JPH05182832A - 積層インダクタ - Google Patents

積層インダクタ

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Publication number
JPH05182832A
JPH05182832A JP3360278A JP36027891A JPH05182832A JP H05182832 A JPH05182832 A JP H05182832A JP 3360278 A JP3360278 A JP 3360278A JP 36027891 A JP36027891 A JP 36027891A JP H05182832 A JPH05182832 A JP H05182832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
conductor pattern
width
range
stacking direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP3360278A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Komiyama
繁 小宮山
Mitsuo Sakakura
光男 坂倉
Seiichi Kobayashi
小林  清一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Publication date
Application filed by Toko Inc filed Critical Toko Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導体パターンを横切るフラックスを減少させ
てQを向上させる。 【構成】 非磁性体内を周回する導体パターンを具えた
積層インダクタの導体パターンの幅と間隔によって導体
パターンを横切るフラックスを減少させる。導体パター
ンの幅を70〜 180μmの範囲とし、その導体パターンの
積層方向の間隔を20〜 100μmの範囲とする。導体パタ
ーンの間隔を広げるにしたがってQが上昇する。 【効果】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層インダクタに係る
もので、特に高周波帯域用の非磁性体を用いた積層イン
ダクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品の小型化、薄型化の要求にとも
なって、インダクタの分野においても巻線を用いないセ
ラミック積層体による積層インダクタが利用されるよう
になっている。
【0003】この積層インダクタは、フェライト磁性体
層と銀または銀/パラジウム等の導体を積層したもの
で、磁性体のグリーンシートを導体パターンを印刷しな
がら積層するものと、磁性体ペーストと導体ペーストを
交互に印刷するものがある。
【0004】電子機器の高周波化にともなって、100MHz
以上の高周波帯域でも利用できる積層インダクタの要求
も高まっており、自己共振周波数の関係から低透磁率ま
たは非磁性体材料を用いた積層インダクタも考えられて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、低透磁率また
は非磁性の材料を用いる場合、高いQを得ることが難し
かった。これは、材料の性質により、導体パターン内を
通過する磁束(フラックス)が多くなり、そのために導
体の抵抗が実質的に増加することが原因であると考えら
れる。
【0006】導体パターンの間隔を大きくすればこの問
題は解決できるが、導体パターン間の結合が減少するた
めにインダクタンスが低下し、また、厚さが大きくなる
問題がある。
【0007】本発明は、最小限の寸法で導体の実質的な
抵抗を下げてQを向上させることのできる積層インダク
タを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、導体パターン
の幅と積層方向の間隔を選択することによって、上記の
課題を解決するものである。
【0009】すなわち、非磁性体層と約半ターン分の導
体パターンが、導体パターンの端部を接続しながら積層
され、非磁性体層を介して積層方向に重畳して周回する
コイル用導体が形成された積層インダクタにおいて、そ
の導体パターンの幅が70〜 180μmであり、積層方向に
おける導体パターンの間隔が20〜 100μmであることに
特徴を有するものである。
【0010】
【作用】本発明は、導体パターンの厚みよりも幅と積層
方向における間隔の間にQの変動の要因があることの確
認に基づくものである。導体パターンの厚みそのものは
直流抵抗に関係しており、Qを決定する一つの要因では
あるが、一定の幅の範囲内において間隔を調整すること
によってQの向上が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0012】図1は、本発明による積層インダクタの正
面断面図である。ホウケイ酸ガラスとフォルステライト
の混合物の積層体10内に、周回して積層方向に重畳する
銀の導体パターン11を具えたものである。積層体の寸法
は縦2.0mm 、横1.2mm とした。導体パターン11は積層体
内に5ターン分形成した。導体パターン11の水平方向の
間隔は0.5mm ×1.0mm とした。
【0013】積層体内に形成される導体パターンの幅w
を50〜250 μmの範囲で、また導体パターンの間隔dを
10〜 120μmの範囲で各種サンプルを作成し、 600〜90
0MHzの周波数帯域でその特性を調べた。また、導体パタ
ーンの厚みもそれぞれ数種類変えたものを作成した。
【0014】その結果、導体パターンの幅が70〜 180μ
mの範囲で、導体パターンの間隔を調整することによっ
てQの最大値(以下単にQとする)が向上する範囲があ
った。その傾向は若干異なるが、間隔が20〜 100μmの
範囲で間隔を広げるにしたがってQが向上することが確
認された。もっとも、間隔を広げることによりインダク
タンスは若干低下する傾向が出るが、少ないインダクタ
ンスで済む高周波領域ではほとんど問題とならない。
【0015】図2は、導体幅wを70μmとしたときの導
体パターンの間隔dとQの関係を示す説明図である。上
昇の程度は小さいが 100μm程度までの範囲でQの上昇
を示している。
【0016】図3は、導体幅wを90μmとしたときの導
体パターンの間隔dとQの関係を示す説明図である。20
〜90μmの範囲で間隔dを広げるにしたがってQが向上
していた。もっとも、間隔dが90μm程度で上昇は止ま
っていた。
【0017】図4は、導体幅wを 120μmとしたときの
導体パターンの間隔dとQの関係を示す説明図である。
20〜80μmの範囲で間隔dを広げるにしたがってQが向
上していた。もっとも、間隔dが80μm程度で上昇は止
まっていた。導体厚みtを変えてもほとんど同じ傾向を
示している。
【0018】図5は、導体幅wを 180μmとしたときの
導体パターンの間隔dとQの関係を示す説明図である。
20〜90μmの範囲で間隔dを広げるにしたがってQが向
上しているが、特に60〜90μmの範囲でQの向上が顕著
に現れていた。
【0019】上記のように、Qの向上の効果が顕著に現
れる範囲は多少異なるが、全体的に上記の範囲では導体
間隔dを広げるにしたがってQが向上する結果を示して
いた。導体間隔dは、導体パターン間の絶縁の関係で20
μm程度以上は必要であり、また積層体の厚みの関係か
らできるだけ小さくすることが望ましい。間隔dを 100
μmを超える範囲としてもQの向上の意味はなくなるの
で、上記の範囲とすることが望ましい。
【0020】図6は導体幅wを50μmとしたときの結果
の比較例で、間隔dを広げると逆にQは低下していた。
また、図7は導体幅wを 250μmとしたときの比較例
で、間隔dを広げてもQはほとんど変化しない。もっと
も、この導体幅は実際上2.0mm×1.2mm のサイズの積層
体に形成することはできない。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、導体の実効的な抵抗を
減少させ、高周波帯域に利用する積層インダクタのQを
向上させることができる。
【0021】また、間隔を所望の値に選択することによ
り、インダクタンスの低下を最小限に抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による積層インダクタの正面断面図
【図2】 本発明による積層インダクタの一例の特性の
説明図
【図3】 本発明による積層インダクタの他の例の特性
の説明図
【図4】 本発明による積層インダクタの他の例の特性
の説明図
【図5】 本発明による積層インダクタの他の例の特性
の説明図
【図6】 比較例の説明図
【図7】 他の比較例の説明図
【符号の説明】
10:積層体 11:導体パターン w:導体パターン幅 d:導体パターン間隔 t:導体パターン厚み

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体層と約半ターン分の導体パター
    ンが、導体パターンの端部を接続しながら積層され、非
    磁性体層を介して積層方向に重畳して周回するコイル用
    導体が形成された積層インダクタにおいて、その導体パ
    ターンの幅が70〜 180μmであり、積層方向における導
    体パターンの間隔が20〜 100μmであることを特徴とす
    る積層インダクタ。
JP3360278A 1991-12-27 1991-12-27 積層インダクタ Pending JPH05182832A (ja)

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