JP2575049Y2 - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

燃料噴射ポンプ

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JP2575049Y2
JP2575049Y2 JP1993041415U JP4141593U JP2575049Y2 JP 2575049 Y2 JP2575049 Y2 JP 2575049Y2 JP 1993041415 U JP1993041415 U JP 1993041415U JP 4141593 U JP4141593 U JP 4141593U JP 2575049 Y2 JP2575049 Y2 JP 2575049Y2
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fuel injection
plunger
recess
timing rod
injection pump
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省寄 石本
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Bosch Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は内燃機関用燃料噴射ポン
プに係り、特に可変プリストローク機構を有する燃料噴
射ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、機関の燃費改善及び排気ガスの低
減を目的として、燃料噴射ポンプのプランジャに制御ス
リーブを外嵌し、該制御スリーブをタイミングロッドに
よって軸方向に動かしてプランジャのプリストロークを
可変とし、燃料圧送時のカムプロフィルの使用位置を変
えてプランジャの摺動速度を変化させ、これにより燃料
噴射率を変化させるようにしたものが開発されている。
【0003】このような従来の燃料噴射ポンプにおける
制御スリーブを作動させるタイミングロッドの支持装置
は、図5に示すように、ポンプハウジング1の両端壁の
取付孔29,29にブッシュ30aを固定し、このブッ
シュ30aの凹部とブッシュ30bの内孔に、タイミン
グロッド31の軸端の小径部31a,31bを挿入支持
する構造であった。
【0004】上記のタイミングロッドは機能上、円周方
向及び軸方向の遊びがないことが要求される。このた
め、両端の2つのブッシュ30aの凹部及び30bの内
孔と、タイミングロッド31の小径部31a及び31b
とのクリアランスは非常に小さく設定されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにクリアランスを非常に小さく設定したことによ
り、組み付け時にタイミングロッド31の小径部31a
がブッシュ30aの凹部内に挿入されると、ブッシュ3
0aの凹部内の空気は容易には外部に逃げることはでき
ず、ブッシュ30aと小径部31aとの間に圧縮された
状態で閉じ込められたままとなる。このような状態で
は、閉じ込められた空気によるポンピング現象が発生し
て組み付けが容易ではないという問題があった。
【0006】本考案は上記に鑑みてなされたものであ
り、組み付け時の作業が容易な燃料噴射ポンプを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は上述の問題点を
解決するために、プランジャに外嵌された制御スリーブ
を、タイミングロッドの回動によって軸方向に動かし、
プリストロークを変化させる燃料噴射ポンプにおいて、
タイミングロッドの軸端を収容する凹部を設け、この凹
部内の空間を外部に連通させる通気孔を設けたものであ
る。
【0008】
【作用】このように構成したため、タイミングロッドの
軸端が凹部に挿入されると、タイミングロッドの軸端と
凹部との間に形成される空間に存在する空気は、通気孔
を経て外部に排出され、これにより組み付け時のタイミ
ングロッドの軸端へのポンピング現象による押し戻し作
用を有効に防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0010】図1は本考案の燃料噴射ポンプの縦断面図
である。図1において、ポンプハウジング1の上方内部
には、上方に取付用のフランジ2aと中間部に切欠き開
口部を有し、かつ軸心に摺動孔を備えたプランジャバレ
ル2が装着され、摺動孔にはプランジャ3が摺動自在に
嵌合されている。また、プランジャバレル2の摺動孔の
上部には送出弁4が配設され、ホルダ5によって締付固
定されている。
【0011】そして、上記の送出弁4とプランジャ3の
上端面との間には燃料が充填された加圧室6が形成され
ている。
【0012】また、ポンプハウジング1の下部には、機
関の駆動軸に連結されるカムシャフト7が回転可能に配
設され、上記のプランジャ3はタペット9を介してカム
シャフト7に形成されたカム8に接している。上記のプ
ランジャ3およびタペット9は、プランジャばね10に
よりカム8に向かって付勢されており、カムシャフト7
の回転に伴ってプランジャ3およびタペット9は往復運
動をする。
【0013】さらに、プランジャ3の下端側に形成され
た二方取り部11は、プランジャバレル2の下部外周に
ガイドされたコントロールスリーブ12の下部に形成さ
れたスリ割り溝に嵌合している。上記のコントロールス
リーブ12は、上端ツバ部に固着されたボール13を介
して、一端が図示されないガバナに連結されたコントロ
ールラック14と係合しており、ブランジャ3は上記の
コントロールラック14の変位に伴って回動して燃料噴
射量を制御する。
【0014】一方、プランジャバレル2の中間が切り欠
けられた部分は、プランジャ3に外嵌された制御スリー
ブ15が軸方向に変位可能に配され、ガイドピン16に
よって回動が防止されている。制御スリーブ15は、ポ
ンプハウジング1の長手方向に配設され、一端が図示さ
れないアクチュエータに連結されたタイミングロッド1
7に一体的に締め付け固定されたリング18の係合ピン
19と係合溝20によって係合している。そして、タイ
ミングロッド17を回動することにより制御スリーブ1
5が軸方向に変位するように構成してある。
【0015】また、プランジャ3には常に加圧室6と連
通し、下降位置において燃料溜り室21に開口している
吸入ポート22が穿設されている。そして、プランジャ
3の上昇行程時において、吸入ポート22の開口部が制
御シリーブ15の下端縁によって封止されると、加圧室
6内の燃料加圧が開始される。したがって、制御スリー
ブ15の変位によって、プランジャ3の下死点より吸入
ポート22が封止されるまでの変位量、すなわち、プリ
ストロークが変化する。尚、吸入ポート22は、噴射量
を変化させる傾斜溝23とも連通している。そして、こ
の傾斜溝23が制御スリーブ15に穿設された排出ポー
ト24と連通すると、加圧室6内の加圧された燃料は吸
入ポート22及び傾斜溝23を経て燃料溜り室21に排
出され噴射は終了する。
【0016】図2は、図1に示される燃料噴射ポンプの
II−II線に沿った断面図であり、本考案の要部を示した
ものである。
【0017】図2において、タイミングロッド17の一
方(図中左側)の軸端の小径部17aは、ポンプハウジ
ング1の端壁に形成された取付孔29に圧入固定された
ブッシュ30の凹部100に滑動自在に挿入支持されて
いる。一方、タイミングロッド17の他方(図中右側)
の軸端の小径部17bには、自動調心型のベアリング2
6の内輪が圧入固定されている。ベアリング26の外輪
はポンプハウジング1の端壁に形成され取付孔27に挿
入されて、外周面に雄螺子を螺設した締め付けナット2
8によって固定されている。
【0018】図3はタイミングロッド17の軸端の小径
部17aがブッシュ30の凹部100に挿入支持されて
いる状態を示す拡大部分断面図である。
【0019】図3に示されるように、ブッシュ30には
その凹部100をポンプハウジング1に連通するための
通気孔32が穿設されている。これにより、タイミング
ロッド17の軸端の小径部17aをブッシュ30の凹部
100に挿入する際に、タイミングロッド17の軸端と
ブッシュ30の凹部100との間に形成される空間の空
気は、通気孔32を経てポンプハウジング1内に排出さ
れる。
【0020】このため、ポンピング現象が発生してタイ
ミングロッド17の軸端がブッシュ30の凹部100内
に挿入し難いということはなく、組み付けを極めて容易
に行うことができる。
【0021】また、本考案では、図4に示されるように
タイミングロッド17の軸端の小径部17aに通気孔3
3を穿設し、ブッシュ30の凹部100内とポンプハウ
ジング1とを連通するようにしてもよい。この場合も、
タイミングロッド17の軸端に穿設された通気孔33を
経て、ブッシュ30の凹部100内の空気がポンプハウ
ジング1内に排出され、組み付けが極めて容易になる。
【0022】上記の通気孔の穿設位置は、ブッシュ30
の凹部100内とポンプハウジング1内部とを連通し得
る位置であればよく、また通気孔の大きさ、形状は適宜
決定することができる。また、ブッシュ30とタイミン
グロッド17の双方に通気孔を穿設してもよい。
【0023】
【考案の効果】以上、詳述したように、本考案によれ
ば、タイミングロッドの軸端を凹部に挿入し、その凹部
内の空間と外部とを連通させているため、タイミングロ
ッドの軸端を凹部に挿入すると、凹部内の空間に存在す
る空気が通気孔を経て外部に排出されるので、いわゆる
ポンピング現象が有効に防止され、組み付けが容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の燃料噴射ポンプの縦断面図である。
【図2】図1に示される燃料噴射ポンプのII−II線に沿
った断面図である。
【図3】タイミングロッドの軸端がブッシュの凹部に挿
入支持されている状態を示す拡大部分断面図である。
【図4】タイミングロッドの軸端がブッシュの凹部に挿
入支持されている状態を示す拡大部分断面図である。
【図5】従来の燃料噴射ポンプの縦断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプハウジング 2 プランジャバレル 3 プランジャ 15 制御スリーブ 17 タイミングロッド 30 ブッシュ 32,33 通気孔 100 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャに外嵌された制御スリーブ
    を、タイミングロッドの回動によって軸方向に動かし、
    プリストロークを変化させる燃料噴射ポンプにおいて、
    タイミングロッドの軸端を収容する凹部を設け、この凹
    部内の空間を外部に連通させる通気孔を設けたことを特
    徴とする燃料噴射ポンプ。
JP1993041415U 1993-06-30 1993-06-30 燃料噴射ポンプ Expired - Lifetime JP2575049Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993041415U JP2575049Y2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 燃料噴射ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

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JP1993041415U JP2575049Y2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 燃料噴射ポンプ

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Publication Number Publication Date
JPH078564U JPH078564U (ja) 1995-02-07
JP2575049Y2 true JP2575049Y2 (ja) 1998-06-25

Family

ID=12607732

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