JP3507160B2 - 耐水性可逆表示ラベル及びその製造方法 - Google Patents

耐水性可逆表示ラベル及びその製造方法

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JP3507160B2
JP3507160B2 JP31604594A JP31604594A JP3507160B2 JP 3507160 B2 JP3507160 B2 JP 3507160B2 JP 31604594 A JP31604594 A JP 31604594A JP 31604594 A JP31604594 A JP 31604594A JP 3507160 B2 JP3507160 B2 JP 3507160B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可逆表示素子を適用し
た可逆表示媒体に対して、耐水性を要求される使用環境
下でも可逆表示素子の性能低下や破壊が起きないように
するための、可逆表示素子を有する耐水性可逆表示ラベ
ルとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種カード等の情報記憶媒体が多
くの用途に利用されている。最近では、自動車教習所の
予約システムやスキーリフト券等の各種用途にも、磁気
カード、光カード、ICカード、非接触ICカード等の
利用あるいは試用が一部で始まっている。このような用
途では、情報記憶媒体に記録されているデータ内容を情
報記憶媒体自身で直接目視し確認できることが望まれ
る。そこで、情報記憶媒体の表示手段として、目視情報
の表示や消去を繰り返し可逆的に行える可逆表示素子を
用いたものも提案されている。
【0003】そこで、表示手段として利用され得る可逆
表示素子として各種のものが提案されている。例えば、
液晶性を提示する高分子である高分子液晶膜、高分子マ
トリックス中に脂肪酸を分散させた脂肪酸/高分子複合
膜等では熱により可逆表示を行い、高分子マトリックス
中に液晶を分散させた液晶/高分子複合膜では、熱と電
界により可逆表示を行い、マイクロカプセル中の液体に
磁性粉を浮遊させた磁気リライト素子では、磁界により
可逆表示を行うものである。
【0004】ここで、スキー場のリフトの改札システム
で利用されるスキーリフト券用途の情報記憶媒体につい
てさらに説明する。例えば、磁気カード形式のリフト券
では、券種、有効日付等の発券内容を記録したカード
を、利用者はポケットやホルダーに携帯して改札の都
度、手袋をはずしてカードを取出し、自動改札装置に挿
入する。また、非接触型ICカードによる改札システム
では、利用者は発券内容を記録したカードをホルダーに
入れて腕等に取り付けて携帯し、改札装置の近傍を通過
することで改札処理が行われる。なお、非接触型のIC
カードには、いわゆるプラスチックカードの形態もある
が、内部空洞内に半導体回路やアンテナ等を収納した偏
平なプラスチック容器からなるタグ形態(図5,図6参
照)等もある。
【0005】ところが、このような情報記憶媒体は高価
であるため、使用後は回収し再使用するので、再使用の
都度、記憶内容を更新することになるが、その確認用の
表示手段としては発券内容を印字した紙片を貼着する方
法が従来よりとられてきた。しかし、再使用時に紙片の
貼り替えが必要であり面倒であるので、前記するよう
な、可逆的な表示ができる可逆表示素子の適用が試みら
れてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば、スキ
ー場で使用する情報記憶媒体では、磁気カード形式で
は、改札の都度、濡れた手でカードを取り出して改札装
置に挿入する。また、非接触型ICカード等では、取り
出す必要はないが、身に付けた状態でスキーをして転倒
して雪や水に晒されることとなる。従って、耐水性が要
求され、例えば可逆表示素子として磁気リライト素子を
使用すると、水の進入により表示素子が性能低下した
り、破壊されたりし易い。
【0007】この状態を具体的に例示したのが、図13
である。即ち、図13は、上蓋と下蓋とからなるプラス
チック容器内に半導体回路等を収納した非接触型ICタ
グの上蓋の主要部分を示したものである。図13(a)
は、可逆表示素子として装着される磁気リライト素子の
縦断面図である。図13(b)は、磁気リライト素子を
装着前の非接触型ICタグの上蓋の要部縦断面図。図1
3(c)は、上蓋に磁気リライト素子を装着した状態の
要部縦断面図である。
【0008】図13(a)で例示される磁気リライト素
子2は、図面上方の表示面側から、ポリエチレンテレフ
タレート等の透明な樹脂からなる厚み100μmの保護
シート21、内部に液体と該液体中に浮遊し且つ磁場に
感応する磁性粉とを有するマイクロカプセルを有する厚
み130μmの記録層22、記録層による表示の背景色
となる印刷インキ等による厚み10μmの黒色の着色層
23、厚み160μmの粘着剤層24を積層した、総厚
400μmのものである。
【0009】図13(b)で例示される、非接触ICタ
グの上蓋(要部)8は、成形樹脂からなり、上記磁気リ
ライト素子2を丁度挿入できる大きさで深さ400μm
の凹部81を有している。そして、図13(c)のよう
に、磁気リライト素子2を上蓋8の凹部81内に挿入し
て、磁気リライト素子をその粘着剤層24で凹部81の
底面に固着した状態で使用される。
【0010】ところが、図13(c)からも判るよう
に、磁気リライト素子の周囲には、多少の溝82があ
り、この部分から水が進入し又溝内に水が溜まりやす
く、記録層22の横断面に達して、サイドから記録層2
2内に水分が進入し記録層22の構成材料の機械的強度
を弱くしたり、さらにマイクロカプセル内にまで進入し
た水分が、内部の磁性粉の磁場による配向変化を乱した
りすることとなる。特に、記録層の構成材料に水溶性樹
脂等を用いていると、水に弱いから顕著である。
【0011】そこで、本発明の目的は、可逆表示素子を
適用した、情報記憶媒体等の可逆表示媒体に対して、耐
水性を要求される使用環境下でも可逆表示素子の性能低
下や破壊が起きないようにする、可逆表示素子を有する
耐水性可逆表示ラベルとその製造方法を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の耐水性可逆表示ラベル1は、可視情報を可
逆的に記録及び消去できるマイクロカプセルを用いる
逆表示素子を有する耐水性のラベルであって、前記可視
表示素子は、前記可視表示素子と同程度の厚みで且つ前
記可視表示素子の全周囲を囲うように埋め込むための開
口部を有する中間シートに埋め込まれ、前記可視表示素
子の一方の面を含む中間シートの一方の面上に第1の粘
着剤層を介して透明な耐水性の樹脂シート3を積層し
さらに前記可逆表示素子2の他方の面を含む中間シート
の他方の面上に第2の粘着剤層6が積層された構成と
する。また、上記耐水性可逆表示ラベルにおいて、可逆
表示素子を、マイクロカプセルを用いる記録層を有し、
該マイクロカプセル中には液体と該液体中に浮遊し且つ
磁場に感応する磁性粉とを有する、磁気リライト素子か
ら構成するものでもある。
【0013】また、本発明の耐水性可逆表示ラベルの製
造方法は、上記ラベルを製造する製造方法であって、下
記の(A) 〜(D) より構成する。 (A) シートに可逆表示素子の大きさ以上の開口部を開け
て中間シートとする第1工程。 (B) セパレータが下側に積層された第2の粘着剤層に中
間シートを積層する第2工程。 (C) 中間シートの開口部に可逆表示素子を挿入する第3
工程。 (D) 中間シートの開口部の全周囲及び可逆表示素子の上
に、透明な耐水性の樹脂シートに第1の粘着剤層が形成
された粘着シートを、第1の粘着剤層を下にして積層す
る第4工程。
【0014】
【0015】
【作用】本発明の耐水性可逆表示ラベルによれば、水の
浸入に弱いマイクロカプセルを用いる可逆表示素子は表
示面側は最外層として耐水性の透明な樹脂シートで覆わ
れ、また側面の全周囲は中間シートで囲われており、し
かも前記樹脂シートが中間シートの部分まで連続して最
外層として覆っているので、前記可逆表示素子の特に側
面に外部から水が到達することがなく、前記可逆表示素
子に表面及び側面から水分が浸透することが完全に防止
される。しかも、図13に示すような可逆表示素子の側
面の中間シートとの間に溝が有ったとしても、樹脂シー
トによって完全に覆われているので水は進入しない。
【0016】また、本発明のマイクロカプセルを用いる
耐水性可逆表示ラベルの製造方法によれば、第1工程で
可逆表示素子を挿入するための開口部を有する中間シー
トが得られる。そして、第2工程で、前記可逆表示ラベ
ルの被着体に固着する為の第2の粘着剤層と取扱の際に
第2の粘着剤層を保護するセパレータが、中間シートに
積層、接着される。そして、第3工程で、中間シートの
開口部内に前記可逆表示素子が装着される。そして、第
4工程で、耐水性の透明な樹脂シートに第1の粘着剤層
が塗布された粘着シートが中間シート及び前記可逆表示
素子の上に積層、接着される。そして、セパレータを付
随した耐水性可逆表示ラベルとなる。後は必要に応じ
て、可逆表示素子の全周囲に中間シートを残しカッティ
グで所望のサイズとすれば、耐水性可逆表示ラベルが得
られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の耐水性可逆表示ラベル、その
製造方法、可逆表示媒体の実施例について図面を参照し
ながら詳述する。
【0018】図1に、本発明の耐水性可逆表示ラベルの
一実施例の縦断面図を示す。同図で、耐水性可逆表示ラ
ベル1は、図面上方の表示面側から、厚み25μmの透
明な樹脂シート3、厚み25μmの第1の粘着剤層4、
中央部に設けられた磁気リライト素子等の厚み190μ
mのマイクロカプセルを用いる可逆表示素子2、前記
逆表示素子2の全周囲を囲うように形成された、下側面
に所望の文字、絵柄等が印刷された絵柄層52を有する
厚みが可逆表示素子2とほぼ等しい188μmの中間シ
ート5、可逆表示素子2及び中間シートの下に、厚み1
60μmの第2の粘着剤層6から構成される。そして、
付随的にセパレータ7がさらに積層されている。セパレ
ータ7を除く貼着される部分の総厚は400μmであ
る。
【0019】そして、図2は、上記可逆表示素子の一例
として使用される磁気リライト素子2の構成を示す縦断
面図で、図面上方の表示面側から、厚み50μmのポリ
エチレンテレフタレートからなる保護シート21(下記
記録層を形成する時の支持体ともなる)、磁性粉等を内
包するマイクロカプセルを有する厚み130μmの記録
層22、記録層による表示の背景色となる印刷インキ等
による厚み10μmの黒色の着色層23を積層した、総
厚190μmのものである。なお、着色層の色は表示と
消去状態とのコントラストを高くして見易ければ良く、
黒色に限定されない。
【0020】図3は、図1に示される可逆表示ラベルが
丁度埋設できるような、凹部81を有する樹脂製の成形
体であるICタグの上蓋8の要部の縦断面図を示したも
のである。
【0021】図4は、図3の上蓋8に対して、その凹部
81に図1の可逆表示ラベル2を埋設して固着した状態
を示す縦断面図である。
【0022】そして、図5は、該凹部に可逆表示ラベル
2を埋設した図4の上蓋8と、下蓋83と、内部空洞内
に必要な半導体回路素子100、アンテナ等を収納し
た、可逆表示媒体9としてのICメモリー等の他の記憶
手段も有する非接触型のICダクの縦断面図である。
【0023】また、図6は図5のICタグの斜視図で
り、上蓋の中央部は可逆表示ラベル2を埋設した表示部
となる。なお、このようなICタグは、例えば厚み4m
m程度、縦横50mm程度で正方形の平板状の形状をし
ている。
【0024】本発明の耐水性可逆表示ラベルは図1に示
すような層構成であり、可逆表示素子2は、上下左右の
全方位を覆われている構造となっている。使用時に最外
層となる、透明な耐水性の樹脂シート3としては、ポリ
エチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂等からなる
樹脂シートが使用できる。厚みは、用途に応じ機械的強
度、後述する製造の取扱性等を考慮して決めれば良く、
例えば15μm〜200μm程度である。なお、樹脂シ
ートは透明であれば着色していても構わない。そして、
第1の粘着剤層、及び第2の粘着剤層には、ゴム系、ア
クリル樹脂系等の公知の感圧接着剤である粘着剤が使用
される。
【0025】中間シート5としては、樹脂シート3で挙
げた樹脂等からなるシートが使用できる。なお、中間シ
ートと樹脂シートとは同質でも同質でなくてもよい。中
間シートの厚みは、中間シートの開口部51に可逆表示
素子を埋め込むために、可逆表示素子2の厚みと同程度
として、最外層となる樹脂シートとの接着を完全なもの
として接着面からの水の進入を防ぎ、また表面に段差が
出来るのを防止する。また、中間シート5の表側面或い
は裏面には、必要に応じ、印刷や蒸着、或いは印刷した
シートの貼着等により、絵柄層を設ければ、可逆表示素
子の周囲に、固定的な情報や絵柄を表示することができ
る。また、絵柄層は樹脂シートの裏面でもよい。なお、
中間シートの裏面に絵柄層を設けない構成では、中間シ
ートは不透明でも良い。図1の構成では、絵柄層52を
中間シート5の裏面に設けた構成である。
【0026】第2の粘着剤層6は、可逆表示ラベルを可
逆表示媒体となる被着体に固着するためのものである
が、ラベルとしての取扱性の点から被着体に固着直前ま
で、公知の剥離紙等のセパレータ7を積層して保護して
おくことが望ましい。
【0027】可逆表示素子2としては、例えば、熱と電
界により可逆表示ができる特開平5−294092号公
報に開示されているような高分子マトリックス中に液晶
を分散させた液晶/高分子複合膜や、磁界により可逆表
示ができる特開平5−16556号公報に開示されてい
るようなマイクロカプセル中の液体に磁性粉を浮遊させ
た図2に示したような磁気リライト素子等が使用でき
る。なかでも、マイクロカプセルを用いるタイプの液晶
/高分子複合膜や、磁気リライト素子で、マイクロカプ
セルを分散保持する高分子マトリックスの樹脂樹脂とし
て水溶性或いは親水性樹脂を用いる場合や、液晶等の水
分に敏感な物質を利用する素子の場合には、本発明の防
水加工構造のラベルは特に効果的である。
【0028】次に、上記のような耐水性可逆表示ラベル
の製造方法の一実施例について説明する。図7〜図12
はその製造方法を順に説明する工程図であり、ラベルが
形成されていくその外観と、層構成を示してある。以
下、これら図面を参照しながら説明する。
【0029】先ず、製造方法の第1工程では、開口部5
1を設けた中間シート5を作る。図7は、開口部51を
設ける前のシート(5)の外観と、層構成(縦断面図)
を示す。そして、図7のシートに対して、多面付け(本
実施例では8面付け)用に、打ち抜き加工等により8つ
の開口部51を設けると、図8のような中間シート5が
得られる。開口部51は、可逆表示素子が丁度入る程度
の縦横の大きさであり、可逆表示素子以上の縦横寸法で
あり、本発明の可逆表示ラベルの場合は可逆表示素子が
入ったときに、多少の隙間があっても構わず、かえっ
て、多少隙間があった方が可逆表示素子を傷付けずに挿
入し易い。なお、層構成の縦断面図は外観図のA−A′
線での断面を示す。
【0030】次に、第2工程では、中間シート5の裏面
側に第2の粘着剤層6を積層、接着する工程である。こ
れには、例えば、粘着剤層の両面にセパレータが積層さ
れた、いわゆる、両面粘着シートを用いて、片面のセパ
レータを剥離して露出した粘着剤層面を上にした両面粘
着シートの上に、上記で得た中間シート5を積層して接
着させる。勿論、逆に中間シートを下側にして積層加工
してもよい。この加工により、中間シート5の裏面側
に、第2の粘着剤層6、セパレータ7が順に積層された
構成の図9に示す構成のものが得られる。同図のよう
に、中間シート5の開口部51には、可逆表示素子を固
定するための第2の粘着剤層が露出している。
【0031】次に、第3工程では、図9に示す中間シー
ト5の開口部51に可逆表示素子2をその表示面を図面
で上方にして挿入し、開口部51部分で露出した第2の
粘着剤層に可逆表示素子2を貼り込み、可逆表示素子2
を固定して図10に示す状態のものとなる。なお、この
時の固定は仮固定程度として後工程の樹脂シートの積層
時の圧力で完全に接着固定してもよい。また、層構成の
説明図では、可逆表示素子と中間シートとの間には溝を
明示的に示してあるが、本発明では最外層の樹脂シート
により防水加工がなされるので、溝は有っても無くても
よい。
【0032】次に、第4工程では、中間シート5及び可
逆表示素子2の上の全面に、樹脂シート3を第1の粘着
剤層4を介して積層する。この場合、樹脂シート3に予
め第1の粘着剤層が塗布形成された形態とした粘着シー
トを貼着するのが製造が容易である。図11はこのよう
にして得られたものである。本実施例では、多面付けさ
れたセパレータが付随的に積層されたラベルの製造であ
るが、単体の製造の場合、あるいはこの多面付けされた
ものを適宜切断して使用する場合であれば、これで、本
発明の耐水性可逆表示ラベルの製造は完了する。
【0033】次に、本実施例では、多面付けされたもの
を所定形状として且つ各々取り易くするために、最終的
に使用する外形寸法に合わせて、図12のように所望の
可逆表示ラベルの形状に打ち抜きをする。図面で示すC
は打ち抜き線である。この際、セパレータ7のみを打ち
抜かずにハーフカットの状態に仕上げれば(同図、層構
成参照)、多面付けのラベルシートから一枚ずつ可逆表
示ラベルを剥がして使用する時にセパレータをわざわざ
剥離しないで済む。
【0034】かくしに、本発明の耐水性可逆表示ラベル
が得られる。
【0035】そして、この耐水性可逆表示ラベルを、例
えば、図3に示すような丁度埋設できるサイズの凹部8
1を持つ樹脂製成形体のICタグの上蓋8に埋設すれ
ば、図4の如き構造のものとなり、下蓋83等と共に組
み立てれば、図5及び図6に示すような、耐水性可逆表
示ラベルを使用した本発明の可逆表示媒体であるICタ
グが得られる。しかも、可逆表示ラベルが埋設された状
態で前記凹部81が該ラベルよりも若干大きく図13
(c)従来例の如く周囲に溝ができる場合でも、本発明
によれば、耐水性可逆表示ラベルが可逆表示素子周囲を
完全に覆う構造であるので、側面からの水の進入はあり
得ず、優れた耐水性を示すことになる。
【0036】なお、上記では、耐水性可逆表示ラベルの
適用例とし、非接触ICタグを例示したが、これは、も
ともと情報記憶手段としてICメモリー等を内蔵する情
報記憶媒体であり、この意味で、可逆表示媒体でもあ
り、情報記憶媒体でもある。しかし、本発明の耐水性可
逆表示ラベル及び可逆表示媒体は、その可逆表示素子自
身が可視情報を記憶する機能を持つ為、ICメモリーや
磁気ストライプ等の他の情報記憶手段を持たずに、可逆
表示素子のみであっても用途次第で使用できる。従っ
て、本発明の可逆表示媒体は可逆表示素子のみで情報記
憶媒体であり、他の情報記憶手段の有無は問わない。ま
た、本発明の特徴である優れた耐水性は、他の情報記憶
手段の有無によって影響されるものでもない。
【0037】この点で、図3及び図4に例示したICタ
グの上蓋の要部断面図は、そのまま、磁気カードやIC
カード、あるいは単なる可逆表示素子のみの可逆表示カ
ードの基体となる、いわゆるカード状である板状の樹脂
のシートや成形体、その他金属、紙等の基体をも意味
し、図4は可逆表示媒体そのものをも意味する。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明の耐水性可逆表
示ラベルよれば、可逆表示素子は防水加工されている
ので、耐水性に優れ、例えばスキー券等の耐水性が要求
される用途の可変表示媒体に応用した場合においても可
逆表示素子の性能低下や破壊が起きない。従って、耐水
性の要求される用途において特に有効である。そして、
新たな用途展開の途が開ける。特に、可逆表示素子とし
て、磁気リライト素子を用いた場合には、防水加工が効
果的で、表示品質の低下や素子の破壊を起こさず優れた
耐水性が得られる。
【0039】また、本発明の耐水性可逆表示ラベルの製
造方法によれば、通常の加工処理により容易に優れた性
能の耐水性可逆表示ラベルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆表示ラベルの一実施例を示す縦断
面図。
【図2】可逆表示ラベルに使用される可逆表示素子の一
例を示す縦断面図。
【図3】本発明の可逆表示ラベルを埋設する可逆表示素
子の要部を示す縦断面図。
【図4】可逆表示ラベルを埋設した本発明の可逆表示媒
体の一実施例の要部を示す縦断面図。
【図5】可逆表示ラベルを埋設した本発明の可逆表示媒
体の一実施例であるICタグの縦断面図。
【図6】図5に示すICタグの斜視図。
【図7】本発明の可逆表示ラベルの製造方法の一実施例
を示す工程図(第1工程加工前の中間シート)。
【図8】同その一実施例を示す工程図(第1工程後の中
間シート)。
【図9】同その一実施例を示す工程図(第2工程の両面
粘着シートの貼着)。
【図10】同その一実施例を示す工程図(第3工程の可
逆表示素子の挿入)。
【図11】同その一実施例を示す工程図(第4工程の耐
水性の樹脂シートの貼着)。
【図12】同その一実施例を示す工程図(追加的工程の
打ち抜き加工)。
【図13】可逆表示素子を用いた従来の可逆表示媒体の
要部縦断面図。
【符号の説明】
1 耐水性可逆表示ラベル 2 可逆表示素子,磁気リライト素子 21 保護シート 22 記録層 23 着色層 24 粘着剤層 3 樹脂シート 4 第1の粘着剤層 5 中間シート 51 開口部 52 絵柄層 6 第2の粘着剤層 7 セパレータ 8 上蓋,可逆表示媒体の基体 81 凹部 82 溝 83 下蓋 9 可逆表示素子 100 半導体回路素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−332378(JP,A) 特開 昭63−153197(JP,A) 特開 平5−16556(JP,A) 特開 平4−247985(JP,A) 特開 平5−294092(JP,A) 実開 昭62−153613(JP,U) 実開 昭58−195268(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 3/00 - 3/10 B31D 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可視情報を可逆的に記録及び消去できる
    イクロカプセルを用いる可逆表示素子を有する耐水性の
    ラベルであって、前記可視表示素子は、前記可視表示素
    子と同程度の厚みで且つ前記可視表示素子の全周囲を囲
    うように埋め込むための開口部を有する中間シートに埋
    め込まれ、前記可視表示素子の一方の面を含む中間シー
    トの一方の面上に第1の粘着剤層を介して透明な耐水性
    の樹脂シートを積層し、さらに前記可逆表示素子の他方
    の面を含む中間シートの他方の面上に第2の粘着剤層が
    積層されていることを特徴とする耐水性可逆表示ラベ
    ル。
  2. 【請求項2】可逆表示素子は、マイクロカプセルを用い
    る記録層を有し、該マイクロカプセル中には液体と該液
    体中に浮遊し且つ磁場に感応する磁性粉とを有する、磁
    気リライト素子であることを特徴とする請求項1記載の
    耐水性可逆表示ラベル。
  3. 【請求項3】可視情報を可逆的に記録及び消去できるマ
    イクロカプセルを用いる可逆表示素子を有する耐水性可
    逆表示ラベルを製造する方法であって、下記の(A) 〜
    (D) よりなる耐水性可逆表示ラベルの製造方法。 (A) シートに可逆表示素子の大きさ以上の開口部を開け
    て中間シートとする第1工程。 (B) セパレータが下側に積層された第2の粘着剤層に前
    記中間シートを積層する第2工程。 (C) 前記中間シートの開口部に可逆表示素子を挿入する
    第3工程。 (D) 前記中間シートの開口部の全周囲及び可逆表示素子
    の上に、透明な耐水性の樹脂シートに第1の粘着剤層が
    形成された粘着シートを、第1の粘着剤層を下にして積
    層する第4工程。
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