JPH05166260A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録時間を短縮して記録すると共に再生機能
にあっては、標準スピード再生機能をもたせ、記録した
テープの記録状況をそのまま検査でき、さらに走行調整
などの場合には、一般にある標準テープなどが使用でき
る。 【構成】 記録時にはシリンダーモーター１、キャプス
タンモーター４の回転スピードをシリンダーモーター制
御部２、キャプスタンモーター制御部５により各々２倍
にし、２倍密度映像信号記録回路部８からの２倍密度の
映像信号を記録する。再生時には、記録再生制御部９に
より前記モーターの回転スピードを標準スピードにし標
準再生機能をもたせ、検査機能や調整の容易さを実現
し、２倍速記録での記録時間短縮を達成させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、映像信号などを回転ヘ
ッドを用いて記録再生する磁気記録再生装置の分野に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の回転シリンダに取りつけられた回
転ヘッドを用いた磁気記録再生装置では、標準の映像信
号や音声信号を記録し、再生時には標準再生以外にスロ
ー再生や早送り再生等の色々な再生を行っている。これ
らの磁気記録再生装置は再生時の映像に対する処理や機
能が主であり、再生時の回転制御やテープ走行制御、さ
らには再生映像信号などの処理技術が中心となり、記録
時間短縮と言った面での処理や機能には、関心が薄かっ
た。そのため、従来の磁気記録再生装置では、１時間、
２時間といったビデオソフトの記録では、各々１時間、
２時間の時間をかけ記録してきた。一般的には、映像の
記録やビデオソフトの記録では、記録する映像信号がテ
レビ放送からの映像信号やビデオカメラからの映像信号
といった標準密度の映像信号であり、このような標準記
録方式で何の問題もなかった。そのため従来の磁気記録
再生装置では、音楽テープのダビングのような記録時間
を短縮するための処理や機能は付加されることは無かっ
た。他方、映像ソフトを大量にダビング生産し一般に供
給するダビング会社では、大量のソフトのダビングを大
量の映像磁気記録装置をもちいてコピーを行い、大量の
ソフトの供給を行っている。これらのダビングの生産数
量は、ダビング時間とそれに用いる映像磁気記録装置の
台数で決まっている。このため、一度に大量のダビング
を行う場合には、生産設備増設の工場面積を確保すると
共に映像磁気記録装置の設備台数を増やすか、またはダ
ビング時間をかけて生産数量を確保するかどちらかであ
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の映像
磁気記録装置では限られた期限内に大量のダビングをや
りとげる場合では、工場の面積による設置台数の制限
や、期限内ダビング等の制約があり、極めて不都合な状
況となっていた。又大量の磁気記録再生装置を設置しソ
フトテープの生産を行っていると各々の磁気記録再生装
置の品質の確保が大切となり、テープの走行調整が簡単
に行え、品質のよいダビングテープ生産を確保できる検
査と調整の機能が必要となる。本発明は、このような上
記課題を解決するもので、限られた生産の工場面積で映
像磁気記録装置の設置台数を増やすことなく、記録に必
要とする時間を短縮することで、大量のソフトダビング
の生産を可能とするとともに、記録を行ったテープを標
準速再生を行えるようにすることで、記録された映像信
号の記録状況の検査やモニターが行えること、さらには
テープの走行の状況の検査や調整が可能となる機能を有
する映像磁気記録装置を提供することを目的としてい
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気記録再生装置は回転シリンダに取りつ
けられた回転ヘッドにより磁気記録再生を行う磁気記録
再生装置において、記録時にはキャプスタンモーターお
よびシリンダーモーターを再生時の２倍の回転数で駆動
する回転制御手段と、記録するための信号の時間軸を１
／２に圧縮する記録信号送出手段とを設けたものであ
る。

【０００５】

【作用】上記構成の磁気記録再生装置は記録時には、記
録信号送出手段により時間軸を１／２に圧縮した２倍密
度の映像信号などを供給すると共に、回転制御手段によ
りテープ走行スピード制御するキャプスタンモーターの
回転とシリンダーモーターの回転を同時に２倍の角速度
で回転するように制御して記録するので、磁気記録テー
プ上には、標準記録を行う時と同じ記録パターンで磁気
記録を行うことができる。これにより、再生時にあって
は、各々のモーターの回転角速度を同時に標準速で回転
制御し、標準速再生を行い再生信号を得ることができ
る。そのため記録信号の記録状況の検査やモニターにお
いて記録時にあっては記録時間を圧縮させると共に再生
時にあっては、記録テープの品質の管理も行なうことが
容易となる。さらに標準の走行調整用テープを再生させ
ることで容易にテープ走行の検査も行うことができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例の磁気記録再生装置
について、図１を参照しながら説明する。構成要素とし
て１はシリンダーモーターであり、シリンダーモーター
１により回転するドラムには、映像記録再生用のヘッド
や音声記録再生用のいわゆる回転ヘッドが装備させてい
る。２はこのシリンダーモーター１の回転を制御するシ
リンダーモーター制御部でここで映像信号や音声信号に
同期して回転制御を行い磁気記録テープ上にフォーマッ
トに乗っ取って記録できるように回転制御する。４はキ
ャプスタンモーターであり、キャプスタンモーター４に
より磁気記録テープの走行スピードをキャプスタンモー
ター制御部５によって制御され標準のテープ走行を得て
いる。３はヘッドアンプで記録時には、映像信号や音声
信号の記録信号をテープ上に記録するため電流を各々の
ヘッドに供給する。また再生時には、磁気記録テープか
ら得られた信号を増幅する。６と７はシリンダーモータ
ー制御部２と、キャプスタンモーター制御部５に対して
記録か再生かを指示するスイッチの役割を行う記録再生
切換部である。この記録再生切換部６，７は、記憶再生
制御部９からの制御信号によって制御される。８は２倍
密度映像信号記録回路部であり、２倍密度映像信号入力
１１がこの２倍密度映像信号記録回路部８で磁気記録用
の信号に変換される。記録時には、各々のブロックは記
録モードになり、シリンダーモーター１は２倍の角速度
で回転制御される。同時にキャプスタンモーター４も２
倍の角速度で回転制御される。このため２倍密度映像信
号記録回路部により２倍密度で入力した映像信号は２倍
走行スピードの磁気記録テープ上に２倍の回転スピード
で書き込むことになる。これは、ちょうど標準スピード
で記録する場合と同じ記録パターンになることになる。
記録再生制御信号入力１２が再生を選択すると、全体の
動作は再生側になり、シリンダーモーター１やキャプス
タンモーター４は標準の角速度で回転制御され、標準の
再生機器と同じ動作を行うようになる。２倍速で記録さ
れた２倍密度の映像信号は、標準スピードで記録した時
と同じ記録パターンであるので、そのまま標準速で映像
信号は再生されることになり標準密度映像信号出力１３
より出力される。また走行調整などメンテナンス時にあ
っては、標準の走行調整テープがそのまま使用できるこ
とになる。なお、２倍密度映像信号記録回路部は時間軸
を１／２にする圧縮機能を有していても同様の効果を有
することは言うまでもない。

【０００７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の磁気記録再生装置は、記録時に再生時の２倍の回転数
でシリンダーモーター、キャプスタンモーターを駆動す
る回転制御手段と記録信号の時間軸を１／２に圧縮する
記録信号送出手段を設けることにより、記録時間は半分
で済み、ダビングを行う工場に用いると同じ工場の面積
と、同じ台数の磁気記録再生装置と比較すれば、生産の
効率は、２倍になる。さらに再生時は標準速であるた
め、自己記録の２倍速記録の再生が標準の形でチェック
することができ、記録の状況の検査がフロアーですぐ出
来る効果がある。磁気記録テープの走行の状態も標準走
行調整用テープを用いて簡単に検査ができ、磁気記録再
生装置そのものの品質の管理も行えることが出来る効果
もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の磁気記録再生装置の構成を
示すブロック図

【符号の説明】

１ シリンダーモーター ２ シリンダーモーター制御部 ３ ヘッドアンプ部 ４ キャプスタンモーター ５ キャプスタンモーター制御部 ６，７ 記録再生切換部 ８ ２倍密度映像信号記録回路部 ９ 記録再生制御部 １０ 標準密度映像信号再生回路部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】磁気記録テープを搬送するキャプスタンを
   駆動するキャプスタンモーターと、回転ヘッドを回転さ
   せるシリンダーを駆動するシリンダーモーターと、前記
   キャプスタンモーターおよびシリンダーモーターの回転
   を制御する回転制御手段と、前記回転ヘッドを記録再生
   信号により駆動するヘッドアンプ部と、前記ヘッドアン
   プへ前記磁気記録テープへ記録するための記録信号を送
   出する記録信号送出手段と、前記回転ヘッドの再生信号
   を処理する再生信号処理手段とを具備し、前記磁気記録
   テープへの記録時には前記回転制御手段が再生時の２倍
   の回転数になるように前記キャプスタンモーターおよび
   シリンダーモーターを駆動するとともに、前記記録信号
   送出手段が時間軸を１／２に圧縮した記録信号を送出す
   るようにした磁気記録装置。