JPH05180283A - 車両用自動変速機 - Google Patents

車両用自動変速機

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JPH05180283A
JPH05180283A JP4001195A JP119592A JPH05180283A JP H05180283 A JPH05180283 A JP H05180283A JP 4001195 A JP4001195 A JP 4001195A JP 119592 A JP119592 A JP 119592A JP H05180283 A JPH05180283 A JP H05180283A
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JP
Japan
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gear
planetary gear
speed
pinion carrier
elements
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JP4001195A
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English (en)
Inventor
Yuichi Uematsu
祐一 植松
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JATCO Corp
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JATCO Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前進5速・後退1速が得られる変速機におい
て、遊星歯車組を2組しか使用しないと共に、変速要素
の数も少なくしながら、二重掛け換え制御を行わなくて
済むようにした。 【構成】 入力軸INに設けられた第1遊星歯車組PG1 お
よび出力軸OUT に設けられた第2遊星歯車組PG2 と、両
遊星歯車組PG1 ,PG2 の間で駆動伝達する第1歯車対HG
1 および入力軸INと第3軸SFT3との間で駆動伝達する第
2歯車対HG2 と、第1サンギヤS1と第1ピニオンキャリ
アPC1 を連結可能な第1クラッチC1と、入力軸INと第1
歯車対HG1 とを連結可能な第2クラッチと、第2サンギ
ヤS2と第2ピニオンキャリアPC2 を連結可能な第3クラ
ッチC3と、第1ピニオンキャリアPC1 を固定可能な第1
ブレーキB1と、第2サンギヤS2を固定可能な第2ブレー
キB2とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少ない遊星歯車組で多
段化できる自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前進5速・後退1速の変速段を得
ることが可能な自動変速機として、特開昭63−303
245号公報記載のものや特開平2−102951号公
報記載のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来技術にあっては、遊星歯車組が2組のみで前進5速
が得られるが、二重掛け換えが存在し、実際には変速シ
ョックが生じないように変速を行うのが困難であるし、
一方、後者の従来技術は、二重掛け換えを無くすことが
できるが、遊星歯車組が3組必要となって、コスト的に
不利であると共にギヤトレインユニットの全長が長くな
ってしまうという問題がある。
【0004】本発明は上記問題に着目して成されたもの
で、遊星歯車組を2組しか使用しないようにすると共
に、クラッチ,ブレーキ等の変速要素の数も少なくし
て、コスト的に有利であると共にギヤトレインユニット
の全長を短くしてコンパクト化を図ることができなが
ら、二重掛け換え制御を行わなくて済むようにした車両
用自動変速機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の車両用
自動変速機では、上記目的を達成するために、第1遊星
歯車組,第2遊星歯車組および軸間でトルク伝達を行う
駆動伝達機構を有して歯車列を形成する平行な2軸と、
回転要素を連結する3つのクラッチおよび回転要素を静
止部に対し固定させる2つのブレーキとを設けた。
【0006】
【作用】第1・第2遊星歯車組の一方において、3要素
のうちの2要素をクラッチで連結させた場合と、3要素
のうちの1要素を固定させた場合とで、前進2段が得ら
れる。また、2軸間で駆動伝達機構を介してトルク伝達
が成される。
【0007】したがって、他方の遊星歯車組では、3要
素のなかの1要素に一方の遊星歯車組から前進2段を入
力させ、他の1要素に駆動伝達機構を介して入力させる
ことで、前進2段の出力が得られる。
【0008】また、他方の遊星歯車組では、クラッチに
より2要素を連結した状態で、一方の遊星歯車組から前
進2段を入力して、前進2段の出力が得られると共に、
駆動伝達機構を介して入力することで、前進1段の出力
が得られる。
【0009】よって、合計前進5段の出力が得られる。
【0010】また、2つの遊星歯車組の要素の1つを固
定して後退速が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0013】図1は本発明第1実施例の車両用自動変速
機のスケルトン図である。
【0014】図外のエンジン出力軸と同軸上に配置され
た入力軸INと、前記入力軸INに対し平行に配置され、図
外に差動装置を持つ出力軸OUT とを備えている。また、
出力軸OUT と同軸に第3軸SFT3が設けられている。
【0015】そして、前記入力軸INには、第1サンギヤ
S1,第1ピニオンキャリアPC1 ,第1インターナルギヤ
R1を要素としたシングルピニオン型の第1遊星歯車組PG
1 が設けられ、一方、前記第3軸SFT3には、第2サンギ
ヤS2,第2ピニオンキャリアPC2 ,第2インターナルギ
ヤR2を要素とした、ダブルピニオン型の第2遊星歯車組
PG2 が設けられている。
【0016】また、入力軸INと第3軸SFT3には、第1歯
車対(第1駆動伝達機構)HG1 と第2歯車対(第2駆動
伝達機構)HG2 とが設けられ、それぞれ、入力軸IN側と
第3軸SFT3側とでトルク伝達可能となっている。すなわ
ち、第1歯車対HG1 は、一方の歯車が第1インターナル
ギヤR1に常時連結され、他方の歯車が第2サンギヤS2に
常時連結されている。また、第2歯車対HG2 は、一方の
歯車が第2クラッチC2により前記入力軸INに連結可能に
設けられ、他方の歯車が第3軸SFT3に常時連結されてい
る。なお、第3軸SFT3は、前記第2インターナルギヤR2
に常時連結されているので、この第2インターナルギヤ
R2と入力軸INとは第2クラッチC2および第2歯車対HG2
を介して連結可能となっている。また、第1歯車対HG1
は変速比1に設定され、一方、第2歯車対HG2 は1未満
の変速比iに設定されている。
【0017】前記第1遊星歯車組PG1 について説明を加
える。前記第1サンギヤS1は、入力軸INと常時連結され
ている。また、第1ピニオンキャリアPC1 を入力軸IN
(つまり、第1サンギヤS1)に連結可能とする第1クラ
ッチC1が設けられていると共に、第1ピニオンキャリア
PC1 をケース(静止部)CAに対して固定可能な第1ブレ
ーキB1が設けられている。
【0018】次に、第2遊星歯車組PG2 について説明を
加えると、第2インターナルギヤR2は、出力軸OUT に常
時連結されている。また、第2ピニオンキャリアPC2 と
第2サンギヤS2とを連結可能な第3クラッチC3が設けら
れていると共に、第2サンギヤS2をケースCAに固定可能
な第2ブレーキB2が設けられている。
【0019】次に、作用について説明する。
【0020】本実施例装置では、変速要素としての各ク
ラッチC1,C2,C3および各ブレーキB1,B2を図2の変速
要素作動図に示すように駆動させて変速を行う。この作
動について、以下、各変速段毎に説明する。
【0021】[1速時]1速時には、図2に示すよう
に、第2クラッチC2と第1ブレーキB1とを締結する。こ
の締結により、第1遊星歯車組PG1 の第1ピニオンキャ
リアPC1 が、ケースCAに固定され、また、入力軸INと第
2ピニオンキャリアPC2 とが、第2クラッチC2,第2歯
車対HG2 および第3軸SFT3を介して連結される。
【0022】したがって、図3(I) に示すように、第2
遊星歯車組PG2 の第2ピニオンキャリアPC2 へは、入力
軸IN−第2歯車対HG2 −第3軸SFT3を介した経路でトル
ク伝達される一方、第2遊星歯車組PG2 の第2サンギヤ
S2へは、入力軸IN−第1サンギヤS1−第1インターナル
ギヤR1−第1歯車対HG1 を介した経路でトルク伝達され
る。このとき前者のトルク伝達経路では、第2歯車対HG
2 で減速される一方、後者のトルク伝達経路では、第1
遊星歯車組PG1 で逆転作用が得られる。
【0023】そこで、第2遊星歯車組PG2 の第2インタ
ーナルギヤR2にあっては、図4の共線図に示すように、
第2サンギヤS2が逆転すると共に、第2ピニオンキャリ
アPC2 が第2歯車対HG2 の変速比iに基づき回転し、第
2インターナルギヤR2および出力軸OUT では、図2の変
速要素作動図および図4に示すような減速比の1速が得
られることになる。
【0024】[2速時]2速時には、図2に示すよう
に、第2クラッチC2と第2ブレーキとB2とを締結する。
この締結により、第2サンギヤS2が固定され、また、入
力軸INと第2ピニオンキャリアPC2 とが、第2クラッチ
C2,第2歯車対HG2 および第3軸SFT3を介して連結され
る。
【0025】したがって、図3(II)に示すように、第2
遊星歯車組PG2 の第2ピニオンキャリアPC2 には、入力
軸IN−第2歯車対HG2 −第3軸SFT3を介した経路でトル
ク伝達される。この時、入力軸INのトルクは、第2歯車
対HG2 で減速され、第2遊星歯車組PG2 にあっては、図
4に示すように、第2サンギヤS2が固定され、第2ピニ
オンキャリアPC2 が第2歯車対HG2 の変速比iに基づき
回転することで、第2インターナルギヤR2および出力軸
OUT では、図2および図4に示すような減速比の2速が
得られることになる。
【0026】[3速時]3速時には、図2に示すよう
に、第2クラッチC2と第3クラッチC3とを締結する。こ
の締結により、入力軸INと第2ピニオンキャリアPC2 と
が、第2クラッチC2,第2歯車対HG2 および第3軸SFT3
を介して連結されると共に、第2ピニオンキャリアPC2
と第2サンギヤS2とが連結される。
【0027】したがって、図3(III) に示すように、第
2遊星歯車組PG2 の第2サンギヤS2および第2ピニオン
キャリアPC2 には、入力軸IN−第2歯車対HG2 −第3軸
SFT3を介した経路でトルク伝達される。この時、第2遊
星歯車組PG2 にあっては、図4に示すように、第2サン
ギヤS2および第2ピニオンキャリアPC2 が第2歯車対HG
2 の変速比iに基づき回転することで、第2インターナ
ルギヤR2および出力軸OUT では、図2および図4に示す
ように、第2歯車対HG2 の減速比(変速比i)の3速を
得ることができる。
【0028】[4速時]4速時には、図2に示すよう
に、第1クラッチC1と第2クラッチC2とを締結する。こ
の締結により、第1サンギヤS1と第1ピニオンキャリア
PC1 が連結され、また、入力軸INと第2ピニオンキャリ
アPC2 とが、第2クラッチC2,第2歯車対HG2 および第
3軸SFT3を介して連結される。
【0029】したがって、図3(IV)に示すように、入力
軸INのトルクは、入力軸IN−第1サンギヤS1および第1
ピニオンキャリアPC1 −第1インターナルギヤR1−第1
歯車対HG1 を介した経路で第2サンギヤS2に伝達される
と共に、入力軸IN−第2歯車対HG2 −第3軸SFT3を介し
た経路で第2ピニオンキャリアPC2 に伝達され、さら
に、第2インターナルギヤR2から出力軸OUT に伝達され
る。この時、図4に示すように、第1遊星歯車組PG1 は
2要素連結により変速比1で作動するから、前者のトル
ク伝達経路でトルク伝達される第2サンギヤS2が、変速
比1で回転する一方、後者のトルク伝達経路でトルク伝
達される第2ピニオンキャリアPC2 が、第2歯車対HG2
の変速比iに基づき回転することで、第2インターナル
ギヤR2および出力軸OUT では、図2および図4に示す減
速比の4速を得ることができる。
【0030】[5速時]5速時には、図2に示すよう
に、第1クラッチC1と第3クラッチC3とを締結させる。
この締結により、第1遊星歯車組PG1 では、第1サンギ
ヤS1と第1ピニオンキャリアPC1 とが連結され、一方、
第2遊星歯車組PG2 では、第2サンギヤS2と第2ピニオ
ンキャリアPC2 とが連結される。
【0031】したがって、図3(V) に示すように、入力
軸INのトルクは、入力軸IN−第1ピニオンキャリアPC1
および第1サンギヤS1−第1インターナルギヤR1−第1
歯車対HG1 −第2サンギヤS2および第2ピニオンキャリ
アPC2 −第2インターナルギヤR2を介した経路で出力軸
OUT にトルク伝達される。この時、第1遊星歯車組PG1
および第2遊星歯車組PG2 では、それぞれ2要素を連結
することで変速比1の作動を行い、出力軸OUT では、図
2および図4に示すように、変速比1の5速を得ること
ができる。
【0032】[後退時]後退時には、図2に示すよう
に、第3クラッチC3と第1ブレーキB1とを締結させる。
この締結により、第1ピニオンキャリアPC1 がケースCA
に固定されると共に、第2サンギヤS2と第2ピニオンキ
ャリアPC2 とが連結される。
【0033】したがって、図3(R) に示すように、入力
軸INのトルクは、入力軸IN−第1サンギヤS1−第1イン
ターナルギヤR1−第1歯車対HG1 −第2サンギヤS2およ
び第2ピニオンキャリアPC2−第2インターナルギヤR2
を介した経路で出力軸OUT に伝達される。この時、第1
遊星歯車組PG1 では、図4に示すように、逆転作用が得
られ、一方、第2遊星歯車組PG2 では変速比1のトルク
伝達作用が得られ、出力軸OUT では、図2および図4に
示す変速比の後退速が得られる。
【0034】以上説明してきたように、実施例の車両用
自動変速機では、遊星歯車組が2組PG1 ,PG2 のみであ
りながら、掛け換え制御を行うことなく前進5速・後退
1速を得ることができ、しかも、変速要素としても、3
つのクラッチC1,C2,C3と2つのブレーキB1,B2との合
計5つの要素しか用いていないため、コスト的に有利で
あると共に、ギヤトレーンユニットの軸方向寸法を短く
でき、しかも、二重掛け替えがなく変速制御が実用的で
ある。
【0035】(第2実施例)構成について説明する。な
お、この第2実施例を説明するにあたり、第1実施例と
同じ構成には第1実施例と同じ符号を付けて説明を省略
し、第1実施例との相違点のみを説明する。
【0036】図5は、第2実施例の車両用自動変速機を
示すスケルトン図であって、この図に示すように、この
第2実施例は後輪駆動車用のものであって、入力軸INと
出力軸OUT と第3軸SFT3とが同軸に設けられている。そ
して、第1遊星歯車組PG1 の第1サンギヤS1が入力軸IN
と連結され、また、第2遊星歯車組PG2 の第2インター
ナルギヤR2が出力軸OUT と連結され、かつ、第1インタ
ーナルギヤR1と第2ピニオンキャリアPC2 とが第3軸SF
T3を介して連結されている。
【0037】また、各軸IN,OUT ,SFT3と平行に第4軸
SFT4が設けられている。この第4軸SFT4には、中間に第
2クラッチC2が設けられ、かつ、一端が変速比1の第1
歯車対HG1 を介して入力軸INに連結されていると共に、
他端が、変速比iの第2歯車対HG2 を介して第2ピニオ
ンキャリアPC2 と連結されている。
【0038】次に、作用を説明する。
【0039】この第2実施例の変速機も各クラッチC1,
C2,C3および各ブレーキB1,B2を第1実施例と同様に図
2の変速要素作動図に示すように駆動させて変速を行
う。
【0040】[1速時]1速時に、第2クラッチC2と第
1ブレーキB1とを締結させると、図6(I) に示すよう
に、入力軸INのトルクは、第1サンギヤS1−第1インタ
ーナルギヤR1−第3軸SFT3を介して第2サンギヤS2に伝
達される一方、第1歯車対HG1 −第4軸SFT4−第2歯車
対HG2 を介して第2ピニオンキャリアPC2 に伝達され
る。
【0041】この時、図4にも示しているように、第1
遊星歯車組PG1 では逆転作用が成されるから、第2サン
ギヤS2が逆転する一方、第2歯車対HG2 の変速比iに基
づいて第2ピニオンキャリアPC2 が回転し、第2インタ
ーナルギヤR2および出力軸OUT では、図示のような減速
比の1速が得られる。
【0042】[2速時]2速時に、第2クラッチC2と第
2ブレーキB2とを締結させると、図6(II)に示すよう
に、入力軸INのトルクは、第1歯車対HG1 −第4軸SFT4
−第2歯車対HG2を介して第2ピニオンキャリアPC2 に
伝達される。
【0043】よって、第2遊星歯車組PG2 では、図4に
示すように、第2サンギヤS2が第2ブレーキB2で固定さ
れると共に、第2ピニオンキャリアPC2 が第2歯車対HG
2 の変速比iに基づいて回転するから、第2インターナ
ルギヤR2および出力軸OUT では、図示の減速比の2速が
得られる。
【0044】[3速時]3速時に、第2クラッチC2と第
3クラッチC3とを締結させると、図6(III) に示すよう
に、入力軸INのトルクは、第1歯車対HG1 −第4軸SFT4
−第2歯車対HG2 を介して第2ピニオンキャリアPC2 お
よび第2サンギヤS2に伝達される。
【0045】よって、第2遊星歯車組PG2 では、図4に
示すように、第2ピニオンキャリアPC2 および第2サン
ギヤS2が第2歯車対HG2 の変速比iに基づいて回転し
て、第2インターナルギヤR2および出力軸OUT では、減
速比iの3速が得られる。
【0046】[4速時]4速時に、第1クラッチC1と第
2クラッチC2とを締結させると、図6(IV)に示すよう
に、入力軸INのトルクは、第1サンギヤS1および第1ピ
ニオンキャリアPC1 −第1インターナルギヤR1−第3軸
SFT3を介して第2サンギヤS2に伝達される一方、第1歯
車対HG1 −第4軸SFT4−第2歯車対HG2 を介して第2ピ
ニオンキャリアPC2 に伝達される。
【0047】よって、第2遊星歯車組PG2 では、図4に
示すように、第2サンギヤS2が変速比1で回転すると共
に、第2ピニオンキャリアPC2 が第2歯車対HG2 の変速
比iに基づき回転するから、第2インターナルギヤR2お
よび出力軸OUT では、図示の変速比の4速が得られる。
【0048】[5速時]5速時に、第1クラッチC1と第
3クラッチC3とを締結させると、図6(V) に示すよう
に、入力軸INのトルクは、第1サンギヤS1および第1ピ
ニオンキャリアPC1 −第1インターナルギヤR1−第3軸
SFT3を介して第2サンギヤS2および第2ピニオンキャリ
アPC2 に伝達される。
【0049】よって、第2遊星歯車組PG2 では、図4に
示すように、第2サンギヤS2および第2ピニオンキャリ
アR2のいずれも変速比1で回転し、第2インターナルギ
ヤR2および出力軸OUT では、変速比1の5速が得られ
る。
【0050】[後退時]後退時に、第3クラッチC3と第
1ブレーキB1を締結させると、図6(R) に示すように、
入力軸INのトルクは、第1サンギヤS1−第1インターナ
ルギヤR1−第3軸SFT3−第2サンギヤS2および第2ピニ
オンキャリアPC2 に伝達される。
【0051】よって、図4に示すように、第1遊星歯車
組PG1 において逆転作用が成され、第2遊星歯車組PG2
では、この逆転トルクを変速比1で伝達して、第2イン
ターナルギヤR2および出力軸OUT では、後退速が得られ
る。
【0052】以上実施例を図面に基づいて説明してきた
が、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等
があっても本発明に含まれる。
【0053】例えば、実施例では、駆動伝達機構とし
て、2つの歯車から成る歯車対を用いたが、一定の変速
比でトルク伝達できるものであればよく、チェーン等他
の手段を用いてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明の車両
用自動変速機にあっては、第1遊星歯車組,第2遊星歯
車組および軸間でトルク伝達を行う駆動伝達機構を有し
て歯車列を形成する平行な2軸と、回転要素を連結する
3つのクラッチおよび回転要素を静止部に対し固定させ
る2つのブレーキとを設けた構成としたため、2組の遊
星歯車組,3つのクラッチ,2つのブレーキで前進5速
・後退1速を得るようにして、コスト的に有利にできる
と共にギヤトレインユニットの全長を短くしてコンパク
ト化を図ることができながら、二重掛け換え制御を行わ
なくて済むようにできるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の車両用自動変速機を示すス
ケルトン図である。
【図2】第1実施例の変速要素作動図である。
【図3】第1実施例のトルク伝達経路を示す作用説明図
であって、(I) は1速時,(II)は2速時,(III) は3速
時,(IV)は4速時,(V) は5速時,(R) は後退時を示し
ている。
【図4】第1実施例の共線図である。
【図5】本発明第2実施例の車両用自動変速機を示すス
ケルトン図である。
【図6】第2実施例のトルク伝達経路を示す作用説明図
であって、(I) は1速時,(II)は2速時,(III) は3速
時,(IV)は4速時,(V) は5速時,(R) は後退時を示し
ている。
【符号の説明】
IN 入力軸 OUT 出力軸 PG1 第1遊星歯車組 S1 第1サンギヤ PC1 第1ピニオンキャリア R1 第1インターナルギヤ PG2 第2遊星歯車組 S2 第2サンギヤ PC2 第2ピニオンキャリア R2 第2インターナルギヤ C1 第1クラッチ C2 第2クラッチ C3 第3クラッチ B1 第1ブレーキ B2 第2ブレーキ HG1 第1歯車対(駆動伝達機構) HG2 第2歯車対(駆動伝達機構)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1遊星歯車組,第2遊星歯車組および
    軸間でトルク伝達を行う駆動伝達機構を有して歯車列を
    形成する平行な2軸と、 回転要素を連結する3つのクラッチおよび回転要素を静
    止部に対し固定させる2つのブレーキと、を備えている
    ことを特徴とする車両用自動変速機。
JP4001195A 1992-01-08 1992-01-08 車両用自動変速機 Pending JPH05180283A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4001195A JPH05180283A (ja) 1992-01-08 1992-01-08 車両用自動変速機

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4001195A JPH05180283A (ja) 1992-01-08 1992-01-08 車両用自動変速機

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002070919A1 (fr) 2001-03-05 2002-09-12 Aisin Aw Co., Ltd. Transmission de vehicule
JP2010014276A (ja) * 2002-03-05 2010-01-21 Aisin Aw Co Ltd 車両用変速機

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