JPH0517918B2 - - Google Patents

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JPH0517918B2
JPH0517918B2 JP61177142A JP17714286A JPH0517918B2 JP H0517918 B2 JPH0517918 B2 JP H0517918B2 JP 61177142 A JP61177142 A JP 61177142A JP 17714286 A JP17714286 A JP 17714286A JP H0517918 B2 JPH0517918 B2 JP H0517918B2
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    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/55Phosphorus compounds
    • A61K8/553Phospholipids, e.g. lecithin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
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    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/10Phosphatides, e.g. lecithin
    • C07F9/103Extraction or purification by physical or chemical treatment of natural phosphatides; Preparation of compositions containing phosphatides of unknown structure
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
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    • C12P7/64Fats; Fatty oils; Ester-type waxes; Higher fatty acids, i.e. having at least seven carbon atoms in an unbroken chain bound to a carboxyl group; Oxidised oils or fats
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    • C12P7/6445Glycerides
    • C12P7/6481Phosphoglycerides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は中性脂質含量が減らされたリゾリン脂
質含有リン脂質を製造する新規な方法に関するも
のである。 〔従来の技術〕 リゾリン脂質はリン脂質から脂肪酸が一つ切断
されて水酸基により置換されたものでリン脂質よ
り親水性が高いことから、リゾリン脂質含有リン
脂質はリゾ型を全く、あるいはほとんど含有して
いないリン脂質と異なり、リン脂質が元来有する
良好な乳化力を有するだけてなく水溶液中で球状
ミセルを形成して水に不溶性の物質を透明状態で
可溶化させることができるといわれており、よつ
て食品、化粧品、医薬品等の分野において可溶化
剤としても応用できると期待されている。ところ
で、通常、生体由来のリン脂質を酸素作用に付し
て得られるリゾリン脂質含有リン脂質中には中性
脂質がかなり含まれており、この中性脂質の含量
が全脂質の10%を越えるような場合には上記した
ような可溶化効果が得難いことが認められてい
る。よつて、リゾリン脂質含有リン脂質中の中性
脂質の含量を低減させる試みが従来より種々なさ
れている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来、中性脂質を含んだリン脂質から中性脂質
を除いて精製リン脂質を得る方法としてアセトン
沈澱法が知られている(例えば、新実験化学講座
20、生物化学()、日本化学会編、第418−419
頁、1978年)。この方法によれば中性脂質はアセ
トン可溶物として、またリン脂質はアセトン不溶
物として分離される。市販の精製大豆リン脂質、
精製卵黄リン脂質等は通常この方法によつて精製
され、リン脂質98%のグレードのものも工業的規
模にて製造されている。また、アセトン処理の
際、塩化マグネシウム等の無機塩を加えてリン脂
質のアセトン不溶性を向上させるという改良法も
知られている。 ところが、中性脂質を含んだリゾリン脂質含有
リン脂質を上記したようなアセトン処理に付した
場合、この処理を数回繰返し行なつても後述の試
験例の結果から明らかなように精々15%程度まで
にしか中性脂質の含量を減らすことができない。
このようなリゾリン脂質含有リン脂質は、可溶化
剤として用い難いばかりか、残存中性脂質中には
リン脂質を酸素作用に付した際(例えば、ホスホ
リパーゼA2の作用に付した際)生じた遊離の不
飽和脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸、リ
ノレン酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸等
が含まれているために酸化等の変化を受け易くな
つて過酸化脂質が生成したり、あるいは異臭が発
生したりするようになりリゾリン脂質含有物の安
定性が低下してくるという問題がある。 リゾリン脂質含有物中の中性脂質を除く他の方
法として従来、例えば得開昭55−315号公報で開
示しているメタノール抽出−クロロホルム/水分
配−80%メタノール/ヘキサン分配−エタノール
抽出−イソプロパノール抽出等の一連の工程から
成る溶剤分別法、あるいはシリカゲル等を用いた
カラム処理法と組合わせた方法等が知られてお
り、中性脂質の除去の観点からは一応の成果は認
められてはいてもその操作は複数で時間や費用が
かかりすぎるなどの種々の問題があつた。 このような現状にあつて本発明は中性脂質の含
量が減らされた、より具体的には全脂質の10重量
%以下に減らされたリゾリン脂質含有リン脂質を
工業的規模で容易に製造しうる方法を提供するこ
とを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者は上記の目的に即して鋭意研究を重ね
た結果、従来精製リン脂質を得る典型的な方法と
されているアセトン沈澱法において、アセトン処
理を酸の存在下で実施するとリゾリン脂質含有リ
ン脂質からもそれに含まれている中性脂質を極め
て効果的に除くことができることを見出し、本発
明を完成するに至つた。 本発明は、中性脂質を含んだリゾリン脂質含有
リン脂質を酸の存在下でアセトン処理することを
特徴とする、中性脂質含量が減らされたリゾリン
脂質含有リン脂質の製造法を提供するものであ
る。 本発明の方法が適用される原料の中性脂質を含
んだリゾリン脂質含有リン脂質は、生体由来のリ
ン脂質を酸素作用に付してリゾリン脂質含有リン
脂質としたものであつて中性脂質を全脂質の10%
より多く含み、かつ全リン脂質中のリゾ型リン脂
質の割合が20%以上のものである。ここにおける
リゾ型リン脂質の含有割合の臨界条件は、リゾ型
リン脂質の含量が20%より低いものは従来のアセ
トン沈澱法によつて中性脂質を全脂質の10%以下
に減らすことができることによる。 上記原料の具体例としては、例えばグリセロリ
ン脂質あるいはこれを一主成分とする物質をホス
ホリパーゼA2処理あるいはアルカリ加水分解処
理に付して出発物質中のリン脂質を20〜100%の
変換率でリゾ型リン脂質に変えたものであつて、
そのリゾ型リン脂質として一般的にリゾホスフア
チジルコリン(LPC)、リゾホスフアチジルエタ
ノールアミン(LPE)、リゾホスフアチジン酸
(LPA)、リゾホスフアチジルイノシトール
(LPI)、リゾホスフアチジルセリン(LPS)等を
含み、かつ中性脂質としてトリグリセライド、ジ
グリセライド、モノグリセライド、脂肪酸、ステ
ロール類等を含むものを挙げることができる。よ
り具体的には、こうして得られた中性脂質70%お
よびリン脂質30%(このうちリゾ型28%)から構
成される粗製リゾリン脂質;脂質46%(このうち
中性脂質28%、リン脂質72%(リゾ型51%))、タ
ンパク質52%および水分2%から構成される粗製
リゾリン脂質含有物;等を挙げることができる。
尚、本発明において%はすべて重量%である。 本発明の方法によれば、上記したような中性脂
質を含んだリゾリン脂質含有リン脂質を酸の存在
下でアセトン処理に付す。これによりこの物質中
の中性脂質の含量を減らすことができる。 本発明の方法におけるアセトン処理はこの処理
を酸の存在下で行なうことを除いてすべて従来の
アセトン沈澱法に従う。酸としては塩酸、硫酸、
硝酸等の無機酸、あるいは酢酸、クエン酸等の有
機酸のいずれを用いてもよい。また酸の添加量は
原料の粗製リゾリン脂質(粗製リゾリン脂質含有
物も含む)あるいは用いる酸に依り変わりうるの
で一概には定め難いが、一般的には粗製リゾリン
脂質に対して0.05%以上であればよい。0.05%よ
り少ないと原料中の中性脂質の含量を10%以下に
減じ難いからである。ただし添加量があまり多す
ぎると中性脂質の除去効果は上つても用いた酸の
除去に手間がかかるようになる。 本発明におけるアセトン処理は上記したように
酸の存在下で行なうことから、実施に際しては用
いる容器等は酸に腐食されにくいものを用いた方
がよい。 このような本発明の方法によれば、原料中の中
性脂質含量は極めて効果的に減らされ、相対的に
リゾ型リン脂質が高められたリン脂質、例えば中
性脂質含量10%以下でリン脂質含量90%以上(こ
のうちリゾ型20%以上)の精製リゾリン脂質含有
リン脂質、より具体的には、中性脂質5.2%およ
びリン脂質94.8%(このうちリゾ型62.0%)から
構成される精製品;中性脂質0.5%およびリン脂
質99.5%(このうちリゾ型98.2%)から構成され
る精製品等を製造することができる。 このように本発明の方法によつて得られたリン
脂質は中性脂質含量が減らされた相対的にリゾ型
リン脂質含量が高められたリン脂質であるので通
常のリン脂質の有する乳化剤、懸濁化剤等の利用
面に限らず良好な可溶化剤としても利用でき、そ
れ故各種分野、とりわけ食品分野での各種飲料へ
の油溶性ビタミンや香味料の可溶化、また化粧品
分野での化粧水への香料等の可溶化、更にまた医
薬品分野での注射剤への各種薬剤の可溶化等にお
いて利用拡大を計ることが期待できる。また、最
近の医薬分野でのリゾリン脂質の制ガン剤として
の開発研究の下で本発明の製品はこの方面の応用
を含めた生理活性リン脂質の原料となり得ること
も期待できる。 しかも本発明は従来のアセトン沈澱法に、この
方法を単に酸の存在下で実施するという改良を施
しただけで上記したような利点を有する中性脂質
含量の減らされたリゾリン脂質含有リン脂質を製
造し得たものであり、従来の一連の抽出工程から
成る溶剤分別法やシリカゲル等を用いたカラム処
理法と組合わせた方法等のように操作が複雑で時
間や費用がかかりすぎるものと異なり所望物質を
工業的規模で極めて容易に製造することができる
方法を提供するものである。 〔発明の効果〕 本発明の効果を以下の試験例1および2の結果
でもつて説明する。これら試験例は、本発明の方
法における酸存在下のアセトン処理が中性脂質除
去の点で如何に効果的なものであるかを示す。 試験例 1 鶏卵黄100Kgに、和光純薬製パンクレアチン
(ホスホリパーゼA2活性を有する)5Kgを清水10
Kgに溶解した液を加え、水酸化ナトリウム水溶液
でPH7.0〜8.0に調整してこのPH範囲に維持し、撹
拌しながら35〜45℃で6時間反応させた。この酸
素反応により卵黄リン脂質中の主成分であるホス
フアチジルコリン(PC)はLPCに、またホスフ
アチジルエタノールアミン(PE)はLPEに変換
される。 この反応卵黄液を次いで凍結乾燥に付して乾燥
品47.2Kgを得た。この乾燥品にメタノール400
を加えて30〜40℃にて30分間撹拌下抽出操作を行
なつた後過して得られた抽出液を真空濃縮に処
し(品温30℃以下)、黄色ペースト状粗製卵黄リ
ゾリン脂質21.8Kgを得た。 この脂質の脂質組成をイヤトロスキヤンTH−
10(TLC/FID)((株)ヤトロン社製)を用いて下記
の測定条件の下で調べたところ、中性脂質(主に
トリグリセライド、脂肪酸、コレステロール)
74.1%およびリン脂質25.9%(このうちLPCおよ
びLPEは24.2%)であつた。 測定条件 ロツド:クロマロツドS−(シリカゲル) 展開溶剤:クロロホルム:メタノール:水 80:35:3(v/v/v) 展開距離:10cm 測 定 各試料500mgをクロロホルム:メタノール=
2:1の混合液に溶解後1μをロツドにスポツ
トし、展開、風乾後イヤトロスキヤンで分析す
る。脂質組成は得られた各ピークの面積比から算
出する。 次いで、この粗製リゾリン脂質各1Kgに対して
アセトン10ずつを加え、これに酸として濃塩酸
あるいは氷酢酸をそれぞれ量を変えて添加後10℃
にて30分間撹拌し、生じた沈澱物を過してそれ
ぞれアセトン不溶物を得た。こうして得られた各
アセトン不溶物に次いでアセトン10ずつを加え
再度同一条件の下で撹拌、別処理してそれぞれ
アセトン不溶物を得た。 対照として、上記の方法において酸無添加の条
件の下で実施した他は同一の条件下で3回アセト
ン処理した場合と5回アセトン処理した場合のア
セトン不溶物をそれぞれ得た。 こうして得られたいずれのアセトン不溶物とも
真空下で溶媒を除去し、白色粉末を得た。各々の
収率を求めると共に各脂質組成についてイヤトロ
スキヤンTH−10を用いて上記の測定方法に従つ
て得られた各ピークから算出した。これらの結果
を以下の第1表に示す。
【表】 備考:酸の添加量は粗製リゾリン脂質に対しての%で
表わしている。
試験例 2 市販の大豆リン脂質(中性脂質38%およびリン
脂質62%)60Kgに、市販のホスホリパーゼA2
剤30gを清水3に溶解した液を加え、水酸化カ
ルシウム水溶液でPH8.0〜8.5に調整してこのPH範
囲に維持し、撹拌しながら55℃で24時間反応させ
た。この反応液を次いでFolch法(生物化学実験
法9、脂質分析法入門、藤野安彦著、第42〜43
頁)による抽出処理に付し、粗製リゾリン脂質
57.5Kgを得た。 この脂質の脂質組成を上記試験例1で示した測
定法に従つて求めたところ、中性脂質(主にトリ
グリセライド、脂肪酸、ステロール類)39.0%お
よびリン脂質61.0%(このうちLPC、LPE、LPI
およびLPSは22.5%)であつた。 次いでこの粗製リゾリン脂質各1Kgに対して上
記試験例1で実施したアセトン処理をすべて同様
に行なつたところその結果は以下の第2表に示す
通りであつた。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例でもつて更に詳しく説明
する。 実施例 1 上記試験例1で得られた粗製卵黄リゾリン脂質
5Kgにアセトン50を加え軽く撹拌した後、濃塩
酸25mlを添加し10℃にて30分間激しく撹拌し、生
じた沈澱物を過してアセトン不溶物を得た。こ
のアセトン不溶物にアセトン50だけを加え再度
同一条件の下で撹拌、別処理してアセトン不溶
物を得た。同様の操作を更にもう一度行ない、得
られたアセトン不溶物を真空下で溶媒除去に付
し、白色粉末状の精製卵黄リゾリン脂質1.10Kgを
得た。 この脂質の脂質組成を上記試験例1で示した測
定法に従つて求めたところ、中性脂質(主にコレ
ステロール)1.5%およびリン脂質98.5%(この
うちLPCおよびLPEは97.1%)であつた。 実施例 2 上記試験例1で得られた粗製卵黄リゾリン脂質
7Kgにアセトン62を加え軽く撹拌した後、濃塩
酸19mlを添加し10℃にて20分間激しく撹拌し、生
じた沈澱物を過してアセトン不溶物を得た。こ
のアセトン不溶物にアセトン62と濃塩酸19mlと
を再度加え同一条件の下で撹拌、別処理してア
セトン不溶物を得た。更にこのものにアセトン62
だけを加え同様の操作をもう一度行ない、得ら
れたアセトン不溶物を真空下で溶媒除去に付し、
白色粉末状の精製卵黄リゾリン脂質1.53Kgを得
た。 この脂質の脂質組成を上記試験例1で示した測
定法に従つて求めたところ、中性脂質(主にコレ
ステロール)2.0%およびリン脂質98.0%(この
うちLPCおよびLPEは97.3%)であつた。 実施例 3 上記試験例2におけるのと同様にして得た粗製
大豆リゾリン脂質57.5Kgにアセトン500を加え
軽く撹拌した後、氷酢酸600mlを添加し10℃にて
30分間撹拌し、生じた沈澱物を過してアセトン
不溶物を得た。このアセトン不溶物にアセトン
500だけを加え再度同一条件の下で撹拌、別
処理してアセトン不溶物を得た。同様の操作を更
にもう一度行ない、得られたアセトン不溶物を真
空下で溶媒除去に付し、淡黄色粉末状の精製大豆
リゾリン脂質29.5Kgを得た。 この脂質の脂質組成を上記試験例1で示した測
定法に従つて求めたところ、中性脂質(主にステ
ロール類)0.7%およびリン脂質99.3%(このう
ちLPC、LPE、LPIおよびLPSは36.6%)であつ
た。 実施例 4 鶏卵黄40Kgに、市販のホスホリパーゼA2製剤
40gを清水1に溶解した液を加え、水酸化ナト
リウム水溶液でPH7.0〜8.0に調整してこのPH範囲
に維持し、撹拌しながら40〜50℃で5時間反応さ
せた。 この反応卵黄液にアセトン400を加え10〜15
℃で30分間撹拌し、生じた沈澱物を過して沈澱
物18.6Kgを得た。次いでこのものにアセトン400
と濃塩酸65mlを添加後10〜15℃にて30分間撹拌
し、生じた沈澱物を過してタンパク質とリン脂
質からなるアセトン不溶物9.0Kgを得た。 こうして得られたアセトン不溶物にエタノール
90を加えて30〜35℃にて30分間撹拌下リン脂質
抽出操作を行なつた後、過して得られた抽出液
を真空濃縮に処し白色粉末状物1.9Kgを得た。 この粉末状物の脂質組成を上記試験例1で示し
た測定法に従つて求めたところ、中性脂質(主に
コレステロール)0.6%およびリン脂質99.4%
(このうちLPCおよびLPEは95.1%)であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 中性脂質を含んだリゾリン脂質含有リン脂質
    を酸の存在下でアセトン処理することを特徴とす
    る、中性脂質含有量が減らされたリゾリン脂質含
    有リン脂質の製造法。 2 中性脂質が全脂質の10重量%以下に減らされ
    る、特許請求の範囲第1項記載の製造法。
JP61177142A 1986-07-28 1986-07-28 中性脂質含量が減らされたリゾリン脂質含有リン脂質の製造法 Granted JPS6333387A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61177142A JPS6333387A (ja) 1986-07-28 1986-07-28 中性脂質含量が減らされたリゾリン脂質含有リン脂質の製造法
US07/078,686 US5153125A (en) 1986-07-28 1987-07-28 Process for producing lysophospholipids-containing phospholipids with reduced neutral lipid content

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61177142A JPS6333387A (ja) 1986-07-28 1986-07-28 中性脂質含量が減らされたリゾリン脂質含有リン脂質の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS6333387A JPS6333387A (ja) 1988-02-13
JPH0517918B2 true JPH0517918B2 (ja) 1993-03-10

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