JPH05168794A

JPH05168794A - 脱水兼用洗濯機

Info

Publication number: JPH05168794A
Application number: JP3343792A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyuki Miwa; 義之三輪
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1991-12-26
Filing date: 1991-12-26
Publication date: 1993-07-02

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、操作パネルの操作性を損なうことな
く洗濯物の出し入れ作業が容易な脱水兼用洗濯機を提供
することにある。【構成】外箱１上部のトップカバー２に洗濯物出入口５
に連なる凹所６を形成するとともに、当該トップカバー
２に枢支され洗濯物出入口５を開閉するための洗濯蓋７
にてこの凹所６を覆い、かつ洗濯蓋７内の前方に操作部
１１や表示部１２を有する操作パネル１０を設けたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗濯物の出し入れが容
易な脱水兼用洗濯機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より脱水兼用洗濯機においては、洗
濯機の実行行程を指定する多数のスイッチから成る操作
部、実行行程の状況を逐次表示する表示部、洗濯行程を
プログラムに従って逐次制御する制御部などを有する操
作パネルが、洗濯機本体上部に載置されたトップカバー
の前部に配設されている。そしてその奥側に洗濯物を出
し入れする洗濯物出入口が設けられている。このため洗
濯物の出し入れは操作パネルをまたいで行われることと
なるが、トップカバーの高さは操作パネル部を含めて全
周ほぼ均一に構成されているため、使用者の体格によっ
ては洗濯槽の底に手が届かないなど、洗濯作業が困難に
なる欠点があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の事情
に鑑みて成されたもので、その第１の目的は、操作パネ
ルの操作性を損なうことなく洗濯物の出し入れ作業が容
易な脱水兼用洗濯機を提供することにある。

【０００４】そして第２の目的は、トップカバーに設け
られた凹所に、洗濯中に洗濯槽から跳ねるなどして溜ま
り勝ちな水が、洗濯機の外側に滴下して床を濡らしたり
汚したりするのを未然に防止することにある。

【０００５】また、第３の目的は、洗濯中に洗濯槽から
跳ねた水が直接トップカバーの凹所を通って洗濯機外に
落下し床を濡らしたり汚したりするのを未然に防止する
ことにある。更に、第４の目的は、洗濯物の出し入れ作
業中で洗濯蓋が開放状態にあっても操作パネルの操作性
を損なうことがないようにする点にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記第１の目
的を達成するために、外箱上部のトップカバーに洗濯物
出入口に連なる凹所を形成するとともに、当該トップカ
バーに枢支され洗濯物出入口を開閉するための洗濯蓋に
てこの凹所を覆い、かつ洗濯蓋内の前方に操作スイッチ
から成る操作部や洗濯行程の表示部などを有する操作パ
ネルを設けたものである。また、第２の目的を達成する
ために、凹所には洗濯物出入口側が低くなる傾斜を設け
たものである。更に、第３の目的を達成するために、洗
濯蓋にトップカバーの凹所内に突出する収納室を設けた
ものである。そして、第４の目的を達成するために、洗
濯蓋を前後方向に中折れ構造としたものである。

【０００７】

【作用】上記手段によれば、トップカバーの凹所越しに
洗濯物の出し入れ作業ができるため低い位置で作業で
き、使用者に無理な姿勢を強いることがなくなり、もっ
て洗濯作業を楽にすることができる。しかもそれまで凹
所の位置に設けられていた操作パネルを、凹所を覆う洗
濯蓋の特には前部に設けてあるため、洗濯蓋を閉めれば
従来と同様の位置に操作パネルが来て、従来同様の操作
性を得ることができる。

【０００８】また、凹所に洗濯物出入口側が低くなる傾
斜を設けたため、ここに溜まり勝ちな水が洗濯機外に滴
下して床を濡らしたり汚したりするのを未然に防止する
ことができる。そして、トップカバーの凹所が収納室に
より塞がれるため、洗濯槽から跳ねた水が直接凹所を通
って洗濯機外に落下するのを未然に防止できる。更に
は、洗濯物の出し入れ作業中で洗濯蓋が開放状態にあっ
ても操作パネルが前方を向くため、操作性の低下を極力
防止できる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例につき図面を参
照して説明する。まず図１には脱水兼用洗濯機を後方か
ら見た外観を示しており、１は外箱でこれの上面開口部
に載置固着されてトップカバー２が設けられている。外
箱１内には第２図に断面で示すように、水受槽３に収容
されていわゆる二重槽の形態にて脱水兼用の洗濯槽４を
配設している。またトップカバー２には、その略中央に
洗濯物出入口５を形成すると共に、前部上面には洗濯物
出入口５から外箱１前面側に至るまでに一段低くなされ
た凹所６を一体に形成している。

【００１０】７は前記凹所６の上方まで覆う大きさで、
主には洗濯物出入口５を開閉するように設けられた洗濯
蓋であり、前蓋７ａ及び後蓋７ｂの２枚の蓋から成って
いる。そして、それら両蓋間をヒンジにより連結して前
後方向に２つに折れる形態に構成された、所請中折れ構
造を成しており、後蓋７ｂ側がトップカバー２の後部に
枢支されている。また、トップカバー２の一部としてこ
れと連なり別体に設けられた後端部２ａの上面には、電
源スイッチ釦８や給水弁の接続口９が設けられている。
１０は操作パネルで、洗濯蓋７の前蓋７ａ内前方に設け
られていて、洗濯蓋７が開放された折りたたまれた状態
であっても操作パネル１０は前を向くようになってい
る。この操作パネル１０はコース選択スイッチ、メモリ
ースイッチ、スタート／一時停止スイッチなどの操作部
１１、洗濯運転の実行内容を逐次表示する表示部１２を
有し、それらは前蓋７ａ内にねじ止め固定され回路基板
１３上に配設されている。そして、これとトップカバー
２の後端部２ａ内の電源スイッチや給水弁など他の制御
部品とを繋ぐリード線１４が、後蓋７ｂを経由してトッ
プカバー２の後部２ａ内に、コネクタ１５を介して接続
されている。１６ａ，１６ｂはカバーで、リード線１４
の挿通部を残して前蓋７ａ及び後蓋７ｂの各開放された
底面を閉塞し、もって洗濯蓋７内に収容した回路基板１
３やリード線１４などを保護するようになっている。

【００１１】次に、以上のように構成した本発明の作用
について説明するに、本構成のものにあっては、給水弁
の接続口９と水道の蛇口とをホースにより接続してか
ら、電源スイッチ釦８を押して洗濯機本体の電源を投入
する。そして、洗濯蓋７の前端部と凹所６との間に手を
入れてを洗濯蓋７を２つ折りにしつつ後方に押して開放
し、トップカバー２の洗濯物出入口５から洗濯槽４内に
洗濯物を投入する。その後、前記と逆の操作にて洗濯蓋
７を閉じてから適宜操作部１１を操作して洗濯コースを
設定した後スタートスイッチを押して洗濯作業を開始す
る。その際、従来は凹所６の位置に設けられていた操作
パネル１０が、凹所６を覆う大きさである洗濯蓋７の特
に前蓋７ａに設けてあるため、洗濯蓋７を閉めれば従来
同様の位置に操作パネル１０が来て、従来同様の操作性
を得ることができる。そして、洗濯作業が終了したら再
度洗濯蓋７を２つ折りに開放し、洗濯物出入口５から洗
濯槽４内の洗濯物を取り出す。その際、使用者は洗濯機
の前面側に対峙して作業をしていることから、おのずと
トップカバー２の前部越しに洗濯物を取り出すこととな
る。しかして従来の洗濯機ではトップカバー２の高さは
全周ほぼ均等であったが、本発明の脱水兼用洗濯機では
トップカバー２の前部に洗濯物出入口５に連なる凹所６
を形成してあることから、使用者はこの凹所６越しに洗
濯物の出し入れができる。よって、洗濯槽４の底部にま
で手が届きやすくなり、特に洗濯槽４の底に残り易い小
さな洗濯物の取り出しもきわめて容易とすることができ
る。

【００１２】次に、図３は本発明の第２の実施例（請求
項２対応）を示すもので、上記第１の実施例と異なる点
は、トップカバー２の前部上面に形成された凹所１７
を、外箱１前面側から洗濯物出入口４側に向かって低く
なるよう傾斜をもたせて形成したものである。

【００１３】このような第２の実施例によれば、前記し
た第１の実施例と同様に洗濯槽４の底部に手が届きやす
く、洗濯物の取り出し作業を容易とすることができるの
は同様であるが、その他、凹所１７にふりかかった水が
凹所１７の傾斜に沿って洗濯槽４内に再度流入するた
め、水が洗濯機外に落下して床を濡らしたり汚したりす
るのを未然に防止することができるという効果を得るこ
とができる。

【００１４】また、図４及び図５は本発明の第３の実施
例（請求項３対応）を示すもので、上記第１の実施例と
異なる点は、洗濯蓋１８の前蓋１８ａに前記凹所６の形
状に対応した形にて収納室１９を形成した点にある。以
下にその構成につき詳述するに、洗濯蓋１８は凹所６の
上方まで覆う大きさで、洗濯物出入口５を開閉するよう
に設けられ、前蓋１８ａ及び後蓋１８ｂの２枚の蓋から
成っている。そして、その間をヒンジにより連結して２
つに折れる形態に構成され、後蓋１８ｂがトップカバー
２の後部に枢支されている。この前蓋１８ａ内には操作
部２０や実行内容の表示部２１を有する操作パネル２２
及び手掛孔２３が設けられている。また、その下面に
は、閉蓋状態にて前記凹所６底部に近接するリブ１８ｃ
を、凹所６の形状に対応した形で垂下形成し、もって収
納室１９の側部を構成している。この収納室１９内には
上記第１の実施例と同様に、前蓋１８ａ内にねじ止め固
定された回路基板２４の他、これとトップカバー２の後
端部２ａ内の電源スイッチや給水弁など他の制御部品と
を繋ぐリード線２５が、後蓋１８ｂを経由してトップカ
バー２の後部２ａ内に、コネクタ２６を介して接続され
ている。２７ａ，２７ｂはカバーで、リード線２５の挿
通部を残して前蓋１８ａ及び後蓋１８ｂの各開放された
底面を閉塞し、もって洗濯蓋１８内に収容した回路基板
２４やリード線２５などを保護するようになっている。
尚、手掛孔２３は奥面のみを開放した有底箱状となって
おり、その奥面も弧状のカバー部材２８を嵌合すること
により閉塞されている。

【００１５】このような第３の実施例によれば、前記し
た第１の実施例と同様に洗濯槽４の底部に手が届きやす
く、洗濯物の取り出し作業をきわめて容易とすることが
できる他、凹所６が洗濯蓋１８の収納室１９により塞が
れるため、洗濯水が凹所６を経由して機外に落下しよう
としても収納室１９により妨げられ、もって洗濯水で床
を濡らしたり汚したりするのを未然に防止することがで
きるという効果を一層確実に得ることができる。

【００１６】

【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の脱水兼用洗濯機によれば以下に述べるような優れた効
果を奏するものである。

【００１７】即ち、請求項１の脱水兼用洗濯機によれ
ば、トップカバー２の凹所６越しに洗濯物の出し入れ作
業ができるため低い位置で作業でき、使用者に無理な姿
勢を強いることなく洗濯槽４からの洗濯物の取り出し作
業を楽にすることができる。しかもそれまで凹所６の位
置に設けられていた操作パネル１０を洗濯蓋７の特には
前部７ａに設けたため、洗濯蓋７を閉めれば操作パネル
１０が手前に位置するようになるため、従来同様の操作
性を得ることができる。

【００１８】また、請求項２の脱水兼用洗濯機によれ
ば、凹所１７に洗濯物出入口５側が低くなる傾斜を設け
たため、ここに溜まった水が洗濯機外に滴下して床を濡
らしたり汚したりするのを未然に防止することができ
る。

【００１９】そして、請求項３の脱水兼用洗濯機によれ
ば、洗濯槽４から跳ねた水が直接トップカバー２の凹所
６を通過して機外に落下するのを未然に防止できるもの
である。

【００２０】更には、請求項４の脱水兼用洗濯機によれ
ば、洗濯物の出し入れ作業中で洗濯蓋７，１８が開放状
態にあっても操作パネル１０，２２が前方を向くため、
操作性の低下を極力防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の要部を示す脱水兼用洗濯機の部分外観
斜視図。

【図２】図１の断面図。

【図３】本発明の第２の実施例を示す図２相当図。

【図４】本発明の第３の実施例を示す図１相当図。

【図５】本発明の第３の実施例を示す図２相当図。

【符号の説明】

１…外箱２…トップカバー４…洗濯槽５…洗濯物出入口６，１７…凹所７，１８…洗濯蓋１０，２２…操作パネル１９…収納室２４…回路基板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗濯槽を内設した外箱と、その上部に載
置固着され前記洗濯槽に連通する洗濯物出入口を有する
とともに前部に洗濯物出入口に連なる凹所を形成したト
ップカバーと、当該トップカバーに枢支されて前記洗濯
物出入口及び凹所を同時に開閉自在に覆う洗濯蓋と、こ
の洗濯蓋の前方に操作パネルを設けたことを特徴とする
脱水兼用洗濯機。
【請求項２】トップカバーの凹所は、洗濯物出入口側
が低くなる傾斜を有することを特徴とする請求項１記載
の脱水兼用洗濯機。
【請求項３】洗濯蓋はトップカバーの凹所内に突出す
る収納室を操作パネルに対応して有し、該収納室に回路
基板などの制御部品を配設したことを特徴とする請求項
１記載の脱水兼用洗濯機。
【請求項４】洗濯蓋は前後方向に中折れ構造としたこ
とを特徴とする請求項１記載の脱水兼用洗濯機。