JP3847899B2 - 高速切削用回転工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カッタ本体の先端にチップを設け、軸方向切削及び横送り切削を行うことができる高速切削用回転工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、航空機などに用いられるジュラルミンの加工においては、種々の切削用回転工具が用いられている。しかし、現在、ジュラルミンの加工においては例えば切削速度が3000m/min〜10000m/minの範囲の高速切削加工が増加する傾向があり、これに伴いますます切削用回転工具の回転速度が高速化する傾向にある。
【0003】
切削用回転工具は、被切削部材を切削する切刃を有するチップを機械的な結合手段によって工具本体に着脱自在に固定した所謂スローアウェイ式カッタや、ろう付によって工具本体に固定したものが知られている。
【0004】
上述したスローアウェイ式カッタは、ろう付によってチップを固定した工具にくらべ、チップを交換する際の刃先位置の変動が少なく、交換時間も短いため、広く用いられている。
【0005】
スローアウェイ式カッタは、実開平5−74727号公報に示されているようにねじ等によってチップ等をカッタ本体に固定したものや、実公平6−21614号公報に示されているようにカッタ本体に固定されるくさび部材によってチップをカッタ本体に押圧して固定したものや、実開平4−76313号公報に示されているようにカッタ本体に固定される押え金具によってチップをカッタ本体に押圧して固定したものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
実開平5−74727号公報に示されているスローアウェイ式カッタは、ねじのねじ山が略チップに作用する遠心力の方向に沿って設けられている。このため、上述した高速切削加工に伴う回転速度では、空転時等の遠心力等によってねじが破損しやすく、チップ等が飛散する恐れがあり、作業者等に対する安全性に改善の余地があった。
【0007】
また、実公平6−21614号公報及び実開平4−76313号公報に示されているスローアウェイ式カッタは、チップ自体はねじ等によって直接カッタ本体と固定されていない。このため、上述した高速切削加工に伴う回転速度では、くさび部材又は押え金具がチップをカッタ本体に押圧する力より、遠心力がまさって、チップ等が飛散する恐れがあり、作業者等に対する安全性に改善の余地があった。
【0008】
本発明は、このような事情に着目してなされたもので、高速切削加工に伴う回転速度においてもチップの飛散を防止して作業者等に対する安全性を改善でき、しかも、チップの切刃の強度を高めることができるとともに、チップに切屑が付着し難くなる高速切削用回転工具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る高速切削用回転工具は、
被切削部材と接する先端面が平坦に形成され、かつ上記先端面の中心を通り先端面に垂直な軸を中心として回転するとともに、先端部外周にチップ取付部を有するカッタ本体と、
上記カッタ本体のチップ取付部に着脱自在に取付けられ、上記被切削部材を切削する切刃を有するとともに、上記切刃が上記先端面と上記先端部外周とにわたり上記カッタ本体の回転方向に面するチップと、を具備し、
上記カッタ本体のチップ取付部に、上記カッタ本体の回転方向の背面側に凹に形成された係合部を設け、
上記チップに、上記係合部に係合する凸部と、上記カッタ本体の回転方向側と背面側とを連通する穴とを設け、
上記カッタ本体のうち上記チップの穴と対応する位置にねじ孔を設け、
上記チップの凸部を上記チップ取付部の係合部に係合させて、上記カッタ本体の回転時に上記チップに作用する遠心力を支えるようにした状態で、上記チップの穴を通り上記ねじ孔に螺合する締付手段によって上記チップを上記カッタ本体に固定し
さらに、上記チップの上記回転方向に面するすくい面と上記回転方向の法線とのなす角を、上記法線から上記回転方向と反対方向でかつ10度〜45度の範囲とし、上記すくい面と上記軸とのなす角を15度〜30度の範囲としたことを特徴としている。
【0011】
上記手段を講じた結果、次のような作用が生じる。
請求項1に記載された高速切削用回転工具は、カッタ本体のチップ取付部に工具の回転方向の背面側に凹でかつ平坦面を有して形成された係合部と、チップの工具の回転方向の背面側に上記係合部に係合する凸部とを備えている。このため、空転時などにチップに作用する遠心力を、主に上記凸部と係合部との係合によって支えることとなり、締付手段に作用する上記遠心力を抑制することとなる。このため、上記回転力による遠心力によって締付手段の破損を防止することとなる。
【0012】
さらに、上記高速切削用回転工具によると、チップのすくい面と工具回転方向の法線とのなす角を10度〜45度の範囲の比較的大きな角度とし、かつ上記すくい面と工具のとのなす角を15度〜30度の範囲の比較的大きな角度としている。このため、チップが被切削部材から受ける切削抵抗を抑制することとなって、実質的にチップの切刃の強度を高めることが可能となる。
また、切屑の排出方向を工具の外周に沿う方向に指向させることができるとともに、切屑を細かく分断することとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1〜図3は高速切削用回転工具1の全体構成を示し、図1は正面図、図2は一部を図1中のii−ii線に沿う断面にした側面図、図3は図1中の矢印iii方向から見た一部を示す側面図である。
【0014】
図1〜図3に示すように高速切削用回転工具1は、カッタ本体2と、チップ4等を備えている。
上記高速切削用回転工具1の切削加工を行う被切削部材と接する先端面5は、図2等に示すように、後述する蓋18が先端側から上記カッタ本体2の先端部6に係合した状態において、中央部7が、先端部外周8から径方向に略後述するチップ4の切刃26の径方向長さCを有する外周部9にくらべ、一段低くなるように形成されている。
【0015】
上記カッタ本体2は、上記蓋18とともに先端面5を形成する先端部6と、上記先端部6と反対側に位置する基端部10などを備えている。
上記先端部6は、図1等に示すように正面から見て略円形を成す円盤状に形成されている。上記先端部6と反対側に位置する基端部10は、図2に示すように回転軸(図示せず)に接続するためのプルスタッド40の螺合する接続孔11を有している。上記回転軸は、基端部10のプルスタッド40を引き込んで接続することによって、駆動キーを介して、上記先端面5の中心Pを通りかつ先端面5と垂直な軸Oを中心として図示中の矢印Kに沿って工具1を回転させる。
【0016】
上記カッタ本体2は、図1及び図2に示すように正面から見て上記軸Oを中心とした円形を成し、かつ上記接続孔11と接続するとともに上記先端部6から基端部10とを連通する連通孔12を設けている。この連通孔12は、径の異なる複数の孔が軸方向に重なりあった形状に形成されている。
【0017】
また、上記カッタ本体2の先端部6は、図1及び図2に示すように上記連通孔12の先端部側12aを閉塞する蓋18の外周に沿った大きさと形状を有する蓋溝17を形成している。
【0018】
上記蓋18は、図2などに示すように側方からみて厚さが略一定で、かつ図1に示すように正面からみて略円形を有する板状に形成されている。蓋18は、図2などに示すように側方からみて先端部6の蓋溝17に係合した際に、先端部外周8から径方向に略チップ4の切刃26の径方向長さCを有する外周部9にくらべ、中央部7が一段低くなるように形成する。
【0019】
また、上記蓋18は図1等に示すようにボルト22等によって、先端側から先端部6に着脱自在に固定される。なお、上記蓋18は工具1の軽量化等の観点からアルミ合金などで形成されるのが望ましい。
【0020】
このように、カッタ本体2に先端面5から基端部10の接続孔11までを連通する連通孔12を設け、かつ上記蓋18が先端側から蓋溝17に係合して先端部6と固定されることによって、工具1の軽量化と剛性の確保を可能とし、かつ工具1の回転時における回転動力部等の負荷を低減する。
【0021】
また、上記カッタ本体2の先端部6は、図1に示すように上記軸Oを中心として周方向に等間隔に、上記先端面5と先端部外周8とに亘って切り欠かれて形成された切欠き部23を複数有している。
【0022】
上記切欠き部23は、チップ4の切刃26の径方向長さCと略同寸法が先端部外周8から径方向に切取られて形成されている。切欠き部23は、図1などに示すようにチップ4などを取付けるためのチップ取付部24と、工具1の使用時に被切削部材の切屑を工具1の周方向に逃がすためのポケット部25とを一体に備えている。
【0023】
上記チップ取付部24は、図1に示すように正面から見てチップ4を取付けた際に、チップ4の回転方向Kに面する後述するすくい面37と上記回転方向Kの法線Hとのなす角θ1(径方向すくい角)が上記法線Hから上記回転方向Kとは反対向きでかつ10度〜45度の範囲となるように、上記回転方向Kに面する平坦な壁面27を有している。なお図示例においては、上記径方向すくい角θ1を20度とした場合を示している。
【0024】
上記壁面27の一部には、工具1の回転方向の背面側に凹に形成された係合部30を有している。
また、上記壁面27は、図3に示すようにチップ4を取付けた際に、上記すくい面37と上記軸Oと平行な軸Qとのなす角θ2(軸方向すくい角)が0度〜30度の範囲となるように形成されている。
【0025】
なお、上記軸方向すくい角θ2は、被切削部材に対する切込みが1mm〜10mmの範囲にある粗削り加工においては、切屑のチップへの溶着及び工具1への絡み付きを防止するために15度〜30度等の比較的大きな角度するのが望ましい。
【0026】
また、上記軸方向すくい角θ2は、被切削部材に対する切込みが1mm以下の範囲にある仕上げ加工においては、切屑のチップへの溶着及び工具1への絡み付きを防止するために0度等の比較的小さな角度するのが望ましい。
【0027】
図示例においては、粗削り加工に用いられる高速切削用回転工具を示しており、上記軸方向すくい角θ2を30度とした場合を示している。
上記ポケット部25は、図2及び図3に示すように側方から見て、上記軸方向すくい角θ2を有する壁面27と平行な壁面28を有するように、先端部6が切り取られることによって、先端部6の先端面5側と基端部10側とを挿通している。
【0028】
なお、図1に示すように上記ポケット部25の回転方向に位置する壁面28は、隅部28aが稜線及びエッジを有しないように円弧を有して形成されている。上記ポケット部25は図3等に示すように先端面5から基端部10側までに亘って先端側からみて同一断面を有している。
【0029】
このように、上記切欠き部23は、チップ4の切刃26の径方向長さCと略同等の寸法を先端部6の先端部外周8から径方向に切取ることによって、チップ4を取付けられる最小限に切欠かれて形成されている。
【0030】
また、上記先端部6は、図1等に示すように切欠き部23の近傍において、チップ4を先端部6に着脱自在とするねじ孔31が上記壁面27から工具1の回転方向Kの背面方向に設けられている。
【0031】
上記チップ4は、図4(A)〜(B)等に示すように部材を切削する切刃26と凸部33とチップ取付け面34とを一体に有している。なお図4(A)はチップ4の工具1の回転方向からみた図、図4(B)は図4(A)中の矢印bに沿う方向からみた図を示している。
【0032】
上記チップ4は、図1等に示すようにカッタ本体2に取付けられる際に、すくい面37を工具1の回転方向Kに面して取付けられるようになっている。上記チップ取付け面34は工具1の回転方向Kの背面側でかつ上記すくい面37と略平行となるように形成されているとともに、略平坦に形成されている。
【0033】
上記凸部33は、上記チップ取付け面34に設けられかつ工具1の回転方向Kの背面側に凸に形成されるとともに、カッタ本体2の係合部30に沿って形成されている。
【0034】
チップ4は、上記カッタ本体2のねじ孔31と対応する位置に、締付手段の一例であるねじ35(図2,図3に示す)が挿通できる穴36を工具1の回転方向Kから背面側へ指向して形成している。上記穴36はチップ4の工具1の回転方向側と背面側とを連通している。
【0035】
上記チップ4は、図2等に示すように側方から見て、被切削部材等を切削することができかつ工具1の先端面5と略平行な切刃26を、被切削部材に対する切込みに応じて先端面5から突出して、工具1の回転方向Kからチップ4の穴36を通り、カッタ本体2のねじ孔31に螺合するねじ35によって、チップ取付部24に着脱自在に固定されている。
【0036】
このとき、チップ4の凸部33はカッタ本体2の係合部30に係合し、かつ工具1の回転方向Kに面するすくい面37と上記法線H及び上記軸Qとのなす角θ1,θ2は、それぞれ上述した角度となるように、チップ4は固定されている。
【0037】
前述した高速切削用回転工具1によれば、先端面5の中央部7が外周部9に比べ一段低く形成されているので、被切削部材を切削加工する際に、チップ4以外が部材に当接することがないため、被切削部材に不必要な傷などを与えることもなく確実に軸方向切削及び横送り切削を行うことができる。
【0038】
また、被切削部材に対する切削速度が例えば3000m/min〜10000m/minの範囲の高速回転において、カッタ本体2の先端部6を略円盤状に形成しかつ、上記切欠き部23はチップ4の切刃26の径方向長さCと略同等の寸法を先端部外周8から径方向に先端部6を切り取ることによって形成されている。
【0039】
このため、工具1使用時の先端部6の周囲に生じる空気密度及び圧力のむらを抑制することとなって、風切り音等の発生を抑制し作業時の騒音を低減することとなる。また、上述したように工具1の先端部6の周囲に生じる空気密度及び圧力のむらを抑制することによって、工具1が回転する際の回転負荷も軽減することとなる。
【0040】
高速切削用回転工具1は、カッタ本体2のチップ取付部24に工具1の回転方向Kの背面側に凹に形成された係合部30と、チップ4の工具1の回転方向の背面側に上記係合部30に係合する凸部33とを設けている。この係合部30と凸部33とが互いに係合した状態で、チップ4の穴36を通りカッタ本体2のねじ孔31に螺合するねじ35によって、チップ4がカッタ本体2に固定されている。
【0041】
このため、工具1の空転時などにチップ4に作用する遠心力を、主に上記凸部33と係合部30との係合によって支えることとなり、ねじ35に作用する上記遠心力を抑制することとなる。
【0042】
したがって、切削速度が3000m/min〜10000m/minの範囲の高速切削加工に伴う回転速度においても、ねじ35が破損しなくなって、チップ4は飛散することがない。
【0043】
また、公知の切削用回転工具においては、上述した径方向すくい角θ1が工具1の回転方向Kの法線Hから上記回転方向Kとは反対向きでかつ10度〜−15度の範囲となるように形成されていた。
【0044】
このため、上述した切削速度を有する高速切削加工において、ジュラルミンの切削加工を行うと、切屑が帯状に延びて形成されチップ等に溶着したり、工具に絡み付く等の不具合が発生していた。
【0045】
そこで、前述した高速切削用回転工具1によれば、上記径方向すくい角θ1を10度〜45度の範囲の比較的大きな角度としたことで、上述した高速切削加工においても、切屑の排出方向をより先端部6の先端外周部8に沿う方向に指向させることができ、切屑を細かく分断することが可能となる。
【0046】
したがって、チップ等に切屑が溶着したり工具1に絡み付く等の不具合を防止することが可能となる。また、副次的な効果として、径方向すくい角θ1を比較的大きな角度としたことで、チップ4が被切削部材から受ける切削抵抗を抑制することが可能となって、実質的にチップ4の切刃26の強度を高めることができるとともに、チップ4の寿命を延ばすことが可能となる。
【0047】
また、被切削部材に対する切込み1mm〜10mmの範囲の粗削り加工においては、上述した軸方向すくい角θ2を15度〜30度の範囲の比較的大きな角度と形成している。
【0048】
このため、上述した高速切削加工においても、切屑の排出方向をより先端部6の先端外周部8に沿う方向に指向させることができ、切屑を細かく分断することが可能となる。
【0049】
また、より被切削部材から受ける切削抵抗を抑制することが可能となって、よりチップ4の切刃26の強度を実質的に高めることができるとともに、よりチップ4の寿命を延ばすことが可能となる。
【0050】
一方、被切削部材に対する切込みが1mm以下の範囲の仕上げ加工においては、上述した軸方向すくい角θ2を0度等の比較的小さな角度と形成している。このため、上述した高速切削加工においても、切屑の排出方向をより先端部6の先端外周部8に沿う方向に指向させることができ、切屑を細かく分断することが可能となる。
したがって、チップ等に切屑が溶着したり工具1に絡み付く等の不具合を防止することが可能となる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、工具の空転時などにチップに作用する遠心力を、主に凸部と係合部との係合によって支えることができ、締付手段に作用する遠心力を抑制することができる。このため、例えば切削速度が3000m/min〜10000m/minの範囲の高速切削加工を伴う回転速度においても、締付手段の破損を防止できる。したがって、チップの飛散を防止して作業者等に対する安全性を改善することができる。
加えて、チップのすくい面と工具の回転方向の法線とのなす角、および上記すくい面と工具の軸とのなす角を夫々規定することで、チップが被切削部材から受ける切削抵抗を抑制することができる。したがって、実質的にチップの切刃の強度を高めて、チップの寿命を延ばすことができる
【0054】
また、切屑の排出方向を工具の外周に沿う方向に指向させることができるとともに、切屑を細かく分断することとなる。このため、チップなどに切屑が溶着したり工具に絡み付くなどの不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す高速切削用回転工具の正面図。
【図2】図1に示された実施形態の一部をii−ii線に沿う断面にした側面図。
【図3】図1中の矢印iii方向から見た実施形態の一部を示す側面図。
【図4】図1に示されたチップを示す図。
【符号の説明】
1…高速切削用回転工具
2…カッタ本体
4…チップ
5…先端面
6…先端部
8…先端部外周
23…切欠き部
24…チップ取付部
25…ポケット部
26…切刃
30…係合部
31…ねじ孔
33…凸部
34…チップ取付け面
35…ねじ(締付手段)
36…穴
37…すくい面
P…先端面の中心
O…軸
K…工具回転方向
θ1…径方向すくい角
θ2…軸方向すくい角

Claims (1)

  1. 被切削部材と接する先端面が平坦に形成され、かつ上記先端面の中心を通り先端面に垂直な軸を中心として回転するとともに、先端部外周にチップ取付部を有するカッタ本体と、
    上記カッタ本体のチップ取付部に着脱自在に取付けられ、上記被切削部材を切削する切刃を有するとともに、上記切刃が上記先端面と上記先端部外周とにわたり上記カッタ本体の回転方向に面するチップと、を具備する高速切削用回転工具において、
    上記カッタ本体のチップ取付部に、上記カッタ本体の回転方向の背面側に凹に形成された係合部を設け、
    上記チップに、上記係合部に係合する凸部と、上記カッタ本体の回転方向側と背面側とを連通する穴とを設け、
    上記カッタ本体のうち上記チップの穴と対応する位置にねじ孔を設け、
    上記チップの凸部を上記チップ取付部の係合部に係合させて、上記カッタ本体の回転時に上記チップに作用する遠心力を支えるようにした状態で、上記チップの穴を通り上記ねじ孔に螺合する締付手段によって上記チップを上記カッタ本体に固定するとともに、
    上記チップの上記回転方向に面するすくい面と上記回転方向の法線とのなす角を、上記法線から上記回転方向と反対方向でかつ10度〜45度の範囲とし、
    上記すくい面と上記軸とのなす角を15度〜30度の範囲としたことを特徴とする高速切削用回転工具。
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