JPH0516737A - 車両用内装材の取付け座に対する表皮の被着方法 - Google Patents

車両用内装材の取付け座に対する表皮の被着方法

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JPH0516737A
JPH0516737A JP19702691A JP19702691A JPH0516737A JP H0516737 A JPH0516737 A JP H0516737A JP 19702691 A JP19702691 A JP 19702691A JP 19702691 A JP19702691 A JP 19702691A JP H0516737 A JPH0516737 A JP H0516737A
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JP
Japan
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mounting seat
base material
skin
mold
surface layer
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Pending
Application number
JP19702691A
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English (en)
Inventor
Hideki Uramichi
秀輝 浦道
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 裏側へ凸状に折曲成形されてなる取付け座を
有する基材に真空成形用の型を用いて表皮を被着する際
に、該取付け座において表皮が吸着されることによる窪
みの発生を確実に防止する。 【構成】 各取付け座3の外周には、気密性を有する溶
液を含浸して該取付け座3とその他の部位との間の通気
性を遮断する含浸部6を形成するとともに、前記真空成
形用の型8には、各含浸部6に沿ってそれぞれ先端面7
aを当接可能に形成された略円筒状のシールブロック7
〜7を付設して、該型8に基材1をセットした際には該
取付け座3と該型8との通気性を遮断した状態で表皮2
を真空引きして基材1に被着する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばドアトリム等の
車両用内装材に設けられる取付け座に対する表皮の被着
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば上記ドアトリムには、
木質系積層ファイバーをプレス成形して得られる基材1
0の表面に塩化ビニールのシート材等よりなる表皮11
を被着して形成されたものがあり、この場合には図4に
示すように基材10の通気性および表皮11の非通気性
を利用して、真空成形用の型13を用いて表皮11を真
空引きすることによりこの表皮11を基材10の凹凸形
状に沿って被着すると同時に接着する手法が採られてい
る。なお、図中13a〜13aは成形型13のセット面
(図示上面)に貫通して形成された真空引き孔であっ
て、それぞれ図示しない真空引き装置に接続されてい
る。
【0003】また、通常ドアトリムの裏側には、ドアパ
ネルへの取付け用のクリップ(図示省略)がその周縁に
沿って適数取り付けられており、このクリップを取付け
るために基材の周縁には、図示するように基材10が裏
側へ凸状に折曲成形されてなる取付け座10a〜10a
が形成されている。
【0004】そして、このような取付け座10a〜10
aを有する基材10に表皮11を真空引きによって被着
する方法の欠点として、図5に示すように表皮11がこ
の取付け座10a〜10aにおいても真空引きされて窪
んでしまい見栄えを損なうという問題があり、この問題
を解決するため従来は、図4に示すように各取付け座1
0aに対応して表皮11の裏側にテープ12〜12を貼
って撓みにくくすることで一定の効果を挙げていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにテープ12を貼ってもこのテープ自体が真空引きに
よって撓むため、表皮11の「撓みにくさ」は不十分で
依然として真空引きにより取付け座10a部分において
窪んでしまうことが多かった。
【0006】ここで、図6に示すように表皮11の「撓
みにくさ」をより高めるために肉厚の厚いテープ12′
を貼り付ければ、その厚さの分だけ表皮11に段差13
ができてしまい、この点で見栄えを損なうこととなるの
でテープの肉厚を厚くすることには限界がある。
【0007】本発明はこの問題点を解決すべくなされた
もので、取付け座における表皮の窪みを確実に防止する
ことができる車両用内装材の取付け座に対する表皮の被
着方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の問
題点を解決するため、各取付け座の外周には、それぞれ
気密性を有する溶液を含浸して該取付け座とその他の部
位との間の通気性を遮断する含浸部を形成するととも
に、前記真空成形用の型には、該含浸部に沿って先端面
を当接可能に形成された略円筒状のシールブロックを付
設して、該型に前記基材をセットした際には該取付け座
と該型との通気性を遮断した状態で前記表皮を真空引き
して基材に被着する方法としたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記方法によれば、取付け座の外周には含浸部
が形成されて他の部位との通気性が遮断され、さらに真
空成形用の型には取付け座に対応してシールブロックが
付設されているので該型に基材をセットした際にはこの
含浸部に沿ってシールブロックの先端面が当接されるこ
とにより、当該取付け座と型のセット面との通気性が遮
断され、従って、真空引きを行って表皮を基材に被着さ
せた際に、前記他の部位において表皮は吸着されるが、
取付け座においては吸着されず窪みは発生しない。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1ないし図3に基
づいて説明する。なお、本例においても、車両用内装材
としてドアトリムを例にして説明する。
【0011】先ず、図1に示すようにこのドアトリム
は、真空成形用の型8を用いて木質系基材1の表面に表
皮2を真空引きによって被着して形成されている。
【0012】ここで、基材1は、解繊された木質繊維と
例えばフェノール系の熱硬化性樹脂等の結合材を混合し
てなる木質系積層ファイバーをプレス成形して所定の凹
凸形状を有する略平板状に形成されたもので、一定の通
気性を有している。
【0013】そして、図3に示すようにこの基材1に
は、例えばその周縁に沿って所定の間隔で適数の取付け
座3〜3が形成されており、各取付け座3はそれぞれ、
図1に示すように基材1の所定部位がその裏側へ凸状に
折曲されて形成されたもので、そのほぼ中央には取付け
用のクリップ4を挿入するための孔3aとこの孔3aよ
りも小径に形成されてクリップ4を係止するための孔3
bが移動溝3cによって繋がった状態で形成されている
(図2参照)。
【0014】このように形成された各取付け座3の外周
には、例えば湿気硬化性の瞬間接着材のような気密性の
高い注入剤を注入して、この取付け座3部分とその他の
部分(取付け座3以外の部分)との通気性を遮断するた
めの含浸部6が形成されている。
【0015】表皮2は、例えば塩化ビニールのシート材
の裏側に一定の厚さの発泡層を積層してなるもので、こ
の表皮2は通気性を有しない。
【0016】一方、前記真空成形用の型8は、上記基材
1を載置してセット可能なセット面8dを有し、このセ
ット面8dには、基材1の各取付け座3〜3に対応して
シールブロック7〜7が付設されている。
【0017】このシールブロック7は、上記含浸部6に
沿って先端面7aを当接可能な形状の略円筒状に形成さ
れたもので、その先端部をセット面8dから若干突出す
る状態で同セット面8dに形成された嵌込み孔8aに嵌
め込まれている。
【0018】さらに、この型8には、セット面8dに貫
通する多数の真空引き孔8b〜8bが形成されており、
この真空引き孔8bはそれぞれ図示しない真空引き装置
に接続されている。
【0019】以上のようにして木質系基材1、表皮2お
よび型8が構成され、これによりドアトリムが以下に述
べる手順で成形される。先ず、所定の凹凸状にプレス成
形された基材1が型8にセットされる。このセット状態
において基材1の含浸部6にはシールブロック7の先端
面7aが当接されており、これにより各取付け座3〜3
は型8のセット面8dから通気性が遮断されて同取付け
座3〜3部分については真空引き不能となっている。
【0020】このようにして基材1をセットしたなら
ば、次にこの基材1の表面に接着材を塗布し、その上に
表皮2を被せるようにしてセットする。なお、ここで、
表皮2の取付け座3〜3に相当する部分の裏側には、従
来どおり予めテープ5を貼り付けておき、当該部分の
「撓みにくさ」を高めておくこととしてもよい。
【0021】そして、図示しない真空引き装置によって
セット面8dと基材1との間の空間部Vを真空引きし
て、表皮2を基材1の凹凸形状に沿って密着させ、この
状態で表皮2を基材1に接着する。
【0022】この時、表皮2は、基材1の取付け座3に
対応する部分以外の部分においては真空引きされること
により基材1に吸着されるのであるが、取付け座3に対
応する部分は吸着されない。これは、基材1の取付け座
3は、含浸部6およびシールブロック7によって型8の
セット面8dからの通気性が遮断されているので真空引
きされず、従って表皮2は基材1に吸着されないのであ
る。
【0023】本実施例は以上説明した被着方法としたこ
とから、以下に述べるような作用効果をなすものであ
る。すなわち、各取付け座3〜3の外周には含浸部6〜
6が形成されていることから、この取付け座3〜3とそ
の他の部位との肉厚部分における通気性は遮断され、ま
た、型8には取付け座3〜3に対応してシールブロック
7〜7が付設されているので、この型8に基材1をセッ
トした際には上記含浸部6〜6に沿ってシールブロック
7〜7の先端面7a〜7aが当接され、これにより各取
付け座3〜3と型8のセット面8dとの間の通気性が遮
断される。
【0024】このことから、真空引き装置を始動して基
材1に表皮2を被着する際にも、この取付け座3におい
て表皮2は吸着されず、従って、表皮2が基材1の取付
け座3〜3において窪むことはない。
【0025】また、取付け座3に相当する部分の表皮2
の裏面には、従来どおりテープ5が貼り付けられている
ので、この点でさらに確実に窪みの発生を防止すること
ができる。
【0026】ここで、本例では表皮2の裏面に従来どお
りテープ5を貼り付けた構成で例示したが、このテープ
5の貼り付けは必ずしも必須のものではなく、例えば取
付け座の凹形状が比較的小さくて、この取付け座に相当
する部分の表皮自体の「撓みにくさ」がテープを貼り付
けなくても十分である場合には省略しても差し支えない
ものである。
【0027】また、本例では車両用内装材としてドアト
リムを例示して説明したが、これに限定されるものでは
なく、表皮が真空成形される車両用の内装材であって、
基材には凸状の取付け座が形成されるものについて広く
適用可能なものである。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記構成としたから、基材の取
付け座における表皮の窪みを確実に防止することがで
き、従って、見栄えよく表皮を被着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関し、図3のA−A線断面図
であって、真空成形時における取付け座の縦断面図であ
る。
【図2】図1のB矢視図であって、含浸部が形成された
取付け座の平面図である。
【図3】ドアトリムの全体図である。
【図4】従来の表皮の被着方法に関し、取付け座付近の
縦断面図である。
【図5】従来の被着方法による場合の不具合を示す取付
け座部分の縦断面図である。
【図6】同じく従来の被着方法による別態様の不具合を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,10…木質系基材 2,11…表皮 3,10a…取付け座 5,12,12′…テープ 6…含浸部 7…シールブロック、7a…先端面 8,13…真空成形用の型

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 通気性を有する木質系基材の表面に真空
    成形用の型を用いて表皮を被着してなる車両用内装材に
    おいて、固定用のクリップを取付けるために前記基材の
    適数部位が裏側へ凸状に折曲成形されて形成された取付
    け座に対する前記表皮の被着方法であって、 前記各取付け座の外周には、それぞれ気密性を有する溶
    液を含浸して該取付け座とその他の部位との間の通気性
    を遮断する含浸部を形成するとともに、前記真空成形用
    の型には、該含浸部に沿って先端面を当接可能に形成さ
    れた略円筒状のシールブロックを付設して、該型に前記
    基材をセットした際には該取付け座と該型との通気性を
    遮断した状態で前記表皮を真空引きして基材に被着する
    ことを特徴とする車両用内装材の取付け座に対する表皮
    の被着方法。
JP19702691A 1991-07-10 1991-07-10 車両用内装材の取付け座に対する表皮の被着方法 Pending JPH0516737A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62113028A (ja) * 1985-11-12 1987-05-23 Anritsu Corp 組合せ計量装置
KR100501514B1 (ko) * 2002-09-02 2005-07-18 현대자동차주식회사 자동차용 리어 시트쿠션 장착 구조

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62113028A (ja) * 1985-11-12 1987-05-23 Anritsu Corp 組合せ計量装置
JPH0516737B2 (ja) * 1985-11-12 1993-03-05 Anritsu Corp
KR100501514B1 (ko) * 2002-09-02 2005-07-18 현대자동차주식회사 자동차용 리어 시트쿠션 장착 구조

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