JPH07228082A - 情報カードの製造方法および情報カード - Google Patents

情報カードの製造方法および情報カード

Info

Publication number
JPH07228082A
JPH07228082A JP6047916A JP4791694A JPH07228082A JP H07228082 A JPH07228082 A JP H07228082A JP 6047916 A JP6047916 A JP 6047916A JP 4791694 A JP4791694 A JP 4791694A JP H07228082 A JPH07228082 A JP H07228082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
resin plate
magnetic
information card
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6047916A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Yosomiya
隆俊 四十宮
Eiichi Komatsu
栄一 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP6047916A priority Critical patent/JPH07228082A/ja
Publication of JPH07228082A publication Critical patent/JPH07228082A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性に優れた情報カードの製造方法、機械
的接合強度が強く耐久性に優れた情報カードの製造方
法、肉薄化を可能にした情報カードの製造方法、さらに
はこれらの製造方法から発現する効果に加えて、情報の
記録内容の確認が目視により容易にできる情報カードを
提供する。 【構成】 半導体素子を装着するための凹部を備える第
一の樹脂板を成形する工程と、前記第一の樹脂板の凹部
に半導体素子を装着する工程と、前記第一の樹脂板の凹
部形成面側に、第二の樹脂板を射出成形により設けて、
第一の樹脂板と第二の樹脂板とを一体化する工程とを、
含むように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種カードシステムの
多目的情報記録媒体として使用するIC素子等の半導体
素子を搭載し、一般にICカード等と呼ばれる情報カー
ドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の高度情報化の進展は目覚ま
しく、カードは社会生活において不可欠のものとなって
いる。特に、マイクロコンピュータ、メモリー等にIC
を装着、もしくは内蔵させたICカードは、セキュリテ
ィが高くプライバシーが保護され、なおかつ記憶容量が
大きいという特徴があることから、様々な分野での利用
が広まってきている。例えば、企業内では、社員証カー
ドとして、社員食堂・売店利用、社内預金利用、入出退
管理、出退勤管理、健康管理等の多目的に利用されてお
り、また、金融、医療、販売・サービス、交通、製造、
教育等の分野でも試験的な利用が始まっている。
【0003】このようなICカード(情報カード)の従
来の具体的製法例としては、射出成形等によりICモジ
ュールを装着できるような形状を有する樹脂基板を作
り、その樹脂基板に、ICモジュールを装着した後、そ
の樹脂基板に所望の印刷を施された粘着テープを貼り付
けてその樹脂基板の表裏両面をカバーする製造方法が知
られている。
【0004】また、射出成形等によりICモジュールを
装着できるような形状を有する厚紙基板を作り、その厚
紙基板にICモジュールを装着した後、その厚紙基板の
表裏両面にその厚紙基板と同程度の大きさの所望の印刷
を施された紙を仮止めし、次いでその厚紙基板よりも一
回り大きい防水性の透明プラスチックフィルムを使用し
て、そのICモジュールを装着し紙を仮止めした厚紙基
板の表裏両面を挟んで、しかる後、熱溶着等により四方
シールして封入する、いわゆるラミネートによる製造方
法等が知られている。
【0005】さらに、射出成形による少なくとも2つの
樹脂板を用いるICカードにおいて、その少なくとも1
つの樹脂板にはICモジュールを装着するための凹部を
形成し、その凹部にICモジュールを装着し、上記2つ
の樹脂板を接着剤ないしは超音波融着等の手段を用いて
一体化する製造方法等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のようなICカードの製造方法では、製造工程が煩雑
であり、生産性の点で十分とは言えず、また、樹脂基板
同士を接合させて基板の一体化を図る作業工程での歩留
が悪く、この点からも生産性は満足のいくものではなか
った。
【0007】さらに、上記の超音波融着以外の接合手段
を用いたものは、接合の機械的強度が低く外部からの過
酷な取扱に対し、十分な耐久性を備えていない。特に、
装着されるICモジュールを非接触タイプのICモジュ
ールとした場合、耐久性およびこれに基づく気密性に対
しては、特に要求が厳しく、この点従来のものは、十分
な安全性が保証されているとは言えない。また、カード
の取扱易さの観点から肉薄化の要望も強い。また、従来
の上記カードは、情報の記録内容を目視するためには、
必ず、情報読取り装置が必要となる。従って、いかなる
時であっても直接、カードを見ただけで、カードの情報
内容を目視して確認したいというユーザーの要望もあ
り、さらには、鮮明な表示がなされ、目視による確認が
容易にできる情報カードも要望されている。
【0008】このような実情に基づいて本発明は創案さ
れたものであり、本発明の目的は、生産性に優れた情報
カードの製造方法、機械的接合強度が強く耐久性に優れ
た情報カードの製造方法、肉薄化を可能にした情報カー
ドの製造方法、さらにはこれらの製造方法から発現する
効果に加えて、情報の記録内容の確認が目視により容易
にできる情報カードを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、半導体素子を装着するための凹部を備える第
一の樹脂板を成形する工程と、前記第一の樹脂板の凹部
に半導体素子を装着する工程と、前記第一の樹脂板の凹
部形成面側に、第二の樹脂板を射出成形により設けて、
第一の樹脂板と第二の樹脂板とを一体化する工程とを、
含むように構成した。
【0010】また、前記第一の樹脂板は射出成形により
形成されるように構成した。
【0011】また、前記第一の樹脂板は、射出成形によ
り樹脂板本体を成形した後に、同一射出成形金型内で圧
縮成形により半導体素子を装着するための凹部を形成し
て製造されるように構成した。
【0012】また、本発明は、上記のいずれかに記載さ
れた製造方法に基づいて製造された情報カードであっ
て、該情報カードはさらにカードの表面に磁気表示部を
備えており、前記磁気表示部は、基板と、この上に直接
または中間層を介して塗設されたマイクロカプセルを含
有する磁気記録層とを有し、該マイクロカプセルの中に
は、液体と、この液体の中に浮遊しかつ磁場に感応する
磁性粉とが含有されており、前記半導体素子に収納され
た情報に基づき、前記磁気表示部の磁気記録層に目視可
能な情報の記録および消去ができるように構成した。
【0013】
【作用】情報カード、例えば非接触ICカードにおい
て、製品が射出成形で一体化成形されているために、生
産性に優れ、出来上がった情報カードは十分な機械的強
度および気密性が得られ、カードの信頼性と取扱性に優
れている。
【0014】また、非接触ICカードでは、複雑なモジ
ュール形状に対しても寸法精度が良好で、製品歩留が良
く、生産性に優れる。
【0015】さらに、半導体素子を装着するための凹部
を圧縮成形することにより、カード全体としての肉薄化
が可能となる。さらに、成形後、磁気表示部を設けるこ
とにより、いかなる時であっても直接、情報カードを見
ただけで、カードの情報内容を目視にて容易に確実に確
認できるようになる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を好適な実施例に基づいて詳細
に説明する。まず、本発明の製造方法によって製造され
る情報カードの一例として、非接触ICカードを例にと
って説明する。
【0017】図1および図2は、本発明による非接触I
Cカードの構成図である。
【0018】これらの図に示されるように非接触ICカ
ード1は、半導体素子としてのICモジュール4を装着
するための凹部3を備える第一の樹脂板2と、該樹脂板
2の凹部3内に装着される半導体素子としてのICモジ
ュール4と、前記第一の樹脂板2の凹部形成面側上に、
射出成形により一体的に被着される第二の樹脂板5とを
備えている。さらに、第一の樹脂板2または第二の樹脂
板5の上には、カードの記録内容が目視できる磁気表示
部10が必要に応じて設けられる(本実施例では、第二
の樹脂板5の上に形成される)。
【0019】半導体素子として、ここでは、非接触IC
モジュールを例示しているが、その他、端子付ICカー
ドモジュール、メモリカードモジュール、及びそれらを
組み合わせたモジュール等が挙げられる。
【0020】前記第一の樹脂板2および第二の樹脂板5
は、射出成形に適正のある樹脂であれば、種類によらず
利用できる。特に、熱可塑性樹脂は一般に利用されてお
り、利用できる樹脂としては、塩化ビニル、ポリスチレ
ン、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、ABS(アク
リルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)、AS
(アクリルニトリル−スチレン共重合体)、耐熱ABS
樹脂、ABSとポリカーボネート、ポリブチレンテレフ
タレートなどとのポリマーアロイ、AES(アクリルニ
トリル−エチレンプロピレンラバー−スチレン共重合
体)、アクリル、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポ
リエチレンおよびポリプロピレン等のポリオレフィン、
ポリアミド樹脂、ポリアセタール、フッ素系樹脂、ポリ
エステル樹脂等が挙げられる。
【0021】また、熱硬化性樹脂も熱硬化性樹脂用の射
出成形装置で利用可能であり、利用できる樹脂としては
フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、キシレン
樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。
【0022】また、廃棄処理を考慮して、各種分解性プ
ラスチックを使用してもよい。分解性プラスチックとし
ては、生分解性ポリエステル、ポリビニルアルコール、
デンプンを主成分とする生分解性プラスチック、ポリア
ミノ酸、バイオセルロースおよび崩壊性プラスチックを
用いることができる。
【0023】分解性ポリエステルとしては、3−ヒドロ
キシブチレートと3−ヒドロキシバレレートとのランダ
ム共重合ポリエステル(例えば、I.C.I 社により生産さ
れている、水素細菌にプロピオン酸とグルコースを供給
して得られるもの)や、水素細菌に吉草酸を供給して得
られる3−ヒドロキシブチレート主体のポリエステル、
ε−カプロラクトンの開環重合により得られるポリカプ
ロラクトン、ラクチドの開環重合により得られるポリ乳
酸、コハク酸とエチレングリコールの縮合重合により得
られるポリエチレンサクシネート等のジカルボン酸とジ
オールの縮合重合により得られる各種の脂肪族ポリエス
テル等が挙げられる。
【0024】また、ポリビニルアルコールとしては、分
子量5000〜100000程度でケン化度99モル%
以上のものが好ましい。
【0025】デンプンを主成分とした分解性プラスチッ
クとしては、デンプンと変性ポリビニルアルコールをア
ロイ化したもの(例えば、ノバモント社より生産されて
いるコーンスターチと変性ポリビニルアルコールとで相
互侵入編目構造を形成させアロイ化したもの)、ハイア
ミロースデンプンを化学修飾することで得られる熱可塑
性樹脂等が挙げられる。
【0026】ポリアミノ酸としては、微生物による発酵
法で生産されるポリ−γ−グルタミン酸、ε−ポリリジ
ン、合成法により生産されるポリ−γ−メチル−L−グ
ルタメート、ポリ−L−グルタミン酸ソーダ、ポリ−L
−グルタミン酸等が挙げられる。
【0027】バイオセルロースとしては、アセトバクタ
ー属、シュードモナス属、アグロバクテリウム属等の微
生物により生産されるものが知られている。
【0028】崩壊性プラスチックのうち、光崩壊性のも
のとしては、エチレンと一酸化炭素との共重合体等が挙
げられる。このエチレン/一酸化炭素共重合体は、カル
ボニル基の結合する2番目と3番目の炭素間が光により
開裂することにより分解すると考えられる。そして、分
解速度は共重合体中の一酸化炭素の含有量により調節す
ることができる。通常、エチレン/一酸化炭素共重合体
の密度は0.89〜0.95g/cm3 程度であり、一酸
化炭素の含有量は0.1〜10モル%程度である。
【0029】上述のようなエチレン/一酸化炭素共重合
体は、例えばエチレンと一酸化炭素とを温度230℃、
圧力2000気圧程度の条件下で共存させることにより
製造することができる。
【0030】また、光崩壊性プラスチックとして、ポリ
エチレンやポリプロピレン等の汎用合成樹脂と有機酸金
属塩との混合物を用いることもできる。有機酸金属塩と
しては、ステアリン酸鉄、ステアリン酸セリウム、ステ
アリン酸コバルト等があり、酸化鉄等の金属酸化物、ア
セチルアセトン、ジブチルチオカルバメートとの錯体等
が挙げられ、有機酸金属塩の混合量は1〜5000p.p.
m.程度が好ましい。また、ビニルケトンとの共重合体を
添加してもよい。
【0031】また、崩壊性プラスチックのうち、微生物
崩壊性のものとしては、汎用合成樹脂と生分解性ポリエ
ステル、ポリビニルアルコール、デンプンまたはデンプ
ンを主成分とする生分解性プラスチック、ポリアミノ
酸、セルロースまたはバイオセルロース、キチンおよび
キトサンの少なくとも1種以上を混合したものが挙げら
れる。この場合、汎用合成樹脂と各成分との混合割合
は、汎用合成樹脂と混合成分との合計を100重量%と
して、混合成分を5〜80重量%の範囲で混合すること
が好ましい。混合成分が5重量%未満であると生分解性
が不十分であり、また80重量%を超えると物性強度が
低下する。
【0032】以上のような分解性プラスチックには、物
性改質のために炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫
酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸
マグネシウム等の金属塩、ケイ酸あるいはカオリン、タ
ルク等のケイ酸塩、酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化
物および水酸化アルミニウム、アルミナ等のアルミニウ
ム化合物等の無機充填剤を含有させてもよい。さらに、
可塑剤、酸化防止剤、分解促進剤、安定剤、帯電防止
剤、界面活性剤等の各種添加剤を含有させてもよい。
【0033】これらの中で特に好ましいのは、塩化ビニ
ル、ABS、耐熱性ABS樹脂、ABSと他樹脂ポリカ
ーボネート、ポリブチレンテレフタレートなどとのポリ
マーアロイ、HIPS等が好ましい。
【0034】本発明に用いられる半導体素子としての非
接触ICモジュールの一例を図3および図4に基づいて
説明する。これらの図において、111はプリント配線
板であり、プリント配線板111上にはCPU、メモリ
ー、アナログIC等のICチップ112がボンディング
されており、更にキャパシター113等の電子回路部
品、その他が実装されている。ICチップ等は、配線板
の導電パターンの必要箇所にワイヤーボンディングによ
り電気的に接続されている。また、種々の目的をもった
端子部が設けられている。図4において、114は絶縁
被覆銅線等からなる楕円状のコイルであって、ループア
ンテナを構成している。そのループアンテナ114は、
プリント配線板111上のアンテナ端子115に接続さ
れている。
【0035】また、図4において、プリント配線板11
1の裏面には複数の接触端子116が設けられており、
表面とはスルーホールによって電気的に接続されてい
る。これらの接触端子116は非接触でICへ書き込み
できないICモジュールに設けられ、完成した非接触I
Cモジュールの動作テストをする場合、メモリにIDコ
ード等を書き込む場合、あるいは、接触端子116を有
する非接触ICカードであって利用途中でメモリの内容
を書き換える場合等で使用される。
【0036】また、外部処理装置から発射される電磁波
をループアンテナ114が受け、その電磁波から電力を
得て非接触ICモジュールがその電磁波を変調、反射し
て交信動作する方式も可能であるが、図4のようにバッ
テリー117を内蔵させることによりパワフルな能動的
動作をさせる方式とすることもできる。
【0037】当該情報カードに、必要に応じて組み込ま
れる磁気表示部10は、特開平5−16578、5−1
6579、5−16580号等で開示されているもの
で、図5、さらに詳細には図6に示されるような、積層
構造をなしている。すなわち、磁気表示部10は、基板
11と、この上に設けられた磁気記録層20と、この上
にアンカー層13を介して設けられた保護層14とを有
している。
【0038】基板11は、各種プラスチック、紙、金属
等のシート状の支持体となるものであれば材質に特に制
限はないが、基板11そのものが黒く着色されている
か、基板11の表面が黒く着色されたものが表示のコン
トラストを明瞭にするうえで特に好ましい。着色の手段
としては、例えば、硫酸バリウム、マイクロシリカ、カ
ーボンブラック等の顔料を各種プラスチック原料に混練
した後、シート状に成形すればよい。このような基板1
1は、当情報カードに固着するために、粘着層を備えて
おり、通常黒色部が5〜20μm程度、粘着層が30〜
200μm程度で、総厚が50〜200μm程度とされ
る。
【0039】このような基板11の上に設けられる記録
層20は、複数のマイクロカプセル22とバインダー2
4を備える。
【0040】マイクロカプセル22の中には液体22b
としてのビヒクルおよび磁性粉22aが含有されてお
り、磁性粉22aはビヒクルの中に浮遊した状態になっ
ている。
【0041】ビヒクルとしては、極性液体と、疎水性液
体と、熱可塑性樹脂とを含有させることが好ましい。
【0042】極性液体としては、ヒドロキシ基、カルボ
ニル基、カルボキシ基、アミノ基等の極性基を有するア
ルコール類、ケトン類、エステル類、カルボン酸類、ア
ミノ化合物が挙げられる。より具体的には、芳香族酸エ
ステル、脂肪酸エステル、アルコールエステル、オキシ
酸エステル等のエステル類が一般的であって、フタル酸
ジブチル、燐酸オクチジフェニル、セバシン酸ジオクチ
ル、トリアセトン、ヒマシ油等が好適例として挙げられ
る。
【0043】疎水性液体としては、低揮発性の脂肪族、
芳香族炭化水素およびこれらの混合物であって感圧複写
紙用マイクロカプセルに常用されるものが好適である。
【0044】熱可塑性樹脂としては、前記極性液体およ
び疎水性液体の混合液に安定に溶解し得るものであれば
いずれも使用可能である。なかでも溶解時の透明性が良
く、電界や磁界、光、熱、及び温度などによってゲル化
することのないものであって、マイクロカプセル壁形成
反応に対して、悪影響のないものが選択される。好適例
として、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、脂環
族飽和炭化水素樹脂、ポリメタクリル酸エステル、アセ
チルセルロース、エチルセルロース等が挙げられる。
【0045】このような成分を含有するビヒクルの常温
における粘度は、20〜5000cP程度とされる。粘
度は主に熱可塑性樹脂の含有量によって変動し、前記熱
可塑性樹脂は、2〜50wt%程度含有される。また、
極性流体の含有率は、熱可塑性樹脂との相溶性や磁性粉
の安定性等を考慮して適宜、設定される。
【0046】磁性粉としては、鉄、ニッケル、鉄−ニッ
ケルや、鉄−ニッケル−クロム等のステンレススチー
ル、アルミニウム−コバルト合金、サマリウム−コバル
ト合金等が用いられる。磁性粉の形状としては、いわゆ
るフレーク形状のものが好ましく、厚さはできるだけ薄
く、厚さと粒径の比が大きいものが好ましい。粒径は、
3〜15μm程度とされる。粒径が大きくなると、カプ
セルの粒径との関係で、カプセル内にうまく収納され
ず、また、外部磁気への反応が遅くなる。一方、粒径が
小さくなると、磁化させた時、水平方向と垂直方向での
光反射率の差が小さくなり記録時のコントラストが悪く
なる。
【0047】このような磁性粉の保磁力は、用いられる
媒体の用途によって適宜選定すればよく、通常は、50
0Oe(エルステッド)以上のものを用いる。
【0048】さらに磁性粉にビヒクルへの分散性を向上
させるとともに、磁性粉同士の凝集を防止するという観
点から、磁性粉の表面を予め公知の種々の有機材料で被
覆してもよい。また、磁性粉の反射率を挙げるためにア
ルミニウムや銀などを磁性粉表面に蒸着してもよい。
【0049】さらに、マイクロカプセル内には、コント
ラストを向上させるために染料または顔料を含有させる
ことが好ましい。
【0050】このようなマイクロカプセルは、例えば、
米国特許第2800458号、英国特許第114255
6号、米国特許第4001140号等に開示されている
公知の種々の方法で製造される。マイクロカプセルの粒
径は、体積平均径で10〜100μmが好適である。こ
の値があまり小さくなると、カプセル内に収納される磁
性粉の総量が少なくなるために、記録時のコントラスト
が十分でない。逆に、この値が大きくなりすぎると、記
録層表面に凹凸が生じ、記録画像が不均一に成ってしま
う。
【0051】このようなマイクロカプセルを塗設するの
に用いられるバインダーとしては、マイクロカプセル壁
を損傷せず、かつ基板11表面によく接着するものであ
れば特に制限はない。より好適な具体例としては、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が
挙げられる。
【0052】このようなマイクロカプセルを含有する磁
気記録層20の厚さは、通常、100〜300μmとさ
れる。
【0053】このような磁気記録層20の上にはアンカ
ー層13を介して保護層14が設けられる。
【0054】アンカー層13としては、ポリエステル、
アクリル等の材質が用いられる。このようなアンカー層
13の厚さは、5〜20μm程度とされる。
【0055】保護層14としては、ポリエステル、ポリ
カーボネート等の材質が用いられる。このような保護層
14の厚さは、50〜100μm程度とされる。
【0056】上述したように形成される磁気表示部10
の下方には、図5に示されるように磁性体層30を埋設
させることが好ましい。この磁性体層は、鉄、ニッケ
ル、鉄・ニッケルや鉄・ニッケル・クロム等のステンレ
ススチール、アルミニウム・コバルト合金、サマリウム
・コバルト合金等の材質からなる。その大きさは前記磁
気表示部10にそれと同程度であり、その厚さは5〜3
00μm程度である。このようにして形成される磁気表
示部10をカードの基体となる第一または第二の樹脂板
2,5へと固着させるには(ここでは、便宜上第二の樹
脂板5を固着対象とする)、図7に示されるように第
二の樹脂板5の上に磁気表示部10を固着させ(図7
(a))、この上に窓部Wを備えるフィルム体2bを固
着させ、この窓部Wより磁気表示部10が表出するよう
にしたり(図7(b))、あるいは、図8に示される
ように第二の樹脂板5の上面に凹部Fを射出成形時やそ
の後のザグリ処理等により形成し(図8(a))、この
凹部Fに磁気表示部10を固着させる等が行われる(図
8(b))。
【0057】前記カードの中に内蔵もしくは埋設された
非接触ICモジュール4は、本実施例では、カードの中
心位置に内蔵されている。この非接触ICモジュール4
に入力された記録情報に基づき、前記磁気表示部10の
記録層20に目視可能な情報の記録および消去ができる
ようになっている。
【0058】本発明の情報カードの磁気表示部10に、
図9で示されるような垂直磁場φVをかけると、マイク
ロカプセル22の磁性粉22aは垂直方向に整列され、
この結果、外部からの入射光Liは、媒体表面に整列さ
れ、この結果、外部からの入射光はLiは、基板11表
面に達してここで、反射され、反射光Loを生じる。こ
の状態では、基板11の色が反射光として、目視され
る。
【0059】一方、図10に示されるように、磁気表示
部10に平行磁場φPをかけると、マイクロカプセル2
2内の磁性粉22aは水平配向され、外部からの入射光
Liは磁性粉22aで反射されて、反射光Loとなり、
この状態では、磁性粉22aからの反射光の色が目視さ
れる。
【0060】従って、図10の状態を消去状態とすれ
ば、外部からは明るい金属色が目視できる。一方、図9
の状態を、垂直磁場φVによって部分的に書き込んだ状
態とすれば、この部分が例えば黒色に目視され、外部か
ら容易に判読できる。
【0061】上記の記録状態と、消去の状態とを反転さ
せて、表示することも勿論可能である。
【0062】このような情報カード(非接触ICカー
ド)は、大きさに特に制限はないが、通常、容易に持ち
運び可能なカードに相当する大きさとされ、薄型が強く
望まれている。
【0063】このような情報カード(非接触ICカー
ド)は、以下に示すような本発明の製造方法に基づいて
製造される。
【0064】すなわち、本発明の製造方法は、上記半導
体素子を装着するための凹部を備える第一の樹脂板2を
成形する工程と、第一の樹脂板の凹部に半導体素子4を
装着する工程と、第一の樹脂板2の凹部形成面側に、第
二の樹脂板5を射出成形により設けて、第一の樹脂板2
と第二の樹脂板5とを一体化する工程とを含んで構成さ
れる。
【0065】このような製造方法は、通常、図11に示
されるような第一および第二の金型を用いて行われる。
すなわち、図11(a)は、第一金型を示しており、こ
のものは、所定の位置にリング状の凸部32’を備える
上金型32と、カードの大きさの凹部33’を備える下
金型33を有している。そして、上下の両金型32,3
3を型締めした時に第一の樹脂板2のキャビティ34が
形成される。次いで溶融した樹脂が射出ゲート35を通
って射出され、キャビティ34全体に充填される。こう
して第一金型での射出成形が完了し、冷却された後、下
金型33が後退し、エジェクターピン或はストッパープ
レートの作用により離型が行われ、前記のごとく一部品
である凹部3を有する第一の樹脂板2が形成される。次
いでこの第一の樹脂板2の凹部3に半導体素子としての
非接触ICモジュール4を装着する。装着は人手によっ
ても可能であるが、ロボットハンドを用いることもでき
る。この場合、非接触ICモジュール4等の半導体素子
は、カードを薄型とするためにできる限り薄いものを選
択する。通常、0.8〜2.2mmのものを、機能に合
わせて選択し、第一の樹脂板2の凹部3に全体が埋設で
きるようにする。また、非接触ICモジュール4等の半
導体素子は、第一の樹脂板2の凹部3に接着剤等塗布し
固着させておくことが好ましい。後述する第二金型を用
いて射出成形した時(特に、横型射出成形機を用いて射
出成形した時)に、射出樹脂圧によって、非接触ICモ
ジュール4等の半導体素子が凹部3から離脱するのを防
止するためである。接着剤としては、上述の射出樹脂に
対する接着性の良いものであればいかなるものでも、使
用できるが、ICモジュール4の被覆樹脂を溶解させた
り、変質させないもので、接着力に優れたものが望まし
い。このような半導体素子の金型への接着は、後述する
第二金型を用いた射出成形が完了するまで維持できれば
良く、接着耐久性は必要なく、通常の両面粘着テープ等
を用いても良い。
【0066】図11(b)は第二金型を示したものであ
り、この第二金型は、上金型37と下金型38とを備え
る。そして、下金型38のキャビティ凹部の内に、前記
第一金型で成形され、非接触ICモジュール4が装着さ
れた前記第一の樹脂板2が設置される。
【0067】さらに下金型38には、キャビティと外部
が通じる、例えば2つの吸引口30が設けられており、
これらの吸引口30によりエアーを吸引することによ
り、下金型38に設置された樹脂板2は、下金型38内
の壁面にピッタリと密着固定された状態で保持される。
【0068】次に、下金型38は前進し、上金型37と
当接し、これらは一体化され、これによりキャビティ3
9が形成される。次いで、溶融した樹脂がサイドゲート
31を通って射出され、第一の樹脂板2の非接触ICモ
ジュール4を封止するとともに、第一の樹脂板2と一体
化される第二の樹脂板5が形成されて第二金型での射出
成形が終わり、冷却された後、非接触ICカードの製造
が完了する。その後、一般には、非接触ICカードの表
裏表面は印刷工程により、所望の印刷が行われる。な
お、上記の説明では、下金型38を別に準備したが、第
一金型の下金型33を兼用することもできる。
【0069】このような工程を経て製造された非接触I
Cカードの断面図が図12に示される。この場合におけ
る非接触ICカードの大きさは、例えば、54×86m
m,厚さ2.50mmである。
【0070】さらに、カードの薄肉化が要求される場合
の好適な製造方法を図13に基づいて説明する。この図
13に基づく方法が、前記図11の基づく方法と根本的
に異なる点は、第一の樹脂板2の凹部3の形成方法であ
る。すなわち、図13に基づく方法では、第一の樹脂板
2は、射出成形により樹脂板本体(凹部3のないもの)
を成形した後に、同一射出成形金型内で圧縮成形により
半導体素子を装着するための凹部3を押圧形成して製造
される。以下詳細に説明する。
【0071】このような製造方法は、通常、図13に示
されるような第一および第二の金型を用いて行われる。
すなわち、図13(a)は、第一金型を示しており、こ
のものは、カードの凹部3の部位に相当する位置に単独
でスライド移動((イ),(ロ)方向)可能なコア部材
50を備える上金型42と、カードの大きさの凹部4
3’を備える下金型43を有している。そして、上下の
両金型42,43を型締めした時に第一の樹脂板2のキ
ャビティ44が形成される。次いで溶融した樹脂が射出
ゲート(図示していない)を通って射出され、キャビテ
ィ44全体に充填される。射出樹脂充填後に、非接触I
Cモジュール4を装着するための凹部3の後部肉厚t
(図13(a),(b))をできるだけ薄くするため
に、凹部3の部位に相当するコア部材50のみが単独で
さらに前進(矢印(ロ)方向)し、すでに射出された樹
脂を押圧し、金型内で圧縮成形がなされて凹部3が形成
される。凹部3の後部肉厚tは、例えば、0.2mm程
度に形成される。
【0072】このようにして図13(a)で示される第
一金型での射出成形が完了し、冷却された後、下金型4
3が後退し、エジェクターピン或はストッパープレート
の作用により離型が行われ、凹部3を有する第一の樹脂
板2が形成される。次いでこの凹部3に半導体素子とし
ての非接触ICモジュール4が装着される。装着は人手
によっても可能であるが、ロボットハンドを用いること
もできる。この場合、非接触ICモジュール4等の半導
体素子は、前述したようにできる限り薄いものを選択
し、第一の樹脂板2の凹部3に接着剤等で固着させてお
くことが好ましい。
【0073】図13(b)は第二金型を示したものであ
り、この第二金型は、上金型47と下金型48とを備え
る。そして、下金型48のキャビティ凹部の内に、前記
第一金型で成形され、非接触ICモジュール4が装着さ
れた前記第一の樹脂板2が設置される。
【0074】さらに下金型48には、キャビティと外部
が通じる、例えば2つの吸引口30が設けられており、
これらの吸引口30によりエアーを吸引することによ
り、下金型48に設置された樹脂板2は、下金型48内
の壁面にピッタリと密着固定された状態で保持される。
【0075】次に、下金型48は前進し、上金型47と
当接し、これらは一体化され、これによりキャビティ4
9が形成される。次いで、溶融した樹脂がサイドゲート
41を通って射出され、第一の樹脂板2の非接触ICモ
ジュール4を封止するとともに、第一の樹脂板2と一体
化される第二の樹脂板5が形成されて第2金型での射出
成形が終わり、冷却された後、非接触ICカードの製造
が完了する。その後、一般には、非接触ICカードの表
裏表面は印刷工程により、所望の印刷が行われる。な
お、上記の説明では、下金型48を別に準備したが、第
一金型の下金型43を兼用することもできる。なお、第
二金型の上金型47には、例えば16.4×75.8m
m,厚さ0.4mmからなる磁気表示部10を固着する
ための凹部44が形成される。この凹部44には、通
常、粘着剤のコートされた磁気表示部10が固着され
る。また、磁気表示部10を固着するための凹部44
は、射出金型上に設けずに第二金型での射出成形後、ザ
グリ加工等後加工により設けても良い。
【0076】このような工程を経て製造された非接触I
Cカードの断面図が図14に示される。この場合におけ
る非接触ICカードの大きさは、例えば、54×86m
m,厚さ1.85mmと薄型とすることができる。これ
は、前述したように金型内で圧縮成形により凹部3を形
成することにより、凹部3の後部肉厚tを極めて薄くで
き(通常の射出成形では、特に、高流動性の樹脂でない
場合、樹脂が流れない)ることに基づくものである。
【0077】また、好ましい態様として取りつけられる
磁気表示部6の具体的構成の一例を示すと以下のように
なる。
【0078】 フレーク状の磁性粉の分散液の調製 フレーク状の磁性粉 18.0g ・Fe/Ni合金,Fe:Ni=64:36 ・飽和磁化 θs 129 ・残留磁束密度 θr 65 ・保磁力 Hc 540 ・平均粒径 9.2μm ・比表面積 0.096m2 /g ・比重 8.1 エチルセルロース(商品名;N−7,米国ハーキュレス社製) 7.5g フタル酸ジメチル 36.5g フェニル・キシリル・エタン (商品名;日石ハイゾール SAS) 36.5g この混合液を攪拌しながら、90℃に加熱し、エチルセ
ルロース、着色染料を溶解する。
【0079】 カプセル化用原液の調製 ゼラチン 1.5g アラビアゴム 15g 純水 170g を50℃で溶解しカプセル化用原液とする。
【0080】このようなカプセル化用原液および上記磁
性粉の分散液を用いてマイクロカプセルを作製する。
【0081】マイクロカプセルの作製 上記カプセル化用原液80gに2%NaOH水溶液1.
7gを加えて攪拌しながら上記磁性粉の分散液60g
を、徐々に加えた後、50μmの粒径になるまで乳化す
る。
【0082】次に、約50℃の純水250gを加え、こ
の乳化物との混合系を50℃に保ったまま5%酢酸水溶
液で系のpHを調製する。
【0083】ついで、ゆっくりと冷却し50%グルター
ルアルデヒド4.2gを添加し、そのまま3時間攪拌を
続けてカプセル壁を硬化し磁気カプセルスラリーを得
る。
【0084】ついで、磁気カプセルスラリーをメッシュ
フィルターにかけて粒度をそろえて(250メッシュフ
ィルター残)磁気記録層形成試料とする。
【0085】磁気表示部の作製 磁気表示部10の具体的な積層方法(作製方法)は以下
の通りである。
【0086】100μm厚のPETフィルムにプライマ
ー(アンカー剤)をコーティング機で10μm厚にコー
トし乾燥後巻き取る。
【0087】次に、このコーティングされたPETフィ
ルムのプライマー面にマイクロカプセルインキをコーテ
ィング機で110μm厚にコートし、同様に巻き取る。
【0088】プライマーおよびマイクロカプセルがコー
トされたものの上に更にスミ(黒)インキを10μmコ
ートする。
【0089】同様に、最後に粘着剤(160μm)をコ
ートして積層が完了する。
【0090】以上の工程により磁気表示部10の好適な
一例が完成し、このものが、前記カードの凹部44に固
着される(図14)。
【0091】
【発明の効果】本発明の情報カードの製造方法は、半導
体素子を装着するための凹部を備える第一の樹脂板を成
形する工程と、前記第一の樹脂板の凹部に半導体素子を
装着する工程と、前記第一の樹脂板の凹部形成面側に、
第二の樹脂板を射出成形により設けて、第一の樹脂板と
第二の樹脂板とを一体化する工程とを、含むように構成
しているので、生産性に優れ、でき上がったカードは機
械的接合強度が強く耐久性に優れるという効果が得られ
る。
【0092】また、前記第一の樹脂板を、射出成形によ
り樹脂板本体を成形した後に、同一射出成形金型内で圧
縮成形により半導体素子を装着するための凹部を形成し
て製造することにより、カードの肉薄化が可能になる。
【0093】また、カードの表面に所定の磁気表示部を
設けることによって、上記の製造方法から発現する効果
に加えて、情報の記録内容の確認が目視により容易にで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】組み立て工程を考慮した情報カードの一実施例
を示す斜視図である。
【図2】情報カードの正面図である。
【図3】非接触ICモジュールを説明するための概略正
面図である。
【図4】非接触ICモジュールを説明するための概略裏
面図である。
【図5】図2のB−B断面矢視図である。
【図6】磁気表示部の層構成を示す断面図である。
【図7】磁気表示部を基体へと固着させる一例を経時的
に示す図である。
【図8】磁気表示部を基体へと固着させる一例を経時的
に示す図である。
【図9】磁気表示部の表面に垂直磁場をかけた時のカプ
セル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
【図10】磁気表示部の表面に水平磁場をかけた時のカ
プセル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
【図11】情報カードの製造過程における、金型構造を
示す断面図である。
【図12】図2の情報カードのA−A断面矢視方向に相
当する情報カードの断面図である。
【図13】情報カードの製造過程における、金型構造を
示す断面図である。
【図14】図2の情報カードのA−A断面矢視方向に相
当する情報カードの断面図である。
【符号の説明】
1…情報カード 2…第一の樹脂板 3…凹部 4…非接触ICモジュール(半導体素子) 5…第二の樹脂板 10…磁気表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を装着するための凹部を備え
    る第一の樹脂板を成形する工程と、 前記第一の樹脂板の凹部に半導体素子を装着する工程
    と、 前記第一の樹脂板の凹部形成面側に、第二の樹脂板を射
    出成形により設けて、第一の樹脂板と第二の樹脂板とを
    一体化する工程とを、含むことを特徴とする情報カード
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第一の樹脂板は射出成形により形成
    されることを特徴とする請求項1記載の情報カードの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記第一の樹脂板は、射出成形により樹
    脂板本体を成形した後に、同一射出成形金型内で圧縮成
    形により半導体素子を装着するための凹部を形成して製
    造されることを特徴とする請求項1記載の情報カードの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載された製造方法に基づいて製造された情報カードで
    あって、 該情報カードはさらにカードの表面に磁気表示部を備え
    ており、 前記磁気表示部は、基板と、この上に直接または中間層
    を介して塗設されたマイクロカプセルを含有する磁気記
    録層とを有し、該マイクロカプセルの中には、液体と、
    この液体の中に浮遊しかつ磁場に感応する磁性粉とが含
    有されており、 前記半導体素子に収納された情報に基づき、前記磁気表
    示部の磁気記録層に目視可能な情報の記録および消去が
    できるようにしたことを特徴とする情報カード。
  5. 【請求項5】 前記磁気記録層の下方には磁性体層が埋
    設されていることを特徴とする請求項4記載の磁気表示
    媒体。
  6. 【請求項6】 前記磁性体層は、鉄、ニッケル、鉄・ニ
    ッケルや鉄・ニッケル・クロム等のステンレススチー
    ル、アルミニウム・コバルト合金、サマリウム・コバル
    ト合金等の微粒子を薄片状としたものであることを特徴
    とする請求項5記載の磁気表示媒体。
JP6047916A 1994-02-22 1994-02-22 情報カードの製造方法および情報カード Pending JPH07228082A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6047916A JPH07228082A (ja) 1994-02-22 1994-02-22 情報カードの製造方法および情報カード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6047916A JPH07228082A (ja) 1994-02-22 1994-02-22 情報カードの製造方法および情報カード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07228082A true JPH07228082A (ja) 1995-08-29

Family

ID=12788696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6047916A Pending JPH07228082A (ja) 1994-02-22 1994-02-22 情報カードの製造方法および情報カード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07228082A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002288619A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Hitachi Cable Ltd Icカードの製造方法
US20190091904A1 (en) * 2015-10-14 2019-03-28 Capital One Services, Llc Molded pocket in transaction card construction

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002288619A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Hitachi Cable Ltd Icカードの製造方法
JP4706117B2 (ja) * 2001-03-26 2011-06-22 凸版印刷株式会社 Icカードの製造方法
US20190091904A1 (en) * 2015-10-14 2019-03-28 Capital One Services, Llc Molded pocket in transaction card construction
US11034065B2 (en) 2015-10-14 2021-06-15 Capital One Services, Llc Molded pocket in transaction card construction

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4453162B2 (ja) 透明磁気カード及びその製造方法
WO2005079223A2 (en) Tamper monitoring article, system and method
JPH07228082A (ja) 情報カードの製造方法および情報カード
JPH07172084A (ja) 磁気表示媒体
JPH09118086A (ja) Icカード
JP2001005934A (ja) 非接触icカード及びその製造方法
JP4085465B2 (ja) 磁気可視記録媒体およびその製造方法
JPH09185333A (ja) 磁気可視記録媒体の製造方法及び磁気可視記録媒体
JP4882143B2 (ja) 磁気可視記録媒体の製造方法
JP4797231B2 (ja) 磁気可視記録媒体及びこの製造方法
JP3160589B2 (ja) 磁気表示媒体
JPH1076780A (ja) 可逆性感熱記録カード及びその製造方法
JP2000311230A (ja) 磁気可視記録媒体の製造方法及び磁気可視記録媒体
JP2980419B2 (ja) 磁気表示媒体
JPH0516580A (ja) 景品交換用パチンコカード
WO2002080151A1 (en) Magnetic recording medium
JPH0516579A (ja) プリペイドカード
JP3507160B2 (ja) 耐水性可逆表示ラベル及びその製造方法
JPH09240174A (ja) Icカード
JPH1076779A (ja) 可逆性感熱記録カード及びその製造方法
JPH11338988A (ja) 磁気表示付き情報記録媒体
JPH08132771A (ja) Idカード
JP3217413B2 (ja) 可視表示装置
JP2005100150A (ja) 磁気表示部を有したカード
JP2007136765A (ja) 記録媒体及び読取り書込み装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040316