JPH0517111A - 水酸アパタイト超微粒子 - Google Patents

水酸アパタイト超微粒子

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JPH0517111A
JPH0517111A JP4914491A JP4914491A JPH0517111A JP H0517111 A JPH0517111 A JP H0517111A JP 4914491 A JP4914491 A JP 4914491A JP 4914491 A JP4914491 A JP 4914491A JP H0517111 A JPH0517111 A JP H0517111A
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JP
Japan
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surfactant
water
ultrafine particles
organic liquid
hydroxyapatite
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JP4914491A
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English (en)
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Hiroyuki Takahashi
裕幸 高橋
Norijiro Konno
紀二郎 今野
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造手段が簡単で、製造コストが低く、しか
も工業的大量生産が容易な均一な粒径の水酸アパタイト
超微粒子を得る。 【構成】 界面活性剤−水−無極性有機液体系、または
界面活性剤−水−アルカノール−無極性有機液体系W/
Oマイクロエマルジョン相に、Ca(NO32 /アン
モニア水溶液および(NH4 2 HPO4 /アンモニア
水溶液をそれぞれ可溶化させ、これら可溶化液を混合す
ることにより水酸アパタイト超微粒子を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水酸アパタイト超微粒
子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属酸化物を中心とした様々な物
質の超微粒子の研究が行われ、またその用途拡大等も大
いに検討されるようになってきた。これら超微粒子の製
造方法には、物理的方法、化学的方法(乾式法、湿式
法)など種々のものがあるが、現在工業的に主に行われ
ているのは、物理的方法に属するガス中蒸発法であり、
金属酸化物をはじめとして金属、金属窒化物等について
もこの方法で製造が行われている。なお、ここでいう超
微粒子とは粒径1000Å以下、特に500Å以下のも
のをさしている。
【0003】また、水酸アパタイトはバイオ無機材料と
して球状で単分散な超微粒子が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記方法で
製造すると1000〜1500℃の高温を必要とし、装
置が複雑大がかりで生産コストが高いという問題点があ
り、水酸アパタイト超微粒子は現在のところ製造方法が
確立していない。
【0005】本発明は、上記の点を解決しようとするも
ので、その目的は、製造手段が簡単で、製造コストが低
く、しかも工業的大量生産が容易に行える水酸アパタイ
ト超微粒子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、界面活性剤−
水−無極性有機液体系、または界面活性剤−水−アルカ
ノール−無極性有機液体系W/Oマイクロエマルジョン
相に、Ca(NO3 2 /アンモニア水溶液および(N
4 2 HPO4 /アンモニア水溶液をそれぞれ可溶化
させ、これら可溶化液を混合することにより製造されて
なる球状水酸アパタイト超微粒子に関する。
【0007】次に本発明を詳細に説明する。本発明の水
酸アパタイト超微粒子は、水溶性または油溶性の非イオ
ン界面活性剤を吸着若しくは付着した、粒径1000Å
以下、特に300Å以下の超微粒子であり、一般には、
無極性有機溶媒に分散された状態として得られる。
【0008】本発明の水酸アパタイト超微粒子の製造に
際して、油溶性界面活性剤を使用した場合には、油溶性
界面活性剤単独の採用でもかまわないが、適宣、アルコ
ール、脂肪酸、非イオン界面活性剤、アルカノールなど
を添加してもよい。一方、水溶性高分子界面活性剤を使
用した場合には、油溶化させておく必要から、アルコー
ル、脂肪酸、非イオン界面活性剤、アルカノールなどを
添加し、油溶性にして超微粒子の生成が行われる。従っ
て、前記分散質は結局のところ、核となる水酸アパタイ
ト超微粒子の周囲が油溶化された界面活性剤で被覆され
た状態を呈したものとなっている。
【0009】ちなみに、界面活性剤−水−無極性有機液
体の三成分あるいは界面活性剤−水−アルカノール−無
極性有機液体の四成分からなるW/Oマイクロエマルジ
ョンは、水の高分散系で熱力学的に安定な溶液である。
【0010】本発明にかかる水酸アパタイト超微粒子の
製造で使用される水溶性または油溶性界面活性剤の代表
例としては表1のようなものが挙げられる。
【0011】
【表1】
【0012】また、これら界面活性剤に添加されるアル
コール、脂肪酸、非イオン界面活性剤及び/またはアル
カノール(米国デュポン社製の陰イオン界面活性剤)を
例示すれば表2のものが挙げられる。
【0013】
【表2】
【0014】これら界面活性剤(アルカノールを含
む)、アルコール、脂肪酸などはそれぞれを単独で使用
してもよいが、2種類以上併用してもかまわない。
【0015】無極性有機液体は、分散液が調製された際
には主として非水系分散媒として存在するものである。
このような有機液体(有機溶媒)としては、種々のもの
が使用されるが代表例として、ケロシン、アイソパーH
(商品名、エッソスタンダード石油社製)などの石油系
炭化水素;ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン、シク
ロペンタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの無極
性炭化水素;四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラ
クロロエチレン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭
化水素;ジエチルエーテル、イソプロピルエーテルなど
のエーテル;エチルアセテート、プロピルアセテート、
フェニルアセテートなどのエステル;オクチルアルコー
ル、ノニルアルコール、デシルアルコール、ベンゾイル
アルコールなどのアルコールなどが挙げられ、中でもシ
クロヘキサンの使用が特に有効である。これらの溶剤は
単独で用いてもよいし、また二種以上併用してもよい。
【0016】本発明の水酸アパタイト超微粒子の製造
は、撹拌条件下で行うのが好ましい。このようにして製
造された本発明の水酸アパタイト超微粒子を含有するミ
クロゲル分散液にあっては、超微粒子に油溶性界面活性
剤の親水基側が付着又は吸着し、そしてそれが無極性有
機溶媒中に分散された状態を呈している。本発明におけ
るミクロゲル自体は水不溶性のため、水性、油性の両方
に分散が可能である。従って、本発明の超微粒子の製造
では必要により、後に分散媒を有機溶媒から水に替える
ことが可能である。
【0017】本発明において調製条件を選ぶことによ
り、粒径約300Å以下で、球状のしかも粒径分布のシ
ャープな超微粒子が得られる。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。 実施例1 界面活性剤としてNP−6(表2,ハ,R8 =C
9 19,n=6)および、NP−10(表2,ハ,R8
=C9 19,n=10)、無極性有機溶媒としてシクロ
ヘキサンを用い、0.1mol・kg-1のNP−6/シ
クロヘキサン溶液と0.1mol・kg-1のNP−10
/シクロヘキサン溶液の1:1混合溶液に、Ca(NO
3 2 /アンモニア水溶液(pH=10)および(NH
4 2 HPO4 /アンモニア水溶液(pH=10)をそ
れぞれ別々に可溶化させ、その可溶化液の所定量を混合
撹拌することによって行った。生成物の同定は、X線回
折及びIR測定により行い、粒子の形状と粒径は電子顕
微鏡で評価した。
【0019】まず、界面活性剤/シクロヘキサン溶液に
おける電解質溶液の可溶化条件を調べ、それに基づいて
粒子の調製を行った。得られた粒子はいずれの場合も球
状であり、非晶質であった。また、粒径及び粒径分布は
図1に見られるように、界面活性剤に対する水のモル比
(Rw)が小さくなるほど、また電解質濃度が高くなる
ほど小さくなり、単分散性が良好となった。図2に電子
顕微鏡写真の一例を示す。
【0020】実施例2 界面活性剤としてNP−8(表2,ハ,R8 =C
9 19,n=8)を用い、0.5mol・kg-1のNP
−8/シクロヘキサン溶液として実施例1と同様に粒子
の調製を行ったところ、実施例1と比較して結晶性が高
く、粒径分布の広い粒子が得られた。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、簡単な製造手段で製造コストが低く、しかも工業
的大量生産が容易な水酸アパタイト超微粒子を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた水酸アパタイト超微粒子の
界面活性剤の水に対するモル比粒径との関係を示すグラ
フ。
【図2】実施例1で得られた水酸アパタイト超微粒子の
電子顕微鏡写真。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤−水−無極性有機液体系、ま
    たは界面活性剤−水−アルカノール−無極性有機液体系
    W/Oマイクロエマルジョン相に、Ca(NO3 2
    アンモニア水溶液および(NH4 2 HPO4 /アンモ
    ニア水溶液をそれぞれ可溶化させ、これら可溶化液を混
    合することにより製造されてなる球状水酸アパタイト超
    微粒子。
  2. 【請求項2】 前記無極性有機液体がシクロヘキサンで
    あることを特徴とする請求項1に記載の水酸アパタイト
    超微粒子。
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