JPH0518104U - ヘリカルフイルタ - Google Patents

ヘリカルフイルタ

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JPH0518104U
JPH0518104U JP5773391U JP5773391U JPH0518104U JP H0518104 U JPH0518104 U JP H0518104U JP 5773391 U JP5773391 U JP 5773391U JP 5773391 U JP5773391 U JP 5773391U JP H0518104 U JPH0518104 U JP H0518104U
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JP
Japan
Prior art keywords
case
helical
bobbin
coil
coupling
Prior art date
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Pending
Application number
JP5773391U
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English (en)
Inventor
貞明 清水
一則 荻野
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Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Publication date
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Publication of JPH0518104U publication Critical patent/JPH0518104U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ヘリカルコイルのボビンを横に倒して巻線部を
水平にした状態で回路基板に取りつけ可能にすることに
より、高さがコイルの線長に影響されない組立作業の用
意なヘリカルフィルタを提供することにある。 【構成】ケース11内で水平な同軸上で結合する2つの
ヘリカルコイル4により構成される。ボビン1のベース
部2に設けられた溝7の位置により結合コイル5の引き
出し位置を選択することにより、ヘリカルコイル4と結
合コイル5の結合を調節できる。 【効果】ボビン1をケース11に嵌合し、金属部分10
を固着すればよいので、組立作業が容易である。ヘリカ
ルコイル4と結合コイル5の結合を細かく調節できるの
で、線間容量が大きくならない利点と合わせて高い周波
数で用いる場合に都合がよい。ケース11の横断面の外
側が多角形であるので、自動機械を用いて移動したり、
また直接ケース11をアースする場合に都合がよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ヘリカルコイルを巻回したボビンの巻線部が水平にある状態で回路 基板に取りつけることのできるヘリカルフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
ヘリカルフィルタは、一端を開放端とし、他端をアース端としてあるヘリカル コイルを通常複数個、電磁気的に結合して構成される。ヘリカルコイルを巻回し たボビンは回路基板に立てた状態、つまりその巻線部が回路基板に垂直になった 状態で取りつけられる構造が一般的である。
【0003】 しかしこのような構造では、ヘリカルフィルタの高さがほぼヘリカルコイルの 線長により決定されるので、仕様によってその高さを低くしようとすればコイル の線間を密にして巻回するしかない。しかし、線間を密にして巻回すると線間容 量が大きくなりフィルタの特性が悪化する。このことは、1000MHz以上の 高い周波数では特に顕著になる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、高さがコイルの線長に影響されないヘリカルフィルタを提供 することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案のヘリカルフィルタは、ヘリカルコイルのボビンを横に倒して巻線部を 水平にした状態で回路基板に取りつけ可能にしたものであり、筒状のケース、巻 線部とベース部を有し、巻線部を内側にしてその中心が同軸になるようにケース の両端に嵌合されている2つのボビン、夫々のボビンの巻線部に巻回され、巻線 部の先端側の第1の端部が開放され、第2の端部がアースされるヘリカルコイル 、夫々のボビンに巻回されてヘリカルコイルに結合する結合コイルからなり、ボ ビンのベース部にはケース内の巻線部が水平にある状態で用い得る2つの面接続 用端子、巻線部側とその反対側を結ぶ複数の溝、さらにケースの片側の端の縁に 接触する金属部分を設けてあり、金属部分がケースに固着されていることを特徴 とする。
【0006】
【実施例】
以下、本考案のヘリカルフィルタの実施例を示す図1から図7までを参照しな がら説明する。図1はヘリカルフィルタの分解正面図、図2は一部断面を示す組 立正面図、図3は側面図、図4はボビンのベース部側からの側面図、図5はヘリ カルコイルと結合コイルの端子への接続状態を示すボビンの側面図、図6はヘリ カルコイルと結合コイルの結線図、図7はケースに嵌合しているボビンの巻線部 側からの側面図である。なお図3、図4、図7には、ボビンに巻回されるヘリカ ルコイルと結合コイルは示されていない。
【0007】 合成樹脂のボビン1は、図1、図2に示すようにベース部2と巻線部3からな り、巻線部3にはヘリカルコイル4と結合コイル5が巻回されている。ボビン1 は横に倒して巻線部3を水平にした状態にある。ベース部2には2つの面接続用 端子61、62を設けてあり、端子61、62は巻線部3を水平にした状態で図 示を省略してある回路基板の導体パターンに直接面接続される。
【0008】 また、ベース部2には巻線部3側とその反対側を結ぶ複数の溝7、ケース11 に嵌合する円形の凸部9、ケース11に固着される板状の金属部分10を設けて ある。金属部分10は凸部9の巻線部3側とは反対側に埋設されており、半円状 にベース部2の外側に露呈している。なお、13は巻線部3の内部に螺合してい る共振周波数を微調整するための誘電体の螺子であり、中央にドライバー用の四 角形の溝がある。 筒状のケース11は金属からなり、横断面は図3、図7に示すように外側が四 角形、内側は円形である。
【0009】 2つのボビン1はケース11の両端からその内部に挿入され、凸部9がケース 11の内側に嵌合している。そして、巻線部3の中心を同軸にしてその先端を対 向させてある。さらに金属部分10がケース11の両端の縁12に接触しており 、その縁12に固着されている。金属部分10は図7に示すように、ケース11 の縁12の厚みの厚い部分8、つまり横断面の角の部分にスポット溶接等により 固着されている。
【0010】 ヘリカルコイル4は巻線部3の先端側が開放され、他端はアース用の面接続用 端子62に接続する。結合コイル5は一端が入力用又は出力用の面接続用端子6 1に接続し、溝7を通って巻線部3側に引き出されて、必要な巻数だけ巻回され た後に別の溝7を通って巻線部3とは反対側に引き出されて端子61に接続され る。結合コイル5は、図5では巻線部3のベース部2側の端に1/7 ターン程度巻 回されている。
【0011】 なお、図8はヘリカルコイル4と結合コイル5の端子への接続状態を示すボビ ンの別の側面図であるが、結合コイル5の巻数は1/3 ターン程度であり、図5の 場合よりも多い。このように巻線部3側からその反対側へ結合コイル5を引き出 す溝7の位置を変えることにより結合コイル5の巻数を変化させることができる 。そして、ヘリカルコイル4と結合コイル5の結合を変化させて、入力インピ− ダンスと出力インピ−ダンスを細かく調節できる。
【0012】 図9はさらに別のボビンの側面図であるが、ベース部21の巻線部と反対側に は同じ高さの凸部22、23、24、25、26を設けてある。凸部22、23 、24、25は結合コイル5やヘリカルコイル4を巻線部側とは反対側に引き出 して端子61、62に接続する場合に、通り道を固定するために設けられている 。また、凸部26を含めて同じ高さであるから、自動機械を用いてボビン20を ケース11に挿入する場合にボビン21を押す部分に利用できる。
【0013】 本考案のヘリカルフィルタは、このようにケース11内で水平な同軸上で結合 する2つのヘリカルコイル4により構成される。結合の強さは、高電位側である 開放端の間隔により主に定まる。 また、入力インピーダンスと出力インピーダンスは、結合コイル5の巻数を変 えてヘリカルコイル4と結合コイル5の結合を変化させることにより、こまかく 調節できる。このことは、1000MHz以上の高い周波数で用いる場合に好都 合である。
【0014】 なお、ケースの横断面は内側が円形であり、外側は四角形以上の多角形であれ ば多角形の角では厚みが厚くなり、金属部分をケースの縁に固着する場合はその 固着が容易になるので都合がよい。また外側を多角形にすると、平坦面ができる ので、自動機械を用いて平坦面を吸引して容易に移動できるし、平坦面をアース 用の導体パターンに直接面接続できる利点もある。 金属部分は必ずしもケースの縁に固着されなくてもよく、折り曲げてケースの 外側に固着してもよい。 金属部分の役割はケースへボビンを固着することなので、形状は実施例のもの に限定する必要はない。
【0015】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案のヘリカルフィルタはボビンを倒して水平にしてあ り、水平なケースに両端から嵌合させてある。そして、2つのヘリカルコイルが 水平な同軸上で結合している。 従って、ヘリカルコイルの線長によって高さが影響されることのない低い高さ のヘリカルフィルタを提供することができる。
【0016】 ボビンは金属部分がケースに固着されるので、溶接技術や半田技術を用いるこ とができ組立作業も簡単である。 さらに、ケースの外側の横断面を多角形にすれば、自動機械を用いて吸引でき るし、ケースを直接アース用の導体パターンに接続できる。従って、自動機械を 用いてヘリカルフィルタを回路基板に取りつける場合に都合がよい。 また、ホビンのベース部には巻線部側とその反対側を結ぶ複数の溝があるので 、結合コイルの巻数を細かく変えてヘリカルコイルとの結合を変化できる。そし て、入力インピ−ダンスや出力インピ−ダンスを細かく調節できるので、線間容 量が大きくならない利点と合わせて高い周波数で用いる場合には都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のヘリカルフィルタの実施例を示す分解
斜視図である。
【図2】本考案のヘリカルフィルタの一部断面を示す組
立正面図である。
【図3】本考案のヘリカルフィルタの側面図である。
【図4】本考案のヘリカルフィルタのボビンのベース部
側からの側面図である。
【図5】本考案のヘリカルフィルタにおけるヘリカルコ
イルと結合コイルの端子への接続状態を示すボビンの側
面図である。
【図6】本考案のヘリカルフィルタのヘリカルコイルと
結合コイルの結線図である。
【図7】本考案のヘリカルフィルタのケースに嵌合して
いるボビンの巻線部側からの側面図である。
【図8】本考案のヘリカルフィルタにおけるヘリカルコ
イルと結合コイルの端子への接続状態を示すボビンの別
の側面図である。
【図9】本考案のヘリカルフィルタの別のボビンの側面
図である。
【符号の説明】
1 ボビン 2 ベース部 3 巻線部 7 溝 11 ケース

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状のケース、巻線部とベース部を有し、
    巻線部を内側にしてその中心が同軸になるようにケース
    の両端に嵌合されている2つのボビン、夫々のボビンの
    巻線部に巻回され、巻線部の先端側にある第1の端部が
    開放され、第2の端部がアースされるヘリカルコイル、
    夫々のボビンに巻回されてヘリカルコイルに結合する結
    合コイルからなり、ボビンのベース部にはケース内の巻
    線部が水平にある状態で用い得る面接続用端子、巻線部
    側とその反対側を結ぶ複数の溝、さらにケースの片側の
    端の縁に接触する金属部分を設けてあり、金属部分がケ
    ースに固着されていることを特徴とするヘリカルフィル
    タ。
  2. 【請求項2】ケースの外側の横断面は、四角形以上の多
    角形である請求項1のヘリカルフィルタ。
JP5773391U 1991-06-27 1991-06-27 ヘリカルフイルタ Pending JPH0518104U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4875153A (ja) * 1972-01-07 1973-10-09
JPS51201U (ja) * 1974-06-24 1976-01-05
JPS5837202B2 (ja) * 1978-10-03 1983-08-15 三菱電機株式会社 ビレツトの受け止め装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5837202B2 (ja) * 1978-10-03 1983-08-15 三菱電機株式会社 ビレツトの受け止め装置

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