JPH0516105U - 切屑吸引機構付き転削工具 - Google Patents

切屑吸引機構付き転削工具

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JPH0516105U
JPH0516105U JP1192891U JP1192891U JPH0516105U JP H0516105 U JPH0516105 U JP H0516105U JP 1192891 U JP1192891 U JP 1192891U JP 1192891 U JP1192891 U JP 1192891U JP H0516105 U JPH0516105 U JP H0516105U
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JP
Japan
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cutter body
outer peripheral
chip
tip
guide member
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JP1192891U
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辰夫 新井
和男 飯塚
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切刃チップのカッタ本体への装着を円滑にか
つ確実に行なうと共に、切屑案内部材の種類の削減及び
工具重量の低減を図る。 【構成】 切屑案内部材21の外周面27が、切刃チッ
プ2の外周切刃3よりカッタ本体20の内方側にかつ上
記外周切刃3に平行に配置されると共に、上記切屑案内
部材21の、上記カッタ本体20の先端側の面36が、
上記切屑案内部材21の外周面27に直交して形成され
かつ上記切刃チップ2の正面切刃5よりカッタ本体20
の基端側に配置されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カッタ本体先端部の切刃で生成された切屑を吸引排出する切屑吸引 機構が設けられた切屑吸引機構付き転削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば正面フライス等の転削工具においては、切削時に生成される切屑 が工具の回転に伴って工具周囲に飛散し、作業環境を悪化させる等の問題があっ た。そこで、出願人は被削材の切削と並行して切屑を吸引回収することにより、 切屑の飛散を防止し得る転削工具として切屑吸引機構付き転削工具を先に提案し た(実願平2−32012号参照)。
【0003】 上記切屑吸引機構付き転削工具は、図8ないし図11に示すように、カッタ本 体1の先端外周部に、複数の切刃チップ2が、その外周切刃3と、副切刃4を含 む正面切刃5をカッタ本体1の外周及び先端から突出させた状態で着脱自在に装 着され、カッタ本体1の基端部が、工作機械の主軸Sに装着されるアーバ6に嵌 装されてボルト7で固定され、このアーバ6の周面に、カッタ本体1の外周面を 覆う略円筒状のカバー8が軸受9を介して回転自在に嵌装され、さらにカッタ本 体1の先端面の各切刃チップ2と対向する位置に、複数の取付座10が形成され 、これらの取付座10に、上記カッタ本体1の外周面とカバー8の内周面との間 の切屑収納室11の開口部を覆う切屑案内部材12が取付けられて概略構成され ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記切屑案内部材12は、図9に示すように、その外周面12aが 切刃チップ2の外周切刃3と平行に、かつ取付面12bがカッタ本体1の回転軸 線に直交するように、カッタ本体1に取付けられていた。このため、以下のよう な問題があった。すなわち、1)切屑案内部材12の、上記カッタ本体1の先端 側の面12cが、上記切刃チップ2の副切刃4よりもカッタ本体1の基端側に若 干後退した位置にあるため、切刃チップ2の正面切刃5の大部分が、切屑案内部 材12の面12cよりカッタ本体1の基端側に後退した位置となり、切刃チップ 2をカッタ本体1に装着するに際して、上記切屑案内部材12が切刃チップ2の カッタ本体1へのセッティングの支障となる。この結果、切刃チップの振れ精度 の悪化を招いていた。
【0005】 2)切刃チップ2のコーナー角θの変化に対応して切屑案内部材12の外周面 12aと取付面12bとのなす角度を変える必要があるため、必然的に、1種類 の切刃チップ2に対して多種類の切屑案内部材12を用意する必要があり、その 製作及び管理が煩雑化していた。
【0006】 3)また、切屑案内部材12の面12c(取付面12b)をカッタ本体1の回 転軸線に直交するように位置させているため、カッタ本体1の先端面も、これに 合わせて、その回転軸線に直交するように構成する必要があり、従って、カッタ 本体1が必要以上に大きくなり、かつ重量も重くなっていた。
【0007】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、切刃 チップのカッタ本体への装着を円滑にかつ確実に行うことができ、切刃チップの 振れ精度を向上させることができる上に、1種類の切刃チップに対して1種類の 切屑案内部材を用意すればよく、その製作及び管理が簡略化できると共に、切刃 チップのコーナー角θによっては、カッタ本体の先端部の肉を大幅にぬすむこと ができ、工具重量の低減を図ることができる切屑吸引機構付き転削工具を提供す ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の切屑吸引機構付き転削工具は、切屑案内 部材の外周面が、切刃チップの外周切刃よりカッタ本体の内方側にかつ上記外周 切刃に平行に配置されると共に、上記切屑案内部材の、上記カッタ本体の先端側 の面が、上記切屑案内部材の外周面に直交して形成されかつ上記切刃チップの正 面切刃よりカッタ本体の基端側に配置されたものである。
【0009】
【作用】
本考案の切屑吸引機構付き転削工具にあっては、切屑案内部材の、カッタ本体 の先端側の面を、切刃チップの正面切刃よりカッタ本体の基端側に配置すること により、切屑案内部材が切刃チップのカッタ本体への装着の邪魔にならず、切刃 チップの振れ精度を向上させることができ、かつ切屑案内部材の、上記カッタ本 体の先端側の面を、切屑案内部材の外周面に直交して形成することにより、切屑 案内部材をカッタ本体に取付ける際に、上記切刃チップのコーナー角に合わせて 、カッタ本体の先端部の肉をぬすむことができ、しかも1種類の切刃チップに対 して1種類の切屑案内部材で対応できる。
【0010】
【実施例】
以下、図1ないし図7に基づいて本考案の一実施例を説明する。なお、本実施 例において、図8ないし図11に示す上記従来例と同様の構成の部分については 同符号を付けて説明を簡略化する。
【0011】 図1ないし図4に示すように、本実施例の正面フライスは、カッタ本体20の 先端外周部に、複数の切刃チップ2が、コーナー角θの状態で装着され、カッタ 本体20の基端部が、工作機械の主軸Sに装着されるアーバ6に嵌装されてボル ト7で固定され、このアーバ6の周面に、カッタ本体20の外周面を覆う略円筒 状のカバー8が軸受9を介して回転自在に嵌装され、さらにカッタ本体20の先 端面の各切刃チップ2と対向する位置に、複数の取付座10が形成され、これら の取付座10に、上記カッタ本体20の外周面とカバー8の内周面との間の切屑 収納室11の開口部を覆う切屑案内部材21がボルト22によって取付けられ、 かつ上記カバー8の排出口13に吸引ホース14が連結されて概略構成されてい る。
【0012】 上記切屑案内部材21は、図3と図5ないし図7に示すように、上記カッタ本 体20の取付座10に嵌め込まれる取付部23と、上記カッタ本体20のチップ ポケット24の先端側開口部を覆う切屑案内部25とから構成されてなるもので ある。上記取付部23は、平面視略正方形状をなす平板状に形成され、その中心 には上記ボルト22が挿通されるボルト孔26が形成されている。
【0013】 上記切屑案内部25は、取付部23よりカッタ本体20の周方向に長い平板状 に形成されている。この切屑案内部25の外周面27は円弧面に形成され、その 曲率は上記カッタ本体20の外周面と同一とされている。また、切屑案内部25 の上記切屑収納室11に臨む側の表面(取付面)28には溝部29が形成され、 この溝部29の一端は、切刃チップ2のすくい面2aと対向する端面30に開口 せしめられている。
【0014】 ここで、溝部29の上記外周面27と相対する壁面31は、外周面27とほぼ 同軸をなす円弧状の凹面とされている。一方、溝部29の取付部23側の壁面3 2は、取付部23に向って円弧状に陥没する凹面とされているが、その大きさは 、カッタ本体20のチップポケット24の壁面33の曲率とほぼ同一とされてい る。そして、これらの各壁面31,32は円弧面34を介して滑らかに連ってい る。また、溝部29の底面35は、当該切屑案内部材21の一対の表面28,3 6とほぼ平行をなす平面に形成されている。また、上記外周面27は、上記両表 面28,36に対して直交して形成されている。
【0015】 さらに、上記切屑案内部25の端面30は、上記表面28に対して所定角で傾 斜する傾斜面とされ、その傾斜角αは、カッタ本体20の切刃チップ2のすくい 面2aに与えられる軸方向すくい角βと等しくなるように設定されている。
【0016】 そして、以上のように構成された切屑案内部材21は、上述したように取付部 23がカッタ本体20の取付座10に嵌合されることによってカッタ本体20の 先端面の所定位置に装着され、ボルト22で締め付けられてカッタ本体20に固 定されるが、この際、カッタ本体20の先端面は、上記コーナー角θにあわせて カッタ本体20の中心にいくほど基端側に後退する傾斜面20aとされ、この傾 斜面20aに沿って上記取付部23が配設されると共に、切屑案内部25の外周 面27は、カッタ本体20の外周面に連って同一円弧を描くように位置決めされ 、かつ、上記端面30は、切刃チップ2のすくい面2aとの間に一定の隙間tが あくように位置決めされる。
【0017】 また、カッタ本体20の先端側に面する表面36は、切刃チップ2の正面切刃 5よりもカッタ本体20の基端側に後退し、かつ切屑案内部材21の切屑収納室 11に面する表面28がカバー8の先端よりもカッタ本体20の基端側に後退す るように設定されている。さらに、切屑案内部材21の外周面27は、切刃チッ プ2の外周切刃3よりカッタ本体20の内方側に、かつ外周切刃3に平行に配置 されている。
【0018】 上記のように構成された正面フライスにおいては、カバー8の排出口13に吸 引ホース14を接続して切屑収納室11内の空気を吸引することにより、外周切 刃3,正面切刃5(副切刃4)で生成される切屑を、切屑案内部材21の端面3 0と切刃チップ2のすくい面2aとの間の隙間tから逐次吸引回収することがで きる。
【0019】 この場合、切屑案内部材21の外周面27がカッタ本体20の外周面に連って 同一円弧を描く円弧面に形成され、かつこの外周面27と相対する溝部29の壁 面31も外周面27とほぼ同軸をなす円弧面に形成されているので、これらの外 周面27と溝部29の壁面31との肉厚を、強度保持等の観点から最低限必要と される範囲まで薄くすることによって、外周面27を切刃チップ2の回転軌跡内 に収めつつ溝部29を、カッタ本体20の径方向外方に大幅に拡大することがで きる。
【0020】 しかも、図2において、切屑案内部材21の表面36が、切刃チップ2の正面 切刃5よりカッタ本体20の基端側に後退しているから、切刃チップ2をカッタ 本体20にセッティングする際に、切屑案内部材21がセッティングの支障とな ることがなく、切刃チップ2を精度よく取付けることができる。また、コーナー 角θが変化しても、カッタ本体20の傾斜面20aを変更するだけで対応でき、 1種類の切屑案内部材21を用意するだけでよい上に、コーナー角θが大きいほ ど、傾斜面20aの傾斜角を大きくとれるので、それだけカッタ本体20の重量 を軽減できる。
【0021】 なお、上記実施例においては、スローアウェイ式の正面フライスを例として説 明したが、これに限られることなく、例えば、切刃チップをろう付けした正面フ ライスやその他種々の転削工具に適用可能である。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の切屑吸引機構付き転削工具は、切屑案内部材の 外周面が、切刃チップの外周切刃よりカッタ本体の内方側にかつ上記外周切刃に 平行に配置されると共に、上記切屑案内部材の、上記カッタ本体の先端側の面が 、上記切屑案内部材の外周面に直交して形成されかつ上記切刃チップの正面切刃 よりカッタ本体の基端側に配置されたものであるから、切屑案内部材の、カッタ 本体の先端側の面を、切刃チップの正面切刃よりカッタ本体の基端側に配置する ことにより、切屑案内部材が切刃チップのカッタ本体への装着の邪魔にならず、 切刃チップの振れ精度を向上させることができ、かつ切屑案内部材の、上記カッ タ本体の先端側の面を、切屑案内部材の外周面に直交して形成することにより、 切屑案内部材をカッタ本体に取付ける際に、上記切刃チップのコーナー角に合わ せて、カッタ本体の先端部の肉をぬすむことができ、工具重量の低減を図ること ができる上に、1種類の切刃チップに対して、1種類の切屑案内部材で対応でき 、かつその製作及び管理を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のII部の拡大図である。
【図3】図1のIII方向からの矢視図である。
【図4】図1の下面図である。
【図5】切屑案内部材の一例を示す正面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図5のVII方向からの矢視図である。
【図8】従来の正面フライスの断面図である。
【図9】図8のIX部の拡大図である。
【図10】図8のX方向からの矢視図である。
【図11】図8の下面図である。
【符号の説明】
2 切刃チップ 2a すくい面 3 外周切刃 5 正面切刃 8 カバー 11 切屑収納室 13 排出口 20 カッタ本体 21 切屑案内部材 27 外周面 36 表面 t 隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端外周部に切刃チップが設けられたカ
    ッタ本体の外周側に、該カッタ本体を覆う略円筒状のカ
    バーがカッタ本体に対して相対回転可能に配設され、上
    記カッタ本体の先端部に上記切刃チップのすくい面と隙
    間が空いた状態で対向する切屑案内部材が配設されてな
    り、上記切刃チップのすくい面に沿って生成される切屑
    を、上記切屑案内部材と上記切刃チップのすくい面との
    間の隙間を介して上記カバー内面と上記カッタ本体外周
    面との間の切屑収納室に吸引し、この後上記カバーに設
    けられた排出口から切屑を排出させるようにした切屑吸
    引機構付き転削工具において、上記切屑案内部材の外周
    面が、上記切刃チップの外周切刃より上記カッタ本体の
    内方側にかつ上記外周切刃に平行に配置されると共に、
    上記切屑案内部材の、上記カッタ本体の先端側の面が、
    上記切屑案内部材の外周面に直交して形成されかつ上記
    切刃チップの正面切刃よりカッタ本体の基端側に配置さ
    れたことを特徴とする切屑吸引機構付き転削工具。
JP1192891U 1991-03-06 1991-03-06 切屑吸引機構付き転削工具 Pending JPH0516105U (ja)

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