JPH05169410A - 着色コンクリートブロックの製造方法および着色コンクリート構築物の製造方法 - Google Patents

着色コンクリートブロックの製造方法および着色コンクリート構築物の製造方法

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JPH05169410A
JPH05169410A JP3356550A JP35655091A JPH05169410A JP H05169410 A JPH05169410 A JP H05169410A JP 3356550 A JP3356550 A JP 3356550A JP 35655091 A JP35655091 A JP 35655091A JP H05169410 A JPH05169410 A JP H05169410A
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JP
Japan
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concrete
colored
mold
coloring
preparation
Prior art date
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Pending
Application number
JP3356550A
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English (en)
Inventor
Hidemitsu Kakudou
秀光 角銅
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Shinko Kozai Co Ltd
Original Assignee
Shinko Kozai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着色料の無駄な使用を抑制して表面部分だけ
を着色し、表面部分が剥離してもコンクリートの地色が
でない耐久性に優れたコンクリートブロックの製造方法
を提供することを目的とする。 【構成】 着色料を溶かした着色液9を下型8の内面に
付着させた後、型内にコンクリートを打設し、バイブレ
ータにより打設コンクリートを締め固めるとともに、着
色液をコンクリートに拡散させて、その後に養生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面を着色したコンク
リート製ブロック等の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリートブロックの表面を着
色したい場合には、顔料を混合したコンクリートを型枠
内に打設してブロック全体を着色したり、予め製造した
コンクリートブロックの表面に別途塗料を塗布したりし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、打設す
るコンクリートに顔料を混合してブロック全体を着色す
るのでは、目に見えない部分まで着色することとなり、
顔料の無駄が多い。また、予め製造したコンクリートブ
ロックの表面に着色塗料を塗布すると、不自然な着色感
を与えたり、表面の塗料が経年変化により剥がれて体裁
を損ねたり、或はブロックの表面が割れ落ちるとその部
分だけ地色となって体裁が悪くなるなどの欠点があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案されたもので、着色料を溶かした着色液を型の内面に
付着させた後、該型内にコンクリートを打設して着色液
を拡散させ、その後に養生することを特徴とするもので
ある。
【0005】
【作用】型の内面に付着した着色液は、コンクリートが
打設されると、型の内面に沿ってコンクリートに溶けな
がら拡散するとともにコンクリート内を上昇しながら拡
散していく。したがって、養生後に脱型すると、表側だ
けがある程度の厚さで着色されたコンクリートブロック
ができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1に示すコンクリートブロック1は、積み上
げることにより図3に示すような壁2を構築するための
ものであり、偏平な六角形状の前面板部3と後面板部4
との間を連結部5,5により連結して、前面板部3と後
面板部4との間に中空部6が形成されるようにしたもの
であって、前面板部3の表面側には巨大石に似せた凸部
7,7を一体成形するとともに、該凸部7,7の表面を
着色してある。
【0007】上記したコンクリートブロック1を製造す
るには、図2に示すように、前面板部3の雌型となる下
型8の内面に着色液9を注ぎ入れる。
【0008】着色液9は、所望する色彩の顔料(着色
料)を水などの溶剤に溶かしたもので、本実施例では顔
料にセメントを混ぜてから水を加えて混練してペースト
状にしてある。この着色液9を下型8の内面に付着させ
る場合、全面に塗布してもよいが、図2に示すように、
内面の一部に散点状に注ぎ入れてもよい。また、一色で
もよいが、複数種類の着色液9…を用意しておき、適宜
に散在させ付着してもよい。なお、コンクリートの地色
を出さないようにするためには、着色液9を注ぎ入れた
後に、刷毛などを使用して下型8内面の隅々まで塗布す
ることが望ましい。
【0009】着色液9の付着工程が終了したならば、図
4に示すように、この下型8内にコンクリートを打設
し、バイブレータ10を使用して振動を与える。この様
にすると、下型8の内面に付着した着色液9…が該内面
に沿って水平方向に拡散するとともに、上方に向かって
も拡散して着色層を形成し、これらの拡散現象はバイブ
レータ10の振動により促進される。したがって、バイ
ブレータ10による振動の与え加減により着色層の厚さ
や着色液9の拡散範囲を調整することができる。なお、
本実施例における着色液9にはセメントを混合してある
ので、打設したコンクリートに対して顔料が拡散し易
い。
【0010】この様な着色液9の拡散工程が終了したな
らば、下型8に側面型枠11…などを取り付けて完全な
型枠12とし、この型枠12内にコンクリートを打設
し、バイブレータ10により振動を与えて締め固めてか
ら養生する。なお、締め固めは、型枠12全体を振動さ
せることにより行なってもよい。
【0011】そして、養生した後に脱型すると、図1に
示すようなコンクリートブロック1が出来上がる。この
コンクリートブロック1は、前面板部3の巨大石状の凸
部7,7の表面が着色液9により着色されており、しか
も着色液9を付着させた位置に対応する部分の色彩が濃
く、その位置から離隔するほど色彩が次第に薄くなって
いるので、観る人に不自然な着色感を与えることがな
い。また、色彩が異なる複数の着色液9…を使用した場
合には、これらの色彩が自然な状態で混合した部分がで
きる。しかも、着色位置や着色範囲は、たとえ着色液9
の付着位置が同じであったとしても、拡散の具合がその
都度微妙に異なるので、ブロック毎に着色模様が異な
る。
【0012】上記した工程により製造したコンクリート
ブロック1使用して図3に示すような壁2を構築する
と、各ブロック1の凸部7,7の形状とその表面の着色
模様とが相俟って、自然の巨大石を積み上げた石垣のよ
うに見え、美感に富んだ体裁の良い壁となる。そして、
各コンクリートブロック1の凸部7,7の着色は、表面
からある程度の厚さで顔料が含有されている着色層なの
で、褪色し難く、万一凸部7,7に衝撃を受けて表面の
コンクリートが剥離しても、着色層が残る限りコンクリ
ートの地色が表れることはない。
【0013】次に、着色コンクリート構築物の製造方法
について説明する。この発明は、現場でコンクリートを
打設するもので、例えば防波堤や擁壁などを構築する。
図7に示す実施例は、一方の面に着色を施した擁壁13
であり、この擁壁13を構築するには、型枠に使用する
鉄板製パネル14の内側に着色液9を入れた容器15を
止着する。
【0014】容器15は、ピンポン玉ほどの大きさの紙
製袋やビニール袋などであり、パネル14に取り付けて
コンクリートを打設するまでは内部の着色液9を漏れ出
さないが、打設コンクリートの圧力や衝撃で破れて内部
の着色液9を漏出できるようにしてある。そして、この
容器15内に充填する着色液9は、顔料を水などの溶剤
で溶かした液体であり、セメントを含有させてもよい。
そして、上記した容器15をパネル14の内側に取り付
けるには、接着剤16などを使用して、容器15が自然
落下しない程度の強さで仮止めする。なお、容器15を
仮止めする手段は、接着剤に限らず、どのような手段で
もよい。
【0015】パネル14…を接続して型枠を組立てると
ともに、パネル14の内側に容器15…を任意の位置に
仮止めし、型枠内にコンクリートを打設すると、容器1
5…が打設コンクリートの圧力や衝撃により破れて、内
部の着色液9が漏出する。そして、打設コンクリート内
にバイブレータを差し込むなどして振動を与えると、打
設コンクリートが締め固められる。また、この振動によ
り、漏出した着色液9がパネル14の内面に沿って拡散
するとともに擁壁13の厚さ方向にも拡散して着色層を
形成する。
【0016】したがって、養生した後にパネル14を外
すと、図7に示すように、容器15…を配置した近傍の
擁壁13が着色液9の顔料により着色される。なお、容
器15…の配置を適宜に選択するとともに、各容器15
内の着色液9の色彩を適宜に選択すると、異なる色彩の
模様が擁壁13の表面に発現する。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ンクリートブロックの表面部分にだけ着色することがで
きる。したがって、着色料を無駄に使用することがな
い。また、表面部分にある程度の厚さで着色層が形成さ
れるので、コンクリートブロックの表面部分が衝撃など
によって万一剥離したとしても、着色層が残っていれば
コンクリートの地色が表れることがなく、耐久性に優れ
た着色コンクリートブロックを製造することができる。
また、請求項3に記載の発明は、現場でコンクリートを
打設して構築する場合であっても、簡単に着色すること
ができるし、着色料の無駄使いを解消し、しかも、耐久
性に富んだ着色構築物を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】着色コンクリートブロックの斜視図である。
【図2】着色液を下型の内面に注ぎ込んでいる状態を示
す斜視図である。
【図3】図1に示すコンクリートブロックを積み上げて
構築した壁の正面図である。
【図4】下型内にコンクリートを打設してバイブレータ
により振動を与えている状態を示す斜視図である。
【図5】型枠を組んでコンクリートを打設した状態を示
す断面図である。
【図6】着色液が入った容器を枠のパネルに止着する状
態を示す斜視図である。
【図7】パネルを外した状態を示す擁壁の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 コンクリートブロック 2 壁 3 前面板部 4 後面板部 5 連結部 6 中空部 7 凸部 8 下型 9 着色液 10 バイブレータ 13 擁壁 14 パネル 15 容器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色料を溶かした着色液を型の内面に付
    着させた後、該型内にコンクリートを打設して着色液を
    拡散させ、その後に養生することを特徴とする着色コン
    クリートブロックの製造方法。
  2. 【請求項2】 着色料を溶かした着色液を型の内面に付
    着してから該型内にコンクリートを打設し、振動を与え
    て着色液を拡散させることによりコンクリートの表側に
    着色層を形成し、その後養生することを特徴とする着色
    コンクリートブロックの製造方法。
  3. 【請求項3】 着色料を溶かした着色液を容器内に入
    れ、該容器を型枠の内面に仮止めしてから該型枠の内側
    にコンクリートを打設して上記容器内の着色液を漏出さ
    せた後、養生することを特徴とする着色コンクリート構
    築物の製造方法。
JP3356550A 1991-12-25 1991-12-25 着色コンクリートブロックの製造方法および着色コンクリート構築物の製造方法 Pending JPH05169410A (ja)

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Cited By (3)

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