JPH05170768A - レニン阻害性を有する複素環式化合物およびその製法 - Google Patents

レニン阻害性を有する複素環式化合物およびその製法

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JPH05170768A
JPH05170768A JP4160477A JP16047792A JPH05170768A JP H05170768 A JPH05170768 A JP H05170768A JP 4160477 A JP4160477 A JP 4160477A JP 16047792 A JP16047792 A JP 16047792A JP H05170768 A JPH05170768 A JP H05170768A
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ホルガー・ハイチユ
Rainer Henning
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ハンスイエルク・ウルバツハ
Dieter Ruppert
デイーター・ルペルト
Wolfgang Linz
ヴオルフガング・リンツ
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    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I) 【化1】 〔式中、R1は、例えばプロピルおよびイソブチルであ
り R2は、例えばフェニルまたはピリジルであり R3は、例えば水素であり R4は、例えばシクロヘキシルメチルであり R5は、例えば水素またはヒドロキシルであり R6は、式(II) (CH2)s−CHR7−Z (II) (式中、R7は、例えば水素であり、Zは5〜7−員の
複素環式環でありそしてsは0、1、2、3または4で
ある)の基である〕の複素環式化合物に関する。 【効果】 本化合物は、強力なレニン−阻害作用を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】EP−A 370 454、EP−A 37
3 497、EP−A 394 853およびEP−A 4
17 698は、レニン−阻害作用を有するC−末端複
素環式置換分を有するアミノジオール誘導体を開示して
いる。EP−A 369 743および J. Med. Chem. 3
3(1990), 2326-2334、J. Med. Chem. 33(1990),2335-23
42および J. Med. Chem. 34(1991), 151-157は、アルキ
ルアミノ架橋を経て結合された2個の複素環式系を含有
するアルキルアルコールおよびスタチン誘導体を開示し
ている。
【0002】驚くべきことには、アルキルアミノ架橋を
経て結合された2個の複素環式系を含有するある化合物
は、生体内における実質的に改善された作用および胃腸
管内におけるかなり強化された吸収を有する非常に活性
なそして高度に特異的なレニン阻害剤であるということ
が見出された。
【0003】それ故に、本発明は、式I
【化4】 の複素環式化合物およびその生理学的に許容し得る塩に
関するものである。
【0004】上記式において、R1は、(C1〜C8)−
アルキルまたはフェニルであり、R2は、フェニルまた
はピリジル〔ピリジル基は場合によっては(C1〜C4
−アルキル置換分を有していてもよい〕であり、R
3は、水素または式Q−A〔式中、Qはピリジル、イミ
ダゾリル、チアゾリルおよびピラゾリルでありそしてA
はメチレンまたはエチレンである〕の基であり、R
4は、水素、(C1〜C10)−アルキル、(C3〜C8)−
シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C
1〜C4)−アルキル、(C6〜C12)−アリールまたは
(C6〜C12)−アリール−(C1〜C4)−アルキルで
あり、R5は、水素、(C1〜C10)−アルキル、(C6
12)−アリール、(C6〜C 12)−アリール−(C1
4)−アルキル、ヒドロキシルまたはアミノであり、R
6は、式(II) (CH2)s−CHR7−Z (II) 〔式中、R7は水素、(C1〜C7)−アルキル、(C1
4)−アルコキシ、(C1〜C4)−アルキルチオ、
(C1〜C4)−アルキルアミノ、ヒドロキシル、アジド
またはハロゲンであり、Zは5−員〜7−員の複素環式
環(該環はベンゾ−縮合されていてもよく、芳香族性で
あってもよく、部分的に水素添加されていてもよくまた
は完全に水素添加されていてもよいそして該環は異種原
子としてN、O、S、NO、SO、SO2からなる群か
らの1個または2個の同一または異なる基を含有してい
てもよくそして該環は(C1〜C4)−アルキル、アリ
ル、(C 1〜C4)−アルコキシ、ヒドロキシル、ハロゲ
ン、アミノ、モノ−またはジ−(C1〜C4)−アルキル
アミノおよびCF3からなる系からの1個または2個の
同一または異なる基により置換されていてもよい)であ
り、そしてsは0、1、2、3または4である〕の基で
ある。
【0005】この点に関して好ましい化合物は、式
(I)において、R4がイソブチル、ベンジルまたはシ
クロヘキシルメチルであり、R5が水素、(C1〜C5
−アルキル、(C6〜C10)−アリール、(C6〜C1 0
−アリール−(C1〜C4)−アルキルまたはヒドロキシ
ルであり、R6が式II〔式中、R7は水素、(C1〜C4
−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4
−アルキルチオ、(C1〜C4)−アルキルアミノ、ヒド
ロキシル、アジドまたはハロゲンであり、sは0、1ま
たは2でありそしてZはピロリル、フリル、チエニル、
イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリ
ル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリ
ル、キノリル、イソキノリル、キノキサリニル、β−カ
ルボリニルまたはこれの基のベンゾ−縮合、シクロペン
タ−縮合、シクロヘキサ−縮合またはシクロヘプタ−縮
合した誘導体からなる群からのヘテロアリール基であ
る〕の基であり、そして他の基が請求項1に記載した通
りである、複素環式化合物およびその生理学的に許容し
得る塩である。
【0006】式(I)の非常に特に好ましい化合物は、
1がメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチ
ル、i−ブチルまたはペンチルであり、R2がフェニル
または3−ピリジル〔ピリジル基は場合によってはメチ
ルまたはエチル置換分を有していてもよい〕であり、R
4がイソブチル、ベンジルまたはシクロヘキシルメチル
であり、R5が水素またはヒドロキシルであり、R6が式
II〔式中、R7は水素または弗素であり、Zは、2−、
3−または4−ピリジル基、2−、4−または5−イミ
ダゾリル基または2−オキサゾリニル基であって、該複
素環は、それぞれ、メチル、エチル、プロピル、アリ
ル、弗素、塩素、臭素、CF3およびメトキシからなる
系からの1個または2個の同一または異なる基により置
換されていてもよくそしてsは0、1または2である〕
の基である化合物である。
【0007】式(I)の化合物中のキラルティー中心
は、RまたはS配置を有す。
【0008】“アリール”なる用語は、例えば、フェニ
ル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニルなど
のような1個または2個以上の芳香族環を有する一環式
または二環式炭化水素環系を意味する。さらに、アリー
ル基は、置換されていないかまたは相互に独立して(C
1〜C7)−アルキル、ハロゲノアルキル、アルコキシ、
アルキルチオ、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシ
ル、ハロゲン、メルカプト、ニトロ、ホルミル、カルボ
キシルおよびカルバモイルなどである1、2または3個
の置換分により置換されている。ハロゲンは、弗素、塩
素、臭素または沃素である。
【0009】(C1〜C10)−アルキルは、1〜10個
の炭素原子を有するアルキル基または相当する不飽和基
を意味する。この基は、直鎖状であっても分枝鎖状であ
ってもよい。相当する説明は、例えばアルコキシ、アル
キルチオ、アルキルアミノ、アルカノイルおよびアルア
ルキルのようなアルキルから誘導された基にも適用され
る。
【0010】(C3〜C8)−シクロアルキルは、好まし
くはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチル
を意味する。これらの環式基が1個より多くの置換分を
有する場合は、これらは相互に関してシスおよびトラン
スであることができる。
【0011】基Zは、例えばピロリル、フリル、チエニ
ル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾ
リル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリ
ル、キノリル、イソキノリル、キノキサリニル、β−カ
ルボリニルまたはこれらの基のベンゾ−縮合、シクロペ
ンタ−縮合、シクロヘキサ−縮合またはシクロヘプタ−
縮合誘導体のようなヘテロアリール基である。この複素
環は、窒素原子上においてオキシド、(C1〜C6)−ア
ルキル、好ましくはメチルまたはエチル、フェニルまた
はフェニル−(C1〜C4)−アルキル、例えばベンジル
によってそして(または)1個または2個以上の炭素原
子上において(C1〜C4)−アルキル、例えばメチル、
フェニル、フェニル−(C1〜C4)−アルキル、例えば
ベンジル、ハロゲン、例えば塩素、ヒドロキシル、(C
1〜C4)−アルコキシ、例えばメトキシ、フェニル−
(C1〜C4)−アルコキシ、例えばベンジルオキシまた
はオキソによって、3個までの置換分により置換されて
いてもよくそしてまた部分的に飽和であってもよい。Z
は、好ましくは、次の基の1種を意味する。2−または
3−ピロリル、フェニルピロリル、例えば4−または5
−フェニル−2−ピロリル、2−フリル、2−チエニ
ル、4−イミダゾリル、メチルイミダゾリル、例えば1
−メチル−2−、−4−または−5−イミダゾリル、
1,3−チアゾール−2−イル、2−、3−または4−
ピリジル、2−、3−または−4−ピリジル1−オキシ
ド、2−ピラジニル、2−、4−または5−ピリミジ
ル、2−、3−または5−インドリル、置換された2−
インドリル、例えば1−メチル、5−メチル−、5−メ
トキシ−、5−ベンジルオキシ−、5−クロロ−または
4,5−ジメチル−2−インドリル、1−ベンジル−2
−または−3−インドリル、4,5,6,7−テトラヒド
ロ−2−インドリル、シクロヘプタ〔b〕−5−ピロリ
ル、2−、3−または4−キノリル、4−ヒドロキシ−
2−キノリル、1−、3−または4−イソキノリル、1
−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−イソキノリル、2−
キノキサリニル、2−ベンゾフラニル、2−ベンゾキサ
ロリル、2−ベンゾチアゾリル、ベンゾ〔e〕−2−イ
ンドリルまたはβ−カルボリン−3−イル。
【0012】部分的に水素添加されたまたは完全に水素
添加された複素環式環は、例えばジヒドロピリジニル、
ピロリジニル、例えば2−、3−または4−N−メチル
−ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホ
リノ、チオモルホリノまたはテトラヒドロチエニルであ
る。
【0013】式(I)の化合物の塩は、特に医薬的に利
用し得る非毒性の塩を意味する。
【0014】この型の塩は、例えば酸性基、例えばカル
ボキシルを含有する式(I)の化合物とアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属、例えばNa、K、MgおよびC
aおよび生理学的に許容し得る有機アミン、例えばトリ
エチルアミンとによって形成される。
【0015】塩基性基例えばアミノ基またはグアニジノ
基を含有する式(I)の化合物は、無機酸、例えば塩
酸、硫酸または燐酸および有機カルボン酸またはスルホ
ン酸、例えば酢酸、クエン酸、安息香酸、マレイン酸、
フマール酸、酒石酸またはp−トルエンスルホン酸と塩
を形成する。
【0016】さらに本発明は、末端カルボキシル基を有
するフラグメントまたはその反応性誘導体を、遊離アミ
ノ基を有する相当するフラグメントに結合させ、必要に
応じて、他の官能基を保護するために一時的に導入され
た保護基を除去し、そして必要に応じて、この方法で得
られた化合物を生理学的に許容し得る塩に変換すること
からなる式(I)の化合物の製法に関するものである。
【0017】末端カルボキシル基を有する式(I)の化
合物のフラグメントは、次式(III)を有する:
【化5】
【0018】末端アミノ基を有する式(I)の化合物のフ
ラグメントは、次式(IV)を有する:
【化6】
【0019】アミド結合を形成させるのに適した方法
は、例えば Houben-Weyl, Methoden der organischen C
hmie〔Methods of Organic Chemistry〕, volume 15/2,
Bodanszky 等、Peptide Synthesis, 2nd ed. (Wiley
& Sons;New York, 1976)または Gross, Meienhofer,
The Peptides-Analysis, Synthesis, Biology(Academi
cPress, New York 1979)に記載されている。
【0020】好ましくは、次の方法が使用される。エス
テル成分としてN−ヒドロキシサクシンイミドまたは1
−ヒドロキシベンゾトリアゾールを使用する活性エステ
ル法、ジシクロヘキシルカルボジイミドのようなカルボ
ジイミドまたはプロパン−ホスホン酸無水物またはメチ
ルエチルホスフィン酸無水物を使用するカップリングお
よび塩化ピバロイルとの混合無水物法(M. Zaoral, Col
l. Czech. Chem. Commun., 1962, 27, 1273)。反応
は、好ましくは−20℃と反応混合物の沸点との間の温
度で不活性の溶剤または溶剤の混合物中で実施される。
【0021】式(III)のカルボン酸は、R.H. Bradburg
等(EP-A-369 743)、D.A. Roberts等(J. Med. Chem. 3
3(1990), 2326-2334)、R.H. Bradburg 等(J. Med. Che
m.33(1990), 2335-2342)および R.H. Bradburg 等(J.
Med. Chem. 34(1991), 151-157)の方法により製造さ
れる。
【0022】出発化合物として使用される式(IV)(式
中、R4、R5およびR6は上述した通りである)の光学
的に活性なアミンの製造は、不斉中心が保持された光学
的に活性なα−アミノ酸から出発する。この目的のため
に、N−保護されたアミノアルデヒドを既知の方法で製
造しそしてアルドール−類似付加において相当するヘテ
ロアリールアルキル構成ブロックにカップリングさせそ
してN−保護基の除去後、式(IV)のアミノアルコール
を得る。R5=OHである場合は、同様に、N−保護さ
れたアミノアルデヒドを出発物質として使用しそして例
えば不飽和化合物のアルドール−類似付加、適当な保護
基の導入および次のエポキシ化により必要な中間体に変
換する。OH−結合中心に関するジアステレオマーの混
合物が得られそしてそれ自体既知の方法で、例えば分別
結晶またはクロマトグラフィーにより分離される。ジア
ステレオマー純度は、例えばHPLCにより検査され
る。エナンチオマー純度は、既知の方法で、例えばモッ
シャー誘導体に変換することにより検査することができ
る〔H.S. Mosher 等,J. Org. Chem. 34(1969)2543〕。
【0023】N−保護されたアミノアルデヒドは、B. C
astro 等(Synthesis 1983, 676)の方法により製造さ
れる。
【0024】N−保護されたアミノアルデヒド(好まし
くは、N−第3ブチルオキシカルボニルおよびベンジル
オキシカルボニル保護基)に対するアルドール−類似付
加は、塩基に不活性である溶剤、例えばエーテル、TH
F、トルエン、DMF、DMSOまたはジメトキシエタ
ン中において実施される。
【0025】ヘテロアリールアルキル成分の脱プロトン
化に対して使用される塩基は、アルカリ金属アルコレー
ト、例えばカリウム第3ブチレート、ナトリウムメチレ
ート、アルカリ金属水素化物、例えば水素化ナトリウム
または水素化カリウム、有機金属塩基、例えばn−ブチ
ルリチウム、s−ブチルリチウム、メチルリチウムまた
はフェニルリチウム、ナトリウムアミドおよび有機窒素
塩基のアルカリ金属塩、例えばリチウムジイソプロピル
アミドである。
【0026】保護基の導入および除去のような式(I)
の化合物の製造前および製造後の必要な操作は、文献か
ら既知でありそして例えば T.W. Greene, “Protective
Groups Synthesis" に記載されている。塩−形成基と
の式(I)の化合物の塩は、それ自体既知の方法で、例
えば塩基性基を有する式(I)の化合物を化学量論的な
量の適当な酸と反応させることにより製造される。
【0027】立体異性体の混合物、特にラセミカルボン
酸誘導体を使用したときに生成されるジアステレオマー
の混合物は、それ自体既知の方法で、例えば分別結晶ま
たはクロマトグラフィーにより分離することができる。
【0028】本発明の式(I)の化合物は、酵素−阻害
性を有す。特に、これらの化合物は、天然酵素レニンの
作用を阻害する。レニンは種々な刺激(血液容量不足、
ナトリウム欠乏、β−レセプター刺激)の結果として腎
の旁糸球体細胞により血液流れに分泌されるアスパルチ
ルプロテアーゼの級からの蛋白分解酵素である。このレ
ニンは、肝臓により分泌されるアンジオテンシノゲンか
らデカペプチドのアンジオテンシンIを生成する。アン
ジオテンシンIは、アンジオテンシン変換酵素(AC
E)によって、アンジオテンシンIIに変換される。アン
ジオテンシンIIは、血管収縮により直接血圧を増大する
ので、血圧の調節に本質的な役割を果す。さらに、アン
ジオテンシンIIは、副腎からのアルドステロンの分泌を
刺激そしてこの方法において、ナトリウム排泄の阻止に
より細胞外液容量を増大する。これは、血圧の増大に寄
与する。レニンの酵素活性の阻害剤は、アンジオテンシ
ンIの形成を減少し、そしてこれは結果としてアンジオ
テンシンIIの形成を減少する。この活性ペプチドホルモ
ンの濃度の低下は、レニン阻害剤の血圧低下作用の直接
的な理由である。
【0029】レニン阻害剤の活性度は、試験管内試験に
より検査することができる。この点に関して、種々な系
(ヒト血漿、精製ヒトレニン)においてアンジオテンシ
ンIの形成の減少が測定される。
【0030】1. 試験の原理 例えば、レニンおよびアンジオテンシノゲンを含有する
ヒト血漿を、試験される化合物と一緒に37℃で培養す
る。この過程において、アンジオテンシンIがレニンの
作用によりアンジオテンシノゲンから生成されそしてそ
の結果アンジオテンシンIを商業的に入手できる放射免
疫測定法で測定することができる。このアンジオテンシ
ン放出はレニン阻害剤により阻害される。
【0031】2. 血漿の入手 血液を、ボランテアー患者〔1人当り約0.5リツト
ル;Bluko sampler(ASIDBonzund Sohn, Unterschleiβ
heim により供給)〕から得そして氷中で冷却しながら
部分的に排気されたびんに集める。EDTA(最終濃度
10mM)の添加によって、凝血を防止する。遠心分離
(HS4ローター(Sorvall),3,500rpm,0〜4
℃,15分;必要に応じ反復)後、血漿を注意深くピペ
ットで除去しそして適当な量で−30℃で凍結する。十
分に高いレニン活性を有する血漿のみを、試験に対して
使用する。低いレニン活性を有する血漿は、冷時処理
(−4℃,3日)により活性化(プロレニン→レニン)
する。
【0032】3. 試験操作 アンジオテンシンIを、Renin-MaiaR キット(Serono D
iagnostics S.A., Coinsins, Switzerland)を使用して
測定する。血漿を、次の培養混合物を使用して本明細書
に示した指示に従って培養する。
【0033】 培養混合物:血漿(0〜4℃で解氷) 1000μl 燐酸緩衝液(pH7.4) 100μl (10-4Mラミプリレート添加) PMSF溶液 10μl 0.1%ゲナポールPFIC 10μl DMSOまたは試験物質 12μl
【0034】試験物質は、一般に100%ジメチルスル
ホキシド(DMSO)に10-2Mで溶解しそしてDMS
Oで適当にうすめる。培養混合物中のDMSOの最高含
量は1%である。
【0035】混合物を氷中で混合しそして水浴(37
℃)中に入れて1時間培養する。使用した血漿の初期の
アンジオテンシンI含量の測定のために、阻害剤を含有
していないそして培養していない別の混合物から、合計
6つの試料(それぞれ100μl)をとる。
【0036】試験物質の濃度は、約10〜90%の酵素
阻害の範囲包含される(少なくとも5つの濃度)ように
選択する。培養時間の終りに、それぞれの混合物からの
3つの100μlずつの試料を予め冷却した Eppendorf
管中においてドライアイスで凍結しそしてアンジオテ
ンシンI測定(3つの個々の試料の平均)のために約−
25℃で貯蔵する。
【0037】アンジオテンシンI放射免疫測定法(RI
A) RIAキット(Renin-MaiaR キット、Serono Diagnosti
cs S.A., Coinsins, Switzerland)の使用のための指示
を、正確に実施する。
【0038】カリブレーション・プロットは、1ml当り
アンジオテンシンI 0.2〜25.0ngの範囲をカバー
する。血漿の基アンジオテンシンI含量をすべての測定
値から引く。血漿レニン活性度(PRA)は、Ang Iの
ng/ml×時間として記録する。試験物質の存在下におけ
るPRAは、阻害剤を含有していない混合物(=100
%)を基にしそしてIC50は、試験物質の濃度(M)に
対する残留活性度%としてよみとる(対数スケール)。
【0039】本発明の式(I)の化合物は、約10-5
10-10モル/リットルの濃度で、試験管内において阻
害作用を示す。
【0040】レニン阻害剤は、塩−不足動物の血圧を低
下する。ヒトのレニンは他の動物のレニンと異なるの
で、霊長類(キヌサル、リーサスサル)をレニン阻害剤の
生体内試験に使用した。霊長類のレニンおよびヒトのレ
ニンはその配列において実質的に類似している。内因性
のレニンの分泌は、フロセミドの静脈内注射によって刺
激される。次に試験化合物を投与しそして血圧および心
拍数に対する化合物の作用を測定する。本発明の化合物
は、この試験において、約0.1〜5mg/kgの静脈内投
与量範囲で活性でありそして胃鏡検査による十二指腸内
投与においては約1〜50mg/kgの投与量範囲において
活性である。本発明の一般式(I)の化合物は、抗高血圧
剤としてそしてまた心不全症の治療に使用することがで
きる。
【0041】HIVプロテアーゼは、GAG−POLポ
リペプチドから自触反応的に切除されそして次にプレカ
ーサーペプチドp55をコアーアンチゲンp17、p2
4およびp14に開裂する。すなわち、それは本質的な
酵素であって、その阻害はウイルスのライフサイクルを
妨害しそしてその増殖を抑制する。生物学的試験は、本
発明の化合物が酵素阻害作用を有しそしてHIVプロテ
アーゼのようなウイルス酵素を阻害することも示す。こ
のHIVプロテアーゼ阻害作用は、特に重要であって、
これは、本発明の化合物を特にHIVの感染による病気
の治療および予防に資格あるものにする。本発明の一般
式(I)の化合物は、約10-4〜10-8モル/リットル
の濃度で使用した試験管内試験において、阻害作用を示
す。
【0042】さらに、本発明は、高血圧の治療およびう
つ血性心不全症の治療およびウイルス病、特にHIVに
より起る病気の治療および予防用医薬の製造に対して式
(I)の化合物を使用することおよび該医薬に関するもの
である。
【0043】医薬組成物は、好ましくは無機または有機
の医薬的に使用し得る賦形剤と一緒に、式(I)の活性
物質の有効量を含有する。投与は、鼻内的、静脈内的、
皮下的または経口的になすことができる。活性物質の投
与量は、温血動物の種類、体重、年令および投与方法に
依存する。
【0044】本発明の医薬組成物は、それ自体既知の溶
解、混合、顆粒化または被覆方法で製造される。
【0045】経口的投与の形態においては、活性化合物
を、この目的に対して慣用の添加剤、例えば賦形剤、安
定剤または不活性希釈剤と混合しそして普通の方法によ
って適当な投与形態、例えば錠剤、被覆錠剤、硬質ゼラ
チンカプセル、水性、アルコール性または油性溶液に変
換する。使用することのできる不活性ベヒクルの例は、
アラビヤゴム、マグネシヤ、炭酸マグネシウム、燐酸カ
リウム、ラクトース、グルコース、マグネシウムステア
リルフマレートまたは殿粉、特にとうもろこし殿粉であ
る。この製造は、乾式および湿式顆粒として実施するこ
とができる。適当な油性賦形剤または溶剤の例は、植物
油または動物油、例えばヒマワリ油および肝油である。
【0046】皮下または静脈内投与においては、活性化
合物またはその生理学的に許容し得る塩を、必要に応じ
てこの目的に対して慣用の物質、例えば可溶化剤、乳化
剤または他の補助剤と一緒に、溶液、懸濁液または乳濁
液に変換する。適当な溶剤の例は、水、生理学的食塩溶
液、またはアルコール、例えばエタノール、プロパンジ
オールまたはグリセロールならびに糖溶液、例えばグル
コースまたはマンニトール溶液、さもなければ上述した
種々な溶剤の混合物である。
【0047】使用した略号のリスト BOC 第3ブトキシカルボニル BuLi n−ブチルリチウム DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド DCI 脱着化学イオン化 DNP 2,4−ジニトロフェニル DME ジメトキシエタン DMF ジメチルホルムアミド EA 酢酸エチル FAB 高速原子衝撃 h 時間 HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール M 分子ピーク MS 質量スペクトル min 分 NEM N−エチルモルホリン RT 室温 THF テトラヒドロフラン Trt トリフェニルメチル
【0048】以下の実施例は、本発明の化合物の製造を
説明するために示すものである。 実施例1 N−〔2−(8−イソブチル−6−フェニル−1,2,4
−トリアゾロ〔4,3−a〕ピラジン−3−イル)エタ
ノイル〕−(2S,3R,4S)−1−シクロヘキシル−
3,4−ジヒドロキシ−6−(2−ピリジル)−2−ヘ
キシルアミン (1a) (2S,3R,4S)−2−第3ブチルオキシ
カルボニルアミノ−1−シクロヘキシル−3,4−ジヒ
ドロキシ−6−(2−ピリジル)−ヘキサン n−ブチルリチウム2.8mlを、−78℃のTHF 20
ml中の2−ピコリン186mgに加える。混合物を室温に
加温した後、それを30分撹拌しそしてそれから−40
℃に冷却する。(2RS,3R,4S)−3−第3ブチル
ジメチルシリルオキシ−4−第3ブチルオキシカルボニ
ルアミノ−5−シクロヘキシル−1,2−エポキシペン
タン(EP−A 189 203の実施例6に開示されて
いる)2ミリモル(THF 10mlに溶解)を加える。
混合物を、室温で10時間撹拌しそして次に水でうすめ
そしてメチル第3ブチルエーテルで抽出する。濃縮後の
粗生成物をTHFに溶解しそしてTHF中のテトラブチ
ルアンモニウムフルオライドの1M溶液10mlと一緒に
0℃で1時間撹拌する。水でうすめ、EAで抽出し次に
濃縮して、シリカゲル上におけるクロマトグラフィー処
理による分離後、(2S,3R,4S)異性体(MS(F
AB):393(M+H))300mgおよび(2S,3
S,4S)異性体(MS(FAB):393(M+
H))240mgを得る。
【0049】(1b) N−〔2−(8−イソブチル−
6−フェニル−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピ
ラジン−3−イル)−エタノイル〕−(2S,3R,4
S)−1−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロキシ−6
−(2−ピリジル)−2−ヘキシルアミン (2S,3R,4S)−2−第3ブチルオキシカルボニルア
ミノ−1−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロキシ−6
−(2−ピリジル)ヘキサン(実施例(1a)からの化合
物)400mgを、無水のCH2Cl2 5mlに溶解し、ト
リフルオロ酢酸5mlを加えそして得られた溶液を室温で
3時間撹拌する。濃縮後得られた残留物を、1M Na
HCO3溶液にとり、混合物をEAで3回抽出し次に合
したEA相をNa2SO4で乾燥する。濃縮後の残留物
を、無水のDMF 5mlに溶解し、2−(8−イソブチ
ル−6−フェニル−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
a〕ピラジン−3−イル)酢酸(EP−A 369 74
3の実施例1に開示されている)316.6mg、N,N−
ジシクロヘキシルカルボジイミド208.4mgおよび1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール206.8mgを加え、
溶液のpHをN−エチルモルホリンで9に調節し、そし
てそれを室温で50時間撹拌する。濾過次いでEAでう
すめそして飽和NaHCO3溶液、水および飽和食塩水
でそれぞれ1回洗浄し次に移動相としてCH2Cl2/C
3OH混合物を使用してクロマトグラフィー処理して
標記化合物207.4mgを得る。MS(FAB):58
5(M+H)
【0050】実施例2 N−〔2−(8−イソブチル−6−フェニル−1,2,4
−トリアゾロ〔4,3−a〕ピラジン−3−イル)−3
−(3−ピリジル)プロピオニル〕−(2S,3R,4
S)−1−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロキシ−6
−(2−ピリジル)−2−ヘキシルアミン 実施例(1b)の方法による2−〔8−イソブチル−6−
フェニル−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピラジ
ン−3−イル〕−3−(3−ピリジル)プロピオン酸(E
P−A 369 743の実施例3に開示されている)と
実施例(1a)からの化合物との反応から標記化合物が
得られる。MS(FAB):676(M+H)
【0051】実施例3 N−〔2−(8−プロピル−6−(3−ピリジル)−1,
2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピラジン−3−イル)
エタノイル〕−(2S,3R,4S)−1−シクロヘキシ
ル−3,4−ジヒドロキシ−6−(2−ピリジル)−2
−ヘキシルアミン 実施例(1b)に記述した方法によって、8−プロピル
−6−(3−ピリジル)−1,2,4−トリアゾロ〔4,
3−a〕ピラジン−3−イル−酢酸(EP−A369
743の実施例4に開示されている)および実施例(1
a)からの化合物から標記化合物を製造する。MS(F
AB):572(M+H)
【0052】実施例4 N−〔2−(8−プロピル−6−(3−ピリジル)−
1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピラジン−3−イ
ル)−3−(3−ピリジル)−プロピオニル〕−(2
S,3R,4S)−1−シクロヘキシル−3,4−ジヒド
ロキシ−6−(2−ピリジル)−2−ヘキシルアミン 実施例(1b)の方法によって2−〔8−プロピル−6
−(3−ピリジル)−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
a〕ピラジン−3−イル〕−3−(3−ピリジル)プロ
ピオン酸(EP−A 369 743の実施例6に開示さ
れている)および実施例(1a)の化合物から標記化合
物を製造する。MS(FAB):663(M+H)
【0053】実施例5 N−〔3−イミダゾール−4−イル)−(2RS)−2
−(8−プロピル−6−(3−ピリジル)−1,2,4−
トリアゾロ〔4,3−a〕ピラジン−3−イル)−プロ
ピオニル〕−(2S,3R,4S)−1−シクロヘキシル
−3,4−ジヒドロキシ−6−(2−ピリジル)−2−
ヘキシルアミン 実施例(1b)の方法による3−(1−トリフェニルメ
チル−イミダゾール−4−イル)−2−〔8−プロピル
−6−(3−ピリジル)−1,2,4−トリアゾロ〔4,
3−a〕ピラジン−3−イル〕−プロピオン酸(EP−
A 369 743の実施例27に開示されている)およ
び実施例(1a)の化合物を反応させそして次に90%
強度のトリフルオロ酢酸でNim−Trt保護基を除去し
そして抽出により処理して標記化合物を製造する。MS
(FAB):652(M+H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンスイエルク・ウルバツハ ドイツ連邦共和国デー−6242クロンベルク /タウヌス.レラヴアンドウシユトラーセ 41 (72)発明者 デイーター・ルペルト ドイツ連邦共和国デー−6242クロンベルク /タウヌス.シユライアーシユトラーセ30 (72)発明者 ヴオルフガング・リンツ ドイツ連邦共和国デー−6500マインツ42. フクセルレーベンヴエーク54

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 の複素環式化合物およびその生理学的に許容し得る塩。
    上記式においてR1は、(C1〜C8)−アルキルまたは
    フェニルであり、 R2は、フェニルまたはピリジル〔ピリジル基は場合に
    よっては(C1〜C4)−アルキル置換分を有していても
    よい〕であり、 R3は、水素または式Q−A〔式中、Qはピリジル、イ
    ミダゾリル、チアゾリルおよびピラゾリルでありそして
    Aはメチレンまたはエチレンである〕の基であり、 R4は、水素、(C1〜C10)−アルキル、(C3〜C8
    −シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル−
    (C1〜C4)−アルキル、(C6〜C12)−アリールま
    たは(C6〜C12)−アリール−(C1〜C4)−アルキ
    ルであり、 R5は、水素、(C1〜C10)−アルキル、(C6〜C12
    −アリール、(C6〜C 12)−アリール−(C1〜C4
    −アルキル、ヒドロキシルまたはアミノであり、 R6は、式(II) (CH2)s−CHR7−Z (II) 〔式中、R7は水素、(C1〜C7)−アルキル、(C1
    4)−アルコキシ、(C1〜C4)−アルキルチオ、
    (C1〜C4)−アルキルアミノ、ヒドロキシル、アジド
    またはハロゲンであり、Zは5−員〜7−員の複素環式
    環(該環はベンゾ−縮合されていてもよく、芳香族性で
    あってもよく、部分的に水素添加されていてもよくまた
    は完全に水素添加されていてもよいそして該環は異種原
    子としてN、O、S、NO、SO、SO2からなる群か
    らの1個または2個の同一または異なる基を含有してい
    てもよくそして該環は(C1〜C4)−アルキル、アリ
    ル、(C 1〜C4)−アルコキシ、ヒドロキシル、ハロゲ
    ン、アミノ、モノ−またはジ−(C1〜C4)−アルキル
    アミノおよびCF3からなる系からの1個または2個の
    同一または異なる基により置換されていてもよい)であ
    り、そしてsは0、1、2、3または4である〕の基で
    ある。
  2. 【請求項2】 式(I)中、 R4がイソブチル、ベンジルまたはシクロヘキシルメチ
    ルであり、 R5が水素、(C1〜C5)−アルキル、(C6〜C10)−
    アリール、(C6〜C1 0)−アリール−(C1〜C4)−
    アルキルまたはヒドロキシルであり、 R6が式II〔式中、R7は水素、(C1〜C4)−アルキ
    ル、(C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4)−アルキ
    ルチオ、(C1〜C4)−アルキルアミノ、ヒドロキシ
    ル、アジドまたはハロゲンであり、sは0、1または2
    でありそしてZはピロリル、フリル、チエニル、イミダ
    ゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピリ
    ジル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、キノリ
    ル、イソキノリル、キノキサリニル、β−カルボリニル
    またはこれの基のベンゾ−縮合、シクロペンタ−縮合、
    シクロヘキサ−縮合またはシクロヘプタ−縮合した誘導
    体からなる群からのヘテロアリール基である〕の基であ
    り、そして他の基が請求項1に記載した通りである、請
    求項1記載の複素環式化合物およびその生理学的に許容
    し得る塩。
  3. 【請求項3】 式(I)中、 R1がメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチ
    ル、i−ブチルまたはペンチルであり、 R2がフェニルまたは3−ピリジル〔ピリジル基は場合
    によってはメチルまたはエチル置換分を有していてもよ
    い〕であり、 R4がイソブチル、ベンジルまたはシクロヘキシルメチ
    ルであり、 R5が水素またはヒドロキシルであり、 R6が式II〔式中、R7は水素または弗素であり、Zは、
    2−、3−または4−ピリジル基、2−、4−または5
    −イミダゾリル基または2−オキサゾリニル基であっ
    て、該複素環は、それぞれ、メチル、エチル、プロピ
    ル、アリル、弗素、塩素、臭素、CF3およびメトキシ
    からなる系からの1個または2個の同一または異なる基
    により置換されていてもよくそしてsは0、1または2
    である〕の基であり、そして他の基が請求項1に記載し
    た通りである、請求項1記載の複素環式化合物およびそ
    の生理学的に許容し得る塩。
  4. 【請求項4】 末端カルボキシル基を有する式(III) 【化2】 のフラグメントまたはその反応性誘導体を、遊離アミノ
    基を有する式(IV) 【化3】 のフラグメントに結合させ、必要に応じて、他の官能基
    を保護するために一時的に導入した保護基を除去しそし
    て必要に応じて、この方法で得られた化合物を生理学的
    に許容し得る塩に変換することからなる、請求項1記載
    の式(I)の複素環式化合物の製法。
  5. 【請求項5】 医薬として使用される請求項1〜3の何
    れかの項記載の式(I)の複素環式化合物。
  6. 【請求項6】 高血圧の治療用の医薬として使用される
    請求項1〜3の何れかの項記載の式(I)の複素環式化
    合物。
  7. 【請求項7】 活性物質として請求項1記載の式(I)
    の化合物の少なくとも1種の化合物を含有することから
    なる活性物質および必要に応じて賦形剤および他の添加
    剤を含有する医薬組成物。
  8. 【請求項8】 1種または2種以上の活性物質を、生理
    学的に許容し得るベヒクルおよび必要に応じて他の添加
    剤と一緒に、適当な投与形態に変換することからなる、
    請求項7記載の医薬組成物の製法。
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