JPH051654Y2 - - Google Patents

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JPH051654Y2
JPH051654Y2 JP8660388U JP8660388U JPH051654Y2 JP H051654 Y2 JPH051654 Y2 JP H051654Y2 JP 8660388 U JP8660388 U JP 8660388U JP 8660388 U JP8660388 U JP 8660388U JP H051654 Y2 JPH051654 Y2 JP H051654Y2
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control sleeve
control
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fuel
control rod
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は燃料噴射ポンプとりわけ噴射時期可変
式の列型燃料噴射ポンプに関するものである。
〔従来の技術とその技術的課題〕
デイーゼルエンジンの列型燃料噴射ポンプにお
いて、ポンプ本体内で往復動する各プランジヤに
それぞれ制御スリーブを外嵌し、この制御スリー
ブを軸線方向に動かすことで噴射時期を調整する
ことは従来公知である。
制御スリーブを軸線方向に動かす手段として、
一般に、実開昭60−155747号公報のように、各制
御スリーブに溝を形成し、該制御スリーブと直交
する関係に共用軸としての回転自在な調整用ロツ
ドを配し、この調整用ロツドに間隔的に設けた突
起を前記各制御スリーブの溝と係合させ、制御ス
リーブを片持ち状に吊持した構造が採用されてい
る。
しかしながら、先行技術においては、調整用ロ
ツドの軸線と直角の断面が真円形状をなしてい
た。このため、質量が大きく、またポンプ本体に
形成した横溝に全周が接するため、回転に要する
摺動抵抗が増すとともに、応答性が不十分となり
やすい問題があつた。その上、断面形状の関係か
ら、第3図のようにロツドの回転中心Bと重心A
とが一致している。このため、制御スリーブ17
の重量が調整用ロツド290の重心を支点として
すべてモーメントとして働く結果となり、制御ス
リーブ17に振動(加速度)が加わると、その大
きさに比例して振動振幅が増大し、噴射時期の制
御性を悪化させるという問題があつた。
また、制御スリーブを動かす機構として、実開
昭61−173771号公報に示されるタイプがある。し
かし、この先行技術は、制御スリーブに円弧溝を
形成し、これに回転部材に突設した偏心ピンを嵌
め、回転部材の背部のボールをポンプ本体壁面に
配した操作板に係合させ、操作板の移動により回
転部材を回転させ、それにより偏心ピンの偏心量
だけ制御スリーブを移動させるようにしている。
このため、摺動抵抗が大きく、また部品数が多
く、構造が複雑であるためコストが高くなり、ポ
ンプ本体自体の構造を変える必要があるため適用
が難しいという問題がある。
本考案は前記のような問題点を解消するために
考案されたもので、その目的とするところは、き
わめて簡単な構造により噴射時期調整用の制御ス
リーブを応答性よく、また不用意な位置変動を生
じさせずに移動させることができるこの種燃料噴
射ポンプを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本考案は、往復動する
プランジヤに制御スリーブを摺動自在に外嵌し、
この制御スリーブにコントロールロツドから突出
する突子を係合させ、該コントロールロツドの回
動によりプランジヤと制御スリーブとの軸線方向
相対位置を変えることで噴射時期を変えるように
した燃料噴射ポンプにおいて、前記コントロール
ロツドを、その回転中心に対し重心位置が反制御
スリーブ側にあるような減少した断面形状に構成
したものである。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明す
る。
第1図と第2図は本考案による燃料噴射ポンプ
の実施例を示している。
1はポンプ本体、2は縦孔であり、エンジンの
気筒数に対応した数だけが形成され、プランジヤ
バレル3が挿入固定されている。4は前記プラン
ジヤバレル3に回動自在かつ往復動自在に挿入さ
れたプランジヤであり、上端はポンプ本体1に固
定された弁ハウジング5に挿入されている。弁ハ
ウジング5には送出弁6が設けられ、これとプラ
ンジヤ4との間に燃料圧室7が形成され、送出弁
6とプランジヤ4の上方には燃料出口8が形成さ
れている。
10はカム軸9に形成されたカムであり、前記
プランジヤ4の下端がタペツト11を介して接
し、カム軸9が回転することにより、スプリング
12と協働してプランジヤ4はカム10の輪郭に
沿つて往復動されるようになつている。
14はプランジヤバレル3に外嵌する噴射量調
節用スリーブであり、プランジヤ4のフエース部
13が回動方向を規制するように係合している。
噴射量調節用スリーブ14の上側には突起15を
介して噴射量調節用ロツド16が係合しており、
したがつて噴射量調節用ロツド16を動かすこと
によりプランジヤ4が回動させられるようになつ
ている。
前記プランジヤ4には、半径方向に燃料溜り室
18に開口する燃料吸排孔24が、また軸線方向
には燃料吸排孔24と前記燃料圧室7とを連通さ
せる導孔25が、外面には傾斜溝26およびこれ
と前記燃料吸排孔24の開口部とを連通させる縦
溝27とが形成されており、燃料溜り室18はポ
ンプ本体1に形成された横孔19を介して燃料入
口20に通じている。
17は噴射時期調節用の制御スリーブであり、
前記プランジヤバレル3に囲まれた燃料溜り室1
8内のプランジヤ4に外嵌され、高さ方向中間部
位に内径と通じるカツトオフ孔28が形成されて
いる。また、外周側には、反燃料入口位置に縦方
向の案内溝21が形成されると共に、燃料入口2
0に望む位置に横方向の係合溝22が形成され、
案内溝21にプランジヤバレル3に取付けた案内
ピン23が係合することで回動が規制され、軸線
方向にのみ移動可能となつている。
29はコントロールロツドであり、第1図の実
施例では直接前記横孔19に回動自在に挿入さ
れ、一端部が軸受を介してポンプ本体1に回動自
在に支持されると共に、他端部はポンプ本体1に
付設した駆動手段たとえばロータリソレノイドや
ステツピングモータに直接かまたは駆動シヤフト
を介して連結され、この駆動手段により回動され
るようになつている。第2図の実施例ではコント
ロールロツド29の外周に保持鞘30が外嵌さ
れ、これが横孔19に回動自在に支持されてい
る。
本考案においては、コントロールロツド29の
軸線と直角方向の断面を、制御スリーブ17に対
向する側をねじれに負けない所定の剛性を備える
範囲でカツトして、割円状ないし三日月状あるい
はその類似形状としたものであり、すなわち、横
孔19に接する弧面29aと、横孔19ないし保
持鞘30に接しない割面29bとしたものであ
る。図示するものではコントロールロツド29を
半円断面形状としている。
32は前記制御スリーブ17に対応する間隔で
コントロールロツド29に配設された係合突子で
あり、コントロールロツド29を貫通するように
半径方向に突出し、先端の係合部32aが制御ス
リーブ17の係合溝22に係合することで制御ス
リーブ17を支持しており、後端には突出長さ調
整操作部32bが設けられている。
〔実施例の作用〕
第1図に示すようなプランジヤ4が下死点から
上昇する当初にあつては、燃料吸排孔24が燃料
溜り室18に通じ、燃料圧室7と燃料溜り室18
とが燃料吸排孔24および導孔25を介して連通
するため、燃料圧室7内の燃料圧力は上昇しな
い。この状態からプランジヤ4がさらに上昇して
燃料吸排孔24が制御スリーブ17の下面よりも
上方に位置するようになると、燃料吸排孔24が
閉じられるため燃料圧室7の燃料圧力が上昇して
送出弁6を開き、燃料出口8から燃料を送出す
る。
そしてさらにプランジヤ4が上昇して傾斜溝2
6が制御スリーブ17のカツトオフ孔28と連通
すると、燃料圧室7と燃料溜り室18が導孔2
5、燃料吸排孔24、縦溝27、傾斜溝26およ
びカツトオフ孔28の経路で連通するため、燃料
圧室7の圧力が下降し、送出弁6が閉じられる。
上記のように、プランジヤ4の下死点から燃料
吸排孔24が閉じられる間での寸法がプランジヤ
4のプリストロークであり、燃料吸排孔24が閉
じられた時が噴射始めである。この噴射始めは制
御スリーブ17がない場合は常に一定である。
噴射時期を調整するには、エンジンの運転状態
に応じて制御スリーブ17を動かしてその下端と
燃料吸排孔24との距離(プリストローク)を変
化させる。すなわち噴射始めを変化させるもので
ある。これは、駆動手段によりコントロールロツ
ド29を回動することで行われ、コントロールス
リーブ29の回動が係合突子32から係合溝22
に伝達され、制御スリーブ17が上下する。これ
によりプランジヤ4との軸線方向相対位置が変わ
り、噴射時期が変化する。
このような制御において、コントロールロツド
29は制御スリーブ17に対向する側の質量がカ
ツトされている。そのため、第2図のように、コ
ントロールロツド29の重心位置Aが回転中心B
とずれ、制御スリーブ17から遠ざかる位置に形
成される。このため、従来のように制御スリーブ
17の重量がコントロールロツド29の中心を支
点としてすべてモーメントして働く現象が回避さ
れ、すなわち、超振力を打ち消す反対の作用力が
発生する。したがつて、このバランサ効果によ
り、制御スリーブ17に上下方向の加速度が加わ
つてもこれを低く抑えることができる。
また、コントロールロツド29が割円状ないし
その類似形状にカツトされることにより質量およ
び摺動用面積が小さくなる。このためコントロー
ルロツド29の回動に要する所要動力が少なくて
済むと共に、回転時の摺動抵抗も小さくなり、こ
れらにより応答性を改善できる。制御スリーブの
振動防止策としては、コントロールロツドの端部
または回転シヤフトにバランスウエイトを付加す
ることも考えられるが、質量が増すためかえつて
応答性が悪くなるという問題が生ずるが、本考案
はこれをうまく回避することができる。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案によるときには、噴射時期
可変式の列型燃料噴射ポンプにおいて、噴射時期
可変用の制御スリーブを動かすコントロールロツ
ドを、その回転中心に対し重心位置が反制御スリ
ーブ側にあるような減少した断面形状に構成した
ため、制御スリーブの振動による位置変動を低減
できると共に、応答性を良くすることができ、し
かも構造が簡単で、ポンプ本体の構造に手を加え
ること無く安価に実施できるというすぐれた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による燃料噴射ポンプの一実施
例を示す断面図、第2図は本考案の要部を示す拡
大図、第3図は従来の燃料噴射ポンプのコントロ
ールロツドと制御スリーブとの取り合いを示す断
面図である。 4……プランジヤ、17……制御スリーブ、2
2……係合溝、29……コントロールロツド、2
9b……割面、32……係合突子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 往復動するプランジヤに制御スリーブを摺動自
    在に外嵌し、この制御スリーブにコントロールロ
    ツドから突出する突子を係合させ、該コントロー
    ルロツドの回動によりプランジヤと制御スリーブ
    との軸線方向相対位置を変えることで噴射時期を
    変えるようにした燃料噴射ポンプにおいて、前記
    コントロールロツドが、その回転中心に対し重心
    位置が反制御スリーブ側にあるように減少した断
    面形状に構成されていることを特徴とする燃料噴
    射ポンプ。
JP8660388U 1988-07-01 1988-07-01 Expired - Lifetime JPH051654Y2 (ja)

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