JPH05178860A - 新規なフルオラン化合物 - Google Patents
新規なフルオラン化合物Info
- Publication number
- JPH05178860A JPH05178860A JP3344662A JP34466291A JPH05178860A JP H05178860 A JPH05178860 A JP H05178860A JP 3344662 A JP3344662 A JP 3344662A JP 34466291 A JP34466291 A JP 34466291A JP H05178860 A JPH05178860 A JP H05178860A
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- Japan
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- compound
- formula
- methyl
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- coloring
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- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
- Color Printing (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 発色性能および発色画像の保存安定性に優れ
た黒色に発色する新規なフルオラン化合物を提供する。 【構成】 一般式(1)で表されるフルオラン化合物。 (式中、R1 はメチル基またはn−プロピル基を表し、
R2 およびR3 は炭素数1〜4のアルキル基を表す)
た黒色に発色する新規なフルオラン化合物を提供する。 【構成】 一般式(1)で表されるフルオラン化合物。 (式中、R1 はメチル基またはn−プロピル基を表し、
R2 およびR3 は炭素数1〜4のアルキル基を表す)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なフルオラン化合
物に関し、さらに詳しくは、記録材料、例えば、感圧ま
たは感熱記録用の発色性化合物として有用なフルオラン
化合物に関する。
物に関し、さらに詳しくは、記録材料、例えば、感圧ま
たは感熱記録用の発色性化合物として有用なフルオラン
化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば、3−N,N−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランは黒
色に発色する発色性化合物であり、記録材料用の発色性
化合物として有用であることが知られている(特公昭4
8−43296号公報)。また、例えば、3−N,N−
ジ−n−ブチルアミノ−7−(2’−クロロフェニル)
アミノフルオランは黒色に発色する発色性化合物であ
り、記録材料用の発色性化合物として有用であることが
知られている(特公昭60−53069号公報)。しか
しながら、これら既存のフルオラン化合物は発色性能お
よび発色画像の保存安定性は充分な性能を有していると
は言えず、一層の改良が強く望まれているのが現状であ
る。
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランは黒
色に発色する発色性化合物であり、記録材料用の発色性
化合物として有用であることが知られている(特公昭4
8−43296号公報)。また、例えば、3−N,N−
ジ−n−ブチルアミノ−7−(2’−クロロフェニル)
アミノフルオランは黒色に発色する発色性化合物であ
り、記録材料用の発色性化合物として有用であることが
知られている(特公昭60−53069号公報)。しか
しながら、これら既存のフルオラン化合物は発色性能お
よび発色画像の保存安定性は充分な性能を有していると
は言えず、一層の改良が強く望まれているのが現状であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、記録
材料用の黒色に発色する発色性化合物として有用な、発
色性能および発色画像の保存安定性に優れた性能を有し
ている新規なフルオラン化合物を提供することである。
材料用の黒色に発色する発色性化合物として有用な、発
色性能および発色画像の保存安定性に優れた性能を有し
ている新規なフルオラン化合物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成すべく、多くの化合物を合成し鋭意検討した結
果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、一般式
(1)(化2)
的を達成すべく、多くの化合物を合成し鋭意検討した結
果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、一般式
(1)(化2)
【0005】
【化2】 (式中、R1 はメチル基またはn−プロピル基を表し、
R2 およびR3 は炭素数1〜4のアルキル基を表す)で
表されるフルオラン化合物に関するものである。
R2 およびR3 は炭素数1〜4のアルキル基を表す)で
表されるフルオラン化合物に関するものである。
【0006】本発明の一般式(1)で表される化合物に
おいて、R1 はメチル基またはn−プロピル基を表す。
また、R2 およびR3 は炭素数1〜4のアルキル基を表
し、具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、n−ブチル基を挙げることができ、特に
好ましくはメチル基である。本発明の一般式(1)で表
されるフルオラン化合物は、代表的には、下記一般式
(2)(化3)で表される安息香酸誘導体
おいて、R1 はメチル基またはn−プロピル基を表す。
また、R2 およびR3 は炭素数1〜4のアルキル基を表
し、具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、n−ブチル基を挙げることができ、特に
好ましくはメチル基である。本発明の一般式(1)で表
されるフルオラン化合物は、代表的には、下記一般式
(2)(化3)で表される安息香酸誘導体
【0007】
【化3】 (式中、R1 は一般式(1)の場合と同じ意味である)
と一般式(3)(化4)で表されるジフェニルアミン誘
導体
と一般式(3)(化4)で表されるジフェニルアミン誘
導体
【0008】
【化4】 (式中、R2 およびR3 は一般式(1)の場合と同じ意
味であり、R4 は炭素数1〜4のアルキル基を表す)と
を、脱水縮合剤、例えば、濃硫酸、発煙硫酸を添加した
濃硫酸、ポリリン酸、五酸化リン、無水塩化アルミニウ
ム等の脱水縮合剤の存在下、特に好ましくは、濃硫酸中
で反応させた後、氷水に排出後、得られたケ−キをアル
カリ処理することにより、製造することができる。
味であり、R4 は炭素数1〜4のアルキル基を表す)と
を、脱水縮合剤、例えば、濃硫酸、発煙硫酸を添加した
濃硫酸、ポリリン酸、五酸化リン、無水塩化アルミニウ
ム等の脱水縮合剤の存在下、特に好ましくは、濃硫酸中
で反応させた後、氷水に排出後、得られたケ−キをアル
カリ処理することにより、製造することができる。
【0009】脱水縮合反応は、通常、0〜100℃の温
度範囲で、数時間ないし数十時間行う。反応を濃硫酸中
で行う場合、反応温度は、0〜50℃の範囲で行うこと
が特に好ましい。反応時間は、反応温度に左右されるの
で、充分な時間を要して行うことが必要である。また、
脱水縮合後に行うアルカリ処理は、水酸化カリウム、水
酸化ナトリム等の水溶液により、pHを約9〜13と
し、0〜100℃、好ましくは40〜100℃の温度範
囲で行うことが好ましく、反応時間は、反応温度に左右
されるが、通常、数十分から数時間を要する。アルカリ
処理の際、水以外のベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロベンゼン等の有機溶媒の共存下にアルカリ処理を行
っても良い。この場合、生成するフルオラン化合物は該
有機溶媒中に抽出することが可能である。このようにし
て製造されるフルオラン化合物は、必要に応じて、再結
晶、カラムクロマトグラフィ−等の公知の精製方法によ
り精製し、純度を高めることができる。
度範囲で、数時間ないし数十時間行う。反応を濃硫酸中
で行う場合、反応温度は、0〜50℃の範囲で行うこと
が特に好ましい。反応時間は、反応温度に左右されるの
で、充分な時間を要して行うことが必要である。また、
脱水縮合後に行うアルカリ処理は、水酸化カリウム、水
酸化ナトリム等の水溶液により、pHを約9〜13と
し、0〜100℃、好ましくは40〜100℃の温度範
囲で行うことが好ましく、反応時間は、反応温度に左右
されるが、通常、数十分から数時間を要する。アルカリ
処理の際、水以外のベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロベンゼン等の有機溶媒の共存下にアルカリ処理を行
っても良い。この場合、生成するフルオラン化合物は該
有機溶媒中に抽出することが可能である。このようにし
て製造されるフルオラン化合物は、必要に応じて、再結
晶、カラムクロマトグラフィ−等の公知の精製方法によ
り精製し、純度を高めることができる。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 実施例1 3−N,N−ジメチルアミノ−6−メチル
−7−(3’−メチルフェニル)アミノフルオラン化合
物の製造 2−(4’−N,N−ジメチルアミノ−2’−ヒドロキ
シベンゾイル)安息香酸62gを300mlの濃硫酸に1
0℃で溶解後、(2−メチル−4−メトキシフェニル)
−(3’−メチルフェニル)アミン〔一般式(3)にお
いて、R2 およびR3 がメチル基、R4 がメチル基の化
合物〕50gを同温度で加え、10〜25℃で30時間
攪拌した。反応混合物を1500mlの氷水に排出し、析
出した固体を集め、水洗後、このウエットケ−キを10
%NaOH水溶液600mlに加え、さらにトルエン60
0mlを加えた後、60〜70℃で3時間攪拌した。トル
エン層を分離し、温水で中性になるまで水洗後、トルエ
ン層を分液して、トルエンを減圧下で留去した。残渣に
メタノ−ル300mlを加え、室温で放置した後、析出し
た結晶を濾別した。さらに、該結晶をトルエンより再結
晶し、ほとんど無色の結晶として、目的とする3−N,
N−ジメチルアミノ−6−メチル−7−(3’−メチル
フェニル)アミノフルオラン化合物70gを得た。 融点205〜207℃ 1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ=2.1(s,3H)、2.3(s,3H)、2.8
(s,6H)、6.4〜8.1(m,14H) このフルオラン化合物は95%酢酸水溶液中では、45
0nmと595nmに吸収極大を示した。このフルオラ
ン化合物のトルエン溶液は無色透明であり、シリカゲル
上で速やかに黒色に発色した。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 実施例1 3−N,N−ジメチルアミノ−6−メチル
−7−(3’−メチルフェニル)アミノフルオラン化合
物の製造 2−(4’−N,N−ジメチルアミノ−2’−ヒドロキ
シベンゾイル)安息香酸62gを300mlの濃硫酸に1
0℃で溶解後、(2−メチル−4−メトキシフェニル)
−(3’−メチルフェニル)アミン〔一般式(3)にお
いて、R2 およびR3 がメチル基、R4 がメチル基の化
合物〕50gを同温度で加え、10〜25℃で30時間
攪拌した。反応混合物を1500mlの氷水に排出し、析
出した固体を集め、水洗後、このウエットケ−キを10
%NaOH水溶液600mlに加え、さらにトルエン60
0mlを加えた後、60〜70℃で3時間攪拌した。トル
エン層を分離し、温水で中性になるまで水洗後、トルエ
ン層を分液して、トルエンを減圧下で留去した。残渣に
メタノ−ル300mlを加え、室温で放置した後、析出し
た結晶を濾別した。さらに、該結晶をトルエンより再結
晶し、ほとんど無色の結晶として、目的とする3−N,
N−ジメチルアミノ−6−メチル−7−(3’−メチル
フェニル)アミノフルオラン化合物70gを得た。 融点205〜207℃ 1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ=2.1(s,3H)、2.3(s,3H)、2.8
(s,6H)、6.4〜8.1(m,14H) このフルオラン化合物は95%酢酸水溶液中では、45
0nmと595nmに吸収極大を示した。このフルオラ
ン化合物のトルエン溶液は無色透明であり、シリカゲル
上で速やかに黒色に発色した。
【0011】実施例2 3−N,N−ジ−n−プロ
ピルアミノ−6−メチル−7−(3’−メチルフェニ
ル)アミノフルオラン化合物の製造 実施例1において、2−(4’−N,N−ジメチルアミ
ノ−2’−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸の代わり
に、2−(4’−N,N−ジ−n−プロピルアミノ−
2’−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸を用いた他は、
実施例1に記載した方法に従い、3−N,N−ジ−n−
プロピルアミノ−6−メチル−7−(3’−メチルフェ
ニル)アミノフルオラン化合物を製造した。 融点138〜140℃ 1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ=0.9〜1.8(m,10H)、2.1(s,3
H)、2.3(s,3H)、3.1〜3.6(m,4
H)、6.4〜8.1(m,14H) このフルオラン化合物は95%酢酸水溶液中では、45
0nmと595nmに吸収極大を示した。このフルオラ
ン化合物のトルエン溶液は無色透明であり、シリカゲル
上で速やかに黒色に発色した。
ピルアミノ−6−メチル−7−(3’−メチルフェニ
ル)アミノフルオラン化合物の製造 実施例1において、2−(4’−N,N−ジメチルアミ
ノ−2’−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸の代わり
に、2−(4’−N,N−ジ−n−プロピルアミノ−
2’−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸を用いた他は、
実施例1に記載した方法に従い、3−N,N−ジ−n−
プロピルアミノ−6−メチル−7−(3’−メチルフェ
ニル)アミノフルオラン化合物を製造した。 融点138〜140℃ 1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ=0.9〜1.8(m,10H)、2.1(s,3
H)、2.3(s,3H)、3.1〜3.6(m,4
H)、6.4〜8.1(m,14H) このフルオラン化合物は95%酢酸水溶液中では、45
0nmと595nmに吸収極大を示した。このフルオラ
ン化合物のトルエン溶液は無色透明であり、シリカゲル
上で速やかに黒色に発色した。
【0012】
【発明の効果】本発明により、記録材料用の黒色に発色
する発色性化合物として有用な、発色性能および発色画
像の保存安定性に優れた性能を有している新規なフルオ
ラン化合物を提供することである。
する発色性化合物として有用な、発色性能および発色画
像の保存安定性に優れた性能を有している新規なフルオ
ラン化合物を提供することである。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1)(化1)で表されるフルオ
ラン化合物。 【化1】 (式中、R1 はメチル基またはn−プロピル基を表し、
R2 およびR3 は炭素数1〜4のアルキル基を表す) - 【請求項2】 一般式(1)において、R2 およびR3
がメチル基である請求項1記載のフルオラン化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34466291A JP3188501B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 新規なフルオラン化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34466291A JP3188501B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 新規なフルオラン化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05178860A true JPH05178860A (ja) | 1993-07-20 |
JP3188501B2 JP3188501B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=18371013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34466291A Expired - Fee Related JP3188501B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 新規なフルオラン化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3188501B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP34466291A patent/JP3188501B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3188501B2 (ja) | 2001-07-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |