CLKのタイミングは出力波形に影響を及ぼすため、入
力デジタル信号DSの1シンボル中に確実にm個入るよ
うに、かつ同期するように安定制御する必要がある。こ
の制御処理を行うクロック発生器5の具体的な構成を図
3に示す。
【0028】図3において、51はビットクロック再生
器で、入力デジタル信号DSから図2(h)に示すビッ
トクロックBCLKを再生する。このビットクロックB
CLKは位相比較器52に入力され、1/m分周器53
の出力クロックと位相比較される。この位相比較器52
の出力はローパスフィルタ54で電圧信号に変換された
後、電圧制御発振器(以下、VCOと称する)55の制
御入力となる。
【0029】このVCO55は制御電圧に応じた周波数
のクロックを発振出力するもので、その出力クロックは
分周器53によって1/mの周波数に分周されて、位相
比較器52に送られる。また、同時にクロック発生器5
の出力として前述したANDゲート回路4に送られる。
【0030】すなわち、上記のクロック発生器5は位相
同期制御ループ(以下、PLLと称する)を構成してお
り、入力デジタル信号DSからビットクロックBCLK
を再生し、出力クロックCLKを1/mに分周したクロ
ックと位相比較し、その比較結果に基づいてVCO55
の発振周波数を制御することにより、入力デジタル信号
DSと同期をとりつつ、1シンボル中にm個入るクロッ
クCLKを生成している。
【0031】上記構成によれば、クロックCLKのタイ
ミングを入力デジタル信号DSの1シンボル中に確実に
m個入るように、かつ同期するように安定制御すること
ができる。
【0032】ところで、ビットレートが異なるデジタル
信号を適宜切り替えて取り扱う場合、上記構成のままで
も実現不可能ではないが、クロックCLKの周波数、す
なわち1シンボル中に入るクロックCLKの個数が入力
デジタル信号のビットレートに比例して増減してしまう
ので、例えばD/A変換器8に高速変換処理可能なもの
を使用したり、ローパスフィルタ9のカットオフ周波数
を制御したりする必要がある。そこで、図4に示すよう
に構成して、クロックCLKの周波数をほぼ等しくすれ
ば、そのような問題を改善できる。
【0033】図4において、1/m分周器53には各種
データレートに応じた複数の整数分周比mが設定可能な
プログラマブル分周器が用いられ、ROM7には予め分
周比mに対応した複数の波形データ( cosθ:−π/2
≦θ<+π/2)が記憶される。分周器53の分周比m
及びROM7の波形データ選択はデータレート切換信号
CSによって設定可能となされている。上記構成におい
て、図5にそれぞれ異なるデータレートのデジタル信号
DSをスムージングする場合の動作を示す。
【0034】いま、図5の(a1),(a2),(a
3)にそれぞれ示すデジタル信号DS1,DS2,DS
3をスムージングする場合を考える。ここでは説明を簡
単にするために、クロックCLKの周波数を一定にする
ものとし、1シンボル中に入るクロックの個数mは、D
S1では4、DS2では6、DS3では8であるものと
する。
【0035】まず、予め取り扱う3種のデジタル信号D
S1,DS2,DS3にそれぞれ対応する第1、第2、
第3の波形データを、分周比m=4,6,8に対応させ
てROM7に記憶させておく。そして、デジタル信号入
力前に、データレート切換信号CSによって、プログラ
マブル分周器53の分周比mをそのデータレートに対応
する値に設定すると共に、ROM7の読出しアドレスを
対応する波形データが読み出されるように切換設定す
る。
【0036】デジタル信号DS1のスムージングを行う
には、分周器53の分周比mを4に設定する。図5(a
1)のデジタル信号DS1を入力したときのANDゲー
ト回路4の出力クロックは、前述した説明から明らかな
ように、図5(b1)に示すようになる。カウンタ6は
入力クロックによってカウントアップし、8になった時
点でリセットされる。ROM7はm=4に対応する波形
データの読出し状態に切換えられているので、カウンタ
6からの読出しアドレスによって得られるデータ出力を
D/A変換すると、図5(c1)中実線で示すようにな
る。このD/A変換出力をローパスフィルタ9に通すこ
とにより、同図中点線で示すようなスムージング波形が
得られる。
【0037】次に、デジタル信号DS2のスムージング
に切り換える場合、データレート切換信号CSにより、
プログマブル分周器53をm=6に設定し、ROM7を
第2の波形データ読出し状態に設定する。図5(a2)
のデジタル信号DS2を入力したときのANDゲート回
路4の出力クロックは図5(b2)に示すようになる。
カウンタ6は12になった時点でリセットされるように
なる。このカウンタ6からの読出しアドレスによって得
られるROM7のデータ出力をD/A変換すると、図5
(c2)中実線で示すようになり、ローパスフィルタ9
に通すことにより、同図中点線で示すようなスムージン
グ波形が得られる。
【0038】デジタル信号DS3のスムージングに切り
換える場合も同様であり、データレート切換信号CSに
より、プログマブル分周器53をm=8に設定し、RO
M7を第3の波形データ読出し状態に設定する。図5
(a3)のデジタル信号DS3を入力したときのAND
ゲート回路4の出力クロックは図5(b3)に示すよう
になり、カウンタ6は16になった時点でリセットさ
れ、ROM7のデータ出力をD/A変換すると、図5
(c3)中実線で示すようになり、ローパスフィルタ9
に通すことにより、同図中点線で示すようなスムージン
グ波形が得られる。
【0039】したがって、上記構成によれば、ビットレ
ートが異なるデジタル信号を適宜切り替えて取り扱う場
合に、クロックCLKの周波数を入力デジタル信号のビ
ットレートにかかわらずほぼ一定にしているので、例え
ばD/A変換器8に高速変換処理可能なものを使用した
り、ローパスフィルタ9のカットオフ周波数を制御した
りする必要がなくなる。
【0040】ところで、上記実施例では、カウンタ6、
波形発生用ROM7及びD/A変換器8を用いたが、す
でに1チップIC化された高速信号発生器DFS(Dire
ct Frequency Synthesiser)を利用することもできる。
このDFSの一例を図6に示す。
【0041】図6において、11はDFS全体を示して
おり、111は周波数設定データ入力端子、112はク
ロック入力端子、113はリセット信号入力端子、11
4はアナログ信号出力端子である。
【0042】DFS11の内部において、ラッチ回路1
15は端子111からの周波数設定データFS0〜FS
29によって設定されるデータ値Nを一時記憶するもの
で、ここに記憶されたデータNはアキュムレータ(演算
器)116に送られる。このアキュムレータ116はラ
ッチ回路115でラッチされた値を端子112からのク
ロックCLKの個数分累積加算するもので、その演算値
はリセット信号RSによって“0”に戻される。
【0043】上記アキュムレータ116の演算出力は読
出しアドレスとして正弦波発生用ROM117に送られ
る。このROM117には予めアドレス順に正弦波波形
データが記憶されており、アキュムレータ116からの
読出しアドレスを受けると、対応するアドレスのデータ
を出力する。このROM117の出力はD/A変換器
(DAC)118によってアナログ電圧信号に変換さ
れ、端子114から送出される。
【0044】尚、この回路構成の場合、アキュムレータ
116のリセットは入力信号の立ち下がりに応答する。
また、この回路は、図に示されているように、三角波発
生用ROM119、マルチプレクサ(MPX)111
0、DAC1111、矩形波発生用演算器1112,1
113を備えるが、ここでは使用しないので、その説明
は省略する。
【0045】すなわち、このDFS11は、ラッチ回路
115にラッチされたデータNによってアキュムレータ
116のステップ数Nが設定される。このため、読出し
アドレスはNステップで変化することになり、クロック
CLKとの関係によってROM117の正弦波出力周波
数を任意に設定可能である。
【0046】図7は、上記構成のDFS11を用いた、
図1に対応するデジタル波形スムーザー回路の構成を示
すものである。但し、図7において、図1と同一部分に
は同一符号を付して、その説明を省略する。
【0047】図7において、DFS11のデータ入力端
子111には周波数選択データが与えられ、クロック入
力端子112には前記ANDゲート回路4の出力クロッ
クが供給され、リセット信号入力端子113にはインバ
ータ12を介して入力デジタル信号DSが供給される。
また、そのアナログ信号出力端子114の出力信号は前
記ローパスフィルタ9に供給される。
【0048】上記構成において、DFS11では、周波
数選択データをFS、クロックCLKの周波数をFi、
入力デジタル信号DSのビットレートを1/T、DFS
発振周波数をFdとしたとき、2×(1/T)=Fd、
Fd=(Fi/229)×FSが成立する。そこで、T=
2030/(Fi・FS)となるように周波数選択データ
N及びクロックCLKの周波数を設定することにより、
入力デジタル信号DSに同期する正弦波信号を得ること
ができる。
【0049】具体的に説明すると、この構成にあって
も、図1の場合と同様に、DFS11の入力クロックC
LKがEX−OR出力によってオン・オフ制御され、カ
ウンタ6に相当するアキュムレータ116が入力デジタ
ル信号DSの立上がり、つまりインバータ12の出力の
立ち下がりによってリセットされる。
【0050】このため、入力デジタル信号DSのシンボ
ルが反転し続け、EX−OR出力が2シンボル以上ハイ
レベルとなり、ANDゲート回路4から連続して2m個
以上のクロックが出力されても、アキュムレータ116
は、演算値が2mになった時点でリセットがかかり、こ
れによって読出しアドレスは2mを越えず、新たに0か
らNステップで変化していく。したがって、ROM11
7からは cosθの波形データが順に読出し出力される。
【0051】また、EX−OR出力は入力デジタル信号
DSの各シンボルが1つ前の状態と同一状態にあるとき
ローレベルとなるので、ANDゲート回路4からクロッ
クCLKが出力されず、アキュムレータ116の加算が
停止される。よって、読出しアドレスは一定となり、R
OM117は対応するデータを読出しし続ける。
【0052】このROM117の出力はD/A変換器1
18でアナログ信号に変換されて、ローパスフィルタ9
に送られ、基本波成分のみとなる。この信号は取りも直
さず入力デジタル信号のスムージング波形である。この
構成によれば、さらに構造簡易にして、小型化、信頼性
向上を実現できることはいうまでもない。
【0053】図7の構成において、クロックCLKが入
力デジタル信号DSの1シンボル中に確実にm個入るよ
うに、かつ同期するように安定制御するためには、図3
の実施例と全く同様に構成すればよい。図8にその構成
を示すが、その動作は図3の場合と同じなので、図8に
おいて、図3と同一部分に同一符号を付して、その説明
を省略する。
【0054】尚、上記の各実施例では、入力デジタル信
号としてNRZ符号によるデータ列の場合について説明
したが、他の符号化形式にも適用できることはもちろん
である。その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形しても、同様に実施可能である。
【0055】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、簡易な
構造で高速デジタル信号の波形をスムージングでき、小
型化、信頼性向上を実現可能なデジタル波形スムーザー
回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るデジタル波形スムーザー回路の
一実施例として基本構成を示すブロック回路図。
【図2】同実施例の動作を説明するための波形図。
【図3】図1の実施例のクロック生成を入力デジタル信
号に同期させる回路構成を示すブロック回路図。
【図4】図1の実施例で互いにビットレートの異なる複
数のデジタル信号に対応可能とするための構成を示すブ
ロック回路図。
【図5】図4の同実施例の動作を説明するための波形
図。
【図6】この発明に係る他の実施例に利用される高速信
号発生器DFSの構成例を示すブロック回路図。
【図7】図6のDFSを用いたこの発明に係る他の実施
例の構成を示すブロック回路図。
【図8】図7の実施例のクロック生成を入力デジタル信
号に同期させる回路構成を示すブロック回路図。
【図9】従来よりデジタル波形スムーザー回路への利用
が考えられているフィルタの構成を示すブロック回路
図。
【図10】図9の回路の動作を説明するための波形図。
【符号の説明】
1…デジタル信号入力端子、2…EX−ORゲート回
路、3…1シンボル遅延回路、4…ANDゲート回路、
5…クロック発生器、51…ビットクロック再生器、5
2…位相比較器、53…1/m分周器、54…ローパス
フィルタ、55…VCO、6…バイナリカウンタ、7…
ROM、8…D/A変換器、9…ローパスフィルタ、1
0…スムーザー波形出力端子、11…DFS、111…
周波数設定データ入力端子、112…クロック入力端
子、113…リセット信号入力端子、114…アナログ
信号出力端子、115…ラッチ回路、116…アキュム
レータ、117…正弦波発生用ROM、118…DA
C。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1、第2のレベルによりデータを示す入
    力デジタル信号を1シンボル遅延する遅延回路と、この
    遅延回路の出力と入力デジタル信号との排他的論理和を
    とる論理ゲート回路と、前記入力デジタル信号の周波数
    と比較して十分高い周波数のクロックを発生するクロッ
    ク発生回路と、前記論理ゲート回路の出力信号が第1の
    レベルのとき前記クロック発生回路の出力クロックを選
    択的に導出するクロック導出回路と、この回路の出力ク
    ロックをカウントし、前記入力デジタル信号が第2のレ
    ベルから第1のレベルに状態変化するときそのカウント
    値を初期値に戻すカウンタと、予め前記クロックが前記
    入力デジタル信号の1シンボル中に入る個数の2倍の個
    数の1周期分の正弦波波形デジタルデータが記憶され、
    前記カウンタの出力を読出しアドレスとして、対応する
    デジタルデータを出力する波形データ記憶回路と、この
    波形データ記憶回路の出力をアナログ信号に変換するデ
    ジタルアナログ変換回路と、この回路の出力から基本波
    のみを抽出するローパスフィルタとを具備するデジタル
    波形スムーザー回路。
  2. 【請求項2】前記クロック発生回路は、前記入力デジタ
    ル信号のビットクロックに同期制御されることを特徴と
    する請求項1記載のデジタル波形スムーザー回路。
  3. 【請求項3】前記クロック発生回路は、前記前記入力デ
    ジタル信号のm(mは自然数)倍の周波数のクロックを
    発生し、その周波数を制御信号に応じて可変する発振器
    と、この発振器の出力を1/m倍する分周器と、この分
    周器の出力クロックと前記入力デジタル信号のビットク
    ロックとを位相比較する位相比較器と、この位相比較器
    の出力に基づいて前記発振器の周波数を制御する周波数
    制御手段と備えることを特徴とする請求項2記載のデジ
    タル波形スムーザー回路。
  4. 【請求項4】前記分周器はmを任意に設定可能なプログ
    ラマブル分周器であり、前記波形データ記憶回路には互
    いにビットレートが異なる複数の入力デジタル信号に対
    応する複数の正弦波波形デジタルデータが記憶され、さ
    らに前記分周器のm設定及び記憶回路のデータ選択を入
    力デジタル信号に応じて切換制御するビットレート切換
    制御手段を備えることを特徴とする請求項3記載のデジ
    タル波形スムーザー回路。
  5. 【請求項5】第1、第2のレベルによりデータを示す入
    力デジタル信号を1シンボル遅延する遅延回路と、この
    遅延回路の出力と入力デジタル信号との排他的論理和を
    とる論理ゲート回路と、前記入力デジタル信号の周波数
    と比較して十分高い周波数のクロックを発生するクロッ
    ク発生回路と、前記論理ゲート回路の出力信号が第1の
    レベルのとき前記クロック発生回路の出力クロックを選
    択的に導出するクロック導出回路と、周波数特定値をラ
    ッチするラッチ回路と、このラッチ回路の保持値を前記
    クロック導出回路の出力クロックに応じて累積加算し、
    前記入力デジタル信号が第2のレベルから第1のレベル
    に状態変化するときその演算値を初期値に戻すアキュム
    レータと、予め1周期分の正弦波波形デジタルデータが
    記憶され、前記アキュムレータの出力を読出しアドレス
    として、対応するデジタルデータを出力する記憶回路
    と、この記憶回路の出力をアナログ信号に変換するデジ
    タルアナログ変換回路と、この回路の出力から基本波の
    みを抽出するローパスフィルタと、前記周波数特定値を
    入力デジタル信号の周波数に設定する周波数設定手段と
    を具備するデジタル波形スムーザー回路。
  6. 【請求項6】前記クロック発生回路は、前記入力デジタ
    ル信号のビットクロックに同期制御されることを特徴と
    する請求項5記載のデジタル波形スムーザー回路。
  7. 【請求項7】前記クロック発生回路は、前記前記入力デ
    ジタル信号のm(mは自然数)倍の周波数のクロックを
    発生し、その周波数を制御信号に応じて可変する発振器
    と、この発振器の出力を1/m倍する分周器と、この分
    周器の出力クロックと前記入力デジタル信号のビットク
    ロックとを位相比較する位相比較器と、この位相比較器
    の出力に基づいて前記発振器の周波数を制御する周波数
    制御手段と備えることを特徴とする請求項6記載のデジ
    タル波形スムーザー回路。
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