JPH05187490A - 車両用自動変速機 - Google Patents

車両用自動変速機

Info

Publication number
JPH05187490A
JPH05187490A JP4001347A JP134792A JPH05187490A JP H05187490 A JPH05187490 A JP H05187490A JP 4001347 A JP4001347 A JP 4001347A JP 134792 A JP134792 A JP 134792A JP H05187490 A JPH05187490 A JP H05187490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
clutch
input shaft
internal
sun gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4001347A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Uematsu
祐一 植松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Corp
Original Assignee
JATCO Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Corp filed Critical JATCO Corp
Priority to JP4001347A priority Critical patent/JPH05187490A/ja
Publication of JPH05187490A publication Critical patent/JPH05187490A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊星歯車組を2組しか使用しないと共に、変
速要素の数も少なくしながら、二重掛け換え制御を行わ
なくて済むようにした。 【構成】 入力軸INと同軸に第1遊星歯車組PG1 を設
け、出力軸OUT と同軸に第2遊星歯車組PG2 を設け、第
1インターナルギヤR1を入力軸INに連結し、第1サンギ
ヤS1をケースCAに固定可能な第1ブレーキB1を設け、第
1サンギヤS1と第1インターナルギヤR1とを連結可能な
第1クラッチC1を設け、第1ピニオンキャリアPC1 を第
2サンギヤS1と連結する第1歯車対HG1 を設け、第2イ
ンターナルギヤR2と入力軸INとを連結可能とする第2歯
車対HG2 および第2クラッチC2を設け、第2インターナ
ルギヤR2をケースCAに固定する第2ブレーキB2を設ける
と共に、第2インターナルギヤR2を第2サンギヤS2に連
結可能な第3クラッチC3を設け、第2ピニオンキャリア
PC2を常に出力軸OUT と連結させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少ない遊星歯車組で多
段化できる自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前進5速・後退1速の変速段を得
ることが可能な自動変速機として、特開昭63−303
245号公報記載のものや特開平2−102951号公
報記載のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来技術にあっては、遊星歯車組が2組のみで前進5速
が得られるが、二重掛け換えが存在し、実際には変速シ
ョックが生じないように変速を行うのが困難であるし、
一方、後者の従来技術は、二重掛け換えを無くすことが
できるが、遊星歯車組が3組必要となって、コスト的に
不利であると共にギヤトレインユニットの全長が長くな
ってしまうという問題がある。
【0004】本発明は上記問題に着目して成されたもの
で、遊星歯車組を2組しか使用しないようにすると共
に、クラッチ,ブレーキ等の変速要素の数も少なくし
て、コスト的に有利であると共にギヤトレインユニット
の全長を短くしてコンパクト化を図ることができなが
ら、二重掛け換え制御を行わなくて済むようにした車両
用自動変速機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の車両用
自動変速機では、上記目的を達成するために、入力軸に
シングルピニオン型の第1遊星歯車組に設けると共に、
出力軸と同軸にダブルピニオン型の第2遊星歯車組を設
け、第1サンギヤを静止部に対して固定可能な第1ブレ
ーキを設け、第1遊星歯車組の3要素のうちのいずれか
2つの要素を連結する第1クラッチを設け、第1ピニオ
ンキャリアを第2サンギヤと連結する第1駆動伝達機構
を設け、第2インターナルギヤと入力軸とを連結可能と
する第2駆動伝達機構および第2クラッチを設け、第2
インターナルギヤを静止部に対して固定可能な第2ブレ
ーキを設けると共に、第2インターナルギヤを第2サン
ギヤに連結可能な第3クラッチを設け、第2ピニオンキ
ャリアを出力軸に常時連結させた構成とした。
【0006】
【作用】1速時には、第1クラッチと第2クラッチとを
締結する。この締結により第1遊星歯車組の3要素のう
ちの2要素が連結され、また、第2遊星歯車組の第1イ
ンターナルギヤと入力軸とが第2駆動伝達機構を介して
連結される。
【0007】したがって、入力軸のトルクは、第1遊星
歯車組から第1駆動伝達機構を介して第2サンギヤに伝
達されると共に方、第2クラッチおよび第2駆動伝達機
構を介して第2インターナルギヤに伝達され、さらに、
第2ピニオンキャリアから出力軸に伝達される。この場
合、第2サンギヤへのトルク伝達経路では、第1遊星歯
車組の2要素連結により変速比1のトルク伝達作用およ
び第1駆動伝達機構による変速作用が得られ、一方、第
2インターナルギヤへのトルク伝達経路では、第2駆動
伝達機構による変速作用が得られる。よって、第2遊星
歯車組では、第1・第2駆動伝達機構の変速比の違いに
基づく減速作用が得られ、出力軸では減速状態の1速が
得られることになる。
【0008】2速時には、第2クラッチと第1ブレーキ
とを締結する。この締結により、第2インターナルギヤ
が第2駆動伝達機構を介して入力軸と連結されると共
に、第1サンギヤが静止部に固定される。
【0009】したがって、入力軸のトルクは、第1遊星
歯車組を介して第2サンギヤに伝達され、また、第2ク
ラッチおよび第2駆動伝達機構を介して第2インターナ
ルギヤに伝達され、さらに、第2ピニオンキャリアから
出力軸に伝達される。このトルク伝達経路において、第
1遊星歯車組では、第1サンギヤ固定,第1インターナ
ルギヤ入力により減速作用が得られると共に、第2駆動
伝達機構の変速比が得られ、さらに、第2遊星歯車組で
は、第2サンギヤ・第2インターナルギヤの回転差に基
づく減速作用が得られ、出力軸では減速状態の2速が得
られることになる。
【0010】3速時には、第2クラッチと第3クラッチ
を締結する。この締結により第2サンギヤが第2クラッ
チおよび第2駆動伝達機構を介して入力軸と連結される
と共に、第2サンギヤと第2インターナルギヤとが連結
される。
【0011】したがって、入力軸のトルクは、第2クラ
ッチおよび第2駆動伝達機構を介して第2サンギヤおよ
び第2インターナルギヤに入力され、第2ピニオンキャ
リアから出力軸に伝達される。この場合、第2遊星歯車
組では変速比1の駆動伝達を行うことになるから、出力
軸では、第2駆動伝達機構の変速比の3速が得られるこ
とになる。
【0012】4速時には、第3クラッチと第1ブレーキ
とを締結する。この締結により、第1サンギヤが静止部
に固定され、また、第2サンギヤと第2インターナルギ
ヤとが連結される。
【0013】したがって、入力軸のトルクは、第1遊星
歯車組から第1駆動伝達機構を介して第2サンギヤおよ
び第2インターナルギヤに伝達され、さらに、第2ピニ
オンキャリアから出力軸に伝達される。この場合、第1
遊星歯車組では、サンギヤ固定,インターナルギヤ駆動
による減速作用が得られ、また、第1駆動伝達機構の変
速作用が得られれ、出力軸では、両作用に基づく4速が
得られる。
【0014】5速時には、第1クラッチと第3クラッチ
を締結させる。この締結により、第1遊星歯車組では、
2要素が連結され、また、第1遊星歯車組でも第2サン
ギヤと第2インターナルギヤとが連結される。
【0015】したがって、入力軸のトルクは、第1遊星
歯車組から第1駆動伝達機構を介して第2遊星歯車組に
伝達され、さらに、第2ピニオンキャリアから出力軸に
伝達される。この場合、第1・第2遊星歯車組では、2
要素を連結するから変速比が1となり、出力軸では、第
1駆動伝達機構に基づく変速比の5速が得られる。
【0016】なお、作用を説明するにあたり、1速,2
速,3速,4速,5速に場合わけして説明したが、各速
の変速比は、第1・第2駆動伝達手段の変速比および第
1・第2遊星歯車組における減速比に基づき任意に設定
することが可能であり、上記1速,2速,3速,4速,
5速を入れ換えることは可能である。例えば、上述の説
明では、第2・第3クラッチを締結させて第2駆動伝達
機構における変速比が得られる場合を3速として説明し
たが、第2駆動伝達機構を増速作用が得られる変速比に
設定した場合には、5速として用いることが可能であ
る。
【0017】後退時には、第1ブレーキと第2ブレーキ
とを締結させる。この締結により、第1サンギヤが静止
部に固定されると共に、第2インターナルギヤが静止部
に固定される。
【0018】したがって、入力軸のトルクは、第1遊星
歯車組から第1駆動伝達機構を介して第2サンギヤへ入
力され、さらに、第2ピニオンキャリアから出力軸に伝
達される。この場合、第1遊星歯車組で減速作用が得ら
れ、かつ、第1駆動伝達機構で変速作用が得られ、さら
に、第2遊星歯車組で逆転作用が得られ、出力軸が逆転
する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】まず、構成を説明する。
【0021】図1は本発明実施例の車両用自動変速機の
スケルトン図である。
【0022】図外のエンジン出力軸と同軸上に配置され
た入力軸INと、前記入力軸INに対し平行に配置され、図
外に差動装置を持つ出力軸OUT とを備えている。また、
出力軸OUT と同軸に第3軸SFT3が設けられている。
【0023】そして、前記入力軸INには、第1サンギヤ
S1,第1ピニオンキャリアPC1 ,第1インターナルギヤ
R1を要素としたシングルピニオン型の第1遊星歯車組PG
1 が設けられ、一方、前記第3軸SFT3には、第2サンギ
ヤS2,第2ピニオンキャリアPC2 ,第2インターナルギ
ヤR2を要素とした、ダブルピニオン型の第2遊星歯車組
PG2 が設けられている。
【0024】また、入力軸INと第3軸SFT3には、第1歯
車対(第1駆動伝達機構)HG1 と第2歯車対(第2駆動
伝達機構)HG2 とが設けられ、それぞれ、入力軸IN側か
ら出力軸OUT 側へトルク伝達可能となっている。すなわ
ち、第1歯車対HG1 は、一方の歯車が第1ピニオンキャ
リアPC1 に常時連結され、他方の歯車が第2サンギヤS2
に常時連結されている。また、第2歯車対HG2 は、一方
の歯車が第2クラッチC2により前記入力軸INに連結可能
に設けられ、他方の歯車が第3軸SFT3に常時連結されて
いる。なお、第3軸SFT3は、前記第2インターナルギヤ
R2に常時連結されているので、この第2インターナルギ
ヤR2と入力軸INとは第2クラッチC2および第2歯車対HG
2 を介して連結可能となっている。また、第1歯車対HG
1 は変速比1に設定され、一方、第2歯車対HG2 は1未
満の変速比iに設定されている。
【0025】前記第1遊星歯車組PG1 について説明を加
える。前記第1インターナルギヤR1は、入力軸INと常時
連結されている。前記第1サンギヤS1には、この第1サ
ンギヤS1をケース(静止部)CAに対して固定可能な第1
ブレーキB1が設けられていると共に、この第1サンギヤ
S1を入力軸INを介して第1インターナルギヤR1に連結可
能な第1クラッチが設けられている。
【0026】次に、第2遊星歯車組PG2 について説明を
加える。第2ピニオンキャリアPC2が出力軸OUT に常時
連結されている。また、第2インターナルギヤR2が、第
3軸SFT3と常時連結されていると共に、第3軸SFT3に
は、第2インターナルギヤR2をケースCAに固定可能な第
2ブレーキB2が設けられている。また、第2インターナ
ルギヤR2と第2サンギヤS2との間には、両者を連結可能
な第3クラッチC3が設けられている。
【0027】次に、作用について説明する。
【0028】本実施例装置では、変速要素としての各ク
ラッチC1,C2,C3および各ブレーキB1,B2を図2の変速
要素作動図に示すように駆動させて変速を行う。この作
動について、以下、各変速段毎に説明する。
【0029】[1速時]1速時には、図2に示すよう
に、第1クラッチC1と第2クラッチC2とを締結する。こ
の締結により、第1遊星歯車組PG1 の第1サンギヤS1と
第1インターナルギヤR1とが連結され、また、入力軸IN
と第2インターナルギヤR2とが、第2クラッチ,第2歯
車対HG2 および第3軸SFT3を介して連結される。
【0030】したがって、図3(I) に示すように、第2
遊星歯車組PG2 の第2インターナルギヤへR2は、入力軸
IN−第2歯車対HG2 −第3軸SFT3を介した経路でトルク
伝達され、一方、第2遊星歯車組PG2 の第2サンギヤS2
へは、入力軸IN−第1サンギヤS1および第1インターナ
ルギヤR1−第1ピニオンキャリアPC1 −第1歯車対HG1
を介した経路でトルク伝達される。このとき、前者のト
ルク伝達経路では、第2歯車対HG2 で減速される一方、
後者のトルク伝達経路では、変速比1でトルク伝達さ
れ、さらに、第2遊星歯車組PG2 では各トルク伝達経路
の変速比の違いに基づく回転差により減速作用が得ら
れ、出力軸OUT では、図2の変速要素作動図およびに図
4の共線図に示すような減速比の1速が得られることに
なる。なお、図4において、α1は第1遊星歯車組PG1
のギヤ比,α2は第2遊星歯車組PG2のギヤ比を示して
いる [2速時]2速時には、図2に示すように、第2クラッ
チC2と第1ブレーキとB1とを締結する。この締結によ
り、第1サンギヤS1が固定され、また、入力軸INと第2
インターナルギヤR2とが、第2クラッチC2,第2歯車対
HG2 および第3軸SFT3を介して連結される。
【0031】したがって、図3(II)に示すように、第2
遊星歯車組PG2 の第2サンギヤS2には、入力軸IN−第1
インターナルギヤR1−第1ピニオンキャリアPC1 −第1
歯車対HG1 を介した経路でトルク伝達され、一方、第2
遊星歯車組PG2 の第2インターナルギヤR2には、入力軸
IN−第2歯車対HG2 −第3軸SFT3を介した経路でトルク
伝達される。この時、前者のトルク伝達経路では、サン
ギヤ固定,インターナルギヤ駆動による減速作用が得ら
れる一方、後者のトルク伝達経路では、第2歯車対HG2
で減速され、これにより、第2遊星歯車組PG2 では、各
トルク伝達経路の変速比の違いに基づき減速作用が得ら
れ、出力軸OUT では、図2および図4に示すような減速
比の2速が得られることになる。
【0032】[3速時]3速時には、図2に示すよう
に、第2クラッチC2と第3クラッチC3とを締結する。こ
の締結により、入力軸INと第2インターナルギヤR2と
が、第2クラッチ,第2歯車対HG2 および第3軸SFT3を
介して連結されると共に、第2インターナルギヤR2と第
2サンギヤS2とが連結される。
【0033】したがって、図3(III) に示すように、第
2遊星歯車組PG2 の第2サンギヤS2および第2インター
ナルギヤR2には、入力軸IN−第2歯車対HG2 −第3軸SF
T3を介した経路でトルク伝達される。この時、第2遊星
歯車組PG2 は変速比1で作動するから、トルク伝達経路
の第2歯車対HG2 の減速作用のみが得られ、出力軸OUT
では、図2および図4に示すように、第2歯車対HG2 の
減速比の3速を得ることができる。
【0034】[4速時]4速時には、図2に示すよう
に、第3クラッチC3と第1ブレーキB1とを締結する。こ
の締結により、第1サンギヤS1が固定され、また、第2
サンギヤS2と第2インターナルギヤR2とが連結される。
【0035】したがって、図3(IV)に示すように、入力
軸IN−第1インターナルギヤR1−第1ピニオンキャリア
PC1 −第1歯車対HG1 −第2サンギヤS2および第2イン
ターナルギヤR2−第2ピニオンキャリアPC2 を介した経
路で出力軸OUT にトルク伝達される。この時、第1遊星
歯車組PG1 では、サンギヤ固定,インターナルギヤ駆動
による減速作用が得られ、出力軸OUT では、図2および
図4に示す変速比の4速を得ることができる。
【0036】[5速時]5速時には、図2に示すよう
に、第1クラッチC1と第3クラッチC3とを締結させる。
この締結により、第1遊星歯車組PG1 では、第1サンギ
ヤS1と第1インターナルギヤR1とが連結され、一方、第
2遊星歯車組PG2 では、第2サンギヤS2と第2インター
ナルギヤR2とが連結される。
【0037】したがって、図3(V) に示すように、入力
軸IN−第1インターナルギヤR1および第1サンギヤS1−
第1ピニオンキャリアPC1 −第1歯車対HG1 −第2サン
ギヤS2および第2インターナルギヤR2−第2ピニオンキ
ャリアPC2 を介した経路で出力軸OUT にトルク伝達され
る。この時、第1遊星歯車組PG1 および第2遊星歯車組
PG2 では変速比1でトルク伝達を行い、出力軸OUT で
は、図2および図4に示すように、変速比1の5速を得
ることができる。
【0038】[後退時]後退時には、図2に示すよう
に、第1ブレーキB1と第2ブレーキB2とを締結させる。
この締結により、第1サンギヤS1が固定されると共に、
第2インターナルギヤR2が固定される。
【0039】したがって、図3(R) に示すように、入力
軸IN−第1インターナルギヤR1−第1ピニオンキャリア
PC1 −第1歯車対HG1 −第2サンギヤS2−第2ピニオン
キャリアPC2を介した経路で出力軸OUT にトルク伝達さ
れる。この時、第1遊星歯車組PG1 では、減速作用が得
られ、一方、第2遊星歯車組PG2 では逆転作用が得ら
れ、出力軸OUT では、図2および図4に示す変速比の後
退速が得られる。
【0040】以上説明してきたように、実施例の車両用
自動変速機では、遊星歯車組が2組PG1 ,PG2 のみであ
りながら、掛け換え制御を行うことなく前進5速・後退
1速を得ることができ、しかも、変速要素としても、3
つのクラッチC1,C2,C3と2つのブレーキB1,B2との合
計5つの要素しか用いていないため、コスト的に有利で
あると共に、ギヤトレーンユニットの軸方向寸法を短く
でき、しかも、変速制御が実用的である。
【0041】以上実施例を図面に基づいて説明してきた
が、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等
があっても本発明に含まれる。
【0042】例えば、実施例では、第1・第2駆動伝達
機構として、2つの歯車から成る歯車対を用いたが、一
定の変速比でトルク伝達できるものであればよく、チェ
ーン等他の手段を用いてもよい。
【0043】また、実施例の構成に、クラッチや遊星歯
車を追加して、変速比の自由度を高くすることは可能で
ある。
【0044】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明の車両
用自動変速機にあっては、入力軸にシングルピニオン型
の第1遊星歯車組に設けると共に、出力軸と同軸にダブ
ルピニオン型の第2遊星歯車組を設け、第1サンギヤを
静止部に対して固定可能な第1ブレーキを設け、第1遊
星歯車組の3要素のうちのいずれか2つの要素を連結す
る第1クラッチを設け、第1ピニオンキャリアを第2サ
ンギヤと連結する第1駆動伝達機構を設け、第2インタ
ーナルギヤと入力軸とを連結可能とする第2駆動伝達機
構および第2クラッチを設け、第2インターナルギヤを
静止部に対して固定可能な第2ブレーキを設けると共
に、第2インターナルギヤを第2サンギヤに連結可能な
第3クラッチを設け、第2ピニオンキャリアを出力軸に
常時連結させた構成としたため、2組の遊星歯車組で前
進5速・後退1速を得るようにして、コスト的に有利に
できると共にギヤトレインユニットの全長を短くしてコ
ンパクト化を図ることができながら、二重掛け換え制御
を行わなくて済むようにできるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の車両用自動変速機を示すスケル
トン図である。
【図2】実施例の変速要素作動図である。
【図3】実施例のトルク伝達経路を示す作用説明図であ
って、(I) は1速時,(II)は2速時,(III) は3速時,
(IV)は4速時,(V) は5速時,(R) は後退時を示してい
る。
【図4】実施例の共線図である。
【符号の説明】
IN 入力軸 OUT 出力軸 PG1 第1遊星歯車組 S1 第1サンギヤ PC1 第1ピニオンキャリア R1 第1インターナルギヤ PG2 第2遊星歯車組 S2 第2サンギヤ PC2 第2ピニオンキャリア R2 第2インターナルギヤ C1 第1クラッチ C2 第2クラッチ C3 第3クラッチ B1 第1ブレーキ B2 第2ブレーキ HG1 第1歯車対(第1駆動伝達機構) HG2 第2歯車対(第2駆動伝達機構)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行配置された入力軸と出力軸とを有
    し、 前記入力軸に、第1サンギヤ,第1ピニオンキャリア,
    第1インターナルギヤを要素としたシングルピニオン型
    の第1遊星歯車組が設けられ、 前記出力軸と同軸上に、第2サンギヤ,第2ピニオンキ
    ャリア,第2インターナルギヤを要素とした、ダブルピ
    ニオン型の第2遊星歯車組が設けられ、 前記第1インターナルギヤは、常に入力軸に連結され、 前記第1サンギヤを静止部に対して固定可能な第1ブレ
    ーキが設けられ、 前記第1遊星歯車組の3要素のうちのいずれか2つの要
    素を連結する第1クラッチが設けられ、 前記第1ピニオンキャリアを第2サンギヤと連結する第
    1駆動伝達機構が設けられ、 前記第2インターナルギヤと入力軸とを連結可能とする
    第2駆動伝達機構および第2クラッチが設けられ、 前記第2インターナルギヤを静止部に固定する第2ブレ
    ーキが設けられていると共に、第2インターナルギヤを
    第2サンギヤに連結可能な第3クラッチが設けられ、 前記第2ピニオンキャリアは、常に出力軸と連結されて
    いることを特徴とする車両用自動変速機。
  2. 【請求項2】 前記第1駆動伝達機構および第2駆動伝
    達機構が、歯車対あるいはチェーンを介して駆動伝達を
    行う機構で構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の車両用自動変速機。
JP4001347A 1992-01-08 1992-01-08 車両用自動変速機 Pending JPH05187490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4001347A JPH05187490A (ja) 1992-01-08 1992-01-08 車両用自動変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4001347A JPH05187490A (ja) 1992-01-08 1992-01-08 車両用自動変速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05187490A true JPH05187490A (ja) 1993-07-27

Family

ID=11498961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4001347A Pending JPH05187490A (ja) 1992-01-08 1992-01-08 車両用自動変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05187490A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020153434A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 ジヤトコ株式会社 車両用変速機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020153434A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 ジヤトコ株式会社 車両用変速機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2671463B2 (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPH039338B2 (ja)
JP2001140999A (ja) 自動変速機用パワートレイン
JPH10259861A (ja) 自動変速機用歯車変速装置
JPH11108133A (ja) 車両用5速自動変速機のパワートレーン
JPH05187489A (ja) 車両用自動変速機
JPH05180284A (ja) 車両用自動変速機
JPH05187490A (ja) 車両用自動変速機
JPH05187492A (ja) 車両用自動変速機
JPH0356745A (ja) 遊星歯車変速装置
KR100298737B1 (ko) 차량용5속자동변속기의파워트레인
JPH0396742A (ja) 遊星歯車変速装置
JPS58163849A (ja) 変速機
JPH05187491A (ja) 車両用自動変速機
JPH05180283A (ja) 車両用自動変速機
JPH0356747A (ja) 遊星歯車変速装置
JP2889632B2 (ja) 自動変速機
KR100298742B1 (ko) 차량용4속자동변속기의파워트레인
KR0158169B1 (ko) 차량용 자동변속기의 파워 트레인
JPH08128525A (ja) 自動変速機用遊星歯車列及び自動変速機用歯車変速装置
JPS6249052A (ja) 車両用自動変速機
JP2839550B2 (ja) 車両用自動変速機
JPH039337B2 (ja)
JPS62177337A (ja) オ−トマチツクトランスアクスル
JPH08254251A (ja) 自動変速機用遊星歯車列及び自動変速機用歯車変速装置