JPH0516579A - プリペイドカード - Google Patents
プリペイドカードInfo
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- JPH0516579A JPH0516579A JP3177022A JP17702291A JPH0516579A JP H0516579 A JPH0516579 A JP H0516579A JP 3177022 A JP3177022 A JP 3177022A JP 17702291 A JP17702291 A JP 17702291A JP H0516579 A JPH0516579 A JP H0516579A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- prepaid card
- information
- liquid
- information storage
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カードを見ただけで、カードの情報内容を目
視にて容易に確認できるプリペイドカードを提供する。 【構成】 基体上に情報収納部と磁気表示部とを備える
プリペイドカードであって、前記情報収納部は、磁気テ
ープまたはICメモリからなり、前記磁気表示部は、基
板と、この上に直接または中間層を介して塗設されたマ
イクロカプセルを含有する記録層とを有し、該マイクロ
カプセルの中には、液体と、この液体の中に浮遊しかつ
磁場に感応する磁性粉とが含有されており、前記情報収
納部に収納された情報に基づき、前記磁気表示部の記録
層に目視可能な情報の記録および消去ができるようにし
た。
視にて容易に確認できるプリペイドカードを提供する。 【構成】 基体上に情報収納部と磁気表示部とを備える
プリペイドカードであって、前記情報収納部は、磁気テ
ープまたはICメモリからなり、前記磁気表示部は、基
板と、この上に直接または中間層を介して塗設されたマ
イクロカプセルを含有する記録層とを有し、該マイクロ
カプセルの中には、液体と、この液体の中に浮遊しかつ
磁場に感応する磁性粉とが含有されており、前記情報収
納部に収納された情報に基づき、前記磁気表示部の記録
層に目視可能な情報の記録および消去ができるようにし
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、目視可能な情報の記録
および消去ができる磁気表示部を備えるプリペイドカー
ドに関する。
および消去ができる磁気表示部を備えるプリペイドカー
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報を磁気情報として記録する磁
気記録材料は、記録・再生・消去が瞬時にできること
や、記録状態がきわめて安定である等の理由から、プリ
ペイドカード等の磁気カードへの応用が盛んになされて
いる。このような磁気カードは、情報読取り装置にかけ
れば、情報の記録内容が装置のディスプレイ等に表示さ
れ読み取り可能である。
気記録材料は、記録・再生・消去が瞬時にできること
や、記録状態がきわめて安定である等の理由から、プリ
ペイドカード等の磁気カードへの応用が盛んになされて
いる。このような磁気カードは、情報読取り装置にかけ
れば、情報の記録内容が装置のディスプレイ等に表示さ
れ読み取り可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プリペイドカードは、上記のごとく、情報の記録内容を
目視するためには、必ず、情報読取り装置が必要とな
る。従って、いかなる時であっても直接、プリペイドカ
ードを見ただけで、どの程度の金額残高があるかを目視
にて確認したいというユーザーの要望があるにもかかわ
らず、このような要望を満足させるカードは存在してい
なかった。また、鮮明な表示がなされ、目視による確認
が容易にできるプリペイドカードも要望されている。
プリペイドカードは、上記のごとく、情報の記録内容を
目視するためには、必ず、情報読取り装置が必要とな
る。従って、いかなる時であっても直接、プリペイドカ
ードを見ただけで、どの程度の金額残高があるかを目視
にて確認したいというユーザーの要望があるにもかかわ
らず、このような要望を満足させるカードは存在してい
なかった。また、鮮明な表示がなされ、目視による確認
が容易にできるプリペイドカードも要望されている。
【0004】このような実情に鑑み、本発明は創案され
たものであり、本発明の目的はいかなる時であっても直
接、プリペイドカードを見ただけで、カードの情報内容
を目視にて容易かつ確実に確認できるプリペイドカード
を提供することにある。
たものであり、本発明の目的はいかなる時であっても直
接、プリペイドカードを見ただけで、カードの情報内容
を目視にて容易かつ確実に確認できるプリペイドカード
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、基体上に情報収納部と磁気表示部とを備える
プリペイドカードであって、前記情報収納部は、磁気テ
ープまたはICメモリからなり、前記磁気表示部は、基
板と、この上に直接または中間層を介して塗設されたマ
イクロカプセルを含有する記録層とを有し、該マイクロ
カプセルの中には、液体と、この液体の中に浮遊しかつ
磁場に感応する磁性粉とが含有されており、前記情報収
納部に収納された情報に基づき、前記磁気表示部の記録
層に目視可能な情報の記録および消去ができるようにし
た。
本発明は、基体上に情報収納部と磁気表示部とを備える
プリペイドカードであって、前記情報収納部は、磁気テ
ープまたはICメモリからなり、前記磁気表示部は、基
板と、この上に直接または中間層を介して塗設されたマ
イクロカプセルを含有する記録層とを有し、該マイクロ
カプセルの中には、液体と、この液体の中に浮遊しかつ
磁場に感応する磁性粉とが含有されており、前記情報収
納部に収納された情報に基づき、前記磁気表示部の記録
層に目視可能な情報の記録および消去ができるようにし
た。
【0006】
【作用】本発明のカードに、図5で示されるように垂直
磁場φVをかけると、マイクロカプセル22の磁性粉2
2aは垂直方向に整列され、この結果、外部からの入射
光Liは、カード表面に整列され、この結果、外部から
の入射光はLiは、基板11表面に達してここで、反射
され、反射光Loを生じる。この状態では、基板11の
色が反射光として、目視される。
磁場φVをかけると、マイクロカプセル22の磁性粉2
2aは垂直方向に整列され、この結果、外部からの入射
光Liは、カード表面に整列され、この結果、外部から
の入射光はLiは、基板11表面に達してここで、反射
され、反射光Loを生じる。この状態では、基板11の
色が反射光として、目視される。
【0007】一方、図6に示されるように、カードに平
行磁場φPをかけると、マイクロカプセル22内の磁性
粉22aは水平配向され、外部からの入射光Liは磁性
粉22aで反射されて、反射光Loとなり、この状態で
は、磁性粉22aからの反射光の色が目視される。
行磁場φPをかけると、マイクロカプセル22内の磁性
粉22aは水平配向され、外部からの入射光Liは磁性
粉22aで反射されて、反射光Loとなり、この状態で
は、磁性粉22aからの反射光の色が目視される。
【0008】従って、図6の状態を消去状態とすれば、
外部からは明るい金属色が目視できる。一方、図5の状
態を、垂直磁場φVによって部分的に書き込んだ状態と
すれば、この部分が例えば黒色に目視され、外部から容
易に判読できる。
外部からは明るい金属色が目視できる。一方、図5の状
態を、垂直磁場φVによって部分的に書き込んだ状態と
すれば、この部分が例えば黒色に目視され、外部から容
易に判読できる。
【0009】上記の記録状態と、消去の状態とを反転さ
せて、表示することも勿論可能である。
せて、表示することも勿論可能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明のプリペイドカードを図1〜図
4を参照して詳細に説明する。プリペイドカードは使い
捨てのカードであって、あらかじめ定められた一定の料
金単位が記録部に記録されたものをいう。より具体的に
は、ショッピングカード、テレホンカード(登録商
標)、施設利用カード、駐車場カード等が例示される。
4を参照して詳細に説明する。プリペイドカードは使い
捨てのカードであって、あらかじめ定められた一定の料
金単位が記録部に記録されたものをいう。より具体的に
は、ショッピングカード、テレホンカード(登録商
標)、施設利用カード、駐車場カード等が例示される。
【0011】図1は、プリペイドカード1の一実施例を
示す斜視図である。本発明のプリペイドカード1は、媒
体のベースとなる基体2と、この基体2の一平面に組み
込まれた磁気表示部10と、前記基体2の一平面に組み
込まれた情報収納部4とを有している。
示す斜視図である。本発明のプリペイドカード1は、媒
体のベースとなる基体2と、この基体2の一平面に組み
込まれた磁気表示部10と、前記基体2の一平面に組み
込まれた情報収納部4とを有している。
【0012】前記基体2は、例えば、板状の支持体であ
り、このものは、通常、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、AB
S、PBT、POM(ポリアセタール)等の各種プラス
チックや、各種金属、各種厚紙等の材質から形成され
る。
り、このものは、通常、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、AB
S、PBT、POM(ポリアセタール)等の各種プラス
チックや、各種金属、各種厚紙等の材質から形成され
る。
【0013】このような基体2の大きさには、特に、制
約はないが、通常、容易に持ち運び可能なカードに相当
する大きさとされる。厚さは、0.5〜2.0mm程度
である。
約はないが、通常、容易に持ち運び可能なカードに相当
する大きさとされる。厚さは、0.5〜2.0mm程度
である。
【0014】このような基体2に組み込まれる磁気表示
部10は、図4に示されるような、積層構造をなしてい
る。すなわち、磁気表示部10は、基板11と、この上
に設けられた記録層20と、この上にアンカー層13を
介して設けられた保護層14とを有している。
部10は、図4に示されるような、積層構造をなしてい
る。すなわち、磁気表示部10は、基板11と、この上
に設けられた記録層20と、この上にアンカー層13を
介して設けられた保護層14とを有している。
【0015】基板11は、各種プラスチック、紙、金属
等のシート状の支持体となるものであれば材質に特に制
限はないが、基板11そのものが黒く着色されている
か、基板11の表面が黒く着色されたものが表示のコン
トラストを明瞭にするうえで特に好ましい。着色の手段
としては、例えば、硫酸バリウム、マイクロシリカ、カ
ーボンブラック等の顔料を各種プラスチック原料に混練
した後、シート状に成形すればよい。このような基板1
1の厚さは、通常50〜200μm程度とされる。
等のシート状の支持体となるものであれば材質に特に制
限はないが、基板11そのものが黒く着色されている
か、基板11の表面が黒く着色されたものが表示のコン
トラストを明瞭にするうえで特に好ましい。着色の手段
としては、例えば、硫酸バリウム、マイクロシリカ、カ
ーボンブラック等の顔料を各種プラスチック原料に混練
した後、シート状に成形すればよい。このような基板1
1の厚さは、通常50〜200μm程度とされる。
【0016】このような基板11の上に設けられる記録
層20は、複数のマイクロカプセル22とバインダー2
4を備える。マイクロカプセル22の中には液体22b
としてのビヒクルおよび磁性粉22aが含有されてお
り、磁性粉22aはビヒクルの中に浮遊した状態になっ
ている。
層20は、複数のマイクロカプセル22とバインダー2
4を備える。マイクロカプセル22の中には液体22b
としてのビヒクルおよび磁性粉22aが含有されてお
り、磁性粉22aはビヒクルの中に浮遊した状態になっ
ている。
【0017】ビヒクルとしては、極性液体と、疎水性液
体と、熱可塑性樹脂とを含有させることが好ましい。極
性液体としては、ヒドロキシ基、カルボニル基、カルボ
キシ基、アミノ基等の極性基を有するアルコール類、ケ
トン類、エステル類、カルボン酸類、アミノ化合物が挙
げられる。より具体的には、芳香族酸エステル、脂肪酸
エステル、アルコールエステル、オキシ酸エステル等の
エステル類が一般的であって、フタル酸ジブチル、燐酸
オクチジフェニル、セバシン酸ジオクチル、トリアセト
ン、ヒマシ油等が好適例として挙げられる。
体と、熱可塑性樹脂とを含有させることが好ましい。極
性液体としては、ヒドロキシ基、カルボニル基、カルボ
キシ基、アミノ基等の極性基を有するアルコール類、ケ
トン類、エステル類、カルボン酸類、アミノ化合物が挙
げられる。より具体的には、芳香族酸エステル、脂肪酸
エステル、アルコールエステル、オキシ酸エステル等の
エステル類が一般的であって、フタル酸ジブチル、燐酸
オクチジフェニル、セバシン酸ジオクチル、トリアセト
ン、ヒマシ油等が好適例として挙げられる。
【0018】疎水性液体としては、低揮発性の脂肪族、
芳香族炭化水素およびこれらの混合物であって感圧複写
紙用マイクロカプセルに常用されるものが好適である。
熱可塑性樹脂としては、前記極性液体および疎水性液体
の混合液に安定に溶解し得るものであればいずれも使用
可能である。なかでも溶解時の透明性が良く、電界や磁
界、光、熱、及び温度などによってゲル化することのな
いものであって、マイクロカプセル壁形成反応に対し
て、悪影響のないものが選択される。好適例として、ポ
リビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、脂環族飽和炭化
水素樹脂、ポリメタクリル酸エステル、アセチルセルロ
ース、エチルセルロース等が挙げられる。
芳香族炭化水素およびこれらの混合物であって感圧複写
紙用マイクロカプセルに常用されるものが好適である。
熱可塑性樹脂としては、前記極性液体および疎水性液体
の混合液に安定に溶解し得るものであればいずれも使用
可能である。なかでも溶解時の透明性が良く、電界や磁
界、光、熱、及び温度などによってゲル化することのな
いものであって、マイクロカプセル壁形成反応に対し
て、悪影響のないものが選択される。好適例として、ポ
リビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、脂環族飽和炭化
水素樹脂、ポリメタクリル酸エステル、アセチルセルロ
ース、エチルセルロース等が挙げられる。
【0019】このような成分を含有するビヒクルの常温
における粘度は、20〜5000cP程度とされる。粘
度は主に熱可塑性樹脂の含有量によって変動し、前記熱
可塑性樹脂は、2〜50wt%程度含有される。また、
極性流体の含有率は、熱可塑性樹脂との相溶性や磁性粉
の安定性等を考慮して適宜、設定される。
における粘度は、20〜5000cP程度とされる。粘
度は主に熱可塑性樹脂の含有量によって変動し、前記熱
可塑性樹脂は、2〜50wt%程度含有される。また、
極性流体の含有率は、熱可塑性樹脂との相溶性や磁性粉
の安定性等を考慮して適宜、設定される。
【0020】磁性粉としては、鉄、ニッケル、鉄−ニッ
ケルや、鉄−ニッケル−クロム等のステンレススチー
ル、アルミニウム−コバルト合金、サマリウム−コバル
ト合金等が用いられる。磁性粉の形状としては、いわゆ
るフレーク形状のものが好ましく、厚さはできるだけ薄
く、厚さと粒径の比が大きいものが好ましい。粒径は、
3〜15μm程度とされる。粒径が大きくなると、カプ
セルの粒径との関係で、カプセル内にうまく収納され
ず、また、外部磁気への反応が遅くなる。一方、粒径が
小さくなると、磁化させた時、水平方向と垂直方向での
光反射率の差が小さくなり記録時のコントラストが悪く
なる。
ケルや、鉄−ニッケル−クロム等のステンレススチー
ル、アルミニウム−コバルト合金、サマリウム−コバル
ト合金等が用いられる。磁性粉の形状としては、いわゆ
るフレーク形状のものが好ましく、厚さはできるだけ薄
く、厚さと粒径の比が大きいものが好ましい。粒径は、
3〜15μm程度とされる。粒径が大きくなると、カプ
セルの粒径との関係で、カプセル内にうまく収納され
ず、また、外部磁気への反応が遅くなる。一方、粒径が
小さくなると、磁化させた時、水平方向と垂直方向での
光反射率の差が小さくなり記録時のコントラストが悪く
なる。
【0021】このような磁性粉の保磁力は、用いられる
媒体の用途によって適宜選定すればよく、通常は、50
0Oe(エルステッド)以上のものを用いる。さらに磁
性粉にビヒクルへの分散性を向上させるとともに、磁性
粉同士の凝集を防止するという観点から、磁性粉の表面
を予め公知の種々の有機材料で被覆してもよい。また、
磁性粉の反射率を挙げるためにアルミニウムや銀などを
磁性粉表面に蒸着してもよい。
媒体の用途によって適宜選定すればよく、通常は、50
0Oe(エルステッド)以上のものを用いる。さらに磁
性粉にビヒクルへの分散性を向上させるとともに、磁性
粉同士の凝集を防止するという観点から、磁性粉の表面
を予め公知の種々の有機材料で被覆してもよい。また、
磁性粉の反射率を挙げるためにアルミニウムや銀などを
磁性粉表面に蒸着してもよい。
【0022】さらに、マイクロカプセル内には、コント
ラストを向上させるために染料または顔料を含有させる
ことが好ましい。このようなマイクロカプセルは、例え
ば、米国特許第2800458号、英国特許第1142
556号、米国特許第4001140号等に開示されて
いる公知の種々の方法で製造される。マイクロカプセル
の粒径は、体積平均径で10〜100μmが好適であ
る。この値があまり小さくなると、カプセル内に収納さ
れる磁性粉の総量が少なくなるために、記録時のコント
ラストが十分でない。逆に、この値が大きくなりすぎる
と、記録層表面に凹凸が生じ、記録画像が不均一に成っ
てしまう。
ラストを向上させるために染料または顔料を含有させる
ことが好ましい。このようなマイクロカプセルは、例え
ば、米国特許第2800458号、英国特許第1142
556号、米国特許第4001140号等に開示されて
いる公知の種々の方法で製造される。マイクロカプセル
の粒径は、体積平均径で10〜100μmが好適であ
る。この値があまり小さくなると、カプセル内に収納さ
れる磁性粉の総量が少なくなるために、記録時のコント
ラストが十分でない。逆に、この値が大きくなりすぎる
と、記録層表面に凹凸が生じ、記録画像が不均一に成っ
てしまう。
【0023】このようなマイクロカプセルを塗設するの
に用いられるバインダーとしては、マイクロカプセル壁
を損傷せず、かつ基板11表面によく接着するものであ
れば特に制限はない。より好適な具体例としては、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が
挙げられる。
に用いられるバインダーとしては、マイクロカプセル壁
を損傷せず、かつ基板11表面によく接着するものであ
れば特に制限はない。より好適な具体例としては、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が
挙げられる。
【0024】このようなマイクロカプセルを含有する記
録層20の厚さは、通常、100〜300μmとされ
る。このような記録層20の上にはアンカー層13を介
して保護層14が設けられる。
録層20の厚さは、通常、100〜300μmとされ
る。このような記録層20の上にはアンカー層13を介
して保護層14が設けられる。
【0025】アンカー層13としては、ポリエステル、
ウレタン、アクリル等の材質が用いられる。このような
アンカー層13の厚さは、5〜20μm程度とされる。
保護層14としては、ポリエステル、ポリカーボネート
等の材質が用いられる。このような保護層14の厚さ
は、50〜100μm程度とされる。
ウレタン、アクリル等の材質が用いられる。このような
アンカー層13の厚さは、5〜20μm程度とされる。
保護層14としては、ポリエステル、ポリカーボネート
等の材質が用いられる。このような保護層14の厚さ
は、50〜100μm程度とされる。
【0026】上述したように形成される磁気表示部10
の下方には、図3に示されるように磁性体層30を埋設
させることが好ましい。この磁性体層は、鉄、ニッケ
ル、鉄・ニッケルや鉄・ニッケル・クロム等のステンレ
ススチール、アルミニウム・コバルト合金、サマリウム
・コバルト合金等の材質からなる。その大きさは前記磁
気表示部10にそれと同程度であり、その厚さは5〜3
00μm程度である。
の下方には、図3に示されるように磁性体層30を埋設
させることが好ましい。この磁性体層は、鉄、ニッケ
ル、鉄・ニッケルや鉄・ニッケル・クロム等のステンレ
ススチール、アルミニウム・コバルト合金、サマリウム
・コバルト合金等の材質からなる。その大きさは前記磁
気表示部10にそれと同程度であり、その厚さは5〜3
00μm程度である。
【0027】前記基体2の下部の平面に組み込まれた情
報収納部として、本実施例では、磁気ストライプ4がカ
ードの長手方向に沿って固着されている。この磁気スト
ライプ4に書き込まれた記録情報に基づき、前記磁気表
示部10の記録層20に目視可能な情報の記録および消
去ができるようになっている。この磁気ストライプ4に
替えて、情報収納部としてICメモリを基体2の中に組
み込むことも好適である。この場合には記憶容量が格段
と大きくなる。なお、情報収納部に収納された情報の読
取や、前記磁気表示部への目視可能な情報の書込みは図
示しない装置によって行われる。
報収納部として、本実施例では、磁気ストライプ4がカ
ードの長手方向に沿って固着されている。この磁気スト
ライプ4に書き込まれた記録情報に基づき、前記磁気表
示部10の記録層20に目視可能な情報の記録および消
去ができるようになっている。この磁気ストライプ4に
替えて、情報収納部としてICメモリを基体2の中に組
み込むことも好適である。この場合には記憶容量が格段
と大きくなる。なお、情報収納部に収納された情報の読
取や、前記磁気表示部への目視可能な情報の書込みは図
示しない装置によって行われる。
【0028】次に、具体的実験例を挙げて本発明をさら
に詳細に説明する。 〈実験例1〉 フレーク状の磁性粉の分散液の調製 フレーク状の磁性粉 18.0g ・Fe/Ni合金,Fe:Ni=64:36 ・飽和磁化 θs 129 ・残留磁束密度 θr 65 ・保磁力 Hc 540 ・平均粒径 9.2μm ・比表面積 0.096m2 /g ・比重 8.1 エチルセルロース(商品名;N−7,米国ハーキレス社製) 7.5g フタル酸ジメチル 36.5g フェニル・キシリル・エタン (商品名;日石ハイゾールSAS) 36.5g この混合液を攪拌しながら、90℃に加熱し、エチルセ
ルロース、着色染料を溶解した。
に詳細に説明する。 〈実験例1〉 フレーク状の磁性粉の分散液の調製 フレーク状の磁性粉 18.0g ・Fe/Ni合金,Fe:Ni=64:36 ・飽和磁化 θs 129 ・残留磁束密度 θr 65 ・保磁力 Hc 540 ・平均粒径 9.2μm ・比表面積 0.096m2 /g ・比重 8.1 エチルセルロース(商品名;N−7,米国ハーキレス社製) 7.5g フタル酸ジメチル 36.5g フェニル・キシリル・エタン (商品名;日石ハイゾールSAS) 36.5g この混合液を攪拌しながら、90℃に加熱し、エチルセ
ルロース、着色染料を溶解した。
【0029】
カプセル化用原液の調製
ゼラチン 1.5g
アラビアゴム 15g
純水 170g
を50℃で溶解しカプセル化用原液とした。
【0030】このようなカプセル化用原液および上記磁
性粉の分散液を用いてマイクロカプセルを作製した。マイクロカプセルの作製 上記カプセル化用原液80gに2%NaOH水溶液1.
7gを加えて攪拌しながら上記磁性粉の分散液60g
を、徐々に加えた後、50μmの粒径になるまで乳化し
た。
性粉の分散液を用いてマイクロカプセルを作製した。マイクロカプセルの作製 上記カプセル化用原液80gに2%NaOH水溶液1.
7gを加えて攪拌しながら上記磁性粉の分散液60g
を、徐々に加えた後、50μmの粒径になるまで乳化し
た。
【0031】次に、約50℃の純水250gを加え、こ
の乳化物との混合系を50℃に保ったまま5%酢酸水溶
液で系のpHを調製した。ついで、ゆっくりと冷却し5
0%グルタールアルデヒド4.2gを添加しそのまま3
時間攪拌を続けてカプセル壁を硬化し磁気カプセルスラ
リーを得た。
の乳化物との混合系を50℃に保ったまま5%酢酸水溶
液で系のpHを調製した。ついで、ゆっくりと冷却し5
0%グルタールアルデヒド4.2gを添加しそのまま3
時間攪拌を続けてカプセル壁を硬化し磁気カプセルスラ
リーを得た。
【0032】ついで、磁気カプセルスラリーをメッシュ
フィルタにかけて粒度をそろえて(250メッシュフィ
ルター残)記録層形成試料とした。カードサンプルの作製 まず、予め、ICメモリ収納され、かつ表面に凹部が形
成された54×85.6、厚さ0.76mmのPVC樹
脂性基体の凹部の中に、図4に示されるような層構成か
らなる磁気表示部10を積層し、カードサンプル(サン
プル1)を作製した。
フィルタにかけて粒度をそろえて(250メッシュフィ
ルター残)記録層形成試料とした。カードサンプルの作製 まず、予め、ICメモリ収納され、かつ表面に凹部が形
成された54×85.6、厚さ0.76mmのPVC樹
脂性基体の凹部の中に、図4に示されるような層構成か
らなる磁気表示部10を積層し、カードサンプル(サン
プル1)を作製した。
【0033】磁気表示部10の具体的な積層方法は以下
の通りであるPETフィルムにプライマー(アンカー
剤)をコーティング機で所定量コートし乾燥後巻き取
る。
の通りであるPETフィルムにプライマー(アンカー
剤)をコーティング機で所定量コートし乾燥後巻き取
る。
【0034】次に、このコーティングされたPETフィ
ルムのプライマー面にマイクロカプセルインキをコーテ
ィング機で所定量コートし、同様に巻き取る。プライマ
およびマイクロカプセルがコートされたものの上に更に
スミ(黒)インキをコートする。
ルムのプライマー面にマイクロカプセルインキをコーテ
ィング機で所定量コートし、同様に巻き取る。プライマ
およびマイクロカプセルがコートされたものの上に更に
スミ(黒)インキをコートする。
【0035】同様に、最後に粘着剤をコートして積層が
完了する。ついで、上記サンプル1の磁気表示部10の
下部に16.4×75.6、厚さ0.4mmの鉄からな
る磁性体層30を埋設してサンプル2を作製した。
完了する。ついで、上記サンプル1の磁気表示部10の
下部に16.4×75.6、厚さ0.4mmの鉄からな
る磁性体層30を埋設してサンプル2を作製した。
【0036】これら、2つのサンプルについて、情報の
書込み(記録)および消去のテストを行った。すなわ
ち、情報の読取り部と書き込み部とを供えた装置を用い
て、ICメモリに記録された所定の情報を読み取らせ、
しかる後、サンプルの表示部に情報を書き込んだ。書込
みは、所定位置に垂直磁場(650Oe)をかけると、
記録層のカプセル内の磁性粉は垂直配向し、黒色化し
た。明るい背景と、黒色化の明度差を色差計(スガ試験
機(株)社製)で測定したところ、サンプル1では14
ポイント、サンプル2では20ポイントの差があり、明
るいバックの中に黒色化した記録が可能であることが確
認され、共に実用に供することが確認された。特に、後
者のものは、磁性体層を備えているので、記録表示の濃
淡はより明瞭になることも確認された。
書込み(記録)および消去のテストを行った。すなわ
ち、情報の読取り部と書き込み部とを供えた装置を用い
て、ICメモリに記録された所定の情報を読み取らせ、
しかる後、サンプルの表示部に情報を書き込んだ。書込
みは、所定位置に垂直磁場(650Oe)をかけると、
記録層のカプセル内の磁性粉は垂直配向し、黒色化し
た。明るい背景と、黒色化の明度差を色差計(スガ試験
機(株)社製)で測定したところ、サンプル1では14
ポイント、サンプル2では20ポイントの差があり、明
るいバックの中に黒色化した記録が可能であることが確
認され、共に実用に供することが確認された。特に、後
者のものは、磁性体層を備えているので、記録表示の濃
淡はより明瞭になることも確認された。
【0037】
【発明の効果】本発明のプリペイドカードは、基体上に
情報収納部と磁気表示部とを備えるプリペイドカードで
あって、前記情報収納部は、磁気テープまたはICメモ
リからなり、前記磁気表示部は、基板と、この上に直接
または中間層を介して塗設されたマイクロカプセルを含
有する記録層とを有し、該マイクロカプセルの中には、
液体と、この液体の中に浮遊しかつ磁場に感応する磁性
粉とが含有されており、前記情報収納部に収納された情
報に基づき、前記磁気表示部の記録層に目視可能な情報
の記録および消去ができるようにしているので、いかな
る時であっても直接、媒体を見ただけで、カードの情報
内容を目視にて容易かつ確実に確認できるという効果を
奏する。
情報収納部と磁気表示部とを備えるプリペイドカードで
あって、前記情報収納部は、磁気テープまたはICメモ
リからなり、前記磁気表示部は、基板と、この上に直接
または中間層を介して塗設されたマイクロカプセルを含
有する記録層とを有し、該マイクロカプセルの中には、
液体と、この液体の中に浮遊しかつ磁場に感応する磁性
粉とが含有されており、前記情報収納部に収納された情
報に基づき、前記磁気表示部の記録層に目視可能な情報
の記録および消去ができるようにしているので、いかな
る時であっても直接、媒体を見ただけで、カードの情報
内容を目視にて容易かつ確実に確認できるという効果を
奏する。
【図1】プリペイドカードの一実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】プリペイドカード1の正面図である。
【図3】図2の III−III 断面矢視図である。
【図4】磁気表示部の層構成を示す断面図である。
【図5】プリペイドカードの表面に垂直磁場をかけた時
のカプセル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
のカプセル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
【図6】プリペイドカードの表面に水平磁場をかけた時
のカプセル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
のカプセル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
1…プリペイドカード
4…情報収納部
10…磁気表示部
20…記録層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
G06K 19/06
G11B 5/80 7215−5D
// G07F 7/08
8818−3E G07F 7/08 A
(72)発明者 肥田 佳明
東京都新宿区榎町7番地 大日本印刷株式
会社内
(72)発明者 後上 昌夫
東京都新宿区榎町7番地 大日本印刷株式
会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 基体上に情報収納部と磁気表示部とを備
えるプリペイドカードであって、 前記情報収納部は、磁気テープまたはICメモリからな
り、 前記磁気表示部は、基板と、この上に直接または中間層
を介して塗設されたマイクロカプセルを含有する記録層
とを有し、該マイクロカプセルの中には、液体と、この
液体の中に浮遊しかつ磁場に感応する磁性粉とが含有さ
れており、 前記情報収納部に収納された情報に基づき、前記磁気表
示部の記録層に目視可能な情報の記録および消去ができ
るようにしたことを特徴とするプリペイドカード。 - 【請求項2】 前記記録層の下方には磁性体層が埋設さ
れていることを特徴とする請求項1記載のプリペイドカ
ード。 - 【請求項3】 前記磁性体層は、鉄、ニッケル、鉄・ニ
ッケルや鉄・ニッケル・クロム等のステンレススチー
ル、アルミニウム・コバルト合金、サマリウム・コバル
ト合金等の微粒子を薄片状としたものであることを特徴
とする請求項2記載のプリペイドカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3177022A JPH0516579A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | プリペイドカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3177022A JPH0516579A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | プリペイドカード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516579A true JPH0516579A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16023789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3177022A Pending JPH0516579A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | プリペイドカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0516579A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6340149A (ja) * | 1986-08-06 | 1988-02-20 | Konica Corp | ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法 |
JPH1176801A (ja) * | 1997-07-16 | 1999-03-23 | Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd | 磁性体内包マイクロカプセル及びその利用 |
-
1991
- 1991-07-17 JP JP3177022A patent/JPH0516579A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6340149A (ja) * | 1986-08-06 | 1988-02-20 | Konica Corp | ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法 |
JPH1176801A (ja) * | 1997-07-16 | 1999-03-23 | Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd | 磁性体内包マイクロカプセル及びその利用 |
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