JP2009107046A - 切削インサートおよびインサート着脱式切削工具 - Google Patents

切削インサートおよびインサート着脱式切削工具 Download PDF

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Abstract

【課題】インサート本体自体の強度やインサート取付座への取付強度は確保したまま、インサート着脱式のエンドミルのような切削工具に取り付けて高速回転させても工具本体に振れを生じることが少なく、加工精度を損なうことなく加工効率の向上を図ることが可能な切削インサートを提供する。
【解決手段】先端縁に切刃16が形成されるとともに取付孔17が厚さ方向に貫通させられた平板状のインサート本体11を備え、インサート着脱式切削工具のスリット状のインサート取付座に挿入されて取付座壁面に挟まれることにより取り付けられる切削インサートであって、インサート本体11に、取付孔17の周りの取付座壁面によって挟まれる被挟持面13Aの内側に、インサート本体11を厚さ方向に貫通する貫通部18を取付孔17と間隔をあけて形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インサート着脱式のボールエンドミルやラジアスエンドミルのような切削工具に取り付けられる切削インサート、および該切削インサートを取り付けたインサート着脱式切削工具に関するものである。
この種の切削インサートとしては、例えば特許文献1に、略円板状をなすインサート本体の先端縁に円弧状の切刃が形成されるとともに後端面は平坦に形成され、略円形をなすこのインサート本体の2つの側面の間には取付孔が貫通させられたボールエンドミル用の切削インサートが提案されている。このような切削インサートは、インサート着脱式ボールエンドミルの工具本体先端部に形成されたスリット状のインサート取付座に切刃を先端側に向けて挿入され、このインサート取付座により分割された工具本体先端部の第1挟持部から挿入されたクランプネジが上記取付孔に挿通されて第2挟持部に形成されたネジ孔にねじ込まれることにより、これら第1、第2挟持部に形成されたインサート取付座の互いに対向する取付座壁面により挟み込まれて取り付けられる。
特許第3673147号公報
ところで、近年このようなインサート着脱式切削工具に限らず、切削加工においては加工効率の大幅な向上が要求されてきており、加工時における送り速度や切り込み量、そして工具本体の回転速度も増大する傾向にある。ところが、上述のインサート着脱式切削工具においては、一般的に工具本体が鋼製であるのに対して切削インサートはこれよりも比重が大きい超硬合金等の硬質材料によって形成されており、特に上記ボールエンドミル等では、このような切削インサートが先端部に取り付けられた工具本体の後端側のシャンクが工作機械の主軸に装着されて回転させられるため、回転速度を高速化するとインサートのわずかな取り付け誤差や製造誤差により生じるアンバランスにより、大きな遠心力が発生し、工具本体の先端側に振れが生じて加工精度を損なうおそれがある。
そこで、このような工具本体の振れを抑えるために、例えばインサート本体に凹部を形成したりして肉抜きすることにより軽量化を図ることも考えられるが、十分な軽量化を図るにはインサート本体の表面を大きく切り欠かなければならなくなって、インサート本体自体の強度が失われることにより破損するおそれが生じる。また、インサート本体の取付座壁面に挟み込まれる部分を徒に肉抜きしたりすると、この取付座壁面による挟持が不安定となってインサート取付強度が損なわれ、却って加工精度が劣化するおそれもある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、インサート本体自体の強度やインサート取付座への取付強度は確保したまま、インサート着脱式のエンドミルのような切削工具に取り付けて高速回転させても工具本体に振れを生じることが少なく、従って加工精度を損なうことなく加工効率の向上を図ることが可能な切削インサート、およびかかる切削インサートを取り付けたインサート着脱式切削工具を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の切削インサートは、先端縁に切刃が形成されるとともに取付孔が厚さ方向に貫通させられた平板状のインサート本体を備え、インサート着脱式切削工具の工具本体に形成されたスリット状のインサート取付座に挿入されて、上記取付孔に挿通されたクランプネジが上記工具本体にねじ込まれることによって該インサート取付座の互いに対向する取付座壁面に挟まれて取り付けられる切削インサートであって、上記インサート本体には、上記取付孔の周りの上記取付座壁面によって挟まれる部分の内側に、該インサート本体を上記厚さ方向に貫通する貫通部が、上記取付孔と間隔をあけて形成されていることを特徴とする。
また、本発明のインサート着脱式切削工具は、工具本体に形成されたスリット状のインサート取付座に、このような切削インサートが挿入されて、上記取付孔に挿通されたクランプネジが上記工具本体にねじ込まれることにより、該インサート取付座の互いに対向する取付座壁面に挟まれて取り付けられていることを特徴とする。
従って、このような構成の切削インサートにおいては、インサート本体をその厚さ方向に貫通する貫通部が形成されているので、インサート本体の表面はそれほど大きく切り欠くことなく、インサート本体の軽量化を図ることができる。そして、この貫通部は、インサート本体の取付孔の周りの上記取付座壁面によって挟まれる部分の内側に開口するように形成されているので、上記インサート着脱式切削工具のように切削インサートを取り付ける際に、この開口部の外側のインサート本体表面に取付座壁面を密着させてインサート本体を挟み込むことができ、安定的に切削インサートを挟持して取付強度を確保することができる。
ここで、本発明の切削インサートにおける貫通部は、例えば貫通孔のような複数の貫通部が、上記取付孔の周りに点在するように形成されていてもよく、この場合には複数の貫通部同士の間にインサート本体が残されるので、インサート本体自体の強度が損なわれるのをより確実に防ぐことができる。また、この貫通部は、スリット状の貫通部が、上記取付孔の周りを周回するように形成されていてもよく、この場合には一層のインサート本体の軽量化を図ることができる。なお、さらにインサート本体の軽量化を図る場合には、上記貫通部の開口部に、上記厚さ方向から見て該貫通部よりも大きな凹部を、やはり上記取付座壁面によって挟まれる部分の内側に形成してもよい。
一方、上述のように切削工具を高速回転させて切削を行う場合には、切刃の被削材への切込み速度も速くなるとともに切屑も高速ですくい面を擦過して排出されるためインサート本体への熱的負荷が大きく、十分な冷却を図らなければインサート本体が熱による損傷を受けたり切屑の溶着を招いたりするおそれがある。このような場合、通常は外部や工具本体内部から切刃やすくい面に向けてクーラント(切削油剤)を供給して切削部位の冷却、潤滑を図っているが、本発明の切削インサートではインサート本体に上述のような貫通部が形成されているので、この切削インサートを取り付けた本発明のインサート着脱式切削工具においては、上記工具本体にクーラントの供給路を形成して、このクーラントの供給路を上記貫通部に連通させることにより、インサート本体の内部からその冷却を図って熱損傷や溶着等を防ぐことが可能となる。
以上説明したように、本発明の切削インサートおよびインサート着脱式切削工具によれば、インサート本体の軽量化を図って高速切削を行う場合でも工具本体の振れを防ぐことができ、しかもインサート本体の強度や工具本体への取付強度を確保して、加工精度を損なうことなく効率的な切削を促すことが可能となる。
図1ないし図4は本発明の切削インサートの第1の実施形態を示すものであり、図5ないし図7はこの第1の実施形態の切削インサートを取り付けた本発明のインサート着脱式切削工具の第1の実施形態を示すものである。本実施形態の切削工具はインサート着脱式のボールエンドミルであって、その工具本体1は軸線Oを中心とした概略円柱状をなし、後端側(図5において右側)は円柱状のシャンク部2とされて、このシャンク部2が工作機械の主軸に装着されることにより軸線O回りに回転方向Tに回転させられて被削材の切削に使用される。また、このシャンク部2よりも先端側では工具本体1は先細りとされて、さらに工具本体1の先端部は軸線O上に中心を有する半球状とされている。
そして、この先端部にはスリット状のインサート取付座3が、図6に示すように該先端部を上記軸線Oを含む平面に沿って先端側に開口する「コ」字状をなすように切り欠いて形成されており、従ってこのインサート取付座3には、軸線Oを挟んで互いに平行に、かつ軸線Oとも平行に対向するように配置される一対の取付座壁面4A,4Bと、これらの取付座壁面4A,4Bに垂直かつ軸線Oとも垂直とされて先端側を向く取付座底面5とが形成されることになる。なお、このうち一方の取付座壁面(図6において上側の取付座壁面)4Aと取付座底面5とが交差する隅角部からは、この一方の取付座壁面4Aに沿ってさらに幅狭のスリット6が後端側に延びるように形成されている。
また、このようなインサート取付座3によって2つに分割された工具本体1の先端部は切削インサートの挟持部とされ、上記一方の取付座壁面4A側の第1挟持部7Aには該取付座壁面4Aに垂直で軸線Oに直交するようにクランプネジ8の挿通孔9Aが貫通させられるとともに、これとは反対の他方の取付座壁面4B側の第2挟持部7Bには、上記クランプネジ8がねじ込まれるネジ孔9Bが挿通孔9Aと同軸に、すなわちやはり取付座壁面4Bに垂直で軸線Oに直交するように形成されている。さらに、これら第1、第2挟持部7A,7Bの外周面と取付座壁面4A,4Bとの交差稜線部のうち上記回転方向Tの後方側の部分には、それぞれチップポケット10が形成されている。
このような工具本体1のインサート取付座3に取り付けられる第1の実施形態の切削インサートは、そのインサート本体11が超硬合金等の硬質材料により形成されていて、平面視において図1に示すように後端側(図1、図2、および図4において右側)の部分が略1/3程度直線状に切り欠かれて平坦な後端面12とされている以外は概略円形をなす平板状とされている。また、このインサート本体11は、こうして平板状をなす当該インサート本体11の厚さ方向(図2〜図4において上下方向)の中央に位置して、この厚さ方向における上記平面視に上記円形の中心線Cに直交し、かつ上記後端面12にも直交するインサート軸線Lに関して表裏反転対称形状とされており、このインサート軸線Lが工具本体1の軸線Oと一致するように、上記後端面12を取付座底面5に向けて当接させるとともに、上記厚さ方向を向くインサート本体11の一対の側面13,13をそれぞれ取付座壁面4A,4Bに対向させてインサート取付座3に挿入される。
さらに、インサート本体11の上記一対の側面13,13のうち、こうしてインサート取付座3に着座させられた際に上記回転方向Tを向く側の外周縁部は、厚さ方向に一段凹むように切り欠かれてすくい面14とされており、このすくい面14とインサート本体11の周面のうち後端面12を除いた部分に形成された逃げ面15との交差稜線部に、上記平面視に円弧状をなすとともに先端側から見て図4に示すように緩やかなS字状をなす切刃16が、インサート本体11の先端縁に形成されている。なお、この切刃16がなす円弧の半径は、工具本体1の先端部がなす上記半球の半径よりも僅かに大きくされている。
さらにまた、インサート本体11の一対の側面13,13のうち上記すくい面14以外の部分同士は、互いに平行かつ上記厚さ方向には垂直な平面状とされて、その平面視における外形形状は、チップポケット10によって切り欠かれた上記第1、第2挟持部7A,7Bの取付座壁面4A,4Bと略等しくされ、これら第1、第2挟持部7A,7Bによって挟持される被挟持面13A,13Aとされている。ここで、これらの被挟持面13A,13A間の間隔すなわちインサート本体11の厚さは、上述のようにインサート本体11をインサート取付座3に挿入した際にこれらの被挟持面13A,13Aが取付座壁面4A,4Bに摺接するような大きさとされている。
また、これらの側面13,13間には、上記クランプネジ8が挿通される取付孔17がインサート本体11を厚さ方向に貫通するように形成されている。この取付孔17は、上記上記中心線Cを中心として側面13の被挟持面13A,13Aに開口させられており、インサート本体11をインサート取付座3に挿入してその上記後端面12を取付座底面5に当接させた際に第1、第2挟持部7A,7Bの挿通孔9Aおよびネジ孔9Bと同軸となるように形成されている。
そして、さらにインサート本体11には、この取付孔17以外にインサート本体11を上記厚さ方向に貫通する貫通部18が、取付孔17の周りの、取付座壁面4A,4Bによって挟まれる部分の内側となる上記被挟持面13A,13Aに開口するように、取付孔16と間隔をあけて形成されている。ここで、この貫通部18は、本実施形態では図1に示すように取付孔17よりも小径の断面円形をなす複数の貫通孔とされていて、取付孔17と後端面12との間の部分を除いた該取付孔17の周りに点在するように形成されており、これらの貫通部18は取付孔17との間隔が等しく、また周方向に隣接するもの同士の間隔も等しくなるようにされている。
このような切削インサートは、上述のようにインサート取付座3に挿入された上で、クランプネジ8を第1挟持部7Aの挿通孔9Aから取付孔16を通して第2挟持部7Bのネジ孔9Bにねじ込むことにより、これら第1、第2挟持部7A,7Bの取付座壁面4A,4Bに密着した被挟持面13A,13Aが押圧されて固定される。なお、上記工具本体1にはシャンク部2から先端側に向けて図示されない一対のクーラントの供給路(供給孔)が形成されており、これらの供給路は取付座壁面4A,4Bにおいて挿通孔9Aおよびネジ孔9Bの周りにそれぞれ開口させられ、インサート本体11の上記貫通部18と連通させられている。
従って、上記構成の切削インサートでは、このようにインサート本体11をその厚さ方向に貫通する貫通部18が、取付孔17の周りの取付座壁面4A,4Bによって挟まれる被挟持面13A,13Aの内側に開口するように形成されているので、この被挟持面13Aを含めたインサート本体11の表面をそれほど大きく切り欠くことなく切削インサートの軽量化を図ることができる。また、上記取付座壁面4A,4Bと被挟持面13A,13Aの外縁部では、これらの面を密着させてインサート本体11を安定的に挟み込むことができ、インサート取付強度を確保することができる。
このため、このような切削インサートを取り付けたインサート着脱式切削工具である上記構成のボールエンドミルによれば、インサート本体11が超硬合金製であっても、工具本体1を軸線O回りに高速回転させて切削を行ったときに先端部に振れが生じたりすることが少ないのは勿論、インサート本体11を強固に保持することがため、高い加工精度を得ることができる。また、取付座壁面4A,4Bによって挟み込まれることによる押圧力を、貫通部18が形成されていない被挟持面13A,13Aの外縁部で受け止めることができるので、この外縁部に貫通部や凹部が開口しているような場合に比べて、インサート本体11に損傷が生じたりするのを防ぐこともできる。
しかも、本実施形態ではこの貫通部18が、インサート本体11を厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が取付孔17の周りに点在するように形成されたものであるので、隣接する貫通部18同士の間にはインサート本体11の肉厚が残されており、これによってインサート本体11の強度を確保して損傷が生じるのを確実に防ぐことができる。さらに、取付孔17とインサート本体11の後端面12との間には貫通部18が形成されていないので、例えばこの後端面12をインサート取付座3の取付座底面5に押し付けて切削インサートを取り付けるような場合でも、インサート本体11の損傷を防ぐことができる。
一方、本実施形態のインサート着脱式切削工具では、工具本体11に形成されたクーラントの供給路がこの貫通部18に連通するようにされていて、供給されたクーラントによってインサート本体11を内部から冷却することができ、高速切削の際にインサート本体11に熱的な損傷が生じたり切屑が溶着したりするのも防ぐことができる。また、一対の供給路のうち一方から供給されたクーラントを、貫通部18を通して他方から排出し、常に温度の低いクーラントが供給されるようにすれば一層効果的である。なお、こうして供給されるクーラントの一部は、供給路を分岐して先端部に開口させたりすることにより、切刃16による切削部位に吐出させて供給してもよい。
次に、図8ないし図10は、第1の実施形態の切削インサートの変形例を示すものであり、また図11ないし図13はこの変形例の切削インサートを取り付けた本発明のインサート着脱式切削工具の変形例を示すものであり、以降に説明する第2、第3の実施形態も含めて第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配して説明を省略する。この変形例のインサート着脱式切削工具はラジアスエンドミルであって、すなわち変形例の切削インサートは、そのインサート本体11が図8に示すように概略台形の平板状をなしていて、その切刃16が、工具本体1の外周側に向けられる外周刃16Aと、先端側に向けられる底刃16Bと、これら外周刃16Aと底刃16Bとを結ぶ円弧状のコーナ刃16Cとを備えている点で、第1の実施形態と異なっている。
また、図14および図15と、図16および図17とは、それぞれ本発明の切削インサートの第2、第3の実施形態を示すものである。このうち、図14および図15に示す第2の実施形態は、インサート本体11に形成される貫通部21が、取付孔17と間隔をあけて上記被挟持面13A,13Aに開口するスリット状に形成されていることを特徴とする。ここで、この貫通部21は、本実施形態では上記平面視にインサート本体11の上記中心線Cを中心とした半円よりやや大きな円弧をなすように形成されており、ただし第1の実施形態と同様に取付孔17とインサート本体11の後端面12との間には形成されていない。また、この貫通部21がなすスリットの幅は取付孔17の内径よりも小さくされている。
さらに、図16および図17に示す第3の実施形態では、貫通部22は第1の実施形態と同様に取付孔17の周りに点在する複数の貫通孔であるものの、その被挟持面13A,13Aへの開口部に、上記平面視において貫通部22よりも大きい凹部23が形成されていることを特徴とする。ここで、この凹部23は、被挟持面13A,13Aから一段凹むように形成されて、やはり取付孔17の周りの取付座壁面4A,4Bによって挟まれる被挟持面13A,13Aの内側に開口するように形成されており、上記平面視においては第2の実施形態と同様に上記中心線Cを中心とした半円よりやや大きな円弧をなすようにして、複数の貫通部22の開口部を連通するように形成されている。
このような第2、第3の実施形態の切削インサートにおいては、第2の実施形態ではスリット状の貫通部22が連続しているため、また第3の実施形態では凹部23が形成されているため、インサート本体11の一層の軽量化を図ることが可能となる。また、上述のようにクーラントを供給してインサート本体11を内部から冷却する場合でも、第2の実施形態では連続した貫通部21を介してより多くのクーラントを供給することができる一方、第3の実施形態では凹部23の一箇所にクーラントを供給すれば該凹部23を介してすべての貫通部22にクーラントを行き渡らせることができる。
本発明の第1の実施形態の切削インサートを示す平面図である。 図1に示す切削インサートの側面図である。 図1に示す切削インサートを先端側から見た正面図である。 図1におけるZZ断面図である。 本発明の第1の実施形態のインサート着脱式切削工具(ボールエンドミル)を示す平面図である。 図5に示すインサート着脱式切削工具の先端部の側面図である。 図5に示すインサート着脱式切削工具を先端側から見た正面図である。 第1の実施形態の変形例の切削インサートを示す平面図である。 図7に示す切削インサートの側面図である。 図7に示す切削インサートを先端側から見た正面図である。 第1の実施形態の変形例のインサート着脱式切削工具(ラジアスエンドミル)を示す平面図である。 図11に示すインサート着脱式切削工具を先端側から見た正面図である。 図12におけるZZ断面図である。 本発明の第2の実施形態の切削インサートを示す平面図である。 図14におけるZZ断面図である。 本発明の第3の実施形態の切削インサートを示す平面図である。 図16におけるZZ断面図である。
符号の説明
1 工具本体
3 インサート取付座
4A,4B 取付座壁面
5 取付座底面
7A 第1挟持部
7B 第2挟持部
8 クランプネジ
9A 挿通孔
9B ネジ孔
11 インサート本体
13A 被挟持面
16 切刃
17 取付孔
18,21,22 貫通部
23 凹部
O 工具本体1の軸線
C インサート本体11の中心線
L インサート軸線

Claims (6)

  1. 先端縁に切刃が形成されるとともに取付孔が厚さ方向に貫通させられた平板状のインサート本体を備え、インサート着脱式切削工具の工具本体に形成されたスリット状のインサート取付座に挿入されて、上記取付孔に挿通されたクランプネジが上記工具本体にねじ込まれることによって該インサート取付座の互いに対向する取付座壁面に挟まれて取り付けられる切削インサートであって、上記インサート本体には、上記取付孔の周りの上記取付座壁面によって挟まれる部分の内側に、該インサート本体を上記厚さ方向に貫通する貫通部が、上記取付孔と間隔をあけて形成されていることを特徴とする切削インサート。
  2. 複数の上記貫通部が、上記取付孔の周りに点在していることを特徴とする請求項1に記載の切削インサート。
  3. スリット状の上記貫通部が、上記取付孔の周りを周回するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の切削インサート。
  4. 上記貫通部の開口部には、上記厚さ方向から見て該貫通部よりも大きな凹部が、上記取付座壁面によって挟まれる部分の内側に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の切削インサート。
  5. 工具本体に形成されたスリット状のインサート取付座に、請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の切削インサートが挿入されて、上記取付孔に挿通されたクランプネジが上記工具本体にねじ込まれることにより、該インサート取付座の互いに対向する取付座壁面に挟まれて取り付けられていることを特徴とするインサート着脱式切削工具。
  6. 上記工具本体にはクーラントの供給路が形成されていて、このクーラントの供給路が上記貫通部に連通させられていることを特徴とする請求項5に記載のインサート着脱式切削工具。
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