JP2705906B2 - 人造大理石及びその製造方法 - Google Patents

人造大理石及びその製造方法

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JP2705906B2
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正實 鈴木
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物室内の装飾壁と
して用いる人造大理石及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】人造大理石は、合成樹脂を素材として板
状に成形され、大理石の質感及び美観を有する建築用材
料である。この人造大理石の製造は、所定版面の型枠盤
に大理石の雲筋紋様を形成すべき白色系の合成樹脂を載
せ、その上に基体となる透明系の合成樹脂を所定肉厚と
なるように塗布し、これを硬化させて板状に成形するこ
ととしている。
【0003】この人造大理石の製造においては、大理石
特有の雲筋紋様の再現が最も重要となる。すなわち、機
械により雲筋紋様を形成すると、画一的となって人造大
理石としての価値が低く、したがって、この雲筋紋様を
一つ々々異なるように再現するため、手作業にて行うよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人造大
理石は基体となる透明系の合成樹脂がトナーの微量の違
いによって色の変化が激しく、しかも透明感があるの
で、肉厚が薄いとそれが取り付けられた下地等が透けて
見えることがある。
【0005】そこで、この発明は、肉厚を薄くしても下
地等が透けて見えることのない人造大理石及びその製造
方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の人造大理石
は、所定版面を有して所定の肉厚を有する人造大理石に
おいて、基体となる合成樹脂の肉厚断面内に、複数の透
孔を有する所定版面の紙体を挟持させてなることを特徴
とする。
【0007】またこの発明の人造大理石の製造方法は、
所定版面の型枠盤に人造大理石の雲筋紋様となる合成樹
脂を塗布し、その上に人造大理石の基体となる合成樹脂
を所定肉厚となるように注入して展伸し、該基体の上に
全面に複数の透孔を所定間隔で穿設した紙体を載置し、
該紙体の上に前記人造大理石の基体となる同じ合成樹脂
を所定肉厚となるように注入して展伸し、両基体が透孔
を介して結合することにより紙体を人造大理石板の肉厚
内に挟持させることを特徴とする。
【0008】
【作用】人造大理石の基体となる合成樹脂の肉厚断面内
に紙体が挟持されているので透明感が低下し、下地板等
が透けて見えなくなり、大理石特有の質感又は重厚性が
生じる。紙体は透孔部を有するので基体となる表裏側の
合成樹脂を互いに結合させて遊離することなく肉厚断面
内に挟持されて介在する。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例を図に基づき説明す
る。図1に示すように、底面を鏡面仕上げした方形等の
所定版面の型枠盤1内に、大理石特有の雲筋紋様2とな
る白色系の合成樹脂3を塗布する。合成樹脂3は大理石
特有の雲筋紋様を再現するため従来から用いられている
素材である。
【0010】天然の大理石における雲筋紋様は石灰質等
の白い縞紋様で、これを人手により、合成樹脂3をスプ
レー又は刷毛5等にて描く常道の手法を採用する。した
がって、雲筋紋様2は描く度毎に異なり、全く同一の紋
様が同時に形成されることはほとんど生じない。
【0011】次に、図2に示すように、雲筋紋様2の上
に人造大理石の基体となる合成樹脂4を注入し偏平に展
伸して所定肉厚にする。合成樹脂4は透明系の合成樹脂
に所定量のトナーを混合させて所定の材質感を有するよ
うに従来と同様に調製されているものである。
【0012】ついで、基体となる合成樹脂4が硬化しき
らない内に、図3に示すように、型枠盤1内に所定版面
の紙体6をその合成樹脂4の上に冠し、紙体6と合成樹
脂4とを密着させて気泡を含まないようにする。紙体6
は型枠盤1の所定版面と同じサイズの紙体全面に所定間
隔で複数の透孔7が穿設されている。したがって、先に
注入された合成樹脂4は透孔7から露出する。
【0013】そこで、図4に示すように、紙体6の上に
前記透明系合成樹脂4を再び注入し偏平に展伸して裏面
を形成し、所定肉厚となるように硬化させる。したがっ
て、裏面側の合成樹脂4は紙体6の透孔7から露出する
表面側の合成樹脂4と結合し、図5に示すように、硬化
して紙体6を間に挟持した所定肉厚の人造大理石8が形
成される。
【0014】なお、紙体6は基体となる合成樹脂4が透
けて見えるのを阻止する程度の肉厚を有する普通の洋紙
又は和紙等を用い、ベージュ等の着色されたものが好ま
しいが、白色紙、茶色紙又は黄色紙等の天然大理石と同
質系の着色紙、若しくは、場合によっては赤、青、その
他の着色紙としてもよい。
【0015】かくして製造された人造大理石8は、図5
に示すように、雲筋紋様2を表面に有する大理石特有の
質感を有し、かつ、図6に示すように、基体となる合成
樹脂4の肉厚内に紙体6を介在させているので、表面A
から裏面Bまで透けることがない。
【0016】なお、図6において紙体6は肉厚断面の略
中央部に位置しているが、裏面側Bに片寄せても良く、
要すれば、表面側Aから裏面側Bが透けて見えない程度
とするための位置については自由である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、人造大
理石がその肉厚断面内に紙体を挟持しているので、表面
から裏面側が透けて見えることがなくなり、大理石特有
の質感を呈せしめ、人造大理石の色の統一化ができる。
【0018】また、紙体は所定間隔で透孔部を形成して
あるから、その透孔部を介して表裏側の合成樹脂が結合
し、紙体を介在させることにより肉厚部が二分されるこ
となく一体化されるので、表裏側で二つにめくれるよう
な事態も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】型枠盤に大理石特有の雲筋紋様となる合成樹脂
を注入する工程の斜視図
【図2】基体となる合成樹脂を注入する工程の斜視図
【図3】紙体を挟持させる工程の斜視図
【図4】型枠盤に樹脂を注入して裏面を形成する工程の
説明図
【図5】成形された人造大理石の表面斜視図
【図6】成形された人造大理石の断面図
【符号の説明】
1…型枠盤 2…雲筋紋様 3…雲筋紋様となる樹脂 4…基体となる樹脂 6…紙体 7…透孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定版面を有して所定の肉厚を有する人
    造大理石において、基体となる合成樹脂の肉厚断面内
    に、複数の透孔を有する所定版面の紙体を挟持させてな
    ることを特徴とする人造大理石。
  2. 【請求項2】 所定版面の型枠盤に人造大理石の雲筋紋
    様となる合成樹脂を塗布し、その上に人造大理石の基体
    となる合成樹脂を所定肉厚となるように注入して展伸
    し、該基体の上に全面に複数の透孔を所定間隔で穿設し
    た紙体を載置し、該紙体の上に前記人造大理石の基体と
    なる同じ合成樹脂を所定肉厚となるように注入して展伸
    し、両基体が透孔を介して結合することにより紙体を人
    造大理石板の肉厚内に挟持させたことを特徴とする人造
    大理石の製造方法。
JP22546394A 1994-09-21 1994-09-21 人造大理石及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2705906B2 (ja)

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