JP2012056057A - 回転切削刃具ホルダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機械回転主軸に同軸固定される本体ホルダ1と、先側に回転切削具を同軸固定するサブホルダ2とから構成され、本体ホルダ1に設けた嵌入部11内に、サブホルダ2の被嵌部21を嵌入し、焼き嵌めによって同軸固定してなる。被嵌部21の段差面21Fとこれに対向する嵌入枠1F内の枠底面11Fとの各面間に一枚または複数枚の円形の制振板3が挟着され、この制振板は、本体ホルダ1、サブホルダ2のいずれよりも横弾性係数の低い低弾性材で構成される。
【選択図】図1
Description
機械回転軸と回転切削刃具Bとを仲介接続するための回転切削刃具ホルダであって、
それ自体の基部が機械回転主軸に同軸固定される本体ホルダ1と、
それ自体の先側に回転切削刃具を同軸固定するサブホルダ2とから構成され、
本体ホルダ1内に穴形成した嵌入部11内に嵌入したサブホルダ2の被嵌部21を焼き嵌めによって同軸連結し、サブホルダ2の先部に開口形成した保持穴22内に突入させた回転切削刃具Bのシャンク部を、焼き嵌め又はチャック固定によって同軸固定してなることを特徴とする。
各クーラント流路23との連通先にて保持穴22周りの先部先端の複数位置に設けられたクーラント噴出口23Hとを有してなり、
複数のクーラント噴出口23Hからの噴出角度23θが、回転軸に対して2〜10度以内の所定角度に共通設定されおり、
この噴出角度で設定された各クーラント噴出口23Hの噴出方向の延長線がすべて回転軸の軸延長線上の1点で交わるように構成されていることが好ましい。
保持穴22の穴周面に沿って軸外周方向を底部として回転軸方向に螺旋状又は直線状に溝形成された複数のクーラント溝24と、
このクーラント溝24との連通先にて前記保持穴22Hの外周に沿う先部先端の複数位置に設けられたクーラント溝口24Hとを有してなることが好ましい。
本体ホルダ1の基部側にはサブホルダ2の被嵌部21を嵌入する筒穴状の嵌入部11が形成され、この嵌入部11に連なる本体ホルダ1の先部には円形外形の枠底部11Sが形成されると共に、底枠部11Sの周囲から、円形枠状の嵌入枠1Fが前方突出して設けられる。嵌入部11は先端に向かって縮径する部分円錐の外形となっており、拡径部では、固定用突起13が放射状に延出し、固定用突起13の基部側には機械ホルダに固定するための固定溝13Dが周方向に環状に形成され、この固定溝13Dの基部側には機械固定するための固定溝13D付き固定用第二突起14が形成され、また周面には固定穴15が形成される(図1a、図2a)。
上記クーラント流路23に変えて、或いは上記クーラント流路23に加えて、サブホルダ2は、回転切削刃具の取り付け孔の内周面に沿って軸外周方向へ溝形成された複数のクーラント溝24と、このクーラント溝24と連通した先部であってサブホルダ2の前記保持穴に沿って複数位置に設けられたクーラント溝口24Hとを有してなり、焼き嵌めによって取り付けた回転切削刃具のシャンクの周囲に複数本のクーラント溝24が配されてなるものとしてもよい。後述する実施例2,3のように、クーラント溝口24Hは保持穴22Hの開口縁と重なるように設けられ、保持穴空間側に開口する切り欠き断面を有する(図2b、図3b)。
実施例1のサブホルダ2は、回転切削刃具の取り付け孔周囲のホルダ内部に穿孔形成されたクーラント流路23と、このクーラント流路23と連通した先部であってサブホルダ2の先端面の軸周りの複数位置に設けられたクーラント噴出口23Hとを有してなり、複数の突出孔は、その孔口形状の傾きが、回転軸に対して2〜10度以内の所定の噴出角度に共通設定されおり、噴出方向の延長線が取り付けた回転切削刃具の先端付近にて交わる。
制振板3は具体的には、一枚または複数枚の円形の制振板3からなり、サブホルダ2と本体ホルダ1の同軸焼き嵌め連結後の状態で、段状部21Sの段差面21Fとこれに対向する嵌入枠1F内の円形外形の枠底面11Fとの各面間に挟着される。この制振板3は好ましくは、本体ホルダ1、サブホルダ2のいずれよりも横弾性係数の低い低弾性材からなる板材で構成され、本体ホルダ1とサブホルダ2との焼き嵌め連結部に挟着することで、回転切削刃具Bの回転による振動を制振させ、固有振動数を変えて共振を抑制する(図1c)。制振板3が取り付けられた状態では、制振板3の周囲と嵌入枠1Fとの間に微小隙間11Bが形成される。
それ自体の先側に回転切削刃具を同軸固定するサブホルダ2とから構成され、本体ホルダ1の先部に枠形成した嵌入枠1F内に、サブホルダ2の被嵌部21を嵌入して焼き嵌めによって同軸固定し、サブホルダ2の先部に開口形成した保持穴22内に、回転切削刃具Bのシャンク部を突入し、焼き嵌めによって同軸固定してなる。
1F 嵌入枠
11F 枠底面
2 サブホルダ
2F 先端面
21 被嵌部
21S 段差面
22 保持穴
23 クーラント流路
23H クーラント噴出口
23θ 噴出角度
24 クーラント溝
24H クーラント溝口
3,31,32 制振板
B 回転切削刃具
Claims (5)
- 機械回転軸と回転切削刃具とを仲介接続するための回転切削刃具ホルダであって、
それ自体の基部が機械回転主軸に同軸固定される本体ホルダと、それ自体の先側に回転切削刃具を同軸固定するサブホルダとから構成され、
本体ホルダ内に穴形成した嵌入部内に嵌入したサブホルダの被嵌部を焼き嵌めによって同軸連結し、サブホルダの先部に開口形成した保持穴内に突入させた回転切削刃具のシャンク部を同軸固定してなることを特徴とする回転切削刃具ホルダ。 - 被嵌部の周囲に設けた段状面とこれに対向する嵌入枠内の環状の枠底面との各面間に一枚または複数枚の円形の制振板が挟着されてなり、この制振板は、本体ホルダ、サブホルダのいずれよりも横弾性係数の低い硬質の低弾性材で構成され、回転切削刃具から伝達される振動を制振する請求項1記載の回転切削刃具ホルダ。
- 前記サブホルダは、それ自体の先部内を保持穴周囲に沿って穿孔形成された複数のクーラント流路と、各クーラント流路と連通し、サブホルダの先端面であって保持穴の周囲に設けられた複数のクーラント噴出口とを有してなり、
各クーラント噴出口からの噴出角度が、回転軸に対して2〜10度以内の所定角度に共通設定されおり、この噴出角度で設定された各噴出方向の延長線がすべて回転軸の軸延長線上の1点で交わるように構成されている請求項1又は2記載の回転切削刃具ホルダ。 - 前記サブホルダは、保持穴に突入させた回転切削刃具のシャンク部を焼き嵌めによって保持固定するものであって、
保持穴の穴周面に沿って回転軸方向に螺旋状又は直線状に溝形成された複数のクーラント溝と、各クーラント溝と連通し、サブホルダの先端面であって前記保持穴の開口縁と重なって設けられた複数のクーラント溝口とを有してなる請求項1、2、又は3のいずれか記載の回転切削刃具ホルダ。 - サブホルダは、回転軸を中心とする柱状側面又は部分円錐側面を先側に有してなり、この側面によって構成される外形状の外径が、保持穴径に対して1.5〜4倍の範囲内にある請求項1、2、3、又は4のいずれか記載の回転切削刃具ホルダ。
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