JPH0516427B2 - - Google Patents

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JPH0516427B2
JPH0516427B2 JP59037149A JP3714984A JPH0516427B2 JP H0516427 B2 JPH0516427 B2 JP H0516427B2 JP 59037149 A JP59037149 A JP 59037149A JP 3714984 A JP3714984 A JP 3714984A JP H0516427 B2 JPH0516427 B2 JP H0516427B2
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JP
Japan
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mol
reaction
catalyst
cyclohexanoyl
coumarin
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JP59037149A
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JPS60181082A (ja
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Teruo Matsuda
Kazufumi Obata
Toyomitsu Shimizu
Michiichi Sano
Itaru Kawada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3−(2−シクロヘキサノイル)プロ
ピオン酸もしくはその誘導体を一段階で環化、脱
水素することによるクマリン及びその誘導体の製
造方法に関するものである。
クマリンは特に香料工業において重要な化合物
であり、従来は3−(2−シクロヘキサノイル)
プロピオン酸エステルを350〜550℃の温度域にお
いてパラジウム/アルミナを触媒として気相にて
製造する方法(米国特許3442910号)もしくは3
−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸をリ
ン酸もしくは硫酸存在下に加熱することによりま
ず3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロクマリ
ンを合成し(Ger.Offen2309536)それから、パ
ラジウム/カーボン存在下に加熱して3,4−ジ
ヒドロクマリン及びクマリンを合成する方法(特
開昭49−62473号)が用いられていた。しかしこ
れらの方法では前者は気相反応であるために反応
操作が煩雑となり、また反応温度が高いためこの
ような条件下で得られるジヒドロクマリンの収率
もあまり高くなく、後者は二段階の反応となり工
程が長く、しかもリン酸や硫酸のような強酸を用
いることから装置の腐食もあり工業的使用は難か
しかつた。
本発明者らは、以上の方法において途中の煩雑
な操作を省略し、効率のよいクマリン及びその誘
導体の製造方法について鋭意研究を重ねた結果本
発明に到達した。
すなわち本発明は 一般式() (式中、R1〜R5は水素原子又は炭素数1〜4
のアルキル基を示す) で表わされる3−(2−シクロヘキサノイル)プ
ロピオン酸及びその誘導体をパラジウム、白金、
ロジウム、ルテニウムから選ばれる1種または2
種以上からなる触媒の存在下、環化及び脱水素反
応によつてクマリン及びその誘導体を製造するに
際し、助触媒として周期律表族、族、族及
び族の金属化合物を共存させることを特徴とす
るクマリン及びその誘導体の製造法である。
本発明の反応に用いる一般式()で表わされ
る3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸
及びその誘導体(以下、出発物質と称する)は、
3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸、
そのアルキル置換体、あるいはこれらのアルキル
エステルである。アルキル基はいずれも炭素数1
〜4が適している。
本発明に用いるには、これらの物質の単独でも
よいし、2種以上の混合物でもよい。目的の生成
物によつて選択すればよい。たとえばクマリン又
は3,4−ジヒドロクマリンを製造するには3−
(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸又はそ
のアルキルエステルを用いればよい。これらの物
質はミハエル反応として公知の方法例えばドイツ
特許2329923、同2540072号に記載のごとく、シク
ロヘキサノン又はそのアルキル置換体と、アクリ
ル酸又はアクリル酸アルキルエステルとの付加反
応によつて得ることができる。
本発明において用いられる触媒はパラジウム、
白金、ロジウム、ルテニウムなどの貴金属であ
り、これを1種あるいは2種以上を用いることが
できる。
これらの触媒は単独でも用いられるが炭素、ア
ルミナ、シリカゲル、酸化マグネシウム、硫酸バ
リウム、炭酸カルシウム、酸化チタンまたは酸化
鉄から選ばれた1種又は2種以上の物質に担持し
たものを用いることもできる。
この担持した触媒は公知の方法たとえば含浸担
持法(「触媒実験マニユアル」触媒学会編集槙書
店発行)によつて担体に貴金属化合物を含浸さ
せ、これを高温で水素還元する方法で得られる。
これらの担体上の貴金属の量は0.05〜20%が好ま
しく特に経済的には0.1〜5%がよい。
また本反応を行なうにあたつて触媒の使用量は
広範囲に変化できるが、触媒量が少ないと反応速
度が遅く、逆に多いと反応は速いが触媒費が高く
なることから、出発物質1モルに対して10-5モル
から10-1モル、特に10-3モルから10-1モルの量の
触媒の使用が望ましい。
本発明に用いる助触媒は周期律表族、族、
族、及び族の金属化合物である。なかでもバ
リウム、カルシウム、アルミニウム、セリウム、
クロム、モリブデン、タングステン、鉄、コバル
ト、ニツケルの酸化物、硫酸塩、硝酸塩、塩化
物、アセチルアセトナートの内の1種あるいは2
種以上が望ましい。
これら助触媒は市販しているものを何も処理せ
ずそのまま使用できる。これら助触媒の添加量
は、少ないと効果は少なく、逆に多くしても必ず
しも効果が添加量に比して増大するわけでもない
ため、貴金属触媒に対して10-5モルから10モル、
特に好ましくは10-2モルから5モルの量の使用が
望ましい。さらに本反応を行なうにあたつては低
温で行なうと貴金属触媒の活性が低下するので好
ましくない。また350℃をこえる温度で反応を行
なうのは原料の分解等を促進するため不利とな
る。したがつて本反応は100℃から350℃までの温
度範囲、特に230℃から290℃までの温度域で行な
うことが望ましい。
なお、本反応の促進剤として一般に脱水素反応
において水素受容体として用いられる化合物、す
なわち、ニトロベンゼン、ケイ皮酸、マレイン
酸、フマル酸、4−メチル−3−ペンテン−2−
オン、無水酢酸、ベンゾキノン等を用いることも
できる。また脱水素反応により発生する水素を効
率的に系外へ取り出すために窒素、二酸化炭素、
アルゴンのような不活性ガスあるいは空気のよう
な酸素を含むガスを混合物中に通してもよい。特
に酸素を共存させると反応が促進されるので好ま
しい。
本反応において溶媒は必ずしも用いなくてもよ
いが、溶媒の還流温度で反応することにより、よ
り均一な加熱ができること、かた発生する水素が
系外に取り出されやすいことから溶媒を用いた方
が好ましい。用いられる溶媒としてはフエニルエ
ーテル、ベンジルエーテル、メチル−α−ナフチ
ルエーテル、エチルナフタリン、ジメチルビフエ
ニル、ドデカン、テトラデカン、テトラリン、ア
セトフエノン、フエニルプロピルケトン、安息香
酸メチル、グルタル酸ジメチルなどがあげられ
る。
本発明の反応によれば、気相反応のような高温
を必要とせず、リン酸や硫酸のような強酸を用い
ることなく、出発物質からクマリン、3,4−ジ
ヒドロクマリンおよびこれらのアルキル置換体を
高収率で製造できる。しかも脱水あるいは脱アル
コールして環化、さらに脱水素化を一段階で行な
うことにより途中の煩雑な操作を必要としないと
いう大きな特徴がある。
以下に本発明を具体的に説明するために実施例
を挙げるが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。
実施例 1 メチル−3−(2−シクロヘキサノイル)プロ
ピオネート1gと、5重量%のパラジウムを担持
させたアルミナからなる触媒を0.25g、助触媒と
して硫酸バリウムを0.028g、そして溶媒としてフ
エニルエーテルを6gを気体導入管と温度計を備
えた三つ口還流フラスコに入れ、気体導入管より
窒素を1/時間の割合で通じ反応温度260℃に
て25時間加熱した。反応終了後、反応混合物は触
媒をろ過した後、ガスクロマトグラフにより分析
した。その結果メチル−3−(2−シクロヘキサ
ノイル)プロピオネートの転化率99.2mol%で、
3,4−ジヒドロクマリン30.7mol%、クマリン
60.8mol%の収率が得られた。
比較例 1 メチル−3−(2−シクロヘキサノイル)プロ
ピオネート1gと、5重量%のパラジウムを担持
させたアルミナからなる触媒を0.25g、溶媒とし
てフエニルエーテルを6g用い、助触媒は用いず、
その他は実施例1と同様の反応条件で反応をを行
なつたところ、ガスクロマトグラフによりメチル
−3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオネー
トの転化率95.1mol%、3,4−ジヒドロクマリ
ン36.6mol%、クマリン19.9mol%の収率が得ら
れた。
実施例 2 メチル−3−(2−シクロヘキサノイル)プロ
ピオネート1gと、5重量%のパラジウムを担持
させた活性炭からなる触媒を0.25g、助触媒とし
て酸化ニツケルを0.009g、溶媒としてフエニルエ
ーテル6gを実施例1と同様の反応条件で38時間
反応した。その結果メチル−3−(2−シクロヘ
キサノイル)プロピオネートの転化率98.9mol%
で3,4−ジヒドロクマリン29.8mol%、クマリ
ン54.7mol%の収率が得られた。
比較例 2 実施例2と同一の反応条件及び触媒を用い、助
触媒である酸化ニツケルを用いずに反応を行なつ
た結果、メチル−3−(2−シクロヘキサノイル)
プロピオネートの転化率95.6mol%、3,4−ジ
ヒドロクマリン22.0mol%、クマリン36.8mol%
の収率が得られた。
実施例 3 3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸
1gと、5重量%のパラジウムを担持させたアル
ミナからなる触媒を0.25g、助触媒として硫酸バ
リウムを0.028g、溶媒としてフエニルエーテル6g
を、実施例1と同様のフラスコに入れ加熱し、35
時間反応させた。その結果、3−(2−シクロヘ
キサノイル)プロピオン酸の転化率98.6mol%
で、3,4−ジヒドロクマリン46.2mol%、クマ
リン35.5mol%の収率が得られた。
比較例 3 実施例3と同様の反応条件及び触媒を用い、助
触媒である硫酸バリウムを用いずに反応を行なつ
たところ、3−(2−シクロヘキサノイル)プロ
ピオン酸の転化率94.3mol%、3,4−ジヒドロ
クマリン42.2mol%、クマリン23.7mol%の収率
が得られた。
実施例 4 メチル−3−(2−シクロヘキサノイル)プロ
ピオネート1gと、5重量%のパラジウムを担持
させたアルミナからなる触媒を0.25g、助触媒と
して酸化クロムを0.019g、溶媒としてフエニルエ
ーテル6gを温度計を備えた二口還流フラスコに
入れ、反応温度260℃にて33時間加熱した。その
結果、メチル−3−(2−シクロヘキサノイル)
プロピオネートの転化率99.2mol%で、3,4−
ジヒドロクマリン33.1mol%、クマリン50.0mol
%の収率が得られた。
実施例 5 メチル−3−(2−シクロヘキサノイル)プロ
ピオネート1gと、5重量%のパラジウムを担持
させた硫酸バリウムからなる触媒を0.25g、助触
媒として、アルミナを0.012g、溶媒としてフエニ
ルエーテル6gを実施例1と同様にフラスコに入
れ260℃で28時間反応した。その結果、メチル−
3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオネート
の転化率85.5mol%で、3,4−ジヒドロクマリ
ン32.3mol%、クマリン36.0mol%の収率が得ら
れた。
比較例 4 実施例5と同様の反応条件及び触媒を用い助触
媒であるアルミナを用いずに反応を行なつたとこ
ろ、メチル−3−(2−シクロヘキサノイル)プ
ロピオネートの転化率75.2mol%で、3,4−ジ
ヒドロクマリン27.0mol%、クマリン26.3mol%
の収率が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1一般式() (式中、R1〜R5は水素原子又は炭素数1〜4
    のアルキル基を示す) で表わされる3−(2−シクロヘキサノイル)プ
    ロピオン酸及びその誘導体をパラジウム、白金、
    ロジウム、ルテニウムから選ばれる1種または2
    種以上からなる触媒の存在下、環化及び脱水素反
    応によつてクマリン及びその誘導体を製造するに
    際し、助触媒として周期律表族、族、族及
    び族の金属化合物を共存させることを特徴とす
    るクマリン及びその誘導体の製造法。
JP59037149A 1984-02-27 1984-02-27 クマリン及びその誘導体の製造法 Granted JPS60181082A (ja)

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ES2053117T3 (es) * 1989-09-25 1994-07-16 Sumitomo Chemical Co Procedimiento para producir derivados de 3,4-dihidrocumarina.
KR0170382B1 (ko) * 1989-12-21 1999-02-18 모리 히데오 쿠마린 유도체의 제조방법
KR970006297A (ko) * 1995-07-13 1997-02-19 고오사이 아끼오 옥타히드로코우마린의 제조방법

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