JPH07266757A - 磁気表示媒体 - Google Patents

磁気表示媒体

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JPH07266757A
JPH07266757A JP6079246A JP7924694A JPH07266757A JP H07266757 A JPH07266757 A JP H07266757A JP 6079246 A JP6079246 A JP 6079246A JP 7924694 A JP7924694 A JP 7924694A JP H07266757 A JPH07266757 A JP H07266757A
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JP
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magnetic
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JP6079246A
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Mitsuhiro Sumimoto
充弘 住本
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/077Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier
    • G06K19/07701Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier the record carrier comprising an interface suitable for human interaction
    • G06K19/07703Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier the record carrier comprising an interface suitable for human interaction the interface being visual

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 カード等を見ただけで、その情報内容を目視
で容易に確認できるようにする。 【構成】 基体上に形成された情報収納部4と磁気表示
部10とを備える磁気表示媒体1であって、磁気表示部
は、基板とこの上に形成された着色層、表示層、保護層
を順次備えた積層構造を形成する。表示層の中にはマイ
クロカプセルが含有され、該マイクロカプセルの中に
は、液体と、この液体の中に浮遊しかつ磁場に感応する
磁性粉とが含有されている。情報収納部4は、基板とこ
の上に形成された磁気記録層を備える。この磁気記録層
側から接着層を介して基体に固着され、情報収納部の磁
気記録層に収納された情報に基づき、磁気表示部の表示
層に目視可能な情報の記録及び消去ができるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、目視可能な情報の記録
および消去ができる磁気表示部を備える磁気表示媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報を磁気情報として記録する磁
気記録材料は、記録・再生・消去が瞬時にできること
や、記録状態がきわめて安定である等の理由から、キャ
ッシュカード、プリペードカード等の磁気カードへの応
用が盛んになされている。このような磁気カードは、情
報読取り装置にかければ、情報の記録内容が装置のディ
スプレイに表示され読み取り可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カードは、上記のごとく、情報の記録内容を目視するた
めには、必ず、情報読取り装置が必要となる。従って、
いかなる時であっても直接、カードを見ただけで、カー
ドの情報内容を目視して確認したいというユーザーの要
望があり、さらには、鮮明な表示がなされ、目視による
確認が容易にできる媒体も要望されている。
【0004】このような実情のもとに、本発明に係る出
願人は、すでに、基体と情報収納部と磁気表示部とを備
える磁気表示媒体であって、情報収納部に収納された情
報に基づき、前記磁気表示部に目視可能な情報の記録お
よび消去ができるカード媒体を提案している(特願平3
−177021号公報等)。
【0005】しかしながら、このものにおいては、磁気
表示部に目視可能な情報の記録および消去はできるもの
の、磁気表示カードのとして最も適した仕様、および情
報収納部や磁気表示部の品質の安定性が保てる積層構成
や固着方法に関する十分な提案はなされていなかった。
【0006】このような実情に基づいて本発明は創案さ
れたものであり、本発明の目的はいかなる時であっても
直接、カード等の媒体を見ただけで、カードの情報内容
を目視にて容易に確認できることはもとより、磁気表示
カードのとして最も適した仕様、および情報収納部や磁
気表示部の品質の安定性が保てる磁気表示媒体を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、基体と、この上に形成された情報収納部と、
磁気表示部とを備える磁気表示媒体であって、前記基体
は、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂および紙の
中から選定された少なくとも1種を備えてなるととも
に、その基体上に前記磁気表示部を収納するための凹部
を備え、前記磁気表示部は、基板と、この上に形成され
た着色層、表示層、保護層を順次備えた積層構造をなす
とともに、この基板側から接着層を介して前記基体の凹
部の中に固着されてており、前記表示層の中には、マイ
クロカプセルが含有され、該マイクロカプセルの中に
は、液体と、この液体の中に浮遊しかつ磁場に感応する
磁性粉とが含有されており、前記情報収納部は、基板と
この上に形成された磁気記録層を備え、この磁気記録層
側から接着層を介して前記基体に固着されており、前記
情報収納部の磁気記録層に収納された情報に基づき、前
記磁気表示部の表示層に目視可能な情報の記録および消
去ができるように構成した。
【0008】
【作用】本発明の媒体に、図6で示されるように垂直磁
場φVをかけると、マイクロカプセル22の磁性粉22
aは垂直方向に整列され、この結果、外部からの入射光
Liは、媒体表面に整列され、この結果、外部からの入
射光はLiは、着色層12表面に達してここで、反射さ
れ、反射光Loを生じる。この状態では、着色層12の
色が反射光として、目視される。
【0009】一方、図7に示されるように、媒体に平行
磁場φPをかけると、マイクロカプセル22内の磁性粉
22aは水平配向され、外部からの入射光Liは磁性粉
22aで反射されて、反射光Loとなり、この状態で
は、磁性粉22aからの反射光の色が目視される。
【0010】従って、図7の状態を消去状態とすれば、
外部からは明るい金属色が目視できる。一方、図6の状
態を、垂直磁場φVによって部分的に書き込んだ状態と
すれば、この部分が例えば黒色に目視され、外部から容
易に判読できる。
【0011】上記の記録状態と、消去の状態とを反転さ
せて、表示することも勿論可能である。
【0012】また、本発明の媒体は、基体と、この上に
形成された情報収納部と、磁気表示部とを備える磁気表
示媒体であって、基体の材質、情報収納部や磁気表示部
の積層構成、これらと基体の接合の仕方等を規制してい
るので、磁気表示カードのとして最も適した仕様とな
り、さらに情報収納部や磁気表示部の品質の安定性も保
てる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の磁気表示媒体を図1〜図7を
参照して詳細に説明する。
【0014】図1は、磁気表示媒体1の一実施例を示す
正面図、図2は図1の背面図を示し、図3は図1のA−
A断面矢視図である。
【0015】本発明の磁気表示媒体1は、媒体のベース
となる基体3と、この基体3の一方の平面に組み込まれ
た磁気表示部10と、前記基体3の他方の面に組み込ま
れた情報収納部4とを有している。
【0016】前記基体3は、本実施例の例では、図3に
示すされるように基体3の主要部をなすコア31と、こ
のコア31の両方の面にそれぞれ形成されたオーバシー
ト33,33を備え、さらにコア31とオーバシート3
3の間には絵柄印刷層32が形成されている。
【0017】コア31およびオーバシート33は、それ
ぞれ、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂および紙
の中から選定された少なくとも1種から形成される。塩
化ビニル系樹脂としては、塩化ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニルとABS(アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン共重合体)とのブレンド等
が挙げられる。ポリエステル系樹脂としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート共重合
体、ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフ
タレートとのブレンド等が挙げられる。中でも、塩化ビ
ニルが、加工性、コスト、カードとしてのフレキシビリ
ティ等の面で特に好ましい。
【0018】絵柄印刷層32は、基体3の表面に設ける
こともできるが、本実施例のごとくコア31とオーバシ
ート33の間に介在させると、絵柄印刷層32のインク
面の保護が十分に図れる。
【0019】また、オーバシート33および絵柄印刷層
32は、本実施例のごとく両面に限らず片面のみに形成
してもよい。さらに、基体3は図3に示されるごとく積
層体とすることなく単層の一体物としてもよい。コア3
1は、着色のため種々の顔料が添加されていてもよい。
通常は、白色顔料がよく用いられる。このような基体3
の大きさは、通常、容易に持ち運びが可能であるカード
に相当する大きさとされる。好適例として、短辺53〜
55mm,長辺85〜86mm,厚さ0.6〜0.9m
m程度とされる。また、四角の仕上げ状態として、半径
R=3〜4mmの湾曲を設け、カードの反りを2.0m
m以下とすることが好ましい。
【0020】このような基体3には、磁気表示部10を
収納するための凹部8が形成される。この凹部8は、一
般に、いわゆるザグリ加工によって形成される。しか
し、例えば基体3を紙で作る場合には、凹部に相当する
箇所を打ち抜いた紙と、打ち抜きなしの紙とを積層する
ことによって凹部8を形成してもよい。凹部8の大きさ
は、磁気表示部10の大きさに概略相当し、好適例とし
て、短辺16〜18mm,長辺75〜77mm程度の略
四角形状とされる。また、四角の仕上げ状態として、半
径R=4〜5mmの湾曲部が形成される。
【0021】このように形成された凹部8の中には、磁
気表示部10が形成される。磁気表示部10は、図4に
示されるように基板11と、この基板11の上に形成さ
れた着色層12、表示層20、保護層15を順次備えた
積層構造をなしている。なお、表示層20と保護層15
との間には、これらを接着するための接着層14が設け
られる。
【0022】基板11は、各種プラスチック、中でも特
に、ポリエチレンテレフタレートを用いることが好まし
い。厚さの好適例としては、100μmである。50μ
mでも良いが、少し薄く、物理的な強度、製造のしやす
さから100μmが好ましい。
【0023】この基板11の上に形成される着色層12
は、表示のコントラストを明瞭にするために形成されて
おり、通常、黒く着色されたスミインクが用いられる。
着色の手段としては、例えば、硫酸バリウム、マイクロ
シリカ、カーボンブラック等の顔料を各種プラスチック
原料に混練すればよい。この着色層12の厚さの好適例
は、10μmである。 このような着色層12の上に設
けられる表示層20は、複数のマイクロカプセル22と
バインダー24を備える。
【0024】マイクロカプセル22の中には液体22b
としてのビヒクルおよび磁性粉22aが含有されてお
り、磁性粉22aはビヒクルの中に浮遊した状態になっ
ている。
【0025】ビヒクルとしては、極性液体と、疎水性液
体と、熱可塑性樹脂とを含有させることが好ましい。
【0026】極性液体としては、ヒドロキシ基、カルボ
ニル基、カルボキシ基、アミノ基等の極性基を有するア
ルコール類、ケトン類、エステル類、カルボン酸類、ア
ミノ化合物が挙げられる。より具体的には、芳香族酸エ
ステル、脂肪酸エステル、アルコールエステル、オキシ
酸エステル等のエステル類が一般的であって、フタル酸
ジブチル、燐酸オクチジフェニル、セバシン酸ジオクチ
ル、トリアセトン、ヒマシ油等が好適例として挙げられ
る。
【0027】疎水性液体としては、低揮発性の脂肪族、
芳香族炭化水素およびこれらの混合物であって感圧複写
紙用マイクロカプセルに常用されるものが好適である。
【0028】熱可塑性樹脂としては、前記極性液体およ
び疎水性液体の混合液に安定に溶解し得るものであれば
いずれも使用可能である。なかでも溶解時の透明性が良
く、電界や磁界、光、熱、及び温度などによってゲル化
することのないものであって、マイクロカプセル壁形成
反応に対して、悪影響のないものが選択される。好適例
として、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、脂環
族飽和炭化水素樹脂、ポリメタクリル酸エステル、アセ
チルセルロース、エチルセルロース等が挙げられる。
【0029】このような成分を含有するビヒクルの常温
における粘度は、20〜5000cP程度とされる。粘
度は主に熱可塑性樹脂の含有量によって変動し、前記熱
可塑性樹脂は、2〜50wt%程度含有される。また、
極性流体の含有率は、熱可塑性樹脂との相溶性や磁性粉
の安定性等を考慮して適宜、設定される。
【0030】磁性粉としては、鉄、ニッケル、鉄−ニッ
ケルや、鉄−ニッケル−クロム等のステンレススチー
ル、アルミニウム−コバルト合金、サマリウム−コバル
ト合金等が用いられる。磁性粉の形状としては、いわゆ
るフレーク形状のものが好ましく、厚さはできるだけ薄
く、厚さと粒径の比が大きいものが好ましい。粒径は、
3〜15μm程度とされる。粒径が大きくなると、カプ
セルの粒径との関係で、カプセル内にうまく収納され
ず、また、外部磁気への反応が遅くなる。一方、粒径が
小さくなると、磁化させた時、水平方向と垂直方向での
光反射率の差が小さくなり記録時のコントラストが悪く
なる。
【0031】このような磁性粉の保磁力は、用いられる
媒体の用途によって適宜選定すればよく、通常は、50
0Oe(エルステッド)以上のものを用いる。
【0032】さらに磁性粉にビヒクルへの分散性を向上
させるとともに、磁性粉同士の凝集を防止するという観
点から、磁性粉の表面を予め公知の種々の有機材料で被
覆してもよい。また、磁性粉の反射率を挙げるためにア
ルミニウムや銀などを磁性粉表面に蒸着してもよい。
【0033】さらに、マイクロカプセル内には、コント
ラストを向上させるために染料または顔料を含有させる
ことが好ましい。
【0034】このようなマイクロカプセルは、例えば、
米国特許第2800458号、英国特許第114255
6号、米国特許第4001140号等に開示されている
公知の種々の方法で製造される。マイクロカプセルの粒
径は、体積平均径で10〜100μmが好適である。こ
の値があまり小さくなると、カプセル内に収納される磁
性粉の総量が少なくなるために、記録時のコントラスト
が十分でない。逆に、この値が大きくなりすぎると、記
録層表面に凹凸が生じ、記録画像が不均一に成ってしま
う。
【0035】このようなマイクロカプセルを塗設するの
に用いられるバインダーとしては、マイクロカプセル壁
を損傷せず、かつ着色層12表面によく接着するもので
あれば特に制限はない。より好適な具体例としては、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が
挙げられる。
【0036】このようなマイクロカプセルを含有する表
示層20の好適例としての厚さは、200μmとされ
る。
【0037】このような表示層20の上には、接着層1
4を介して保護層15が設けられる。
【0038】接着層14としては、ポリエステル、アク
リル等の材質が用いられる。このような接着層14の好
適例としての厚さは、5〜10μm程度とされる。
【0039】保護層15としては、ポリエチレンテレフ
タレートの材質を用いることが好ましい。このような保
護層15の好適例としての厚さは、100μmとされ
る。
【0040】上述したように形成される磁気表示部10
は、その基板11の片面に形成された粘着層P(図4;
例えば、粘着両面テープを用いて形成する)を接着層と
して、前記基体の凹部8の中に収納・接着される。
【0041】前記情報収納部4は、その詳細が図5に示
されるように基板41と、この上に形成された磁気記録
層42を備え、この磁気記録層42側から接着層43を
介して前記基体3に固着される。
【0042】基板41としては、ポリエチレンテレフタ
レートの材質を用いることが好ましい。このような基板
41の好適例としての厚さは、25〜75μmとされ
る。
【0043】磁気記録層42は、その好適な一例とし
て、バリウムフェライト磁性粉とバインダーを含有して
形成され、その磁気静特性としては、抗磁力2750±
10%Oe、角型比0.75以上のものが好適である。
【0044】このような情報収納部4は、通常、ストラ
イプ形状をなしており、熱をかけながら圧入する、いわ
ゆる熱プレス方式で、前記基体3の裏面側に埋設される
ことが好ましい。この場合、前記磁気表示部10の裏側
にあたる位置は避けることが好ましい。磁気表示部10
の記録・消去時に磁場がかけられ、この磁場が情報収納
部4の記録情報に悪影響を及ぼすからである。なお、情
報収納部4は、前記磁気表示部10と同じ側の基体面に
形成してもよいことは勿論である。
【0045】このような情報収納部4、特に磁気記録層
42に書き込まれた記録情報に基づき、前記磁気表示部
10の表示層20に目視可能な情報の記録および消去が
できるようになっている。
【0046】なお、情報収納部4に収納された情報の読
取や、前記磁気表示部10への目視可能な情報の書込み
は図示しない装置によって行われる。
【0047】次に、具体的実験例を挙げて本発明をさら
に詳細に説明する。
【0048】〈実験例1〉 フレーク状の磁性粉の分散液の調製 フレーク状の磁性粉 18.9g ・Fe/Ni合金,Fe:Ni=64:36 ・飽和磁化 θs 129 ・残留磁束密度 θr 65 ・保磁力 Hc 540 ・平均粒径 9.2μm ・比表面積 0.096m2 /g ・比重 8.1 エチルセルロース(商品名;N−7,米国ハーキュレス社製) 7.5g フタル酸ジメチル 36.5g フェニル・キシリル・エタン (商品名;日石ハイゾール SAS) 36.5g この混合液を攪拌しながら、90℃に加熱し、エチルセ
ルロース、着色染料を溶解した。
【0049】 カプセル化用原液の調製 ゼラチン 1.5g アラビアゴム 15g 純水 170g を50℃で溶解しカプセル化用原液とした。
【0050】このようなカプセル化用原液および上記磁
性粉の分散液を用いてマイクロカプセルを作製した。
【0051】マイクロカプセルの作製 上記カプセル化用原液80gに2%NaOH水溶液1.
7gを加えて攪拌しながら上記磁性粉の分散液60g
を、徐々に加えた後、50μmの粒径になるまで乳化し
た。
【0052】次に、約50℃の純水250gを加え、こ
の乳化物との混合系を50℃に保ったまま5%酢酸水溶
液で系のpHを調製した。
【0053】ついで、ゆっくりと冷却し50%グルター
ルアルデヒド4.2gを添加し、そのまま3時間攪拌を
続けてカプセル壁を硬化し磁気カプセルスラリーを得
た。
【0054】ついで、磁気カプセルスラリーをメッシュ
フィルタにかけて粒度をそろえて(250メッシュフィ
ルター残)表示層形成試料とした。
【0055】カード基体の作製 図3に示されるように、白色顔料を含有した塩化ビニル
樹脂製のコア31の両面に絵柄印刷層32を形成し、さ
らに、印刷層32の上にオーバシート33を形成した。
【0056】しかる後、磁気表示部10を形成するため
の凹部8を形成した。カード基体のでき上がり寸法は、
短辺54mm,長辺85.5mm,厚さ0.76mmと
した。また、四角の仕上げ状態として、半径R=3.1
mmの湾曲部を設けた。凹部8は、半径R=8mmの大
きさとした。
【0057】磁気表示部の作製 磁気表示部10の具体的な積層方法(作製方法)は以下
の通りである。
【0058】100μm厚のPETフィルム(基板1
1)に、着色層12としてのスミ(黒)インキを10μ
m厚にコートする。この上にさらにマイクロカプセルイ
ンキをコーティング機で200μm厚にコートして、表
示層20を形成した。この表示層20と厚さ100μm
のPETフィルムからなる保護層15とを接着層14を
介して張り合せ、しかる後、基板11の裏側に粘着層P
(いわゆる、両面テープ)を形成して磁気表示部10を
作製した。この磁気表示部10を前記カード基体の凹部
8に収納・接着させた(図1〜図3)。
【0059】情報収納部の作製 図5に示されるように厚さ50μmのポリエチレンテレ
フタレートの基板41上に厚さ20μmの磁気記録層4
2を形成し、この磁気記録層42側の上に接着層43を
設けて、ストライプ形状の情報収納部を形成した。磁気
記録層42は、バリウムフェライト磁性粉とバインダー
を混合して形成され、その磁気静特性として、抗磁力は
2750Oe、角型比は0.75以上であった。
【0060】このような情報収納部4をいわゆる熱プレ
ス方式で、前記基体3の裏面側に埋設した(図1〜図
3)。
【0061】このようにして作製した磁気表示サンプル
を作製して、情報の書き込み(記録)および消去のテス
トを行ったところ良好な結果が得られた。また、情報収
納部や磁気表示部の積層構成や、これらと基体との固着
も極めて安定しており、また使い安さ、感触等も良好と
確認され、磁気表示カードのとして優れた仕様であるこ
とが確認された。
【0062】
【発明の効果】本発明の媒体は、基体と、この上に形成
された情報収納部と、磁気表示部とを備える磁気表示媒
体であって、前記基体は、塩化ビニル系樹脂、ポリエス
テル系樹脂および紙の中から選定された少なくとも1種
を備えてなるとともに、その基体上に前記磁気表示部を
収納するための凹部を備え、前記磁気表示部は、基板
と、この上に形成された着色層、表示層、保護層を順次
備えた積層構造をなすとともに、この基板側から接着層
を介して前記基体の凹部の中に固着されてており、前記
表示層の中には、マイクロカプセルが含有され、該マイ
クロカプセルの中には、液体と、この液体の中に浮遊し
かつ磁場に感応する磁性粉とが含有されており、前記情
報収納部は、基板とこの上に形成された磁気記録層を備
え、この磁気記録層側から接着層を介して前記基体に固
着されており、前記情報収納部の磁気記録層に収納され
た情報に基づき、前記磁気表示部の表示層に目視可能な
情報の記録および消去ができるように構成しているの
で、いかなる時であっても直接、カード等の媒体を見た
だけで、カードの情報内容を目視にて容易に確認できる
ことはもとより、磁気表示カードのとして最も適した仕
様、および情報収納部や磁気表示部の品質の安定性が保
てるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気表示媒体1の一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1のA−A断面矢視図である。
【図4】磁気表示部の層構成を示す断面図である。
【図5】情報収納部の層構成を示す断面図である。
【図6】磁気表示媒体の表面に垂直磁場をかけた時のカ
プセル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
【図7】磁気表示媒体の表面に水平磁場をかけた時のカ
プセル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
【符号の説明】
1…磁気表示媒体 4…情報収納部 10…磁気表示部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、この上に形成された情報収納部
    と、磁気表示部とを備える磁気表示媒体であって、 前記基体は、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂お
    よび紙の中から選定された少なくとも1種を備えてなる
    とともに、その基体上に前記磁気表示部を収納するため
    の凹部を備え、 前記磁気表示部は、基板と、この上に形成された着色
    層、表示層、保護層を順次備えた積層構造をなすととも
    に、この基板側から接着層を介して前記基体の凹部の中
    に固着されてており、前記表示層の中には、マイクロカ
    プセルが含有され、該マイクロカプセルの中には、液体
    と、この液体の中に浮遊しかつ磁場に感応する磁性粉と
    が含有されており、 前記情報収納部は、基板とこの上に形成された磁気記録
    層を備え、この磁気記録層側から接着層を介して前記基
    体に固着されており、 前記情報収納部の磁気記録層に収納された情報に基づ
    き、前記磁気表示部の表示層に目視可能な情報の記録お
    よび消去ができるようにしたことを特徴とする磁気表示
    媒体。
  2. 【請求項2】 前記基体は、基体の主要部をなすコア
    と、このコアの少なくとも一方の面に形成されたオーバ
    シートを備え、前記コアと前記オーバシートの間に絵柄
    印刷層を形成したことを特徴とする請求項1に記載の磁
    気表示媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009234275A (ja) * 1996-04-10 2009-10-15 Dupont Teijin Films Us Lp 多層のカード
US7785680B2 (en) 1996-04-10 2010-08-31 Dupont Teijin Films U.S. Limited Partnership Multilayer card

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JP2009234275A (ja) * 1996-04-10 2009-10-15 Dupont Teijin Films Us Lp 多層のカード
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