JPH05170066A - 足踏式パーキングブレーキのダンパ装置 - Google Patents
足踏式パーキングブレーキのダンパ装置Info
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- JPH05170066A JPH05170066A JP33855591A JP33855591A JPH05170066A JP H05170066 A JPH05170066 A JP H05170066A JP 33855591 A JP33855591 A JP 33855591A JP 33855591 A JP33855591 A JP 33855591A JP H05170066 A JPH05170066 A JP H05170066A
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- pedal
- piston
- cylinder
- rod
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 足踏式パーキングブレーキのブレーキ力の解
除不良をなくすとともに、ブレーキペダルの元位置への
復帰時の打音の低減を図る。 【構成】 足踏式パーキングブレーキ内に設けられてブ
レーキペダルの戻り速度を調整するダンパ装置30を、
シリンダ31、ロッド32、ピストン34などで構成す
る。ピストン34により区画された第1および第2室R
1,R2は、ロッド32およびピストン34内に設けた
第1通路36を介して連通している。シリンダ31の内
周上にはガイド部材38が設けられ、同部材38の先端
部には軸方向にスリット(第2通路)38a,38a…
が設けられている。ブレーキペダルの戻り開始時には第
1通路36およびスリット38a,38a…を介して第
1および第2室が連通して同ペダルの戻り速度を速く
し、後半には第1通路36のみを介して第1および第2
室が連通して同ペダルの戻り速度を遅くする。
除不良をなくすとともに、ブレーキペダルの元位置への
復帰時の打音の低減を図る。 【構成】 足踏式パーキングブレーキ内に設けられてブ
レーキペダルの戻り速度を調整するダンパ装置30を、
シリンダ31、ロッド32、ピストン34などで構成す
る。ピストン34により区画された第1および第2室R
1,R2は、ロッド32およびピストン34内に設けた
第1通路36を介して連通している。シリンダ31の内
周上にはガイド部材38が設けられ、同部材38の先端
部には軸方向にスリット(第2通路)38a,38a…
が設けられている。ブレーキペダルの戻り開始時には第
1通路36およびスリット38a,38a…を介して第
1および第2室が連通して同ペダルの戻り速度を速く
し、後半には第1通路36のみを介して第1および第2
室が連通して同ペダルの戻り速度を遅くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、足踏式パーキングブレ
ーキ内にて、車体に固定したベースと同ベースに回動可
能に組み付けたブレーキペダルとの間に介装されて、ブ
レーキペダルの戻り速度を調整する足踏式パーキングブ
レーキのダンパ装置に関する。
ーキ内にて、車体に固定したベースと同ベースに回動可
能に組み付けたブレーキペダルとの間に介装されて、ブ
レーキペダルの戻り速度を調整する足踏式パーキングブ
レーキのダンパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のダンパ装置は、例えば実
開昭61−161065号公報に示されるように、ベー
スに支持された円筒状のシリンダと、一端にてブレーキ
ペダルに支持されるとともに他端をシリンダ内に侵入さ
せたロッドと、ロッドの他端に設けられてシリンダ内を
第1および第2室に区画するピストンと、ロッドまたは
ピストン内に設けられて第1および第2室を連通させる
通路とを備え、レリーズノブが引っ張り操作されて、ブ
レーキペダルが元位置に復帰する際の同ペダルの戻り速
度を前記通路の大きさに応じて調整するようにしてい
る。
開昭61−161065号公報に示されるように、ベー
スに支持された円筒状のシリンダと、一端にてブレーキ
ペダルに支持されるとともに他端をシリンダ内に侵入さ
せたロッドと、ロッドの他端に設けられてシリンダ内を
第1および第2室に区画するピストンと、ロッドまたは
ピストン内に設けられて第1および第2室を連通させる
通路とを備え、レリーズノブが引っ張り操作されて、ブ
レーキペダルが元位置に復帰する際の同ペダルの戻り速
度を前記通路の大きさに応じて調整するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のダ
ンパ装置にあっては、前記通路の面積によってブレーキ
ペダルの戻り速度が決定されるので、同面積が小さい場
合には、ブレーキペダルの戻りの速度が遅くなって、レ
リーズノブの引っ張り操作によって一旦解除されたブレ
ーキペダルのロック状態が再ロックされるという問題が
ある。また、前記通路の面積が大きい場合には、ブレー
キペダルの戻り速度があまり減速されず、ブレーキペダ
ルの元位置への復帰時に同ペダルとベースとの衝突によ
り大きな打音が発生するという問題があり、これらの両
問題を同時に解決することができなかった。本発明は上
記両問題に対処するためになされたもので、その目的は
前記両問題を解決したパーキングブレーキのダンパ装置
を提供することにある。
ンパ装置にあっては、前記通路の面積によってブレーキ
ペダルの戻り速度が決定されるので、同面積が小さい場
合には、ブレーキペダルの戻りの速度が遅くなって、レ
リーズノブの引っ張り操作によって一旦解除されたブレ
ーキペダルのロック状態が再ロックされるという問題が
ある。また、前記通路の面積が大きい場合には、ブレー
キペダルの戻り速度があまり減速されず、ブレーキペダ
ルの元位置への復帰時に同ペダルとベースとの衝突によ
り大きな打音が発生するという問題があり、これらの両
問題を同時に解決することができなかった。本発明は上
記両問題に対処するためになされたもので、その目的は
前記両問題を解決したパーキングブレーキのダンパ装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、パーキングブレーキ内に
て、車体に固定したベースと同ベースに回動可能に組み
付けたブレーキペダルとの間に介装されて、ベースまた
はブレーキペダルのいずれか一方に支持された円筒状の
シリンダと、一端にてベースまたはブレーキペダルの他
方に支持されるとともに他端をシリンダ内に侵入させた
ロッドと、ロッドの他端に設けられてシリンダ内を第1
および第2室に区画するピストンと、ロッドまたはピス
トン内に設けられて第1および第2室を連通させる第1
通路とを備え、ブレーキペダルの戻り速度を調整する足
踏式パーキングブレーキのダンパ装置において、ブレー
キペダルの戻り初め位置に対応したピストンの移動範囲
に渡ってシリンダの内周上に第1及び第2室を連通させ
る第2通路を形成したことにある。
に、本発明の構成上の特徴は、パーキングブレーキ内に
て、車体に固定したベースと同ベースに回動可能に組み
付けたブレーキペダルとの間に介装されて、ベースまた
はブレーキペダルのいずれか一方に支持された円筒状の
シリンダと、一端にてベースまたはブレーキペダルの他
方に支持されるとともに他端をシリンダ内に侵入させた
ロッドと、ロッドの他端に設けられてシリンダ内を第1
および第2室に区画するピストンと、ロッドまたはピス
トン内に設けられて第1および第2室を連通させる第1
通路とを備え、ブレーキペダルの戻り速度を調整する足
踏式パーキングブレーキのダンパ装置において、ブレー
キペダルの戻り初め位置に対応したピストンの移動範囲
に渡ってシリンダの内周上に第1及び第2室を連通させ
る第2通路を形成したことにある。
【0005】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いては、足踏式パーキングブレーキ内にレリーズノブが
引っ張り操作されてブレーキペダルが元位置に復帰する
際、ブレーキペダルの戻り初め位置においては、第1お
よび第2室が第1および第2の両通路を介して連通する
ので、ブレーキペダルの戻り速度は速い。そして、その
後は第1通路のみを介して第1および第2室間が連通す
るので、ブレーキペダルの戻り速度は遅くなる。このよ
うに、ブレーキペダルの戻り速度が最初速くかつ最後に
遅くなる結果、ロック機構による再ロックを回避できる
と同時に、ブレーキペダルとベースとの衝突による打音
を小さくできる。
いては、足踏式パーキングブレーキ内にレリーズノブが
引っ張り操作されてブレーキペダルが元位置に復帰する
際、ブレーキペダルの戻り初め位置においては、第1お
よび第2室が第1および第2の両通路を介して連通する
ので、ブレーキペダルの戻り速度は速い。そして、その
後は第1通路のみを介して第1および第2室間が連通す
るので、ブレーキペダルの戻り速度は遅くなる。このよ
うに、ブレーキペダルの戻り速度が最初速くかつ最後に
遅くなる結果、ロック機構による再ロックを回避できる
と同時に、ブレーキペダルとベースとの衝突による打音
を小さくできる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は同実施例に係る足踏式パーキングブレー
キを側面図により示している。
すると、図1は同実施例に係る足踏式パーキングブレー
キを側面図により示している。
【0007】この足踏式パーキングブレーキは車体に固
定されたベース10を備え、同ベース10上には空間を
おいて平行にプレート11が固定されている。ベース1
0とプレート11との間の空間にはブレーキペダル12
が組み込まれ、同ペダル12はそのアーム部12aにて
ボルト13を介してベース10およびプレート11に回
動可能に組み付けられている。このアーム部12aには
車輪側に導かれたブレーキケーブル14の一端が固定さ
れており、ブレーキペダル12は車輪側に設けたリター
ンスプリング(図示しない)により同ケーブル14を介
して反時計方向に付勢されているとともに、この付勢力
によるブレーキペダル12の反時計方向の回転はベース
10に固定されたゴム製のストッパ15によって規制さ
れている。アーム部12aの下端には運転者によって踏
み込み操作されるペダル部12bが一体的に組み付けら
れるとともに、同アーム部12aの上端にはセクタギヤ
12cが形成されている。
定されたベース10を備え、同ベース10上には空間を
おいて平行にプレート11が固定されている。ベース1
0とプレート11との間の空間にはブレーキペダル12
が組み込まれ、同ペダル12はそのアーム部12aにて
ボルト13を介してベース10およびプレート11に回
動可能に組み付けられている。このアーム部12aには
車輪側に導かれたブレーキケーブル14の一端が固定さ
れており、ブレーキペダル12は車輪側に設けたリター
ンスプリング(図示しない)により同ケーブル14を介
して反時計方向に付勢されているとともに、この付勢力
によるブレーキペダル12の反時計方向の回転はベース
10に固定されたゴム製のストッパ15によって規制さ
れている。アーム部12aの下端には運転者によって踏
み込み操作されるペダル部12bが一体的に組み付けら
れるとともに、同アーム部12aの上端にはセクタギヤ
12cが形成されている。
【0008】セクタギヤ12cにはロック機構を構成す
るポール16の爪16aが係合してブレーキペダル12
をロックするようになっているとともに、同ロック状態
はロック解除機構を構成するレリーズレバー17により
解除されるようになっている。ポール16はベース10
とプレート11との間にて支持ピン18により回動可能
に組み付けられ、テンションスプリング21により図示
時計方向に付勢されている。レリーズレバー17はプレ
ート11上にて支持ピン22により回動可能に組み付け
られ、コンプレッションスプリング23により図示反時
計方向に付勢されている。また、このレリーズレバー1
7にはレリーズノブ24の引っ張り操作によって張力の
付与されるレリーズケーブル25の先端が固定されてお
り、前記張力の付与により、同レバー17が図示反時計
方向に回動してそのアーム部17aにてポール16を図
示反時計方向に回動させるようになっている。
るポール16の爪16aが係合してブレーキペダル12
をロックするようになっているとともに、同ロック状態
はロック解除機構を構成するレリーズレバー17により
解除されるようになっている。ポール16はベース10
とプレート11との間にて支持ピン18により回動可能
に組み付けられ、テンションスプリング21により図示
時計方向に付勢されている。レリーズレバー17はプレ
ート11上にて支持ピン22により回動可能に組み付け
られ、コンプレッションスプリング23により図示反時
計方向に付勢されている。また、このレリーズレバー1
7にはレリーズノブ24の引っ張り操作によって張力の
付与されるレリーズケーブル25の先端が固定されてお
り、前記張力の付与により、同レバー17が図示反時計
方向に回動してそのアーム部17aにてポール16を図
示反時計方向に回動させるようになっている。
【0009】また、ベース10とブレーキペダル12と
の間には、ブレーキペダル12の元位置への戻り速度を
減速するダンパ装置30が組み付けられている。ダンパ
装置30は円筒状のシリンダ31とロッド32とを備
え、同シリンダ31の一端はブラケット33を介してボ
ルト26によりベース10に回動可能に支持されてい
る。ロッド32の一端はシリンダ31内に侵入し、かつ
その他端はボルト27によりブレーキペダル12のアー
ム部12aに回動可能に支持されている。
の間には、ブレーキペダル12の元位置への戻り速度を
減速するダンパ装置30が組み付けられている。ダンパ
装置30は円筒状のシリンダ31とロッド32とを備
え、同シリンダ31の一端はブラケット33を介してボ
ルト26によりベース10に回動可能に支持されてい
る。ロッド32の一端はシリンダ31内に侵入し、かつ
その他端はボルト27によりブレーキペダル12のアー
ム部12aに回動可能に支持されている。
【0010】ロッド32の一端には、図2に示すよう
に、ピストン34が設けられている。ピストン34はシ
ールカップ35を介してシリンダ31内を摺動するもの
で、シリンダ31内を第1及び第2空気室R1,R2に
区画している。これらの第1および第2空気室R1,R
2はロッド32およびピストン34内に形成した第1通
路36を介して連通している。この第1通路36には多
数の細孔を有する絞り部材37が介装されている。シリ
ンダ31の内周上には円筒状のガイド部材38が嵌め込
まれている。ガイド部材38の先端部(ストローク始点
P1から中間点P2まで)には、図2,3に示すように、軸
方向に第2通路を形成する多数のスリット38a,38
a…が設けられている。また、ガイド部材38の元部
(中間点P2からストローク終点P3まで)は、図2,4に
示すように、全周に渡って同一の肉厚に形成されてい
る。なお、前記中間点P2は、ポール16の爪16aがセ
クタギヤ12cの最後の歯12c1を乗り越える近傍位置
に対応するように設計されている。
に、ピストン34が設けられている。ピストン34はシ
ールカップ35を介してシリンダ31内を摺動するもの
で、シリンダ31内を第1及び第2空気室R1,R2に
区画している。これらの第1および第2空気室R1,R
2はロッド32およびピストン34内に形成した第1通
路36を介して連通している。この第1通路36には多
数の細孔を有する絞り部材37が介装されている。シリ
ンダ31の内周上には円筒状のガイド部材38が嵌め込
まれている。ガイド部材38の先端部(ストローク始点
P1から中間点P2まで)には、図2,3に示すように、軸
方向に第2通路を形成する多数のスリット38a,38
a…が設けられている。また、ガイド部材38の元部
(中間点P2からストローク終点P3まで)は、図2,4に
示すように、全周に渡って同一の肉厚に形成されてい
る。なお、前記中間点P2は、ポール16の爪16aがセ
クタギヤ12cの最後の歯12c1を乗り越える近傍位置
に対応するように設計されている。
【0011】次に、上記のように構成した実施例の動作
を説明する。ペダル部12bが踏み込み操作されると、
この踏み込み操作により、ブレーキペダル12が時計方
向に回動して、ブレーキケーブル14が引っ張られて車
輪にブレーキ力が付与される。一方、このブレーキペダ
ル12の回動に伴い、セクタギヤ12cも同方向に回動
して、同ギヤ12cはテンションスプリング12により
時計方向に付勢されているポール16の爪16aに係合
する。そして、ペダル部12bの踏み込み操作が解除さ
れても、前記爪16aのセクタギヤ12bに対する係合
により、ブレーキペダル12は前記ペダル部12bの踏
み込み操作状態にロックされて、ブレーキ力も継続して
車輪に付与される。
を説明する。ペダル部12bが踏み込み操作されると、
この踏み込み操作により、ブレーキペダル12が時計方
向に回動して、ブレーキケーブル14が引っ張られて車
輪にブレーキ力が付与される。一方、このブレーキペダ
ル12の回動に伴い、セクタギヤ12cも同方向に回動
して、同ギヤ12cはテンションスプリング12により
時計方向に付勢されているポール16の爪16aに係合
する。そして、ペダル部12bの踏み込み操作が解除さ
れても、前記爪16aのセクタギヤ12bに対する係合
により、ブレーキペダル12は前記ペダル部12bの踏
み込み操作状態にロックされて、ブレーキ力も継続して
車輪に付与される。
【0012】この状態で、レリーズノブ24が手前側へ
引っ張られると、レリーズケーブル25を介した張力に
より、レリーズレバー17はコンプレッションスプリン
グ23に抗して反時計方向に回動し、同レバー17のア
ーム部17aがポール16を押圧して同ポール16を反
時計方向に回動させる。このポール16の回動によって
その爪16aのセクタギヤ12cに対する係合が解除さ
れて、ブレーキペダル12はブレーキケーブル14を介
した張力によって反時計方向に回動し始める。これによ
り、ロッド32は図1にて右方向に引っ張られ、ピスト
ン34はストローク開始点P1から右方向に変位する。こ
の場合、最初、シリンダ31内の第1および第2空気室
R1,R2は第1通路36を介して連通するとともに、
スリット(第2通路)38a,38a…をも介して連通
しており、第2空気室R2から第1空気室R1内へ空気
が流れ易い状態にあるので、ロッド32およびピストン
35の変位抵抗は小さく、ブレーキペダル12は反時計
方向に速く回動する。
引っ張られると、レリーズケーブル25を介した張力に
より、レリーズレバー17はコンプレッションスプリン
グ23に抗して反時計方向に回動し、同レバー17のア
ーム部17aがポール16を押圧して同ポール16を反
時計方向に回動させる。このポール16の回動によって
その爪16aのセクタギヤ12cに対する係合が解除さ
れて、ブレーキペダル12はブレーキケーブル14を介
した張力によって反時計方向に回動し始める。これによ
り、ロッド32は図1にて右方向に引っ張られ、ピスト
ン34はストローク開始点P1から右方向に変位する。こ
の場合、最初、シリンダ31内の第1および第2空気室
R1,R2は第1通路36を介して連通するとともに、
スリット(第2通路)38a,38a…をも介して連通
しており、第2空気室R2から第1空気室R1内へ空気
が流れ易い状態にあるので、ロッド32およびピストン
35の変位抵抗は小さく、ブレーキペダル12は反時計
方向に速く回動する。
【0013】そして、ピストン34が中間点P2まで来る
と、シリンダ31内の第1および第2空気室R1,R2
は第1通路36のみを介して連通するようになり、第2
空気室R2から第1空気室R1内へ空気が流れ難い状態
になるので、ロッド32およびピストン35の変位抵抗
は大きくなり、ブレーキペダル12の前記回動速度は遅
くなる。そして、ブレーキペダル12がストッパ15に
当接して同ペダル12が元位置に静止する際には、ブレ
ーキペダル12の回動速度は充分遅くなっているので、
同ペダル12とストッパ15との衝突による打音が問題
にならない程度に抑制される。また、ブレーキペダル1
2が元位置へ戻る際には、前述したように、ピストン3
4が中間点P2近傍位置まで変位する速度は速く、この時
点では、ポール16の爪16aがセクタギヤ12の最後
の歯12c1を乗り越える位置に来ているので、レリーズ
ノブ24の引っ張り操作時間が短くても、爪16aがセ
クタギヤ12に再係合することがない。その結果、ブレ
ーキペダル12が確実に元位置に戻されるとともに、車
輪に対するブレーキ力の付与も確実に除去される。
と、シリンダ31内の第1および第2空気室R1,R2
は第1通路36のみを介して連通するようになり、第2
空気室R2から第1空気室R1内へ空気が流れ難い状態
になるので、ロッド32およびピストン35の変位抵抗
は大きくなり、ブレーキペダル12の前記回動速度は遅
くなる。そして、ブレーキペダル12がストッパ15に
当接して同ペダル12が元位置に静止する際には、ブレ
ーキペダル12の回動速度は充分遅くなっているので、
同ペダル12とストッパ15との衝突による打音が問題
にならない程度に抑制される。また、ブレーキペダル1
2が元位置へ戻る際には、前述したように、ピストン3
4が中間点P2近傍位置まで変位する速度は速く、この時
点では、ポール16の爪16aがセクタギヤ12の最後
の歯12c1を乗り越える位置に来ているので、レリーズ
ノブ24の引っ張り操作時間が短くても、爪16aがセ
クタギヤ12に再係合することがない。その結果、ブレ
ーキペダル12が確実に元位置に戻されるとともに、車
輪に対するブレーキ力の付与も確実に除去される。
【0014】なお、上記実施例においてはシリンダ32
の一端がベース10に支持され、かつロッド32の一端
がブレーキペダル12に支持されるようにしたが、この
関係を逆にして、シリンダ32の一端がブレーキペダル
12に支持され、かつロッド32の一端がベース10に
支持されるようにしても、本発明は実施できるものであ
る。
の一端がベース10に支持され、かつロッド32の一端
がブレーキペダル12に支持されるようにしたが、この
関係を逆にして、シリンダ32の一端がブレーキペダル
12に支持され、かつロッド32の一端がベース10に
支持されるようにしても、本発明は実施できるものであ
る。
【0015】また、上記実施例においては、第1通路3
6をロッド32およびピストン34を貫通させて形成す
るようにしたが、同通路36をロッド32内を通ること
なくピストン34の上面から下面に向けて貫通するオリ
フィスで構成してもよい。
6をロッド32およびピストン34を貫通させて形成す
るようにしたが、同通路36をロッド32内を通ること
なくピストン34の上面から下面に向けて貫通するオリ
フィスで構成してもよい。
【0016】さらに、上記実施例では、ポール16の爪
16aがセクタギヤ12の最後の歯12c1を乗り越える
近傍位置に来たときに、ピストン34がスリット(第2
通路)38a,38a…の端部位置に対応した中間位置
P2まで変位しているようにスリット(第2通路)38
a,38a…の長さを設定するようにしたが、このスリ
ット(第2通路)38a,38a…の長さはこれに限定
されることなく、上記実施例のスリット(第2通路)3
8a,38a…の長さは変更してもよい。この場合も、
ブレーキペダル12が元位置に復帰する際には、最初速
く動くことにより、平均的なブレーキペダル12の復帰
時間が短くなるので、前述した同ペダル12の元位置へ
の復帰が確実に行われる。
16aがセクタギヤ12の最後の歯12c1を乗り越える
近傍位置に来たときに、ピストン34がスリット(第2
通路)38a,38a…の端部位置に対応した中間位置
P2まで変位しているようにスリット(第2通路)38
a,38a…の長さを設定するようにしたが、このスリ
ット(第2通路)38a,38a…の長さはこれに限定
されることなく、上記実施例のスリット(第2通路)3
8a,38a…の長さは変更してもよい。この場合も、
ブレーキペダル12が元位置に復帰する際には、最初速
く動くことにより、平均的なブレーキペダル12の復帰
時間が短くなるので、前述した同ペダル12の元位置へ
の復帰が確実に行われる。
【図1】 本発明の適用される足踏式パーキングブレー
キの側面図である。
キの側面図である。
【図2】 同ブレーキのダンパ装置の縦断面図である。
【図3】 図2の3−3線に沿って見たダンパ装置の断
面図である。
面図である。
【図4】 図2の4−4線に沿って見たダンパ装置の断
面図である。
面図である。
10…ベース、12…ブレーキペダル、12c…セクタ
ギヤ、14…ブレーキケーブル、16…ポール、17…
レリーズレバー、24…レリーズノブ、30…ダンパ装
置、31…シリンダ、32…ロッド、34…ピストン、
36…第1通路、37…絞り部材、38…ガイド部材、
38a…スリット(第2通路)。
ギヤ、14…ブレーキケーブル、16…ポール、17…
レリーズレバー、24…レリーズノブ、30…ダンパ装
置、31…シリンダ、32…ロッド、34…ピストン、
36…第1通路、37…絞り部材、38…ガイド部材、
38a…スリット(第2通路)。
Claims (1)
- 【請求項1】 足踏式パーキングブレーキ内にて、車体
に固定したベースと同ベースに回動可能に組み付けたブ
レーキペダルとの間に介装されて、ベースまたはブレー
キペダルのいずれか一方に支持された円筒状のシリンダ
と、一端にてベースまたはブレーキペダルの他方に支持
されるとともに他端を前記シリンダ内に侵入させたロッ
ドと、前記ロッドの他端に設けられて前記シリンダ内を
第1および第2室に区画するピストンと、前記ロッドま
たは前記ピストン内に設けられて前記第1および第2室
を連通させる第1通路とを備え、ブレーキペダルの戻り
速度を調整する足踏式パーキングブレーキのダンパ装置
において、前記ブレーキペダルの戻り初め位置に対応し
たピストンの移動範囲に渡って前記シリンダの内周上に
前記第1及び第2室を連通させる第2通路を形成したこ
とを特徴とする足踏式パーキングブレーキのダンパ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33855591A JPH05170066A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 足踏式パーキングブレーキのダンパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33855591A JPH05170066A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 足踏式パーキングブレーキのダンパ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170066A true JPH05170066A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18319281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33855591A Pending JPH05170066A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 足踏式パーキングブレーキのダンパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05170066A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113879268A (zh) * | 2020-07-03 | 2022-01-04 | 大众汽车股份公司 | 用于返回制动踏板的方法 |
WO2023182215A1 (ja) * | 2022-03-24 | 2023-09-28 | 株式会社パイオラックス | ダンパー装置 |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP33855591A patent/JPH05170066A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113879268A (zh) * | 2020-07-03 | 2022-01-04 | 大众汽车股份公司 | 用于返回制动踏板的方法 |
WO2023182215A1 (ja) * | 2022-03-24 | 2023-09-28 | 株式会社パイオラックス | ダンパー装置 |
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