JPH0516505U - 車両用内装材 - Google Patents
車両用内装材Info
- Publication number
- JPH0516505U JPH0516505U JP1473491U JP1473491U JPH0516505U JP H0516505 U JPH0516505 U JP H0516505U JP 1473491 U JP1473491 U JP 1473491U JP 1473491 U JP1473491 U JP 1473491U JP H0516505 U JPH0516505 U JP H0516505U
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- interior
- skin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内装基材に比較的大きな吸音用の小孔を穿設
し、吸音効果を増大させる。内装基材に接合される表皮
材の小孔に対応する部分の垂れ下がり、ベコツキを防止
し、外観及び感触の悪化を防止する。 【構成】 内装基材に吸音用の小孔を多数形成する。内
装基材と表皮材との間にフェルト材からなる中間基材を
挿入し、相互に接合状態となるようにプレス成形する。
吸音用の小孔と対向する部分のフェルト材からなる中間
基材は小孔に入り込み押圧状態とされない綿状となって
いる。また内装基材と表皮材との間のフェルト材からな
る中間基材は押圧状態となり、剛性を有する扁平な中間
基材となっている。表皮材は中間基材に全面的に接合さ
れている。
し、吸音効果を増大させる。内装基材に接合される表皮
材の小孔に対応する部分の垂れ下がり、ベコツキを防止
し、外観及び感触の悪化を防止する。 【構成】 内装基材に吸音用の小孔を多数形成する。内
装基材と表皮材との間にフェルト材からなる中間基材を
挿入し、相互に接合状態となるようにプレス成形する。
吸音用の小孔と対向する部分のフェルト材からなる中間
基材は小孔に入り込み押圧状態とされない綿状となって
いる。また内装基材と表皮材との間のフェルト材からな
る中間基材は押圧状態となり、剛性を有する扁平な中間
基材となっている。表皮材は中間基材に全面的に接合さ
れている。
Description
【0001】
本考案は車両用内装材に関し、更に詳細に説明すると、内装基材と、該内装基 材の表面側に接合された表皮材とを備え、前記内装基材に適宜の間隔で多数の吸 音用の小孔が穿設された車両用内装材に関する。
【0002】
従来より、車両等の内装材として成形天井やドアトリム及びトランクトリム等 が存在し、これらの内装材はフェルト層や段ボール材及び合成樹脂材等から形成 された内装基材と、この内装基材の表面側に接合された表皮材とから形成されて いる。 図3に示す如く、従来の内装材1の内装基材2に適宜の間隔で多数の吸音用の 小孔3が穿設され、これらの吸音用の小孔3を被覆する状態で表皮材5が接合さ れている。前記表皮材5は布材、合成樹脂材等からなる表面側の表皮6と、この 表皮6の裏面側に接合された発泡体シート等からなる緩衝材7とから形成されて いる。 前記内装基材2に形成された小孔3は直径が5mm、間隔が30mm前後のもので 、且つ内装基材2の厚さを3mmとすると1000サイクル付近の音波の吸音効果 があることが知られている(実公昭56−52124号公報)。
【0003】
従来の内装基材2に形成される小孔3は直径が5mm程度と小さいため吸音効果 を向上させることができず、またこの小孔3の直径を大きくした場合には吸音効 果を向上させることはできるが、小孔3の部分と対向する表皮材5が部分的に垂 れ下がったり、非接着状態であるのでベコツキが発生したり、表皮材5に触れた 場合に小孔3が判別され、外観や感触を悪化させるものであった。 本考案の目的は、内装基材に比較的大きな吸音用の小孔を形成し、吸音作用を 向上させることができ、然も表皮材の部分的な垂れ下がりやベコツキを防止し、 表皮材に触れた場合にも小孔が判別できず、外観及び感触を著しく向上させるこ とのできる車両用内装材を提供するものである。
【0004】
本考案は上述せる課題に鑑みてなされたもので、内装基材と、該内装基材の表 面側に接合された表皮材とを備え、前記内装基材に適宜の間隔で多数の吸音用の 小孔が穿設された車両用内装材において、前記内装基材と表皮材との間に中間基 材が接合され、前記中間基材はフェルト材より形成され、該中間基材を内装基材 と表皮材との間に挿入してプレス成形することにより、内装基材と表皮材との間 の中間基材が押圧された状態で形成され、且つ内装基材の吸音用の小孔と対向す る中間基材が小孔に入り込み、押圧されない状態で形成されていることを特徴と する。
【0005】
本考案に依れば、内装基材と表皮材との間に中間基材が接合され、内装基材の 小孔の直径を大きくしても表皮材が中間基材に接合されているため表皮材の垂れ 下がりやベコツキが発生せず、表皮材に触れても小孔が判別されず、外観や感触 を損なうことがなく、また中間基材の小孔と対向する部分のフェルト材が押圧状 態でない空気層を有する綿状に保持され、中間基材が吸音作用を阻害することが なく吸音効果を著しく向上させることができる。
【0006】
以下、本考案に係る車両用内装材を図面を参照して詳述する。 図1には本考案の一実施例の概略が示されており、この内装材11は内装基材 12と、この内装基材12の表面側に接合された表皮材15とを備え、且つ内装 基材12と表皮材15との間に中間基材21が挿入されて一体的に接合されてい る。 前記内装基材12は非通気性のレジンボード、レジンフェルト、段ボール等か ら形成され、この内装基材12には適宜の間隔で多数の吸音用の小孔13が穿設 されている。前記小孔13の直径は5〜20mm、好ましくは8〜15mmに形成さ れている。
【0007】 前記表皮材15は表面側の表皮16と、この表皮16の裏面側に接合されたウ レタンフォーム等からなる緩衝材17とから形成され、前記表皮16は布材等か らなる通気性を有する表皮が好ましいが、パンチング穴加工を施した合成樹脂シ ートを用いてもよい。また緩衝材17も通気性を有するものが好ましいが、非通 気性の緩衝材17に針穴の如き小孔を形成してもよい。 前記内装基材12と表皮材15との間に挿入される中間基材21はレジンフェ ルト材より形成され、このレジンフェルト材は厚さ約5mm、目付200〜300 g/m2のものが用いられる。このレジンフェルト材は前記内装基材12と表皮材 15との間に挿入され、前記内装基材12とレジンフェルト材との間に塗布した 接着材またはホットメルトシートにより接合され、また表皮材15とレジンフェ ルト材との間に塗布した接着材またはホットメルトシートにより接合される。尚 、内装基材12と中間基材21とが同一素材のレジンフェルト材より形成されて いる場合には接着剤を省略することができる。またホットメルトシートは通気性 を有する不織布タイプのものを用いるのが好ましい。 次に、適宜の間隔で多数の吸音用の小孔13を穿設した状態の内装基材12に 接着剤層を介して中間基材21と表皮材15とを積層し、加熱プレス成形機等に よりプレス成形することにより、内装基材12と表皮材15との間の中間基材2 1aが押圧された状態で形成され、且つ内装基材12の吸音用の小孔13と対向 する中間基材21bが小孔13に入り込み、押圧されない状態で形成される。 また、表皮材15は中間基材21に全面的に接合され、また内装基材12と表 皮材15との間の中間基材21aが押圧され、0.1 mmに圧縮されているので剛性 が著しく向上すると共に、内装基材12の吸音用の小孔13と対向する中間基材 21bも中間基材21aと一連に形成されているので表皮材15の垂れ下がりや ベコツキを防止することができる。 図2には内装基材12に30mmピッチで直径15mmの吸音用の小孔13を穿設 した本考案の内装材の吸音性能が、従来の直径5mmの吸音用の小孔を穿設した内 装材と共に示されている。この実施例によれば、周波数200〜1000Hzの吸 音周波数範囲において従来例と比較して著しい吸音効果を有することが明らかに 示されている。
【0008】
以上が本考案に係る車両用内装材の一実施例の構成であるが、斯る構成に依れ ば、内装基材と表皮材との間に中間基材が接合され、内装基材の小孔の直径を大 きくしても表皮材が中間基材に接合されているため表皮材の垂れ下がりやベコツ キが発生せず、表皮材に触れても小孔が判別されず、外観や感触を損なうことが なく、また中間基材の小孔と対向する部分のフェルト材が押圧状態でない空気層 を有する綿状に保持され、中間基材が吸音作用を阻害することがなく吸音効果を 著しく向上させることができる車両用内装材を得ることができる。
【図1】本考案の車両用内装材の一部断面図。
【図2】吸音性能を示す図。
【図3】従来の内装材の分解斜視図。
11 内装材 12 内装基材 13 小孔 15 表皮材 16 表皮 17 緩衝材 21 中間基材 21a 中間基材 21b 中間基材
Claims (1)
- 【請求項1】 内装基材と、該内装基材の表面側に接合
された表皮材とを備え、前記内装基材に適宜の間隔で多
数の吸音用の小孔が穿設された車両用内装材において、
前記内装基材と表皮材との間に中間基材が接合され、前
記中間基材はフェルト材より形成され、該中間基材を内
装基材と表皮材との間に挿入してプレス成形することに
より、内装基材と表皮材との間の中間基材が押圧された
状態で形成され、且つ内装基材の吸音用の小孔と対向す
る中間基材が小孔に入り込み、押圧されない状態で形成
されていることを特徴とする車両用内装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1473491U JPH0751949Y2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 車両用内装材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1473491U JPH0751949Y2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 車両用内装材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516505U true JPH0516505U (ja) | 1993-03-02 |
JPH0751949Y2 JPH0751949Y2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=11869358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1473491U Expired - Lifetime JPH0751949Y2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 車両用内装材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751949Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49140233U (ja) * | 1973-04-09 | 1974-12-03 | ||
JPS519387Y1 (ja) * | 1970-08-11 | 1976-03-12 | ||
JPS5368337U (ja) * | 1976-11-12 | 1978-06-08 | ||
JPS6293308U (ja) * | 1985-11-27 | 1987-06-15 |
-
1991
- 1991-02-21 JP JP1473491U patent/JPH0751949Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS519387Y1 (ja) * | 1970-08-11 | 1976-03-12 | ||
JPS49140233U (ja) * | 1973-04-09 | 1974-12-03 | ||
JPS5368337U (ja) * | 1976-11-12 | 1978-06-08 | ||
JPS6293308U (ja) * | 1985-11-27 | 1987-06-15 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0751949Y2 (ja) | 1995-11-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |