JPH056969B2 - - Google Patents

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JPH056969B2
JPH056969B2 JP63085298A JP8529888A JPH056969B2 JP H056969 B2 JPH056969 B2 JP H056969B2 JP 63085298 A JP63085298 A JP 63085298A JP 8529888 A JP8529888 A JP 8529888A JP H056969 B2 JPH056969 B2 JP H056969B2
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JP
Japan
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soil
base material
granulated
particle size
inorganic fiber
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP63085298A
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English (en)
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JPH01257412A (ja
Inventor
Ryoji Takagi
Tokuo Yamashita
Noryuki Kudo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP63085298A priority Critical patent/JPH01257412A/ja
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    • Y02P60/216

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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Hydroponics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は植物の栽培用培地として使用される人
工粒状培土に関する。 〔従来の技術〕 植物の栽培培地としてはこれまで天然の土壌を
そのまま或いは造粒したものが多く使用されてき
たが、一方、工業的に大量生産されている人工材
料を基材とする培地材も開発されている。かかる
人工材料系培地としてはバーミキユライト、パー
ライト等の焼成鉱物のほか、ロツクウール等の無
機繊維を使用することが知られている(特公昭41
−12642号公報)。その発明では主として無機繊維
を粘質土に混合して水分の吸着保持性を増大させ
ることにより、土質の改良を意図している。最
近、無機繊維の一種であるロツクウールをマツ
ト、キユーブ、ボード等に加工したものを培地と
して使用するロツクウール養液耕が普及し始めて
いる。また、無機繊維を主材とする人工粒状培土
としては、無機繊維と無機粉末の混合物を造粒人
工粒状培土が提案されている(特開昭61−251820
号公報)。 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、粒状化無機繊維基材は常態のま
までは硬く締め固めることができないために、潅
水すると大幅に体積が減少して過湿気味となり、
根圏の発育が阻害されることがある。また、無機
繊維培土は使用時に混入している微粉によつて発
塵したり、繊維が刺さつてカチカチすることもあ
る。さらに、無機繊維培土に吸水性、保気性、PH
調整又は肥効性を付与するために、各種粉体等を
添加、配合することが多いが、無機繊維基材と粉
体とを均等に混合するのが難しいのに加えて輸送
中に無機繊維基材と粉体が分離し易い。 本発明の目的は、取り扱い易く、潅水時の体積
変化が無く、かつ、無機繊維基材と粉体との定着
性が優れた人工粒状培土を提供することにある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは上記したような課題を解決するた
め研究を行い、粒状化無機繊維基材の表面を結合
させるようにすれば定着性の優れた人工粒状培土
が得られることを見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は粒状化無機繊維基材に高分
子系結合剤を添加して該基材の少なくとも表面を
結合してなる人工粒状培土である。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の人工粒状培土に使用する無機繊維とし
ては、例えばロツクウール、グラスウール、セラ
ミツクフアイバー等が挙げられ、特に、製鉄所の
高炉から副生する高炉スラグ及び/又は例えば玄
武岩、安山岩、輝緑岩等の天然岩石を例えばキユ
ポラ、電気炉等で融解し、遠心力及び/又は空
気、水蒸気等の流体圧で吹製して繊維化したロツ
クウール(岩綿、スラグウール、ミネラルウール
とも称される)が良好に使用できる。 これらの無機繊維は繊維化の際層状に集積され
て繊維集合体を形成しており、この繊維集合体を
粒状化したいわゆる、粒状綿、細粒綿、微粉状綿
等を基材として使用する。粒状綿は粒度10〜15mm
が約60%、5〜10mmが約20%程度である。また、
細粒綿は粒度5〜10mmが約45%、5mm未満が約50
%程度である。更に粒度が細かいものとしては、
無機繊維特に粒状綿を機械的に摩砕又は研磨した
微粉状綿(粒度分布は1〜3mmが約30%、1mm以
下が約70%)が有効に利用できる。さらに、粒度
が粗いものとしては、20mm以上が約30%、15〜20
mmが約30%もある粒状化充填綿が有効に使用でき
る。 人工粒状培土を他の培地と混用せず単独使用す
る場合には、粒状化無機繊維基材の粒度は多少粗
くてもよく、花卉・野菜のポツト育苗、栽培用や
家庭園芸用には、例えば、粒度の20mm以上の粒状
化無機繊維が20〜40%、粒度1mm未満の粒状化無
機繊維が10%未満、残部が粒径1〜20mmの粒状化
無機繊維の混合物となるように、各種粒度の粒状
化無機繊維を混合するのが好ましい。 また、他の培土特に土壌と混用する場合には、
粒状化無機繊維基材の粒度が粗いと、人工粒状培
土と土壌が分離してよく混ざらない。土壌と混用
する場合には、例えば、粒径10mmを超える粒状化
無機繊維が10%未満、粒径1mm未満の粒状化無機
繊維が50〜80%、残部が粒径1〜10mmの粒状化無
機繊維の混合物となるように、各種粒度の粒状化
無機繊維を混合するのが好ましい。 本発明の粒状培土は、かかる粒状化無機繊維基
材に高分子系結合剤を添加したのち、高分子系結
合剤を乾燥、硬化させる。高分子系結合剤の添加
方法としては、粒状化無機繊維基材を転動させな
がら、高分子系結合剤の希釈液を噴霧することが
好ましい。 本発明に使用する高分子系結合剤としては、例
えば、フエノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂
等の熱硬化性樹脂、例えばアクリル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。 高分子系結合剤の添加量は粒状化無機繊維基材
に対し、固形分として1〜10重量%が好ましい。
高分子系結合剤の添加量が多いと、培土は硬くな
り、圧潰強度は増すが、吸水、保水量は減少し、
根回りも不良になり易く、また経済的でもない。
逆に少ないと繊維間の結合力が不足して、保形性
が悪くなり、ばらけたりする。 本発明の人工粒状培土には、必要に応じて各種
の添加剤例えば親水性付与剤、PH調整剤、肥料等
を配合することができる。親水性付与剤として
は、例えばアルキルポリオキシエチレンエーテ
ル、アルキルフエニルポリオキシエチレンエーテ
ル、アルキルカルボニルオキシポリエチレン、
N,N−ジ(ポリオキシエチレン)アルカンアミ
ド、脂肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸多価
アルコールポリオキシエチレンエーテル、脂肪酸
しよ糖エステル、脂肪酸モノグリセリド、N,N
−ジ(アルカノール)アルカンアミド等の非イオ
ン系界面活性剤、例えばエチレングリコール、プ
ルピレングリコール、トリメチレングリコール、
1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、グリセリン、ブタ
ントリオール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリブチレングリコール、
ジグリセリン等の多価アルコールが挙げられる。
これらの親水性付与剤の使用量は粒状化無機繊維
基材に対し0.05〜2重量%、好ましくは0.1〜0.5
重量%が適当である。 また、ロツクウール等の無機繊維は、カルシウ
ム、マグネシウム等のアルカリ成分を含み、これ
を水に浸漬すると浸漬水のPHが上がるので、中性
や弱酸性を好む植物の培地材とする場合には、PH
調整剤を添加することが好ましい。PH調整剤とし
ては、例えば硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸又はこ
れらのアンモニウム塩や、酢酸、クエン酸、酒石
酸、フミン酸、ニトロフミン酸等の有機酸、ゼオ
ライト等の天然鉱物、ピートモス等の腐植土等が
挙げられる。 さらに、人工粒状培土の用途によつては、肥料
を配合することが好ましい。肥料は、窒素肥料と
しては例えば硫安、塩安、硝安、尿素が挙げら
れ、カリ肥料としては例えば硫酸カリ、塩化カリ
等が挙げられ、リン酸肥料としては例えば過リン
酸石灰、リン酸アンモニウム等が挙げられる。ま
た、例えば、骨粉、魚粉、醗酵油かす等の天然肥
料を配合してもよい。これらの肥料は単肥でも複
合肥料でもよい。肥料の配合量は人工粒状培土の
用途によつて適宜決定される。 さらにまた、植物の育成には培土が保気性に富
むものが好ましく、例えば親水性処理した粒状培
土の一部をシリコン等で撥水処理した粒状培土で
置換してもよい。 本発明の人工粒状培土の密度(軽盛り容量)は
50〜400Kg/m3、好ましくは100〜300Kg/m3がよ
い。 〔作用〕 粒状化無機繊維基材は常態のままでは硬く締め
固めることは困難であるが、高分子系結合剤の希
釈液を噴霧しながら粒状化無機繊維基材を加湿、
転動させることによつて、粒状化無機繊維基材内
の吸水、保水、保気性を損ねることなく、表層部
分だけを硬く締め固めることができる。さらに、
高分子系結合剤の乾燥、硬化過程で高分子系結合
剤の固形分をマイグレーシヨン現象によつて表層
部分に偏析させることによつて表層部分の密度、
圧潰強度は倍加する。 また、高分子系結合剤を添加して基材の少なく
とも表面を結合することによつて、粒状化無機繊
維基材に混入している微粉や特性付与のために添
加した粉末材料の定着性も向上し、使用時に発塵
したり、輸送中に粉体が分離するのを防止でき
る。さらに、繊維表面は平滑となるため、繊維が
刺さつてチカチカすることもない。 〔実施例〕 以下、本発明の具体的な実施例について説明す
る。 実施例 1 粒度5〜10mmが約45%、5mm未満が約50%程度
の粒状化ロツクウールに、固形分19重量%の酢酸
ビニール樹脂水溶液をロツクウール1Kgに対して
200gの割合(ロツクウールに対し固形分として
約4重量%)を噴霧しながら、パン型転動造粒機
にて転動させたのち、110℃の温度にて12時間か
けて結合剤を乾燥、硬化させた。 実施例 2 実施例1と同じ粒状化ロツクウールを用いて、
固形分3.5重量%の水溶性フエノール樹脂をロツ
クウール1Kgに対して1Kgの割合(ロツクウール
に対し固形分として約3.5重量%)を噴霧しなが
らパン型転動造粒機にて転動させたのち、150℃
の温度で5時間かけて結合剤を乾燥、硬化した。 比較例 実施例1と同じ粒状化ロツクウールをパン型転
動造粒機にて転動させただけのものを比較として
用いた。 次に、上記実施例及び比較例の人工粒状培土を
使用して、粒度分布、単位容積重量及び潅水時の
体積変化率を測定した。なお、体積変化率は底部
に水抜き孔を備えた内径65mmφの円筒容器に人工
粒状培土1を充填し、1のの水を流下させた
ときの充填高さ変化量から求めた。 結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕
以上説明した本発明の人工粒状培土は粒状化無
機繊維基材に高分子系結合剤を添加して該基材の
少なくとも表面を結合することによつて、粉体は
無機繊維に定着され、表面繊維は平滑化されるの
で輸送中の粉体の分離、発塵が防止され、取り扱
いも容易になり、均質な培土として使用できる。
また、潅水しても体積はほとんど変化しないた
め、過湿になることはなく、根圏の発育が阻害さ
れることもない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 粒状化無機繊維基材に高分子系結合剤を添加
    して該基材の少なくとも表面を結合してなる人工
    粒状培土。
JP63085298A 1988-04-08 1988-04-08 人工粒状培土 Granted JPH01257412A (ja)

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JP63085298A JPH01257412A (ja) 1988-04-08 1988-04-08 人工粒状培土

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JP63085298A JPH01257412A (ja) 1988-04-08 1988-04-08 人工粒状培土

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