JPH05171542A - 織機の制御装置 - Google Patents

織機の制御装置

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JPH05171542A
JPH05171542A JP34090891A JP34090891A JPH05171542A JP H05171542 A JPH05171542 A JP H05171542A JP 34090891 A JP34090891 A JP 34090891A JP 34090891 A JP34090891 A JP 34090891A JP H05171542 A JPH05171542 A JP H05171542A
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JP
Japan
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weft
loom
input
injection
weaving
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Application number
JP34090891A
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English (en)
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Mitsuhiro Ara
光弘 荒
Hideichiro Imamura
秀一郎 今村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to PCT/JP1992/001515 priority patent/WO1993010296A1/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 織機の製織条件にあった最適な緯入れ条件に
初期設定する。 【構成】 織り幅、布組織、緯糸種類等の製織条件を表
すパラメータを数値化して入力し(I1 〜I12)、ニュ
ーラルネットワークにより、予め定めた緯入れ制御の制
御対象毎に、各パラメータの入力値と重みとの積の総和
に基づいて、主ノズルの噴射圧力、補助ノズルの噴射圧
力等の制御量を算出する(O1 〜On )。そして、この
算出値に基づいて、緯入れ条件の初期設定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機の緯入れ等の制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の織機の制御装置、特に流体噴射式
織機の緯入れ制御装置として、特開平3−21653号
公報に示されるようなものがある。これは、熟練した作
業者による面倒な調整を行う必要をなくすことを目的と
して、製織条件(緯糸種類、織り幅、織機回転数等)の
入力データに基づいて記憶している複数の流体噴射パタ
ーン(緯入れ用ノズルの流体噴射量、流体速度等)から
適切な流体噴射パターンを設定し、この流体噴射パター
ンで運転した後の反緯入れ側への緯糸到達時期から前記
設定した流体噴射パターンを修正するようにしたもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置にあっては、予め複数の流体噴射パターンを固定する
テーブルルックアップ方式であるので、緯入れを正確に
行うには膨大なパターンのデータの設定が必要となり、
そのデータ設定数にも限界がある。このため、記憶され
ているパターン以外には設定されず、緯入れが正確に行
われない恐れがある。
【0004】そこで、設定後に反緯入れ側への緯糸到達
時期からパターンデータを修正するようにしているので
あるが、糸種等の条件によっては、最適な緯糸到達時期
が異なる場合があり、未だ熟練者が行うようなきめ細か
な緯入れ調整には至っていないのが実情である。また、
以上は緯入れ制御のみならず、織機の制御一般に言える
ことである。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、いかな
る製織条件に対しても織機の制御対象の制御量を常に最
適に設定しうる織機の制御装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、図
1に示すように、織機の製織条件を表す複数のパラメー
タをそれぞれ数値化して入力する手段と、ニューラルネ
ットワークにより、予め定めた織機の制御対象毎に、各
パラメータの入力値と重みとの積の総和に基づいて、制
御量を算出する手段と、これらの各算出値に基づいて各
制御対象の制御量を設定する手段と、を含んで構成され
る織機の制御装置を提供する。
【0007】
【作用】上記の装置においては、ニューラルネットワー
クを使用して、織機の製織条件を分類し、最適な制御量
との対応(法則)を学習することにより、現在の製織条
件から最適な制御量を算出して設定する。このように、
予め記憶してあるパターンから検索して設定するのでは
なく、算出による設定であるので、いかなる製織条件に
対しても、熟練者による調整と同等のきめ細かな設定が
行える。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例、特に緯入れ制御に
適用した例を説明する。図2を参照し、主ノズル1は、
空気噴射により緯糸Yを緯入れするもので、圧力空気供
給源(図示せず)から、電空比例弁2、サージタンク3
及び電磁開閉弁4を介して、空気が供給される。従っ
て、主ノズル1の噴射圧力(主ノズル1へ供給する空気
の圧力)は電空比例弁2への電圧制御により制御可能で
あり、主ノズル1の噴射開始時期及び噴射終了時期は電
磁開閉弁4により制御される。
【0009】緯糸Yは、給糸体(図示せず)から引出さ
れ、緯糸測長貯留装置5を経て、主ノズル1に導かれて
いる。緯糸測長貯留装置5は、モータ(図示せず)によ
り回転駆動される中空回転軸6の先端に相対回転自在に
支承して静止状態に保持したドラム7と、中空回転軸6
から斜め先方に突出しかつ連通する巻付け腕8と、ドラ
ム7の周面に設けた穴に対し突入・退出するソレノイド
駆動式の測長爪9とを有し、突入状態の測長爪9により
緯糸Yを係止しつつ、巻付け腕8の回転により緯糸Yを
ドラム7に巻付けて測長貯留する。そして、所定の爪抜
き時期(緯入れ開始時期)にて測長爪9を退出させ、主
ノズル1の空気噴射によりドラム7上の緯糸Yを引出さ
せて緯入れさせる。
【0010】主ノズル1より射出された緯糸Yは、筬10
の筬羽に形成した凹部の列による緯糸案内通路(図示せ
ず)を飛走し、ここで所定の間隔で配置した補助ノズル
11によりリレー式に吹き送られて緯入れされる。補助ノ
ズル11は、数本(図では3本)ずつグループ化され、圧
力空気供給源に電空比例弁12を介して接続されたサージ
タンク13から、各電磁開閉弁14を介して、それぞれ空気
が供給される。従って、補助ノズル11の噴射圧力(補助
ノズル11へ供給する空気の圧力)は電空比例弁12への電
圧制御により制御可能であり、補助ノズル11の噴射開始
時期及び噴射終了時期はグループ毎に各電磁開閉弁14に
より制御される。
【0011】マイクロコンピュータ内蔵の緯入れコント
ローラ15には、制御入力として、織機アングルセンサ1
6、緯糸解舒センサ17、緯糸到達センサ18などからそれ
ぞれ信号が入力されている。アングルセンサ16は、織機
主軸の回転角度(以下織機主軸角度という)に対応した
信号を出力する。
【0012】緯糸解舒センサ17は、ドラム7の近傍にて
緯入れ時にドラム7回りを解舒される緯糸Yの通過を検
出するものである。尚、緯糸Yの通過による緯糸解舒信
号は、1巻解舒される毎に得られるので、1ピック分が
n巻であるとすると、緯入れ終了までn回得られる。緯
糸到達センサ18は、緯糸案内通路の反緯入れ側にて緯入
れされた緯糸Yの到達を検出するものである。
【0013】また、緯入れコントローラ15には、マン・
マシンインターフェース20が接続され、後述する緯入れ
条件の初期設定のため、織り幅、布組織、緯糸種類、緯
糸太さ、経糸張力などを人間が入力可能となっている。
ここにおいて、緯入れコントローラ15は、内蔵のマイク
ロコンピュータにより、後述する緯入れ条件の初期設定
に従って、主ノズル1の噴射圧力PM 、補助ノズル11の
噴射圧力PS を定め、電空比例弁2を介して主ノズル1
の噴射圧力を制御すると共に、電空比例弁12を介して補
助ノズル11の噴射圧力を制御する。
【0014】また、主ノズル1の噴射開始時期TMO及び
噴射終了時期TMC、測長爪9の爪抜き時期TCO、補助ノ
ズル11の各グループ毎の噴射開始時期TSO(TSO1 ,T
SO2 ,・・・)及び噴射終了時期TSC(TSC1
SC2 ,・・・)を定め、ソレノイドコントローラ21に
これら開閉時期データをセットする。ソレノイドコント
ローラ21は、織機アングルセンサ16の信号に基づいて織
機主軸角度を監視しつつ、電磁開閉弁4を介して主ノズ
ル1の噴射時期を制御し、また、ソレノイド駆動式の測
長爪9の作動を制御し、更に、電磁開閉弁14を介して補
助ノズル11の噴射時期を制御する。
【0015】すなわち、織機主軸角度が噴射開始時期T
MOになったときに、電磁開閉弁4をON(開)にして主
ノズル1の空気噴射を開始させる。次に爪抜き時期(緯
入れ開始時期)TCOになったときに、ソレノイドをON
にして測長爪9を抜き出し、これにより緯入れを開始さ
せる。緯入れ中は、緯糸Yの先端の飛走に伴って、その
位置にあるグループの補助ノズル11から空気噴射を行わ
せるべく、各グループ毎に、織機主軸角度が噴射開始時
期TSOになったときに、電磁開閉弁14をON(開)にし
て補助ノズル11の空気噴射を開始させる。そして、噴射
終了時期TSCになったときに、電磁開閉弁14をOFF
(閉)にして補助ノズル11の空気噴射を終了させる。
【0016】次に噴射終了時期TMCになったときに、電
磁開閉弁4をOFF(閉)にして主ノズル1の空気噴射
を終了させる。測長爪9の突入時期の制御は、緯糸解舒
センサ17からの緯糸解舒信号を監視して行い、緯糸解舒
センサ17からのn巻目の最終解舒信号が来たときに、ソ
レノイドをOFFにして測長爪9を突入させる。これに
より、n巻分緯入れされた時点で緯糸Yが測長爪9に係
止されて、緯入れが終了する。
【0017】更に、緯入れコントローラ15は、緯糸到達
センサ18からの信号を監視し、所定の織機主軸角度範囲
において緯糸到達センサ18から緯糸到達信号が得られな
い場合に、緯入れ不良と判断して、織機停止回路(図示
せず)を介して織機を停止させる。尚、緯入れコントロ
ーラ15には、後述する緯入れ条件の初期設定に従って、
その初期設定値を表示するために、CRTディスプレイ
等の表示装置22が接続されている。
【0018】次に、本発明に係る織機の制御装置、特に
緯入れ条件を初期設定する装置について説明する。これ
は、緯入れコントローラ15内のマイクロコンピュータに
より構成されるものであり、織機の稼働前に、織機の製
織条件を表す複数のパラメータをそれぞれ数値化して入
力し、ニューラルネットワークにより、予め定めた緯入
れ制御の制御対象毎に、各パラメータの入力値と重み
(結合係数)との積の総和に基づいて、制御量(初期設
定値)を算出して出力することにより、緯入れ条件の初
期設定を行うものである。
【0019】ここで、制御対象としては、主ノズル1の
噴射圧力PM 、補助ノズル11の噴射圧力PS 、主ノズル
1の噴射開始時期TMO、主ノズル1の噴射終了時期
MC、第1グループの補助ノズル11の噴射開始時期T
SO1 、第1グループの補助ノズル11の噴射終了時期T
SC1 、第2グループの補助ノズル11の噴射開始時期T
SO2 、第2グループの補助ノズル11の噴射終了時期T
SC2 、・・・・・・、測長爪9の爪抜き時期TCOのn個
を挙げ、各制御量(初期設定値)を算出するようにす
る。
【0020】図3は、制御量算出ニューラルネットワー
クを示し、入力層、中間層、出力層の3層からなる階層
ネットワークを採用している。入力層の12個のユニット
(I1 〜I12)には、織り幅WC 、織機回転数RPM、布
組織・対称PS1、布組織・非対称PS2、緯糸種類KY1
緯糸太さSY 、経糸張力TW 、爪抜き時期TCO、経糸退
避時期TO 、経糸侵入時期TI 、緯糸到達時期TF1、緯
糸弛み量LW がそれぞれ数値化されて入力される。
【0021】ここで、織り幅WC は、例えばミリメート
ルを単位として人間により入力する。織機回転数R
PMは、人間により入力するが、織機アングルセンサ16か
らの信号に基づいて算出してもよい。布組織・対称PS1
は、例えば対称のときPS1=1、非対称のときPS1=0
と、また、布組織・非対称PS2は、例えば非対称のとき
S2=1、対称のときPS2=0と、それぞれ人間により
入力する。緯糸種類KY1は、例えばスパン糸のときKY1
=1、フィラメイト糸のときKY1=0と、人間により入
力する。緯糸太さSY は、例えばデニールを単位として
人間により入力するが、給糸部のセンサを用いてもよ
い。経糸張力TW は、人間により入力するが、バックレ
ストローラ部のセンサを用いてもよい。爪抜き時期TCO
は、設定値(基準値)を入力する。経糸退避時期TO
び経糸侵入時期TI は、筬に形成された緯糸案内通路が
経糸開口から退避する時期及び開口内に侵入する時期を
表し、両者より開口特性に依存する緯入れ可能期間を知
ることができるもので、人間により入力するが、緯糸案
内通路側に設けたセンサを用いてもよい。緯糸到達時期
F1は、人間により入力するが、緯糸到達センサ18から
の信号に基づいて検出してもよい。緯糸弛み量LW は、
人間により入力するが、緯糸解舒センサ17及び緯糸到達
センサ18からの信号に基づいて、緯糸解舒センサ17から
の最終解舒信号と緯糸到達センサ18からの到達信号との
時間差として、検出してもよい。
【0022】従って、I1 =WC 、I2 =RPM、I3
S1、I4 =PS2、・・・・・・、I12=LW となる。
尚、これらの値は過去の製織データに基づいて入手ある
いはセンサからの信号により入力されるが、仕掛織物仕
様書等の情報に基づき、パターン化されたデータの数値
をホストコンピュータからニューラルネットワークに転
送してもよい。また、これらの数値は算出される出力O
1 〜On の精度が多少悪くなることが許容されるなら、
一部を省略してもよい。
【0023】中間層の15個のユニット(H1 〜H15)に
は、各ユニットに対し、入力層の全てのユニットから信
号I1 〜I12が入力される。中間層の各ユニットにおい
ては、各入力と重みとの積の総和を算出して、これにオ
フセットを加算し、この値からシグモイド関数を用いて
応答関数処理を行い、0〜1の範囲で出力値H1 〜H15
を求める。
【0024】ここで、H1 の動作例を示すと、各入力I
i と重みW1iとの積の総和を算出し、これにオフセット
θ1 を付して、Y=(ΣW1i・Ii )+θ1 を算出する
(i=1〜12)。次に、シグモイド関数を用いて応答関
数処理を行い、H1 =f(Y)を求める。尚、シグモイ
ド関数は、出力が0〜1の範囲内で単調非減少の関数で
あり、実際の神経細胞の飽和的な反応の性質を反映させ
たものである。
【0025】従って、Hj =f(( iΣWji・Ii )+
θj )となる(i=1〜12,j=1〜15)。 出力層のn個のユニット(O1 〜On )には、各ユニッ
トに対し、中間層の全てのユニットから信号H1 〜H15
が入力される。出力層の各ユニットにおいては、前記と
同様に、各入力と重みとの積の総和を算出して、これに
オフセットを加算し、この値からシグモイド関数を用い
て応答関数処理を行い、0〜1の範囲で出力値O1 〜O
n を求める。
【0026】ここで、On の動作例を示すと、各入力H
j と重みVnjとの積の総和を算出し、これにオフセット
γn を付して、Z=(ΣV6j・Hj )+γn を算出する
(j=1〜15)。次に、シグモイド関数を用いて応答関
数処理を行い、On =f(Z)を求める。従って、Ok
=f(( jΣWkj・Hj )+γk )となる(j=1〜1
5,k=1〜n)。
【0027】ここで、O1 〜On は、緯入れ制御の制御
対象別にそれぞれの制御量(初期設定値)を0〜1の範
囲で表したものである。O1 は主ノズル1の噴射圧力P
M 、O2 は補助ノズル11の噴射圧力PS 、O3 は主ノズ
ル1の噴射開始時期TMO、O4 は主ノズル1の噴射終了
時期TMC、O5 は第1グループの補助ノズル11の噴射開
始時期TSO1 、O6 は第1グループの補助ノズル11の噴
射終了時期TSC1 、・・・・・・、On は測長爪9の爪
抜き時期TCOである。
【0028】但し、O1 〜On は0〜1の範囲であるの
で、制御対象別の換算テーブル(制御量の最小値を0、
最大値を1に対応させた換算テーブル)より、O1 〜O
n から実際の制御量(初期設定値)をそれぞれ算出し
て、出力する。そして、これらにより、主ノズル1の噴
射圧力PM 、補助ノズル11の噴射圧力PS 、主ノズル1
の噴射開始時期TMO、主ノズル1の噴射終了時期TMC
第1グループの補助ノズル11の噴射開始時期TSO1 、第
1グループの補助ノズル11の噴射終了時期TSC1 、・・
・・・・、測長爪9の爪抜き時期TCOの初期設定を行
う。
【0029】以上により、後述する学習により前記の重
み及びオフセットを最適化することを前提として、織機
の稼働前に、製織条件にあった最適な緯入れ条件に自動
的に初期設定することができる。次に、学習方法につい
て説明する。すなわち、少なくともあるいくつかの製織
条件においてそれぞれ最適な緯入れ条件が過去の経験に
よりわかっているので、わかっている製織条件に対応す
る入力I1 〜I12を与え、この入力条件において、出力
1 〜On に対し、最適な緯入れ条件に相当する教師信
号T1 〜Tn を与え、出力O1 〜On が教師信号T1
n に一致するように、重み及びオフセットを学習する
ものである。
【0030】この学習手順を図4のフローチャートに沿
って説明する。本例は、最急降下法を用いたバックプロ
パゲーション学習である。ステップ1(図にはS1と記
してある。以下同様)では、重み(以下結合係数とい
う)Vkj,Wji及びオフセットγk ,θj を初期化す
る。これは乱数によって与えればよい。
【0031】ステップ2では、学習パターンIi (I1
〜I12)のセットを行う。すなわち、過去に製織条件に
対し最適な緯入れ条件がわかっているいくつかのパター
ンのうちの1つになるよう、過去の製織条件に対応する
i をセットする。ステップ3では、Hj ユニットの出
力計算を下式に従って行う。 Hj =f(( iΣWji・Ii )+θj ) ステップ4では、Ok ユニットの出力計算を下式に従っ
て行う。
【0032】Ok =f(( jΣVkj・Hj )+γk ) ステップ5では、Ok ユニットの誤差δk の計算を下式
に従って行う。ここで、Tk はセットされた学習パター
ンに対応する最適な緯入れ条件の教師信号である。 δk =(Tk −Ok )・Ok ・(1−Ok ) ステップ6では、Hj ユニットの誤差σj の計算を下式
に従って行う。
【0033】 σj kΣδk ・Vkj・Hj ・(1−Hj ) ステップ7では、Hj ユニットとOk ユニットの結合係
数Vkjの修正を下式に従って行う。 Vkj=Vkj+α・δk ・Hj (但し、αは定数) ステップ8では、Ok ユニットのオフセットγk の修正
を下式に従って行う。
【0034】 γk =γk +β・δk (但し、βは定数) ステップ9では、Ii ユニットとHj ユニットの結合係
数Wjiの修正を下式に従って行う。 Wji=Wji+α・σj ・Ii (但し、αは定数) ステップ10では、Hj ユニットのオフセットθj の修正
を下式に従って行う。
【0035】 θj =θj +β・σj (但し、βは定数) ステップ11では、学習パターンIi (I1 〜I12)の更
新を行う。ステップ12では、全ての学習パターン(すな
わち、過去に製織条件に対し最適な緯入れ条件がわかっ
ているパターンの全て)が終了したか否かを判定し、N
Oの場合はステップ2へ戻り、YESの場合はステップ
13へ進む。
【0036】ステップ13では、学習繰り返し回数の更新
(カウントアップ)を行う。ステップ14では、繰り返し
回数≧制限回数か否かを判定し、NOの場合はステップ
2へ戻り、YESの場合は学習を終了する。このバック
プロパゲーション学習方法(特に結合係数の修正方法)
について更に詳細に説明する。
【0037】これは、3層以上のニューラルネットワー
クで、出力層の出力と教師信号との差の2乗(これを2
乗誤差という)を最小にするよう、結合係数を修正する
学習方法である。出力層ユニットk(k番目のユニッ
ト)の出力Ok は、下記の(1)式になる。
【0038】 Ok =f( jΣVkj・Hj +γk ) …(1) 関数fとしては、出力が0〜1の範囲内で単調非減少の
シグモイド関数を用いる。この関数は、下記のように、
その微分が元のシグモイド関数で表現できるという特徴
を持っている。 f(x) =1/〔1+exp(-2x/u0) 〕=〔1+tanh(x/u0)〕/2 …(2) f'(x) =2・f(x) ・〔1−f(x) 〕/u0 …(3) 出力層における教師信号との誤差をδk (=Tk
k )とおき、その2乗誤差Ep を最小化することにす
る。
【0039】 Ep =Σ(Tk −Ok )2/2 …(4) ∂Ep /∂Ok =−(Tk −Ok )=−δk …(5) そこで、出力層ユニットkの内部ポテンシャルをS
k (=( jΣVkj・Hj )+γk )と書き直すと、その
出力は、Ok =f(Sk )となり、結合係数Vkjの微小
変化に対する出力Ok への影響∂Ok /∂Vkjは、
(3)式により、 ∂Ok /∂Vkj=(∂Ok /∂Sk )・(∂Sk /∂Vkj) =f'(Sk )・Hj =η1 ・Ok ・(1−Ok )・Hj …(6) (但し、η1 は定数) となる。
【0040】従って、結合係数Vkjの2乗誤差Ep への
影響∂Ep /∂Vkjは、(5),(6)式により、 ∂Ep /∂Vkj=(∂Ep /∂Ok )・(∂Ok /∂Vkj) =−η1 ・δk ・Ok ・(1−Ok )・Hj …(7) となる。
【0041】2乗誤差Ep を減少させるための結合係数
kjの更新値ΔVkjは、最急降下法を使って、下記の
(8)式から得られる。 ΔVkj=−α2 ・(∂Ep /∂Vkj) =α2 ・η1 ・δk ・Ok ・(1−Ok )・Hj =α・δk ・Ok ・(1−Ok )・Hj …(8) (但し、αは定数で、α=α2 ・η1 ) 尚、(8)式は、パターンPを入力したときの誤差関数
が減少する負の方向に、結合係数を修正することを意味
している。
【0042】また、出力層ユニットkの誤差δk とし
て、 δk =−∂Ep /∂Sk =−(∂Ep /∂Ok )・(∂Ok /∂Sk ) =δk ・Ok ・(1−Ok ) …(9) を使うと、(8)式は、次のようになる。
【0043】 ΔVkj=α・δk ・Hj …(10) 以上より、Ok ユニットの誤差計算式(ステップ5)
は、 δk =δk ・Ok ・(1−Ok ) =(Tk −Ok )・Ok ・(1−Ok ) …(11) Hj とOk の結合係数の修正式(ステップ7)は、 Vkj=Vkj+ΔVkj =Vkj+α・δk ・Hj …(12) となる。
【0044】同様にして、中間層Hj から入力層Ii
の結合係数Wjiの更新値ΔWjiに対しても最急降下法を
使用できる。先ず、中間層ユニットjの内部ポテンシャ
ルをUj (=( iΣWji・Ii )+θj )と書き直す
と、その出力は、Hj =f(Uj )となり、結合係数W
jiの微小変化に対する2乗誤差Ep への影響∂Ep /∂
jiは、 ∂Ep /∂Wji=(∂Ep /∂Sk )・(∂Sk /∂Hj )・(∂Hj /∂ Uj )・(∂Uj /∂Wji) =〔Σ(−δk )・Vkj〕・f'(Uj )・Ii =−Σδk ・Vkj・Hj ・(1−Hj )・Ii …(13) (9)式と同様に、中間層ユニットjの誤差σj とし
て、 σj =−∂Ep /∂Uj kΣδk ・Vkj・Hj ・(1−Hj ) …(14) を使うと、(13)式は次のようになる。
【0045】 ∂Ep /∂Wji=−σj ・Ii …(15) 従って、結合係数Wjiの更新値ΔWjiは、(15)式よ
り、 ΔWji=−η3 ・∂Ep /∂Wji =η3 ・σj ・Ii …(16) (但し、η3 は定数) と書ける。
【0046】以上より、Hj ユニットの誤差計算式(ス
テップ6)は、 σj kΣδk ・Vkj・Hj ・(1−Hj ) …(17) Ii とHj の結合係数の修正式(ステップ9)は、 Wji=Wji+ΔWji =Wji+α・σj ・Ii …(18) (但し、αは定数で、α=η3 ) となる。
【0047】尚、これまでの式では、1つの入出力の組
に対して誤差Ep を極小化するもので、いろいろな入出
力の組合わせ(Pで示す)には、 Et pΣ kΣ(Tpk−Opk)2/2= pΣEp …(19) の誤差関数を決める必要があり、各パターンPの学習で
の誤差Ep を徐々に小さくし、全体として誤差関数Et
を極小化する。
【0048】尚、本ニューラルネットワークは、織機の
稼働中に適当な教師信号を与えることにより、稼働中に
緯入れ条件を補正するように使用することもできる。ま
た、緯入れ制御以外の織機の各種制御に適用することも
可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ニ
ューラルネットワークを使用して、過去の経験に基づく
学習により法則を見出し、この法則に基づいて算出する
ことで、いかなる製織条件に対しても制御量を常に最適
に設定することができ、織機の最適運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の一実施例を示す緯入れ制御装置のシ
ステム図
【図3】 制御量算出ニューラルネットワークを示す図
【図4】 学習手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 主ノズル 2 電空比例弁 4 電磁開閉弁 9 測長爪 11 補助ノズル 12 電空比例弁 14 電磁開閉弁 15 緯入れコントローラ 16 織機アングルセンサ 17 緯糸解舒センサ 18 緯糸到達センサ 20 マン・マシンインターフェース 21 ソレノイドコントローラ 22 表示装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織機の製織条件を表す複数のパラメータを
    それぞれ数値化して入力する手段と、ニューラルネット
    ワークにより、予め定めた織機の制御対象毎に、各パラ
    メータの入力値と重みとの積の総和に基づいて、制御量
    を算出する手段と、これらの各算出値に基づいて各制御
    対象の制御量を設定する手段と、を含んで構成される織
    機の制御装置。
JP34090891A 1991-11-22 1991-12-24 織機の制御装置 Pending JPH05171542A (ja)

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KR1019930702162A KR930703494A (ko) 1991-11-22 1992-11-20 직기 제어 시스템
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103941587A (zh) * 2014-04-21 2014-07-23 杭州坦诺电气自动化有限公司 一种基于神经网络的气阀自适应控制方法
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CN112095210A (zh) * 2019-06-18 2020-12-18 株式会社岛精机制作所 通过机械学习进行的编织机的驱动数据的处理方法及处理系统

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