JPH0516116A - セメント板の化粧方法 - Google Patents
セメント板の化粧方法Info
- Publication number
- JPH0516116A JPH0516116A JP20255891A JP20255891A JPH0516116A JP H0516116 A JPH0516116 A JP H0516116A JP 20255891 A JP20255891 A JP 20255891A JP 20255891 A JP20255891 A JP 20255891A JP H0516116 A JPH0516116 A JP H0516116A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- colored
- cement
- plate
- sand
- water content
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- Pending
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- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐候性に優れまた密着性、發水性にも優れる
化粧層を得ることを目的とする。 【構成】 水分濃度50％以上のセメント配合物で板状体
を賦形し、該板状体表面に顔料を 2.0〜8.0 重量％含む
乾燥着色セメント配合物の粉末を供給し必要に応じ表面
に凹凸模様付ロールで表面加圧後、着色砂を供給し、該
着色セメント板を平板プレスにより圧力 150〜300kg/cm
2 で圧縮した後、エマルジョン塗装を行い4.0 〜8.0atm
Ｇ×10〜20時間の条件でオートクレーブ養生する工程よ
りなり、圧縮プレス時に下地水分を化粧セメント層、砂
粒に行き渡らせると同時に各層を強力に一体化させる。
化粧層を得ることを目的とする。 【構成】 水分濃度50％以上のセメント配合物で板状体
を賦形し、該板状体表面に顔料を 2.0〜8.0 重量％含む
乾燥着色セメント配合物の粉末を供給し必要に応じ表面
に凹凸模様付ロールで表面加圧後、着色砂を供給し、該
着色セメント板を平板プレスにより圧力 150〜300kg/cm
2 で圧縮した後、エマルジョン塗装を行い4.0 〜8.0atm
Ｇ×10〜20時間の条件でオートクレーブ養生する工程よ
りなり、圧縮プレス時に下地水分を化粧セメント層、砂
粒に行き渡らせると同時に各層を強力に一体化させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はセメント板の化粧方法
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、繊維補強セメント製とされた建築
用板材、屋根材が非常に広く使用されている。ところで
これら製品はそのままであると地色が灰白〜灰黒色の無
彩色で意匠性に乏しく、また吸水性もあるのでこれらを
解消するため發水性のある着色塗料で化粧塗装するのが
通常である。この塗装手段として表面の意匠性付与のた
め着色砂を供給して着色する場合がある。
用板材、屋根材が非常に広く使用されている。ところで
これら製品はそのままであると地色が灰白〜灰黒色の無
彩色で意匠性に乏しく、また吸水性もあるのでこれらを
解消するため發水性のある着色塗料で化粧塗装するのが
通常である。この塗装手段として表面の意匠性付与のた
め着色砂を供給して着色する場合がある。
【０００３】
【従来の技術の問題点】しかしながら、上記従来の着色
塗装の場合、表面に薄い塗膜を形成するに過ぎないので
如何に耐候性の良い塗料を使用しても紫外線等による経
年劣化は避け得ず、また着色砂供給の場合は砂の剥離脱
落も生じやすい欠点があった。もっとこのような欠点を
解消するため塗料としてエマルジョン塗料を使用し未硬
化のセメント板表面に塗布して浸透させ硬化させること
も試みられているが、塗料の管理が非常に厄介となる欠
点があった。
塗装の場合、表面に薄い塗膜を形成するに過ぎないので
如何に耐候性の良い塗料を使用しても紫外線等による経
年劣化は避け得ず、また着色砂供給の場合は砂の剥離脱
落も生じやすい欠点があった。もっとこのような欠点を
解消するため塗料としてエマルジョン塗料を使用し未硬
化のセメント板表面に塗布して浸透させ硬化させること
も試みられているが、塗料の管理が非常に厄介となる欠
点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、耐候性に優れまた密着性、發水性にも優れる化
粧層とすることができるセメント板の化粧方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
に鑑み、耐候性に優れまた密着性、發水性にも優れる化
粧層とすることができるセメント板の化粧方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明のセメン
ト板の化粧方法は、水分濃度50％以上のセメント配合物
で板状体を賦形し、該板状体表面に顔料を 2.0〜8.0 重
量％含む乾燥着色セメント配合物の粉末を供給し必要に
応じ表面に凹凸模様付ロールで表面加圧後、着色砂を供
給し、該着色セメント板を平板プレスにより圧力 150〜
300kg/cm2 で圧縮した後、エマルジョン塗装を行い4.0
〜8.0atmＧ×10〜20時間の条件でオートクレーブ養生す
ることを特徴とするものである。
ト板の化粧方法は、水分濃度50％以上のセメント配合物
で板状体を賦形し、該板状体表面に顔料を 2.0〜8.0 重
量％含む乾燥着色セメント配合物の粉末を供給し必要に
応じ表面に凹凸模様付ロールで表面加圧後、着色砂を供
給し、該着色セメント板を平板プレスにより圧力 150〜
300kg/cm2 で圧縮した後、エマルジョン塗装を行い4.0
〜8.0atmＧ×10〜20時間の条件でオートクレーブ養生す
ることを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】この発明において、セメント板の成形材料とな
るセメント配合そのものは従来と同じものが使用され、
特に記する点はない。この発明においてセメント板を成
形する場合、水分濃度50％以上の状態で成形する。従っ
て、この水分含有量と成し得る成形方法であれば、ハチ
ェック法、注型法、押出成形法など任意手段の成形法で
あっても良い。この成形板表面には先ず、顔料を 2.0〜
8.0 重量％含む乾燥着色セメント配合物の粉末が 400〜
800g/cm2で供給され下地着色層が形成される。この着色
層はセメントを含むため下地セメント板の水分供給によ
りこれ自身も下地と一体化して硬化可能であり、また含
まれる顔料により任意色彩に着色可能である。顔料の添
加量が 2.0〜8.0 重量％とされるのは、この範囲より少
ないと必要な発色が得られないからであり、また多いと
着色層の強度低下の原因となり却って不都合が生じるか
らである。
るセメント配合そのものは従来と同じものが使用され、
特に記する点はない。この発明においてセメント板を成
形する場合、水分濃度50％以上の状態で成形する。従っ
て、この水分含有量と成し得る成形方法であれば、ハチ
ェック法、注型法、押出成形法など任意手段の成形法で
あっても良い。この成形板表面には先ず、顔料を 2.0〜
8.0 重量％含む乾燥着色セメント配合物の粉末が 400〜
800g/cm2で供給され下地着色層が形成される。この着色
層はセメントを含むため下地セメント板の水分供給によ
りこれ自身も下地と一体化して硬化可能であり、また含
まれる顔料により任意色彩に着色可能である。顔料の添
加量が 2.0〜8.0 重量％とされるのは、この範囲より少
ないと必要な発色が得られないからであり、また多いと
着色層の強度低下の原因となり却って不都合が生じるか
らである。
【０００７】上記着色セメント粉を供給後は表面に凹凸
模様を付す場合はロール等により凹凸模様を付し、不要
な場合はこのロール圧縮を省略して着色砂を供給する。
この着色砂供給により表面にはさらに複雑な模様が付さ
れる。そして、この着色砂供給後は平板プレスにより圧
力 150〜300kg/cm2 で圧縮する。この高圧プレスにより
表面の着色セメント層及び着色砂は下地成形板に強く圧
縮され、下地材より余剰水分の供給を受け、十分に加水
されると同時に砂粒は着色層、下地層方面へ圧縮されて
埋入する。このため、着色砂、及び着色層は下地本体と
全く一体化してしまう。また高圧プレスにより物理的な
脱水硬化が行われる。従って、エマルジョン塗装も容易
に可能となる。このエマルジョン塗装によってエフロレ
ッセンスの析出も抑えられ、その後の高温高圧のオート
クレーブ養生において下地層着色層及び砂粒が一体化さ
れ、容易に剥離することのない化粧層とされる。
模様を付す場合はロール等により凹凸模様を付し、不要
な場合はこのロール圧縮を省略して着色砂を供給する。
この着色砂供給により表面にはさらに複雑な模様が付さ
れる。そして、この着色砂供給後は平板プレスにより圧
力 150〜300kg/cm2 で圧縮する。この高圧プレスにより
表面の着色セメント層及び着色砂は下地成形板に強く圧
縮され、下地材より余剰水分の供給を受け、十分に加水
されると同時に砂粒は着色層、下地層方面へ圧縮されて
埋入する。このため、着色砂、及び着色層は下地本体と
全く一体化してしまう。また高圧プレスにより物理的な
脱水硬化が行われる。従って、エマルジョン塗装も容易
に可能となる。このエマルジョン塗装によってエフロレ
ッセンスの析出も抑えられ、その後の高温高圧のオート
クレーブ養生において下地層着色層及び砂粒が一体化さ
れ、容易に剥離することのない化粧層とされる。
【０００８】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。セメント
45重量％、微粉珪砂42重量％、パルプ繊維 5重量％、骨
材 8重量％からなるセメント配合により含水量50％、厚
さ 5mmのセメント板を抄造法により成形し、このセメン
ト板表面にセメント49.1重量％、微粉シリカ39.4重量
％、セルロースパウダー 3.2重量％、シリカサンド 8.3
重量％からなるセメント配合に顔料を2.0 、5.0 及び8.
0 重量％添加してなる着色セメント粉体材料を散布量40
0〜800g/m2 で散布し表面を抑えロールで均した後、着
色砂を200 〜500g/m2 で散布し、平板プレスで圧力 150
kg/cm2×10秒、 130kg/cm2×10秒及び 300kg/cm2×10秒
の条件でプレスした。次いでアクリルエマルジョンのク
リヤー塗装を行い、8.0atmＧ×10時間の条件でオートク
レーブ養生を行った。
45重量％、微粉珪砂42重量％、パルプ繊維 5重量％、骨
材 8重量％からなるセメント配合により含水量50％、厚
さ 5mmのセメント板を抄造法により成形し、このセメン
ト板表面にセメント49.1重量％、微粉シリカ39.4重量
％、セルロースパウダー 3.2重量％、シリカサンド 8.3
重量％からなるセメント配合に顔料を2.0 、5.0 及び8.
0 重量％添加してなる着色セメント粉体材料を散布量40
0〜800g/m2 で散布し表面を抑えロールで均した後、着
色砂を200 〜500g/m2 で散布し、平板プレスで圧力 150
kg/cm2×10秒、 130kg/cm2×10秒及び 300kg/cm2×10秒
の条件でプレスした。次いでアクリルエマルジョンのク
リヤー塗装を行い、8.0atmＧ×10時間の条件でオートク
レーブ養生を行った。
【０００９】得た製品の化粧層の厚さを測定し平均した
ところ、化粧層の厚さは加圧力により150kg/cm2 ×10秒
のものは2.0mm 、130kg/cm2 ×10秒のものは1.3mm 、30
0kg/cm2 ×10秒のものは0.2mm と非常に薄い化粧層とす
ることが観測された。次に、ASTM C666 に準拠して凍結
融解試験を行ったところ、300 サイクル経過時で本発明
実施例はチッピング発生率 5％に止まり、従来のエマル
ジョン塗装のみで平板プレスをしないものが35％発生し
たのに対し塗膜の密着性の良いのが確認された。
ところ、化粧層の厚さは加圧力により150kg/cm2 ×10秒
のものは2.0mm 、130kg/cm2 ×10秒のものは1.3mm 、30
0kg/cm2 ×10秒のものは0.2mm と非常に薄い化粧層とす
ることが観測された。次に、ASTM C666 に準拠して凍結
融解試験を行ったところ、300 サイクル経過時で本発明
実施例はチッピング発生率 5％に止まり、従来のエマル
ジョン塗装のみで平板プレスをしないものが35％発生し
たのに対し塗膜の密着性の良いのが確認された。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、着色層が、下地材であるセメント層と同質材料
とされ、また着色砂を散布後高圧プレスするのでそのプ
レスにより下地材に含まれる水分が化粧層全体に行き渡
り、同時に各層は強く圧縮されて一体化するので非常に
密着性の良い化粧層とすることができ、剥離することが
なく、また耐候性にも優れる化粧層とすることが可能と
なるのである。
よれば、着色層が、下地材であるセメント層と同質材料
とされ、また着色砂を散布後高圧プレスするのでそのプ
レスにより下地材に含まれる水分が化粧層全体に行き渡
り、同時に各層は強く圧縮されて一体化するので非常に
密着性の良い化粧層とすることができ、剥離することが
なく、また耐候性にも優れる化粧層とすることが可能と
なるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野崎 明敏 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目２番47号 株式会社クボタ技術開発研究所内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 水分濃度50％以上のセメント配合物で板
状体を賦形し、該板状体表面に顔料を 2.0〜8.0 ％含む
乾燥着色セメント配合物の粉末をで供給し必要に応じ表
面に凹凸模様付ロールで表面加圧後、着色砂を供給し、
該着色セメント板を平板プレスにより圧力 150〜300kg/
cm2 で圧縮した後、エマルジョン塗装を行い4.0 〜8.0a
tmＧ×10〜20時間の条件でオートクレーブ養生すること
を特徴とするセメント板の化粧方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20255891A JPH0516116A (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | セメント板の化粧方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20255891A JPH0516116A (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | セメント板の化粧方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0516116A true JPH0516116A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16459489
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20255891A Pending JPH0516116A (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | セメント板の化粧方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0516116A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160057977A (ko) * | 2014-11-14 | 2016-05-24 | 도요타지도샤가부시키가이샤 | 캡 |
-
1991
- 1991-07-16 JP JP20255891A patent/JPH0516116A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160057977A (ko) * | 2014-11-14 | 2016-05-24 | 도요타지도샤가부시키가이샤 | 캡 |
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