JPH05163730A - 緑化工法 - Google Patents
緑化工法Info
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- JPH05163730A JPH05163730A JP3360998A JP36099891A JPH05163730A JP H05163730 A JPH05163730 A JP H05163730A JP 3360998 A JP3360998 A JP 3360998A JP 36099891 A JP36099891 A JP 36099891A JP H05163730 A JPH05163730 A JP H05163730A
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Abstract
工法を提供する。 【構成】 種子、植生基盤材、ガラス移転点が20℃以
下のビニル樹脂と抗粘結剤とからなる再乳化性合成樹脂
エマルジョン粉末、化成肥料で構成された植生用組成物
を土表面に吹き付ける。
Description
関し、特に河川堤防、道路法面等の傾斜面や海岸等の砂
地や埋め立て地など一般に緑化が困難とされている地表
面の緑化工法に関する。
表面の安定化工法及び緑化方法」として地表面に酢酸ビ
ニル成分100重量部に対し12〜40重量部のジブチ
ルフタレートを含有するポリ酢酸ビニル系エマルジョン
を散布或いは吹き付けることを特徴とする地表面の安定
化工法が示されており、種子又は根茎を土壌面に散播し
たのち、酢酸ビニル成分100重量部に対し12〜40
重量部のジブチルフタレートを含有するポリ酢酸ビニル
系エマルジョンを保護剤として散布或いは吹き付けるこ
と、種子又は根茎と酢酸ビニル成分100重量部に対し
12〜40重量部のジブチルフタレートを含有するポリ
酢酸ビニル系エマルジョンとを混合したものを、土壌面
に散布或いは吹き付けること、が説明されている。結合
剤を表面に散布して表土の流出を防止する浸食防止法も
広く行なわれている。酢酸ビニル系エマルジョンはその
強い結合力により浸食防止剤として地表面の安定化工法
には有力であり、広く使用されている。浸食防止剤に
は、酢酸ビニル系エマルジョンのほか、合成ゴムラテッ
クス、アクリル系樹脂エマルジョン、ウレタン系水溶性
樹脂、カチオン系アスファルト乳剤などが使用されてい
る。
冬場に凍結しやすく凍結してしまうとエマルジョンの系
が破壊され使用できなかった。また、水を多量に含む液
体である浸食防止剤はその運搬や取扱いに間題があり、
使用後の容器の後始末も不便であった。
は、(a)種子または根茎と、(b)植生基盤材と、
(c)粘結剤と、必要に応じて植生用添加剤とからなる
植生用組成物を良く混合し、水で泥状として吹き付ける
ことが行なわれている。吹き付けによる緑化工法は、施
工速度が速く、工事単価が安く、大量に施工できる利点
がある。特に植生基盤材の吹き付ける緑化工法は急斜面
に適し、植生基盤材の流出は粘結剤で抑止されている。
が、従来の浸食防止剤を粘結剤に用いた場合、使用量が
少なければ植生基盤材流出の効果得られず、使用量を多
くすると、土壌硬度が高く成り、発芽育成不良を起すな
どの問題があった。特に、粘結剤として合成樹脂エマル
ジョンを用いる場合には、水中に合成樹脂粒子が分散し
ているため、植生用組成物中に均一に分散することが難
しく、また植生基盤材や植生用添加剤に吸着されやすい
ため少量の使用では粘結剤の効果が得られない。また、
合成樹脂が種子または根茎を被覆してしまうと発芽育成
が著しく低下するなどの問題があった。
付けた土壌を硬度せず、種子または根茎の発芽育成を良
好にし、しかも植生基盤材の流出を抑えることが必要で
あり、このような性質を植生用組成物に付与することが
できる粘結剤が強く望まれていた。
エマルジョンを噴霧乾燥した合成樹脂粉末に着目して、
吹き付けによる緑化工法を鋭意研究した結果、特定の再
乳化性を有する合成樹脂粉末を粘結剤として使用した吹
き付けにより優れた緑化が行なえることを解明し、本発
明を完成した。
と、 (b)植生基盤材と、 (c)(A)水溶性高分子化合物を保護コロイドとして
重合したビニル系水性合成樹脂エマルジョンおよび/ま
たは不飽和カルボン酸を共重合したビニル系水性合成樹
脂エマルジョンであって噴霧乾燥することにより再乳化
性粉末となるガラス転移点が20℃以下のビニル系合成
樹脂水性エマルジョン(固形分)20〜95重量部と
(B)抗粘結剤とを噴霧乾燥して得た再乳化性合成樹脂
エマルジョン粉末組成物と、 (d)化成肥料 とからなる植生用組成物を土表面に吹き付けることを特
徴とする緑化工法、 2. 土壌改良剤、保水剤等の植生用添加剤を配合した
1項に記載された緑化工法。 3.植生基盤材が客土、バーク、ピートモスから選んだ
1または2以上である、1項または2に記載された緑化
工法。 4. 再乳化性樹脂粉末の配合量が植生用組成物1m3
に対して0.5〜20kgである1項ないし3のいずれ
か1項に記載された緑化工法。 5.抗粘結剤が無機粉末である、1項ないし4のいずれ
か1項に記載の緑化工法。 6.抗粘結剤が、ガラス転移点が80℃以上のビニル系
合成樹脂水性エマルジョン(固形分)80〜5重量部で
ある、1項ないし5のいずれか1項に記載された緑化工
法。 7. 1項ないし6のいずれか1項に記載された植生用
組成物を水と混合して土表面に吹き付けることを特徴と
する緑化工法。」 に関する。
は、従来より吹き付けによる緑化工法に使用されている
種子または根茎で良い。例えば、ケンタッキー31フェ
スタ、ウィピングラググラス、イタリアンライグラス、
ホワイトクローバー、クリーピングレッドフェスタ、バ
ミユダグラス、メドハギ、ヨモギ、ススキ、日本芝、ニ
セアカシア、ヤシャブシ、ヤマハギなどである。
または根茎の種類により異なり、また植生用組成物を吹
き付ける厚さによっても異なるため特に限定はできない
が、植生基盤材1m3に対して100g〜1Kgで使用
することが好ましい。
ーク、ピートモスから選んだ1または2以上であり客土
としては、74μフルイ通過量30〜70%、礫の寸法
は6mm以下、礫の量は5%以下で、植物の生育に有害
な物質を含まない土壌が使用される。植生用に配合され
た人工客土を使用することが好ましい。
灰窒素、緩効性窒素肥料などの窒素肥料;過燐酸石灰、
溶成燐肥などの燐酸肥料:塩化カリ、硫酸カリなどのカ
リ肥料や複合肥料が使用される。化成肥料の使用量は、
種子または根茎の使用量によって異なるため、特に限定
できないが、植生基盤材1m3に対して1Kg〜20K
gであることが好ましい。
て、保温剤、強度向上剤、化成肥料以外の肥料、保水剤
などを使用することができる。保温剤としては、バーミ
キュライト、パーライトなどがあげられる。強度向上剤
としてはロックウール、ガラス繊維、セルロース繊維な
どがあげられる。化成肥料以外の肥料としては、腐葉
土、油粕などがあげられる。保水剤としては、ポリアク
リル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロースなどが使用される。
ルジョン粉末組成物としては、水溶性高分子化合物を保
護コロイドとして重合したビニル系水性合成樹脂エマル
ジョンおよび/または不飽和カルボン酸を共重合したビ
ニル系水性合成樹脂エマルジョンであって噴霧乾燥する
ことによって再乳化性粉末となるガラス転移点が20℃
以下のビニル系水性合成樹脂エマルジョンを抗粘結剤と
ともに噴霧乾燥して得た再乳化性合成樹脂エマルジョン
粉末組成物が使用される。
の配合量は植生用組成物1m3に対して0.5〜20K
gであることが好ましい。0.5Kg以下では、粘結剤
としての効果が少なく、また20Kg以上では作業性が
低下するので好ましくない。
が、酢酸ビニル、バークサテイク酸ビニルエステル、ア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン、
塩化ビニル等の重合体や共重合体が例示される。特にエ
チレン−酢酸ビニル共重合体および酢酸ビニル−バーサ
テイク酸ビニルエステル共重合体が好ましい。また、耐
アルカリ性が要求される場合には、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステルの共重合体が好ましい。
るビニル系合成樹脂水性エマルジョンを製造するには、
上記の単量体を水溶性高分子化合物を保護コロイドとし
て乳化重合するか、親水性である不飽和カルボン酸など
を共重合することによりビニル系合成樹脂水性エマルジ
ョン中のビニル系合成樹脂粒子の親水性を高めることに
よって得られる。再乳化した液が室温で乾燥することに
より皮膜を形成するためには、再乳化性粉末となるビニ
ル系合成樹脂水性エマルジョンにおけるビニル系合成樹
脂のガラス転移点は20℃以下である必要があり、特に
0℃以下であることが好ましい。ビニル系合成樹脂のガ
ラス転移点が20℃を越えると粘結性が不十分であり、
吹き付けによる緑化工法における粘結剤としては、使用
できない。ビニル系合成樹脂のガラス転移点は20℃以
下のビニル系水性合成樹脂エマルジョンを単独で噴霧乾
燥するとビニル系合成樹脂粒子同士が粘結してブロック
化し、粉末が得られないため、抗粘結剤が必要である。
ム、珪酸アルミニウムなどの平均粒子径0.01〜0.
5μmの無機微粉末が使用される。ガラス転移点は20
℃以下のビニル系水性合成樹脂エマルジョン50〜95
重量部にガラス転移点が80℃以上のビニル系合成樹脂
水性エマルジョン50〜5重量部(固形分換算)を使用
すれば、無機微粉末を抗粘結剤として使用せずに再乳化
性粉末を得ることができる。無機粉末を使用しない再乳
化性エマルジョン粉末は同じ使用量では粘結力が大きい
利点がある。勿諭併用してもよい。
なる粘結剤と 必要に応じて植生用添加剤 とからなる植生用組成物を均一に混合して(土表面)に
吹き付けることにより行なわれる。
生用組成物に更に水を加え泥状としてハイドロシーダ
ー、小型のドラムシーダーや背負い式のジェットシーダ
ーなどで(土表面)に吹き付けられる。
してモルタル吹き付け機などによって(土表面)に吹き
付けられる。乾式吹き付けは吹き付け後に散水してもよ
いが、再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末組成物の再乳
化するための少量の水を加えた組成物を乾式で吹き付け
てもよい。また、植生用添加剤として水分を多量に含む
バーク堆肥やピートモスを用いた場合は、バーク堆肥や
ピートモス中の水分が再乳化性合成樹脂エマルジョン粉
末組成物の再乳化に寄与するため水を加えず乾式で行な
うことができる。
芽育成が非常に良好である。その理由としては、 イ. 再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末は、合成樹脂
エマルジョンと異なり、感想粉末であるので植生基盤材
や植生用添加剤に吸着されにくく、組成物に均一に混合
することができ、少量でも、粘結剤としての効果が充分
に発揮される。 ロ. 多量に使用しても合成樹脂エマルジョンのように
種子または根茎を被覆しないため、種子または根茎の発
芽育成を阻害しない。 ハ. 合成樹脂エマルジョンは、施工後植生用組成物層
を緻密に硬くしてしまうが、再乳化性合成樹脂エマルジ
ョン粉末は、施工後植生用組成物層がバルキーに仕上が
り、水分や空気の保持性が高く、種子または根茎の発芽
育成によい環境となる。 などの理由があげられる。
用組成物が使用でき、植生用組成物がバルキーに仕上が
ることにより、吹き付け時の作業性が良好であり、しか
も植生用組成物単位使用量に対して施工面積が多く行な
うことができる。再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末
は、液体のような包装容器を必要としないため、紙袋で
搬送することができ、使用後の紙袋は焼却される。運送
や空き包装容器の処理などの点から山間避地での緑化工
法には、本発明の緑化工法が特に優れている。
所で用いられるが、特に (1) 急な傾斜地いわゆる法面、 (2) 種子散布工では、種子の生育しないやせた土地
や岩盤の露出した土地 (3) 緑化の難しい砂質の土地 などの緑化に特に適している。
樹脂エマルジョン粉末3Kgとを均一に混合し、更に水
約500リットルを加えて植生用組成物とし、30度
の傾斜地に厚さ50mmに吹き付けを行なった。約7日
目に発芽し、2ヶ月後には緑化が完成した。降雨試験の
ため実施例1の植生用組成物を、底部にラス金網を敷設
した幅200mm、長さ300mm、高さ30mmの合
板型枠に均一に詰め込んだ。
ン粉末3Kgの代わりにポリビニルアルコールを保護コ
ロイドとして、エマルジョン固形分中に10重量%含有
する酢酸ビニル−バーサテイク酸ビニル共重合体(ガラ
ス転移点は10℃)水性エマルジョン(固形分濃度50
重量%)100重量部と、平均粒子径0.1μmの炭酸
カルシウム微粉末20重量部とを別々のノズルから噴霧
し、同時に乾燥した再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末
4Kgを使用した以外は実施例1と同様にして吹き付け
を行なった。約7日目に発芽し、2ヶ月後には緑化が完
成した。降雨試験のため実施例2の植生用組成物を、底
部にラス金網を敷設した幅200mm、長さ300m
m、高さ30mmの合板型枠に均一に詰め込んだ。
ン粉末3Kgの代わりにポリビニルアルコールを保護コ
ロイドとしてエマルジョン固形分中に10重量%含有す
るアクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル共重合体(ガ
ラス転移点は−10℃)水性エマルジョン(固形分濃度
40重量%)100重量部と、界面活性剤を乳化剤とし
たスチレン−メタクリル酸メチル共重合体(ガラス転移
点は103℃)水性エマルジョン(固形分濃度50重量
%)40重量部とを別々のノズルから噴霧し、同時に乾
燥した再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末6Kgを使用
した以外は実施例1と同様にして吹き付けを行なった。
約7日目に発芽し、2ヶ月後には緑化が完成した。降雨
試験のため実施例3の植生用組成物を、底部にラス金網
を敷設した幅200mm、長さ300mm、高さ30m
mの合板型枠に均一に詰め込んだ。
ン粉末3Kgの代わりにポリビニルアルコールを保護コ
ロイドとして、エマルジョン固形分中に10重量%含有
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ガラス転移点は0
℃)水性エマルジョン(固形分濃度50重量%)100
重量部と、界面活性剤を乳化剤としたスチレン−メタク
リル酸メチル共重合体(ガラス転移点は103℃)水性
エマルジョン(固形分濃度50重量%)20重量部とを
別々のノズルから噴霧し、同時に乾燥した再乳化性合成
樹脂エマルジョン粉末10Kgを使用した以外は実施例
1と同様にして吹き付けを行なった。約7日目に発芽
し、2ヶ月後には緑化が完成した。降雨試験のため実施
例4の植生用組成物を、底部にラス金網を敷設した幅2
00mm、長さ300mm、高さ30mmの合板型枠に
均一に詰め込んだ。
ン粉末3Kgを使用しないブランクの植生用組成物を、
降雨試験のために底部にラス金網を敷設した幅200m
m、長さ300mm、高さ30mmの合板型枠に均一に
詰め込んだ。
ン粉末3Kgの代わりにポリビニルアルコールを保護コ
ロイドとしてエマルジョン固形分中に10重量%含有す
るエチレン−酢酸ビニル共重合体(ガラス転移点は0
℃)水性エマルジョン(固形分濃度50重量%)8Kg
(この水性エマルジョンは、実施例1において使用した
再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末の噴霧乾燥前の物で
ある。)を使用した以外は実施例1と同様にした植生用
組成物を、降雨試験のために底部にラス金網を敷設した
幅200mm、長さ300mm、高さ30mmの合板型
枠に均一に詰め込んだ。
0Kgとした以外は比較例2と同様にした植生用組成物
を、降雨試験のために底部にラス金網を敷設した幅20
0mm、長さ300mm、高さ30mmの合板型枠に均
一に詰め込んだ。
ン粉末3Kgの代わりに平均粒度0.018μmの珪酸
微粉末を使用せず噴霧乾燥した樹脂を粉砕した粉末4K
gを使用した以外は実施例1と同様にした植生用組成物
を、降雨試験のために底部にラス金網を敷設した幅20
0mm、長さ300mm、高さ30mmの合板型枠に均
一に詰め込んだ。
ン粉末3Kgの代わりに水溶性樹脂の粉末であるポリビ
ニルアルコール粉末4Kgを使用した以外は実施例1と
同様にした植生用組成物を、降雨試験のために底部にラ
ス金網を敷設した幅200mm、長さ300mm、高さ
30mmの合板型枠に均一に詰め込んだ。
ン粉末3Kgの代わりにポリビニルアルコールを保護コ
ロイドとしてエマルジョン固形分中に10重量%含有す
る酢酸ビニル共重合体(ガラス転移点は30℃)水性エ
マルジョン(固形分濃度50重量%)100重量部と平
均粒度0.018μmの珪酸微粉末 10重量部とを別
々のノズルから噴霧し、同時に乾燥した再乳化性合成樹
脂エマルジョン粉末4Kgを使用した以外は実施例1と
同様にした以外は実施例1と同様にした植生用組成物
を、降雨試験のために底部にラス金網を敷設した幅20
0mm、長さ300mm、高さ30mmの合板型枠に均
一に詰め込んだ。
〜4、比較例1、比較例4、比較例6については、問題
なく均一に混合することができ、作業性が良好であり、
均一な植生用組成物が得られた。比較例2、3は水性エ
マルジョンを用いるため、水性エマルジョンを水で希釈
する装置が必要であり、また加える水の量を計算しなけ
ればならず、作業が煩雑であった。また、比較例3、5
は、植生用組成物の粘結が大きくなり、均一な撹拌が行
ないにくく、作業性が悪かった。試験結果を表1に示
す。
入れた合板型枠を45度の傾斜に保ち、噴霧ポンプを降
雨量300mm/時間で霧状に雨を降らせた。降雨開始
15分後の流亡土量を採取し、その乾燥重量を測定し
た。流亡土量が20%以上のものは、種子の流亡が特に
著しかった。試験結果は表1の通りであった。
入れた合板型枠について降雨試験前と降雨試験後の2種
類を降雨を受けない日当たりの良い45度の傾斜地に置
き、約7日目の発芽の状態と、2ヶ月後の緑化の状態を
観察した。降雨試験前のブランクの発芽の状態、緑化の
状態を100として、比較した。 ○ : 90%以上 △ : 51〜89% × : 50%以下 試験結果は表1の通りであった。
で使用した再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末4Kgを
均一に混合し、植生用組成物を得た。(水は加えずに行
なう。)植生用組成物を、30度の傾斜地に厚さ50m
mモルタルガンで吹き付けを行なった。約7日目に発芽
し、2ヶ月後には緑化が完成した。
ン粉末の代わりに実施例2〜4において使用した再乳化
性合成樹脂エマルジョン粉末を使用した以外は実施例5
と同様にして吹き付けを行なった。いずれも、約7日目
に発芽し、2ヶ月後には緑化が完成した。
使用することにより傾斜面や砂地、砂利、岩石面などに
も植物を植生することが出来る。また、水を含有しない
ので凍結等によるエマルジョンの破壊も発生せず、運搬
も容易な利点がある。
Claims (7)
- 【請求項1】 (a)種子または根茎と、 (b)植生基盤材と、 (c)(A)水溶性高分子化合物を保護コロイドとして
重合したビニル系水性合成樹脂エマルジョンおよび/ま
たは不飽和カルボン酸を共重合したビニル系水性合成樹
脂エマルジョンであって噴霧乾燥することにより再乳化
性粉末となるガラス転移点が20℃以下のビニル系合成
樹脂水性エマルジョン(固形分)20〜95重量部と
(B)抗粘結剤とを噴霧乾燥して得た再乳化性合成樹脂
エマルジョン粉末組成物と、 (d)化成肥料 とからなる植生用組成物を土表面に吹き付けることを特
徴とする緑化工法、 - 【請求項2】 土壌改良剤、保水剤等の植生用添加剤を
配合した請求項1に記載された緑化工法。 - 【請求項3】植生基盤材が客土、バーク、ピートモスか
ら選んだ1または2以上である、請求項1または2に記
載された緑化工法。 - 【請求項4】 再乳化性樹脂粉末の配合量が植生用組成
物1m3に対して0.5〜20kgである請求項1ない
し3のいずれか1項に記載された緑化工法。 - 【請求項5】抗粘結剤が無機粉末である、請求項1ない
し4のいずれか1項に記載の緑化工法。 - 【請求項6】抗粘結剤が、ガラス転移点が80℃以上の
ビニル系合成樹脂水性エマルジョン(固形分)80〜5
重量部である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載
された緑化工法。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
された植生用組成物を水と混合して土表面に吹き付ける
ことを特徴とする緑化工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3360998A JP2623184B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 緑化工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3360998A JP2623184B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 緑化工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05163730A true JPH05163730A (ja) | 1993-06-29 |
JP2623184B2 JP2623184B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=18471763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3360998A Expired - Fee Related JP2623184B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 緑化工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2623184B2 (ja) |
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